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    元スレ武内P「あだ名を考えてきました」

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    101 = 79 :

    武内P「立ち上がろうにも、力が入らない時」

    武内P「……その時、彼女は笑ったのです」

    武内P「輝くような笑顔で……私が支えるから安心して、と」


    「何? ねえ、何?」

    未央「まだ何も言ってないって!」

    卯月「なんだか……なんだか、モヤモヤします」

    「言いたいことがあるならハッキリ……待って、言わないで!」

    未央・卯月「……」

    「……」


    武内P「彼女は、全てを優しく見守る月のような、そんな存在でした」


    未央・卯月・凛「……」

    102 = 79 :

    「月だったら、満ち欠けするよね、うん、新月とか」

    未央「しぶりーん! 気を確かにもって!」

    卯月「でっ、でも! もう辞めちゃいましたから!」

    武内P「そう……ですね」


    武内P「彼女とも、月に二度ほど会う機会があるので、説得しています」

    武内P「ですが、支えるためには、時に離れる必要もある、と」

    武内P「……いつも、そう、笑って誤魔化されてしまっています」


    未央・卯月・凛「……プロデューサー」

    未央・卯月・凛「……」

    未央・卯月・凛「もう一人の方とも、今も会ってるの!?」


    武内P「? はい」


    未央・卯月・凛「……!?」

    103 = 79 :

    「何なの!? 週ごとに、違う女と会ってるってこと!?」

    武内P「彼女も御実家住まいなので、愛犬と遊ぶのも、はい、楽しみです」

    卯月「また家族公認!? 愛犬って……まさか、お花関係も!?」

    武内P「よく、わかりましたね。華道の家元だと、聞いています」

    未央「これ、絶対犬はいっぱい居る! 私わかる! いっぱい居る!」

    武内P「……彼女が辞めてしまったのは、私の責任ですから」


    武内P「責任は取れと、ご家族の方からも何度も言われてしまっています」


    未央・卯月・凛「……!?」

    104 = 79 :

    未央「……しっ、しぶりん! ファイト! 超ファイト!」

    卯月「凛ちゃん! 死ぬ気で頑張ってください!」

    「無理だよ! だって……華道だよ!? うち、花屋だよ!?」


    武内P「……必ず、彼女とまた、階段を」


    「ふ、フラワーアレンジメントでも始める!? ねえ!」

    未央「歴史が違う感出ちゃうよ! 負け戦だよ!?」

    卯月「さ、支えるって、御実家の事ですよね!?」


    武内P「そう思ったのですが、違うらしいのです」

    武内P「今は、何やら修行中との事ですが、その内容も教えて頂けません」

    武内P「ですが、花には関係している、と」


    未央・卯月・凛「はなああああああ!?」

    105 = 79 :

    武内P「? あの、皆さん?」

    武内P「! まさか、彼女の言う花が何なのか……わかったのですか?」


    「わかるわけない! 花屋の娘だけど、全然わからない!」

    未央「花じゃなくて、鼻なんじゃない!? ノーズ!」


    卯月「も、もうこの話はやめましょう! ねっ!?」


    未央・凛「……」

    卯月「なっ、何ですか? 未央ちゃん、凛ちゃん?」

    未央「……しまむー?」

    「……卯月?」

    卯月「だ、だって……仕方ないじゃないですかー!?」

    卯月「嫌な予感がするんですもん! わかりますよね!? ねっ!?」


    未央・凛「あと一人の事も教えて!」

    がしぃっ!

    卯月「んーっ!? むぐーっ!?」ジタバタ!


    武内P「……はぁ、わかりました」


    卯月「んんーっ!? やめ、むぐぐーっ!?」ジタバタ!

