元スレ京太郎「俺が三年生?」美穂子「傍にいられるだけでいいんです」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
751 :
乙です
照相手ならこうなるわな
他の相手なら追いかけたんだろうけど…
753 :
乙です
この2人には幸せになって欲しい
754 :
今回の教訓
意思疎通はきちんとしないとダメ
その点姫様ははっきり意思表示はしているからなあ
755 :
おつおつ
なにもかも霞とヒッサが悪い(言いがかり)
756 :
乙です
団体キンクリってこのままの状態で団体終わるんですか
757 :
エピローグは何パターンあるのだろう?
758 :
心が痛いです先生
760 :
京太郎は女神の気まぐれで出来ている
なんて風になりそうというかなったな。
761 :
おう、言っちゃったか私に幼馴染はいないを…
あっ乙です
762 :
乙
こじれ照ゥ……
763 :
こじれないとインハイ終了前にテルー大勝利になるから…
764 :
もう団体終わっちゃうん?
765 :
ご飯食べたらやりますよー
766 :
まってる
769 = 87 :
んじゃ、やります
エピローグからエンディングまで行く予定なんでよろしく
770 = 87 :
・三年、エピローグA
照「……」
菫「寝ているのか?」
照「……」
菫「準決勝はうちが一位抜けだ。みんなが頑張ってくれた」
照「……」
菫「なにがあった。お前がそのままだと、その……困る」
照「……ごめんなさい」
照「私、もう打てないかも」
771 = 87 :
淡「もう打てないかもって?」
菫「ああ、理由も何も話さずにそれだけだ」
淡「ふーん、スミレも甘いね。そういうの許すんだ」
菫「そうかそうか。なら普段お前に関して見逃していることも厳しく追及しようか」
淡「あわっ、や、やぶへび!?」
菫「正直言うと戸惑ってしまってな。あいつがあんな揺らいでるのは初めて見たから」
菫(あえて言えば一年前、個人戦の時に少し様子がおかしかったが)
淡「大体わかったよ。つまりこれは……失恋だね!」
菫「……は?」
淡「きっと気づいちゃったんじゃないかな? 私とキョータローのラブパワーに!」
菫「そうかそうか。ということはあれもこれもそれもどれもお前のせいか……!」ゴゴゴゴ
淡「またしてもやぶへび!?」
772 = 87 :
優希「せんぱーいタコスーって、あれ?」
和「いないですね。どこかに出てるんでしょうか?」
まこ「朝からこの調子じゃ。めっきり姿を見せん」
優希「むむ、またいつもの放浪癖がでたじぇ」
和「そういえば、部長もいませんね」
まこ「探しにいっちょるわ」
和「そうですか……」
優希「で、咲ちゃんはぼーっとしてどうしたんだじぇ」
咲「……え、私?」
まこ「ほんに心ここにあらずか」
和「お姉さんとなにかあったんですか?」
咲「……」
『だからもう……かまわないで』
咲「なにも、できなかったな」
和「はい?」
咲「ごめん、私ちょっと外の空気吸ってくるね」
773 = 87 :
京太郎「……」
『だから……もう、関わらないで』
京太郎「だから、なんだよ」
京太郎「そうかもしれないってずっと思ってたろ」
京太郎「俺の方がよっぽどひどいこと言ったくせによ」
京太郎「落ち込む資格もないよな」
久「ところでさ、落ち込むのに資格っているわけ?」
久「って、あんたなら言いそうだけど」
京太郎「……」
久「まったく姿見えないから探しに来たんだけど、やっぱりなにかあったみたいね」
京太郎「俺さ――」
久「ああ、言わなくていいわよ。どうせ宮永照のことだろうし」
京太郎「……お見通しか」
久「あんたがそんなに落ち込むのって、私のことじゃなければあの子のことでしょ」
京太郎「昨日の今日でよく自分のことじゃないって思えたな」
久「だってそうなんでしょ? 気にされてないってのも癪だけど」
京太郎「んなわけないだろ……少なくとも日中はそれで顔出せなかったわけだし」
774 = 87 :
京太郎「……ずっと言いたかったことがあって、それを言おうとして……でも言えなかった」
久「なに、思いっきり拒絶されたの?」
京太郎「まぁ、そんな感じ」
久「……なにそれ、なんかムカつく」
