元スレ加持「初めまして、碇シンジ君」
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401 = 387 :
〜第三新東京市・高台公園〜
ミサト「...」
ミサト「この街ともお別れね」
ミサト「...夜に見るここからの眺めは、やっぱ綺麗ね」
ミサト「あの時と同じ...」
ミサト「...そろそろ時間ね」
リョウジ「葛城!!」
ミサト「...加持?」
リョウジ「音声ファイル、開いたんだ。最初の思い出の場所、パスコードってここの住所だろ?」
リョウジ「君は意外とロマンチストだからな、きっと俺とのことを思い出しにここに来てると思ったんだ」
リョウジ「俺なら、絶対来ようと思うから」
ミサト「...あんたほんとにバカよ」
ミサト「あんたが来たら...決心が揺らぐじゃないの...」
リョウジ「葛城...」
ミサト「...加持君、私は行くわ。全ての決着をつけに」
リョウジ「...止めないよ」
ミサト「...じゃあね」
リョウジ「葛城」ギュッ
ミサト「!」
リョウジ「初めてここにきた時、まだ周りは殺風景な田舎町だったよな」
リョウジ「ビルだってあんなに建ってなかった」
リョウジ「...街も風景も俺たちも、みんな変わっちまったな」
リョウジ「けど、ここから見る景色は今も昔も変わっちゃいない。とっても綺麗だ」
リョウジ「君も、綺麗だ」
ミサト「加持君...」
リョウジ「俺の気持ちも、8年前から変わっちゃいない」
リョウジ「全部終わらせて、戻ってこい」
リョウジ「その時に、8年前に言えなかった言葉を言うよ、いってらっしゃい」
ミサト「...アスカと渚君のこと、たまに見に行ってあげてね」
リョウジ「ああ、もちろん」
ミサト「...行ってきます」
リョウジ「...」
リョウジ(葛城が遠ざかっていく)クルッ
リョウジ(振り返るな、前に進むんだ)
リョウジ「俺も、前へ進むんだ」
402 :
楽しみにしてるからゆっくり面白いものを書いてください!
403 :
更新と地震が完全に被ったせいでコメ付かなかったな
乙乙
404 :
このスレ今日気付いた
カヲルの描き方が新鮮でいいね
エヴァ全編再構成は大変だと思うけどぜひ最後まで読ませて
期待してるぜ
乙
405 :
待ってくれてた方に感謝。
ほんとに遅筆ですが、最後まで書ききれるよう努めます。
〜ネルフ本部・データバンク〜
マヤ「...」カタカタカタ
マヤ「嘘...!?」
マヤ「葛城さんの言ってたことは本当だったのね、セカンドインパクトが人為的に起こされたなんて...」
マヤ「...あの地獄は、人のエゴによるものだったのね」ピーッ!
マヤ「誰!?」ジャキッ
リョウジ「...危なっかしいもん持ってるなおい」
マヤ「リョウジさん...」
406 = 405 :
〜ジオフロント内・地下空調制御室〜
リョウジ「この時間のここなら誰もいない」
リョウジ「...まさか半分の持ち主がマヤちゃんだったなんてね」
マヤ「ごめんなさい、早急にお話しするべきだったんでしょうけど、まず自分の目で確かめたくて...」
リョウジ「...中身は見せてもらった」
リョウジ「俺のとこには俺へのメッセージと15年前に葬られたはずの書類データ」
リョウジ「君の方には特級職員の偽造IDと15年前の映像と音声データか」
リョウジ「...君も知ったんだろ、15年前の真実を」
マヤ「...」
リョウジ「君はこれ以上巻き込まれることはない、あとは俺が..,」
