元スレ加持「初めまして、碇シンジ君」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
701 :
シン・ゴジラ対エヴァンゲリヲン交響楽最高だったわ
702 = 701 :
シン・ゴジラ対エヴァンゲリヲン交響楽最高だったわ
703 :
ゲンドウ「外の状況は?」
マヤ「弐号機とエヴァシリーズが交戦に入りました!」
ゲンドウ「初号機は?」
青葉「ルートがどれも断絶されています、護衛に向かったチームも返信なし・・・恐らく全滅かと」
ゲンドウ「・・・冬月先生、少し頼みます」
冬月「・・・ああ、ユイ君によろしくな」
704 = 703 :
アスカ「どぅおりゃあああああああああ!!」
量産機『』
カヲル「すごい気迫だね」
アスカ「あっ、えっと、違うの!これは掛け声っていうかその・・・」
カヲル「別に今更可愛い子ぶる必要ないでしょ・・・それよりアスカ!残り二分半!」
アスカ「わかってる!」
量産機『!!』
アスカ(こいつらパイロットがいらないかわりに動きが鈍い!これならっ!)
アスカ「可哀そうな作り物達!せめて、私達が葬ってあげるわ!」
アスカ「痛っ・・・!?」
アスカ(左手が動かない・・・!これじゃ反応が遅れる!)
カヲル「おりゃっ!」
弐号機『フンッ!!』
量産機『グギャ』
カヲル「こっち側は僕が受け持つ。アスカは右側に集中して」
カヲル「折角弐号機・・・お母さんがシンクロを許してくれてるんだ、僕も頑張らないとね」
アスカ「ママが私たちのこと認めてくれてるのね!」ニコニコ
カヲル「そ、そうだね」
カヲル(僕の分身達・・・僕という存在が戦うだけの傀儡を生み出してしまったか)
カヲル(いや、傀儡なのは僕も同じか。ただ、今の僕には自由意志、人のココロというものが確かに存在している)
カヲル「老人達の自分勝手にはもう付き合うことはできない、僕は一人のヒト、人間としてココロを振るう!」
705 = 703 :
シンジ「っ!」ビクッ
ゲンドウ「・・・」
シンジ「父さん・・・!」
ゲンドウ「良かった、生きていてくれたか」
シンジ「うん・・・リョウジさんが僕をここまで」
ゲンドウ「加持君は?」
シンジ「・・・」
ゲンドウ「そう、か」
ゲンドウ「・・・俺が、お前の、俺たちの活路を開く」
シンジ「でも父さん!敵があんなに・・・」
ゲンドウ「信じろ、信じてくれていればいい」
シンジ「・・・」コクリ
ゲンドウ「・・・」ガチャッ
706 = 703 :
ゲンドウ「・・・!」ダンッ!
戦自隊員「ぐあっ」
戦自隊「こいつっ!」
ゲンドウ「ユイ!」
初号機『・・・!』ガシャン!
