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元スレ八幡「あれから5年後……」
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TV『速報です! 指定暴力団山田組の本部、その他支部で相次いで爆発が起こっているとの情報が入っています。繰り返しお伝えします。指定暴力……』
先輩刑事「はは〜、こりゃあ公安の連中が忙しくなるぞ」
葉山「爆発って……テロでしょうか?」
先輩刑事「さーな、だが明らかに山田組を狙ってやがる。他のマフィアどもの仕業か、それとも……」
葉山「マフィア?」
先輩刑事「はは〜、こりゃあ公安の連中が忙しくなるぞ」
葉山「爆発って……テロでしょうか?」
先輩刑事「さーな、だが明らかに山田組を狙ってやがる。他のマフィアどもの仕業か、それとも……」
葉山「マフィア?」
先輩刑事「ああ。この街にいるクソ野郎は山田組だけじゃねーぞ。中国の三口会、ロシアのブラドヴァとかな」
葉山「そんなに……」
先輩刑事「まあ昔みたいに表立って行動してるわけじゃねーみたいだがな。薬物の売買や裏金投資とかぐらいだろ」
葉山「そうだったんですか」
先輩刑事「ああ、この爆発は三口会の仕業だと思うが……こんな規模でかくやられちゃ山田組もとうとうおしまいだな」
葉山「……でもそれっていいことじゃないですか?」
先輩刑事「ん?」
葉山「そんなに……」
先輩刑事「まあ昔みたいに表立って行動してるわけじゃねーみたいだがな。薬物の売買や裏金投資とかぐらいだろ」
葉山「そうだったんですか」
先輩刑事「ああ、この爆発は三口会の仕業だと思うが……こんな規模でかくやられちゃ山田組もとうとうおしまいだな」
葉山「……でもそれっていいことじゃないですか?」
先輩刑事「ん?」
葉山「いや、だって街からマフィアみたいな悪党が消えれば、より平和になるってことですよね」
先輩刑事「んー、まぁ見かけはな。でも実際には――」
葉山「?」
先輩刑事「……いいやなんでもない。それより俺たちもそろそろ行くぞ。休憩は終わりだ」
葉山「あ、はい。了解です」
先輩刑事「んー、まぁ見かけはな。でも実際には――」
葉山「?」
先輩刑事「……いいやなんでもない。それより俺たちもそろそろ行くぞ。休憩は終わりだ」
葉山「あ、はい。了解です」
TV『速報です! 指定暴力団山田組の本部、その他支部で相次いで爆発が起こっているとの情報が入っています。繰り返します。指定暴力……』
三口会幹部「……」
プルルルル プルルルル
ガチャ
三幹「……なんだ」
社長『き、きみもニュースを見てるだろ。や、山田組が……』
三幹「ああ、見てる……」
社長『も、もう事業は中止だ。これ以上はさすがに無理がある』
三幹「……」
三口会幹部「……」
プルルルル プルルルル
ガチャ
三幹「……なんだ」
社長『き、きみもニュースを見てるだろ。や、山田組が……』
三幹「ああ、見てる……」
社長『も、もう事業は中止だ。これ以上はさすがに無理がある』
三幹「……」
社長『山田組の後ろ盾だってもうないし、君たちと私の会社だけでやっていくのは不可能だ……』
三幹「……」
社長『それに君もわかっているはずだ。次狙われるのは我々のうちどちらかだぞ』
三幹「……だったらなんだ。返り討ちにすればいいだろ」グッ
社長『そ、それが通用できない相手だと今日わかったろ。あのマスクは尋常じゃない。ブラドヴァが恐れるのも無理はなかった』
三幹「……」プルプル
社長『私は海外へ高飛びする準備を進めている。きみもはやく国へ帰るんだ。わかったな』
プツッ プープー
三幹「……」プルプル
三幹「このまま帰れるかよ……クソがッ!」バンッ
ガシャンッ
三幹「……」
社長『それに君もわかっているはずだ。次狙われるのは我々のうちどちらかだぞ』
三幹「……だったらなんだ。返り討ちにすればいいだろ」グッ
社長『そ、それが通用できない相手だと今日わかったろ。あのマスクは尋常じゃない。ブラドヴァが恐れるのも無理はなかった』
三幹「……」プルプル
社長『私は海外へ高飛びする準備を進めている。きみもはやく国へ帰るんだ。わかったな』
プツッ プープー
三幹「……」プルプル
