元スレ加持「初めまして、碇シンジ君」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
301 = 300 :
〜ミサト宅〜
ミサト「アスカ上手になったじゃないの〜」
アスカ「まあね!」
カヲル「これがカレー?」
アスカ「そうよ」
ミサト「ありゃ?アスカ渚君のために〜?」
アスカ「別にそんなんじゃないわよ」
アスカ「あーあ、こんな男じゃなくて加持さんだったらなー!明日シンジんとこ行こうかしら」
ミサト「あら残念、あいつ明日は出張よ」
アスカ「なんの?」
ミサト「参号機の起動実験、松代で」
アスカ「ってことはフォースって決まってんの?」
カヲル「...!!」
カヲル「葛城さん葛城さん!聞いて聞いて!僕今日バスケしてシュートいっぱい決めたんだ!!」
ミサト「...そ、そうよかったわね?」
アスカ「...あんたなんか知ってるのね」
カヲル「...」
カヲル「し ら な い」
アスカ「棒読みじゃない!言いなさいよっ!!」
カヲル「あ、アスカ!僕ね!好きってできた!!」
アスカ「だ、誰よ!?」
カヲル「肉じゃがとソーダ味とカレー」
アスカ「...」
カヲル「...」
アスカ「ほんとにバカね」
302 = 300 :
〜翌朝〜
ヒカリ「...」ピンポーン
トウジ「はーい」ガチャ
ヒカリ「おはよ...」
トウジ「おう」
ヒカリ「はい、これ」
トウジ「...ほんまに来てくれたんやな」
トウジ「ありがとう」
ヒカリ「ううん、こちらこそ食べてくれてありがとう」
トウジ「...じゃあ、ワイ行くわ」
ヒカリ「うん...」
トウジ「...また明日」
ヒカリ「うん!...また明日!」
303 = 300 :
〜松代・ネルフ第二実験場〜
トウジ「さあ飯や飯。今日の楽しみはこれ一つやからな」
トウジ「...人形?」
トウジ「マスコット...これワイや」
トウジ「ほんま、手先は器用なんに色々不器用なやっちゃな」
トウジ「いただきます」
トウジ「今日も美味い」モグモグ
トウジ「...時間やな」
トウジ「行くか」
トウジ(ありがとな委員長)
304 = 300 :
『参号機、起動実験まであと10』
『主電源問題なし』
『左腕固定終了』
『初号機とのデータリンク問題なし』
リツコ「...思ったより順調だわ」
リツコ「これなら即実戦も可能ね」
リョウジ「そうかい」
リツコ「気のない返事ね、これも納入されればあなたのものよ」
リョウジ「...シンジやレイやアスカが危険な目に合っていいってわけじゃないが、また子供を危険な目に合わせることになるのがな」
リツコ「...今更だけど、あなたこの仕事向いてないわよ。優秀なのは認めるけど」
リョウジ「...」
305 = 300 :
〜第一中学校・2-A〜
アスカ「あーあ、つまんないのー」
カヲル「肉じゃが」
シンジ(...そろそろかな)
レイ「...そういえば、リョウジさんてなんの出張なの?」
アスカ「あれ?あんた聞いてないの?松代に参号機の起動実験だって」
ヒカリ「...」
アスカ「そういえば今日鈴原は?」
ヒカリ「なんか忙しいって...」
アスカ「そう...」
シンジ「...」
アスカ「まさかフォースって...!」プルルルル
306 = 300 :
『エントリープラグ固定、第一接続開始』
『グラフ正常、パルス送信』
『初期コンタクト問題なし』
リツコ「了解、作業を次へ進めて」
『絶対境界線、突破』
トウジ「...」
トウジ(なんや、変な感じやなぁ...)
トウジ(まあでも、これでワイも戦えるんや)
トウジ(待っときサクラ、委員長。かっこええとこ見せてやるで)
トウジ「...うっ!?」
リツコ「どうしたの!?」
『中枢神経に異常発生!』
リツコ「実験中止!回路切断!!」
『体内に高エネルギー反応!!』
リツコ「...まさか!?」
リョウジ「使徒か!?」
参号機「ガッ...」
トウジ(クソ...なにがどうなってんや...!)
