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元スレ少女「コミケ行くので泊めてください!」男「は……?」
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少女「あー、いい買い物しちゃったなあ!」
少女「ねえ友人さん、ココにはこんな本が他にもいっぱいあるんですか!?」
友人「んんwwwいかにもwww」
友人「自分の欲しい頒布物を狙い撃ちするのもCOMIKEですがwww」
友人「クレイモア覚悟で表紙買いするのも、タシナミの一つwwwwww」
少女「ですって男さん! 探しに行きましょう、新たな出合いを探しに!」
男「まじか……」
友人「男氏wwwなかなかハードなおにゃのこに捕まりましたなwwwぴゃっ」
――とあるサークル
サークル主「全部で、1500円になります」
少女「1500円ですね! ええと、お金、お金」
少女「あっ、一万円札しかない……」
サークル主「あはは、大丈夫ですよ。お釣り用のお金もいくらかありますから」
男「いや、待ってくれ。小銭なら俺が持っている」
少女「男さん!」
男「1500円ですね? 千円札と、百円玉が5枚でも構いませんか?」
サークル主「3,4,5……、はい、たしかに1500円ですね! ありがとうございました!」
少女「ありがとうございましたー!!」
男「ったく……。ちょっと、サイフを貸せ。そろそろ小銭を補充する」
少女「何から何まで……。男さん、いつの間に千円札や小銭のジュンビを?」
男「昨日お前から金を借りた段階で、両替は済ませておいた」
男「既に気付いていると思うが、COMIKEでは、単価500円や1000円程度の頒布物が中心だ」
男「そこで万札や五千円札を使われると、お釣りを出すのもタイヘンなんだ……」
男「むろん、そういう事態も想定して、サークル側はお釣りの小銭も多めに用意するがな」
少女「なるほど……。たしかに、サーキットでも皆、千円札を既に用意していましたね」
男「だが、小銭が多く出るコトを逆用して、ちょっとしたサギも横行する」
男「コレを見ろ」キラーン
少女「これは……。100円玉ですか? 100って書いてあるし」
少女「でも、あれれ? なんか100円玉とはフンイキ違いますね?」
男「これは、100円硬貨じゃない。“100ウォン硬貨”だ」
少女「100……、ウォン……?」
男「韓国の通貨だな。日本円換算で、およそ10円だ。コレを支払いに混ぜて使うヤカラもいる」
少女「となると、だいたい10分の1の価値……」
少女「ガチ犯罪じゃないですか!!」
男「過去のイベントでは、偽札が使われたコトもあったらしいな……」
男「で、偽札だと思ったら、実は現行でも使える旧札だったり……」
少女「お金絡みのトラブルも……、多いんですね……」
男「現金がやり取りされる場だからな。気をつけなくちゃいけない」
男「いま立ち寄った、島中のサークルならまだしも」
男「壁やシャッター際のサークルは、どうしてもお金の確認がオザナリになるからな」
少女「島中? 壁……?」
男「ああ、ソレもついでに説明しておくか」
男「このあたりのサークルは、長方形を囲うように机が四辺に配置されているだろう」
男「この長方形のカタチを指して、“島”と呼んでいる」
少女「同じカタチのブースがいくつも点在するのが、たしかに島みたいですね!」
男「島に配置されるのは、主に小規模から中規模程度のサークルだ」
男「もちろんソレに比例して、対象のサークルの数も多い」
男「このように、ホールは一面、何百何千という島のサークルで埋め尽くされる」
少女「お目当てのサークルがあるなら、見つけ出すのも一苦労ですね……」
男「そのために、事前に販売されている、COMIKEの公式カタログがあるんだがな」
