元スレ右京「346プロダクション?」
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251 = 1 :
「…」
今、一つ屋根の下で、とても重苦しく、ピリッとした空気が流れている。
「…」
幸子ちゃん、幸子ちゃんのお父さん。
そして幸子ちゃんのお母さんが対面して座り、アタシ達はそれをじっと眺めている。
ここに来て数分が経過しているけど、今だ誰一人口を開かない。
「…」
動揺と、苛立ちを隠せないのか指で机を叩き続ける幸子ちゃんのお母さん。
その視線の先には、先に郵送で送られてきたのだろう離婚届。
それだけならこの人にとっては何てことないのかもしれない。
けれど、この椅子の座り方を見れば一目瞭然。
「…」
自分の隣に来る筈だと思っていた娘が、自分と対面している。
それが何を表すのか。
…その現実が、彼女には受け入れ難いのかもしれない。
「…そこにサインをしてくれ。話はそれだけだ」
「…いきなり、どういうつもり?」
今まで見下していた夫からの突然の通告。
あからさまな幸子ちゃんの態度。
本来こんなこと、子供の目の前でやるべきではないのかもしれない。
けど、今のこの3人にはどうでもいいことなんだろうなぁ。
252 = 1 :
「…君の教育は、幸子の為にならない」
「…よく言うわね。今まで何もしてこなかったくせに」
「…確かに、一度は僕は君から逃げた。幸子を見捨てた」
「そうよ。貴方は幸子のことなんて考えてない」
「考えているさ、これからは幸子の思うようにやらせてやる。自由に」
「…幸子」
「…」ビクッ
母親の低い声に、幸子ちゃんは肩を震わせる。
二人暮らしの間で植え付けられたトラウマのせいか、口が上手く開かない様子だ。
「私は、貴方に何かしたのかしら?」
「…」
「答えなさい!幸子!私が貴方に一度でも暴力を振るったことがあるの!?」バンッ
「ヒッ…」
「…僕から、参考までに」
「何!?部外者が口を…!」
怯える幸子ちゃんと母親の間に突如入った右京さん。
当初は話が終わるまで口を出さないつもりだったけど、どうにも出てしまったみたい。
「日本において、法律的には2000年に成立した児童虐待防止法の定義に心理的虐待に該当する部分か・あります」
「はあ!?し、心理…!?」
「さらに2004年の改正て・心理的虐待に該当する定義はより具体的て・分かりやすいものに変更されました」
…ただうんちく言いたかっただけなんじゃないのかって思うけど。
「今の幸子さんは貴方に対し、恐怖を抱いているのは誰が見ても明らかです。これはまさしく長い期間の心理的虐待によるものといっても過言ではないと思いますよ?」
「…な、何の根拠があって言ってるの!?幸子が言った!?そんなことを!!」バンッ!
…確かに、幸子ちゃんからは一言も聞いていない。
たまにあるドラマでも、虐待を告発する子供は少なかったりするけど、現実でもそうなのかもしれない。
ましてやこれは肉体的ではなく、精神的なもの。
そして、そういうドラマの中では、総じて味方が少ないことが多い。
「…」
「どうなの!?幸子!答えなさい!」
…だけど、今の幸子ちゃんには、味方がいる。
「…」
「幸子!私は貴方の為に…!!」
少なくとも、この場に3人。
「…」
それだけでも、彼女の勇気を後押しするには十分だった。
253 = 1 :
幸子「…だった…」
「え…」
幸子「…嫌、だった…」
「…さ、幸子…?」
幸子「いつも、お母さんが怖くて、嫌だった…」
「…な、何を…」
幸子「ボクは、貴方が嫌いです。ボクから友達を遠ざけて、自分の物のように扱って…!」
「…さ、幸子…」
幸子「もう、顔も見たくありません!」
「…!!?」
254 = 1 :
ついに決壊した幸子ちゃんの我慢。
我慢というよりは、偽の人格。
「輿水幸子」という、お母さんに作り上げられたもう一人の人格。
幸子ちゃんのお母さんは、目の前で起きた事を理解していないのか、瞬きすらしていない。
