元スレ武内P「あだ名を考えてきました」
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401 = 374 :
飛鳥「わかっただろう? セカイは、何も変わらないのさ」
武内P「……二宮さん。貴女が、新たな世界の扉を開いているのでは」
飛鳥「ははっ、そうきたか! 確かに、キミの言う通りだ!」
武内P「反省するつもりは……無い、と?」
飛鳥「ボクは、後ろを向いて飛ぶなんて、器用な真似は出来ない」
武内P「……わかりました」
飛鳥「――さあ、行こうか」
武内P「片桐さんに連絡し、しかるべき処置をお願いします」
飛鳥「!?」
402 = 374 :
飛鳥「そこは……蘭子にじゃなく、かい……!?」
武内P「私は、彼女を悲しませたくありません」
飛鳥「ら、蘭子だったら……許すという事も、有り得ると思わないかい?」
武内P「はい。なので、片桐さんにお願いします」
飛鳥「まぁ、待ってくれ。落ち着いて話をしようじゃないか」
武内P「その時間は、十分にとったかと」
飛鳥「……キミの考えは、よくわかったよ」
飛鳥「――ならば、ボクもそれ相応の決意を見せようじゃないか」
スッ…
武内P「まだ、パンツを隠し持っていたのですか!?」
武内P「やめてください! 差し出さないでください!」
403 = 374 :
飛鳥「さあ、ボクの手を取り、共に歩もうじゃないか」
武内P「お願いします! この様な場面を見られては……!」
飛鳥「その時は、ボクは涙を流し、こう言おう」
飛鳥「――この人の指示でやりました、とね」
武内P「っ……!?」
飛鳥「その時、人々は――セカイは、どんな決断を下すだろう」
武内P「それ、は……!」
飛鳥「さあ、選ぶと良い」
飛鳥「蘭子の黒いセクシーなパンツを受け取るか……否か」
飛鳥「願わくば、キミがボクの手を取ってくれると、信じているよ」ニヤリ
武内P「……腹の立つ、笑顔です……!」
404 :
飛鳥「どうしたんだい? 何を躊躇っているんだ」
武内P「……!」
飛鳥「……残念だよ。どうやら、時が満ちてしまったようだ」
武内P「何を……言って……!?」
??「プロデューサーさん……?」
??「それに、蘭子ちゃんのお友達の……二宮、飛鳥ちゃんよね……?」
??「えっと……下着を……えっ、えっ?」
飛鳥「チェックメイト、という事さ。ああ、本当に残念だ」
武内P「っ!? この声は――」
美波「あの……どういう事ですか?」
武内P「新田さん……!?」
飛鳥「……まあ、またチャンスは訪れるか」ボソッ
405 = 404 :
飛鳥「――彼が、どうしても下着が欲しいと言ってね」
武内P「待ってください! 誤解です!」
美波「そんな……どうして……!?」
飛鳥「ボクとしても不本意だけど、意思を変える気は無いみたいなんだ」
武内P「待ってください、新田さん!」
美波「どうして……プロデューサーさんっ!」
飛鳥「それが、彼の選択だからさ」
武内P「それは違います、新田さん!」
美波「下着くらい、私がいくらでもあげます!」
美波「色の指定や、好みの形、何でも言ってください!」
武内P「そういう話ではなく!」
飛鳥「……」
飛鳥「はい?」
406 = 404 :
飛鳥「待って欲しい……今、何て?」
武内P「落ち着いてください、新田さん!」
美波「私は、シンデレラプロジェクトのリーダーです!」
美波「だから、もっと私を頼ってください!」
美波「美波、精一杯頑張りますから!」
美波「出来るだけ、好みの下着にします、プロデューサーさんっ!」
飛鳥「……!?」
武内P「そういった面で頼るつもりは、全くありません!」
美波「どうしてですか!?」
美波「私は、そんなに頼りないリーダーですか!?」
武内P「切なくなるので、リーダーを連呼しないでください! お願いします!」
飛鳥「……これは、驚いたね」
飛鳥「ボクの知らないセカイが、こんなにも身近に存在していたなんて」
407 = 404 :
飛鳥「成る程……彼女が、統べる存在か」
美波「待っててください、すぐに!」
武内P「何をする気ですか、新田さん!?」
美波「下着をあげるに決まってるじゃないですか!」
武内P「その決定は取り下げてください!」
飛鳥「……やれやれ、ボクは、ちっぽけなヤツだったようだね」
美波「すぐ……すぐですから!」
武内P「待ってください! 本当にやめてください!」
美波「美波、いきます!」
武内P「新田さん、話を――」
美波「キャスト・オフ!!」
ズバァァァンッ!!