?「グゥオオオオオオオオオ!!」
307 = 300 :
アスカ「松代で事故!?」
シンジ「!?」ガタッ
レイ「早く行かないと!!」
アスカ「シンジ!!」
アスカ「フォースは鈴原ね...!」
シンジ「...」コクッ
ケンスケ「うそだろ...?」
ヒカリ「鈴原...」
カヲル「...」
308 :
乙
さぁ、止めてみせろ、シンジ君!
309 :
〜ネルフ本部・作戦司令室〜
ゲンドウ「未確認移動物体は?」
青葉「本部へ接近中!」
日向「パターンオレンジ、以前使徒とは確認できず!」
ゲンドウ「...総員第一種戦闘配置!」
ゲンドウ「エヴァ全機発進、だが四号機は待機だ」
マヤ「待機...ですか?」
ゲンドウ「上からの命令だ、四号機の指揮権は依然委員会が所持している」
カヲル『待ってください!数が多い方が有利でしょう!?』
ゲンドウ「命令だ」
カヲル『...』
カヲル(老人どもが...!)
310 = 309 :
日向『全機緊急配置完了!』
アスカ「ちょっとなんであのアホは待機なのよ!!」
アスカ「それにシンジ!なんでいままで黙ってたのよ!!」
シンジ「トウジが言うなって...!」
レイ「...来るわ!」
青葉『野辺山で目標補足!主モニターに回します!』
参号機『...』
ゲンドウ「緊急停止信号発信、プラグ緊急射出!」
マヤ「ダメです!停止信号、及びプラグ排出コード認識されず!」
ゲンドウ「...パイロットは?」
日向「呼吸心拍ともにありますが、恐らく...」
ゲンドウ「...エヴァンゲリオン参号機は現時刻を持って破棄。目標を第9使徒と識別する」
青葉「しかし!!」
シンジ『父さん!!』
ゲンドウ「シンジ、アレはもう使徒だ。殲滅するしかない」
シンジ『まだ方法はあるはずだよ!僕はトウジを最後まで諦めない!!』
マヤ「シンジ君...」
ゲンドウ「...」
311 = 309 :
第9使徒「...」
アスカ「そんな...よりによって使徒に乗っ取られるなんて」
シンジ「アスカ!エントリープラグは見える?」
アスカ「...ええ、見える。なんとか接近して...」
第9使徒「...ググ」
アスカ「止まった...?」
第9使徒「...!!」
アスカ「きゃああああっ!!?」
シンジ「アスカ!?」
青葉「弐号機沈黙、目標零号機配置点へ移動!!」
312 = 309 :
ゲンドウ『レイ、接近戦は避けて目標を足止めしろ』
レイ「...了解」
ゲンドウ『お前はその間に接近しろ』
シンジ「言われなくても!」
シンジ「レイ!トウジが乗ってる!まだ撃つなっ!!」
ゲンドウ『レイ、撃て!』
レイ「...ダメ、できない!」
第9使徒「グアアッ!!」
レイ「あっ!?」
マヤ「零号機左腕に使徒進入!神経節に異常!!」
ゲンドウ「レイっ!」
ゲンドウ「何故戦わん!そいつは使徒だぞ!」
レイ『友達...大事な友達だから...!』
ゲンドウ「...零号機左腕を切断だ」
マヤ「しかし、神経接続を解除しないと!」
ゲンドウ「やれ!切断しろ!!」
マヤ「.....」
レイ「きゃあああああっ!!」
シンジ「レイっ!!」
313 = 309 :
マヤ「パイロット負傷...!」
シンジ『父さん!!なんで神経が繋がったまま!?』
ゲンドウ「お前がグズグズしているからだ、足止めするためにはそれしかなかった」
