元スレ八幡「と、戸塚―!!」由紀「みーくんの彼氏!?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
351 :
>>1「続きを書いていきます」
俺「おぉ‥どれだけ待ったか....」ボロボロ
352 :
1990年のゲームの武器知ってるとかやっぱり平塚先生ってアラサーなんだなー
353 :
だいぶ前の駅前でドキッとした、だがやっぱり佳は難しいか。乙 次も楽しみにしてる
354 :
>>352
それ以上はいけない
355 :
>>352
決めつけは良くないな。
ご兄姉が懐かしんで引っ張り出したのを一緒にプレイしただけかもしれないだろうが。
わた・・・平塚先生が昔懐かしのゲームに詳しいのはきっとそういう事なのだろうさ。
356 :
>>355
先生なにやってんすか
357 :
雨から帰ってきた八幡に駆け寄ってタオルを渡すところが新婚さんにしか見えない(真顔)
358 :
八幡馴染んできているようで何よりだが、それだけにもしいなくなったら学園生活部が心配。(タイトル的にあり得ないだろうが)
精神的なものはもちろん、何より戦闘力と物資確保の面で八幡への依存度が大きいから、いなくなった場合その落差がミスを呼ぶ可能性が高く、ワンミスが死につながる状況でそれはかなーり致命的。
359 :
八幡馴染んできているようで何よりだが、それだけにもしいなくなったら学園生活部が心配。(タイトル的にあり得ないだろうが)
精神的なものはもちろん、何より戦闘力と物資確保の面で八幡への依存度が大きいから、いなくなった場合その落差がミスを呼ぶ可能性が高く、ワンミスが死につながる状況でそれはかなーり致命的。
360 :
八幡馴染んできているようで何よりだが、それだけにもしいなくなったら学園生活部が心配。(タイトル的にあり得ないだろうが)
精神的なものはもちろん、何より戦闘力と物資確保の面で八幡への依存度が大きいから、いなくなった場合その落差がミスを呼ぶ可能性が高く、ワンミスが死につながる状況でそれはかなーり致命的。
361 :
きっしょ
362 :
八幡馴染んできているようで何よりだが、それだけにもしいなくなったら学園生活部が心配。(タイトル的にあり得ないだろうが)
精神的なものはもちろん、何より戦闘力と物資確保の面で八幡への依存度が大きいから、いなくなった場合その落差がミスを呼ぶ可能性が高く、ワンミスが死につながる状況でそれはかなーり致命的。
363 :
八幡馴染んできているようで何よりだが、それだけにもしいなくなったら学園生活部が心配。(タイトル的にあり得ないだろうが)
精神的なものはもちろん、何より戦闘力と物資確保の面で八幡への依存度が大きいから、いなくなった場合その落差がミスを呼ぶ可能性が高く、ワンミスが死につながる状況でそれはかなーり致命的。
364 :
恥ずかしい長文書くからコピペされる
365 :
まあ確実にコピペしてる奴の方が気持ち悪いんだけどね。
367 :
>>八幡馴染んできているようで何よりだが、それだけにもしいなくなったら学園生活部が心配。(タイトル的にあり得ないだろうが)
精神的なものはもちろん、何より戦闘力と物資確保の面で八幡への依存度が大きいから、いなくなった場合その落差がミスを呼ぶ可能性が高く、ワンミスが死につながる状況でそれはかなーり致命的。
かなーり致命的←ここで吹いた
368 :
DVシェルター職員だった場合、この人女性なんだよな……
心の病が深そうだしシェルター利用者の安全が心配
369 :
材木座の最期がワイルド過ぎる
八幡がみつけたリボンの意味が気になる
370 :
>>ここ入った実績あると調停で一方的に有利になるからって旦那になんの非もないのに逃げ込んでくる馬鹿が後を絶たなくて大変だぜ
自己紹介と判断した
371 = 367 :
馬鹿ばっかり
SSなんだから乙だけでいいじゃん
372 :
はまちssでの雑談はもはや風物詩なんやで
>>1乙
373 :
流石に雑談自重しろよ
長すぎ
374 :
でもくるみはガチでベタ惚れしてると思うんだよなあ。戦友じゃん
個人的な予想だけどさ
375 = 362 :
馬鹿ばっかり
SSなんだから乙だけでいいじゃん
376 :
乙だけは寂しい
やはり雑談がないと盛り上がらない
377 :
糞みたいな雑談で盛り上がるわけもなく…
378 :
外野の雑談を見にきているわけではない
379 :
『「』でレス抽出したらどうや
380 :
作者は雑談を見に来てるのでは?
