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    元スレ加持「初めまして、碇シンジ君」

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    551 : 以下、名無しにか - 2016/08/22(月) 12:30:19.65 ID:jehAdVh3o (+10,+25,-1)
    おつおつ
    552 : 以下、名無しにか - 2016/08/22(月) 14:42:19.87 ID:FvqKxSSnO (+25,+30,-55)
    トウジの理屈が必死に考えた後付けの理屈っぽくてこいつ本気で損得なしでカヲルに付こうと思ったんだなというのが分かって辛い
    553 : 以下、名無しにか - 2016/09/01(木) 21:24:58.71 ID:9JMuA5z/0 (-22,-10,-2)
    支援
    554 : 以下、名無しにか - 2016/09/16(金) 23:13:10.74 ID:N//PXr0jo (-22,-10,-2)
    支援
    555 : 以下、名無しにか - 2016/09/23(金) 14:36:38.10 ID:gOdubzJh0 (-22,-10,-2)
    支援
    556 : 以下、名無しにか - 2016/09/24(土) 03:56:27.89 ID:tZVni/o3o (+19,+29,-2)
    こりゃもうダメかもな
    557 : 以下、名無しにか - 2016/10/09(日) 11:17:01.17 ID:MI8eVJbso (+14,+29,-2)
    私待つわ
    558 : 以下、名無しにか - 2016/10/11(火) 07:08:27.70 ID:2diWoXKYO (+19,+29,-1)
    いつまでも待つわ
    559 : 以下、名無しにか - 2016/10/15(土) 02:21:52.12 ID:2HXF+gp10 (+14,+29,-2)
    たとえあなたが
    560 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 01:48:31.51 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,-226)
    カヲル「ああああっ!!」

    シンジ「ぐっ!なんで僕らが殺しあう必要があるの!?」

    カヲル「まだそんなことを!リリンを守る気があるんなら本気で来いよ!!」

    トウジ「足場...!」

    レイ「まずいわ...シンジ君!」

    シンジ「わかった...よっ!」

    カヲル「やっとやる気になったみたいだね!」

    レイ「シンジ君!」

    トウジ「行け渚っ!!」

    カヲル「鈴原君...!」

    トウジ「ここはワイで抑える!お前は先に行くんや!」

    カヲル「...」コクリ

    シンジ「渚っ!!」

    トウジ「待てやオラァ!!」

    シンジ「トウジっ...!」

    トウジ「ここは通さへん言うとるやろ!!」



    カヲル(もう少し...あと少しで!)
    561 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 01:51:05.85 ID:16k7a9+Go (+7,+22,-1)
    おおっ!
    562 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 01:59:33.27 ID:eK9/o1VV0 (+33,+30,-313)
    ~セントラルドグマ・最深部~

    カヲル「ここか...」

    カヲル「...」ピッ


    青葉「目標、最深部到達...」

    日向「...ヘブンズドアが開いて行きます...!」

    冬月「遂に使徒の侵入を許してしまったか」

    ゲンドウ「シンジ...」

    リョウジ「マヤちゃん...」

    マヤ「...!」


    カヲル「...アダム」

    カヲル「我らの祖先、全ての始まり」

    カヲル「残ったのは僕だけだ、共に行こう」

    カヲル「...違う!?これは...リリス!」

    カヲル「っ...!クソッ!!」

    カヲル「老人ども!どこまで僕を馬鹿にすれば気が済む!」

    アスカ「...」

    カヲル「アスカ、ごめん...」

    563 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 02:07:11.02 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,-236)
    シンジ「カヲル、くん...」

    レイ「...」

    カヲル「...やあ、遅かったね」

    シンジ「トウジは強いから、僕達の誰よりも」

    シンジ「レイがいなかったら、ダメだったよ」

    カヲル「...」

    シンジ「人は一人じゃ生きていけないよ、協力しあっていかないと」

    レイ「あなたも、わかっているはず」

    カヲル「...シンジ君、僕を消してくれ」

    シンジ「な!?何を言ってるんだよ!」

    カヲル「僕はね、消える運命なんだ。初めからね」

    カヲル「君達の勝ちだ、生き残るべきは君達だよ」

    シンジ「分かり合えたんじゃないの!?僕は嫌だ!一緒に来てよ!!」

    カヲル「君はなにもわかってない!なにも!!」
    564 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 02:10:55.57 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,-182)
    カヲル「僕を消さなければ本当に平和にはならないんだ!」