マヤ「私も手伝います!」
マヤ「こんなこと知って、黙ってられません!私はコンピュータに詳しいですから、お役にきっと立ちます!」
リョウジ「...消されるかもしれないんだぞ」
マヤ「...それでもやらせてください」
リョウジ「...わかった、いいか、このことは口外無しだ。俺達三人だけの秘密だ」
リョウジ「俺たちの仕事は足りないパーツの穴埋め、この空欄がすべて埋まると葛城への連絡先が開示されるようになってる」
リョウジ「あまり時間はないと思うが、絶対に成功させるぞ」
マヤ「...はい!」
407 = 405 :
〜第三新東京市・葛城宅〜
カヲル「アスカ?起きてないの?もう8時だよ?」
アスカ「...」
カヲル「うぉい、今日は僕が弁当作ってやったじゃん」
アスカ「...あんたの作るご飯、まずいのよ」
カヲル「...一理ある」
アスカ「...疲れてんのよ、ほっといて」
カヲル「でも学校」
アスカ「私は大学出てんのよ!あんなのお遊びじゃない!!」
アスカ「...ともかく、私に構わないで」
カヲル「ふーん...」ヌギヌギ
アスカ「ばっ...!?なに急に脱ぎだしてんのよ!」
カヲル「僕も学校行くのやめた」
アスカ「な、なんでよ」
カヲル「アスカいないと楽しくないじゃん」
アスカ「...」
カヲル「?」
アスカ「...死ね馬鹿」
カヲル「」
408 = 405 :
〜第一中学校・2-A〜
シンジ「...もう全然いなくなっちゃったね」
トウジ「ほとんど疎開してもうたからな...」
トウジ(ケンスケのやつ、ワイがエヴァのパイロットって知ってから一度も顔出しとらん)
トウジ(...そんなええもんちゃうんやで、エヴァのパイロットは)
トウジ「...」
トウジ「なぁ、シンジ」
シンジ「なに?」
トウジ「使徒って、なんで攻めてくるんか考えたことあるか?」
シンジ「うん...漠然とは」
シンジ「この第三新東京市にしかこないんだし、なにか理由があるんでしょ」
トウジ「...ほんとに使徒って敵なんやろか」
シンジ「なにいってんだよ!みんなを傷つけてるじゃないか!トウジだって酷い目にあったろ!?」
トウジ「...せやな、サクラもあいつらのせいで怪我しよったしな」
トウジ「でも、ワイ最初に参号機に乗って、使徒に体乗っ取られた時にな」
トウジ「感じたんや、ぼやっとしてるもんやけど、使徒の必死さみたいなんが」
シンジ「必死...?」
トウジ「...こうしてる間にもワイらは戦争したり、地球を食いつぶしてるわけやろ」
トウジ「あいつらからしたら、ワイらの方が悪く写ってるんやないかって」
シンジ「...」
ヒカリ「鈴原ー!!」
トウジ「...ヒカリが呼んどる、すまんな変な話して」
シンジ「大丈夫だよ」
シンジ「...」
409 = 405 :
〜第一中学校・屋上〜
シンジ「カヲル君とアスカも来てないね...」
レイ「うん...」
シンジ「トウジに聞かれたんだけど、レイは使徒がなんで攻めてくるのか考えたことある?」
レイ「!...ない」
シンジ「そっか...やっぱりエヴァに関係あるのかなぁ」
レイ「...」
シンジ「でも、やっぱり敵だよね」
シンジ「トウジは使徒の肩持つようなこと言うんだけど、もう誰かを傷つけることは許さないから」
レイ「...」
シンジ「レイ?」
レイ「あ...ごめんなさい、ちょっとぼーっとしちゃって...」
シンジ「もう、もちろんレイだって僕が守るよ」
レイ「...うん」
レイ(私は...私の使命...)
レイ(私自信の願いは...)