「…」
ただただ呆然としている。
…だけど…。
「ボクは、お父さんのところに行きます。だからもう…」
「…にを…た…」
「…え…」
「…何を…たの…」
母親の視線が捉えているのは、幸子ちゃんではない。
…捉えた先にいるのは…。
「幸子に、何をしたの!!!」
「…」
彼女の怒りの矛先が向いたのは、右京さんだった。
255 = 1 :
「アンタの、アンタのせいで幸子が変わった!!アンタのせいで変わっちゃった!!!」
「…」
右京さんは何も答えない。
凄まじい剣幕で食ってかかる彼女に対し、冷たい視線で返す。
「幸子は私が育てたの!!私の子なの!!」
「…」
その目には、どう映っているのか。
「誰にも渡さない!!ましてやアンタ達なんかに!!」
心の内は分からないけど、一つだけ、分かる。
「幸子は、私の物なのよ!!」
…これは、嵐の前の静けさだ。
「いい加減にしなさい!!!」
「ッッ!!」
256 = 1 :
友紀「…」
幸子「…」
「…」
右京「実の娘を物などと…親の言うことですか!!」
「…な、何を…」
右京「彼女の気持ちをほんの少しも理解出来ない貴方に、親を名乗る資格など…ありはしませんよ…!」
「わ、私は…幸子の為に…」
「…右京さんが紹介してくれた探偵さんから、聞いたよ」
「ッ…な、何よ…」
「…お前、この数ヶ月で、どれだけ借金してるんだ?」
「!!」
「…変だと思ったよ。俺が出してる養育費だけで、あんなに高い車や服、幸子の塾や家庭教師…絶対に無理なんだ」
「…」
「家の中だってそうだ。随分金をかけてリフォームしたんだな」
「…これは全部…」
右京「貴方の言う、誰かの為、というのは、本当に幸子さんの為なのですか?」
「…そ、そうよ…」
右京「ならば幸子さんの目を御覧なさい」
「…」
幸子「…」
右京「その目が、感謝を表している目だと本気で思えますか?」
「…」
右京「…貴方がやっていることは、全て、貴方の為なんですよ」
友紀「…」
右京「…貴方の、小さなプライドの為」
「…」
友紀「…絶対、幸せになんかなれませんよ」
「…」
友紀「嘘で塗り固められた人生なんて、その後もずっと嘘の人生でしかないんだから…」
「…」
右京「…」
257 = 1 :
…あれから数日が経過した。
その後、何も言い返さなくなった幸子ちゃんのお母さん。
糸の切れた人形のように動かなくなり、アタシ達もそれ以上は責められなくなっていた。
「彼女も、ギリギリだったのでしょう」
いつものように紅茶を飲む右京さんは、そう語る。
見えを張り続け、その結果借金苦。
誰にも、娘にさえも言えないまま、強がるしかなかった彼女。
その全ては崩壊し、最早何もかも失った。
…そう思ってた。
だけど、幸子ちゃんのお父さんは、離婚は取り下げると言っていた。
…。
『家のものも、家も、全て売り払います。それで借金を返せると思いますし。…妻は、まあ向こうの実家に戻ってもらいますが』
『…そう、決めたんですね?』
『ええ。一度は愛した女ですから。だから、またいつか…元に戻れる日が来ると信じています』
『…良い、ご決断です』
…。
258 = 1 :
全てが元通りになったわけじゃない。
もう元通りにはならないかもしれない。
でも、なって欲しい。
幸子ちゃんが産まれた時のように、みんなが幸せに笑っていた時のような生活に。
「失いかけたからこそ、背負う覚悟が出来たんでしょうねぇ」
「…背負う、覚悟…」
「ええ。ご英断だと、僕は思います」
…こうなることも、お見通しだったのかな。
…でも、右京さんの激昂する姿は初めて見たなあ。
「…右京さんも、声出るんだね」
「…」
いらぬ質問だと言わんばかりに無視をする。
…もしかしたら、本当はあっちが本当の右京さんで、またやっちゃったとでも思ってるのかな。
「…でも、さ。右京さん」
「何でしょうか?」
「…難しいね。家族って」
「…そうですねぇ……しかし」
「?」
「君のあの時の発言。僕は非常に親近感を覚えました」
「…?」
あの時の発言…?
