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元スレ京太郎「俺が三年生?」美穂子「傍にいられるだけでいいんです」

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251 = 87 :




恭子「……」

「まあ、事故みたいなものなのよー」

洋榎「うちだったらサッとかわすけどなー、サッと」

絹恵「お姉ちゃんと一緒にされても困ると思うんやけど」

「う~ん、出だしから順風満帆とはいかないんやねぇ」

恭子「……次やな、次」



優希「ロン、12300!」

「ちょっ」


優希「またまたロン! 9600の二本場は10200!」

「まっ」


優希「ツモだじぇ! 4300オール!」

「ひぇっ」


小蒔(わぁ、凄いです!)

白望(姫松の人、哀れ……)ナムナム


252 = 87 :




恭子「……」

絹恵「……」

洋榎「あー……」

「ま、まあ、今回は運が悪すぎたってことなのよー」

「でもぉ、もうトップとの点差は90000近いわけやなぁ」

恭子「代行、ちょい黙ってください」


恭子(信じとるで、漫ちゃん……!)



優希「連荘!」


白望(とは言うものの、ツモられたらこっちにも被害が出るわけだし)

白望(ちょっと、走り回りすぎだよね)


優希「リーチ!」

253 :

これはトラウマレベル

254 = 87 :



白望(私の能力は聴牌が速くなるわけじゃない)

白望(だからここは正攻法)

白望(多分あっちほどじゃないけど、私の手牌も完成してるし)トン

白望(正直点数は高くない。でも、相手の勢いを削ぐためにも上がっておきたい)

白望(誰か差し込んでくれたら楽なんだけど……)


小蒔「……」ポワポワ

「……」アワワワワ


白望(なんかダメっぽいなぁ……)

白望(どうしようかな……よし)


白望「リーチ」トン


255 = 87 :




恭子「……今、小瀬川がリー棒出す前に考え込みましたね」

洋榎「せやなぁ」

絹恵「えっと、長考してから上がると手が高くなる、でしたっけ?」

「ちょっとばかし不可解なのよー」

恭子「その場合は手を変えて上がっている。でもまだこの局が始まって間もない……これが何を意味するか」



白望「ツモ、リーチタンヤオピンフに……裏ドラ2。四本場だから、3400・6400」


優希(上がられちゃったじぇ……でも、まだ東場は終わってない!)

優希(速く動けるうちは少しでも相手の出目を潰して――)


優希「ポン!」

優希「チー!」


白望「ロン、7700」

優希「じぇっ!?」


白望(焦りすぎたね、もらっていくよ)


256 = 87 :




エイスリン「シロ、Cool!」

豊音「ちょー盛り上がるよー!」

トシ「迷い家の財宝は王牌の中に潜んでいたみたいだねぇ」

「竹井さんのとこの先鋒、一度躓いたら案外もろそうだね」

胡桃「この調子で潰しちゃえ!」


(胡桃は体型的に潰される側だって言ったら怒るんだろうなぁ)


胡桃「どうかした?」

「やけに張り切ってるなーって」

胡桃「チーム戦といえど、竹井さんには負けたくないからね!」


257 = 87 :




白望「ツモ、3900オール」


白望(ラス親のツモ上がり……これで清澄をまくってトップ)

白望(さて、ダルいからここでやめときたいけど――)


白望「連荘」


白望(後のみんなのためにもうちょっとだけ……)


優希(宮守の白い人、本当に能力とか関係なく強い……)

優希(トップも取られちゃったじぇ……)ションボリ


(後には主将たちが控えてるからとか、そない悠長なこと言っとる場合やない)

(少しでも差を縮めな、おでこに何書かれるか……!)


小蒔「あ、ツモです」


白望「……」

優希「じぇ……」

「ウソやん……」


小蒔「ツモのみ、一本場だから400・600です!」


白望(ちょっと、欲張りすぎたかな?)


258 = 87 :




『前半戦終了――!』



(あかんあかんあかん)

(前半終わってもう点数は半分ちょい……)

(このままじゃ、おでこに油性でなると書かれるくらいじゃ済まなくなる……!)