410 = 405 :
〜第三新東京市・葛城宅〜
アスカ「...」
アスカ(いつのまにか寝ちゃってた...)ピロピロリン
アスカ「...?」
アスカ「ピアノの音?」
カヲル「ふふーん」ピロピロリン
カヲル「あ、おはよ」
アスカ「あんたそれなに?」
カヲル「電子ピアノ、葛城さんが買ってくれたの」
アスカ「あんた、ピアノなんか弾けたの?」
カヲル「うん、好きなんだ音楽って。こっち来てから忙しくてできなかったけど」
カヲル「これだけが昔から、僕に許された唯一の自由だったからね」
アスカ「...男のくせにキモっ」
カヲル「ひどいなぁ...」
アスカ「...あたしにも教えなさいよ」
カヲル「ん、いいけどなんで?」
アスカ「暇なのよっ!」
カヲル「学校休むからじゃん...」
カヲル「...じゃあ代わりにさ、僕にご飯教えてよ」
アスカ「...いいけど、私だってそんなに上手なわけじゃ」
カヲル「?アスカのご飯美味しいじゃない」
アスカ「...死ね」
カヲル「意味わかんない...」
411 = 405 :
アスカ「...そう、土より下にあったのは水から入れていいのよ。他は沸騰してからね」
カヲル「ふーん...すごいねアスカ」
アスカ「ピアノのがすごいわよ」
カヲル「アスカ、ピアノ上手かったよ。僕1日であんなに弾けなかったもん」
アスカ「まあ、私は天才だからね」
アスカ「...私は天才なはずなのに、シンクロ率が最近低いの」
アスカ「なんでいきなり下がるのよ...私はアレしかないのに」
アスカ「...なんでこんなことあんたに言わなきゃいけないのよ」
カヲル「...別にエヴァとかいいじゃん」
カヲル「アスカはさ、折角自由で才能もあって、いろんな事できるんでしょ」
カヲル「それって、羨ましいよ」
アスカ「...でもわたしはエヴァに乗れなくなったら、誰も私なんて見てくれなくなる」
カヲル「なんで?」
アスカ「なんでって...」
カヲル「僕はエヴァに乗ってるアスカよりも今のアスカのが好きだよ」
アスカ「...」
カヲル「あ、好きってこんな感じか」
アスカ「...動くな」
カヲル「ひっ!?」
カヲル(ぶ、ぶたれる...?それともグー...?)
412 = 405 :
アスカ「...」
カヲル「...?」
アスカ「...」ギュ
カヲル「...??」
アスカ「...!」ギュ !
カヲル「...???」
アスカ「...!!」ムギュー
カヲル「...」
アスカ「...」
カヲル「多分アスカの力じゃ、さすがに僕のお腹はちぎれないと思うんだけど...」
アスカ「...」バタン!!
カヲル「...部屋に篭っちゃったよ」
カヲル「これ肉じゃがどうすんの僕が全部いいの」
カヲル「...すごくいい匂いがした」
413 = 405 :
〜第三新東京市・相田宅〜
ケンスケ「...」
ケンスケ「トウジまで...」
ケンスケ「...もうエヴァのパイロット、決めないのかな」
ケンスケ「...」
414 = 405 :
ケンスケパパ「ケンスケ?学校行かないのか?」
ケンスケ「パパ...どうして俺はエヴァのパイロットに選ばれないの?」
ケンスケパパ「...ケンスケ、そんなことは二度と言うんじゃない」
ケンスケパパ「碇君や鈴原君は必死で戦ってるんだぞ」
ケンスケパパ「エヴァに乗らなくていいのは、幸せなことなんだ」
ケンスケパパ「それをしっかりわかって、碇君たちに感謝し、応援しなさい。それがお前にできることだ」
ケンスケ「...」
415 :
乙
ハートウォーミングな展開だけに
否が応にも鬱イベントへの不安が高まるな
書き溜め無しで書き綴れる構成力に嫉妬する
俺はラストシーンを先にきっちり書いておかないと書けなかった
416 :
追い付いた
支援
418 :
今追い付いた
支援
419 :
支援してくれた方ありがとうございます!待っていただいて感謝。
カヲル「アースカ」
アスカ「...」
カヲル「ねえってば...」
アスカ「...」ヴーヴー
アスカ「...ネルフの携帯!」
カヲル「使徒...!」
420 :
〜ネルフ本部・作戦司令室〜
リョウジ(来たか...)