少女「もっとも、フリーで良さそうなサークルを物色するのも、十分にタイヘンですが!」
男「で、島の対義語として、“壁”がある」
男「これは名の通り、壁際に配置されているサークルのコトだ」
少女「行列が出来てたのも、ほとんどは壁際のサークルでしたね」
少女「何か関係があるんですか?」
男「関係があるというか、行列が並ぶから、壁に配置されるんだ」
男「島中でこんな肉の血栓を作られたら、他のサークルにメイワクだろう?」
男「だから壁に設営して、列は外に並べ、というワケだ」
少女「壁サークルは人気のアカシ、というワケですね」
男「壁に配置されるのはCOMIKEサークル参加者の一種のステータスだな」
少女「ぐ~~~……」
少女「うっ」
男「……ん? お前、今……」
少女「へっ!? ななな、なんですか?」
少女「お、お腹の音ですか!? わわわ、私じゃありませんよ!」
男「お前以外に誰がいる……」
男「というか寝言でも言ってたが……」
男「お前、けっこうな大食いだな?」
少女「ギクリ」
少女「そそそ、そうですかねぇ~? これくらい普通だと思いますよぉ?」
男「朝飯に魚をあれだけ食って、途中ケバブをつまんで、なお空腹……」
男「ソレを普通とは言わんと思うがな?」
少女「ぐぅ……。まあ、他人よりは、少しは多く食べるかもしれませんね」
少女「少しですよ?」
男「わかったわかった」
少女「なんで半笑いなんですかぁ!!」
男「まあ、時間としては、良い頃だろう。また鷲ントンにビュッフェ食べに行くか」
少女「やったー! バイキング、バイキング!」
男「現金な女だこと……」
男「それじゃあ、一度会場を出て、ホテルに戻るぞ」
少女「ハイ! ああ、良い買い物しちゃったなぁ……!」
男「既に同人誌、十数冊か……」
男「水は減ったが、またリュックに重みを感じてきたぞ」
少女「おっ! 行きと違って、人がけっこう減ってきましたね!」
男「COMIKEの本番は、開場から、おおよそ昼までだからな」
男「昼頃には大手の頒布物も概ねハケる」
男「エンジョイ勢が乗り込むなら、それからだな……」
――鷲ントンホテル レストラン
男「大人2人です」
受付「ありがとうございます。それでは、ご自由に料理をお取りください」
少女「おっ、朝と違って、人も多いですねえ……!」
男「昼時だからな。もっとも、ビッグサイトの混み様とは、比べるべくもないが」
少女「お昼はローストビーフやってるみたいですよ! いいですか!?」
男「ビュッフェなんだから好きなように取れ」
男(肉も、魚も、コダワリは無しか……)
少女「男さぁん! 取ってきましたー!!」
男「よし、俺も終わった。じゃあ、ソコに座って……」
少女「……? どうかしましたか?」
男「……お前、皿の上が一面まっ茶色なんだが」
少女「ふふん! 肉は元気のミナモトですよー!!」
男「だからといって肉だけ取る奴があるか! 栄養バランスを考えろ!」
少女「えっ……。でも野菜とか、だいたいマズくないですか?」
男「こんなところの野菜がマズいワケがないだろう!?」
男「引き返せ! 一度取ったモノを戻せとは言わんから」
男「野菜と、あとコメかパンも取ってこい!」
男「それと果物だ! 食後のフルーツも持ってきなさい!」
少女「ちぇー。わかりましたよっと。うるさいなぁ」
少女(でも、やっぱり、お母さんみたいだなあ……)
男「取ってきたか?」
少女「ええ。マコトに遺憾ながら、空前絶後のヘルシー盛りです」
男「茶色面積7割で自称ヘルシーとはお笑いだな」
少女「では、いただきます」
男「うん。さすがに一流ホテルのビュッフェだけあって……、昼もうまいな」モグモグ
少女「おっ! 野菜もオイシイじゃないですかー!!」ムシャムシャ
男「だから言ったろう。お前は今まで何を食ってきたんだ……」
