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    元スレ京太郎「俺が三年生?」マホ「お兄さんと一緒です!」

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    103 :

    キャップかわええ

    104 :

    こんばんはー

    もう少ししたら始めます

    105 :

    ウッス、待ってるッス

    106 :

    んじゃ、始めますー

    107 :

    待ってた

    108 = 1 :



    ・三年、夏、ストーカーズ


    京太郎「うーむ」

    「どうかしたんですか?」

    京太郎「どうも最近、誰かに見られてるような気がして」

    「えっ」


    (も、もしかして目で追ってるのに気づいてくれたんでしょうかっ)


    「せ、先輩――」

    京太郎「とりあえずそこの二人、出てきなさい」


    優希「じぇっ」ガタッ

    「わっ」ガタッ


    「ふ、二人とも何してるんですか!?」

    優希「のどちゃんに怪しい動きがないか監視中だじぇ」

    「わ、私は京ちゃんが変なことしないように」

    京太郎「片付けしてる最中になにが起こるっていうんだよ……」

    109 = 1 :



    「と、とにかく! 先輩の言ってる視線は二人のことじゃないんですか?」


    京太郎「……お前ら、放課後に俺のことつけたりしてるか?」

    優希「隠れるぐらいなら直接ねだるじぇ、タコスを」

    「私は……そんなことする理由がないし」

    京太郎「じゃあ違うな」

    「そうなんですか?」

    京太郎「まあ、視線を感じるのは大体放課後だからな」

    優希「視線を感じるとは……もしや忍者か!?」

    京太郎「なんで忍者をチョイスしたかはともかくとして、感じるものは感じるんだからしょうがない」

    「もしかして、ストーカー?」

    京太郎「ストーカー、ねぇ」


    京太郎(そういや、一年前も似たようなことがあったな)

    110 = 1 :



    京太郎「覚えがない、わけでもないんだよな」

    優希「わお、まさかの自覚アリ。モテモテか」

    「……」


    京太郎(ま、そんな色っぽいものじゃないよな、あれは)


    京太郎「そろそろ出るぞ」

    優希「はーい」

    「あ、待ってよ」

    「先輩、今日の帰りはご一緒してもいいですか?」

    京太郎「悪い、ちょっと用事があるから一人で帰るよ」


    優希「残念、今日は三人仲良く帰るじぇ」

    「うん、そうしようよ」

    「そうですね……将来を誓い合っていても、プライベートは大切ですし」

    「えっ」

    優希「じぇっ」


    京太郎「お前らー、鍵閉めるぞー」


    111 :

    のどっちェ…

    112 = 1 :




    京太郎「さて、街に出てみたわけだが……」


    華菜「……」ジー


    京太郎「……いるな。窓に映ってるのが見え見えだよ」

    京太郎「暇人か、暇人なのかあいつは」

    京太郎「どうするかな……正直、相手するのはめんどいし」

    京太郎「かといって放置してるとなにしてくるかわからないし」

    京太郎「……撒くか?」

    京太郎「いや、そうしたところで根本的な解決にはならないんだよな」

    京太郎「よし、やっぱ捕まえるか」


    113 = 1 :




    華菜「しめしめ、見られてるのにも気づかずのうのうと」

    華菜「華菜ちゃんは学んだんだし、やつには正攻法で攻めても不利だと」

    華菜「ならば、弱点を攻めるしかないっ」

    華菜「さぁ、今日こそ暴いてやるぞー!」


    桃子「……なんすかね、あれ」

    桃子「ストーカーってやつっすか?」

    桃子「猫耳さんが金髪さんを……」

    桃子「そんなに仲は良くなかった気がするんすけど」

    桃子「うーん、なんか面白そうだからご一緒しちゃうっすかね」


    桃子「もしー、猫耳さーん」トントン

    114 = 1 :



    華菜「うわっ、びっくりした!」

    桃子「どもっす」

    華菜「お前……たしか鶴賀の影薄いやつ!」

    桃子「その覚え方はどうなんすかねぇ」

    華菜「そっちこそ猫耳さんってなんなんだよ!」

    桃子「なんか猫っぽいからそれでいいんじゃないすかね?」

    華菜「良くない!」


    京太郎「お前らさ、隠れるならもっと静かにしとけよな」

    115 = 1 :