リョウジ「目標は?」
青葉「現在、衛星軌道から動きません」
日向「妙ですね、接近するでも遠のくでもありません」
リョウジ「前のやつみたいに降りてくるか、それともそんなことをせずともここをぶっとばせるか...」
リョウジ「今は様子を見る、レイに長距離射撃させる、零号機をD-57に配置」
リョウジ「弐号機、参号機を零号機の援護に回す。狙い撃ちされそうなら守ってやってくれ」
アスカ『私がバックアップ...』
レイ『...アスカ、あなたの方が頼りになるから援護なんだと思う。私がミスしたら、お願いね』
アスカ『...ごめんね、気を使わせて。わかってるわ!任せて!』
レイ『...うん!』
リョウジ(ナイスフォローだレイ。...実際アスカはシンクロ率が落ちてる)
リョウジ(彼女のプライドを傷つけてしまうかとも思ったが、助かったよレイ)
421 = 420 :
リョウジ「初号機と四号機は本部待機、前回の二の舞はごめんだからな、慎重に行かせてもらう」
ゲンドウ「...四号機は今回の戦闘には出せない」
カヲル『な、なんで!?』
ゲンドウ「...上からの命令だ」
リョウジ(ゼーレ...四号機とあの子を今失うわけにはいかないからな)
リョウジ「カヲル君と四号機は待機だ、いいな」
シンジ『大丈夫だよ、僕達で必ず倒すから!』
カヲル『...そうだね』
カヲル『アスカ』
アスカ『...』
カヲル『気をつけてね』
アスカ『...うん』
422 = 420 :
零号機「...」ガシャン
レイ「...」
青葉『目標、未だ射程圏外』
アスカ「もう、さっさとこっちへ来なさいよ」
トウジ「そうあせんなや、まだどんなやつかもわからんのやで」
アスカ「じれったいわね...!」
第11使徒「...」ピカッ!!
アスカ「!」
トウジ「なんや!?」
アスカ「ああああああっ!!」
レイ「アスカっ!!」
リョウジ「今のは!?」
青葉「熱エネルギー無し!物理的な攻撃ではありません!」
マヤ「心理グラフに異常発生!精神汚染の危険あり!」
リツコ(どう言うこと...?)
アスカ「くそっ!!」ドゴッ!!
リョウジ「アスカ!闇雲に撃つな!!一旦下がれ!!」
リツコ「アスカは!?」
マヤ「精神汚染、危険域です!」
リツコ「まさか...使徒が人の心を探っているの...?」
トウジ(人の心を探る...?)
423 = 420 :
リョウジ「あの光の分析は!?」
マヤ「不明です!ですが、A.T.フィールドに近い性質のものだと...」
リツコ(使徒が盾としてではなく、心の触媒としてA.T.フィールドを使ってる...)
リツコ(ここにきてそんなタイプが出てくる意味は何...?)
リョウジ「ポジトロンライフルは!?」
青葉「前回のように日本電力全てではありませんが、今出せる最大火力です!」
日向「薬室内圧力最大!地球自転誤差修正0.03!」
リョウジ「撃てっ!!」
レイ「っ!」ドシュッ!!
第11使徒「...」ピキーン
青葉「...っダメです!この距離からA.T.フィールドを貫くには火力不足です!!」
リョウジ「アスカ!下がれ!!」
アスカ『嫌っ!ここが私の居場所なの!!エヴァに乗れない私に価値なんてないのよ!!!』
レイ『アスカ...』
シンジ『アスカっ!逃げて!!』
カヲル(バカ...!)
トウジ『アホ!んなことないわ!!死んだら元も子もないやろ!!』
リョウジ「鈴原君!?」
マヤ「参号機が弐号機の盾になっています!!」
424 = 420 :
アスカ(イヤだイヤだ、そんなこと思い出させないで!)
アスカ(今まで思い出さないようにしてたの!!)
アスカ(エヴァに乗るために頑張ってきたの!心を閉ざしてきたの!!)
アスカ(もう傷つかないために!!)
