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    元スレ少女「コミケ行くので泊めてください!」男「は……?」

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    551 = 1 :



    白バイ「――――」ニヤ

    カシャァン!!


    「……? 白バイ、マシンガンを捨てました……!」

    運転手「なんだと、重火器はフェイク!!」キキキキィ

    運転手「では、本命は……!」


    白バイ「――――」チャキ


         ライフル
    運転手「小銃!! 止まったところで、タイヤを撃ち抜く気か……!」

    552 = 1 :



    「もぉ~~~ダメだぁ~~~!」


    運転手(読まれた? この私が……)

    運転手「だが、ならば!!」パカッ


    「や、屋根を開けて何をする気ですか!?」

    運転手「その素顔、見せてもらおう……!!」スチャ

    「バズーカ!?!!??!??!?! 今あなたコレどっから出したんですか!!?!?」


    運転手「深く追究してはいけませんぞ!」

    白バイ「――――!!」

    553 = 1 :


                     (⌒ヽ
                    {⌒ヽ  ヽ
                    ヽ  ヽ_}
                 / ヽ ヽ   ト__
                   〈    \  ̄ / l
                 \   \/  l
              =ニ;:;:;:;:;:;:; \     /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
           三;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\    〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
         ‐==;:;:;:;:;:;:;:;: '´    \  \`   ,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
         ニ三;:;:;:;:;:;:;:'          \  〉   ' 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
    _ ≦三二==─フ  ̄ ̄二丶   ̄  __ _ __________
    / /    '´  //三≠  ̄ ̄  ̄ ̄ 〈 ヽ/\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      i 三──   //三/ Ξ         \    ヽ
      | 二二二ミヽ| |三  ≠         r‐'   ∧  l
      | 三 ̄Ξ=i| |三 ≡=         \  { `ー'
      乂 三三  ヘヘ乂 ヾ           `ー'
    _ 三=─-   ヘ人≧ ___ ________\\______
      三=───≧─三二二ラ'    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,:':;:;:;:;:;\\;:;:;:;:;:;≧ ̄ ̄ ̄
     =三三三三;:;:;:;:;:;:'、                ,.,.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\\;;:;:;:;:ニ─
        ニ三;:;:;:;:;:;:;:;:;:` ,,             ,,, ;:;:゙:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\\Ξ=‐
         =ニ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:      ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\\
            三 ,:,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:三二\\
               =‐ =                            `ー'
                                                (⌒ ヽ  _
                                                \_)/ l
                                                        /   |
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                                                   ゝ─'

    555 = 1 :



    ブアァァァァァァァァッ


    「ぐ……。トンデモナイ爆風です……」

    運転手「すぐに再発進しますぞ! 掴まって!!」

    ブオオオオオオオ


    「こ。公道でコレはイカンでしょ……」

    「はっ、それよりも、あの白バイは!?」

    運転手「…………」

    556 = 1 :




    カラァン



    「……あ」

    「ヘルメットが、外れて……!」

    運転手「…………」

    運転手「お前しかいないと思っていたよ」



    運転手「署長」



    署長「…………」

    557 = 1 :


    署長「……久しぶりだな。運転手」

    署長「オレも、朝から首都高を爆走するようなバカは」

    署長「お前しかいないと思っていた」

    運転手「ふ。署長になっても、真っ先に現場に出るのは変わりなし、か」

    署長「否定はせんがな。そのパトロールで、昨日、お前の息子にも会ったぞ」

    運転手「……!」

    署長「COMIKEで無線傍受をしていたが。……いい面構えをしていた。懐かしいな」

    運転手「血は争えんというコトか。ならば代わりに、親の私をナワにかけるか?」

    署長「……望むところだ。決着をつけよう。いつかの因縁、いつかの勝負に」

    558 = 1 :


    「しょ、署長? 署長さんって、あの!?」

    「昨日、COMIKE会場で、出会った……!」


    運転手「奴とは、若い頃、ちと因縁がありましてな」

    運転手「今はこの付近の警察署の署長なんかに収まっていますが……」

    運転手「当時は、それはそれは、激しくぶつかり合ったものです」


    署長「……いくぞ!!」

    ギャルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!