京太郎「なんでだよ」
久「だって、私の時はそんなに落ち込んでなかったじゃない。なにごともなかったかのようにまたまとわりついてきてさ」
京太郎「落ち込んだに決まってんだろ。見えないとこでさ」
久「じゃあ今回もさっさと立ち直りなさいよ」
京太郎「無茶言うなよ……」
久「ほら、やっぱり」
775 = 87 :
久「前々から思ってたけど、あんたあの子のこと特別視しすぎ」
京太郎「そんなことないって」
久「だって話題に上がるたびに微妙な顔してるし」
京太郎「してない」
久「してる。そもそもちょくちょくポッキー食べてるのだってそうでしょ」
京太郎「いや、だからそれは……」
久「思いっきり引きずってる証拠じゃない」
京太郎「あーもう!」
京太郎「ほんと勘弁してくれ……しばらく一人になりたいんだよ」
久「……ふぅ、うまくいかなかったか」
久「煽れば立ち直ると思ったんだけどね」
久「……あと一押し、なにか考えとかなきゃね」
久「あーあ、なんで敵に塩を送ろうとしてるんだろ、私」
久「まぁ、卑怯なことしちゃったしね……」
776 :
ほらやっぱりメインヒロイン照じゃないか
777 :
自覚あったのか…
778 = 87 :
久「さ、今日も勝ち進んで決勝、行くわよ」
和「先輩、具合が悪いんでしょうか?」
優希「今日も顔ださないじぇ」
まこ「部長が大丈夫と言うんじゃけぇ、心配いらん」
まこ(とは言うものの、またなにかあったな、こりゃ)
咲「……」
久「あと、咲には話があるから」
咲「今日の試合のことですか?」
久「それも込みで色々とね」
久「てなわけで優希、がっつり行ってきなさい!」
優希「合点承知!」
780 = 87 :
照「ん……もう明るい」
照「……向こうの準決勝、始まってるかな」
照「清澄が勝ちあがってきたら……」
淡「おっはよー」
淡「テルー、朝だよー」
照「……」
淡「寝たふりだってのはわかってるんだからねっ」
照「淡、重い」
淡「おっぱい大きくなったから体重増えたのかな?」
照「……出てって」
淡「えー? やだ」
照「いいから」
淡「やだってば」
照「……もういい、勝手にして」
淡「うん、好きにする」
781 :
>>779
彼を返して!彼を返して!彼を返して!須賀京太郎返して!
782 = 87 :
淡「スミレ、心配してたよ?」
照「……そう」
淡「私はいいんだけどねー。むしろ活躍の機会が増えちゃうし」
照「悪いとは思ってる……けど」
淡「テルーもさ、キョータロー取られたからって気にしすぎだよね」
照「……」
淡「ま、私とのラブラブっぷりを見せられたら仕方ないけどね」
照「それはない」
淡「じゃあ別のだれかってことだね。キスでもしてたの?」
照「……」
淡「そっかぁ……私もしたけどね」
照「――っ」
淡「いったぁ……いきなり平手打ち?」
783 = 87 :
照「京ちゃんは、私に色んなものをくれた!」
照「いつも一緒にいてくれた!」
照「でも、離れなきゃいけなくなって……!」
照「だからせめて約束だけはって……!」
淡「……ならさ、なんで諦めちゃうの?」
淡「ううん、なんで諦められるの?」
淡「私なら絶対無理。なにがなんでも欲しいんだもん」
淡「私は言ったよ? 行動したよ?」
淡「照はなにもしないで泣き寝入りしちゃうんだ」
淡「そんなことなら本当に私が全部もらってっちゃうから」
照「……そんなの、許さない」
淡「じゃあ、どうするの?」
照「会ってくる……まだ、一番したいことをしてないから」
淡「ま、私には負けると思うけどね」
照「勝手に言ってて」
784 = 87 :
京太郎「……今なら投身自殺した奴の気持ちがわかるな」
京太郎「しないけどさ」
京太郎「やっぱり、曖昧なままにしとくべきだったかな」
京太郎「答えを出さないなら、少なくともこんな風になることはなかったわけだし」
京太郎「なんにしても、もう取り返しがつかないんだよな……」
咲「やっぱり、ここにいた」
京太郎「咲か」
咲「お姉ちゃんに会ったんだね」
京太郎「久ちゃんに聞いたのか」
咲「うん……またここにいるんじゃないかって」
京太郎「こっぴどくやられたよ。結果は見てのとおりってか」
咲「私も、お姉ちゃんに会ったよ」
京太郎「そうか……」
咲「かまわないでって言われちゃった」