    106 = 79 :

    武内P「そうですね……最後の方は、島村さんに似ていました」

    卯月「ほらー! 言ったじゃないですか! ほらー!」

    武内P「いつも笑顔を絶やさず、穏やかで、優しい人でした」

    未央「そんな感じそんな感じ! まだ大丈夫だよ、しまむー!」

    「うん、まだいけるよ卯月! まだ負けてない!」

    卯月「まだ、って何ですか!?」

    卯月「っていうか、どうして二人共ちょっとワクワクしてるんですか!?」


    武内P「私には、彼女の笑顔が……とても悲しいものに見えました」


    未央・卯月・凛「……」

    未央・卯月・凛「悲しい?」

    107 = 79 :

    卯月「笑顔なのに悲しいって……ど、どういう事ですか?」


    武内P「彼女の御実家は、日本でも有数の資産家だったのです」

    武内P「そして、彼女は……政略結婚のために、育てられていました」


    未央・凛「ぶっちぎりで普通じゃない感じきちゃった!」

    卯月「もうイヤー! 聞きたくないです! 助けてママー!」

    未央「日本でも有数って……島国vs島村ってこと!?」

    「だ、大丈夫だよ卯月! 村でも、頑張れば国に勝てると思う!」

    卯月「どれだけ頑張る必要があるんですか!?」


    武内P「自分には笑顔しかないと言った時の……彼女の笑顔」

    武内P「あの時は……はい、怒りを覚えました」


    未央・卯月・凛「……」

    108 :

    駐車場指差すってどういう意味や?
    二人目のはわかったんやが

    109 = 79 :

    武内P「そんな悲しげな表情は、笑顔とは言わない、と」

    武内P「……その時、彼女は泣いたのです」

    武内P「クシャクシャの顔で……私を見つけてくれてありがとう、と」


    卯月「笑顔なんて、誰だって出来るもん!」

    「卯月! このタイミングでそのセリフは違うよ!?」

    未央「しまむー! 笑顔! 笑顔を忘れてるよ!?」

    卯月「はい! 私、笑顔だけは自信があります!」

    未央・凛「……」

    卯月「何か言ってくださいよおおおお!」


    武内P「彼女は、儚くも美しく煌めく星のような、そんな存在でした」


    未央・卯月・凛「……」

    110 = 79 :

    卯月「星だったら、燃え尽きたり流れたりします!」

    「卯月ー! 私達がそれを言っちゃ駄目だから!」

    未央「ほっ、ほら! もう辞めたんだし!」

    武内P「そう……ですね」


    武内P「彼女は、月に一度開催されるパーティーの場で説得しています」

    武内P「ですが、もう少しで願いが叶えられるようになるから、と」

    武内P「……いつも、そう、笑って誤魔化されてしまいます」


    未央・卯月・凛「……プロデューサー」

    未央・卯月・凛「……」

    未央・卯月・凛「…………パーティー?」


    武内P「? はい」


    未央・卯月・凛「…………パーティー?」

    111 :

    駐車場を指すのはラブホとかホテル、旅館で二人きりで、か

    112 = 79 :

    卯月「パーティーって……ほ、ホームパーリィー?」

    武内P「かなり大規模なもので、各界の著名人も多数出席しています」

    「アンタ、そんな所に顔を出してるの!? なんで!?」

    武内P「主催の彼女に招かれるので……はい」

    未央「主催!? それ、実家乗っ取ってない!?」

    武内P「……彼女が辞めてしまったのは、私の責任ですから」


    武内P「そう言えば、彼女のご家族には、お会いしたことがありませんね」


    未央・卯月・凛「……!?」

    113 = 79 :

    駐車場の看板に、でっかく書いてある一文字は?