何だろ…。
「嘘で塗り固められた人生なんて、その後もずっと嘘の人生でしかない。…僕もまた、そのように思っていましたよ」
「…」
それって、つまり…。
「…褒めてる?」
「褒めているかどうか、それを僕に決めることは出来ませんが…」
「…」
「少なくとも、親近感を覚えるということはありました」
…何だろ。
ちょっと、嬉しい。
259 = 1 :
それと、ここ数日で変わったことがもう一つある。
「…」
それは、アタシ達にとってはなるべくしてなったものなのかどうか。
「…」
果たして、どうなのか…。
「おはようございます!」
「…」
「…」
「どうしましたか?ボクが来てあげたのに全く!」
…。
「おはよ。幸子ちゃん」
「はい!おはようございます!」
「おはようございます」
「おはようございます!…あ、これ…ボクの…?」
「ええ。君も一員ですからねぇ」
「…」
もしかしたら、なるべくして、なったのかもしれない。
集まるべくして、集まったのかもしれない。
「ほらほら幸子はん。そないなところで立ち止まっとったらウチが通れまへんえ?」
「おや紗枝さん!今日も可愛いボクが見られて…」
「はいはい。ちっこくてかわええなぁ」
「ちっこくないです!」
…これからどうなるのか分からないけど。
「それよか友紀はん…」
「ん?」
260 = 1 :
紗枝「ウチがおらん間に、色々あったみたいやなぁ」
友紀「えっ…!?ち、違うよ!そんな…そんなことは無いから!」
紗枝「…何がどすかぁ?」
友紀「…最近何もアクション起こさないと思ったら…!」
紗枝「ウフフ。そない怒らんと。さあ、幸子はん。改めてよろしゅう…」
幸子「あ、はい!………よ…い……!!!」プルプル
右京「…」
友紀「…あれ…もしかして…」
幸子「もう……ちょっ…とぉ…!」プルプル
紗枝「届いてまへんえ」
幸子「うー…!!」プルプル
右京「…」ヒョイ
幸子「あっ…」
右京「幸子君。君はこれから、様々なことを人に頼る事になるでしょう」カタン
幸子「…」
右京「慣れていくことです。普通でいることに」
幸子「…」
右京「…」
幸子「…いえ流石に今のは子供扱いですよね!?」
右京「ンフフ」
幸子「あー!バカにしてますねー!?」
友紀「…ねえ右京さん」
右京「はい?」
友紀「…何で幸子ちゃんだけ、名前?」
紗枝「…」
右京「…何故でしょうねぇ…」
幸子「そんなの決まってます!」
友紀「…」
幸子「ボクが、可愛いからですよ!」
右京「おやおや…」
紗枝「幸子て…幸薄そな名前やなぁ…」
幸子「何を言うんですか!とっても幸福な名前ですよ!」
友紀「…」
右京「…しかし、何故でしょうねぇ…」
友紀「…多分、幸子君って言い過ぎたんじゃない?」
右京「ああ!…そんな簡単なことでしたか」
友紀「この際だから、みんな名前で呼びなよ。ほら、アタシは?」
右京「…」
友紀「…」
右京「…姫川君ですねぇ」
友紀「あっ…こらー!」
第七話 終
261 :
おつ
263 :
乙
ユッキが最初のアイドルなのは亀山が野球のスポーツ推薦で大学進学したから?
264 = 1 :
>>263
偶然の一致です
265 :
乙
そういえばおっちょこちょいなあの人と同名だったかw
266 :
乙
初プル
267 :
どうでもいいけど、相棒の脚本家に輿水とかいう人がいたな
268 :
劇場版Ⅲ~幸子、絶海の孤島へ~
269 :
>>267
つーかそいつが作者のハズ
最近の脚本は最近知ったことをネタにしてみた感がすごい人だけどね
270 :
>>268
黄金伝説スペシャルの撮影かな?
てか輿水も幸子も相棒絡みの名前とかこのSSにもってこいのキャラやん
271 :
いいプルプル右京さんだった。武Pもチョイ役で出て来たし乙
272 :
武内P来たか
いい具合に世界線繋げてるな
273 :
武内駿輔と水谷豊さんを一緒にさせるとどう見えるんだろね
日産のディーラーとその上司かな
274 = 273 :
武内駿輔くんと水谷豊さんを一緒にさせるとどう見えるんだろね
日産のディーラーとその上司かな
275 :
「ふー…自分でコーヒーを淹れるというのも新鮮で良いですね!最も?ボクなら卒無くこなせますが!」
「手洗い場の水汲もうとした方が言わんでくれますか?」
「がっ…!冷蔵庫にミネラルウォーターがあるってパッと言ってくれれば良かったでしょう!!」
いつのまにか置かれていたコーヒーポットを利用しているウチの新入り、幸子ちゃん。
「…これで、スイッチを押す、と!」
今までは、お母さんが何でもやっていたからか、それすらが新鮮でならないみたい。
「あれ?…色薄い…」
「粉入れなさ過ぎだよ…」
「だって、スプーン一杯で良いって…」
「それは右京さんが紅茶混ぜてる小さいやつ。普通のはそっち」