三幹「このまま帰れるかよ……クソがッ!」バンッ
ガシャンッ
ロシア
首領「……で、メソメソ帰ってきたと」
ブラドヴァ幹部「しょ、しょうがなかった……相手があのマスクだったんだ!」
首領「……それは本当なのか? あいつは死んだと聞いていたが」
ブ幹「ほ、本当だ。あの白い手は間違いない」
首領「……」
ブ幹「……」ゴクリッ
首領「……で、メソメソ帰ってきたと」
ブラドヴァ幹部「しょ、しょうがなかった……相手があのマスクだったんだ!」
首領「……それは本当なのか? あいつは死んだと聞いていたが」
ブ幹「ほ、本当だ。あの白い手は間違いない」
首領「……」
ブ幹「……」ゴクリッ
タッタッタ
首領「ん?」
コソコソ
首領「……なに、山田組が?……わかった。下がれ」
スッ
ブ幹「……?」
首領「……山田組が壊滅したそうだ」
ブ幹「!?」
首領「お前の言った通り、どうやら本当のようだな」
ブ幹「……だ、だろ?」
首領「ん?」
コソコソ
首領「……なに、山田組が?……わかった。下がれ」
スッ
ブ幹「……?」
首領「……山田組が壊滅したそうだ」
ブ幹「!?」
首領「お前の言った通り、どうやら本当のようだな」
ブ幹「……だ、だろ?」
首領「お前の件だが……今回は不問にしといてやる」
ブ幹「っ!」
首領「だがこのことが組織全体に知られ渡るのもあまりいいことじゃない。混乱を招くからな」
ブ幹「あ、ああ。そうだな……」
首領「いいか、これはお前と、お前の部下たちだけの胸にしまっとけ。決して他言するな。わかったな?」
ブ幹「……」コクリ
首領「よし、下がれ」
ブ幹「……」
サッ
首領「……はぁ、マスクか。厄介な奴が現れたもんだ、まったく……」
ブ幹「っ!」
首領「だがこのことが組織全体に知られ渡るのもあまりいいことじゃない。混乱を招くからな」
ブ幹「あ、ああ。そうだな……」
首領「いいか、これはお前と、お前の部下たちだけの胸にしまっとけ。決して他言するな。わかったな?」
ブ幹「……」コクリ
首領「よし、下がれ」
ブ幹「……」
サッ
首領「……はぁ、マスクか。厄介な奴が現れたもんだ、まったく……」
火曜日:午後6時半
渋谷
いろは「……」
「……」キョロキョロ
いろは「……あっ、せんぱいこっちです」
八幡「ん、おう一色」
スタスタ
渋谷
いろは「……」
「……」キョロキョロ
いろは「……あっ、せんぱいこっちです」
八幡「ん、おう一色」
スタスタ
八幡「悪いな遅れて」
いろは「いえ、私が無理に誘ったのが悪いんで」
八幡「そ、そうか……でもなんで渋谷なんだ?」
いろは「え?」
八幡「いや、他に場所ならいくらでもあっただろ。わざわざこんな人が多いところ選ばなくても……」
いろは「えっと……気分、ですかね〜」
八幡「っ、気分かよ」
いろは「あははー……」
いろは「いえ、私が無理に誘ったのが悪いんで」
八幡「そ、そうか……でもなんで渋谷なんだ?」
いろは「え?」
八幡「いや、他に場所ならいくらでもあっただろ。わざわざこんな人が多いところ選ばなくても……」
いろは「えっと……気分、ですかね〜」
八幡「っ、気分かよ」
いろは「あははー……」
八幡「まぁ、とりあえずここじゃなんだし、どっか店入るか」
いろは「あ、はい。そうですね」
八幡「って言っても俺、渋谷よくわかんねーからな……なんかあるか? 手軽な店」
いろは「う〜ん……じゃあ――」
八幡「おっと、酒は禁止な。またお前運びたくねーし」
いろは「なっ!」
いろは「あ、はい。そうですね」
八幡「って言っても俺、渋谷よくわかんねーからな……なんかあるか? 手軽な店」
いろは「う〜ん……じゃあ――」
八幡「おっと、酒は禁止な。またお前運びたくねーし」
いろは「なっ!」
八幡「ん?」
いろは「……わ、わかりました。じゃあもうスタバでいいですよね」
八幡「あ、うん」
いろは「ならはやくいきましょう」スタスタ
八幡「……お、おう」トコトコ
いろは「……わ、わかりました。じゃあもうスタバでいいですよね」
八幡「あ、うん」
いろは「ならはやくいきましょう」スタスタ
八幡「……お、おう」トコトコ
スターバックス
八幡「……ふぅ。で、なんだよ?」
いろは「はい?」
八幡「いや、話があるから呼んだんだろ?」
いろは「あ、はい。そうでしたね……」