少女「焼き飯もヒエヒエかと思いきやパラパラでオイシイですねえー」
男「ピラフだろう」
少女「もちろんローストビーフも! でも、ローストビーフって、取る時」
少女「肉切ってるヒトにニラまれるから、あんまり多く取れないですよねー!」
男「わかるよ。わかるが、デカい声で言わんでくれ……」
少女「ぷっはー! ごちそうさまでしたー!」
男「あれだけの量を食いきったか。よく食べる……」
少女「食べれる時にたくさん食べないと、ですね!」
男「そのわりには、体形は引き締まってるようだが」
少女「体質でしょうか? まあ、食後の運動くらいはちゃんとしますが」
男「健康で良いコトだ。それじゃあ、この後どうする?」
男「疲れたし、もう家に戻るという手もあるが……」
少女「なーにを言ってるんですか!!」
少女「私はまだまだ元気ですよー! いざ、第2ラウンドです!!」シュッシュッ
男「その無尽蔵の体力はどこから湧いてくるんだ……」
男「まあ、三日間通してその意気でいられるかは、見物だな」
少女「目にモノ見せてやりますとも!」
男「やれやれ。といっても、一日目終了まで、あと2時間くらいか?」
男「目的は絞れよ。寄り道が過ぎると、すぐに時間は経つからな」
少女「なるほど。では計画的に、かつ衝動的に!」
男「どっちなんだ……。いや、お前なら何故か実行できそうな気がするな」
――東館 ホール内
男「……お、重い…………」ズシッ
少女「なんか、買い終わった本を入れてたら、リュック膨らんできましたね……」
少女「私も少し持ちましょうか……?」
男「い、いや……。動き回るお前が持っちゃ、他のヒトにメイワクだろう……」
男「俺のコトは気にするな。お前は、先に行け……」
少女「いやいやいや! ソレは確実にダメなやつじゃないですか!?」
男「お前がどこまで知識持ってるのか、いまだにイマイチ掴みかねるよ」
少女「さて、めぼしい本はあらかた、買ってしまいましたが……」
男「健全なのも、そうじゃないのも買ったが、コイツにとってのめぼしい基準とはいったい……?」
男「まだまだわからないコトだらけだな」
男「昨日会ったばかりだから、当然だが」
少女「今日売ってるモノは、だいたいこんな感じなんですか?」
男「いいや。西館に行けば、企業サークルの頒布物もあるが……」
男「まあソッチは、朝のうちに売り切れてるだろうな」
男「だけど本じゃなくて、アクセサリーや自作CDなんかを売っているサークルもある」
男「見に行ってみるか?」
少女「ええ! ぜひとも!!」
男「わかった。じゃあ、このホールを出て、通路の向かいのホールに入れ」
男「その後は、また別の離れのホールだな」
男「金は……、まだまだあるな。俺のじゃないけどな」
少女「わっかりましたー! いざ、突撃!」ダダダ
スタッフ「ちょっと、ソコの女の子! COMIKEでは走らないでください!!」
少女「うわっと! すみません!!」
男「はは、バカめ。怒られてやんの……」
――東館 館内
少女「たっはー!! いっぱい買っちゃいましたー!!」
男「買っちゃいましたーじゃないぞ、お前……。ああ、重……」
少女「やっぱ少し持ちますよ。男さんだけには任せられません」
男「そうか……。じゃあ、こっちのアクセサリー袋を頼む」
男「コワレ物だ。あんまり持って走り回るなよ」
少女「了解です。こう見えて、危険物処理は、お手の物でして……」
ピンポンパンポーン
少女「……? アナウンスですか。何でしょう?」
男「ああ……。来たか、この時が」
パチパチパチパチパチパチパチパチ
少女「わわっ! 皆、拍手しはじめましたよ! これって……!」
男「ああ。そういうコトだ」
アナウンス『これにて、COMIKE 92 一日目を終了します』
アナウンス『皆さん、お疲れ様でした。残り二日も頑張りましょう』