…最近、幸子ちゃんの家庭にちょっとした動きがあったみたい。
実家に戻ったお母さんが、働き出したというのだ。
「麻痺した金銭感覚を戻すとかなんとか…まあ、ボクはそれくらいで許す気はありませんがね!」
じゃあ、何でそれをアタシに嬉々として話すのかな。
そんな疑問が浮かんだけど、聞くのは野暮かなと思ってやめておいた。
「…今の生活は少し苦しいですが、これもいつか慣れていくでしょう!ああ…なんて順応の早いボク…」
この子は、今まで外食が多かったらしい。
…そんな彼女が、なんと自分の意思で寮に入ることを決めた。
料理は出来ると豪語してたけど、紗枝ちゃん曰く、どうやら食に関しては寮のおばちゃん頼りみたい。
それにフカフカのベッドなどではなく、固い畳の上に敷布団。
温室育ちだった幸子ちゃんにとってはかなり寝辛いはず。
それでも楽しそうにしているということは、よっぽど解放感があるんだろうなあ。
「…ええと、これは何処で洗うんですか?」
「それは、手洗い場どすえ。あっち。ほんでこれ、洗剤どす」
「あ…改めて思うとなんだか行きづらい…」
「慣れればどうということありまへん」
…あれから、塾は結局辞めたらしい。
寮から通うのは難しいし、全員の誤解が解けた訳ではないから。
それでも、もう変に辛い態度を取られる事は無かったようだ。
276 = 1 :
幸子ちゃんのお母さんは、この子をとにかく一番にしたかった。
そう言っていたけど、本当は違った。
一番の幸子ちゃんの母親である自分が好きだったんだ。
だから、他の子達が大勢いる中にもわざと連れていって、自慢気に引き連れて歩いていたんだ。
「…」
異常だと、今でも思う。
そんなのはまるでペット扱いだから。
だからそのペットのわがままは許さなかった。
貰った名刺も即座に発見して、破り捨てた。
…名刺を失くしたって言ってたのは、そういうことだった。
「…よく、頑張ったね」
「む…な、何ですか…いきなりそんな…やめてください!恥ずかしくなりますから!」
…右京さんは、この子を心の弱い子だって言ってたけど、アタシは違うと思う。
弱い部分しか見ていないから、そう思っただけなのかもしれないけど。
こんなに色んな重圧に耐え抜いたこの子が、そんな弱い訳がない。
「…」
…だけど、どうなんだろう。
あの人を毛細血管の一本一本まで見抜くような人だ。
何かしらの意味を込めて言ったのかもしれない。
「…」
…だとしたら、この子は。
今でも、無理をしているのだろうか。
なら、この子が受けた心の傷は、いつか癒える日が来るのだろうか。
277 = 1 :
「しかしボクの初仕事がもう決まっただなんて、流石ボクですね!」
「…宣材撮影は誰でもやるから…」
「どうせならカメラマンさんを悩殺するくらいの…」
上半身を必死に反らせて胸を強調している。
…アタシが言うのもなんだけど、正直…無い。
「どうですか?悩殺されましたか?」
「時間の無駄になりそやなぁ。そういう意味でならカメラマン殺し言うんちゃいます?」
「ムキー!ああ言えばこう言う!!」
…紗枝ちゃんとの相性は良いのか悪いのか。
こういう自然なやりとりを見ていると、答えは自然と分かる。
「ならこれはどうです?スカートをヒラヒラっと…」
「鳥の求愛ダンスどすか?」
「何でカメラマンに求愛してるんですか!!セクシーさですよ!セクシーさ!!」
「…あかんなぁ。セクシーのセの字も理解してまへん」
「…そんなに言うなら、見せて下さいよ」
「ふ…」
不敵な笑みを浮かべ、紗枝ちゃんが立ち上がる。
すると、突然着物を少しだけ緩め、スリットを作り出した。
艶やかな表情とともに、妖艶に足を少し出し…。
「…こんな感じ…どすか?」
「おー…」
思わず拍手が出た。
これはアタシにも出来ない。
…っていうか、そんなんやりたくない。
「ふ、ふふふ。それくらいボクにとってはお茶の子さいさいですよ!ほーらほら!」バッサバッサ
「あらあら、ここにオス鳥はおりまへんえ?」ケラケラ
「誰がメス鳥ですか!!そもそも求愛するのは雄の方でしょうが!」
…最年長のアタシが、一番置いてけぼりくらってる気がする…。
278 = 1 :
幸子ちゃんがここにやってきた当初の理由。
早苗さんや右京さんの想像でしかないけど。
…誰でも良いから助けを求めていた、から。
今、この子にとってアタシ達は求められた側の責任は果たせているだろうか。
…むしろ、こんなことを考えている方が不謹慎なのか。
「…」
アタシには、分からない。
「…」
でも、今は、これでいいのかなって思う。
紆余曲折あったけど、来てくれたんだから。
今は、それでいいや。
それに、変に悩み過ぎるのもアタシらしくない。
…そんなことより。
「…」
【輿水幸子】
【小早川紗枝】
【姫川友紀】
[杉下右京]
…右京さん、どこ?