408 = 404 :
・ ・ ・
飛鳥「彼女がそう言った途端、服が全て弾け飛んだんだよ」
飛鳥「服に、意思があるかの様にね」
飛鳥「物質にも意思が宿ると聞くけど、アレは、彼女の意思だ」
飛鳥「彼女は、自らの意思で、セカイの法則に割り込んだのさ」
ちひろ「……はぁ」
飛鳥「その姿を見て、ボクは考えを改めたよ」
飛鳥「どんなに強い想いでも、叶えられない願いがあると」
飛鳥「……悔しいけれど、そう、思わされてしまった」
ちひろ「……どうしてですか?」
飛鳥「元々つけていない下着は、渡しようが無いだろう?」
ちひろ「……」
409 = 404 :
・ ・ ・
美波「――はい! これで、下着を渡せます!」
美波「脱ぎますか? それとも、脱がせますか?」
美波「指示を下さい、プロデューサーさんっ!」
武内P「……」
美波「……?」
美波「あの……あんまり、焦らさないでください」
美波「いくら私でも、下着姿は、その……照れちゃいますから///」
武内P「……」
美波「プロデューサーさん?」
美波「――あっ!? や、ヤダ……!///」
美波「すみませんっ! 今日は、ノー下着デーだって、忘れてました!///」
美波「どうしよう……これじゃ、パンツもブラもあげられないわ……!」
410 = 404 :
・ ・ ・
飛鳥「――そして、時は動き出した」
ちひろ「……はあ」
飛鳥「ボクが気付いた時には、彼女は倒れていたんだ」
ちひろ「……」
飛鳥「彼のスーツの上着を着せられ、ふふっ、尻を抑えて悶絶していたよ」
ちひろ「……悶絶?」
飛鳥「……とても、痛そうだった」
ちひろ「……」
飛鳥……
411 = 404 :
・ ・ ・
美波「取れた! お尻が! お尻が取れた!」ジタバタ!
武内P「いえ、ついています」
美波「気休めはよし――あああ、痛い痛い!」ジタバタ!
武内P「……しばらく、そうして反省してください」
武内P「――二宮さん」
飛鳥「な……何だい?」ビクッ!
武内P「神崎さんの下着を返却して、いただけますか?」
飛鳥「……ふふっ、ボクを脅そうと言うのかい?」
武内P「……もしもの時のために、私も同行しますので」
美波「あっ、でもなんだか……あっ♡ 美波、いきますっ♡」モゾモゾッ!
飛鳥「……」
飛鳥「――さあ、返しに行こうか」
412 = 404 :
・ ・ ・
飛鳥「――そして、セカイは何も変わらなかった」
飛鳥「ただ、それだけの話だよ」
ちひろ「なるほど、だから、飛鳥ちゃんが呼び出されたのね」
飛鳥「彼が、日を改めてボクと話したいと言ったからね」
ちひろ「……それじゃ、私はもう行くわね」
ちひろ「もうそろそろ、プロデューサーさんも来るでしょうし」
飛鳥「おっと、その必要は無いよ」
飛鳥「ボクは、キミにも居て欲しいと思っている」
飛鳥「ふぅ……キミはまさか、ボクに一人で怒られろと?」
飛鳥「あんな光景を見せられて? 本当に行くのかい?」
ちひろ「新しいセカイに目覚めないよう、気をつけてね」
おわり
413 :
乙
こいつぁヤベェ変態さんだせ……と思ったら変態と呼ぶことすら烏滸がましい何かが出てきたでござる
とりあえず形が崩れるからブラはいつも着けてた方がいいと思います
414 :
乙々。
二宮さんは2期生じゃないかぁ。まぁアニメ出てたし仕方なし。
2期生って何人位になるんだろうな?