アスカ「だからっ!もうやめてええええええっ!!」
425 = 420 :
『本人が実験台になり、アレがあの結果か』
『あんな小さな子を残して自殺するとは、残酷なものだな』
「そんなこと言わないで!ママを悪く言わないで!!」
『アスカちゃん、今日はあなたの大好物を作ったのよ』
『好き嫌いしてるとあそこのお姉ちゃんに笑われますよ』
「やめて!あんなの私のママじゃない!!」
『あの歳でか、すごいな』
『やはりあの人の子だ、優秀だ』
「そう!私はすごいの!!だから見てママ!!私を見てよっ!!!」
アスカ「ママ...私ね、頑張ったんだよ...?」
426 = 420 :
『トウジ、行ってくるわね』
『大丈夫よ、心配ないわ』
「それが最後の言葉やった」
『トウジ、これからはじいちゃんの家でお世話になるんやで』
『父ちゃんはこれから研究室にずっといなきゃいけないんや、サクラをよろしく頼むで』
「おとん、サクラに怪我させてもうたんや」
『兄ちゃん!責めたらダメやで!』
『あのロボットはウチらを守ってくれたんやで!』
「せやな、ワイも今はサクラ達を守れるんやで」
427 = 420 :
マヤ「弐号機、生命維持二問題発生!パルス微弱!!」
マヤ「参号機も精神汚染が起こっています!」
リツコ「鈴原君も危険だわ!参号機が盾になってる間に弐号機を回収して!!」
青葉「ダメです!回収ポイントから遠すぎます!!」
リョウジ(零号機を空輸し狙撃...ダメだ、その間に撃たれる...)
シンジ『リョウジさん!僕を出して!使徒を倒せなくてもアスカを助け出すくらいはできるよ!!』
ゲンドウ「...ダメだ」
シンジ『父さん!!』
ゲンドウ「お前が浸食されれば、それこそ終わりだ!!」
ゲンドウ「なにか方法はある...!シンジ、今は耐えるんだ...!」ギリッ
シンジ『父さん...』
428 :
熱い
429 = 420 :
トウジ「...こんなもん思い出させて、なんのつもりや?」
第11使徒「...」
トウジ「なんで人間のことを知ろうとするんや!」
トウジ「ワイはな、お前らの仲間に触れたんや!」
トウジ「なんでここを攻めてくるんや!教えてくれ!!」
第11使徒「...!」
430 = 420 :
リョウジ「...光が弱まった?」
ゲンドウ「...レイ!ドグマを降りて槍を使え!」
リョウジ「!」
マヤ「!」
冬月「碇!まだ早すぎるぞ!それにそんなことをすれば老人達が黙っとらんぞ!!」
ゲンドウ「そんなことが問題ではない!衛星軌道上の使徒を殲滅する方法はこれだけだ」
ゲンドウ「今は弐号機と参号機パイロットの救出を最優先とする!」
ゲンドウ「問題など後からついて来れば良い、責任を負うのが我々の仕事のはずだ」
冬月「碇...」
ゲンドウ「シンジを出せ!両パイロットの救出に当たらせろ!」
青葉「...!?四号機、地上へ出ます!」
431 = 420 :
カヲル『アスカっ!!』
アスカ『...』
カヲル『アスカ!返事してくれよっ!!』バシュッ!
マヤ「四号機、弐号機エントリープラグを回収!」
シンジ『トウジっ!!』
日向「初号機、地上に出ます!」
シンジ『トウジ!大丈夫!?』
トウジ『...ワイは平気や』
シンジ『トウジ...!』
432 = 420 :
〜ネルフ本部・セントラルドグマ〜
?「...」
レイ「...」
零号機「...!」グッ
?「.....」
433 = 420 :
日向「零号機、地上に出ます!」
リョウジ(何も起こらない...エヴァとアダムの接触がインパクトのキーというのは...)
マヤ(嘘...欺瞞なのね)
零号機「...」
カヲル(...槍を使うのか)
シンジ(あれは...?あれで使徒を倒せるのか...?)
マヤ「カウントダウン5.4.3.2.1」
レイ「っ!!」
零号機「!」
トウジ(...すまん、わかりあえんかったな)
第11使徒「!」バシュ
青葉「...目標、消失」
434 = 420 :
冬月「...槍は?」
青葉「現在、月衛生軌道に移行」
冬月「回収は、不可能というわけだな」
ゲンドウ「...」
リョウジ(.....)