279 = 1 :
紗枝「友紀はんが来た時もおらんかったんどすか?」
友紀「うん。いつもはあれ表にしてあるし」
幸子「寝坊ですか?」
友紀「あの人が…?」
紗枝「…考えられまへんなあ」
友紀「まず寝てるのかって話になるよ。右京さんの場合」
幸子「と言ってももう無理をするような年齢ではないと思いますが…」
友紀「…まあねぇ…」
紗枝「何処か行っとるんちゃいます?右京はんがそないミスをするとは思えまへんしなぁ…」
幸子「連絡は無いんですか?」
友紀「今のところ無いなぁ…」
『♪』
友紀「うわびっくりしたぁ!!」
『右京さん』
幸子「…噂をすれば…ですね」
紗枝「そないなことより早よ出なあきまへんえ」
友紀「あ、うん…」pi
280 = 1 :
友紀「…もしもし?」
右京『おはようございます』
友紀「ん。おはよ!…いやそうじゃなくて!」
右京『君達は今、事務所内ですか?』
友紀「え?…う、うん…」
右京『それは良かった。今日の予定は、君は午後からレッスン、小早川君は学校に、幸子君は宣材撮影後、学校ですね?』
友紀「え?…あ、幸子ちゃん。学校は撮影終わってからだよね?」
幸子「はい!今からどんなポーズを取ろうか…」
友紀「撮影後学校だって」
右京『聞こえています』
友紀「・・・あ、そ・・・」
右京『今回、幸子君に付き添って頂きたいんですよ。君に』
友紀「え?右京さんは?」
右京『僕は今日中に終わらせなければならないことがあります。…ああ!僕の木札を表にしておいて下さい』
友紀「…はいはい」
右京『では、よろしくお願いします』
友紀「ん。…で?予定は?」
右京『それは後ほど』
友紀「え?ちょっ……あ、切られた…」ツーツー
幸子「何だか、猫みたいですね」
友紀「…あんな猫嫌だよ」
紗枝「猫…ウチも言われたことありますわぁ」
幸子「言われてそうですね。お腹突き抜けて背中まで真っ黒ですから」
紗枝「幸子はんはお尻が青いんとちゃいます?」
幸子「ムガー!!子供扱いしないで下さい!!」
紗枝「ウフフ」
281 = 1 :
右京「…」
店員「お待たせしましたー。ミルクティーです」
右京「どうもありがとうございます」
店員「どうぞごゆっくり…あれ?」
今西「やあ杉下君」
右京「おはようございます」
今西「ああ、私はホットコーヒーを」
店員「…か、かしこまりましたー」
右京「…」
今西「いやー…聞いたよ。随分盛り上がっているようだね!」
右京「ええ。しかしそれは彼女達の頑張りがあるからこそです」
今西「ふむふむ。しかし君の力もあってこそ、だ!」
右京「…恐縮です」
今西「…それと、輿水君に関してはそれとなく聞いているよ。いやはや、君の行動力にはいつも驚かされる…」
右京「…」
今西「…と!君は無駄話はあまり好きではなかったね。…まあ、確かに社内では色々面倒だからねぇ」
右京「僕も、自分自身がどういう立場なのかは承知しています」
今西「…そうかね?」
右京「ええ」
282 = 1 :
今西「…何せ君を快く思っていない連中もいる。変に聞かれて邪魔されるのは私も防ぎたいからね」
右京「…それで、会社から離れた喫茶店ですか」
今西「…その方が、君も話しやすいかと思ってね。迷惑だったかな?」
右京「いえ。お心遣い感謝致します」
店員「お待たせしましたー。ホットコーヒーですー」
今西「ああどうも。…それで?」
右京「ええ。是非とも今西部長のお知恵を借りたいと思いまして…」
今西「それは光栄だねぇ。…どんな相談かね?」
右京「まずは、これを見て下さい」
今西「む?…ほう…これは…」
右京「それをスタートするにあたって、まず初めに必要なものは…」
今西「ふむ…」
283 = 1 :
「はーいこっちに目線頂戴!…うーん…ちょっと堅いかなぁ…」
「うぐ…」
アタシも、というか芸能人になるなら誰でも必ずやることがある。
それは、宣材写真の撮影。
この人はこんなですよ。
こういう感じの人ですよ。
ああ、じゃこうしましょうね、これに使いましょうね。
という流れを作る為の、第一歩となる仕事。
アタシや紗枝ちゃんはそこまで苦労はしなかったこの仕事だけど…幸子ちゃんには難しいのかな?