381 :
このやり取りがもう既に雑談なのだった
382 :
>>1の中で筋書きはもうできてたんだろうけど、読んでるとそれが感じられないな。
キャラが自分の意志でそれぞれ動いた結果謎が解けたみたいに感じる。
だから面白いんだろうなここ。
末永く続くことを祈ってます。
383 :
馬鹿ばっかり
SSなんだから乙だけでいいじゃん
384 :
平塚先生それはメタルギア2ですか?
385 :
【次の日・雑居ビル】
八幡「……」テクテク
胡桃「おい!待てよ!」
八幡(いない。早く次の場所を)クルッ
胡桃「待てって!歩くの早すぎだぞ!」
八幡「悪い」テクテク
胡桃「だから待てって!」ガシッ
八幡「……」
胡桃「全然歩調変えてないじゃないか…ばか」
八幡「早く上の階も探索するぞ」
胡桃「あ、ああ…」
八幡「……」
八幡「なあ」
胡桃「ん?」
八幡「文化祭の件だが…あれ、やる意味あんのか?」
胡桃「演劇の事か?」
八幡「丈槍がやりたいというから付き合うがぶっちゃけ、観客なんてだれもいないじゃねぇか」
胡桃「今更そんなの言われなくても…」
八幡「丈槍を説得して、焼きそばの露店もどきでもやったほうが良いじゃねぇか?それなら『文化祭ごっこ』できるし、昼飯も食えて一石二鳥だ」
胡桃「で、でも信じてくれ。今までだって由紀が行動してきた事、提案してきた事は決して無駄じゃなかった」
八幡「……俺が言いたい事はそっちじゃない」ボソッ
胡桃「え、いま何て」
八幡「……」ガサゴソ
胡桃「それは地図…」
八幡「……」
八幡(もう時間が無い)
386 = 1 :
【その日の夕刻・学校の体育館】
胡桃「体育館にくるのは初めてか?」
八幡「ああ」
ぅぅぅ…あ“あ”あ“あ”…
八幡「奴らがうじゃうじゃいるな」
胡桃「ここらはアタシもノータッチだったしな」
八幡「スプレーは持ったな?」
胡桃「ああ。チャッカマンと消火器、念のために濡れた布団も用意した」
胡桃「外でりーさんたちも消火器とホースを用意してる。由紀には火災訓練って事で説明した」
八幡「まあ、火災訓練に限りなく近いな」
ォォォ…グゥゥゥ…
八幡「行くぞ」チャキッ
胡桃「おう!」チャキッ
シュゥゥゥ…ボォォォォ!
八幡「消毒の時間だ」
グォ!グォォォォォォォ…!