戦自隊員達「がっ」グチャッ
シンジ「うわっ・・・」
シンジ(血・・・あの時と同じだ)
シンジ(僕が初めてここに、初号機の前に立ったあの時と)
シンジ「母さん・・・」
707 = 703 :
ゲンドウ「ユイ、ありがとう」
ゲンドウ「シンジ、こっちに来い」
シンジ「・・・」
ゲンドウ「・・・」ギュッ
シンジ「父さん・・・?」
ゲンドウ「お前が生まれた時も、こうして俺とユイでお前を抱きしめた」
ゲンドウ「母親を失い、父から突き放されたお前は」
ゲンドウ「・・・辛かっただろう、俺がさぞかし憎かっただろう」
ゲンドウ「ユイを失った俺は、お前を受け入れる余裕がなかったのだろう。俺は親の愛というものを知らなかった」
ゲンドウ「俺という奴が父親として、人間としてすら半人前の俺がお前に何かしてやれるはずがないと思っていた」
ゲンドウ「愛情というものは、ユイに理解させられていた筈なのにな」
ゲンドウ「愛とは誰かに分け与えてもらい、またそれを誰かに分け与えることだというのに」
シンジ「・・・」
シンジ「・・・」
708 = 703 :
シンジ「それは、言い訳だよ父さん」
シンジ「嫌いじゃなかった、嫌ってなんかいなかったんだよ、父さんのこと」
シンジ「僕は、ただ一緒にいてほしかっただけ、なんだよ」
ゲンドウ「シンジ・・・」
シンジ「僕も同じだよ、ただ現状を恨むだけで、何もしようとしなかった」
シンジ「けど僕も、父さんが母さんに教えてもらったように、みんなから色んなものをもらったんだ」
シンジ「最初は怖かったんだ、変わっていく自分が。こんな僕が、みんなからこんなに良くしてもらえる筈がないって」
シンジ「でも、みんなからもらった分、自分もなにかをあげればいい。そうだよね」
シンジ「父さん、母さん」
709 = 703 :
ゲンドウ『この子は、ここで生きていくのか』
ゲンドウ『この、地獄のような世界で』
ユイ『あら、この世界も悪くありませんわ』
ユイ『太陽があって月があって、私たちがいる星がある』
ユイ『自分がそう思えるなら、どこだって天国になるわ』
ゲンドウ『・・・そうだな』
710 = 703 :
ゲンドウ「・・・ユイが太陽ならば、お前はこの星自身だ」
ゲンドウ「そして、俺は月となりお前とユイの闇を照らそう」
ゲンドウ「ユイが俺の闇を照らしてくれたように」
ゲンドウ「今の世界が天国だとは決して思わん。だが小さな天国を作り、それを広めていくことはできよう」
ゲンドウ「シンジ、お前と俺たちでそれを作ろう」
ゲンドウ「ユイに、よろしくな」
シンジ「・・・うん、行ってくる」
シンジ「・・・父さん!帰ったら一緒に食事をしよう」
シンジ「レイや、NERVのみんなで」
ゲンドウ「・・・ああ、スケジュールを開けておこう」
シンジ「・・・」ニコッ
ゲンドウ(笑った顔が、お前によく似ているよ。ユイ)
711 = 703 :
シンジ「母さん」
シンジ「今まで僕を守ってくれていたんだね」
シンジ「母さんがいないのは、寂しかったよ」
シンジ「でも、今ならわかる。母さんが僕や父さんを置いて行ってしまってまでエヴァに残った訳が」
シンジ「僕も、この世界が、みんなのいるこの世界が好きなんだ」
シンジ「たとえ傷つけられても、争いあってしまっていても」
シンジ「それでも、この世界が好きなんだ」
シンジ「だから、母さん」
シンジ「僕に、力を貸して」
712 = 703 :
「あっちの状況は?」
『弐号機が例の機体と交戦中』
『本部は信号あり、恐らく耐えているかと』
「そろそろ、私達の出番ね」
「ケリをつけに行きましょう」
713 :
父親してるゲンドウ格好いいな……