シンジ『...!』
ゲンドウ「やれ!シンジ!そいつは敵だ!!」
315 = 309 :
シンジ「トウジっ...!痛かったらごめんっ!!」
第9使徒「...!」
シンジ「おおおおおおおっ!!!」
トウジ『...シンジか?』
シンジ「トウジ!?トウジ!!」
トウジ『シンジ...ワイはもうダメや』
シンジ「そんなのダメだ!助ける!!」
トウジ『シンジ...!サクラと約束したやないか!...街を守ってくれるんやろ?』
シンジ「一緒に!一緒に守るって言っただろ!?」
トウジ『サクラをよろしく頼むわ...委員長に言っといてくれへんか?弁当美味かったって...』
シンジ「トウジっ!!」
トウジ『...』
シンジ「トウジ!しっかりしろ!そのくらい自分で言えよっ!!」
第9使徒「...グゥオオオオオオ!!」
シンジ「おおおおおっ!!」
マヤ「初号機、活動限界まで残り50秒!!」
ゲンドウ「...」
316 = 309 :
ゲンドウ「初号機のシンクロを全面カットしろ」
マヤ「カット...?ですか?」
ゲンドウ「ダミーに切換えろ」
マヤ「...!」
マヤ「シンジ君!早く鈴原君を助けて!!」
ゲンドウ「伊吹二尉!!」
マヤ「このままじゃ初号機は自立制御になって参号機を処理してしまうわ!それでいいの!?」
日向「...そうだ!シンジ君!このままなにもしなかったら彼も世界も失われてしまうぞ!?」
青葉「...シンジ君ならやれるぞ!使徒なんかに友達を持ってかれるんじゃない!!」
ネルフスタッフ達
「そうだ!頑張れ!!」
「負けるな!」
「頑張れー!シンジ君!!」
「やり切るんだ!!」
ゲンドウ「...」
マヤ「残り30よ!!」
シンジ「トウジイイイイイイッ!!」
第9使徒「ググッ...」
317 = 309 :
シンジ「早くっ!早く倒れてくれっ!!」
第9使徒「...グオオオオオオオッ!!」
シンジ「ああっ!?」
マヤ「残り10!」
ゲンドウ「切換えろ!このままではシンジが死ぬぞ!!」
マヤ「...ごめんシンジ君」カチッ
シンジ「活動限界!?」ガチャン
シンジ「違う...これは!!」
シンジ「父さんっ!!やったな!!」
シンジ「トウジっ!逃げろ!トウジ!!」バンバン
マヤ「...全神経ダミー直結」
青葉「感情組織の32.8が不鮮明、モニターできません...」
日向「...」
ゲンドウ「システム解放、攻撃開始」
318 = 309 :
初号機「...!」
シンジ「やめろおおおおおお!!」
初号機「グオッ!!」
第9使徒「!!」グチャッ
シンジ「ああっ!!」
カヲル「間に合ってくれ...!」
日向『四号機!?』
青葉『か、勝手に発進しています!』
カヲル「参号機は腕が潰れてる...!まずは初号機!」
シンジ「か、カヲル君...?」
カヲル「ごめんね、まずは君を止めさせてもらうよっ!」
四号機「ウオオオオッ!!」
初号機「ガッ...」
カヲル「伊吹二尉!今だ!ダミーを切って!」
マヤ『わ、わかったわ!』
第9使徒「ウググッ...」
カヲル「...鈴原くん!」
カヲル「神経接続が切れてることを願うよ...!」ゴキッ
第9使徒「」
シンジ「カヲル君...トウジは...トウジは...?」
カヲル「僕が止めた、無事かは...わからない」
シンジ「...」
シンジ(父さん...!)