ピンポンパンポーン
パチパチパチパチパチパチパチパチ
少女「ああ……。終わったんですね」パチパチパチ
男「いや、まだだ。まだ、一日目が終わったに過ぎん」パチパチパチ
男「本当の戦いはこれからだぞ」
少女「ええ。わかっていますとも!」
少女「そういえば、この後、サークルの参加者さんたちはどうするんですか?」
男「ん? そりゃあ、俺たち一般参加者は、ただ帰るだけだが……」
男「サークル参加者は、設営を撤収する作業も残っているな」
少女「友人さん、大丈夫でしょうか?」
男「何度も参加してるから大丈夫だと思うけどな」
男「まあ、アイサツくらいはしてやるか」
――友人のサークル
男「おーい、友人。生きてるかー?」
少女「友人さん! お昼ぶりです!」
友人「これは男氏、少女氏www無事で何よりですなwwwぴゃっwwwwww」
友人「それであの後、良い買い物は出来ましたかなwww」
少女「んもー、バッチリです!! 気になる本とか、グッズとか、いっぱい買えちゃいました!」
友人「んんwwwそれは何よりwww」
男「はたしてコレで良かったのか……」
白い死神「おい友人ー、ダベってないでゴミ片付けてくれよー」
友人「んんwwwこれはwww申し訳ないwwwwww」
男「お、白い死神か。お前も、毎回ご苦労なコトだな」
白い死神「あれ、男? 今回も来てたのか?」
男「いや、本当は不参加のつもりだったんだが……」
男「この子が、どうしてもCOMIKEに行きたいっていうんでな」
少女「こんにちは! 友人さんの、ご友人ですか!?」
白い死神「ああ、そうだ。今回はコイツ専属のファンネルでやらせてもらってる」
白い死神「“白い死神”って者だ。ヨロシクな」
少女「白い死神……? たしかに見た目、白いカンジですけど……」
友人「彼はwww通称“ビッグサイトの白い死神”wwwwww」
友人「狙った頒布物は必ず狙い撃つといわれるwww凄腕ファンネルですなwww」
白い死神「必ず狙い撃つといわれる、じゃない。必ず狙い撃つんだ」
少女「なるほど……。スナイパーの方ですか……」
少女「ちなみに、仕留めた敵のご遺族の方から恨みを買ったりは?」
白い死神「はっはっは! たしかに買えなかったヤツから恨みを買うコトはある!」
白い死神「だが、だからこそ転売はしないし、逃げも隠れもしない」
白い死神「その象徴が、この白い服なのさ」パリッ
少女「狙撃手でありながら、歴とした戦士でもある、というコトですね」
少女「……感服します」スッ
白い死神「おいおい、オオゲサだな。単に早くに並んで頒布物買ってるだけだぜ?」
少女「いえ。COMIKEに参加される方々には、敬意を払うべきだと思っていますので」
男「それで、白い死神。今日の釣果はどうだった?」
白い死神「上々だな! 友人のヤツに頼まれた依頼はすべて完遂した」
友人「まったくありがたいですなwwwwww」
白い死神「今回は、列が長くなりそうな大手は他のファンネルに任せて」
白い死神「俺自身は信用できる大手を複数回る作戦だったんだが……」
白い死神「コレが大当たり! 初参加の大手の列の、長いコト長いコト」
白い死神「案外列を早くさばいた新参の大手もいたのは予想外だったがな」
白い死神「その後は、しつこく島中を爆撃して、俺の目当ても買って、終わり」
男「まったく。お前もお前で、COMIKE、エンジョイしてるな」
白い死神「それよりも、男。どうしたこの子は? アキバで引っかけてきたのか?」クイクイ
男「……ホント、出会うヤツ出会うヤツ、マジで全員同じ質問するな……」
男「だからそんなんじゃないって。……実は、俺の姪っ子なんだ」
白い死神「うわウソくさ」
男「ちっ……」
黒ずくめ「友人さん、お疲れ様です」
友人「おうふwww黒ずくめ氏、お疲れ様ですなwww」