714 :
PS2のゲンドウも良かったな
715 :
乙
誰が来るんだ……
716 :
一気読みしてしまった。続きを楽しみにしてます
717 :
カヲル「はぁ・・・!」
[00:58]
カヲル「アスカ、ごめん。覚悟を決める時が来たみたいだ」
アスカ「・・・いいよ。ママとあんたと一緒なら恐くない」
アスカ「ううん、ごめんウソ。本当は生きていられるなら生きていたい」
アスカ「ママが、愛してくれる人がいなくなってから、ただただ認めてほしくて訓練して、勉強して、ただそれだけのために生きてきたけど」
アスカ「そこからは何も、なんにも得られなかった。本当に欲しいものと得られたものが違うって、ずっと気づかないままだったから」
アスカ「でも、もういいの。みんなを守るのが私たちの役目だもんね」
カヲル「・・・そうだね、その通りだ」
カヲル「君や皆と出会えて、本当に良かった。今の僕は、自らこの運命を受け止められる気がするんだ」
カヲル「君のおかげでね」
量産機『・・・』
カヲル「よいしょっと」ガチャン
『モードD、30秒後に自爆が決議されます』
アスカ「・・・」
カヲル「大丈夫、僕がついてるだろう?」
アスカ「うん・・・」
アスカ「でもね、恐い、恐いよぉ・・・」グスッ
カヲル「アスカ、もし生まれ変わってまた出会えたのなら」
カヲル「その時も、死ぬまで共に居ることを約束するよ」
アスカ「・・・」ギュッ
弐号機『・・・』
『自爆決議まで、5.4.3.2.1』
カヲル「アスカ、愛しているよ」
718 = 717 :
『・・・自爆が解除されました。通常モードへ移行』
カヲル「・・・何故!?」
アスカ「ママ・・・?」
弐号機『・・・』
カヲル「僕達に、それでも生きろと言うんですか?」
カヲル「全く・・・リリンは、これだから人間は」
カヲル「辞められないね!」
カヲル「アスカっ!」
アスカ「ママ!お願いっ!!」
[00:05]
カヲル「残り10秒間」
[00:04]
カヲル「だけれど、この瞬間に全てを」
[00:03]
アスカ「ママは私を守ってくれるために、ここに居てくれたんだものね」
[00:02]
アスカ「私も、皆を守りたいから」
カヲル「それが僕達の生まれた意味、そのために」
[00:01]
アスカ・カヲル「生きる」
シンジ「待たせて、ごめん」
719 = 717 :
アスカ「いっつも遅いのよ、アンタは」
カヲル「間に合ったんだから、そういうこと言っちゃダメだよ」
アスカ「・・・はい」
シンジ「二人は降りて、レイやトウジと合流して」
シンジ「あそこは安全な筈だから」
カヲル「わかった、ありがとう」
カヲル「・・・シンジ君、彼らはコアを潰さない限り何度でも復活する」
カヲル「けれど、僕たちや綾波さんが与えたダメージで、傷を治すまでの時間が長くなってる筈だ」
カヲル「できることはしたつもりだ、本当に」
カヲル「僕たちでは敵わなかったが、君ならできると信じているよ」
アスカ「負けんじゃないわよ」
カヲル「アスカ・・・もう少し言い方が」
シンジ「わかった、ありがとう」
量産機『・・・』
シンジ「お前たちが最後の敵か」
シンジ「本当に、最後なんだな」
シンジ「お前たちが・・・お前たちが・・・!」
シンジ「行くよ母さんっ!」
720 = 717 :
マヤ「弐号機活動停止・・・初号機が戦闘に入りました」
日向「・・・もし、もし初号機が負けたら俺達は」
青葉「おい!馬鹿なこと抜かすな!」
青葉「それより下の連中はどうなってやがる、こっちはそろそろ弾薬が足りなくなるぞ」
日向「万事休すか・・・」
冬月「・・・」ダンッ!