435 = 420 :
〜ネルフ本部・病棟〜
カヲル「...」
アスカ「...」
カヲル「君はたくさんの事を僕に教えてくれた」
アスカ「...」
カヲル「エヴァに乗らなくたって、とっても楽しかったじゃないか」
アスカ「...」
カヲル「僕は...僕はまた一人だっ...!」ポロポロッ
アスカ「...」
カヲル「この世界の全部がアスカのことを必要としなくても、僕はアスカが必要だよ」
カヲル「また来るね、アスカ」
436 = 420 :
シンジ「どう、だった?」
カヲル「...ダメだった」
カヲル「...僕は毎日来るよ、シンジ君もたまにきてあげてね」
カヲル「鈴原君は?」
シンジ「トウジは大丈夫、元気だよ」
カヲル「そっか...」
シンジ(また僕の大切な人を...!)
シンジ(使徒...!)
437 = 420 :
トウジ「...」
トウジ「お前らは、何なんや...?」
トウジ(絶対に理由があるはずなんや)
トウジ(何か...!)
438 = 420 :
〜?????〜
?『ロンギヌスの槍、回収は不可能だよ』
?『何故使用した?エヴァシリーズはまだ揃っていないのだぞ』
ゲンドウ「パイロットを救出し、使徒を殲滅するには使わざるをえませんでした」
?『善人ぶるのはやめたまえ、最近の君の行動は目に余るものがある』
?『四号機は特別だ、君の手荒な扱いで壊されてはいかん』
?『四号機は返してもらうぞ』
?『パイロットは続けて使いたまえ、役に立つかはわからんがね』
ゲンドウ「...わかりました」
?『今後こ君の行動次第では、君の席は無くなるぞ』
ゲンドウ「わかっています、では」
?『...』
?(タブリス、何を考えているのだ)
439 :
乙
鬱イベントは原作通りだけど皆が力を合わせて立ち向かってるのが救われるな
トウジとケンスケの今後も気になる
この辺から先大変だと思うけど続き楽しみにしてる
442 :
頑張れ
カヲルの活躍期待してる
443 :
槍を投げる理由、建前ではあるんだろうけど本心でもあるんだろうな
444 :
〜ネルフ本部・総司令室〜
シンジ「...」
ゲンドウ「...シンジか」
シンジ「どうしてもっと早く槍を使わなかったの?」
ゲンドウ「...あの槍は特別なものだ、使うべきか否か見極める時間が欲しかった」
シンジ「...そのせいでアスカはっ!」
シンジ「父さんは知ってるの!?毎回の襲撃で何人も人が死んでるし、生きてる人も疎開や毎日恐怖に怯えて暮らしてる!!」
シンジ「みんなを守るためにエヴァやネルフがあるんじゃないのかよ!!」
ゲンドウ「...すまなかった」
シンジ「...いいよ、もう」ガチャ
ゲンドウ「...」
ゲンドウ(もう少し、もう少しなのだ...)
ゲンドウ(槍はもう無い、あと少しでシンジ、お前を苦しみからすくってやれる)
シンジ「...」
シンジ「もう他人には頼れない...」
シンジ「僕がみんなを、全てを守らなきゃならないんだ...!」
445 = 444 :
〜ネルフ本部・地下空調整備室〜
リョウジ「司令は槍を使った...エヴァとアダムの接触でサードは起こらないこともわかった」
マヤ「ドイツ、アメリカ、中国が第5〜13号機の製造を開始しています」
マヤ「明らかに不自然です、こちらも中国から予備パーツを頂いているのに...」
リョウジ「残る使徒は恐らく2体...約束の時は近い、か」
リョウジ「悪いな、いっつも泥棒みたいな真似させて」
マヤ「いえ、私にできることならなんでも言ってください」
マヤ「あなたのためなら、私...」
マヤ「ごめんなさい、葛城さんがいますもんね」
リョウジ「...すまない、これぐらいしかできないが」
マヤ「いいんです、慰めならいりませんから」
リョウジ「...君は大人だな」
446 = 444 :
〜第三新東京市・第一中学校校庭〜
トウジ「...」
トウジ「ついに生徒どころか、先生までこんようになってもうたか...」
トウジ「もはや学校どころじゃないんやろな」
