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    元スレ妹友「お、お兄さんをわたしにくださいっ!」妹「あ゛?」

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    1 :

    「え、えと、妹ちゃん?」
    「すいません、もう一度お願いします」
    「そ、その、お兄さんをわたしに――」
    「申し訳ありません、訂正します。
     授業一コマごとの休み時間毎にお兄様の教室へ向かって時間ぎりぎりまでお兄様にひっつきながらお話しをしているような自他共に認める超ブラコンの私の面前であることを踏まえて、もう一度お願いします」
    「う、うぅ……」
    「アンタ、いつも休み時間いないと思ったらそんなことしてたの……」
    「あ、妹ちゃんと隣の席の隣ちゃん」

    3 = 1 :

    「何故に説明口調?」

    「宇宙の意志を感じました」

    「ご用件がないのでしたら、もういいでしょうか?
     できれば早めにお兄様へお弁当を届けたいのですが」

    「ちょ、ちょっと待って!」

    (きょ、今日こそは、宣言してみせるんだ! 頑張れ、わたし!)

    「わ、わたしは、兄さんが――」

    「妹ー」

    「!!」

    5 :

    おら!支援だぜ!

    6 = 1 :

    「あ、兄さん!? どうしてここに?」

    「あ、妹友ちゃん、こんにちわ。
     妹が遅かったし、たまには僕からでむこうと思ってね」

    「すいませんお兄様、私のせいでお手を煩わせてしまって……」

    「いや、別にそんなに気にしなくてもいいって」

    「お、お兄様! 何とお優しい!
     妹はお兄様の妹でいられてとても幸せです!」

    「キャラがてんで違う……」

    7 = 1 :

    「隣ちゃんも。こんにちわ」

    「あ、ども」

    「これ以上お兄様に迷惑を掛けるわけには参りません。
     ささ、お昼にしましょう。今日はお兄様の好物の鳥の空揚げです」

    (い、今だ!)

    「あ、あの! わ、わたしもご一緒させてもらってもいいですか?」

    「ん? ああ、全然構わないよ」

    (やたっ!)

    9 = 1 :

    「あ、それじゃあ隣ちゃんも一緒にどう?」

    「あ、はい」

    「な、何故隣まで?」

    「んー、何か、三人組ってイメージが僕の中であるから」

    「いや、別にそんなことは――」

    (お兄様のおっしゃることを否定するつもりですか?)ギロッ

    「あります、めっちゃあります」

    10 = 1 :

    「いただきます」

    妹・妹友・隣「いただきます!」

    「ど、どうですか?」

    「うん、いつも通りおいしいよ」

    「そ、そうですか?」テレ

    (むっ)

    「お兄さん。わ、わたしの作った卵焼きも食べてみてください!」

    「あ、ありがとう」モグモグ

    妹友 ドキドキ

    「うん! とってもおいしいよ。卵焼きって家によって味付けが違うけど、僕好みの味がする」

    「ほ、ほんとですか!?」

    「あはは、毎日食べたいくらいだよ」

    (やったあ! ……ハッ!)

    妹 ギリギリ

    妹友 ビクビク

    11 = 1 :

    (ヒィッ!)

    「お兄様、私の卵焼きはどうですか?」

    「うん、いつも通りおいしいよ」

    「そ、そうですか?」デレデレ

    (それでいいんだ)

    12 = 1 :

    「隣ちゃんのももらっていい?」

    「え? あ、どうぞ」

    「ありがとう」モグモグ

    「あ、青ノリが入ってる」

    「あ、はい。うちの母がその方がおいしいって。
     あ、でも、それはあたしが作ったのだからおいしくないかもです」

    「え! 隣ちゃんが作ったの!? すごいなー。
     うん、すっごくおいしいよ!」

    「あ、ありがとう、ございます」

    (これって……)チラッ

    妹 ゴゴゴ…

    (ヒッ!)

    13 = 1 :

    「ごちそうさま」

    「ふふっ。おそまつさまでした」

    (チャンス!)

    「あ、あの、お兄さん!
     メルアド交換しませんか!?」

    「え、うん、いいよ」

    (!?)

    14 = 1 :

    「送信、っと」

    「あ、ありがとうございますっ!」

    (やったやった!)

    妹 ムスッ

    「あ、じゃあ隣ちゃんもいいかな?」

    (!!!?)