日向「副司令!」
冬月「全く、君達が弱気でどうする」
青葉「副指令!司令がいない今あなたが指揮を・・・」
冬月「指揮も何も、私達大人ができることはこのくらいだろう」
冬月「人を殺めたくはないが、止むをえまい」
冬月「それに、戦闘指揮は私の仕事ではないのでな」
リョウジ「・・・すみませんでした」
721 = 717 :
マヤ「リョウジさん・・・!」
リョウジ「やれやれ、五体満足で戻ってこれるとはな」
リツコ「あら、だれのおかげかしらね」
リョウジ「こんな時に意地悪言うな、しわが増えるぞ」
日向「その傷は・・・!?」
リョウジ「大丈夫、リッちゃんに応急処置はしてもらったからな」
マヤ「本当に・・・心配したんですからね」
リョウジ「すまない、外は?」
マヤ「初号機が戦闘中、零号機、弐号機は大破。参号機は中破、四号機は参号機が処理しパイロットに敵意はない模様です」
リョウジ「・・・赤木博士、頼みが」
722 = 717 :
トウジ「無事やったか!」
レイ「アスカ・・・!」
アスカ「レイ、心配かけてごめんね」
レイ「ううん・・・私も、心配かけたから」ギュッ
カヲル「相田君・・・」
ケンスケ「・・・わかってる、ごめん」
ケンスケ「俺もこんな形でお前たちと顔を会わせたくなかったよ」
カヲル「いいさ、もう一度話すことができただけでも幸運だよ」
トウジ「シンジは?」
カヲル「今戦ってるよ、僕らの分まで」
トウジ「そうか・・・クソ!見てるだけやなんて!」
カヲル「・・・」
カヲル(四号機・・・)
723 = 717 :
~首相官邸~
首相「全く・・・ネルフの目的がまさか人類を滅ぼす事だったとはな」
秘書「自らを憎むことのできる生物は、人間くらいでしょう」
首相「・・・違いない」
秘書「ネルフはどうなされるお積りで?」
首相「どうせドイツかアメリカあたりに買いたたかれるおがオチだ」
首相「旧東京と同じく15年は放棄だな」
秘書「承知いたしました・・・首相、お電話が」
首相「なんだこの忙しい時に、戦自の連中か?」
秘書「それが・・・」
首相「・・・?もしもし?誰だこんな時に」
首相「何?緊急?」
首相「・・・なんだと?」
724 :
追いついてしまった…
④
725 :
続きが楽しみ 支援
729 :
2ヶ月か、昔の速報だったらとっくに落とされてるな
730 :
幸いなことに管理人が仕事しないからな
732 :
保守―落ち着いちゃった
733 :
ここまできてエタったか
734 :
楽しみに待ってます!
735 :
ここまで来て虚無るのか
736 :
首相「…なんだこの突拍子もない内容は」
秘書「諜報員からの匿名のタレコミですが…」
首相「15年前の真相…こんなことまでは聞いておらんぞ」
秘書「ですが、これがもし本当なら?」
首相「ネルフへの攻撃を撤回せねばなるまい」
首相「だが、命令は国連からだぞ?それに、誰が何の目的でこんなものを調べ、私に送ってきたというのだ」
秘書「このタイミングということは、ネルフへの攻撃を阻止したい何者か…ですかね」
首相「ここまで来た以上今更!どちらを信じるかは明白だな」
首相「私は政治家だぞ、日本国内に人類滅亡を企む機関が存在していたなどと世間に知れてみろ」
首相「今まで築いてきた面子が台無しだ」
首相「ネルフは殲滅、偽の報道を流して風化を待つ。これは決定事項だ」
737 = 736 :
「…国のトップがこれじゃあ、正しいも何もないわね。」
「まぁ、どこの国も同じか」
「けど、確かに情報は掴ませた」
「…あの事件の関係者は、根絶やしにしてやる」
(だから、もう少し耐えて…!)