319 = 309 :
マヤ「目標沈黙...パイロットは...?」
日向「...生存!パイロット心拍確認!」
青葉「よっしゃー!!」
マヤ「シンジ君!渚君!鈴原君は生きてるわ!!」
シンジ『ああ...よかったっ...!』
カヲル『...』
ゲンドウ「...伊吹二尉、今から総司令室へ来たまえ。命令無視、勝手な行動、これらは見過ごせるものではない」
マヤ「...はい」
日向「司令...!」
青葉「マヤちゃん...」
マヤ「いいの、私がやったことだから」
ネルフスタッフ達「.....」
冬月「...」
320 :
少年漫画してるな
321 :
この熱いスタッフ達好きだわー
323 :
正しいのはゲンドウってわかっちゃいるんだがなあ・・・
324 :
ただ、それも最善ではないからな
シンジ達が最善の道を行きたいのなら、当然それを成し得るだけの力が必要やし
それが出来ないうちはゲンドウに何も言えへんで……
325 :
>>324
お前気持ち悪いな
326 :
>>324
トウジさんちーっす
327 :
生存は結構だが無用なカップリングはやめてほしい
328 :
>>327
お前みたいなのは書き込むのをやめてほしい
329 :
俺も賛成なんだが
何でもカップルにするのはどうかと思う
二次創作だからなんともいえないけどな
330 :
>>1がやりたいようにやりゃええんや
331 :
めちゃくちゃ間が開いてしまった...続き書きます。
〜ネルフ本部・緊急医務室〜
シンジ「トウジっ!!」ガチャッ
トウジ「...」
シンジ「トウジ...?」
トウジ「...zzz」
カヲル「眠ってるだけだよ、麻酔でね」
シンジ「良かった...ほんとに良かった...」
カヲル「...ごめんね、僕がもっと早く出ていれば...」
カヲル「僕の四号機の権利はちょっと複雑で、待機だったんだ。鈴原君が心配で出てきちゃったけどね」
シンジ「ううん...カヲル君のせいじゃない、僕が、僕がもっと早く行動に移していれば!」
カヲル「今自分を責めても仕方ない、鈴原君は助かったんだよ。それでいいと思う」
シンジ「...うん」
ネルフ職員「碇シンジ君、だね?」
シンジ「...はい」
ネルフ職員「司令が君をお呼びだ、至急総司令室へ」
シンジ「...」
ネルフ職員「それと、君はこっちだ」
カヲル「...老人達か」
332 = 331 :
〜松代・第二実験場〜
リョウジ「ん...はっ!?」
ミサト「加持...」
リョウジ「俺は...生きてるのか?」
ミサト「そうよ、リツコも無事。あんたより軽傷よ」
リョウジ「そうか...参号機は...!?」
ミサト「使徒として処理された、シンジ君と渚君にね」
リョウジ「鈴原君は...!?」
ミサト「無事よ、今は本部病院に移送されてるわ」
リョウジ「そうか...良かった...!」
ミサト「...」ニコッ
333 = 331 :
〜総司令室〜
ゲンドウ「...シンジ」
シンジ「...」
ゲンドウ「なぜ、私の命令を聞かなかった?あれは命令違反だ」
シンジ「...父さん、トウジは、参号機パイロットは僕の親友なんだ」
シンジ「だから、だからどうしてもできなかった。助けたかったんだ」
ゲンドウ「...命令違反として短期間の独房行きとする。行け、シンジ」
シンジ「...」
ゲンドウ「...お前に死なれたくなかった、ユイに顔向けできない」
ゲンドウ「酷いことをしたのは承知の上だ、だが我々の使命は使徒を殲滅することだ」
シンジ「...」ガチャッ
ゲンドウ「...」
ゲンドウ(ユイ...俺はどうしたらよかった)
334 = 331 :
〜?????〜
?『どういうつもりだ、お前の命令は待機だったはずだぞ』
カヲル「...鈴原君を助けたかったんだよ」
?『今四号機を失うのは得策ではない、勝手な行動は慎め』
カヲル「...」プクーッ
?『...まあ今回は参号機を失わずに済んだことで大目にみる、だが次は無いぞ』
カヲル「...四号機なんかより絶対鈴原君のが価値あるよ」
335 = 331 :
〜ネルフ本部・独房〜
ネルフ職員「では、君はしばらくここで生活することになる。食事の時間にまた来る」ガチャン
シンジ「...」
シンジ(暗い...)