個人的には13人だと思ってるけど(キュート4人、クール4人、パッション5人。1期生と合わせると9.9.9で丁度いいし)。
415 = 404 :
416 = 404 :
おっと、こんな時間に失踪するのは、オススメしないな。
どうしてもと言うなら、私も付き合おうじゃないか。
走るには、丁度良い夜風が吹いて……なんだ、行かないのかい?
ふむ、成る程……なんだ、そんな事か。
猫にからかわれたと思っているのなら、笑い飛ばせば良いのさ。
そう、その調子で、愛らしい笑顔を……愛らしいはやめてくれ?
私が、アイドルになったきっかけ?
仕事だよ、ビジネスさ。
歌う仕事があれば、どこへでも行くつもりだし、そうしてきた。
ただ、今のこの状況は、予想していなかったな――
「――……ふぅ」
久々に来たが、やはりこのスタジオの音響性能は高いな。
機材の更新もされているようで、私が居た時よりも環境が良くなっている。
こういった仕事をする人間と、また仕事がしたいものだ。
プロ意識の感じられる誰かと共に、最高の音を。
「……」
しかし、それが難しいのも、また事実。
世界は広く、歌の勉強のためにアメリカにまで足を運んだが、どこか満足が出来なかった。
いい刺激になったし、力もついたが、結局は日本に戻ってきた。
風の向くままとは言うが――
「――さて……アンタは?」
いくら私でも、気になるというものさ。
何せ、先程から私が歌う様子を、表情一つ変えずに見続けていたのだからね。
ん? まさか、気付かれていないとでも思っていたのかな?
気付いていたとも、始めからね。
「……申し訳ありません。私は、こういう者です」
ほう、顔に似合わず、中々洒落た名刺入れを使っているじゃないか。
日本人にしては、少々厳しいと言った風体だが、己の仕事に誇りを持っているようだ。
自分を端的に表し、相手に伝えるための名刺を入れておくケースに、手を抜かない。
それこそが、愛着をもって仕事をしているという証になる。
「芸能事務所のプロデューサーさんか」
346プロダクション。
ふむ、彼の様子から大手だとは思っていたが、予想以上に大手だったようだ。
日本に戻って何をするか……歌う事しか決めていなかったが、
ここでコネクションを築いておいて、損は無いだろう。
彼も、そのつもりで私に名刺を渡してきたのだろうし、ね。
「スタジオの見学とは、熱心なことだね」
だが、急いで本題に入る必要も無い。
単刀直入すぎるのも、スマートとは言えないからね。
417 = 404 :
「私は、木場真奈美という」
そう自己紹介をして右手を差し出すと、彼に一瞬の躊躇いが見られた。
こういった場面で握手をするのも、日本では無くは無い筈だが。
まさか、私が女だからと、遠慮している訳でも無いだろう。
彼のような年齢の男性が、そんな事を気にするとは考え難い。
「……」
果たして、差し出した手は、握られた。
彼の身長に見合った、大きな手。
今後は、遠慮は一切しないで欲しいという意味も込めて、少し、強めに握る。
それに応えるように、包み込むような握りから、しっかりとした握手になる。
「……フフッ」
それでも表情を変えない彼は、不器用なだけなのだろう。
さて、君は、その鉄面皮の下に、どんな感情を潜ませているのかな。
ポーカーフェイス、というわけではなさそうだ。
初対面で失礼だとは思うが、物事を器用にこなすタイプには、見えない。
「……良い、笑顔です」