    華菜「なっ」

    桃子「あ、おひさっす」

    華菜「バカな! 華菜ちゃんの完璧な尾行が……!」

    京太郎「穴だらけの間違いなんだな、これが」

    華菜「くっそー、今日はこれぐらいにしといてやるし!」ダッ

    京太郎「拾い食いして腹壊すなよー」

    華菜「するかっ、バーカバーカ!」


    桃子「逃げたっすね」

    京太郎「で、お前も俺のファンの一人なのか?」

    桃子「ファンクラブの会員になったら、なんか特典つくっすか?」

    京太郎「あるわけないだろうが」


    116 = 1 :




    華菜「今日は失敗したけど、明日こそは……!」

    華菜「あいつめ……キャプテンの裸を覗いた上に、この前は言葉巧みに遊びに誘って!」

    華菜「見てろよ、今にけちょんけちょんにしてやるし!」


    「おねえちゃんがもえてる」

    「もえたらいえがかじになっちゃうよ」

    「だいじょーぶ、このバケツにおみずをよういした」

    「それよりおなかすいた」グゥ

    「わたしも」グゥ

    「いかどーぶん」グゥ


    「「「……ごはんまだかなぁ」」」


    117 = 1 :



    華菜「むー」ジー

    桃子「どもー」

    華菜「うわっ! び、びっくりさせんなよっ」

    桃子「申し訳っす」


    桃子「それで、今日もっすか」

    華菜「それはこっちのセリフだし」

    桃子「まーまー、せっかくだしご一緒にどうっすか?」

    華菜「やだよ、邪魔になりそうだし」

    桃子「あ、行っちゃうっすよ」

    華菜「あーもう、あんまり騒ぐなよ」

    桃子「騒いでるのは主にそっちだと思うんすけど」

    華菜「いいから行くぞっ」


    118 = 1 :




    桃子「ふぅ、ぎりぎりっすね」

    華菜「お前すごいじゃん。見つかりそうになっても見つかんなかったのは初めてだよ」

    桃子「とりあえず鏡とかに映るのを避けてるだけなんすけどね」

    華菜「ふっふっふ、これでやつの弱点も見放題というものだし」

    桃子「あ、それはちょっと興味あるっす」

    華菜「だろー?」



    ゆみ「須賀じゃないか。こんなところで奇遇だな」

    京太郎「俺よりそっちがこっちに来ることのほうが珍しいんじゃないか?」

    ゆみ「ふっ、それもそうだな」

    京太郎「今日はショッピングか?」

    ゆみ「ああ、モモを誘おうと思ったんだが、今日は捕まらなかった」

    京太郎「じゃあせっかくだし一緒に行こうぜ。一人よりはマシだろ」

    ゆみ「わかった。同道させてもらおう」


    119 = 1 :




    京太郎「またいるな……けど」チラッ

    京太郎「今回ははっきり姿が確認できないか」

    京太郎「さすがに学習したか?」

    京太郎「めんどくさいな……今日は買い物もあるし放置だな」



    桃子「ふぅ、ぎりぎりっすね」

    華菜「お前すごいじゃん。見つかりそうになっても見つかんなかったのは初めてだよ」

    桃子「とりあえず鏡とかに映るのを避けてるだけなんすけどね」

    華菜「ふっふっふ、これでやつの弱点も見放題というものだし」

    桃子「あ、それはちょっと興味あるっす」

    華菜「だろー?」


    120 = 1 :




    ゆみ「須賀じゃないか。こんなところで奇遇だな」

    京太郎「俺よりそっちがこっちに来ることのほうが珍しいんじゃないか?」

    ゆみ「ふっ、それもそうだな」

    京太郎「今日はショッピングか?」

    ゆみ「ああ、モモを誘おうと思ったんだが、今日は捕まらなかった」

    京太郎「じゃあせっかくだし一緒に行こうぜ。一人よりはマシだろ」

    ゆみ「わかった。同道させてもらおう」



    桃子「加治木先輩!」

    華菜「ちょっ、騒ぐなよー」

    桃子「わ、私も加わっちゃダメっすかねっ」

    華菜「ダメに決まってるだろっ」

    桃子「あーん、そんなぁ」


    121 = 1 :




