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元スレ京太郎「俺が三年生?」美穂子「傍にいられるだけでいいんです」

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751 :

乙です
照相手ならこうなるわな
他の相手なら追いかけたんだろうけど…

753 :

乙です
この2人には幸せになって欲しい

754 :

今回の教訓
意思疎通はきちんとしないとダメ
その点姫様ははっきり意思表示はしているからなあ

755 :

おつおつ
なにもかも霞とヒッサが悪い(言いがかり)

756 :

乙です
団体キンクリってこのままの状態で団体終わるんですか

757 :

エピローグは何パターンあるのだろう?

758 :

心が痛いです先生

760 :

京太郎は女神の気まぐれで出来ている
なんて風になりそうというかなったな。

761 :

おう、言っちゃったか私に幼馴染はいないを…
あっ乙です

762 :


こじれ照ゥ……

763 :

こじれないとインハイ終了前にテルー大勝利になるから…

764 :

もう団体終わっちゃうん?

765 :

ご飯食べたらやりますよー

766 :

まってる

769 = 87 :

んじゃ、やります

エピローグからエンディングまで行く予定なんでよろしく

770 = 87 :



・三年、エピローグA


「……」

「寝ているのか?」

「……」

「準決勝はうちが一位抜けだ。みんなが頑張ってくれた」

「……」

「なにがあった。お前がそのままだと、その……困る」

「……ごめんなさい」


「私、もう打てないかも」


771 = 87 :




「もう打てないかもって?」

「ああ、理由も何も話さずにそれだけだ」

「ふーん、スミレも甘いね。そういうの許すんだ」

「そうかそうか。なら普段お前に関して見逃していることも厳しく追及しようか」

「あわっ、や、やぶへび!?」


「正直言うと戸惑ってしまってな。あいつがあんな揺らいでるのは初めて見たから」


(あえて言えば一年前、個人戦の時に少し様子がおかしかったが)


「大体わかったよ。つまりこれは……失恋だね!」

「……は?」

「きっと気づいちゃったんじゃないかな? 私とキョータローのラブパワーに!」

「そうかそうか。ということはあれもこれもそれもどれもお前のせいか……!」ゴゴゴゴ

「またしてもやぶへび!?」


772 = 87 :




優希「せんぱーいタコスーって、あれ?」

「いないですね。どこかに出てるんでしょうか?」

まこ「朝からこの調子じゃ。めっきり姿を見せん」

優希「むむ、またいつもの放浪癖がでたじぇ」

「そういえば、部長もいませんね」

まこ「探しにいっちょるわ」

「そうですか……」

優希「で、咲ちゃんはぼーっとしてどうしたんだじぇ」


「……え、私?」


まこ「ほんに心ここにあらずか」

「お姉さんとなにかあったんですか?」

「……」


『だからもう……かまわないで』


「なにも、できなかったな」

「はい?」

「ごめん、私ちょっと外の空気吸ってくるね」


773 = 87 :




京太郎「……」


『だから……もう、関わらないで』


京太郎「だから、なんだよ」

京太郎「そうかもしれないってずっと思ってたろ」

京太郎「俺の方がよっぽどひどいこと言ったくせによ」

京太郎「落ち込む資格もないよな」


「ところでさ、落ち込むのに資格っているわけ?」


「って、あんたなら言いそうだけど」

京太郎「……」

「まったく姿見えないから探しに来たんだけど、やっぱりなにかあったみたいね」

京太郎「俺さ――」

「ああ、言わなくていいわよ。どうせ宮永照のことだろうし」

京太郎「……お見通しか」

「あんたがそんなに落ち込むのって、私のことじゃなければあの子のことでしょ」

京太郎「昨日の今日でよく自分のことじゃないって思えたな」

「だってそうなんでしょ? 気にされてないってのも癪だけど」

京太郎「んなわけないだろ……少なくとも日中はそれで顔出せなかったわけだし」

774 = 87 :