京太郎「やっぱ愛想つかしていなくなったのかな」
咲「ううん、違う」
785 = 87 :
咲「だって、お姉ちゃんは言ってたもん」
咲「お父さんとお母さんが別々に暮らすことになって、お姉ちゃんはお母さんについて行って」
咲「私に、お父さんと京ちゃんをお願いって」
咲「私は自分のことだけで精一杯だったけど……」
咲「お姉ちゃんはずっと京ちゃんの心配してた」
京太郎(ずっと知りたかったことの一つ)
京太郎(蓋を開けたらこんなもんか)
京太郎(最初からこいつに聞けば早かったんだ)
京太郎(ただ、聞くのが怖かっただけで)
咲「だから、もう一回お姉ちゃんに会って……ううん、会ってあげて」
京太郎「ダメだ……もう足がすくんでる。またあんなこと言われたらって思うとさ」
咲「……京ちゃん、こっち向いて」
京太郎「なんだ、俺の情けない顔が見たいのか?」
咲「うん、だから」
京太郎「好きにしろよ……」
咲「じゃあ――」グイッ
京太郎「――」
786 = 87 :
京太郎「咲、お前……」
咲「……やっぱり、私じゃダメなんだね」
京太郎「……俺の能力のこと、知ってるのか?」
咲「うん、それも部長から聞いたの」
京太郎「……」
咲「妹だもんね、私」
京太郎「ああ……」
咲「じゃあ、京ちゃんのかわいい妹からのお願いです」
咲「お姉ちゃんと仲直りしてください」
咲「京ちゃん、いっつも誰かのために動いてるもんね」
咲「結局は自分のためだって言ってるけど」
咲「なら、聞いてくれるよね?」
咲「だってこれは自分のためじゃなくて、かわいい妹のためなんだもん」
787 = 87 :
京太郎「……まったく」
京太郎「どいつもこいつも気安くキスしやがって」
京太郎「いいぜ、やってやるよ」
京太郎「でもこれは俺がそうしたいからするんだ」
京太郎「色々溜まった恨み辛みをぶちまけにいくんだからな」
咲「うん、それでいいよ」
京太郎「かっこわるいとこ見せて悪かったな……けど、やってくるよ」
咲「待ってるから」
京太郎「あと、久ちゃんにも礼を言っといてくれ。絶対入れ知恵されたろ、お前」
咲「はいはい、わかったよ」
京太郎「そんだけだ。じゃ」
咲「……頑張ってね」
咲(私の本当に欲しかったもの)
咲(また、三人で……)
788 = 87 :
照「……迷子になっちゃった」
照「そもそも、京ちゃんがどこにいるのかわからないし」
照「どうしよう……」
京太郎「また迷子か、こりないな」
照「京ちゃん、私……」
京太郎「何も言うな。まずはこっちの話を聞け」
照「……」
京太郎「照ちゃんにはさ、色々言いたいことがあるよ」
京太郎「それこそ恨み言だってある」
京太郎「でも、そんなのは後回しにして、一番言いたいことがあるんだ」
京太郎「――ありがとう」
京太郎「俺が立ち直れたのも、ここまで来れたのも、全部あの時照ちゃんが傍にいてくれたからだ」
京太郎「照ちゃんが俺のことを恨んでいても、憎んでいてもかまわな……くはないけど」
京太郎「ずっと、それだけ言いたかったんだ」
789 = 87 :
照「……私も、京ちゃんにずっと言いたかったことがある」
照「でも、それは後回し」
照「今はこれだけ――」
京太郎(その唇は柔らかくて、ポッキーの味がしそうだと思ったけど、そんなことはなかった)
京太郎(少したってからその感触は離れて――)
照「待ってて、勝ってくるから」
京太郎(照ちゃんは微笑む)
京太郎(そこには、俺がずっと心に思い描いていた太陽があった)
790 = 87 :
このままエンディング入ります
791 = 767 :
キス流行ってんなー
792 = 87 :
京太郎「えっと、今日は大会の最終日で……そのあとはテレビ出演だな」
照「おやつの予定は?」
京太郎「そんなのスケジュールに書けるか。買い置きしてるから適当にどうぞ」
照「もう開けてる」モグモグ
京太郎「早すぎだろ」
京太郎「もう照ちゃんがプロ入りして三年目か……なんか早かったな」
照「実際時間が飛んだような気がする。いわゆるキンクリ」
京太郎「なんだそれ、高校の後輩が使えそうな響きだけど」
照「もしくは妖怪のせい」
京太郎「なんにしても鉄筋コンクリートの略ではなさそうだな」
793 :
おのれぇわかめェェ!