    114 = 111 :

    病めた三人がしのぎを削ってるならチャンスはあるが……
    共同戦線組んでたらアウトだな

    115 = 79 :

    「……私、卯月の事、忘れないから」

    未央「……しまむー、私達、友達だったよね」

    卯月「なんで消される感じになってるんですかああ!?」


    武内P「……必ず、彼女とまた、階段を」


    卯月「頑張ります! 島村卯月、頑張ります!」

    未央「いやー、その人のご家族もさ、最期まで頑張ったと思うよ?」

    「だけどさ、その人の方が、笑顔でもっと頑張ったんだよ」


    武内P「そう、ですね。彼女の笑顔には、深みが増した気がします」

    武内P「今は、346プロダクションに興味があり、購入しているそうです」

    武内P「野菜だとの話ですが、そんな部門はあったかと、疑問に思っています」


    未央・卯月・凛「かぶうううううう!?」

    116 = 108 :

    >>113
    あっ・・・

    117 = 79 :

    武内P「? あの、皆さん?」

    武内P「……かぶー、とは?」


    卯月「違います! あの、か、かぶ……高木ブー!」

    未央「いっ、良いよね! 高木ブー、良いよね!」

    「そうだね! まあ、悪くないかな!? そう思うよね!?」


    武内P「は、はぁ……」


    未央・卯月・凛「ねっ!?」


    武内P「私も、とても素敵な方だとは思いますが……」

    武内P「芸能界では先輩にあたる方なので、年長者なので、さん付けをするべきかと」


    未央・卯月・凛「はいっ! すみません、高木ブーさん!」

    118 = 79 :

      ・  ・  ・

    未央「……やばああ……やばああ……!」

    「何なの……!? どういう事……!?」

    卯月「……ママ……ママぁ……!」


    ちひろ「どうしたの? 三人共」


    未央・卯月・凛「ちひろさん!」

    未央「なんか、気になって聞いたら、妙に重くて!」

    「性能……そう! 性能が、なんだか違って!」

    卯月「私、大丈夫ですよね!? 消されませんよね!?」


    ちひろ「もしかして……辞めた三人の話、聞いたの?」


    未央・卯月・凛「……!」コクコク


    ちひろ「……あー」

    119 = 79 :

    ちひろ「まだプロデューサーさんも気にしてるんだし、駄目よ?」


    未央「聞かなきゃ良かったって絶賛後悔中だよ!」

    卯月「今日の記憶が消し飛ぶような、スタドリってありませんか? へへ」

    「卯月、笑顔! 過去最高にまずい顔してるから!」


    ちひろ「あの三人なら、そんなに気にしなくて大丈夫よ」

    ちひろ「お互いライバル意識をもってて、牽制しあってたもの」

    ちひろ「共通の敵を見つけたら協力するだろうけど、基本的に協力しないもの」

    ちひろ「……うふふっ、だから、心配しなくても大丈夫よ♪」


    未央・卯月・凛「……本当に?」


    ちひろ「本当よ。隙を見せたらやられる、っていつも言ってたし」


    未央・卯月・凛「……」

    120 = 111 :

    今はちっひを最大の敵と認識してないよね?

    121 = 79 :

    未央「……でも、ちょっと気が楽になったかも!」

    卯月「はいっ♪ 私は、まだ笑っていられそうです♪」

    「まだ、とかやめなよ。縁起でもない」

    未央・卯月・凛「……」

    未央・卯月・凛「あははははっ!」


    ちひろ「プロデューサーさんは、貴女達のおかげで、立ち直れた」

    ちひろ「それって、とっても凄い事なのよ」

    ちひろ「だから皆、自分に自信を持って!」


    未央・卯月・凛「はいっ!」ニコッ


    ちひろ「ふふっ、いい笑顔です♪」


    ちひろ「……貴女達の笑顔、忘れないわ」ボソッ



    おわり

    122 :

    ヒェツ

    123 :

    明るいように見えて救いのない話でしたね
    最初に消されるのは島村さんかな?

    124 :

    アイドルのままだと仲良くなれないもんね、仕方ないね
    でもこれだとタケPがトラウマを抱えなさそ

    126 :

    さようなら
    俺、三人のこと忘れないよ……

    127 :

    2番目の花って「花」嫁修業っちゅうことか?