どうやら、私の観察眼は正解を導き出していたらしいな。
ああ、君のプロフィール項目に、不器用だけでなく、誠実とも付け加えておくよ。
悪い言い方をすれば、馬鹿正直となるが……それでも、誠実と。
褒められているのに、相手を悪しざまに思える程、スレてはいないつもりさ。
「ありがとう」
彼の言葉には、嘘偽りは感じられなかった。
それは、彼が……とても、穏やかな表情で、私を見ていたからだね。
無表情だと思ったばかりなのに、こんな表情もするのかと、ね。
わかるだろう? 彼の笑顔は、愛らしいと評するようなものだと。
「……」
真っ直ぐに、私を見つめる視線。
どこまでも誠実で、真っ直ぐで――
「そろそろ、手を離しても?」
――そして、不器用。
「っ!? す、すみません……!」
彼への印象は、まあ、今でもそう変わっていない。
「すまないね。私の笑顔が、君には魅力的すぎてしまったかな?」
からかうと、右手を首筋にやって、困る。
それが面白いと感じるのが、初対面の時よりも大きくはなりはしたがね。
418 = 404 :
「……はい」
流されてしまう、普通は当たり障りの無い返答を返す、言葉。
向こうでは、ジョークにもならないような軽口さ。
場の仕切り直し、空気の緩和を狙っての発言だったが、
彼は詩的な表現に対しての理解はあるが、こういった機微には疎いからね。
そうでなければ、
「とても魅力的な、良い、笑顔でした」
二度目に、また改めて言い直そうとはしないだろう?
彼にそんなつもりは無いのはわかっていたが、まるで、口説かれているようだったよ。
……うん? 何故、今のが口説いた事になるかだって?
君達も、きっとわかるようになるさ。
「フフッ……私も大概だが、君も、変わっていると言われるだろう」
思い当たる節が多々あるのか、彼は、
右手を首筋にやって少しばかりの苦笑を漏らした。
少しばかりのトラブルもありはしたが、会話の滑り出しとしては順調。
お互いその事を理解しているし、さて、ここから本題に入っていこうじゃないか。
ここからは、仕事の話だ。
「以前、ここでスタジオボーカリストをしていてね」
まずは、アピール。
今、私が此処に居る理由や、簡単にだが経歴を話すと、彼はそれに耳を傾けた。
彼が、私に――私の歌に興味を持ってくれていたのは、わかっていたからね。
そうでなければ、名刺を渡しては来ないさ。
一通り話し終えたので、一度言葉を切り、彼にターンを渡す。
「……これから、何を?」
ふむ、そうやって切り出してくるのか。
「あぁ……まだ決めていないが……」
ここで、ある程度の希望を出せ、という事か。
そうだな、君はアイドルのプロデューサーをしているならば、
その方面の仕事もこなせると言っておく必要がある、か。
オーケー、ボーカリストのレスんトレーナーの経験も、多少はあるからね。
「――アイドルに、興味はありませんか?」
想定通りの、アイドルに関する仕事の話。
だが、彼の発言が意味するものは、私の想定の外のものだった。
最初は勘違いかとも思ったが、彼の目を見てすぐにわかったよ。
「私をアイドルにしようと――」
口説き落とそうと――
「――……フフッ、本気で言っているようだね」
419 = 404 :
「……アイドル業界というのは、人材不足なのか?」
日本に帰ってきて日も浅いが、そうは思えなかった。
ふと見たテレビの画面に映るアイドルは、とても、輝いて見えた。
それなのに、何故、わざわざ私をアイドルにしようとする?