794 = 87 :
照「それにしても、京ちゃんがマネージャーで良かった」
京太郎「あのさ……それ、わざわざ頭を下げられて頼まれたんだぞ?」
照「ヘッドハンティング」
京太郎「蓋を開けてみれば納得したよ……これは俺にしか務まんないってな」
照「他の誰かに任せられるかって? 情熱的」
京太郎「照ちゃんが好き放題やったせいだろうが! だれもかれも匙投げて俺に回ってきたんだよ!」
照「むっ」
京太郎「カメラの前では社会性あるのにな!」
照「それは……照れる」テレテレ
京太郎「いやいや、褒めてないから」
照「でも、京ちゃんだって就職に困ってたはず」
京太郎「うっ……たしかにそうだけどよ」
照「じゃあ私に感謝するべき」
京太郎「いや、就職しようと思えばいけたんだけどさ」
透華『就職が決まっていない? ならうちに来なさいな』
衣『うんうん、そうすべきだ』
795 = 87 :
京太郎「なんか永久就職になりそうだったから」
照「永久就職?」
京太郎「身を固めることの隠語でもあるな」
照「むっ、それはダメ」
京太郎「そうでなくても神社の方から婿にならないかとか誘われたり、一番シャレにならなかったのはアレだな」
照「アレ?」
京太郎「弁護士を敵に回すと怖い」
照「なにがあったの?」
京太郎「いや、全く身に覚えのない婚約が進んでるんだぞ? 軽い恐怖だよ」
照「……どうせ京ちゃんが悪い」プイッ
京太郎「リアルに殴り合いになったんだから勘弁してくれ……なんとか誤解は解けたけど」
796 :
のどっち…
797 :
和ェ……
798 = 777 :
なんもかんも京太郎が悪いw
799 = 87 :
照「京ちゃんは大学に行こうとは思わなかったの?」
京太郎「大学なぁ……久ちゃんから誘われたけど」
照「……」
京太郎「結局行かなかったな」
照「それで私のとこに来たと」
京太郎「違う。貯めた金で旅に出て、たまたま照ちゃんのとこに寄ったらスカウトされたんだよ」
照「つまり、私のことが恋しくなったと」
京太郎「どこを要訳したらそうなるかなぁ」
京太郎「っと、そろそろ時間だな」
照「ん、今日は気合入れていく」
京太郎「目指すは優勝か」
照「勝てば三連覇」
京太郎「三連覇、ね」
『じゃあ、夏の大会で三連覇。これでどうだ』
京太郎(なんか昔、そんなこと言ったような気がするな)
800 = 87 :
照「待ってて、勝ってくるから」
京太郎「そういえばさ、最後のインターハイのときも同じこと言ってなかったか?」
照「うっ……」
京太郎「結局白糸台が優勝したけど、個人戦では咲が優勝してたよな」
照「あれは……不調だったから」
京太郎「まあ、多分俺のせいだな」
照「……自覚あったんだ」
京太郎「照ちゃんは知ってたのか?」
照「うん、ずっと前から」
京太郎「じゃあなんであの時キスなんてしたんだかな」
照「抑えきれなくて、つい」
京太郎「抑えきれなかったのは俺の方なんだけどな」
照「じゃあ悪いのは京ちゃん?」
京太郎「わかっててしてきたそっちにも責はあるだろ」
照「私の処女、奪ったくせに」
京太郎「それとこれと関係あるかのように言うのはやめなさい」
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