京太郎「……ずっと言いたかったことがあって、それを言おうとして……でも言えなかった」

「なに、思いっきり拒絶されたの?」

京太郎「まぁ、そんな感じ」

「……なにそれ、なんかムカつく」

京太郎「なんでだよ」

「だって、私の時はそんなに落ち込んでなかったじゃない。なにごともなかったかのようにまたまとわりついてきてさ」

京太郎「落ち込んだに決まってんだろ。見えないとこでさ」

「じゃあ今回もさっさと立ち直りなさいよ」

京太郎「無茶言うなよ……」

「ほら、やっぱり」

775 = 87 :



「前々から思ってたけど、あんたあの子のこと特別視しすぎ」

京太郎「そんなことないって」

「だって話題に上がるたびに微妙な顔してるし」

京太郎「してない」

「してる。そもそもちょくちょくポッキー食べてるのだってそうでしょ」

京太郎「いや、だからそれは……」

「思いっきり引きずってる証拠じゃない」

京太郎「あーもう!」


京太郎「ほんと勘弁してくれ……しばらく一人になりたいんだよ」


「……ふぅ、うまくいかなかったか」

「煽れば立ち直ると思ったんだけどね」

「……あと一押し、なにか考えとかなきゃね」

「あーあ、なんで敵に塩を送ろうとしてるんだろ、私」

「まぁ、卑怯なことしちゃったしね……」


776 :

ほらやっぱりメインヒロイン照じゃないか

777 :

自覚あったのか…

778 = 87 :




「さ、今日も勝ち進んで決勝、行くわよ」


「先輩、具合が悪いんでしょうか?」

優希「今日も顔ださないじぇ」

まこ「部長が大丈夫と言うんじゃけぇ、心配いらん」


まこ(とは言うものの、またなにかあったな、こりゃ)


「……」

「あと、咲には話があるから」

「今日の試合のことですか?」

「それも込みで色々とね」


「てなわけで優希、がっつり行ってきなさい!」

優希「合点承知!」


780 = 87 :




「ん……もう明るい」

「……向こうの準決勝、始まってるかな」

「清澄が勝ちあがってきたら……」


「おっはよー」


「テルー、朝だよー」

「……」

「寝たふりだってのはわかってるんだからねっ」

「淡、重い」

「おっぱい大きくなったから体重増えたのかな?」

「……出てって」

「えー? やだ」

「いいから」

「やだってば」

「……もういい、勝手にして」

「うん、好きにする」

781 :

>>779
彼を返して!彼を返して!彼を返して!須賀京太郎返して!

782 = 87 :



「スミレ、心配してたよ?」

「……そう」

「私はいいんだけどねー。むしろ活躍の機会が増えちゃうし」

「悪いとは思ってる……けど」

「テルーもさ、キョータロー取られたからって気にしすぎだよね」

「……」

「ま、私とのラブラブっぷりを見せられたら仕方ないけどね」

「それはない」

「じゃあ別のだれかってことだね。キスでもしてたの?」

「……」

「そっかぁ……私もしたけどね」

「――っ」

「いったぁ……いきなり平手打ち?」

783 = 87 :



「京ちゃんは、私に色んなものをくれた!」

「いつも一緒にいてくれた!」

「でも、離れなきゃいけなくなって……!」

「だからせめて約束だけはって……!」


「……ならさ、なんで諦めちゃうの?」

「ううん、なんで諦められるの?」

「私なら絶対無理。なにがなんでも欲しいんだもん」

「私は言ったよ? 行動したよ?」

「照はなにもしないで泣き寝入りしちゃうんだ」

「そんなことなら本当に私が全部もらってっちゃうから」


「……そんなの、許さない」

「じゃあ、どうするの?」

「会ってくる……まだ、一番したいことをしてないから」

「ま、私には負けると思うけどね」

「勝手に言ってて」


784 = 87 :