「はぁ……」トボトボ


恭子「すーずーちゃん?」


「ひっ」

恭子「なんや、鬼に会うたみたいな反応して」

「すいません……あんなに点取られて」

恭子「一回戦以上の大失態やな」

「……」

恭子「でも、まだ半分や。時間も点棒もまだ半分残ってる」

「もう、半分やないですか」

恭子「だからってうつむいとってもなんも変わらん。ほら」

259 = 87 :



恭子「顔上げて、これ食べて元気だしぃ」


「これって」

恭子「漫ちゃんがほったらかしにしてたタコス。主将の餌食になるところを死守したわ」

「そういえば」


京太郎『食ったら力になるかも……』


「いただきます……あ、おいしい」

恭子「うん、多少元気戻ったみたいやな」

「あの、ありがとうございます」ペコッ

恭子「礼より結果やな。トップとの点差は20000点以内に縮めること」

「できんかったら油性、ですか?」

恭子「頑張ってな?」ニッコリ


260 = 87 :




優希「うむ、タコスの運搬ご苦労」

京太郎「はいはいお礼は素直に言おうなー」グリグリ

優希「部活内暴力反対! 部活内暴力反対!」

京太郎「まったく……今のとこ点数はプラスだけど油断すんなよ?」

優希「それは骨身に沁みました……」

京太郎「だろうな」


優希「でも、負ける気は毛頭ないじぇ!」


京太郎「その意気だ」ワシャワシャ

優希「うわわっ」

京太郎「そんじゃ、行って来い」

優希「大船に乗った気で待ってるじぇ」

261 = 87 :




京太郎「でも後半はどうなるかね」


「それこそ神のみぞ知るところ」


京太郎「なんだ、いきなりあらわれて」

「姫様に糖分届けてきた」

京太郎「黒糖か」

「食べたい?」

京太郎「もらえるならな」

「口移しでいいなら」

京太郎「おいこら」

「じゃあポッキーゲームならぬ黒糖ゲームで」

京太郎「一瞬でケリついちゃうだろーが」

「手っ取り早くていい」

京太郎「お前な……そんなことやってると本当に勘違いされてキスされるぞ?」

「ん、どうぞ」

京太郎「あんまり年上をからかうな」ペシッ

「あうっ」

262 = 87 :



「からかってるけど、勘違いじゃないのに……」ボソッ


京太郎「もうそろ後半戦が始まるな」

「それじゃ、そろそろ戻る」

京太郎「ああ、だな」

「あ、そういえば……」

京太郎「ん?」

「霞さんになにかした?」

京太郎「石戸?」


『私では、あなたを支えられない?』


京太郎「……いや、何もないと思う」

「そう、ならいい」


263 = 87 :




「うーむ、どうなるかしらねー」

まこ「前半の収支は少なくない、後半もこの調子で稼げるなら問題ないと思うがの」

「ところが、大きな不確定要素があるのよね」

まこ「神代小蒔、かの?」

「前半では目立ったところはありませんでしたけど、そんなにすごい打ち手なんですか?」

「やばいときはとことんやばいわ」

「調子にむらがある、ということでしょうか?」

「そういうのとも少し違うとは思うんだけど……最大風速で言えば宮永照より上かもね」

「お姉ちゃんより……それって」

「ええ、間違いなく巷で言われるところの魔物ね」


(ま、実際に話したらぽやぽやした女の子なんだけど)

(うちの大将だって似たようなところがあるからそんなもんなのかしらね)


京太郎「戻ったぞー」

「先輩、ゆーきの様子は……」

京太郎「届けるもの届けてきたから大丈夫だ。ほら、タコスが切れないうちは調子良いだろ」

「そうですね」クスクス


京太郎(でも、なーんか嫌な予感するな)

京太郎(過保護な神様がなんにもしなきゃいいけど)


264 = 87 :




「姫様、今のところ安定してますね」

「練習のかいがあったってことね」

「神様に頼るだけじゃダメだって言ってましたから」

初美「でもでも、最近ローテーションが安定しないのですよ」

「去年みたいにある程度狙って調整するのが難しくなってるのよね……」


「まさに不安定な神様」


「おかえりなさい、姫様大丈夫だった?」

「糖分補給したから問題なし、あとあの人に会った」

「あの人? 戒能さん?」

「姉さんは解説中」

「須賀くんね」

「黒糖ゲームしようとしたら断られた」

初美「なんですか、それ?」

「ポッキーゲームの黒糖バージョン」

265 = 87 :



「ポッキー?」

「ゲーム?」


初美「はるる、まさかそれは……!」

「うん、そのまさか」

初美「うぅ、そんな恥ずかしいことを……そこまでやらないと雪辱は果たせないということなのですね」


「どうも事態が呑み込めないわ」

「一体なんなんでしょうかね?」


266 = 87 :




優希「ロン、12000!」

小蒔「はい」


(清澄、相変わらず東場は速い……!)