年若い、それこそ原石のような存在など、いくらでも居るだろうに。
「貴女だからです」
それなのに、君は、私を選ぶというのか。
真っ直ぐに、君は、私を求めるというのか。
「……」
……やれやれ、こんなにも情熱的なお誘いを受けるとは思わなかったな。
歌に自信はあるが、ダンスに関しては、そこまでの経験があるわけでも無い。
踊れないとは言わないが、歌いながら踊るのは、遊びや余興程度にしか。
いや、それを言うのは、野暮というものか。
「オーケー、歌唱力には、聞いての通り自信がある」
私のこの歌で、多くの人を魅了しようじゃないか。
さらに歌を進化させるために、アイドルの道に踏み込んでみるのも悪くない。
貪欲に、精力的に、何でもこなしてみせよう。
「君の、私の歌への評価が正しいものだったと……結果で証明しよう」
そう言って、再度手を差し出し、握手を求める。
未だ口約束の段階ではあるが、これからは、ビジネスパートナーだ。
より良い仕事を――最高を目指して行こう。
責任を持って、トップまで導いてもらおうじゃないか。
「……一つだけ、訂正をさせてください」
彼は、私の手を取り、言った。
手の平に込められた力は、最初よりも強く……ああ、力強かったな。
「笑顔です」
視線も、手に込められたものとは比べ物にならない程の、力強い意思が込められていた。
「私が、貴女をスカウトした最大の理由は……笑顔です」
これには、正直やられたね。
むしろ、やられて当然じゃないか?
420 :
つよい
421 = 404 :
「笑顔……笑顔、か」
目の前の彼――プロデューサーは、
歌唱力以外の、私の別の部分を一番評価しているらしい。
それに関しては、文句のつけようもないさ、当然ね。
だが、私にも、譲れないものがある。
「――なら、君に証明しなくてはな」
今までの私の、生き方を。
「私の歌は、私の笑顔には劣らないという事を」
その言葉を聞いて、彼は目を丸くしていたな。
やられたままでいられるほど、私は大人しい性格では無いからね。
これで、イーブン。
……さて、君は、これにどう返す?
「……ダンスの方も、よろしくお願いします」
ははっ! なるほど、そうきたか!
良いだろう、言うまでもないが……あえて言おう。
「こなしてみせるさ。存分に、期待に応えよう」
これが、きっかけだね。
私は彼の期待に応える事で、自らを高めているんだ。
一人では気付かなかった、私の新たな可能性を模索しながら。
だから、苦戦すらも私の中では楽しみの一つに過ぎないのさ。
一度きりの人生だ。
大いに楽しみ、経験し、挑戦していこうじゃないか。
……トップになる。
そうすれば、彼はトッププロデューサーという事になるだろう?
サプライズにはならないが、良いプレゼントになると思っているよ。
フフッ、私は弱点は無いと思っていたが……それがあるのも、悪くない気分だ。
私は君達の――仲間の、そんな表情にはとても弱い。
おわり
422 = 420 :
2期生巴と木場さん以外は誰なんやろ?まーた濃いのばっかりだなw
424 :
そういえば前に常務から打診が来てたなぁ…どのスレだっけ
425 :
タイトル忘れたけど専務が茜とフレデリカと文香に慕われすぎて困ってる話じゃね?