白い死神「黒ずくめちゃん、今日もイケメンだねー」
黒ずくめ「茶化すな死神。それよりも、朗報だ」
白い死神「あっコレ絶対朗報じゃないやつ」
黒ずくめ「ほらお前、ツイに写真アップされてるぞ。昼ごろ、戦利品チェックしてただろう」
白い死神「え? ……うわ、マジじゃん! 俺が写真撮ってるところを撮られてる!」
友人「どれどれ……、『白い死神、今日の大手の頒布物ほとんど持ってる……震える……』wwwwww」
白い死神「かーっ! 有名人はつらいわー、かーっ!!」
少女「友人さん、ホントに友達いっぱいいたんですね……」
男「アイツ、ああ見えて交流広いからな」
男「やはり時代は動けるオタクか……」
友人「あ、そうそうwww少女氏www」
少女「はいっ!? 何でしょうか!」
友人「こちら、黒ずくめ氏wwwwww」
友人「昼ごろに言ってた、我の知り合いの二日目の女性向けサークルの方ですぞwww」
黒ずくめ「おや。貴女が、友人さんのおっしゃっていた……」
黒ずくめ「初めまして。ご紹介に預かった、黒ずくめです」
少女「えっ!? あっ、ハイ!」ビクッ
少女「どどど、どうも。よよよよろしくお願いします」ドキドキ
男「何をビクビクしてるんだ」
少女「だだだだって、男さん! 黒ずくめさん、スゴいイケメンなんですもん!!」
黒ずくめ「あはは。言いすぎですよ」
男「…………」
男「……黒ずくめさん。あんたその服、まさかフォーマルスーツでCOMIKEに来たワケじゃないよな」
男「というコトは、レイヤーか?」
黒ずくめ「ええ。今日はコスプレエリアで、コスプレをしていました」
男「……重ねて訊くが、男が黒ずくめのコスプレなんてしないよな?」
黒ずくめ「はい、その通りです。お察しの通り、男装レイヤーですよ」
少女「えええっ!! ……お、女のヒト、ってコトですか!?」
黒ずくめ「そうですよ。似合っていますか?」
少女「似合ってるも何も……。ほ、本当に男のヒトだと思いましたよ!!」
黒ずくめ「ありがとうございます。イチバンの誉め言葉ですよ」ニコ
少女「うっ……。い、いえ、コチラこそ……」ドキドキ
男「……なあ、友人」
男「どんどん少女がアブナイ領域に引きずりこまれてる気がするんだが」
友人「んんwwwCOMIKEは参加者のカルマを映す鏡www」
友人「少女氏が初めからそれだけの宿業を背負っていたというだけのハナシですなwww」
友人「さてwwwwww男氏www少女氏www」
友人「黒ずくめ氏は明日、二日目にサークルを出されるんでしたな?www」
黒ずくめ「はい。今回も、自作の同人誌を出させていただきます」
少女「ち、ちなみに、どんな同人誌を……?」
黒ずくめ「ふふ。当日のヒミツ、というコトで」
友人「というワケでwww我は明日の朝、黒ずくめ氏のサークルに並ぼうと思うのですがwww」
友人「男氏と少女氏も一緒にどうですかな?wwwwww」
少女「えっ! 私たちも、黒ずくめさんのサークルに並ぶんですか!?」
男「おい、友人。ちょっと待て」
男「黒ずくめさん、あんたのサークルはどこだ。島か? 壁か?」
黒ずくめ「センエツながら、壁でやらせてもらっています」
男「……なら必然、始発と同時に並ぶ、というコトになるな……」
友人「何か問題がありますかな?www」
男「いや、俺としては問題無いが」
男「心配なのは少女だ。コイツは、COMIKE初参加だぞ?」
男「今日も安全策を取って、昼から会場に入った」
男「なのに、いきなり二日目で、待機列に並んでも大丈夫なモノか……」
少女「男さん……」
少女「心配してくださってありがとうございます」
少女「でも、私は大丈夫ですよ!」
少女「今日一日で、COMIKEのフンイキは掴みましたし!」
少女「今なら、朝から待機列にだって、並べる気がします!!」
男「…………」
友人「男氏www少女氏が心配なのはわかりますがwww」