「…」
自分が出来ることを、人が出来ないとどうしても疑問になる。
でも、右京さんならきっとこう言うんだ。
『君のように撮られるのが苦でない方もいれば、そうでない方もいるということです』
自分を基準にするな。
人には人の基準がある。
そういう教え。
そしてもう一つ、右京さんはアタシにこうも言っていた。
『自分が人より知恵のある人間だと思わない事です』
…ならアタシの事バカにしないでほしいけど。
「…」
けど、この言葉の本心は、多分こうだ。
『上には上がいる』
だから、井の中の蛙ではいるな、と言いたいんだと思う。
その上は、知恵だったり、力だったり。
…ただの、地位だったり。
だから、変に敵を作ると危ない目に遭うということ。
…まるで自分を反面教師にしろと言わんばかりだよね。
284 = 1 :
幸子「うー…思い通りに行こうとすると恥ずかしくなります」
友紀「世の男性をメロメロにするんでしょ?じゃあ頑張らないと!」
幸子「不特定多数の人に見られてる、見られると思うと…」
友紀「あー…」
幸子「友紀さんは、無かったんですか?」
友紀「いや、あったよそりゃ…」
幸子「どんな感じでした?」
友紀「初めて大きい仕事貰った時さ、数百人の前で司会やるんだけど…緊張して言葉忘れたり、体動かなくなったり…」
幸子「数百人…」
友紀「いや、そりゃ大物みたいにうん万人とまではいかないよ。でも慣れると…なんか悪くないなって思っちゃう」
幸子「…なるほど…」
友紀「だからさ、とにかくやってみたら良いよ。アタシもそうだったから」
幸子「…」
「すいませーん。そろそろ再開しますよー?」
友紀「あ、はい!…じゃ、幸子ちゃん、ほら早く早く!」
幸子「は、はい。分かりましたから…押さないで…」
友紀「そんなんじゃ紗枝ちゃんにバカにされたままだよ?」
幸子「う…それは嫌です…」
友紀「じゃ、頑張らなきゃだね!」
幸子「は、はい…」
285 = 1 :
休憩が終わってまた撮影してるけど。
…まだぎこちない。
人見知りではないけど、恥ずかしがり屋なのかな。
「うーん…ちょっとまだぎこちないかなぁ…」
カメラマンの人もどうしようか悩んでいるみたいで、それを見た幸子ちゃんの顔も次第に曇り始める。
「…」
相手の顔色をうかがっているのか、彼女の体がどんどん小さく縮こまっているのがなんとなく分かる。
…こんな時右京さんだったら、何て言うんだろう?
何も言わず、静かに見守るのかな?
魔法の言葉でもかけるのかな?
…あの人には、無理そう。
「…」
カメラマンの人がスタッフと写し方を話し合っている。
撮らない訳にはいかないから、構図を変えてみようという話をしているみたい。
「…で…を…」
「…あー…それで…」
幸子ちゃん、ちょっと出だし躓いちゃったかな、なんて思ってるその時。
「すいませーん!!」
「!」
…突然、知らない女の人の声がスタジオに響いた。
286 = 1 :
「ハァッ…ハァッ…す、すいません!お待たせしてしまいましたぁ…」
「あ、君…」
誰だろ…?
…っていうか、何だか奇抜な服装だなぁ。
今風って訳でもないし…でも大人っぽい訳でもないし…。
「アルバイトで少しトラブルが起きてしまいまして…」
「あ、そういうことじゃなくて…」
「ま、まさか!…く、クビですか…?」
「あ、いやだからね?………君、入り時間違うよ?」
「えっ?」
「あと2時間後だね。まあ…間違えたのは最初だから良しとして…」
「あ、そ、そうだったんですか…」
「…うーん…どうする?」
「そうっすねぇ…あ、幸子ちゃん!」
「はいっ!?」
「ちょっと他の人の参考にしてみよっか!見てみたら案外分かるかもしれないからさ!」
「は、はい…」
「というわけでさ、順番変わっちゃうけど良い?」
「あ、はい!大丈夫です!」
スタッフとカメラマンが入り時間よりも遥かに早く来てしまったこの人を、幸子ちゃんと入れ替えてみることにしたらしい。
学校に行く時間はまだ先っぽくなったけど…。
「それじゃあ…化粧して…服着て…」
「あ!お化粧は大丈夫です!衣装は…」
「大丈夫?…まあ、そっちが良いなら…」
その人は化粧は自分でやる派なのか、それとも幸子ちゃんに気を遣ったのか。
衣装に手を伸ばし、そして一切の迷いなく、それを選んだ。
「…メイド服?」
「はいっ!これはアルバイトでも着てますから!」
…メイド喫茶の人だったんだ…。
287 = 1 :
「…じゃー撮影するよー!…緊張してない?」
「ちょっぴりしてますけど…大丈夫です!」
幸子「…」
友紀「…」
「そう!じゃあ安心だ!幸子ちゃん!こういう感じだよ!だからリラックスリラックス!」
幸子「は、はい!」
友紀「…」
「はい!じゃあ自分で良いなと思ったポーズを取って!」
「はいっ!」
「じゃー名前言っちゃおう!大きな声で!」
友紀「…」
幸子「…」
菜々「安部菜々!ウサミン星からやってきたウサミン星人です!地球ではJKやってます!キャハッ♪」
「・・・」
友紀「・・・」
幸子「・・・」
菜々「・・・」
「…よーし!!良い笑顔貰ったよー!!」パシャッ
菜々「はいっ!これからウサミン星人の侵略が始まりますよー!!」
幸子「…」
友紀「…幸子ちゃん」
幸子「はい?」
友紀「…参考になる?」
幸子「…なりませんけど、あのハートは見習います」
友紀「…あはは…」
288 = 1 :
「いやー…かなり早く終わっちゃったね!いやさっきのはびっくりしたよー…」
「ナナは本物の宇宙人なんですよ!」
「あ、そ、そうなの?」
「はいっ!」
安部菜々ちゃん。
17歳の女子高校生で、メイド喫茶でアルバイトをしながら生計を立ててるらしい。
「次は…えっと…」
「輿水幸子です」
「幸子さんですね!頑張って下さい!ウサミーン!パワー!注・入!!ビビビビーン!」
「やめてください!伝わりましたから!色々と!」
「元気は出ましたか?」
「出ました!出ましたから!」
「良かったです!キャハッ♪」
…何だろう。
この子、色々ぶっ飛んでる人なのかな…?