(今回は永水がかぶってくれた言うても、いつまた事故るかわからんし)

(ここは消極的でも点を減らさないように……)


「――っ」バチン


(アホか、私!)

(主将のように万能じゃない、真瀬先輩のように安定感はない、末原先輩のように速くもない)

(そんな私がここに置かれた理由、それはなんや!)

267 = 87 :



恭子『レギュラーに推した理由?』

『はい、自分で言うのもあれなんですけど、お世辞にも成績は良くないですし……』

恭子『たしかに漫ちゃんはちょっとした火じゃろくすっぽ火がつかん、しけった爆弾やな』

『し、しけった爆弾?』

恭子『でも、火種が大きいとこに放り込めばどうなるんやろな? うちが期待しとるのはそういうとこ』

『先輩……』

恭子『不発やったらデコに一筆やな』

『が、頑張ります!』

268 = 87 :



(だから――)


(――火ぃ、つけっ!)ボッ


白望「……大丈夫?」

「え?」

白望「自分のほっぺた叩いてたから」

「あ、大丈夫です」

白望「そう」


白望(なんか雰囲気変わった……かな?)


269 = 87 :




恭子「漫ちゃん……」


「でも、実際先鋒だけでひっくり返すのは厳しいと思うのよー」

洋榎「ん、大丈夫やないかな。火ぃ、ついたっぽいし」

絹恵「なんか変わったようには見えへんけど」

洋榎「感や、感」

絹恵「はぁ」

恭子「今度こそ見せてくれるやんな……!」


(あららぁ? 油性ペン、どこいったんやろ?)

(う~ん、代わりとってこよ~)


270 = 87 :




「ロン! リーチチャンタダブ東ドラ1……12300!」

優希「じぇじぇっ!?」


(やっと大きいのあがれた……)

(でも、まだまだ――!)


「ツモ! 4000・8000!」


白望(親っ被り、痛いな……)


「一発ツモ! 6000・12000!」


小蒔(炎が、爆ぜて……)ユラッ


271 = 87 :




恭子「爆発した!」ガタッ


洋榎「ようやっと収支プラスかー」

絹恵「漫ちゃん、ガンバ!」

「そのままバンバン稼ぐのよー」


「ただいま~」


恭子「代行、どこ行ってたんですか」

「ん~? ちょっと物品補充~」

絹恵「見てください、中継!」

「巻き返してる……漫ちゃん、やったんやな~」


恭子(一度火がつけばそう簡単には消えへん……)

恭子(神代にはムラがあるとはいえ、ここで稼いでおけるのはありがたい)

恭子(漫ちゃん、ようやった!)


272 = 87 :




白望(まずいな……今度は姫松が調子づいてる)

白望(しかも次は親番か……)チラッ


優希「ぬぅ……」グヌヌ

小蒔「……」ウトウト


白望(ここで止めておかないとまずいよね)


白望「――ポン」


白望(求められるのは、巧遅より拙速)

白望(迷ってる暇はない。上がられる前に上がる……!)


白望「ツモ、500・1000」


273 = 87 :




「あちゃ~、あがられてもうたなぁ」

恭子「まだです」

「末原ちゃん?」

恭子「漫ちゃんの火は、まだ消えません」



「ツモ! 3000・6000!」


白望(まだ勢いが消えてない? ダルすぎるよ……)

白望(次は親か……あがっておきたいところだけど――)


小蒔「……」スゥ


白望(……寝てるの? でも、この気配は……)


小蒔「……」フッ


274 = 87 :




「あ、寝た」

「どの神様が降りるのかしら?」

「順番通りに行ったら、そこまで酷いことにはならないと思うんですけど」

初美「なんにしても注目ですねー」



「うわ、モノクルが」

豊音「ちょー真っ白だよー」

胡桃「すりガラスみたい」

トシ「神代小蒔……去年は鬼のような強さだったみたいだねぇ」

エイスリン「Hmm……」カキカキ


エイスリン「オニミコ!」スチャッ


トシ「おや、随分かわいらしい鬼じゃないか」


275 = 87 :