友人「少女氏はCOMIKEに来るというチャレンジを既に行っているwww」
友人「何事もチャレンジですぞwwwwww」
男「…………」
男「……そうか」
男「なら、わかった。いいだろう」
少女「男さん!!」
男「ただし! 明日に備えて、今日は早く寝ること」
男「待機中は必ず俺の指示に従うこと」
男「……いいな?」
少女「ええ、もちろんですとも!!」
友人「明日は我も一緒に並びますからなwww」
友人「共に頑張りますぞwwwwww」
黒ずくめ「あの……、男さん」
男「なんだ?」
黒ずくめ「大丈夫でしょうか、彼女……」
黒ずくめ「ジマンじゃないですが、僕の列には、かなり人が並びます」
黒ずくめ「明日の天気もどうなるかわからないし、やはり初参加では……」
男「いえ、黒ずくめさん」
男「俺が許可を出したからには、最後まで責任を持ちますよ」
黒ずくめ「……そうですか」
黒ずくめ「彼女を、よろしくお願いしますね」
白い死神「おい友人ー、撤収作業終わったぞー」
友人「んんwww死神氏wwwありがたいwwwwww」
友人「では、我らはこれにて失礼いたすwww」
友人「男氏、少女氏、黒ずくめ氏wwwまた明日会いましょうぞwww」
男「ああ。明日行く時は、またホテルに寄るよ」
友人「大歓迎ですぞwwwwwwぴゃっwww」
白い死神「俺は明日もファンネルとして行動する。ココで会ったら、またヨロシクな」
少女「ええ! 二日目で、また会いましょう!」
男「さて、俺たちも帰るか」
少女「そうですね。黒ずくめさんは?」
黒ずくめ「僕も着替えたら帰ります。皆さんは、お先にどうぞ」
少女「着替える……? 何でですか?」
男「COMIKEでは、会場の外でのコスプレは禁止されているんだ」
男「だからコスプレイヤーは、会場で衣装を着て、会場で衣装を脱がなきゃならない」
黒ずくめ「そういうコトですね」
少女「…………」ウズウズ
男「……?」
少女「ちなみに、黒ずくめさん! 今日のお泊まりは、どこに?」
黒ずくめ「えっ……。都内のホテルですが」
少女「なら、私たちがタクシーで送っていきますよ!」
男「おい……」
少女「いいじゃないですか。お金は私持ちなんですから!」
男「……そうだったな。なら、俺からは異存は無い。黒ずくめさんは?」
黒ずくめ「……、そうですね……」
黒ずくめ「では、おコトバに甘えて」
少女「やったー!」
黒ずくめ「……?」
男「……?」
黒ずくめ「では、更衣室で着替えてくるので、少々お待ちいただけますか?」
少女「ええ、ええ! もちろんですとも! 待ってますね!!」
黒ずくめ「ありがとうございます。それでは、後で」
男「……お前、なんで黒ずくめさんを引き止めたんだ?」
少女「だって一緒に帰れば、コスプレしてない黒ずくめさんが見れるじゃないですか!」
少女「私服の黒ずくめさんって、どんなヒトなんだろうなぁ……!」
男「ああ、ナルホドね……」
黒ずくめ「皆さん、お待たせしました」
少女「あっ、黒ずくめさ…………」
少女「……ん?」
黒ずくめ「……? はい、黒ずくめですよ」
男「黒ずくめじゃない黒ずくめさんだな」
少女「……男さん」
男「なんだ?」
少女「フツーの、女のヒトですね」
男「……お前はいったい、何を期待してたんだ?」
少女「ええ!? そりゃ、こう……」
少女「私服でも隠し切れないイケメンオーラが、バリバリ出てるモノかと!」
男「お前は幻想を抱きすぎだ……」
男「コスプレってのは、たいてい、メイクで理想の姿に近づけるモンだぞ」
少女「そ、そうだったんですね……。メイク、スゴすぎます……」
男「ああ。ここはメイクがスゴいんだと思っておけ」
男「むしろ俺は黒ずくめさんが普通の美人な女のヒトで良かったと思うぞ」
――ビッグサイト周辺
少女「へい、タクシー」ビッ!