京太郎「……今なら投身自殺した奴の気持ちがわかるな」

京太郎「しないけどさ」

京太郎「やっぱり、曖昧なままにしとくべきだったかな」

京太郎「答えを出さないなら、少なくともこんな風になることはなかったわけだし」

京太郎「なんにしても、もう取り返しがつかないんだよな……」


「やっぱり、ここにいた」


京太郎「咲か」

「お姉ちゃんに会ったんだね」

京太郎「久ちゃんに聞いたのか」

「うん……またここにいるんじゃないかって」

京太郎「こっぴどくやられたよ。結果は見てのとおりってか」

「私も、お姉ちゃんに会ったよ」

京太郎「そうか……」

「かまわないでって言われちゃった」

京太郎「やっぱ愛想つかしていなくなったのかな」

「ううん、違う」

785 = 87 :



「だって、お姉ちゃんは言ってたもん」

「お父さんとお母さんが別々に暮らすことになって、お姉ちゃんはお母さんについて行って」

「私に、お父さんと京ちゃんをお願いって」

「私は自分のことだけで精一杯だったけど……」

「お姉ちゃんはずっと京ちゃんの心配してた」


京太郎(ずっと知りたかったことの一つ)

京太郎(蓋を開けたらこんなもんか)

京太郎(最初からこいつに聞けば早かったんだ)

京太郎(ただ、聞くのが怖かっただけで)


「だから、もう一回お姉ちゃんに会って……ううん、会ってあげて」

京太郎「ダメだ……もう足がすくんでる。またあんなこと言われたらって思うとさ」

「……京ちゃん、こっち向いて」

京太郎「なんだ、俺の情けない顔が見たいのか?」

「うん、だから」

京太郎「好きにしろよ……」

「じゃあ――」グイッ

京太郎「――」

786 = 87 :



京太郎「咲、お前……」

「……やっぱり、私じゃダメなんだね」

京太郎「……俺の能力のこと、知ってるのか?」

「うん、それも部長から聞いたの」

京太郎「……」

「妹だもんね、私」

京太郎「ああ……」

「じゃあ、京ちゃんのかわいい妹からのお願いです」


「お姉ちゃんと仲直りしてください」


「京ちゃん、いっつも誰かのために動いてるもんね」

「結局は自分のためだって言ってるけど」

「なら、聞いてくれるよね?」

「だってこれは自分のためじゃなくて、かわいい妹のためなんだもん」

787 = 87 :



京太郎「……まったく」

京太郎「どいつもこいつも気安くキスしやがって」

京太郎「いいぜ、やってやるよ」

京太郎「でもこれは俺がそうしたいからするんだ」

京太郎「色々溜まった恨み辛みをぶちまけにいくんだからな」


「うん、それでいいよ」

京太郎「かっこわるいとこ見せて悪かったな……けど、やってくるよ」

「待ってるから」

京太郎「あと、久ちゃんにも礼を言っといてくれ。絶対入れ知恵されたろ、お前」

「はいはい、わかったよ」

京太郎「そんだけだ。じゃ」


「……頑張ってね」


(私の本当に欲しかったもの)

(また、三人で……)


788 = 87 :




「……迷子になっちゃった」

「そもそも、京ちゃんがどこにいるのかわからないし」

「どうしよう……」


京太郎「また迷子か、こりないな」


「京ちゃん、私……」

京太郎「何も言うな。まずはこっちの話を聞け」

「……」


京太郎「照ちゃんにはさ、色々言いたいことがあるよ」

京太郎「それこそ恨み言だってある」

京太郎「でも、そんなのは後回しにして、一番言いたいことがあるんだ」


京太郎「――ありがとう」


京太郎「俺が立ち直れたのも、ここまで来れたのも、全部あの時照ちゃんが傍にいてくれたからだ」

京太郎「照ちゃんが俺のことを恨んでいても、憎んでいてもかまわな……くはないけど」

京太郎「ずっと、それだけ言いたかったんだ」

789 = 87 :



「……私も、京ちゃんにずっと言いたかったことがある」

「でも、それは後回し」

「今はこれだけ――」


京太郎(その唇は柔らかくて、ポッキーの味がしそうだと思ったけど、そんなことはなかった)

京太郎(少したってからその感触は離れて――)


「待ってて、勝ってくるから」


京太郎(照ちゃんは微笑む)

京太郎(そこには、俺がずっと心に思い描いていた太陽があった)



790 = 87 :

このままエンディング入ります

791 = 767 :