~~~~~~
八幡「よし完了だ。消火器を噴射しろ」
胡桃「消化ターイム!」
シュゥゥゥ…
美紀「ゲホゲホ…凄い事になってますね…」シュゥゥゥ
悠里「ホースも持ってきたけど、必要なさそうかしら」
八幡「まだ生き残りがいるかもしれん。防衛用に構えておけ」
八幡「俺は体育館のステージ裏とかも見てくる」
由紀「ふぇぇ…本格的な火災訓練だ!体育館大丈夫かな」シュゥゥゥ
悠里「大丈夫よ、後でしっかりお掃除するから」
387 = 1 :
【体育館制圧後・清掃】
美紀「あたり一面が粉だらけで…これはなかなか大変です」
由紀「あうぅぅ…疲れた~」
悠里「あれ、八幡くんは?」
胡桃「奴らの遺体をリヤカーに乗せてる。裏門にまとめて放棄してバリケードにするって言ってた」
悠里「遺体の山をバリケードって…まあアイツらも侵入できないだろうけど」
胡桃「八幡が言ってた。『いつかここを卒業する時が来たら、改めて火葬してやれ』ってさ」
悠里「火葬は私達がやるのね…」
~~~~~
由紀「お掃除完了…つ、疲れた…お腹減った…」
美紀「つい熱が入って深夜まで、休けい無しで掃除してしまいましたね…」
悠里「私が夕食の準備するから、みんなはシャワーでも浴びていて」
由紀・美紀・胡桃「はーい」
388 :
よっしゃ更新だぜ
389 = 1 :
八幡「あー疲れたー。腕が重い…疲れたからお前ら先に入ってて良いぞ」
由紀「八幡くん!前みたいに、みーくんのシャワータイムを覗いちゃダメだよ?」
八幡「覗かねぇよ。つーかそもそもアレは不可抗力で俺に覗く意志などなかった」
美紀「本当ですか?」ジーッ
八幡「本当だ」ボタボタ
悠里「は、八幡君!?鼻血が出てるわ!ティ、ティッシュ!」フキフキ
胡桃「またかよ!本当に懲りないな!」
由紀「はわわわわ!」
八幡(しまった。ついあの時のことを思い出してしまった。だって仕方ないだろ。体が女で顔が戸塚だしよ)ボタタタ
美紀「もう!先輩のスケベ!」
胡桃「……」ジーッ
悠里「今回はそんなに酷い鼻血では無いわね…」フキフキ
八幡「す、すまん。毎回ティッシュ当番を任せてしまって」
胡桃「……」ジーッ
八幡「……ん?何だよ恵飛須沢。コッチ見て」
胡桃(男が覗くのはダメだけど…恋人同士の男女なら、一緒にお風呂とかも入るんだよな…)ドキドキドキ
胡桃「……………」ボーッ
ポタポタ…ポタポタ…
八幡「っ!?恵飛須沢、鼻血が出てるぞ!」
胡桃「は?」ボタタタ
由紀「はわわわわ!!今度は胡桃ちゃんが!!」オロオロ
美紀「!!?」
悠里「い、いけない!凄い血の量よ!」
胡桃「え、え?アタシが鼻血…?」サワッ
胡桃「…って、なんじゃこりゃぁあ!!!」
悠里「ほらティッシュを詰めるわよ!」ググッ
胡桃「うっ!」ボタタタ
美紀「詰め込んだティッシュが、一気に真っ赤に染まった…!?」
八幡「だ、大丈夫かお前?」
胡桃「お、お前だけに言われたくねぇよ!馬鹿!」
胡桃(な、なに考えてんだ!?これじゃアタシが変態みたいじゃないか!!)カァァァ
胡桃「~~~っ!!///」
390 = 1 :
【次の日の深夜・部室】
悠里「今日は演劇のイメージトレーニングをしてもらう為に、DVDを見るわ」
八幡「メロスとシンデレラのか」
悠里「ええ。まずはシンデレラの方から視聴するわ」
~~~~
八幡「あの魔女って正確には妖精だったんだな。まあ魔法が使えるしどっちでも差し支えないだろうが」
美紀「でも由紀先輩の場合、魔女って言うより妖精の方がしっくりしますね」クスッ
由紀「エヘヘヘへ」テレテレ
八幡「確かに」