    15 = 1 :

    「いや、あたしは――」

    (お兄様が聞いておられるのに、断るんですか?)

    「実はずっと前から知りたかったんです!」

    「え、あ、いや、ちょっと照れるな……」

    妹 キッ!

    (り、理不尽だ……)

    16 = 1 :

    ―その夜―

    (あ、兄先輩からメールだ)

    『夜分遅くにごめんね? 伝えたいことがあってさ。
     直接言うのがいいんだろうけど、緊張してきっと言えないだろうからメールで言います。
     その……僕、実は隣ちゃんのことが好きです! 付き合ってください!
     返事は、その、明日、お昼休みに屋上でお願い』

    (!!!!!!!!)

    17 = 1 :

    (え、う、うそ……兄先輩があたしを……?
     だ、だって、あたしってガサツだし、女ッ気なんて全然……。
     それに、兄先輩ってやさしいし、妹に……はちょっと劣るけど美形で、運動は普通で、頭もいいし……ってかモテるでしょ、絶対。
     なんであたしなんかに……。
     兄先輩のマイナスポイントなんて……あ、ブラコンの妹。
     ……ハッ! い、妹に殺される……)

    18 = 4 :

    あ‥‥コレ隣おわったな‥‥

    19 :

    まだだ!まだ終わらんよ!

    20 = 1 :

    ―昼休み―

    「兄先輩っ」

    「あ、隣ちゃん……きてくれたんだ」

    「そりゃ、もちろん」

    「…………」

    「…………」

    「……隣ちゃん」

    「!!」

    22 :

    妹スレかと思ったら違ったでござる

    23 = 22 :

    誤爆スマン
    ただこっちもこっちで妹スレではなかったか

    24 = 1 :

    「昨日の返事……聞かせてもらってもいいかな?」

    (き、きたっ!
     ど、どうしよ……兄先輩は、あたしには勿体ないくらいだし……。
     う、で、でも、妹にばれたら……ただで済むはずが……。
     だ、駄目だ……あたしはやっぱり、恋よりも命が大事だよ……。
     兄先輩には悪いけど、無理、かなぁ)

    「あ、あのっ」

    「う、うううう、うん! な、ななな、何、かな?」

    (こ、断りずらい……)

    25 = 1 :

    「あ、兄先輩は、何であたしのことが?」

    「……うーん、何でだろうね。特にこれといった理由はないんだよね」

    「そ、そうなんですか」

    「でもさ、隣ちゃんを初めて見た時、あ、この娘と結婚したいな、って思ったんだ」

    「!!!!」カアッ

    26 = 19 :

    この>>1宮城なのか?
    まあお互い大変だな
    読んでるぞ

    27 = 1 :

    「って僕、な、何言ってるんだろうね。
     ご、ごめん、変なこと言っちゃって」

    「い、いえ! そんなの全然!」

    「だ、だから、その……」

    「?」

    「す、好きです! 僕と付き合ってください!」

    「な、あ、はい! あたしもです!」

    (……あ、いっちゃった……)

    28 = 1 :

    隣 (♪♪~)

    「隣、えらくご機嫌ですね」

    (げっ! 妹……)

    「ま、まあね……」

    「? まぁ、どうでもいいですけど、お兄様をお見かけしませんでしたか?」

    (!!)

    「い、いやぁ? み、見なかったわよ?」

    「……ふーん、そうですか」

    隣 ハラハラ

    29 = 1 :

    「ま、隣がそう言うのでしたらそうなのでしょう」

    (ホッ)

    「でも、もし嘘でもついていたら」

    「つ、ついていたら?」

    「両手両足の指の爪に10本ずつ針を刺してその後ペンチで爪を――」

    「やぁぁぁぁー!」

    「大丈夫ですよ。嘘をついていたらの話ですから。
     ……それとも、嘘をついているのですか?」

    隣 ブンブン!

    30 = 1 :

    「あ、あのぉ……」

    「何でしょうか?」

    「も、もしだよ? もしもの話だよ? IFの話、IFの」

    「前置きはいいですから、さっさと言ってください」

    「う、うん。
     その、もし、もし兄先輩にか、彼女なんていたら、どうするのかなぁ、なんて」

    「…………」

    (ち、沈黙はやめて……)

    「……そうですねぇ。
     まずは豚にり――」

    キーンコーンカーンコーン

    「あ、予鈴。席につかないと……」

    (途中で止めるのやめてぇー! あ、やっぱ最後まで言わないでぇー!)