    カヲル「僕が生まれてから、自由なんてなかった!自分の意思だとおもったことすら操られていたように思える!!」

    カヲル「だから...だからせめて最期くらい選ばせてよ...」

    レイ「渚君..,」

    カヲル「綾波レイ、君は幸せ物だ。僕も早く、君達に出会っていれば結末は変わったかもしれない」

    カヲル「どうか、お願いだ」

    シンジ「...」
    565 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 02:29:24.96 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,+0)
    シンジ「僕には、できないよ」

    カヲル「...!」

    カヲル「本当に僕を友達だと思ってるなら...」

    シンジ「そんなの関係ない!確かに君のことは知らない!けど、人を、友達を殺せないって言うのがおかしいの!?」

    シンジ「君が死ぬっていうなら全力で止めてやるっ!僕は君の友達だから!!」

    カヲル「...ありがとう」

    カヲル「でも、さよならだ」カチッ

    レイ「...まさか!?」

    『Dモード起動180秒以内に退避してください」

    レイ「自爆する気!?」

    シンジ「カヲル君!!」

    カヲル「鈴原君とアスカを連れて早く逃げて、今から行けば、心の壁が君達を守ってくれる」

    カヲル「君達の壁はとても強いからね」

    シンジ「やめろ!今すぐ止めるんだ!!」

    カヲル「君が消してくれないのなら、自ら消えるよ。リリスと共にね」

    カヲル「槍が無い今、リリスは奴らにとって重要なはず」

    カヲル「これ以上好きにさせないよ、これが僕の復讐だ」

    カヲル「さあ、早くプラグを開けてくれ」

    レイ「...」ガコン

    シンジ「レイ!!」

    レイ「...これが彼の選んだ道なのよ」

    シンジ「そんな...!」

    カヲル「ありがとう、綾波さん」


    566 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 02:34:09.93 ID:eK9/o1VV0 (+30,+30,-66)
    レイ「本当に、いいのね」

    カヲル「アスカをよろしくね」

    レイ「...うん」

    カヲル「お別れだ、アスカ。せめて君だけは...幸せになってね」

    アスカ「...」
    567 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 02:42:13.20 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,-109)
    アスカ「嫌」

    カヲル「アスカ...?」

    アスカ「...嫌。私頑張ったの」

    アスカ「あんたあたしのこと好きなんでしょ」


    アスカ「あんたが死ぬなら私も死ぬ」

    アスカ「...一緒にいてよ」ギュッ

    カヲル「...」ギュッ

    レイ「アスカ...」

    シンジ「カヲル君...」
    568 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 02:54:03.82 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,-222)
    トウジ「...渚」

    カヲル「鈴原君...」

    トウジ「安心せい、止めに来たんやあらへん」

    トウジ「シンジにボコボコにされて歩くのが精一杯や、あはは」

    トウジ「...それがお前のけじめ言うんならワイは止めへん」

    トウジ「よく考えや」

    カヲル「...僕は」

    カヲル「僕は死にたくない...!」ポロポロッ

    アスカ「..,」ムギュムギュ

    『Dモード中止、Aモードへ移行します』

    レイ「よかった...」

    トウジ「...最初から間違っとったんやな、ヒカリ」

    シンジ「リョウジさん」

    リョウジ『シンジ!状況は!?』

    シンジ「使徒は、殲滅しました」




    569 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 03:19:39.67 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,+0)
    ~ネルフ本部・第一司令室~