    「白バイ、再発進します!!」

    560 = 1 :


    「あれは……、虹の大橋……!! いかにも封鎖されそうな……」

    運転手「橋を抜ければ、ビッグサイトはもう間近」

    運転手「ココで振り切れなければ、我らの敗北です」

    「でも、振り切るって、どうやって!?」


    「初手の分離爆弾はかわされ!」

    「ドリフトと防護シールドは見切られ!!」

    「バズーカの砲撃を受けても、なお走り続ける!!!」


    「あの署長さん、尋常な警察官ではありません!」

    「そんな相手を……、止めるスベがあるというのですか!?」

    561 = 1 :


    運転手「…………」

    運転手「モチロン、今までに使用した武器の他にも、このクルマには」

    運転手「対戦車用も含めていくつかの弾薬を積んでいます」


    運転手「だが、ソレではおそらく奴には通用しない」

    運転手「奴を倒すには、焦土兵器でもなければ……」

    「……。さすがに、東狂の街を荒野には出来ませんね」


    「焦土兵器が無いと倒せない警察官って何なんだ……」

    「だいたい、荒野にはならなければ、重火器使ってもいいのか……」

    564 = 1 :



    運転手「―――ま、さか」


    運転手「署長のバイク……!?」

    「え……!?」


    「……あ! 本当だ、バイクがコッチに向かって飛んでる!!」

    「そ、そこの埠頭を踏み台に飛び上がったのか!? そんなムチャな……!」


    運転手「マズい、追いつかれる……!!」


    ピー ピー ピー

    565 = 1 :


    運転手「……? こんな時に無線通信!?」

    ピッ

    運転手「誰だ! 何の用か知らないが、今は取り込み中だ!!」



    無線『―――、一日遅れの“雨”が降る。傘が無いなら、左にかわせ』



    運転手「……!!」

    「な……?」

    「こ。この声は……!!」

    566 = 1 :


    運転手「……そうか。そういうコトか」

    キキ!!



    署長「とらえた――――!」



    「白バイ……。上から来ます!!」

    「つ。潰される……!」



    運転手「―――急発進。フルスロットルゥゥ!!」

    567 = 1 :



    ――虹の大橋 ビッグサイト側

    自転車「フーン、フーン♪」チリンチリン

    パトカー「ちょっと、ソコのキミ!!」プァンプァン

    自転車「げ……!」

    パトカー「こんな時間に自転車で出歩いて」キキッ


    パカッ

    警察官「いったい何してるんだ?」

    自転車「ええ……、と、ですね。実はCOMIKEに行くために」

    568 = 1 :


    警察官「ふぅん。COMIKEに、ね……」

    警察官「いったいどこから来たの?」

    自転車「愛智県の小牧t……」


    パトカー「バキバキバキバキ!!!!!! メキメキメキメキメキメキ!!!!」


    警察官「えっ!!?」


    トラック「お……? あ。悪いな! パトロールの兄ちゃん!」

    トラック「トラックでパトカー、ぺしゃんこにしちまったわぁ!!」

    569 = 1 :


    トラック「ガッハッハッハ!!!」バンバン


    警察官「えっ? えっ!!?」

    自転車「うわあ……。これはヒドい」


    トラック「そんなコトより、おとーさん! もう無線入れたんでしょ、ジュンビするよ!」

    トラック「おうよ。コロンビア・AAモデル、装填! 発射よーい!!」


    トラック「撃ェェェェェェェェェェェェいッッッ!!!!!!」


    シュボボボボボボボボ!!!!!!!!!!!!

    570 = 1 :



    ――虹の大橋 中央部

    運転手「―――急発進。フルスロットルゥゥ!!」

    ギャリギャリギャリギャリギャリ!!!!!!!!!!!!


    「左に発進したはいいけど……。白バイにすぐに追いつかれますよ!?」

    「待って……。何かが、飛んでくる!!」



    ヒュルルルルルル…


    運転手「……なるほど」

    571 = 1 :


    運転手「これは、たしかに“雨”ですな」


    「え……?」

    「あ……、“雨”って。もしかして……」


    「あのデタラメに飛んでくるミサイルのコトですかぁぁぁ!!!?」


    ヒュルルルルルル…


    署長「なん―――、だと―――!!!」

    574 = 1 :