八幡「……」
八幡「……ふぅ。で、なんだよ?」
いろは「はい?」
八幡「いや、話があるから呼んだんだろ?」
いろは「あ、はい。そうでしたね……」
八幡「……」
八幡「――っと、その前に」
いろは「?」
八幡「一色、お前俺と話すの緊張してるのか?」
いろは「えっ、なんでですか?」
八幡「なんかおとといから思ってたけど、妙に会話がむず痒いというか……」
いろは「……」
八幡「確かに見てくれは変わったけど、中身は案外変わってないぞ」
いろは「……まあ確かにちょっと今の先輩は危ないですけど」
八幡「危ないってなんだよ」
いろは「でもそんなんじゃないです」
八幡「……じゃあなんだよ」
いろは「いえ……これは私自身の問題なんで」
八幡「……そうか。まあいいや」
いろは「?」
八幡「一色、お前俺と話すの緊張してるのか?」
いろは「えっ、なんでですか?」
八幡「なんかおとといから思ってたけど、妙に会話がむず痒いというか……」
いろは「……」
八幡「確かに見てくれは変わったけど、中身は案外変わってないぞ」
いろは「……まあ確かにちょっと今の先輩は危ないですけど」
八幡「危ないってなんだよ」
いろは「でもそんなんじゃないです」
八幡「……じゃあなんだよ」
いろは「いえ……これは私自身の問題なんで」
八幡「……そうか。まあいいや」
八幡「じゃあ本題に入るか。で?」
いろは「あ、はい。――あの、おとといはありがとうございました。酔った私を家まで送ってくれて」
八幡「あー、そんなことか。いいよ別に」
いろは「いえ、本当にありがとうございました。先輩と私の家、結構離れてましたよね?」
八幡「まあな」
いろは「なのにわざわざ……すみません」
八幡「だからいいって」
いろは「……でも先輩」
八幡「ん?」
いろは「……まさか部屋まで入ってくるとは思いませんでした。どういうことですか、あれ?」ニコォ
八幡「ぁ……」(目が笑ってませんよ、一色さん)
いろは「あ、はい。――あの、おとといはありがとうございました。酔った私を家まで送ってくれて」
八幡「あー、そんなことか。いいよ別に」
いろは「いえ、本当にありがとうございました。先輩と私の家、結構離れてましたよね?」
八幡「まあな」
いろは「なのにわざわざ……すみません」
八幡「だからいいって」
いろは「……でも先輩」
八幡「ん?」
いろは「……まさか部屋まで入ってくるとは思いませんでした。どういうことですか、あれ?」ニコォ
八幡「ぁ……」(目が笑ってませんよ、一色さん)
いろは「?」ニコォ
八幡「……あ、あれはしょうがないだろ。お前ベロンベロンに酔っ払ってたから、俺がベットまで運んでやったんだ」
いろは「だからって女の子の部屋に入って、しかも親切に感想まで残さなくたっていいんじゃないですか〜?」ニコォ
八幡「……まぁ……実際汚かったし」
いろは「っ! あ、あれはあの時だけだったんですよ! たまたま散らかってただけで……」
八幡「飲みかけのペットボトルとか、弁当のゴミとか?」
いろは「ぐっ……あ、あれもたまたまで……」
八幡「ふーん」
いろは「と、とにかくこれからは勝手に入らないでくださいよ!」
八幡「いや、入らねーよ。てかそんな機会もうあるかもわからんし」
いろは「……」
八幡「……あ、あれはしょうがないだろ。お前ベロンベロンに酔っ払ってたから、俺がベットまで運んでやったんだ」
いろは「だからって女の子の部屋に入って、しかも親切に感想まで残さなくたっていいんじゃないですか〜?」ニコォ
八幡「……まぁ……実際汚かったし」
いろは「っ! あ、あれはあの時だけだったんですよ! たまたま散らかってただけで……」
八幡「飲みかけのペットボトルとか、弁当のゴミとか?」
いろは「ぐっ……あ、あれもたまたまで……」
八幡「ふーん」
いろは「と、とにかくこれからは勝手に入らないでくださいよ!」
八幡「いや、入らねーよ。てかそんな機会もうあるかもわからんし」
いろは「……」
八幡「……まさかこれだけのために呼んだんじゃないだろうな」
いろは「……そんなまさか。もう一つあります。彼氏の件です」
八幡「あっ……あ〜、あれはなんというか……本当に申し訳ない」
いろは「いえ、別にいいんです。もう」
八幡「彼氏はなんて?」