トウジ「...使徒ってあとどのくらいおんねん」
トウジ「...いや!迷ったらあかん!あいつらは敵なんや!サクラやみんなを傷つけて惣流をあんなんにして!」
トウジ「...でもあいつらがそこまでするワケってなんやねん」
ヒカリ「...鈴原?」
トウジ「ヒカリ...」
447 = 444 :
ヒカリ「まさかいるなんて思わなかった、鈴原が授業ないのに学校くるなんてねー」
トウジ「失礼やな!ワシは意外と勉強熱心なんじゃ!」
ヒカリ「うそばっかりー!ぼーっとしてただけじゃない」
トウジ「...見栄張っててもしゃーない、ここにいたらお前に会える気がしてきただけや」
トウジ「どうやら当たりやったな」
ヒカリ「鈴原...」
トウジ「ヒカリは疎開せんで大丈夫なんか?皆去ってしもうたし、これから何が起きるかわからんで」
ヒカリ「いいの、鈴原と離れちゃうの嫌だし」
ヒカリ「それに、あんたや碇君が守ってくれるから大丈夫よ」
トウジ「...せやな、がんばらへんとな」
448 = 444 :
トウジ「...」
トウジ「なぁ、ヒカリ」
ヒカリ「?」
トウジ「使徒って、なんで攻めてくるんやと思う?」
ヒカリ「なんでって...言われてみると理由はわかんないけど...」
トウジ「人間だって、なにもなしに人を襲ったりしないやろ?俺はなんか理由があると思ってんのや」
トウジ「このことシンジに言うたらな、攻めてくるんなら敵だって言われたんや」
ヒカリ「そうよ!実際鈴原だって、アスカだって...みんなあいつらのせいじゃない!」
トウジ「せやな、実際あいつらのせいでワイもみんなも傷ついとる」
トウジ「けど、攻めてくるからってやり返して本当の解決になるんか?」
トウジ「あと何体いるかも、いつ攻めてくるかもわからんし、人の考えを超えたやつもおる」
トウジ「そんなやつらといつまで戦えばええんや...?言葉もなにも伝わらへんけど、分かり合うことはできへんのか...」
ヒカリ「鈴原...やさしいね」
ヒカリ「アスカのお見舞い、行ったの」
ヒカリ「...酷かったわ」
ヒカリ「鈴原が考えてることもわかる、けど実際に傷つけられてることを忘れないで...」
ヒカリ「それに鈴原がいなくなっちゃったら、私...!」
トウジ「わかってる、心配せんでくれ」
ヒカリ「うん...」ムギュ
トウジ「...」
449 = 444 :
〜ネルフ本部・第一病棟〜
カヲル「おはようアスカ、今日もいい天気だね!」
アスカ「...」
カヲル「...あれから1ヶ月か」
カヲル「...今日はこんなのもってきたけど、着てみる?」
アスカ「...」
カヲル「...うん、かわいい」
カヲル「ネルフからのお給金、全部アスカに使っちゃってるなぁ」
カヲル「まぁ、自分に使うことないしね」
カヲル「次はリンゴ剥いてあげよっと」
カヲル「あ、昨日食べたよね。今日はメロンのがいいかな」
カヲル「ほらあーん」
アスカ「...」モグモグ...
カヲル「...うん、食べた食べた」
カヲル「看護師さんからあんまり食べさせちゃダメって言われてるけど、かわいいから仕方ないよね」
カヲル「はいもういっちょあーん」ガチャ
レイ「...渚君」
カヲル「あ、綾波さんお見舞いきてくれたの?」
レイ「うん...」
450 = 444 :
レイ「毎日、来てるのね」
カヲル「うん、だってアスカいないとつまんないんだもん」
レイ「その後、どう?」
カヲル「うーんモノは食べてくれるようになったけど、喋ったりはもちろん、こっち見てくれすらしないなぁ」
カヲル「良くなってるのかなぁ...早く話したいことたくさんあるのに」
レイ「そう...私にできることあったら言ってね」
カヲル「ありがとう、綾波さん来てくれるとアスカも喜んでる、ような気がするよ!」
レイ「なら、よかった...///」
みんなの評価 : ○
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