    シンジ「リョウジさん」

    カヲル「...」

    青葉「渚君...」

    シンジ「使途は、もういません」

    リョウジ「ああ、よくやったな」

    リョウジ「ここにいるのは人だけだ」

    日向「ですが彼は使徒...」

    アスカ「...」ギロッ

    日向「あ、アスカちゃん...!」

    アスカ「カヲルのこと悪く言わないでください」プンスカ

    日向「こ、ごめん」

    カヲル「いいんだよアスカ、そう思われても仕方ないんだ」

    アスカ「...」ギュム

    トウジ「こいつほんまに惣流か...?」

    シンジ「べったりだね」

    カヲル「皆さんお騒がせしてすみません、ですが、僕にはもう敵意はありません」

    青葉「...そうは言うが、すぐに信じろと言うのも無理な話だぞ」

    日向「実際、僕らは君のせいで滅びかけたんだぞ」

    冬月「鈴原トウジ、渚カヲル両名はエヴァの私的占有、及びネルフへの反逆の罪に問われる。それ相応の覚悟はしてもらうぞ」

    カヲル「わかっています、もちろん罰は受けるつもりです」

    カヲル「...その前に、僕の話を聞いてください」

    カヲル「碇司令、よろしいですね」

    ゲンドウ「...ああ、話したまえ」



    571 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 03:40:12.50 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,+0)
    カヲル「まず、あなた方人類が使徒と呼ぶ者達の17番目の存在です」

    カヲル「そして僕が最後、もう使徒は僕以外残っていません」

    カヲル「僕は人類補完委員会、このネルフの上位組織に当たるゼーレから、ネルフの動向を探るために来ました」

    青葉「スパイということか...?」

    カヲル「そうです、僕は彼らによって、彼らの駒として生み出された人造人間です」

    カヲル「...ですが、僕は彼らを良く思っていない」

    カヲル「先に言っておくと、委員会の狙いはサードインパクトの誘発です」

    日向「なっ!?」

    青葉「待ってくれ、俺たちは使徒にサードインパクトを起こさせないための組織じゃなかったのか?」

    カヲル「そうです、正確には『使徒によってサードインパクトが起こされるのを阻止する』ためのね」

    カヲル「彼らは『人の手』でサードインパクトを起こそうとしている」

    マヤ「なぜそんなことを...?サードインパクトが起きたら、人類は滅びるんでしょう?」

    カヲル「そう、彼らは人類を滅ぼす気でいる。人類はすでに同種同士で争い、地球を汚し、とても罪深い存在だからと」

    マヤ「そんな...私達はそんなことのために今まで戦ってきたの?」

    青葉「狂ってる...」

    カヲル「そう、彼らは理想という名の妄想に囚われたただのエゴイストだ」
    572 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 03:43:48.77 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,-153)
    リョウジ「...なら、何故使徒はこの地下の巨人を目指して来た?ただ人類を滅ぼすためか?」

    カヲル「人類を滅ぼしにきたのは間違いない、僕達はこの地球上でのもう一つの可能性だった」

    カヲル「いわば生存競争をしていた、とでもいいましょう」

    日向「生存競争?奴らが?」

    カヲル「...昔の話をしましょう」
    573 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 03:56:16.71 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,+0)
    カヲル「今から遥か昔の話です、地球にはまだ生命すら存在しなかった頃の」

    カヲル「地球の今で言う南極の地点に、ある星が衝突した」

    カヲル「その星に僕達の祖先である、アダムがいました」

    カヲル「アダムは地球に僕達使徒の卵を産みました」

    カヲル「そして、僕の仲間たちが活動しようという時に、今の日本、まさにこのジオフロントのある場所にもう一つの星が落ちた」

    カヲル「僕達はこの星を白き月、アダムがいた星を白き月と呼んでいます」

    カヲル「そしてこの白き月には、ここの地下に磔にされているリリスがいた」

    カヲル「このリリスがあなた方、人類の祖先です」

    リョウジ「俺達はリリスの子孫ということか...」

    カヲル「そう、そして白き月の落下した衝撃により、僕達使途とアダムは活動を停止してしまった」

    カヲル「その間にこの地球上でもっとも繁栄したのが、人類という種族だった」

    カヲル「僕らは人類からこの地球上での生存権を獲得しに来たということです」
    574 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 04:19:13.76 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,+0)
    カヲル「そして人類は裏死海文書とロンギヌスの槍を見つけてしまった」