シンジ(トウジ...大丈夫かな...)
シンジ(アスカやリョウジさん、リツコさんは...)
シンジ(レイ...)
シンジ「父さん...」
シンジ「分かり合えたと思ったのに...」
シンジ「...くそっ!!」
シンジ「やっぱり僕は無力だ...!」
336 = 331 :
マヤ「...隣で音聞こえた」
マヤ「誰だろう...」
マヤ(...暗くて嫌だな)
マヤ(あんなことしちゃったけど、後悔してない)
マヤ(だって仕方ないとは言えおかしいわ、まだ子供なのにあんな...)
マヤ(...なんで子供しか乗れないの...?使徒って、エヴァってなんなの...?)
337 :
〜第三新東京市・加持宅〜
リョウジ「ただいま...っと」ガチャリ
レイ「リョウジさん...!」
リョウジ「おう」
レイ「良かった...!」
リョウジ「心配かけてすまなかったな、軽く腕骨折したらだけですんだよ」
リョウジ「...レイも包帯だな」
レイ「軽く、脱臼しただけです」
リョウジ「そうか、無理するなよ」
レイ「...あの、シンジ君は」
リョウジ「...命令違反で独房行きだ」
レイ「...助けられたのに、違反なの?」
リョウジ「...俺たちの務めは使徒を倒すことだからな」
リョウジ「だが、俺はシンジ君のしたことは正解だと思ってるよ」
リョウジ「例え使徒が倒せなくても、友達を助けようとする方が人間として正解さ」
リョウジ「レイが気にすることじゃない、二人で美味い飯食って、早いとこ骨くっつけような!」
リョウジ「っと、片手だと料理し辛いな...」
レイ「二人で、片手づつ...とか」
リョウジ「...それだ!」
338 = 337 :
〜第三新東京市・葛城宅〜
カヲル「ただいま」ガチャリ
アスカ「...」
アスカ「なんであんただけ待機だったのよ」
カヲル「ごめん...シンジ君にも話したけど、四号機の権利はネルフじゃないとこが持ってて」
カヲル「でも、飛び出した。鈴原君が助けたかったから」
カヲル「ダメじゃないよね...?」
アスカ「...合ってるわよ」
アスカ「私もう寝るから、おやすみ」
カヲル「えっ...」
アスカ「...」
アスカ(ヒカリに鈴原のこと、どう言えばいいのよ...)
カヲル(ご飯...ないよ...)
339 :
ゲンドウも改善されているな
340 :
改善って言うか元からそんなんよ、描写されてないだけで
341 :
コミュニケーションが増えたから口に出すことが多くなったんだな
342 :
短期間の独房入りで済ます辺りはかなり改善されているのではなかろうか
あと心配していたのだと口に出した辺りとか
343 :
前にもレスで言ったが、原作であかんかったのは『嫌われてるし、そもそも俺が何かしたところでシンジを傷付けるだけだ』とか思い込んで何も言わず我が道突っ走ってたことやからな
344 :
〜第一中学校・2-A〜
アスカ「...」
カヲル「...」
アスカ「ヒカリ、学校来ないわね」
カヲル「鈴原君とこつきっきりだね」
アスカ「そりゃショックよね」
カヲル「確かに、アスカがいなくなったらやだなぁ」
アスカ「なんでよ」
カヲル「ご飯」
アスカ「...あんたほんとにバカね」
カヲル「...嘘だよ、僕がいつもこうだと思ってるだろ」
カヲル「世間知らずの僕だって、仲良い人が傷ついたら嫌だよ」
カヲル「間違ってる?」
アスカ「...あんたいちいち私に聞くのやめないよ。あんたが正しいと思ってるならそれが正しいのよ」
カヲル「...ふーん」
カヲル(...僕には自由なんてないのに)
345 = 344 :
ケンスケ「...」
ケンスケ(トウジはパイロットに選ばれてた)
ケンスケ(シンジも委員長も学校にこない)
ケンスケ(...そこにいる綾波も、あっちで話してる渚も惣流もエヴァに乗ってる)
ケンスケ「...綾波、その怪我大丈夫か?」
レイ「ええ、動かさなければ痛くない」
ケンスケ「それって、こないだの事故でか?」
レイ「そうだけど、なに?」
ケンスケ「いや、お大事にな」
レイ「ありがとう」
ケンスケ(そうだ、エヴァに乗るってのは危険なことで、シンジ達はその恐怖に耐えながら戦ってるんだ)
ケンスケ(トウジだって死にかけて...なのに俺は嫉妬したりして...)