いろは「……別れました」
八幡「え?」
いろは「……そんなまさか。もう一つあります。彼氏の件です」
八幡「あっ……あ〜、あれはなんというか……本当に申し訳ない」
いろは「いえ、別にいいんです。もう」
八幡「彼氏はなんて?」
いろは「……別れました」
八幡「え?」
いろは「だから、別れました。あのあと電話で話して、そのまま別れて……まあ最後に振ったのは私ですが」
八幡「おい、それはダメだろ。誤解だったんだから」
いろは「……」
八幡「信じてくれるかどうかわからんが、俺も弁解しに行くよ。俺のせいでこうなったわけだし」
いろは「……いえ」
八幡「今からでもいいからあいつ呼ぼうぜ。なんなら家まで行って……」
いろは「いえ、もういいんです」
八幡「……いいって何が」
八幡「おい、それはダメだろ。誤解だったんだから」
いろは「……」
八幡「信じてくれるかどうかわからんが、俺も弁解しに行くよ。俺のせいでこうなったわけだし」
いろは「……いえ」
八幡「今からでもいいからあいつ呼ぼうぜ。なんなら家まで行って……」
いろは「いえ、もういいんです」
八幡「……いいって何が」
いろは「だから、もう別れたままでいいんですって」
八幡「それってどういう……」
いろは「正直、イケ男とは遊びだったというかなんというか……とりあえずキープしといたって感じで」
八幡「……」
いろは「だからこのまま別れてもいいんですよ。また新しいの見つければいいですし」
八幡「……おまえ、あいつの気持ちは?」
いろは「気持ち?」
八幡「それってどういう……」
いろは「正直、イケ男とは遊びだったというかなんというか……とりあえずキープしといたって感じで」
八幡「……」
いろは「だからこのまま別れてもいいんですよ。また新しいの見つければいいですし」
八幡「……おまえ、あいつの気持ちは?」
いろは「気持ち?」
八幡「ああ。少なくとも、あいつは本気だったぞ。本気すぎて気持ち悪かったが」
いろは「……」
八幡「それをお前は遊びだの、キープだの……それだけで済ませて終わらせるのか?」
いろは「……」
八幡「……いくらなんでも酷いだろ。あいつの気持ちも考えてやれよ」
いろは「……」
八幡「……」
いろは「……」
八幡「それをお前は遊びだの、キープだの……それだけで済ませて終わらせるのか?」
いろは「……」
八幡「……いくらなんでも酷いだろ。あいつの気持ちも考えてやれよ」
いろは「……」
八幡「……」
いろは「……せんぱい、変わりましたね」
八幡「あ?」
いろは「前のせんぱいだったら『あー、別にいいんじゃね』とか『うわ、ひで〜』で終わってましたもん」
八幡「……」
いろは「なんていうか、よく喋るようになりました……若干ウザいです」
八幡「(ウザいって)……まあ、この5年間誰ともしゃべらなかったからな。溜まってんだろ」
いろは「……とにかくもういいんです。イケ男とは」
八幡「……」
いろは「……」
八幡「あ?」
いろは「前のせんぱいだったら『あー、別にいいんじゃね』とか『うわ、ひで〜』で終わってましたもん」
八幡「……」
いろは「なんていうか、よく喋るようになりました……若干ウザいです」
八幡「(ウザいって)……まあ、この5年間誰ともしゃべらなかったからな。溜まってんだろ」
いろは「……とにかくもういいんです。イケ男とは」
八幡「……」
いろは「……」
八幡「じゃあ、あれはほんとか?」
いろは「……あれって?」
八幡「そのイケ男が言ってたんだが、お前が違う男と腕組んでたって」
いろは「え、なんですかそれ?」
八幡「ん、違うのか?」
いろは「はい。まったく心当たりありません」
八幡「じゃあ見間違いか……なら、なおさら――」
いろは「たぶん、見間違いじゃなくて嘘です」
八幡「は?」
いろは「……あれって?」
八幡「そのイケ男が言ってたんだが、お前が違う男と腕組んでたって」
いろは「え、なんですかそれ?」
八幡「ん、違うのか?」
いろは「はい。まったく心当たりありません」
八幡「じゃあ見間違いか……なら、なおさら――」
いろは「たぶん、見間違いじゃなくて嘘です」
八幡「は?」
いろは「私、大学ではアイドルみたいな存在で……だから人気なんですよ、特に男子から」
八幡「……」
いろは「まあそのせいで私の取り合いがあるみたいな?」