    カヲル「裏死海文書にはアダムやロンギヌスの槍について、そして未来、使徒が攻めてくることが書かれていました」

    カヲル「誰が、何のために作ったのかはわかりませんが、恐らくアダムと共に白き月に入っていたものでしょう」

    カヲル「人類はアダムを探し、南極の下でアダムを見つけた」

    カヲル「死海文書に書かれたことが本当だとすると、このままでは人類は滅亡します」

    カヲル「ここでロンギヌスの槍を使い、アダムを卵の状態まで還元してしまおうとしました」

    カヲル「...この代償として起きたのが、セカンド・インパクトです」

    リョウジ「!」

    リョウジ「...セカンド・インパクトは人が起こしたものだったっていうのか?」

    カヲル「...はい」

    リョウジ「...」ギリッ

    カヲル「その時、アダムは砕け散り、魂と体が散り散りになってしまった」

    カヲル「...その魂は、僕の中にあります」

    日向「なんだって!?」

    カヲル「僕は造られた身体にアダムの魂を入れられた存在なのです」

    アスカ「...そんなこと言ったってあんたはあんたよ」

    カヲル「わかってるよ、ありかとう」

    トウジ・シンジ・レイ「...」

    カヲル「そこで攻めてくるであろうこの第三新東京市とその地下の黒き月にジオフロントとエヴァ、迎撃都市を建造し、来るべき時まで待ち構えて使徒を全滅」

    カヲル「使徒亡き後、人の手によって罪深き人類を裁く。これが委員会のシナリオです」

    トウジ「...許せへんな」

    シンジ「僕らはそのために使徒と殺しあってたなんて...」

    カヲル「そして散り散りになったアダムの体、それを持っているのが...」チラッ

    リョウジ「...碇ゲンドウ、あんただ」ジャキッ

    シンジ「リョウジさん!?」

    ゲンドウ「...」

    575 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 04:22:27.74 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,-91)
    青葉「どういうことですか...?」

    リョウジ「葛城に聞いた、司令にアダムの還元された肉体を横流ししたと」

    リョウジ「他にも色々調べさせてもらった、碇司令、あんたが何か企んでるのはわかってる」

    リョウジ「...アレを起こした人間を許すつもりは無い、お聞かせ頂きましょうか」

    リョウジ「真実を」
    576 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 04:29:20.74 ID:9My/i0sOo (+25,+29,-8)
    あれ両方白き月になってね?
    577 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 04:41:57.04 ID:eK9/o1VV0 (+35,+30,+0)
    ゲンドウ「...確かに、私はアダムを持っている」

    リョウジ「...」

    ゲンドウ「...私にはユイという妻がいた」

    ゲンドウ「彼女は人を憎むことしか知らない私に、全てを、光をくれた」

    ゲンドウ「当時ネルフの前身組織であったゲヒルンの所長だった私は、使徒襲来に対抗するため、アダムの分身を造り出そうというE計画を立案した」

    ゲンドウ「そうして完成したのがエヴァだ」

    ゲンドウ「初号機の起動実験時のテストパイロットが、ユイだった」

    ゲンドウ「...ユイは、それきり戻ってはこなかった」

    ゲンドウ「魂が初号機に取り込まれてしまった」

    シンジ「母さん...」

    冬月「...」

    ゲンドウ「その後、私はゼーレにある計画を提唱した」

    マヤ「人類補完計画...!」

    ゲンドウ「そうだ」

    ゲンドウ「フィフスが先程言った通り、人類を全て滅ぼし、その魂を新たな完全生命体として一つにする」

    ゲンドウ「宗教的な老人達はすぐに了承したよ」

    ゲンドウ「だが、私はそんなことには興味はない」
    578 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 05:47:52.96 ID:eK9/o1VV0 (+33,+29,-55)
    >>576 すいません誤字です...

    またかなり間を空けてしまい本当に申し訳ありません...。保守してくださった方々本当にありがとう!
    完結まで頑張りますので気長にお待ち頂ければ嬉しいです。
    579 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 06:12:27.35 ID:K+vwG5q70 (-4,+10,-1)
    乙です
    580 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 08:54:55.75 ID:I0ZESyGio (+17,+27,-2)
    乙です
    待ってました!
    581 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 09:15:55.92 ID:VzZFh8TOo (+14,+29,-14)
    おひさー
    582 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 11:42:49.18 ID:4EcWAlbpo (+14,+29,-1)
    おっつおっつ
    583 : 以下、名無しにか - 2016/10/16(日) 13:10:48.01 ID:fj+K91o8o (+19,+29,-5)