「…あ!貴方は姫川友紀さんですね!」
「え?知ってるの?」
「はいっ!ナナはアイドルの方なら結構知ってるんですよ?」
菜々ちゃんは、アタシの方に向くと、すぐにアタシの名前を言い当ててみせた。
…アタシも、有名になれたってことなんだなぁ。
「嬉しいなぁ…これからよろしくね!菜々ちゃん!」
「はいっ!」
…確かに、この子に応援されたら元気出るかも。
「じゃあ、幸子ちゃん。…オッケー?」
「…はい!オッケーです!」
幸子ちゃんの緊張も解れたみたいで、カメラマンもスタッフもみんな安堵の色を浮かべている。
「じゃあ、幸子ちゃん!張り切ってこうね!」
「はい!」
…うん。
…良いスタートがきれたかな。
「じゃあポーズ取ってー!」
「はい…」スッ
「?…お、セクシー路線かー…良いよ良いよー!挑発的な表情いってみよー!」
「はい!…これで…?」
「……オッケー!はい撮れたー!」
アタシはプロデューサーではないけど。
…今なら気持ちが分かる気がするよ、右京さん。
「おーし。良いの撮れたじゃない!」
「はい!」
…身内が成功すると、こんなにも嬉しいものなんだね。
289 = 1 :
右京「そうでしたか。幸子君の初仕事は大成功でしたか」
友紀「うん。…よ…いしょっ…」グググ…
トレーナー「はい息吸ってー…」
友紀「すうううう…」
トレーナー「はい3秒止めて、吐く」
友紀「んっ・・・ふうううう…」
右京「君も、随分成長しましたねぇ。少なくとも後輩の面倒を見るくらいには」
友紀「大袈裟だよ。それに菜々ちゃんって子の手助けが無かったら…」
右京「遅かれ早かれ、君なら手本を見せるということに気がつくでしょう」
友紀「まあ…よ…いしょっ………ね」
右京「…今回、僕は今西部長に企画を提案してきました」
友紀「すうううう……んむ?」
右京「ああそのままレッスンを続けて下さい。僕は勝手に話していますから…」
友紀「ふうううう……で、どうしたの?」
右京「…3人が3人ともバラバラというのも、どうかと思いましてねぇ」
友紀「…まあ、アタシも紗枝ちゃんもセットで呼ばれること多かったしねぇ」
右京「ええ。ですからこの際、君達にユニットを組んでもらおうかと思いまして…」
友紀「…え!ユニット!?」
トレーナー「あら…おめでとうございます!」
友紀「あ、ありがとうございます…。でもそんな、こんな所で話さなくても…いや嬉しいけどさ」
右京「小早川君も幸子君も学校。校内で電話をいじるのはよろしくありませんから」
友紀「…アタシはここにいるもんねぇ…」
右京「それもありますが、まず君に話しておきたかったものですから」
友紀「…そっか。なんか…ありがと」
290 = 1 :
右京「…思えば君がここに来て、随分経ちます」
友紀「…そだね。もう半年くらい?」
右京「5カ月と、21日です」
友紀「細かいなぁ…」
右京「…僕の…」
友紀「悪い癖、でしょ?」
右京「それはともかく、このプロジェクトの中では、君が一番の先輩ですから」
友紀「…でも、ユニットかぁ…」
右京「ええ。まだまだ先の話ですが…」
友紀「そう、だね…。名前とか、リーダーとか決めなきゃだし」
右京「ええ。ですがそれらは君達にお任せします」
友紀「そう?」
右京「君達が決めたことなら、君達も納得するでしょうから」
友紀「…そっか」
右京「ええ。今のところはまだ企画段階ですが、何か質問はありますか?」
友紀「え?…うーん…じゃあ、さ」
右京「何でしょうか?」
友紀「リーダーは、誰が良いの?」
右京「…君達で…」
友紀「そうじゃなくってさ、右京さんは、誰が良いの?」
右京「…」
友紀「ほら、右京さんの意見もないと…」
右京「…そうですねぇ…」
友紀「やっぱり紗枝ちゃんかな?落ち着いてるし…」
右京「…色々と考えました」
友紀「…例えば?」
右京「小早川君は落ち着きのある方。幸子君は空間認識能力が高い…君は年長者で、2人の面倒を見ている…」
友紀「見てるって、そこまでは…」
右京「僕としては君にお任せしたいところですが、まあ…そこは話し合って頂ければ幸いです」
友紀「…ん…」
右京「それでは僕は部屋に戻っています」
友紀「ん。また後でね」
291 = 1 :
…。
「はい。脚の柔軟いきますよ」
「はい…んしょ…」
さっき、何気無く聞いた質問。
誰がリーダーなら良いか。
「身体、柔らかいですねぇ…」
「チアガールやったこともありますから…」
右京さんは少し考えた後、何の気なしにアタシを推した。
…自分は頼りにされてないんじゃないかって思ってたけど。
…全然、違うじゃん。
「…嬉しそうですね。さっきのお話ですか?杉下さんとの」
「え?あ、いや…」
…また顔に出てる。
…気をつけなきゃ。
「でも尚更頑張らないといけませんね!」
「あ、はい!」
ま。まだ企画段階だし、リーダーが誰なんて話し合わなきゃ決まらないけどさ。
「…よいしょっ…」
…でも、まだ、気がついてなかった。
こんな何気無い日々がずっと続いていくと信じていたアタシ達。
もう、すでにこの時からその時計は針を進め、その時は刻一刻と迫っていた。
それが、どんな時間か?