    ゆみ「ん?」

    京太郎「ああ、気にすんな。ただのストーカーだ」

    ゆみ「君がそういうスタンスならそれで構わないが……大丈夫なのか?」

    京太郎「相手が相手だし、深刻なことにはならないだろ」

    ゆみ「そうか」

    京太郎「いちいち相手するのも疲れるんだよ」

    ゆみ「それにしても、君はつくづく罪作りだな」

    京太郎「いや、そういう手合いじゃないんだよ」



    華菜「そういえば、団体戦の時は世話になったなぁ」

    桃子「先輩はかっこよかったっすよねっ」

    華菜「いやいや、そこは華菜ちゃんに軍配が上がるだろ」

    桃子「私としては譲れないっすね」

    華菜「頑固なやつめ……にしても、ああやって一緒に歩いてると、あの二人は中々お似合いっぽく見えるなー」

    桃子「そ、そうっすかね?」

    華菜「あいつもうちのキャプテンにちょっかい出さずにいれば無事にすむものを……」

    桃子「向こうからアプローチされてる可能性もあるっすよ?」

    華菜「それはっ、たぶらかされてるだけっ」


    122 = 1 :




    貴子「おー、清澄の須賀に鶴賀の加治木か」


    京太郎「あ、久保さん。合宿ではどうも」

    ゆみ「その節はご指導いただき、ありがとうございました」

    貴子「そこらへんは年長者の義務ってやつだと私は思ってる」

    京太郎「なんつーか、よく鬼コーチだって話は聞くけど、久保さんって後輩思いっていうか……案外優しいな」

    貴子「あーん? ナマ言ってんじゃねーよ」グリグリ

    京太郎「痛い痛いっ、テンプル痛いっ」

    ゆみ「……君は誰とでも仲良くできるんだな」

    京太郎「昔運動部だったし、こういうノリには慣れて――いたたたっ」

    貴子「よし、せっかくだし飯でも奢ってやるよ」

    京太郎「マジすか? 是非、って言いたいけど、加治木は?」

    ゆみ「私は……相伴にあずかります」

    貴子「決まりだな、じゃあついてこい」


    123 = 1 :




    華菜「あわわわわわっ」ガタガタ

    桃子「あれってたしか風越の」

    華菜「う、噂もしてないのに鬼がっ」

    桃子「噂をしてさすのは影っすよ」

    華菜「ててて、撤退、撤退だし!」タタッ

    桃子「ああっ」


    桃子「……私も帰るっすかね」


    124 = 1 :




    貴子「ん?」

    ゆみ「どうかしましたか?」

    貴子「ああ、多分気のせいだな。そんなに暇だったらみっちりしごいてやるところだけどな」

    ゆみ「はい?」

    京太郎「あー……」


    京太郎(多分気のせいじゃないんだよな)

    京太郎(まぁ、そんな義理はないけど黙っててやろう)


    貴子「それよりお前ら、食べたいものとかあんのか?」

    京太郎「俺はなんでもいいですけど」

    ゆみ「私もこれといっては」

    貴子「なんだぁ? 最近のガキは主体性がないってのか?」

    京太郎「うっ、たしかになんでもいいは多くの主婦を困らせる一言」

    ゆみ「ふむ、それでは……」

    125 = 1 :



    ゆみ「ケーキ、とか」


    京太郎「……なるほど」

    ゆみ「なぜそんな顔をする」

    京太郎「いや、いいんじゃないか? 俺も甘いもの大好き」

    ゆみ「た、食べたいと思ったんだから仕方ないだろう?」

    京太郎「だからいいって言ってるだろ」

    ゆみ「いいや君は心の中で、似合わねー、とか思っているに違いない」

    京太郎「おいおい、被害妄想混じってきてんな」


    貴子「お前ら、じゃれてねーでサテン行くぞ、サテン」


    京太郎「……」

    ゆみ「……」


    京太郎(サテンなんて言ってる人初めて見た)

    ゆみ(おそらくなんだが、それは死語の類では……)


    126 = 1 :




    華菜「今日こそはやつの弱点を暴いてやるし!」

    桃子「今日も今日とて懲りないっすねぇ」

    華菜「なんだよ、お前だって結局来てるじゃないか」

    桃子「それはあれっすね、私も色々興味があるんすよ」

    華菜「まぁ、邪魔だけはすんなよな」


    桃子(昨日、尾行の手助けされてたのは誰なんすかねぇ)ジトッ


    華菜「わかったかー?」

    桃子「はーい」

    華菜「それで、目標は――」


    京太郎「残念、ゲームオーバーだ」

    127 = 1 :