ケンスケ(パイロットに選ばれない方が幸せなんだ)
ケンスケ(それでも...それでも俺はっ...!)
346 = 344 :
〜ネルフ本部・第一病棟〜
ヒカリ「...」
ヒカリ(鈴原、起きない...)
ヒカリ(絶対安静って言われてるけど、もう何日も眠ったまま)
ヒカリ(葛城さんが1日に少しだけ面会できるようにしてくれたけど...)
ヒカリ「またくるね、鈴原」ガチャ
トウジ「...」
サクラ「あっ!ヒカリさん、お兄ちゃんどうでした?」
ヒカリ「うん、まだ薬で寝てるみたい」
サクラ「そうですか...早く起きんかな...」
ヒカリ「ネルフの病院はすごいんだから!きっともうすぐ目が覚めるわよ」
サクラ「...うん!」
347 = 344 :
〜ネルフ本部・独房〜
シンジ(...もう何日目だろう)
シンジ(でもこんな時だからこそ、いろんなこと考えられるな...)
シンジ(僕は、僕はエヴァに乗らないほうがいいのかもしれない)
シンジ(アスカやレイみたいな強さが、僕にはない)
シンジ(僕は大事な時に正しい選択ができない、トウジだって、最初からちゃんと戦っていれば使徒を倒してトウジを傷つけないことだってできたかもしれない)
シンジ(そんなのは、優しさじゃないんだよな...)
シンジ(...ダメだ、気持ちを強く持つんだ)
シンジ(もう繰り返さない、後悔はしたくないんだ)
シンジ「...強くなるんだ、僕は」
348 = 344 :
シンジ(僕はもう逃げない、僕の手でみんなを助けるんだ)
シンジ「父さん...!」ビーッ!ビーッ!
シンジ「!?」
『現在、未確認物体接近中、繰り返す!現在...』
シンジ「...使徒だ」
349 = 344 :
冬月「目標は?」
青葉「現在侵攻中、駒ケ岳防衛戦突破!」
第10使徒「...!」ピキーン!
日向「18もある装甲板を一撃で突破!?なんてやつだ!」
リョウジ「地上迎撃は間に合わない!弐号機をジオフロント内、四号機を本部直援に回せ!」
リョウジ「アスカは目標が入った瞬間を狙い撃ち、渚君は援護だ!」
リョウジ「零号機は?」
リツコ「左腕の再生がまだよ」
リョウジ「レイも万全じゃないか...A.T.フィールド中和地点で待機させろ」
リョウジ「指令、緊急事態です。シンジを独房から出してください」
ゲンドウ「...初号機はダミーで起動だ」
リョウジ「...!?なぜですか!」
ゲンドウ「サードは今回の戦闘には出さない、赤木博士、ダミーの準備だ」
リツコ「...はい」
リツコ(やり方が極端なのよ、あなたは)
350 = 344 :
〜ネルフ本部・独房〜
シンジ「くそっ!なんで出してくれないんだ!?」
シンジ「僕じゃないと初号機が動かない!...まさかダミープラグで動かす気...!?」
シンジ「誰かっ!」ドゴーン!!
シンジ「うわっ!...音が近い、本部に攻撃が当たった!?」
シンジ「誰かっ!もう誰も傷つけさせないんだっ!!」
?「ドアから離れなさい」
シンジ「え?」
?「早く!!」
シンジ「は、はい!」バンッ!!
ミサト「ごっめーん!おまたせ!」
シンジ「葛城さん!!」
みんなの評価 : ○
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