八幡「うわぁ……」
いろは「なんですかその反応。もしかして、疑ってます?」
八幡「いや、別に……」
八幡「……」
いろは「まあそのせいで私の取り合いがあるみたいな?」
八幡「うわぁ……」
いろは「なんですかその反応。もしかして、疑ってます?」
八幡「いや、別に……」
いろは「とにかくそういうことです。で、フリーになった私とあわよくばって考えてたんでしょう。実際前にもそういうことあったんで……」
八幡「……なんか大変だな、お前」
いろは「まあ……」
八幡「……」
いろは「……」
八幡「……なんか大変だな、お前」
いろは「まあ……」
八幡「……」
いろは「……」
いろは「……軽蔑、しますか?」
八幡「は?」
いろは「今のこんな私見て……軽蔑、しますか?」
八幡「なんで」
いろは「だって……」
八幡「……」
いろは「……」
八幡「……なんかよくわからんが、別に軽蔑まではしてないな。若干引いたが」
いろは「そう、ですか……」
八幡「は?」
いろは「今のこんな私見て……軽蔑、しますか?」
八幡「なんで」
いろは「だって……」
八幡「……」
いろは「……」
八幡「……なんかよくわからんが、別に軽蔑まではしてないな。若干引いたが」
いろは「そう、ですか……」
八幡「まあ、俺がとやかく言うことじゃないし、これはお前の問題だ」
いろは「……」
八幡「だからお前が解決しろ。俺はもう何も言わない」
いろは「……」
八幡「……ってことだ。この話はおしまい。他になんかあるか?」
いろは「……です」ボソッ
八幡「ん?」
いろは「……」
八幡「だからお前が解決しろ。俺はもう何も言わない」
いろは「……」
八幡「……ってことだ。この話はおしまい。他になんかあるか?」
いろは「……です」ボソッ
八幡「ん?」
いろは「ズルいです……」ボソッ
八幡「ん?」
いろは「……ズルいですよ……せんぱい」
八幡「な、何がだよ……」
いろは「あの時、私の気持ち変えといて突然いなくなっちゃうなんて……」
八幡「え、いや、それは」
いろは「わかってます、わかってますけど……」
八幡「……じゃあなんだよ」
いろは「それでも、もうちょっとなんか……こう……」
八幡「?」
いろは「もう……なんでもないです……」
八幡「……」(??????)
八幡「ん?」
いろは「……ズルいですよ……せんぱい」
八幡「な、何がだよ……」
いろは「あの時、私の気持ち変えといて突然いなくなっちゃうなんて……」
八幡「え、いや、それは」
いろは「わかってます、わかってますけど……」
八幡「……じゃあなんだよ」
いろは「それでも、もうちょっとなんか……こう……」
八幡「?」
いろは「もう……なんでもないです……」
八幡「……」(??????)
八幡「……そういえばお前、あのあと葉山とはどうしたんだ?」
いろは「……葉山先輩ですか? 別に、何も」
八幡「何もないわけないだろ、あんなにアタックしてたのに」
いろは「本当に何もないですよ」
八幡「……」
いろは「……葉山先輩ですか? 別に、何も」
八幡「何もないわけないだろ、あんなにアタックしてたのに」
いろは「本当に何もないですよ」
八幡「……」
いろは「何か言いたそうな顔ですね」
八幡「だってお前、葉山好きだったじゃん。大好きだったじゃん。焼肉の時も、媚び売ってたじゃん」
いろは「……」
八幡「?」
いろは「なんというか……私の知ってた葉山先輩は違ったというか……」
八幡「は?」
いろは「とにかく葉山先輩とは何もありませんでした」
八幡「……」
いろは「なんですか?」
八幡「いや……意外とあっさりしてんな、と思って」
いろは「……しょせんそれぐらいだったんですよ。今も、昔も……」
八幡「……」(なんか一色の話、終始グダグダだな。結局なにが言いたいのか、肝心なところがわかんねーんだよ……)
八幡「だってお前、葉山好きだったじゃん。大好きだったじゃん。焼肉の時も、媚び売ってたじゃん」
いろは「……」
八幡「?」
いろは「なんというか……私の知ってた葉山先輩は違ったというか……」
八幡「は?」
いろは「とにかく葉山先輩とは何もありませんでした」
八幡「……」
いろは「なんですか?」
八幡「いや……意外とあっさりしてんな、と思って」