    署長「ぐわああああああああああああ!!!!!!」


    運転手「ぐぅ……っ!」

    「ミサイル、数十発……。虹の大橋の中心をぶち抜きました!」

    「大橋の中心部は完全に崩落。私たちのいるほうと、向こうで分かれています」

    「そして、私たちのいる反対側、崩れた橋の向こう岸にいるのは……」


    署長「ぐっ……」


    「署長の姿です! 完全に署長の追跡を止めました!!」

    575 = 1 :


    「は……、はは。やったのか……」

    「今日だけで、いったい何回、爆発が起こったんだ……?」


    「しかし。この数十発のミサイルの主は、いったい?」

    「見たところ、発射角がデタラメ過ぎて、橋の架かっている湾内はおろか……」

    「都心のほうまでミサイルが飛んでいますが……」



    トラック「はっはっはァ!! それなら大丈夫だ!!」

    トラック「ミサイルはヒトの住んでる地域に飛ばないようセッティングしてるんでなぁ!!」

    576 = 1 :


    「お、大型トラックから声が……!?」

    「この声……。さっきの、無線の!!」

    運転手「……まさか、お前たちまで現れるとはな」


    トラック「よう」ガバッ



    組長「愛と正義の救援隊、到着だァ!!」

    大家「あ、私もいますよー」


    「お。大家さん……!」

    「それに大家さんのお父さんも!!」

    577 = 1 :


    組長「おお、おお! バカ娘のタナコども! 一昨日のケバブ屋以来だな!」

    組長「謎の特殊部隊に襲われたってのに、元気そうで何よりだ!!」バンバン

    大家「ぐふっ……」


    「な、謎の特殊部隊って……」

    「大家さんのお父さん、高雄山の特殊部隊のコトを!?」

    組長「ああ、モチロン知ってるぜ。なにしろ」

    組長「特殊部隊をハデに爆撃したのは、ウチの組のモンだからな!!」


    「え。く、“組”って……?」

    578 = 1 :


    「ああ……。さすがに説明しなきゃならないか」

    「大家さんの家は、このへん一帯の地主なんだ」

    「そしてお祭に出店なんかもよくする」


    「……ここまで聞いて、何か思い当たる職業は無いか?」

    「そ……。それは、ウワサに聞く、アレですか」


    「大好きなモノは、金、女、暴力」

    「失くした小指は忠誠のアカシ」

    「恐怖を恐怖で支配する、ヤのつく自営業そのヒトであるとっ!!」

    579 = 1 :


    組長「はっはっはァ! そりゃまあ言いすぎだがよォ!!」


    組長「場合によっては、そういうコトもある」


    「ひえッ……」

    「おトナリさんが実は極道だった……」

    「アパート暮らしとかは、かくも面白いモノなんですね!」


    大家「はいはい。お喋りはそのへんで」

    大家「まずは男さん。目的を達成できたようで何よりです」

    「あ……」

    580 = 1 :


    大家「次に少女ちゃん。勝手なコトして、男さん困らせたらダメですよ?」

    「……はい。スミマセン」

    大家「うん。わかればいいんです」


    大家「そして運転手さん!!」

    運転手「何ですかな。組長のお嬢どの」

    大家「……あ、あなたが。伝説の?」

    運転手「いかにも。もっとも、伝説かどうかは、私には判断しかねますが」

    組長「はっはっはァ! まあ、イカれた暴走伝説ってやつだ!!」

    581 = 1 :


    大家「友人さんのコトも含めて、色々と問い詰めたいコトはありますが」

    大家「まあ、今はそれどころではないようですね」



    プァンプァンプァンプァン!! プァンプァンプァンプァン!!



    「げ、このサイレンは……」

    「向こう岸にパトカーの大軍が!!」

    「今はまだ向こうにいるが、コッチに周ってくるのも時間の問題だな」

    大家「はい。ですからお三方は、今すぐCOMIKE会場に直行してください」

    582 = 1 :


    「え……」

    大家「どうせ行くんでしょう? COMIKE」


    「…………」

    「……ええ。モチロンですとも!!」

    「だって私は、そのためにこの街に来たんですから!」


    「…………」フッ

    運転手「良いカノジョさんですな」

    「さて。何のコトだか」

    583 = 1 :


    大家「良いヘンジです。そうこなくっちゃ」


    大家「それと、男さん! コレを」ポイッ

    「……ん? おとと、ウワァ!!」ドカッ

    大家「忘れ物ですよ」


    大家「COMIKEに向かう戦士には必需品じゃないんですか、そのバッグは」

    「持ってきてくれたんですね……。昨日の装備を入れっぱなしにしておいて良かった」

    「ありがとう」

    大家「いいってコトですよ」

    584 = 1 :


    大家「では、この場は私たちに任せてください!」

    大家「さあ。パトカーの集まっていない、今のうちに!!」


    運転手「……かたじけない!」ブオオオオオオオ

    「大家さーん! ありがとうございましたー!!」

    「このお礼は、必ず!!」

    シュゴオオオオオオオオ!!