「――っ」ゾクッ


「んー、ちょっと怪しい雰囲気ね」

京太郎「降りてきやがった……」

まこ「去年みたいなことが起こるなら……ちと厳しいかの?」

「三位に落ちたとはいえ、そこまで点差は開いてないですよね?」

京太郎「下手したらここから永水の一人浮きだ」

「そんな、まさか……」


(優希ちゃん、気を付けて)


276 = 87 :




小蒔「……」


優希(なんか、巫女さんの雰囲気がちがうじぇ)

優希(先輩が言ってたのって、もしかしてこれ?)


小蒔「賽を振りなさい」

白望「あ、うん」ポチッ


(また牌が上の方に偏ってる)

(火は消えてない……まだまだいける!)


小蒔「ツモ、4000・8000」


「んなっ!」


(速い、速すぎるやん!)

(せっかく南場に入って清澄が大人しくなったのに)

277 = 87 :



小蒔「次の親は私ですね」


白望(親番……やばそうな気配はそのままだし、あがらせたくないな)

優希(先鋒戦で終了なんてやだじぇ!)

(あかん、勢いが……)


小蒔「……」

白望「捨てないの?」

小蒔「その必要はありません」


小蒔「ツモ、天和です」


優希(そ、そんなオカルトありえないじぇ……)

白望(キツ……)

(あかん、メゲそう……でも)

278 = 87 :



(((次はなんとしてでも阻止しないと……!)))


小蒔「……」フッ

小蒔「……あれ? 私、寝てました?」


(ばっちり起きてたやん!)

白望(変な気配は薄くなったけど……)

優希(今まで寝てたなら、ここから先はどうなるんだじぇ……!)


小蒔「ここからは、全力以上であたらせてもらいます……!」



白望「ロン、5200の一本場は5500」

小蒔「あうぅ……」


279 = 87 :




「まぁ、こうなるわよね」

「姫様が頑張ってるのはわかるんだけどね」

初美「素の実力だけだと厳しいものがあるのですよ」

「もうすぐ終わる。大きなのに当たらなきゃ点数的には問題ない」


(でも、さっき降りてきた神様は……)



小蒔(失点しちゃいました……)

小蒔(私一人じゃ実力が足りないのはわかっています)


「……」トン

優希「……」トン

白望「……」トン


小蒔(相対しているのも、強い方ばかり……ここまで来れたのは、みんなや神様のおかげだということも)

小蒔(それでも、後ろ向きにはなりたくありません)


『是非もない、か』

『待ってろ、今行く』


小蒔(夢か現か判然としない記憶の中で、私の愛しい人はそう言って私を救ってくれました)

小蒔(恐らくは、強大な力にさらされて、傷つきながらも)

小蒔(だから、私も前を向いていたい)


小蒔「ツモ、2000・4000です!」


280 = 87 :




『先鋒戦、終了――!!』



「最後の、今までのに比べたらかわいかったわね」

京太郎「そりゃそうだろ」


京太郎(だって、神様はとっくに去ってたんだからな)

京太郎(ま、最後の最後は自分次第ってことなんだよな)

京太郎(でなきゃ、あんな過保護な神様が中途半端なところでやめるはずがない)

京太郎(うちの失点を嘆くべきなんだろうけど……)

京太郎(小蒔、頑張ったな)



281 = 87 :

てなわけで終了


人いるかわかんないけど安価とります

永水、姫松、宮守の次鋒から一人どうぞ

下1~下3

282 :

エイスリン

283 :

のよー

284 :

のよー

285 :

豊音エイスリン

286 = 282 :

今回は次鋒からか

287 = 285 :

急いだんで豊音消すの忘れてた…

289 :

はい

290 :

エイちゃん回だからキンクリされないな

291 = 87 :

それじゃ、のよーで

次 永水、姫松、宮守の中堅から一人

下1~下3

292 = 289 :

293 = 285 :

胡桃

294 = 283 :

296 = 282 :

297 = 87 :

宮守の座敷童で了解

んじゃ、次は永水、姫松、宮守の次鋒以外から一人

下1~下3

298 = 283 :

豊音

299 = 285 :

豊音

300 = 289 :

姫様


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