いろは「……しょせんそれぐらいだったんですよ。今も、昔も……」
八幡「……」(なんか一色の話、終始グダグダだな。結局なにが言いたいのか、肝心なところがわかんねーんだよ……)
いろは「……先輩、最後に一つ、いいですか?」
八幡「ん、なんだ?」
いろは「ちょっと待って下さいね……」ポチポチ
八幡「ん?」
プルルルル ガチャ
いろは「あ、もしもし?……うん、うん……うん、もういいよ」
八幡「?」
いろは「うん、じゃあお願い……プツッ」
八幡「……なんだよ?」
いろは「先輩、さき謝っときますね。本当にすみませんでしたっ」ペコリ
八幡「は?」
トコトコ
友1「あ、いろはー! これが新しい彼氏ィ〜?」
いろは「あ、うん。そーだよっ」キャピキャピ
八幡「え」
友2「うわっ、めっちゃイケメンじゃん。やっぱすごいね〜いろは」
いろは「ううん、そんなことないって〜」
八幡「おい、一色これはいったい――」
友1「あ、いろはー! これが新しい彼氏ィ〜?」
いろは「あ、うん。そーだよっ」キャピキャピ
八幡「え」
友2「うわっ、めっちゃイケメンじゃん。やっぱすごいね〜いろは」
いろは「ううん、そんなことないって〜」
八幡「おい、一色これはいったい――」
友1「あ、どうもNew彼氏さんっ。一色の友達でーす」
友2「同じくぅ〜」
八幡「は、はぁ……」
友1「じゃあ日曜日よろしくお願いしまーすッ」
友2「お願いしまーすっ」
八幡「はぁ?」
いろは「……」ニコニコ
友1「用も済んだことだし、行こっか友1」
友2「うん。じゃあまた明日ね、いろは〜」
いろは「うん、またね〜」フリフリ
トコトコトコ
友2「同じくぅ〜」
八幡「は、はぁ……」
友1「じゃあ日曜日よろしくお願いしまーすッ」
友2「お願いしまーすっ」
八幡「はぁ?」
いろは「……」ニコニコ
友1「用も済んだことだし、行こっか友1」
友2「うん。じゃあまた明日ね、いろは〜」
いろは「うん、またね〜」フリフリ
トコトコトコ
八幡「なんだったんだ今の……おい一色」
いろは「あっはは……」
八幡「お前まさか……だからこんなとこに呼びだしたのか?」
いろは「あー、はい……そうです」
八幡「はぁ……もうなんかだいたい予測つくけど……日曜日ってなんのことだよ」
いろは「いや〜……実はですね……」
いろは「あっはは……」
八幡「お前まさか……だからこんなとこに呼びだしたのか?」
いろは「あー、はい……そうです」
八幡「はぁ……もうなんかだいたい予測つくけど……日曜日ってなんのことだよ」
いろは「いや〜……実はですね……」
八幡「はぁ〜!? トリプルデート???」
いろは「はいッ、前々から約束してたんですけど〜」
八幡 (まさかそこまでとは……)
いろは「私昨日別れたじゃないですか〜。で、そうすると行く相手がいなかったんでー」
八幡「行くなよ」
いろは「そんなことできませんよ〜。私のメンツが潰れちゃうじゃないですかーっ」
八幡「知らねーよ。潰れろよ」
いろは「うわ、ひどっ……まあとにかく、その日だけ先輩は私の彼氏(仮)っていうことで」
八幡「は? ふざけんな。なんで俺がお前の彼氏なんかに……」
いろは「そもそも先輩のせいで彼氏と別れることになったんですよねぇ〜。なら先輩にも責任あるんじゃないですかぁー?」
八幡「いや、それは……」
いろは「?」
八幡「それは誤解をとけばいい話だろ。今からでも遅くはないはずだ」
いろは「いえ、もういいです。なんか面倒くさいんで」
八幡「面倒くさいって……」
いろは「それに先輩との方が気楽でいいですし……とりあえずそういうことで」
八幡「俺の意志とかないの?」
いろは「ないですね」
八幡「……」
いろは「えっへへ〜♪」
八幡「いや、それは……」
いろは「?」
八幡「それは誤解をとけばいい話だろ。今からでも遅くはないはずだ」
いろは「いえ、もういいです。なんか面倒くさいんで」
八幡「面倒くさいって……」
いろは「それに先輩との方が気楽でいいですし……とりあえずそういうことで」
八幡「俺の意志とかないの?」
いろは「ないですね」
八幡「……」
いろは「えっへへ〜♪」
八幡「っ……だいたいよ、トリプルデートってなんだよ。聞くだけで吐き気するわ」
いろは「そうですか? 今じゃ普通だと思いますけど」