    128 :

    346は多分一族経営だから最大株主になるのは至難の業である
    やべーよやべーよ

    129 :

    一人目は助手席→恋人の座ってことじゃないの?

    130 = 126 :

    >>1>>113で示唆してる以上チューで確定なんじゃないかな
    一人目がチューで二人目が花嫁修行、三人目は346プロの株を買って独占しようと暗躍中なのかと

    131 :

    パーキングのPでプロデューサーが欲しいなんだと思っとる

    132 :

    NG3人が答え言ってますがな

    133 :

    書きます


    武内P「呼び方を変えたい?」

    134 = 133 :

    「うん。いつまでも、役職で呼ぶのはどうかなって思って」

    美嘉「アタシ達さ、結構長い付き合いになるワケじゃん?」

    武内P「そう、ですね」

    「でも、プロデューサーはいつまでの呼び方変えないでしょ」

    美嘉「なら、アタシ達の方から変えて歩み寄ろーって思ったの★」

    武内P「……成る程、そういう事でしたか」

    凛・美嘉「うん、そうなの」


    凛・美嘉「……」グッ!

    凛・美嘉(掴みはオッケー!)

    135 = 133 :

    武内P「渋谷さん、城ヶ崎さん、お心遣い、ありがとうございます」

    「別に、気にしなくていいよ」

    美嘉「こういう時は助け合いって言うじゃん★」

    武内P「そう、ですね」


    武内P「ですが、私は今の呼ばれ方のままでm」


    「ふうううぅぅぅん!!」


    武内P「っ!? し、渋谷さん!?」


    「あ、ごめん。なんとなく、気合を入れたい気分だったんだ」

    武内P「そ……そう、ですか」


    美嘉(凛、ナイス!)

    美嘉(……いや、ナイスじゃないでしょ今の!? どんな気分!?)

    136 = 133 :

    武内P「……話を戻させていただきます」

    美嘉「そっ、そうだね! で、新しい呼び方なんだけどさ!」

    「一応、考えては来たんだよね」

    武内P「そう、なのですか」


    武内P「しかし、私は今の呼ばれ方のm」


    美嘉「カリスマァ――ッ!!★★★★★★★」


    武内P「っ!? じょ、城ヶ崎さん!?」


    美嘉「あっ、ゴメーン! ちょっと、カリスマが溢れちゃって★」

    武内P「そ……そう、ですか」


    (美嘉、ナイス!)

    (……って、全然駄目だから! 溢れる程カリスマ無いでしょ!?)

    137 = 133 :

    「とにかく、話を元に戻すね」

    美嘉「考えてきた新しい呼び方、知りたいでしょ?★」

    武内P「……」


    武内P「……そう、ですね」

    武内P「私のために時間を割いていただいたのですから、はい」

    武内P「私の、新しい呼び方を……教えて頂けますか?」


    凛・美嘉「!」

    「……ふーん。冷静そうに見えて、興味あったんだ」

    美嘉「もー! 強がらないで、最初っから聞いとけば良いのに★」


    武内P「……はぁ」


    凛・美嘉(……よし! 後は――)

    凛・美嘉(――打ち合わせ通りにするだけ!)

    138 = 133 :

      ・  ・  ・

    まゆ「――歳上の異性と仲良くなる方法?」


    「うん。まゆなら、良い方法を知ってると思って」

    美嘉「まゆちゃんって、担当とすっごく仲いいからさ★」


    まゆ「うふ、そうですねぇ」

    まゆ「だって、二人は、運命の紅い糸で結ばれてますから♪」


    「……それでさ、何か良い方法って、ないかな?」

    美嘉「……手軽に出来る方法だと、嬉しいなー」


    まゆ「はい、まゆがあの人と仲良くなるのは、全てが手軽ですよ」

    まゆ「運命の紅い糸が、そうなるように導いてくれてますから♪」


    凛・美嘉「……」

    139 = 133 :

    まゆ「まゆと、あの人の小指には約束のリボンがかかってるんです」

    まゆ「それをたぐり寄せるだけで、絆が深まっていく……♪」

    まゆ「ねっ? とっても簡単でしょう?」


    凛・美嘉「……」


    まゆ「うふ、二人には見えますか? この紅いリボンが♪」

    まゆ「血のように真っ赤で、とっても綺麗ですよねぇ」

    まゆ「まゆと、あの人の心臓を繋げる、一本n」


    「ふーん!」

    ――ヒュッ!