    また気になるところで引きがー
    584 : 以下、名無しにか - 2016/10/17(月) 20:01:46.84 ID:16YeyUNto (+7,+22,-2)
    おつおつ!
    585 : 以下、名無しにか - 2016/10/17(月) 20:35:52.03 ID:S6MhyVSTo (+19,+29,-5)
    乙!
    しかしここで区切るか!
    586 : 以下、名無しにか - 2016/10/19(水) 12:51:38.70 ID:LC0w0uAy0 (+35,+30,-134)
    ゲンドウ「アダムとリリス、使徒の持つ生命の力と人の持つ知恵の力。その二つが交わる時、神のごとき力を手にすると言われている」

    ゲンドウ「...私は、俺はもう一度会いたかったのだ、ユイに」

    ゲンドウ「そのために、多くの者を犠牲にしてきたのは承知している」

    ゲンドウ「パイロット諸君、共に戦ってきた者達、赤木君...レイ」

    ゲンドウ「...すまなかったな、シンジ」

    シンジ「父さん...」
    587 : 以下、名無しにか - 2016/10/19(水) 12:57:22.85 ID:LC0w0uAy0 (+35,+30,-180)
    ゲンドウ「俺は、お前を育てることを、お前の父親である事を放棄した。愛するユイとの子供であるお前を拒絶してしまった」

    ゲンドウ「...だが決して、嫌っていたわけではない。人から疎まれ、憎まれることしか知らない俺に、ユイがいない俺に、父親が務まるとは思えなかった」

    ゲンドウ「今更と思うだろうが、どうか聞いてほしい」

    ゲンドウ「お前と再開し、言葉を交わし、お前は独りでも強く生きて来たのだとわかった」

    ゲンドウ「...お前は俺より強い」

    ゲンドウ「加持君、撃ちたければ撃ちたまえ」

    ゲンドウ「私もまた、私欲のために犠牲を出したおろか者の一人だ」

    ゲンドウ「あの老人共と同じくな」

    シンジ「父さん!!」
    588 : 以下、名無しにか - 2016/10/19(水) 13:04:03.16 ID:LC0w0uAy0 (+35,+30,-152)
    シンジ「父さん...僕だって嫌ってない、確かに僕は捨てられたんだと、なんで僕には親がいないんだって、そう思ってたよ」

    シンジ「でももう一度会えたじゃないか、ちゃんと話ができたでしょ!?」

    シンジ「今更なんてない、遅かっただけならそれでいいじゃないか...」

    ゲンドウ「...」

    レイ「...確かにあなたは歪んでいるのかもしれない」

    レイ「けれどあなたが望んでくれなければ、私はこうして生まれなかった」

    レイ「なぜ私は生まれたのかわかれなかった、けれどたくさんの人と出会い、触れ合う機会をくださった」

    レイ「碇司令、あなたはわたしにとっては、ただ一人の父親でした」

    ゲンドウ「レイ...」
    589 : 以下、名無しにか - 2016/10/19(水) 13:23:51.68 ID:LC0w0uAy0 (+33,+30,+0)
    リョウジ「...シンジとレイのためです、銃は下ろします」

    ゲンドウ「...」

    リツコ「ダメよ」ガチャッ

    リョウジ「リッちゃん...」

    シンジ「リツコさん!」

    リツコ「私は騙されない、その甘い言葉で一体何人不幸にしてきたんです?」

    ゲンドウ「...そうだな」

    ゲンドウ「...」 スッ

    冬月「碇...何を!?」

    ゲンドウ「これはもう、必要ない」グチャッ

    リョウジ「!」

    冬月「碇!!」

    ゲンドウ「...すみません、冬月先生」

    冬月「...お前のためではない、全てはユイ君のためにしてきたことだ」

    冬月「それに、今更何をされても驚かんよ」

    冬月「私はただ、お前についていくだけだ」

    ゲンドウ「冬月先生...」

    冬月「ユイ君のために、な」

    ゲンドウ「...はい」

    ゲンドウ「...赤木博士、これが私の答えだ」

    ゲンドウ「信じてくれとは言わん、だが、これから私が成すことを見ていてほしい」

    リツコ「...わかりましたわ」

    リツコ「ですが忘れないでください、あなたが死ぬまで、きっちり見ていますから」

    リツコ「もう一度道を外れた時は、おわかりでしょう」

    リツコ「次は、許しませんわ」

    ゲンドウ「...ありがとう」

    シンジ「父さん...」

    リョウジ「リッちゃん...いいのかい?」

    リツコ「...ほんと女って嫌ね、つくづく自分を見下すわ」

    リョウジ「そういう所に惹かれちまうのさ」

    リョウジ「結局、男も女も、人間ってのはバカなのさ」

    リツコ「...違いないわ」
    590 : 以下、名無しにか - 2016/10/19(水) 13:35:39.95 ID:LC0w0uAy0 (+35,+30,+0)
    トウジ「良かったのう、シンジ、綾波」

    シンジ「...うん!」

    カヲル「...」

    カヲル「みなさん、いま一度僕の話を...」ビーッ!ビーッ!