八幡「いや、いかにもリア充のやることだろ。てか、リア充の中でも頭のよろしくない奴がこぞってやりそうだな」
いろは「ん〜、そうですかねー……」
八幡「とにかく却下。無理だ無理」
いろは「そうですか? 今じゃ普通だと思いますけど」
八幡「いや、いかにもリア充のやることだろ。てか、リア充の中でも頭のよろしくない奴がこぞってやりそうだな」
いろは「ん〜、そうですかねー……」
八幡「とにかく却下。無理だ無理」
いろは「えーっ! そんなのこっちが無理ですよ〜! もう約束しちゃったじゃないですか〜」
八幡「風邪でもなんでも言い訳つけろ」
いろは「ダメですよ〜。友1と友2は大学でも数少ない友達なんですからー……あっ」
八幡「……」
いろは「と、とにかく断れません……あっはは」
八幡「……あのなぁ」
いろは「はい……」
八幡「風邪でもなんでも言い訳つけろ」
いろは「ダメですよ〜。友1と友2は大学でも数少ない友達なんですからー……あっ」
八幡「……」
いろは「と、とにかく断れません……あっはは」
八幡「……あのなぁ」
いろは「はい……」
八幡「高校のときはお前に付き合って、あれこれ手伝ってたけど今は違うんだよ。わかるだろ?」
いろは「いえ、わかりません」
八幡「は」
いろは「だって先輩ニートですよね?」
八幡「……ニートじゃねーよ」
いろは「えー、じゃあなんなんですか〜?」
八幡「フリーター」
いろは「どこが違うんですかぁ?」
八幡「ニートは働いてない。フリーターは働いている。以上」
いろは「でも結局暇ですよね?」
八幡「暇じゃねーよ。フリーター舐めんな」
いろは「いえ、わかりません」
八幡「は」
いろは「だって先輩ニートですよね?」
八幡「……ニートじゃねーよ」
いろは「えー、じゃあなんなんですか〜?」
八幡「フリーター」
いろは「どこが違うんですかぁ?」
八幡「ニートは働いてない。フリーターは働いている。以上」
いろは「でも結局暇ですよね?」
八幡「暇じゃねーよ。フリーター舐めんな」
いろは「え〜、そんなこと言われてもー」
八幡「とにかく自分でなんとかしろ。もうお前も大人だろ」
いろは「……」
八幡「そもそも俺じゃなくてもいいだろ。お前男子に人気なんだろ? なら適当に選んでさ」
いろは「……だって先輩が」ボソッ
八幡「あ?」
いろは「……せんぱい、あのこと由比ヶ浜先輩に言っちゃいますよ?」
八幡「あのこと?」
八幡「とにかく自分でなんとかしろ。もうお前も大人だろ」
いろは「……」
八幡「そもそも俺じゃなくてもいいだろ。お前男子に人気なんだろ? なら適当に選んでさ」
いろは「……だって先輩が」ボソッ
八幡「あ?」
いろは「……せんぱい、あのこと由比ヶ浜先輩に言っちゃいますよ?」
八幡「あのこと?」
いろは「はい。私、覚えてたんです。泥酔した私の身体に〜、先輩があんなことこんなことぉー……」
八幡「まてまてまて、してません、してませんよ。だいたいなんで泥酔してたのに覚えてんだよ」
いろは「してないって、証明できるんですか?」
八幡「っ……」
いろは「ん?」ニコッ
八幡「た、たしかに……はだけた胸元から覗くブラとあれが絶妙なバランスでマッチして一瞬淫らな衝動に駆られたが――」
いろは「なっ!? 何見てるんですかッ! 先輩のエッチ! 変態!! 痴漢!!!///」
八幡「ちょ、一色。マジでやめろって。周りからの視線が」
ジーッ
八幡「……」ゴクリッ
いろは「……///」
八幡「まてまてまて、してません、してませんよ。だいたいなんで泥酔してたのに覚えてんだよ」
いろは「してないって、証明できるんですか?」
八幡「っ……」
いろは「ん?」ニコッ
八幡「た、たしかに……はだけた胸元から覗くブラとあれが絶妙なバランスでマッチして一瞬淫らな衝動に駆られたが――」
いろは「なっ!? 何見てるんですかッ! 先輩のエッチ! 変態!! 痴漢!!!///」
八幡「ちょ、一色。マジでやめろって。周りからの視線が」
ジーッ
八幡「……」ゴクリッ
いろは「……///」
八幡「と、とにかく、一度は思ったが俺は断じてそんなことしてない。そこらの猿と一緒にするな」
いろは「……でも証明できませんよね」
八幡「……」
いろは「どうしますか? 今すぐメールでも電話でもしますよ?」