八幡(どちらかというと魔女は…怖い方の魔女なら陽乃さんが似合うな。ココにはいないけど)
「ん~~?誰が怖い魔女だって~~?」
八幡「ひぃぃっ!!?」ガタッ
学園生活部全員「!?」
「酷いな~比企谷。私、傷ついちゃった…」
八幡「な、なんでココに…アンタが…」ガクガク
「そんな事より私の心の傷、どう責任を取ってくれるのかな…んん?ねぇ比企谷君…」ニヤリ
八幡「」ダラダラ
胡桃「おい!しっかりしろ!」ユサユサ
八幡「ハッ!」
悠里「凄い汗よ…大丈夫?」フキフキ
八幡「あ、悪い…ティッシュだけでなくハンカチまで」
胡桃(ぐぬぬぬ、遅れを取った…)ググッ
美紀「あ…先手、取られちゃいましたね」
胡桃「え?」クルッ
美紀「あまりに汗が凄いようだから…その、ハンカチ渡そうと思って」
八幡「お、おうスマン。気持ちだけ受け取っておく」
美紀「ええ」ペコッ
胡桃「……?」
八幡「ぜぇぜぇ…」
胡桃「んで、一体誰の幻影を見てたんだよ」
八幡「部長の姉」
胡桃「ああ…前に言ってた、魔王か」
美紀・由紀・悠里「魔王!!?」
391 = 1 :
胡桃「お、次は王子とシンデレラが踊るシーンか」
美紀「そういえばダンスの所は、演劇の稽古でもカットしてきましたね」
悠里「どんな風に踊るか分からないから、今まではカットしてたのよね」
悠里「だからこのシーンを参考に、踊ってみないかしら?」
美紀「え、今からですか!?」
胡桃「……」ズキズキ
由紀「はわわわ、みーくんと八幡君が…」
八幡「よし今日はもう寝よう。明日は病院に行って輸血パックを入手してくる」
由紀「鼻血出ること前提!?」
胡桃「病院は散々見てきたけど、輸血パックは残ってなかったろ…」
八幡「よし、やっぱ止めよう。命がいくつあっても足りん。何なら演劇自体却下まである」
胡桃「大げさすぎだ!」
美紀「……イヤ、何ですか?」
八幡「は?」
美紀「私と踊るのがイヤなら…カットしてもらっても良いですが」
八幡「……本当にいやなら、輸血パックとか命云々言わねぇよ」
美紀「そ、そうですよね」
美紀「じゃあ、練習しましょうよ。やるからには徹底的にやらないと」
八幡「お、おう。鼻血は出ないように気をつける」
美紀「ふふ、演技力よりも鼻血の心配とかおかしいです」
八幡「何もおかしくない。命がかかってるからな」
美紀「ふふふ」
胡桃(美紀…?)
392 = 1 :
悠里「それじゃダンスのシーン。始めるわよ」
美紀「ぷっ、何ですかその格好」
八幡「念のために、前もって鼻の穴にティッシュを詰め込んだ」
由紀「3、2、1、アクション!」
美紀(王子役)「どうか私と踊ってくれ!」
八幡(主演)「喜んで」
美紀(たしか自分の左手で…相手の右手を握って)ギュッ
八幡(自分の左手を相手の腰に添えて…右手は頭の高さまで上げて…)ススッ
八幡・美紀「ぅ……///」ドキドキ
胡桃「……」モヤモヤ
由紀「はわわわ///」
悠里(こ、これは…刺激的ね…///)ドキドキ
由紀「よーし!せっかくだからBGMも流そう!」カチッ
♪~♪~
美紀「あ…」
美紀(これは…圭が買ったCDの曲…)
♪~♪~
八幡「こ、こんな感じで良いのか?」ススッ
美紀「え、ええ。良い感じです」
八幡・美紀「……///」ドキドキドキ
胡桃(美紀のやつ…良いな…)モヤモヤ
393 = 1 :
※圭が買ったCDの曲
曲名「We took each other's hand」
http://www.youtube.com/watch?v=a_gUxu4g1Ak
394 = 1 :
【次の日の夜・部室にて】
八幡(探索から帰り学校に戻ると俺達は、文化祭の準備をする事に)