738 = 736 :
リョウジ「MAGIへのハッキングは?」
リツコ「変わらないわ、666プロテクトが無ければ一瞬で情報を抜かれる状況よ」
リョウジ「…MAGIを使うことはできないか?」
リツコ「MAGIを解析されれば本部の陥落と同じなのよ!?一体何を…」
リョウジ「…この状況を解決できるかもしれない奴に、連絡が取りたい」
リョウジ「連絡先は俺が持ってる、今生き残ってる回線じゃあすぐに逆探知されて終わりだ」
リョウジ「だが、MAGIを使えれば…」
リツコ「…ミサトね」
リョウジ「君ならできないか?一瞬でいい、音声や映像なんていらない」
リョウジ「文を、暗号を数文字でいいんだ」
リツコ「…命取りになるかも知れないわ」
リョウジ「このままじゃどっちみち不味いことは変わらない」
リョウジ「この傷だ、俺の頭脳が正常に働いてる内に…」
739 = 736 :
カヲル「相田君、あいつらは四号機と同型機体なのかい?」
ケンスケ「いや、四号機が第四使徒のコアを元に造られたに対して、あいつらはまったく得体がしれないよ」
ケンスケ「ただヤバいのは、四号機のデータを元により完成度が上がってるS2機関を搭載してる」
ケンスケ「実質無限動力だよ、それに見たろ?さっきの回復力」
ケンスケ「シンジが強いのはわかるけど、初号機は所詮試作型。奴らは追加装備無しで自立飛行能力を備えてる」
ケンスケ「あの装備はよく分からないけど、あの大きさ…一撃でも致命傷になりかねないと思う」
カヲル「S2機関搭載型…ほとんど使徒と同じ存在ということか」
カヲル「なら、あの回復力の動力源は」
ケンスケ「…コアか!」
カヲル「感じるんだ、奴らから僕と同じ様な何かを」
カヲル「恐らく、ダミーのパーソナルは僕の人格を書き込んである」
カヲル「僕にも他の体が存在するからね、そいつらを使ったんだろう」
カヲル「けど、あの状況でダミーを抜くのは無理だろう」
ケンスケ「実質、コアの破壊しかないか…」
740 = 736 :
カヲル「相田君、四号機を動かしてくれないかな」
ケンスケ「できるけど、トウジとの戦闘で戦力には…」
カヲル「僕を、ドグマに降ろしてほしいんだ」
トウジ「お前、あそこに戻って何する気や?」
カヲル「僕ができる、最大限のことをしに行くんだよ」
カヲル「参号機も動かして欲しい、四号機で予備のケーブルを接続すればまだ動くだろう?」
トウジ「ええけど、俺はここで万が一に備えた方がええのとちゃうか?」
カヲル「君と相田君が必要なんだ。君達にしか頼めない、君達にならできることがある」
741 :
シンジ「はぁ…はぁ…」
シンジ(ケーブルを庇いながらじゃ、とてもじゃないけど倒せない…!)
シンジ(持久戦に持ち込まれれば、こっちばっかり消耗するだけだ)
シンジ(僕しか残ってないからこそ、無理はできない)
シンジ(けど、早くしないと皆が…!)
カヲル『シンジ君、そのまま戦っていても勝つことはできないのは分かってると思う』
シンジ「カヲル君!」
カヲル『そいつらは使徒だと考えていい、コアを潰すしか方法はないみたいだ』
シンジ「なら…!」
カヲル『待って!早まらないで聞いてほしい。そのまま時間を稼ぎ続けてくれればいいんだ』
シンジ「でも、このままじゃ埒が明かないよ!」
カヲル『僕が君に、奴らを倒す方法を齎す。だからもう少し、もう少しだけ耐えて!』
シンジ「…」コクッ
742 = 741 :
~ターミナルドグマに続く通路~
トウジ「…ここも派手にやられてるな」
ケンスケ「こんなはずじゃ、こんな作戦だなんて…」
カヲル「前に降りた時より暗い…ここに回してる電力なんてないだろうからね」
カヲル(…先が見えないくらいの暗闇だ)
カヲル(この闇に光を照らせるかは、僕にかかってる)
カヲル(僕の生としては、なかなか上々だったなぁ)
743 = 741 :
アスカ「みんな、行っちゃったね」
レイ「零号機と弐号機は、もう役目を果たしたから」
レイ「私達のために」
アスカ「…そうね、もう動かせないし、これ以上傷つけるのは可哀想だもんね」
レイ「…着いていかなくて、良かったの?」
アスカ「カヲルが…あいつが皆のために行ったんだもん」
アスカ「信じてるから、だから着いていかなくても大丈夫」
アスカ「私達ができるのは、信じることだけでしょ」
レイ「…そうだね」
レイ(シンジ君…)
レイ(私も信じる、私だけじゃない、皆があなたを、あなたいう存在を信じてる)
レイ(だから…)
744 = 741 :
首相「進展は?」
秘書「外はあと一機、本部施設も発令所以外はほぼ制圧と言って良いとのことです」
首相「なかなか粘るな…無駄だと言うのに」
首相「抵抗するだけ無駄だと思わんか。全く、最初から降伏しておけば無駄に死なずに済んだものを」
首相「そう思わんかね?」
秘書「全くその通り…」
内務省諜報員「首相!緊急事態…」ドンッ!