キス流行ってんなー

792 = 87 :




京太郎「えっと、今日は大会の最終日で……そのあとはテレビ出演だな」

「おやつの予定は?」

京太郎「そんなのスケジュールに書けるか。買い置きしてるから適当にどうぞ」

「もう開けてる」モグモグ

京太郎「早すぎだろ」


京太郎「もう照ちゃんがプロ入りして三年目か……なんか早かったな」

「実際時間が飛んだような気がする。いわゆるキンクリ」

京太郎「なんだそれ、高校の後輩が使えそうな響きだけど」

「もしくは妖怪のせい」

京太郎「なんにしても鉄筋コンクリートの略ではなさそうだな」

793 :

おのれぇわかめェェ!

794 = 87 :



「それにしても、京ちゃんがマネージャーで良かった」

京太郎「あのさ……それ、わざわざ頭を下げられて頼まれたんだぞ?」

「ヘッドハンティング」

京太郎「蓋を開けてみれば納得したよ……これは俺にしか務まんないってな」

「他の誰かに任せられるかって? 情熱的」

京太郎「照ちゃんが好き放題やったせいだろうが! だれもかれも匙投げて俺に回ってきたんだよ!」

「むっ」

京太郎「カメラの前では社会性あるのにな!」

「それは……照れる」テレテレ

京太郎「いやいや、褒めてないから」


「でも、京ちゃんだって就職に困ってたはず」

京太郎「うっ……たしかにそうだけどよ」

「じゃあ私に感謝するべき」

京太郎「いや、就職しようと思えばいけたんだけどさ」


透華『就職が決まっていない? ならうちに来なさいな』

『うんうん、そうすべきだ』

795 = 87 :



京太郎「なんか永久就職になりそうだったから」

「永久就職?」

京太郎「身を固めることの隠語でもあるな」

「むっ、それはダメ」

京太郎「そうでなくても神社の方から婿にならないかとか誘われたり、一番シャレにならなかったのはアレだな」

「アレ?」

京太郎「弁護士を敵に回すと怖い」

「なにがあったの?」

京太郎「いや、全く身に覚えのない婚約が進んでるんだぞ? 軽い恐怖だよ」

「……どうせ京ちゃんが悪い」プイッ

京太郎「リアルに殴り合いになったんだから勘弁してくれ……なんとか誤解は解けたけど」

796 :

のどっち…

797 :

和ェ……

798 = 777 :

なんもかんも京太郎が悪いw

799 = 87 :



「京ちゃんは大学に行こうとは思わなかったの?」

京太郎「大学なぁ……久ちゃんから誘われたけど」

「……」

京太郎「結局行かなかったな」

「それで私のとこに来たと」

京太郎「違う。貯めた金で旅に出て、たまたま照ちゃんのとこに寄ったらスカウトされたんだよ」

「つまり、私のことが恋しくなったと」

京太郎「どこを要訳したらそうなるかなぁ」


京太郎「っと、そろそろ時間だな」

「ん、今日は気合入れていく」

京太郎「目指すは優勝か」

「勝てば三連覇」

京太郎「三連覇、ね」


『じゃあ、夏の大会で三連覇。これでどうだ』


京太郎(なんか昔、そんなこと言ったような気がするな)

800 = 87 :



「待ってて、勝ってくるから」

京太郎「そういえばさ、最後のインターハイのときも同じこと言ってなかったか?」

「うっ……」

京太郎「結局白糸台が優勝したけど、個人戦では咲が優勝してたよな」

「あれは……不調だったから」

京太郎「まあ、多分俺のせいだな」

「……自覚あったんだ」

京太郎「照ちゃんは知ってたのか?」

「うん、ずっと前から」

京太郎「じゃあなんであの時キスなんてしたんだかな」

「抑えきれなくて、つい」

京太郎「抑えきれなかったのは俺の方なんだけどな」

「じゃあ悪いのは京ちゃん?」

京太郎「わかっててしてきたそっちにも責はあるだろ」

「私の処女、奪ったくせに」

京太郎「それとこれと関係あるかのように言うのはやめなさい」


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