スーッ キキッ
カパッ
運転手「お乗りください」
少女「あっ、今朝の運転手さん!!」
運転手「おや。奇遇ですな」
――秋羽原
少女「……それでですね、ホールに入ったら、そりゃもうスゴかったんですよ!」
運転手「なるほど。私も昔は行ってましたが、最近はスゴいですな」
黒ずくめ「ふふ。三日目はいちばんスゴいよ?」
少女「そうなんですか!? うわはぁ、楽しみだなぁ……!」
男(女子同士の会話にはついていけんな)
男(俺は家につくまで黙ってるとしよう)
男(……というか、しれっと会話についていける運転手さんは何なんだ?)
――都内 某ホテル前
黒ずくめ「それでは、僕はここで」
少女「はい! また明日、ビッグサイトで会いましょう!」
黒ずくめ「ええ。……おっと、少女ちゃん」
少女「ひゃぁっ!! きゅ、急に私の首元を触ってどうしたんですか!?」
黒ずくめ「いえ。せっかくのかわいいネックレスのチャームが曲がっていたモノで」
黒ずくめ「身だしなみも油断しないように。家に帰るまでが、COMIKEですよ」ニコ
少女「うっ……。は、ハイ!」
少女「そ、それでは、お疲れ様でしたー!」
ブロロロロロ…
少女「……はぁ。黒ずくめさん、やっぱり私服でもイケメンだなぁ……」ウットリ
少女「あんなヒトが書く同人誌って、どんな本なんでしょうね!?」
男「さあな。オシャレなモノも好きそうだし、茶葉の解説本とか……」
男「いや、それなら最初から解説本だと言うか。……同人誌か」
男「まあ、二日目というだけで、だいたい想像はつくがな」
少女「……? まあ、楽しみにしておきます」
――アパート前の道路
パタン
少女「ありがとうございましたー!!」
運転手「いえいえ。またのご利用を」
ブロロロロロ…
少女「……はー、やっと帰ってきましたよー!! 懐かしき我が家!」
少女「なんだか何日も家を空けていたような気がします!」
男「ああ、そうだな。……まあ、お前は昨日初めてウチに来たハズだが」
少女「細かいコトは言いっこナシですよ。ほいガチャ、っと……」
――居間
ドシン!!!
少女「ハァー、重かったー!!」
男「まったくだ。こんなに買い物したのは、いつ振りかな……」
男「さて、俺の疲れが取れたら晩飯の時間にする」
男「それまでは、戦利品チェックでもしておけ」
少女「はーい! ああ、これが手に入れたお宝をあらためる感覚……!」
少女「ふーん、ふーん。健全な本はコッチ、えっちぃ本はコッチ……と」
少女「げ……。この健全じゃない本、ちょっとカゲキすぎません?」
少女「私、こんなの買ってましたっけ?」
男「嬉々として買ってたろうが。俺もサークルさんも顔引きつってたわ」
男「というかカゲキだと思うなら俺に見せるな」
少女「えー。いいじゃないですかぁ、男さんなんだから」
男「どうして俺ならオッケーなんだ」
少女「冷静な自分なら困惑するようなモノでも、無意識のうちに買ってしまう……」
少女「さすがCOMIKE、恐ろしい場所です。熱気にあてられないよう注意しなければ」
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