    大家「……行きましたか」

    組長「やれやれ。ハデにやってくれたモンだぜ」

    585 = 1 :


    組長「山ン中での撃ち合いくらいならともかくよォ」

    組長「橋の真ん中がゴッソリいっちまったとか、どうすんだ?」

    大家「私としては、都心のほうに飛んでいったミサイルも気になるんですが……」


    大家「……あ。山毛線、全線運行見合わせみたいです」テロテロリン♪

    大家「車線に爆発物落下とかで」

    組長「はっはっはァ! こりゃあ大事故だなァ!!!」

    大家「笑ってる場合じゃないですから……」


    組長「だが、あの嬢ちゃんは帰ってきて、全員無事で、万事うまくいった」

    586 = 1 :


    組長「そうだろう?」

    大家「…………」


    大家「まあ、たしかに?」

    大家「終わり良ければすべて良し、といいますか。当初の目的はすべて達成できましたね」

    組長「そうそう! あとは自分で自分のケツを拭くだけだ!!」


    大家「といっても、高雄山での爆発事件隠蔽、首都高のETC破壊の損害賠償支払い」

    大家「タクシー速度超過事件の揉み消し、それにこの虹の大橋の崩落事件弁明……」

    大家「ああ、そういやさっき、なんかパトカー一台も潰してましたっけ」

    587 = 1 :


    組長「はっはっはァ! そのへんの事後処理はお前に任せるぜ!!」バンバン

    大家「ぐふ。ホント、都合いいんだから……」


    プァンプァンプァンプァン!! プァンプァンプァンプァン!!


    署長『そこのトラックの持ち主!! 組長だな、動くな!!!』


    大家「あ。署長さんの白バイ来ちゃいましたよ。どうやって逃げるんですか?」

    組長「ん? 今回はヘリも出してないし、逃げ場無えなあ」

    大家「……え。それって……」

    588 = 1 :


    組長「そう! 夏の海なら安心だァ!!」



    組長「飛び込めェェェ!!!!!!」


    大家「ウソだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」




    ドボーン


    ドボーン



     

    589 = 1 :

    最終章 中編は以上になります。
    最終章 後編は、無事に完成した場合は、明日18時ごろの開始を予定しています。

    590 :

    うーん。急に安っぽくなっちゃったな

    ファンタジー要素はタイムトラベルとヤクザくらいにして欲しかった。いくらヤクザでも
    ロケランやミサイルなんて持ってる訳ないし少女一人のために橋に大穴空けるとか迷惑過ぎるだろ…

    591 :

    120キロで車が壊れる心配や高速で制限60キロとかどんなとこだよ
    120位で車が壊れるなら高速道路事故車ばかりだっつーの

    592 :

    はっちゃけててすき

    593 :

    お前ら東狂に詳しいんだな
    東京は知ってるけど東狂の事はなんもわかんないわ俺

    594 :

    >>590
    >>591
    はーい、創作物にマジレスお疲れ様ですぅ
    お薬出しとくんでおかえりくださいねぇ

    595 :

    毒の沼地が出てたりする辺りで既に東京ではない

    596 :

    そのへんはギャグ描写だと思ってた
    橋壊してギャグはムリがある

    597 :

    東狂という街の日常ですな

    598 :

    サイレントヒルとかいう県がありそあな世界観だな

    599 :

    それでは、無事に完成しましたので、最終章 後編を開始します。
    最後は150レスほどの予定です。

    600 = 1 :




    ――鷲ントンホテル前

    キキッ


    運転手「ひとまずココでよろしいですかな」

    「あ……、ありがとうございます」

    「なんかとんでもないコトになっちゃったんですけど……」

    運転手「いやいや。年甲斐もなく私も、楽しませてもらいましたぞ」

    「アレで、まだ余裕があったと……? このヒトの本気とはいったい……」


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