いろは「……でも証明できませんよね」
八幡「……」
いろは「どうしますか? 今すぐメールでも電話でもしますよ?」
八幡「……っふん、やってみろよ。それこそ俺がやったという証拠なんて――」
ピッポッパッ プルルルル
ガチャ
いろは「……あ、もしもし警察ですか? 今ここに――」
八幡「ごめんなさい嘘ですやめて下さい」
スッ
いろは「……じゃあ?」
八幡「やりますよ。やればいいんだろ」
いろは「はいッ! お願いしますね、せんぱいっ!」ニコッ
八幡「……くそ」
ピッポッパッ プルルルル
ガチャ
いろは「……あ、もしもし警察ですか? 今ここに――」
八幡「ごめんなさい嘘ですやめて下さい」
スッ
いろは「……じゃあ?」
八幡「やりますよ。やればいいんだろ」
いろは「はいッ! お願いしますね、せんぱいっ!」ニコッ
八幡「……くそ」
八幡「で、どうすりゃいいの」
いろは「うーん……そうですね、仲の良いカップルって感じで演じてもらえればオッケーですっ」
八幡「はぁ〜……そんな経験ないからわからないんだが」
いろは「あー、そうでしたね。先輩の場合は」
八幡「……」
いろは「うーん……そうですね、仲の良いカップルって感じで演じてもらえればオッケーですっ」
八幡「はぁ〜……そんな経験ないからわからないんだが」
いろは「あー、そうでしたね。先輩の場合は」
八幡「……」
いろは「じゃーあ〜……うーん……どうしますか?」
八幡「……無口キャラでいいんじゃないか。したら俺、何も喋らないから」
いろは「喋らないのはどうかと思いますが……それいいですよ」
八幡「……はぁ〜。だいたい友達なら断れるだろ、友達ならな」
いろは「っ……そ、そうですかね〜」
八幡「俺も知らねーけどよ」
いろは「……」
八幡「……無口キャラでいいんじゃないか。したら俺、何も喋らないから」
いろは「喋らないのはどうかと思いますが……それいいですよ」
八幡「……はぁ〜。だいたい友達なら断れるだろ、友達ならな」
いろは「っ……そ、そうですかね〜」
八幡「俺も知らねーけどよ」
いろは「……」
八幡「とにかく、日曜日だけでいいんだよな、彼氏のふりは」
いろは「ええ、まあ。次のデートまでには新しいの探しとくんで」
八幡「あー、はいはい。早くそうしてくれ」
いろは「……」
いろは「ええ、まあ。次のデートまでには新しいの探しとくんで」
八幡「あー、はいはい。早くそうしてくれ」
いろは「……」
八幡「じゃあもう帰るわ。用ないだろ」
いろは「あ、はい。あの……先輩!」
八幡「あ?」
いろは「今日はありがとうございました」
八幡「もういいよ別に」
いろは「あ、あの私……」
八幡「……」
いろは「……いえ、なんでもありません」
八幡「ああ、そう。じゃあ詳しいことはメールで伝えてくれ。――あと」
いろは「?」
八幡「一色、手を貸すのはこれで最後だからな。俺がこれからもいるなんて、限らないんだから」
いろは「え、あ、はい……」
八幡「じゃあな」
スタスタ
いろは「さよなら……?」
いろは「あ、はい。あの……先輩!」
八幡「あ?」
いろは「今日はありがとうございました」
八幡「もういいよ別に」
いろは「あ、あの私……」
八幡「……」
いろは「……いえ、なんでもありません」
八幡「ああ、そう。じゃあ詳しいことはメールで伝えてくれ。――あと」
いろは「?」
八幡「一色、手を貸すのはこれで最後だからな。俺がこれからもいるなんて、限らないんだから」
いろは「え、あ、はい……」
八幡「じゃあな」
スタスタ
いろは「さよなら……?」
火曜日:午後9時頃
自宅
TV『ニュースです。今日午前11時頃、指定暴力団山田組の本部及び支部で、相次いで爆発が起きたことに関し……』
八幡「……」
トテトテ
小町「あ、おにぃーちゃん。帰ってきてたんだ」
八幡「ん」
小町「ご飯は?」
八幡「食べてきた」
自宅
TV『ニュースです。今日午前11時頃、指定暴力団山田組の本部及び支部で、相次いで爆発が起きたことに関し……』
八幡「……」
トテトテ
小町「あ、おにぃーちゃん。帰ってきてたんだ」
八幡「ん」
小町「ご飯は?」
八幡「食べてきた」
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