426 = 404 :
アニメ未登場、キュート@3、クール@3、パッション@4、それ以外は全部未定です
書きます
武内P「彼氏が欲しい、ですか」
427 = 404 :
美嘉「欲しいっていうかさ、おかしくない?」
武内P「何が、でしょうか?」
美嘉「アタシってさ、まぁ、ギャルで売ってるワケじゃん?」
武内P「そう、ですね」
美嘉「なのに、カレシが居ないって……おかしくない?」
武内P「……はあ」
未央「……アイドルだから、おかしくないよね?」
凛「おかしいのは、話の持って行き方だと思う」
428 = 404 :
美嘉「ギャルってさ、小悪魔的な魅力があるって事でしょ?」
武内P「そう、ですね。そういった面もあるかと」
美嘉「小悪魔ってコトはさ、たぶらかすよね★」
武内P「……はあ」
美嘉「誰をたぶらかすの?」
武内P「……ファンの方、でしょうか」
美嘉「アタシ、ファン多いよ? それじゃ、大悪魔じゃない?」
武内P「……」
未央「……まあ、確かにファンは多いよね」
凛「うん。あの姿を見せないだけ、十分たぶらかしてると思うけど」
429 = 404 :
美嘉「だからさ、考えたワケ★」
武内P「……」
美嘉「まずは、特定の男の人をたぶからそう、ってね★」
武内P「その結論が……彼氏、だと」
美嘉「どう? アタシ、間違ったこと言ってる?」
武内P「ですが……城ヶ崎さんは、アイドルですので」
美嘉「あー、タンマ。それはさ、ホラ、ちょっと置いとこ、ね?」
武内P「……」
未央「……なんか、もう話の前提が崩れてない?」
凛「未央、止めてあげて。あんな美嘉、見てられない」
430 = 404 :
美嘉「小悪魔ギャルが、男の人をたぶらかしました★」
武内P「……」
美嘉「その男の人、チョーメロメロになると思うっしょ? なるよね?」
武内P「そう……ですね」
美嘉「トーゼン、付き合いたいと思う。ここまでオッケー?」
武内P「……はあ」
美嘉「小悪魔だけどさ、願いは叶えるべきじゃん? 契約だし」
武内P「……」
未央「……いつ、契約の話した?」
凛「強引さが、ちょっと悪魔っぽくはあるけど」
431 = 404 :
美嘉「そうしたら、付き合うしかないの。良い?」
武内P「……」
美嘉「付き合ったら、アタシはカノジョ★ 男の人はカレシ★」
武内P「……」
美嘉「カレシ……か、彼ぴっぴ★」
武内P「……」
美嘉「ね? カリスマJKアイドルとしては、彼ぴっ……カレシが居て、トーゼン★」
武内P「……」
未央「……言い直した」
凛「あの呼び方、さすがに恥ずかしかったみたいだね」
432 = 404 :
美嘉「居てトーゼンなのに、居ないって変じゃない?」
武内P「……」
美嘉「あー、変なのは嫌だなー、カレシ欲しいなー★」チラッチラッ
武内P「……申し訳、ありません」
武内P「その願いは、私には叶える事が出来ません」
美嘉「……なんで?」
武内P「……」
未央「……やばい、見てらんないよ」
凛「プロデューサーの力を大きく越えた願いなら、しょうがないかな」
433 = 404 :
美嘉「ねえ……なんで?」
武内P「それは、貴女がアイドルだからです」
美嘉「で、でも……カリスマだよ!? ギャルJKだよ!?」
武内P「ですが、アイドルです」
美嘉「……!」
武内P「私は、貴女の担当ではありませんが――」
武内P「――交際の許可を出すことは、出来ません」
美嘉「……」
美嘉「ん?」
未央・凛「ん?」
434 = 404 :
美嘉「許可って……はっ? えっ?」
武内P「貴女は、とても素晴らしいアイドルです」
美嘉「えっ……あ、うん」
武内P「お付き合いをしたいという気持ちも、理解出来ないではありません」
美嘉「……」
武内P「ですが……申し訳ありませんが、お断りしてください」
美嘉「それって……どういう?」
武内P「――告白を……されたのでしょう?」