胡桃「ダンボールで出来たお城のハリボテ、出来上がったぞ!」
悠里「お疲れ。こっちもメロスの時に使う、村や町のハリボテは完成したわ」
美紀「演劇で使う服のアレンジも完了しました!」
由紀「BGMの選曲もバッチリだよ!みーくんが持ってきたCDに入ってる曲も使うからね!」
美紀「ええ…あの曲は圭のお気に入りですから是非」
八幡「……」
胡桃「どうした?ボーッっとして」
八幡「別に。疲れただけだ」
~演劇の稽古(シンデレラ)~
由紀(魔女役)「私は不憫なアナタに夢を叶える魔女だよ!」クルクル
八幡(主演)「夢を叶える…魔女?」
由紀「魔法の呪文、不思議な言葉!びびでばびでぶー!」
プツンッ
八幡(明かりが消えた。早くドレスに着替えねば…)ガサゴソッ
八幡(……なぜ俺がドレスを着なければならんのだ)ススッ
パッ
八幡「おい!明かりつけるの早ぇよ!まだ着替えてる最中だっつーの!」
由紀「はわわわわ///」
美紀「きゃあああ!!!」
悠里「ご、ごめんなさい!///」カァァ
胡桃「おいりーさん!しっかりしろよ!///」ドキドキ
395 = 1 :
胡桃「しっかし由紀。随分と演劇が上手くなったな」
八幡「ああ。丈槍はああいう役が似合うな」
由紀「えへへへ…でもね、本音言うとシンデレラ役も良いなって思うかな」
八幡「元はと言えばお前がクジ引きを提案したのが原因だろうが」
由紀「あ、そうだったね」テヘペロ
美紀「でも由紀先輩は普段も、あんな感じですよ」
由紀「ふぇ、そう?」
美紀「ええ、みんなを元気にしてくれる…魔法使いですから」
由紀「えへへへへ」
八幡「どっか抜けてるけどな」
由紀「にゃ、にゃにおー!」
~演劇の稽古(メロス)~
悠里(暴虐の王)「もうすぐ時間切れだな」
八幡(メロスの親友セリヌ役)「いや、まだだ。彼は必ずここへ来るだろう」ブルッ
悠里「はんっ、戯言が。もう間に合わん。お前はここで処刑され地獄へ落ちるのだ」
悠里「残念だったなセリヌよ。お前はメロスに裏切られたのだ。実に無様だ」
悠里「処刑の見学に来たこの町の諸君!わかったか?これが人間と言う生き物の本性だ…フハハハハハ!」
八幡「……」
胡桃「カット!良い感じだ!」
悠里「ふぅ…緊張したわ…」
胡桃「りーさんの演技、凄かったぜ!」
悠里「え、そう?」
八幡「ああ、迫真の演技って奴だ。あの声音…どす黒いオーラ…」
悠里「そ、そう///」ドキッ
八幡(一瞬だけ陽乃さんと見間違えた)ブルッ
396 = 1 :
【演劇終了後・部室】
八幡「……」
悠里「みんな、お疲れ様」ニコッ
美紀「今日も疲れました」
由紀「でも楽しかったよね!」
美紀「ええ」ニコッ
八幡「……」
胡桃「シャワー浴び終えたら、その後はゲーム大会しようぜ!」
由紀「良いね、やろうやろう!」
美紀「体力が有り余ってますね」
悠里「ゲームしても良いけど、夜更かしはダメよ」
胡桃「分かってるよ…ん?」
八幡「……」
胡桃「八幡、どうしたんだ」
八幡「……」
由紀「どうしたんです?そんな悲しそうな表情で」
由紀「八幡くん…?」
悠里「具合が悪いの?」
八幡「……」ガソゴソ
バンッ
美紀・由紀・悠里「それは……」
胡桃「巡ヶ丘の地図…」
八幡「……」ススッ
キュッキュッ
胡桃「あっ……」ビクッ
胡桃(マーカーペンで…線を引いた…)ズキン
八幡「……」
八幡「ココまでだ」
397 = 1 :
由紀「え、え?」
悠里「……!!」
美紀「まさか…」
八幡「ああ、もう…探索しつくした」
胡桃「」
八幡「だが見つからなかった」
由紀「え…て、転校しちゃうの?」
八幡「ああ、遠くにな」
胡桃「」