    リョウジ「警報?なんだ?」

    マヤ「これは...ハッキング?」

    日向「...サーバーに侵入者?マギにハッキング!?」

    冬月「なんだと?」

    青葉「マギとメインコンピュータに複数の侵入者!」

    ゲンドウ「侵入を阻止、どこからだ?」

    マヤ「...少なくとも三方向からの侵入!中国・ロシア・アメリカのマギタイプと推測!」

    冬月「まずいぞ...!」

    ゲンドウ「ああ、マギの占拠は本部のそれと同義だ」

    カヲル「...流石は老人共、こういうことだけは得意だ」

    カヲル「みなさん、今から僕が話すのは『これから』の話です」

    カヲル「委員会の敵、使徒は僕を残し全て消えた」

    カヲル「残る邪魔者は僕と、このネルフ」

    トウジ「な、なんやと!?」

    カヲル「僕を消さなければ、契約は完璧に成立しない。そして残りのエヴァが邪魔になる」

    カヲル「真実を知った我々を、奴らが消しに来ないわけがない」

    シンジ「そんな...じゃあそれって」

    カヲル「そう、僕らの最後の敵は」

    カヲル「...同じ人間だ」
    591 : 以下、名無しにか - 2016/10/19(水) 13:44:53.36 ID:LC0w0uAy0 (+35,+30,-282)
    マヤ「だめです!手数が違いすぎます!」

    ゲンドウ「マギを開けろ、赤木博士、マギに対し第666プロテクトを」

    リツコ「承知しました」

    リツコ「マヤ、私はこっちに専念するから後、頼んだわよ」

    マヤ「はい!」

    青葉「国連よりメッセージ受信!」

    ゲンドウ「特例、特務機関ネルフの法的保護の放棄、指揮権の日本政府への完全譲渡...!」

    日向「くそっ!」

    リョウジ「やることが汚ねえぞ...!」

    ゲンドウ「...諸君、今赤木博士がマギにプロテクトを掛けている。これが成立すれば、以後48時間は外部侵攻不可能となる」

    ゲンドウ「マギの占拠が不可能となると、恐らく」


    ゲンドウ「本部の直接占拠に乗り出してくるだろう」
    592 : 以下、名無しにか - 2016/10/19(水) 13:47:16.21 ID:LC0w0uAy0 (+26,+30,-50)
    リツコ「...よし、これで終了ね」

    リツコ「...母さん、私、母さんをずっと見下していたわ」

    リツコ「馬鹿な男に騙されて、死んでしまって」

    リツコ「ごめんなさい、わたしも馬鹿ね」

    リツコ
    593 : 以下、名無しにか - 2016/10/19(水) 13:49:00.08 ID:LC0w0uAy0 (+30,+30,-35)
    リツコ「でも、母さんは私を育ててくれたわ」

    リツコ「私も、なにかを成さないとね」

    リツコ「...ありがとう、またね、母さん」
    594 : 以下、名無しにか - 2016/10/19(水) 14:08:27.87 ID:fcNV+rncO (+24,+29,-11)
    この状況でこれはえげつなさが更に倍だな
    595 : 以下、名無しにか - 2016/10/20(木) 00:31:00.52 ID:jeieT8azo (+24,+29,-9)
    シンジ君が前向きになってるお陰で親父も前向きになったな
    596 : 以下、名無しにか - 2016/10/22(土) 11:37:56.75 ID:2pHQ9Fo20 (+24,+29,-23)
    今度こそ落ちるかと思った
    1さんお疲れ
    いよいよ最終決戦か
    最後まで期待してるよ
    597 : 以下、名無しにか - 2016/10/23(日) 06:19:20.61 ID:fMrNnCa00 (+30,+30,-301)
    リョウジ「用が済めば、口封じに、という事ですか...!」