    華菜「い、いつの間にっ」

    京太郎「こうも連日続いてりゃ、分かるに決まってんだろ」

    桃子「金髪さんは隠れんぼも得意っぽいっすからね」

    華菜「お前はなに落ち着いてるんだよっ」

    桃子「いやぁ、よくよく考えたら私は見つかっても困ることがあんまりないというか」

    京太郎「よし、後で加治木に連絡だな」

    桃子「あうっ」


    華菜「形勢が不利なら出直して――」タタッ


    京太郎「だからゲームオーバーだって言ってるだろうが」ガシッ


    華菜「ぐぇっ、襟が伸びちゃうだろ!」

    桃子「まぁまぁ、ここはおとなしく捕まるのが吉っすよ」

    華菜「う、裏切り者ー!」

    桃子「先輩のお叱りを避けるためには仕方ないんすよ……」

    華菜「華菜ちゃんに味方はなしか!」

    京太郎「さて、引っ捕えたことだし移動するか」

    華菜「はーなーせー!」


    128 = 1 :




    京太郎「以上、説教終了。あ、もう正座は崩していいぞ」


    華菜「くそぉ、こんなやつに……」プルプル

    桃子「ま、巻き添えっす……」プルプル

    京太郎「これに懲りたら俺へのストーカー行為は控えること、いいな?」


    京太郎(とか俺が言ったら結構なブーメランだけど)

    京太郎(まぁ、この際だし気にしないでおこう)

    京太郎(今大事なのはそこじゃない)


    華菜「コーチの名前を出されたら、華菜ちゃんとしては手も足も耳も尻尾も出なくて猫の手も借りられないんだし……」

    京太郎「お前な、次期部長なんだろ? それがあんなことやってるってのはちょっとまずいんじゃないか?」

    華菜「うっ、でも……」

    京太郎「デモもストもない、と言いたいとこだけど、お前としては煮え切らない部分も多いだろうな」

    華菜「あ、当たり前だろっ」

    京太郎「だから、今回は俺が歩み寄ろう」

    129 = 1 :



    京太郎「ほら、これ」


    華菜「……なんだよ、この包み」

    京太郎「お前の妹たち、誕生日が近いんだろ? 渡しといてくれ」

    華菜「はぁ? だれがお前からの贈り物なんか――」

    京太郎「言っとくけどそれ、みほっちゃんも一緒に選んだやつだからな」

    華菜「にゃっ!?」

    京太郎「もちろん、受け取らないとか捨てるなんて言わないよな?」

    華菜「~~っ、、わかったよ! 渡せばいいんだろ渡せば!」

    京太郎「そういうことだ、頼んだぞ」

    華菜「華菜ちゃんはもう帰るし!」

    京太郎「途中で開けるんじゃないぞー」


    130 = 1 :




    華菜「とか言われて開けないわけないだろ」

    華菜「なんでもホイホイ言いなりになる華菜ちゃんじゃないんだし」ゴソゴソ

    華菜「えっと、クッキー? 手作りっぽいな、これ」

    華菜「あと、この紙切れは……」


    『おねえちゃんがあそんでくれるけん』


    華菜「……そういえば、最近あんまりかまってやってなかったな」

    華菜「ふぅ……よし、今度あいつらの好きなもの作ってやるかな」

    華菜「別にこんな紙切れは関係ないけど、関係ないけど!」

    華菜「……ほんと余計なことに気を回しやがってさー」


    華菜「あーもう、むしゃくしゃするー!」


    131 = 1 :




    桃子「それで、なにあげたんすかね?」

    京太郎「大したもんじゃないよ」

    桃子「だったら別に言っちゃってもいいっすよね?」

    京太郎「まあ、クッキーとあと……魔法のチケット?」

    桃子「魔法のチケット? 夢の国の招待券とかっすか?」

    京太郎「んな高いもの贈れるか。原価はほぼゼロだよ」

    桃子「なんすかね……あ、肩たたき券とか」

    京太郎「ま、似たようなものだな」


    京太郎(俺の予想がドンピシャなら今頃毒気を抜かれてるはず)

    京太郎(それで今後、俺に対する敵意が鈍れば万々歳だな)

    132 = 1 :



    桃子「ところで、私の誕生日も近いんすけど」

    京太郎「なんだ、プレゼントの催促か?」

    桃子「いやー、別に無理にとは言わないっすけどー、私も友達が少ないっすからー、そういうのに飢えてるというかー」チラッチラッ

    京太郎「はいはい、露骨なアピールありがとう……お、加治木からメール返ってきた」

    桃子「え、というかいつの間に送ったんすか」

    京太郎「合間にちょっとな……どれどれ」


    『モモもお前と遊べて嬉しいんだと思う。だから多少の粗相は許してやってくれないか?』

    133 = 1 :