首相「なっ!?」
秘書「ひいっ!血が…!」
首相「何が起きて…」
「申し訳ありませんが、貴方の身柄を拘束させて頂きます」
首相「葛城…諜報員…!」
745 = 741 :
ミサト「外も私の部下が制圧しています」
ミサト「抵抗するだけ無駄ですよ、首相?」
秘書「ひぃ…抵抗なんてしませんから命だけは…」
首相「何故君が…?君は日本政府に忠実なスパイであったはずだが」
首相「君の腕と、日本のために働くという姿勢を買ってネルフに忍び込ませていた」
首相「まさか、忠実な飼い犬に手を噛まれることになるとは…!」
ミサト「残念でしたね、ハナから貴方の配下ではありませんよ」
ミサト「私は日本政府内務省とネルフ特別監査官、並びに国連上層部ゼーレ所属の三重スパイであったのですから」
首相「なっ…!?」
首相「では君は、上からの命令で私を…?」
首相「あれだけいい顔をしてきたというのに…あの耄碌どもが!」
ミサト「…救いようのないクズね」
ミサト「私が忠義を感じるのは日本でもネルフでも国連でもない、自分だけよ」
ミサト「あなたは、目的完遂のための最後のピースを持っている」
ミサト「米、英、露、仏、そして私のいたドイツ支部」
ミサト「人類保管委員会を洗っても存在すら出てこなかった」
ミサト「ドイツ支部はダミー情報だらけだったけど、この日本の本部のメインサーバーは違ったわ」
首相「…まさか、あの方達の居所を?」
746 = 741 :
ミサト「各国の同志達が場所を突き止めつつある、あとは最重要人物であるキール・ローレンツの居場所のみ」
首相「私がそんなことを知っているとでも?他の支部でも知るやつはいないと思うがね」
ミサト「国のトップが本部に探りを入れている国なんて、ここくらいよ」
ミサト「上へのゴマすりが上手い上に、本部がある国の首相ですものね、手掛かりくらいご存知ではないですか?」
ミサト「別に言わなくてもいいわよ」
ミサト「貴方の家族の家に、部下を向かわせていることは教えておきますが」
首相「貴様…!」
首相「…本気でやるつもりなのか?」
ミサト「無論です。私利私欲のために犠牲を出し続けてきたあなたを、今すぐ撃ち抜きたいくらいですから」
首相「…どうせ私の立場は失墜するだろう」
首相「君のせいでな!」
首相「言い訳するつもりは無いが、先程の資料のことや、彼らの目的なんて何も知らない」
首相「ただ、彼らとの関係を良好にし、国を守ってきたのは私なのだよ…!」
首相「…家族の安全は保証してくれ」
ミサト「…わかりました」
747 = 741 :
カヲル「…二人とも、僕の言うことを良く聞いてくれ」
カヲル「今この瞬間から、生きる、生きたいと思う気持ちを忘れないで欲しい」
カヲル「君達が守りたい者や、君達が造る未来のことを思い浮かべて」
カヲル「そうすれば、きっと大丈夫」
カヲル「エヴァと心の壁が、君達を守ってくれるよ」
ケンスケ「渚…?」
トウジ「お前は、何を…?」
カヲル「…リリス」
748 :
続き待ってたー
749 :
ふっ…遅かったじゃないか!
750 :
まさか生きていたとはな
みんなの評価 : ○
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