美嘉「……」
美嘉「……!?」チラッ
未央「……やめて、美嘉ねぇ。こっち見ないで」
凛「美嘉が告白されて迷ってるって……勘違いしてる?」
435 = 404 :
美嘉「えっ……と」オロオロ
武内P「その様子……当たっている、ようですね」
美嘉「当たってるっていうか……」
武内P「しかし、今は、貴女はアイドルとしてとても大事な時期です」
美嘉「……だから、カレシは作っちゃ駄目、って?」
武内P「差し出がましいとは思いますが……」
美嘉「……あ」
美嘉「アタシが……誰かと付き合うのが嫌、ってコト!?」
武内P「そうですね……はい、その通りです」
美嘉「……」
美嘉「そっかー★ アンタ、アタシが誰かと付き合うの嫌なんだー!★★★」
未央「美嘉ねぇ!? まさか、喜んでるの!?」
凛「……」
436 = 404 :
美嘉「そっかそっか……そっかー!★」
武内P「申し訳、ありません」
美嘉「独占欲ってヤツ?★ そういうコト?★」
武内P「……そう、なるでしょうか」
美嘉「はー★ へー★ ほー★」
武内P「……」
美嘉「そこまで言われちゃ、しょーがないかなー★」
武内P「……申し訳、ありません」
美嘉「良いって良いって!★ マジ、気にしないでオッケー!★」
武内P「……はあ」
未央「……うっわ、めっちゃ喜んでる」
凛「……」
437 = 404 :
美嘉「いやー!★ アタシカレシ作っちゃ駄目だってさー!★」
未央「いや、うん……思いっきり聞こえてたから」
美嘉「誰にも……渡したく、ありませんから……だって!★」
未央「美嘉ねぇ? 落ち着いて、そこまで言ってないよ?」
美嘉「アタシ、案外束縛されるのも、アリかも」
未央「美嘉ねぇ? 落ち着いて、そこまで行ってないよ?」
美嘉「小悪魔ってつらいな―★ ギャルってしんどいなー★」
未央「……あー……うん、そだね」
凛「ねえ、プロデューサー」
武内P「はい、何でしょうか?」
未央「……そうだよね、しぶりんは行くよね」
美嘉「ヤバイヤバーイ★ カリスマ溢れそうなんだケドー★★★」
438 = 404 :
凛「私、彼氏が欲しいんだけど」
武内P「……渋谷さん?」
凛「ほら、私って、二つのプロジェクトを掛け持ちしてるでしょ?」
武内P「そう、ですね」
凛「精神的に、結構キツかったりするんだよ、実は」
武内P「っ!? それは……申し訳ありません、気付きませんでした」
凛「良いよ、プロデューサーが鈍いのは、知ってたから」
武内P「スケジュールを調整し、こちらの仕事を……減らそうと思います」
凛「だから、精神的な支えが欲し――」
凛「……」
凛「えっ?」
未央・美嘉「あっ」
439 = 404 :
凛「待って。ねえ、どうしてそうなるの?」
武内P「渋谷さんは、アイドルとしてとても大事な時期です」
凛「うん」
武内P「ですが、まだ、十五歳の……高校生でもあります」
凛「うん」
武内P「貴女に、精神面で負担をかけていたとは、気付きませんでした」
凛「うん」
武内P「……申し訳、ありません」
凛「それで?」
武内P「これからは、クローネ中心の活動w」
凛「ふうううぅぅぅん!」ジタバタ!
武内P「っ!? 渋谷さん!?」
未央・美嘉「……あー」
440 :
あかーん
441 = 404 :
武内P「一体何が……渋谷さん!?」
凛「……ごめん。今の、忘れて」
武内P「そこまで、貴女に精神的な負荷が……!?」
凛「……まあ、ある意味では、そうかな」
武内P「っ……!?」
凛「だから、その支えとして、彼氏が――」
武内P「――わかりました」
武内P「私としては非常に残念ですが……」
武内P「渋谷さんには、クローネの活動に専念していただきます」
凛「……よいしょ、っと」
…ゴロンッ
武内P「? 渋谷さん? あの、床に寝転んで……何を?」
凛「ふううううううぅぅぅぅぅんんんああああああああ!!!」ジタバタ!