    桃子「ってこれきっちり報告済みじゃないっすか!」

    京太郎「うわっ、人の携帯を覗くんじゃない」

    桃子「裏切り者ー、薄情者ー、鬼っ、悪魔っ、えーっと……イケメン!」

    京太郎「褒めるのか貶すのかどっちかにしなさい」

    桃子「むぅ……こうなったら意地でもなんか買ってもらうっすからね!」

    京太郎「はいはい、じゃあ行くぞ」

    桃子「え、今からっすか?」

    京太郎「善は急げってな。それとも急がば回れってことで今度にするか? 急いては事を仕損じるらしいし」

    桃子「今日、今日がいいっす!」

    京太郎「素直でよろしい。で、なんか具体的な希望とかあるか?」

    桃子「えーっと、うーん……」

    京太郎「いや、ないなら無理にとは言わないけど」

    桃子「じゃあ、あそこの高そうなフレンチで――」

    京太郎「却下」



    134 = 1 :

    選択済みエピソード

    ・一年
    入学式、久との再会
    春、美穂子登場
    春、二人のあいだにある壁
    美穂子再び
    初夏、久との対立
    初夏、美穂子への依頼
    初夏、美穂子との特訓
    初夏、決戦前夜
    決戦
    初夏、リスタート
    夏、新たな出会い
    夏、欠けた月
    夏、初めての執事(アルバイト)
    夏、衣の麻雀講座
    今宵、月が満ちるとも
    夏休み、遠征初日
    夏休み、松実姉妹
    夏休み、遠征二日目――鹿児島
    夏休み、眠り姫
    夏休み、遠征三日目――大阪
    夏休み、目覚めぬ未来
    夏休み、遠征四日目――岩手
    夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
    夏休み、遠征最終日――東京
    夏休み、グランドマスター
    夏の始まり
    エピローグ
    その後の美穂子
    秋、バイト執事再び
    秋、衣の誕生日(略してころたん)
    秋、膝枕の日
    秋、祭りの後で
    秋、恋敵?
    冬、雪の降り始め
    冬、年の初めに
    冬、画面の向こう側
    冬、節分の前の日
    冬、アラフォー(予備軍)
    三月八日、一年後の誕生日
    三月十五日、好みのタイプは?
    三月十六日、初めてのお出かけ
    三月、おもちと温泉と
    三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)

    135 = 1 :

    ・二年
    部活動紹介、まこ入部
    春、学食にて
    美穂子との再会
    初夏、ストーカー?
    初夏、池田の逆襲
    初夏、タイムリミット
    初夏、県予選開始
    初夏、団体戦決着
    初夏、縺れた糸
    初夏、まこの苦労日記
    初夏、ライバル
    夏、全国へ
    夏、ワールウィンド
    夏、奈良の王者
    夏、修羅の国のクールビューティー
    夏、大阪の魔物
    夏、大阪の姉妹
    夏、神代の姫
    夏、一番目と二番目
    夏、スリーピングビューティ
    秋、次の目標
    秋、まこの苦労日記その2
    秋、二人と一人
    冬、旅行に行こう
    冬休み、小悪魔
    冬休み、ゆきみだいふく
    冬休み、神社の娘と王者の進路相談
    冬休み、はとこ
    エピローグ
    五月十日、膝枕とおんぶ
    八月二日、パンツの日
    秋、ロッカーの中
    秋、月見の夜に
    九月二十一日、プレゼントの意味
    九月二十四日、お揃い
    秋、キャットチャンバー
    秋、初めての学校祭
    秋、牌のお兄さん
    秋、こどな
    秋、苗字と名前
    冬、記憶と縁
    冬、王者の休日
    冬、蓼食う虫もなんとやら
    冬、鎖でつなぐもの
    三月、主役のいない旅行
    三月、ゆきが消える前に

    136 = 1 :