    ゲンドウ「そうだ。今真実を知るものはここにいる者たち、奴らにとって最後の障害は使徒ではなく人だよ」

    マヤ「そんな...」

    青葉「馬鹿げてやがる...!」

    冬月「そして契約の最後の妨げ、エヴァンゲリオン」

    冬月「人が自らを守るため作り出した偽りの神」

    冬月「自ら造り出しておきながら、全く勝手な話だな」

    ゲンドウ「...恐らく最優先目標はエヴァパイロットの抹殺だろう」

    シンジ「そんな...!」

    トウジ「渚、ほんまに人類滅ぼさんでよかったんかわからなくなるな」

    カヲル「それでも、僕らの選んだ答えさ」

    カヲル「けど、生きるべきは君達のような人だ」

    カヲル「彼らの優しさは、本当の優しさとは違う」

    カヲル「僕らの歩む道は自分で決めるべきさ、そうだろうアスカ」

    アスカ「うん...」コクリ



    598 : 以下、名無しにか - 2016/10/23(日) 06:27:28.52 ID:fMrNnCa00 (+30,+30,-140)
    『碇はマギに対して第666プロテクトを掛けた』

    『この突破は容易では無い』

    『...馬鹿な奴らだ、大人しくしておけば無駄な苦痛を味わわずに済むものを』

    『彼らもすぐに救済されるだろう、我々の手によってな』






    「...正式に命令が下った、本部施設に対地爆撃開始、待機部隊突入」

    『了解』

    「やれやれ...我らに楽な仕事はないな」

    「まさかネルフがそんなことを企んでいたとは...」

    「おい、お前もそろそろ待機しておけ。戦車の写真ばかり撮ってる暇は無いぞ」
    599 : 以下、名無しにか - 2016/10/23(日) 07:00:38.06 ID:fMrNnCa00 (+30,+30,-310)
    リョウジ「まずいな...お前ら早くスーツに着替えて...」ドゴン!!

    シンジ「うわっ!!」

    トウジ「なんや!?」

    マヤ「上空に爆撃機多数!今まで熱源なんてなかったのに!」

    リョウジ「ステルス爆撃機だろう...そんなものまで持ち出してくるか」

    青葉「第13~26カメラ、応答無し!」

    日向「西館入り口多数爆破!侵入者あり!」

    リョウジ「くそっ!!」

    リョウジ『こちら作戦本部長の加持だ、現在ネルフ本部は何者かによる襲撃に遭っている!非常時防衛部隊は西館ルートの防衛にあたれ!訓練を受けている者も武装しろ!』

    リョウジ『非戦闘員は本部まで下がれ!無理ならドグマまで後退しろ!余ってるなら武装しておけ!なお、これからの通信は敵に傍受される可能性があるため内線での定期連絡とする、以上!』

    リョウジ「お前らも武装しておけ、緊急時戦術マニュアルをよく思い出しとけ」

    マヤ「こ、ここまでくるんですか?」

    リョウジ「なきにしもあらず、だ。なにせここの連中はまともな訓練は受けてないやつが多い」

    リョウジ「奴らはプロ、なにもしなければ殺されるだけだ」

    マヤ「...はい」

    600 : 以下、名無しにか - 2016/10/23(日) 07:14:38.67 ID:fMrNnCa00 (+33,+30,-241)


    リョウジ「...ダメだ、回線が切られてるなこりゃ」

    リョウジ「使える部隊は...どこも手一杯か。仕方ない、俺一人で...」

    リツコ「私も行くわ」

    リョウジ「リッちゃん...大丈夫か?」

    リツコ「あら、私って射撃の腕、良いのよ?」

    リョウジ「...頼りにしてるぜ、リッちゃん」

    リョウジ「よし、これからエヴァのケージに向かう。本部職員しか知らないルートを通っていくが、念のため俺とリッちゃんが護衛につく」

    リョウジ「いいか、絶対に俺たちから離れるなよ」

    シンジ「わかりました」

    レイ「同じく」

    トウジ「了解!」

    カヲル「わかりました」

    アスカ「...怖い」

    カヲル「大丈夫、リョウジさん達が守ってくれるさ」

    リョウジ「ああ、絶対に君達を無事に送り届けて見せる」

    リョウジ(もう何も失わない、この命に代えても守るさ)

    リョウジ「よし、行くぞ」
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