    まゆ「? 凛ちゃん? 今、何を?……チョップ?」


    「そのリボン、断ち切ったから」


    まゆ「!?」

    140 = 133 :

    >>138
    一番上に、


    ちょっと前


    を追加で

    141 = 133 :

    まゆ「断ち切った? 何を?」


    「運命の紅いリボン」


    まゆ「……そんなの、すぐに結び直せば良いんですよ♪」

    まゆ「ほどけないように……きつく、きつく」

    まゆ「うふ、前よりも、もっと強い絆が生まれちゃいますね♪」


    美嘉「……カー……リー……スー……マー……!」

    ぐぐっ……!


    まゆ「? 美嘉ちゃん? あの、何を?」


    美嘉「波あああぁぁぁ――――っ!!★★★★★★★」


    美嘉「……ゴメンゴメン★ 跡形もなく消し飛ばしちゃった★」


    まゆ「!?」

    142 = 133 :

    「美嘉、ナイスカリスマ」

    美嘉「サンキュ★ 凛も、ナイスチョップだったよー★」

    パンッ!


    まゆ「……二人共、真面目な顔で何を言ってるんですか?」

    まゆ「まゆ達の絆が、今のに負けるとでも?」

    まゆ「……うふ、おふざけもいい加減にしてくださいね♪」


    「ふざけてなんかない。私は、運命を断ち切るよ」

    美嘉「確かに、アタシ達じゃ二人の間には割って入れない」


    まゆ「そうです! まゆとあの人は、添い遂げる運命で――」


    凛・美嘉「――でもっ! 地味な嫌がらせは出来るっ!」


    まゆ「っ……!?」

    143 = 133 :

    まゆ「……何が望みですか?」


    「良いね。さすが、話が早くて助かるよ」

    美嘉「最初に言った、歳上の異性と仲良くなる方法が知りたいんだ★」

    凛・美嘉「具体的に」


    まゆ「質問しても、良いですか?」


    「良いよ、何でも聞いて」

    美嘉「協力して貰うんだし、その位しないとね★」


    まゆ「具体的に、誰と仲良くなりたいんですか?」


    凛・美嘉「……それは……えーっと……」

    凛・美嘉「……………………今西部長?」


    まゆ「……」

    凛・美嘉「……」

    144 :

    まゆ「凛ちゃん、美嘉ちゃん?」

    まゆ「まゆ、もう行っても良いですか?」


    「待って。確かに、何でも聞いてとは言った」

    美嘉「だけどさ、正直に答えるとは言ってないし★」


    まゆ「うふ、確かにそうですねぇ」

    まゆ「……それじゃあ、アドバイスしますね」


    まゆ「裸になって、リボンを自分にかけてプレゼントすれば良いんです♪」


    凛・美嘉「待って!」

    凛・美嘉「……メモるから」

    …ゴソゴソ


    まゆ「!?」

    145 = 144 :

    まゆ「凛ちゃん!? 美嘉ちゃん!?」


    「確かに、プレゼントしたら仲良くなれるね。うん、さすがまゆ」

    美嘉「何をあげるかじゃなく、全部あげるって発想は無かった★」


    まゆ「今のは、ちょっと意地悪を言っただけですから!」

    まゆ「ひいい!? 本当にメモしてるぅ!?」

    まゆ「『まゆ発案! 仲良し大作戦!』ってタイトルは何ですか!?」


    「……ほら、失敗した時に、気まずくなるかもしれないし」

    美嘉「こうしとけばさ、アタシ達が悪くないってなるでしょ?」


    まゆ「まゆが悪くなるじゃないですかぁ!」


    凛・美嘉「そうだよ?」


    まゆ「……!?」

    146 = 144 :