…それは、アタシ達にとって、とても悲しくて、辛かったこと。
…右京さんとの、別れの時間。
第八話 終
293 :
おつ
もうクライマックスが近いのか
294 :
自分のいた世界に帰るのかな
乙!
295 :
相棒世界からアイマス世界に飛ばされたってのにごく自然にプロデューサーの仕事こなしてる(?)右京さんパネエ
297 :
アタシが右京さんと関わって、色んなことがあった。
新しい仲間も増えたし、頼れる先輩も出来た。
狭いけれど、居心地の良い第二の家が出来た。
その中では、本当に色んなことがあった。
そして、イレギュラーな事も、当然あった。
…それが起きたのは、突然。
それは、遅かれ早かれ起きたのかもしれない、小さな事件のようなもの。
…いきなりの事に混乱したけど。
298 = 1 :
右京「…」
友紀「…」
紗枝「…」
幸子「…」
紗枝「…友紀はん」
友紀「何?」
紗枝「何?やあらしまへんがな。どういうこどすか?」
友紀「…いや、アタシに聞かれても…」
幸子「友紀さんが知らないなら、ボクも知りませんよ」
紗枝「…やっぱり、無理し過ぎたんちゃいます?」
友紀「それはなんとなく分かるけどさ…あれ、そういう感じ?」
幸子「疲れてる…ようにも見えますが…」
紗枝「言うてもアイドルとそう変わらん体力の持ち主どすえ?」
友紀「…」
幸子「…」
紗枝「…ほんま、どないしたんどすか?」
右京「…」ボー…
299 = 1 :
朝。
右京さんが紅茶を淹れながらアタシ達を待っている。
今日も同じようにアタシが二番目で、いつもと変わらない挨拶をした。
「おはよー!」
「おはようございます」
「…あれ?右京さん…」
「どうかされましたか?」
「木札、変えてないよ。ほら」カタン
「…おや。そうでしたか…」
…。
「それと、紅茶は?」
「…ああ!そういえば…」
…。
「…どうしたの?」
「…はいぃ?」
「…」
…おかしい。
何がおかしいかって聞かれると、具体的には答えられないけど、めちゃくちゃおかしい。
まず、返事がワンテンポ遅い。
そして、変えていない札。
淹れてない紅茶。
ただのミスだろう。
そう思うかもしれないけど、この人に限ってそれはない。
…でも、それ以上に…。
「…」
「…」
…あの右京さんが、ボーッとしてる…?
300 = 1 :
紗枝「まさか、どこか頭を打って…」
友紀「それも無いよ」
紗枝「そんなん、分からへんやないどすか」
友紀「見てなくても足元の段差とか避けるくらいだよ?」
幸子「…ま、こんな日もあるんじゃないですか?右京さんだって人間ですし…」
紗枝「そんなん嫌やわぁ。幸子はん、いつもみたいにじゃれてきてくれまへんか?」
幸子「貴方にとってボクって何なんですか…それに何だか話しかけづらいですよ…」
友紀「うん。何か…ね」
右京「…」ボー…
紗枝「あんな右京はん、右京はんやありまへん!」
友紀「分かった。分かったからそんな…」
右京「…」
友紀「右京さん!」
右京「…どうかされましたか?」
友紀「ほら、今日のアタシ達の予定、覚えてる?」
右京「?…そうですねぇ…」パラパラ
紗枝「手帳見てますやん!いつもやったらコンマ1秒とかからず詳細に答えるようなお人が!」グイグイ
幸子「あうあう…それとボクを揺さぶるのに何の関係があるんですか!」グワングワン
友紀「…大丈夫?体調悪くない?」
右京「…体調は、すこぶる快調ですがねぇ…」
友紀「…えええ?」
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