美紀「そ、そんな…せめて文化祭が終わるまで」
八幡「お前らの道楽に付き合ってる余裕は無い」
悠里「ど、道楽って…そんな言い方…」
八幡「地獄に戻らなきゃいけないんだよ。妹を戸塚を、部員を助ける為に」
悠里「……!!」
八幡「だから配役はまた考え直せ。それか違う出し物をするか」
八幡「あるいは、文化祭の企画自体無かった事にするか」
学園生活部全員「……」
八幡「夢はいつか覚める物…シンデレラに出てくる魔女もそう言ってたな」
由紀「八幡くん…」
八幡「学園生活部での活動…楽しかった。だが、もういかないとな」
八幡「俺は地獄に帰る」
398 = 1 :
胡桃「イヤだ…」プルプル
胡桃「イヤだ…イヤだイヤだイヤだ…イヤだ!!!」ポカッ
八幡「叩くな」
胡桃「イヤだ!イヤだ!」ポカポカ
八幡「……」
胡桃「イヤだ…!!」ギュゥゥ
八幡「……そんな強く服の裾を掴むな」
胡桃「う…ぅぅ…」ツーッ
胡桃「大好きだった先輩が亡くなって…ショックで…」
胡桃「由紀たちに支えられても…始末した時の事を夢でうなされて…」
胡桃「お前がいたから…立ち直れて…」
胡桃「それでお前までもいなくなったらアタシ…」
八幡「そういう発言やめろよ。勘違いするだろ」
胡桃「あ…えと…」モジモジ
八幡「……」
八幡(これだけは絶対に言いたくなかった。かけがえの無い存在だからだ)
八幡(だが止む終えん)
八幡「あーぶっちゃけるけどよぉ……」ギリギリ
八幡(言え。比企谷八幡。由比ヶ浜を泣かした時も、クソみたいな女だった相模南を泣かした時も…似たような手段は使ってきたはずだ)
八幡(もうこの手の手段は使わないと誓ったのだが…だがこいつの為だ)
八幡(怯えるな。恐怖に屈するな。情に流されるな。罪悪感に飲まれるな。甘い感情は殺せ)ズキズキ
八幡(俺は嫌われ者だ)ガクガク
八幡「それともお前は単に、先輩とやらの穴埋めを俺にしてるんだけじゃねえのか?」
胡桃「」
八幡「誰でも良かったんだろ?」ニヘラ
399 = 1 :
胡桃「……」プルプル
悠里「あなたねぇ!いい加減に…!」
胡桃「ふっざけんじゃねぇぞ!!!!」ブンッ
ドンッ
八幡「痛っ!!」
悠里「ちょ、胡桃!?」
由紀「胡桃ちゃん!!止めて」ガシッ
胡桃「離せ由紀!!」
美紀「は、八幡先輩…」
八幡(そうだ、これで良い)
胡桃「ぜぇ…ぜぇ…」プルプル
由紀「止めて…こんなの、悲しいよ…」グスッ
八幡(これで全員、俺に幻滅したはずだ)
胡桃「………………」
胡桃「お前がそこまで言うのなら!!!」
八幡「……??」
胡桃「アタシ!お前に付いてく!!」
400 = 1 :
八幡「な、何を言って…」
八幡(嘘だろ、こんなはずじゃ)
胡桃「八幡をぶん殴ったおかげで、少し冷静になれた」
悠里「何を言ってるの…?」
胡桃「ははは、アタシとした事が…そうだよ、怒る必要なんて何一つ無かった」
胡桃「ありがとなリーさん、さっきはアタシの為に怒ってくれたんだろ?」
胡桃「でもよ、怒る必要はないぞ」
悠里「……?」
胡桃「八幡は本心であんな事を言ったんじゃない」
八幡「何をいってやがる、が、ガチで本心だ」
胡桃「じゃあ何で声が振るえてんだよ」
八幡「そ、それは…殴られ…て…」ツーッ
胡桃「それに何で泣いてるんだよ」
八幡「ぁ…しまっt…」ボロボロ
美紀「……なぜ本心じゃないって言い切れるんですか?」
胡桃「八幡と探索をしてる時に、色んな事を聞いたんだ」
八幡「……」
みんなの評価 : ★★★
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