武内P「っ!?」
442 = 404 :
・ ・ ・
ちひろ「――なるほど。それで、凛ちゃんがああなっちゃったんですね」
武内P「……はい」
凛「……」
ゴロンッ
武内P「あの様に、床に大の字に寝て動こうとせず……」
ちひろ「何か、言葉をかけたりは?」
武内P「その……大声を出し、暴れてしまうので……」
ちひろ「なるほど」
凛「……」
443 = 404 :
武内P「……彼女をあそこまで、追い詰めてしまっていたとは」
ちひろ「そうですね。ある意味では、その通りです」
武内P「……これも、全て私の責任です」
ちひろ「そうですね。ある意味では、その通りです」
武内P「ですが……渋谷さんは、とても素晴らしいアイドルです」
凛「……」ピクッ
ちひろ「だったら、貴方が言うべき言葉は、決まってますよね?」
武内P「はい。クローネに専念とは、甘い考えでした」
凛「……」ピクピクッ
…ムクリッ
武内P「クローネに専念して貰いつつ……」
武内P「――私に変わる、渋谷さんの専属のプロデューサーを立てます」
凛「ふううううううぅぅぅぅぅんんんああああああああ!!!」ジタバタ!
ゴロゴロゴロゴロッ!
444 = 404 :
武内P「っ!? これだけでは、まだ、足りないと!?」
凛「――全然違う! アンタ、何もわかってない!」ジタバタ!
ゴロゴロゴロゴロッ!
武内P「し、渋谷さん! 転がるのは! 転がるのはやめてください!」
武内P「……わかりました」
武内P「貴女をアイドルの道に引き入れたのは……私です」
凛「……だから?」
……ピタッ!
武内P「そして、貴女を追い詰めてしまったのも……私ならば」
武内P「その責任として、辞表を提出し――」
凛「ふざけないでよ! アンタ、私のプロデューサーでしょ!?」
武内P「っ!?」
445 = 404 :
ちひろ「凛ちゃんの言う通りですよ、プロデューサーさん」
武内P「千川さん……?」
ちひろ「二つのプロジェクトで、精神的な負担がかかってるのよね?」
凛「……」
…モゾリ
ちひろ「だったら、プロデューサーさんが、支えてあげれば良いんですよ」
武内P「……私が、ですか?」
ちひろ「プロダクションをあげての企画なので、クローネ優先もわかります」
ちひろ「……だけど、凛ちゃんは、どっちも続けたいのよね?」
凛「ちひろさん……」
モゾモゾッ……スッ
ちひろ「凛ちゃん? 一万円を差し出さなくても良いのよ?」
446 = 404 :
武内P「……私は、貴女の精神的な支えになれるでしょうか?」
凛「……」コクリ
武内P「! 申し訳、ありませんでした!」
凛「……うん、反省して」
武内P「はい。先程までの言葉は、全て、忘れて頂けますか?」
凛「……うん」
武内P「貴女が、精神的な負担を感じているならば――」
凛「……」
武内P「私は貴女を支え、これからも、貴女の姿を見続けていきたいと……」
武内P「……そう、思います」
凛「……ふーん」
凛「まあ、悪くないかな」ニコッ
武内P「良い、笑顔です」
447 :
天使ちひろSSSR
448 :
相変わらずのちょろあまさんとめんどくさい子である
449 :
ちひろさんはやはり天使だった…
凛ちゃんは…うん…
450 :
ちひろ「ふふっ、これで一件落着ですね♪」
武内P「ありがとうございます、千川さん」
ちひろ「それにしても、精神的な支え……かぁ」チラッ
武内P「貴女には……いつも、助けられています」
ちひろ「うふふっ♪……あー、私も、なんだか彼氏が欲しくなっちゃったなー」チラッチラッ
武内P「……頑張って、ください」
ちひろ「……それだけですか?」
武内P「……」
武内P「笑顔で、頑張ってください」
ちひろ「……」
武内P「千川さん? あの……笑顔で……千川さん?」
武内P「その表情は……笑顔? あの、どうして何も仰って……千川さん?」
武内P「っ!? 待ってください! あの、千川さん!?」
武内P「千川さん!?」
おわり
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