    31 = 1 :

    ―放課後―

    「隣ちゃーん」

    (兄先輩!)

    「お兄様、お昼休みはどこにいらしたので?
     私、ずっと探していたんですよ」

    「あ、ああ、ごめんごめん。
     実はさ、と――」

    (ストーップ!)

    (ど、どうしたの? 隣ちゃん)

    (妹には、いや誰にも内緒にしていてください!)

    (な、何で?)

    (い、いえ、その……は、恥ずかしいから……)

    (そ、そう?
     ……わかった、秘密にしておくよ)

    (ありがとうございます!)

    「お兄様? 隣と何を話しておられるんですか?」

    (!!)

    32 = 1 :

    「えーと、い、委員会のこと!」

    「委員会? ……あぁ、そういえば、お兄様と隣は同じ委員会でしたね」

    「そ、そうそう。実は、昼も委員会だったんだ」

    「え? でも、だったら隣は知っているはずじゃあ――」

    33 = 1 :

    「い、いや、その……それが、あたしてっきり委員会のこと忘れてて」

    「う、うん、そうそう。だから、今昼休みの委員会について話てたとこなんだ!」

    「……ふーん」

    34 = 1 :

    「あ、そうそう、隣ちゃん。今日一緒に帰らない?」

    (ギロッ!)

    (ビクッ!)

    「い、いえ……今日、部活あるんで……」

    「あ、そう、なんだ……」

    (ジー)

    (ギクッ!)

    「そ、それじゃあ、いってきます!」

    「あ、うん、じゃあね」

    「さよならっ!」

    (……怪しい)

    「お兄さんっ! 今日、一緒に帰りませんか?」

    (あっ!)

    「ちょ、ちょっと、妹友!」


    (はぁ……今日、部活ないんだけどな……。
     一人で帰ろ……あれ? さっき、あたし結構危なかったんじゃない?)

    35 = 1 :

    ―夜―

    (はぁ、命がいくつあっても足りないよ……。
     でも、兄先輩、あんなこと言って……)

    『この娘と結婚したいな、って思ったんだ』

    (カァァ
     お、思い出しちゃったよ
     ……あ。あたし、今、兄先輩の彼女なんだ……)

    「! う、うふふ……」

    隣弟「姉ちゃん、気持ち悪い!」

    「なっ! ば、バカっ!」

    36 = 1 :

    すいません、夕食食べてきます

    37 :

    面白い
    期待期待

    38 :

    スレタイに惹かれてきますた

    39 = 1 :

    アンケート

    1、ルート隣2
    2、ルート妹1
    3、ルート妹友1

    41 = 5 :

    1の隣一択だろjk

    44 = 4 :

    選択肢が1しかみえない

    45 = 1 :

    成程、1か……

    46 = 1 :

    「ね、ねぇ」

    隣弟「ん? なんだ、姉ちゃん?」

    「アンタ、兄先輩と仲良かったわよね」

    隣弟「おお。中学ん時同じ部活だったからな」

    47 = 1 :

    因みに

    兄 高二
    隣 高一
    妹 高一
    妹友 高一
    隣弟 中三

    48 = 1 :

    「そ、その、兄先輩って、その時どうだった?」

    隣弟「どうって言われてもな……。なんつーか、草食系って感じかな。
     まぁ、女受けはよかった」

    「も、モテてた?」

    隣弟「そりゃまぁ、人気はあったみたいなんだけど……。
     って何だ? もしかして姉ちゃん、兄先輩に惚れてんの?」

    「ばっ! ……そ、そんなわけないじゃない!」

    (うっ! な、なんか、凄い罪悪感……)

    49 = 1 :

    隣弟「それならいいんだけどな……実際、兄先輩はやめといた方がいいぜ?」

    「な、なによ。あたしじゃ釣り合わないっての?」

    隣弟「……まぁ、それもあるんだけどな」

    「な、何よ、渋っちゃって」

    隣弟「いや、それがさ――」

    50 = 1 :

    隣弟「兄先輩に告白するって女子がいたんだけどさ」

    「そ、その娘がどうしたのよ」

    隣弟「その次の日……そいつ、隣妹の奴に告ったらしい」

    (え、えぇぇぇー! そ、その娘に何があったの!?)


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