    「ねえ、まゆ。真剣に答えて」

    美嘉「でないとさ、困るっしょ★」


    まゆ「……」

    まゆ「……そんなに、仲良くなりたいんですか?」

    まゆ「……シンデレラプロジェクトのプロデューサーさんと」


    凛・美嘉「うん」

    「もう少しだけでも良いから、近づきたいんだ」

    美嘉「やっぱりさ、今のままじゃ駄目だと思ったんだ」

    「……そうじゃないと、ずっと見ててくれるかわからないし」

    美嘉「……アタシも、アイツに見て欲しいと思っちゃってさ」


    まゆ「……」


    凛・美嘉「………………今西部長!」


    まゆ「……」

    147 = 144 :

    まゆ「……ふぅ、はじめから素直に相談してくれれば良いのに」

    まゆ「そういう事なら、まゆだってちゃんと協力します」


    凛・美嘉「!」


    「ありがと……まゆ」

    「お礼に、まゆのプロデューサーの浮気の可能性を全部潰しておくよ」


    美嘉「アタシからもお礼を言わせて……まゆちゃん」

    美嘉「お礼に、アタシの顔が効く所は全部外堀を埋めておくから★」


    まゆ「やだ……なんて頼もしいの」

    まゆ「まゆに出来るのなんて、精々作戦を立てる位なのに……」


    凛・美嘉・まゆ「……」


    凛・美嘉・まゆ「……!」

    ガシイッ!

    148 = 144 :

      ・  ・  ・

    凛・美嘉「――呼び方を変える?」


    まゆ「はい♪ 二人とも、あの人の事を何て呼んでるんですか?」


    美嘉「えーっと……アンタ、とか」

    「普通に、プロデューサー、とかだよね」


    まゆ「うふ、それじゃあ、目を閉じて想像してください」

    まゆ「まゆの声が、あの人のものだと思ってくださいねぇ」


    凛・美嘉「……」


    まゆ「――凛さん」

    「!」

    まゆ「――美嘉さん」

    美嘉「!」

    まゆ「……さあ、どう思いましたか?」


    凛・美嘉「くぴぷ!!」


    まゆ「? 何て?」

    149 = 144 :

    まゆ「……凛ちゃん?」

    「いや、ちょっと……ふーん。まあ、悪くないかな」

    「……うん、ふーん、ふ、ふふっ! ふんふーん♪ フゥー!」


    まゆ「……美嘉ちゃん?」

    美嘉「アタシも、ちょっと……チョーイイカンジだね★」

    美嘉「……うん、イイカンジ★ マジ★ マジでヤバい★ チョー★ ヤバ★」


    まゆ「……」

    まゆ「はい、聞いてくださいねぇ」

    パンパン!


    凛・美嘉「!」


    まゆ「今みたいに、呼び方一つでも大分違うんですよ」


    凛・美嘉「はいっ! まゆ大明神!」


    まゆ「はい、それはやめてくださいねぇ」

    150 = 144 :

    まゆ「今の感じを……相手にさせられたら?」


    「……ねえ、レッスン料とか、払ったほうが良いよね?」

    美嘉「あっ、ヤバ……アタシ、大きいお札しか無いや」

    「良いよ美嘉、立て替えておくから」

    美嘉「マジ? 凛、サンキュ★ すぐ返すから、ゴメンね!」

    「謝らなくて良いよ。こういう時は、お互い様でしょ」

    美嘉「アハハ、凛ってクールに見えて、かなり優しいよね★」


    まゆ「はい、聞いてくださいねぇ」

    パンパン!


    凛・美嘉「はいっ! まゆ大権現!」


    まゆ「どうして頑なに‘大’をつけるんですか?」


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