    ・三年
    優希との出会い
    春、和の初恋?
    春、インハイチャンプ
    初夏、最後の一人
    初夏、不和
    和の悩み
    咲との微妙な関係
    優希の好物
    初夏、合宿
    初夏、家庭訪問@原村家
    初夏、最後の県予選
    初夏、鏡
    初夏、見えない彼女の見つけ方
    初夏、決意
    初夏、県予選決勝戦
    初夏、東風とビギナーズラック
    初夏、個人戦9位と卓上の天使
    初夏、花天月地――嶺上の花と海底の月
    初夏、男子個人戦
    初夏、南風
    初夏、代償
    初夏、いつも傍にあるもの
    初夏、好きこそものの上手なれ
    初夏、お兄ちゃんと一緒
    初夏、将来の夢
    夏、楽しい合同合宿(地獄編)
    夏、楽しい合同合宿(天獄編)
    夏、プライスレスなもの
    夏、ストーカーズ
    そのころの阿知賀編
    そのころの阿知賀編その2

    ・EX
    小学五年、幼馴染
    小学五年、嫉妬
    中学二年、初夏、ゆみとの出会い
    中学二年、夏、試合観戦
    中学二年、三月、照との別れ
    中学三年、初夏、空白

    137 = 1 :

    てなわけで終了ー
    特に選択肢もないので次回は

    『三年、夏、ドライブ(と書いて決死行と読む)』

    になります

    それじゃ、おやすみなさい

    141 :

    乙~
    ドライブか、生存者が何人いるんだろうw

    142 :

    ドライブか、ころたんも連れて行ってあげたいところだ

    145 :

    乙ー
    和が思い込みの激しい女にw

    146 :



    ・小学五年、十月二十七日、憧憬


    京太郎「おいーっす」

    「あ、京ちゃん。いらっしゃい」

    京太郎「いきなり家に来いとか、なんかあんの?」

    「実は今日は咲の誕生日」

    京太郎「あー、そっか」

    「それじゃ、私は咲を探しに行くから中で待ってて」

    京太郎「ちょっとストップ」

    「なに?」

    京太郎「俺の仕事を増やす気か」

    「大丈夫、私にはお姉ちゃんとしての責任が――」

    京太郎「はいはい、わかったから家の中で待機なー」グイグイ

    「あっ」

    京太郎「んじゃー、さくって見つけてくるから」


    147 = 1 :




    「……おねえちゃんの、バカ」


    京太郎「お、いたいた」

    「あ、おねえちゃんの……」

    京太郎「帰るぞ、照ちゃんが迷子になる前に」

    「……やだ」

    京太郎「はあ? 今日は誕生日なんだろ?」

    「だって、おねえちゃんにプリンたべられたんだもん……」グスッ

    京太郎「……照ちゃん、なにやってんだよ」ハァ


    京太郎「しょうがない、俺が新しいプリン買ってやるよ」


    「ほ、ほんとに?」パァ

    京太郎「ホントのホントだよ。まぁ、誕生日プレゼントってことで」

    「やった!」


    148 :




    京太郎「連れてきたぞー」

    「あ、戻ってきた。もう少し遅かったら私が出るところだった」

    京太郎「……間一髪間に合ったかー」

    「おねえちゃんおねえちゃん」

    「咲、プリンの件はごめ――」


    「えへへ、これかってもらったの!」

    149 = 1 :



    「ぷ、プレミアムジャンボプリン……」ジュルリ

    京太郎「照ちゃん、よだれふこうぜ」

    「咲ばかりずるいっ」

    京太郎「いやいや、妹のプリン食べちゃったのはどこのだれだったっけ?」

    「むっ……いいもん、たかがプリンひとつぐらい」ムスッ

    京太郎「そのプリン一つで喧嘩になったんだけどな……ほら、むくれてんなよ」

    「……むくれてない」

    京太郎「わかったわかった。じゃあなんか一個だけ、なんでも頼み聞くから」

    「じゃあ、私にもプリン――」

    京太郎「あ、金がかかるのは却下な」

    「なんでもじゃない……騙された」

    京太郎「これ以上使ったらはやりんのCD買えなくなるんだよ」

    「……じゃあ今度、京ちゃんの家にお泊りしていい?」

    京太郎「お泊まり会かー……楽しそうだな!」


    「ふたりとも、なかよし」

    「……いいなぁ」


    150 = 1 :




    京太郎「んじゃ、ごちそうさまでしたー」

    「もう帰っちゃうの?」

    京太郎「もうって……外暗いからな」

    「一人は危険。私もついてく」

    京太郎「いや、余計危険だからやめよーぜ。帰りに迷子になられても困るし」

    「むっ」

    「あのっ」

    京太郎「ん?」

    「きょうはありがとうございました」ペッコリン

    京太郎「いいって、気にすんな」ワシャワシャ

    「……きょ――」


    「きょう、ちゃん」


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