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    元スレ八幡「と、戸塚―!!」由紀「みーくんの彼氏!?」

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    551 :

    まあ、このクロスでハッピーエンドを目指したらこうなるか。乙

    552 :

    結局ハッピーエンドなのね
    とりあえず乙

    553 :


    最後のは全部幻覚とかそういうオチだろうと思ってたら完結してたでござる
    悪くはなかったよ

    554 :

    >>1に殺伐さ少なめ、ほのぼのって書いてあるし多少はね?

    おまけも楽しみにしてるぞ

    555 :

    1人生き残った八幡がみんなのゾンビに囲まれながら幻覚を見てるとか考えてた俺は心が汚れてしまっているのだろうか…

    556 :

    >>555
    どこの多聞先生だよ

    557 :

    ってか葉山が雪ノ下達だけで学校にいけせる訳ないんだよなぁ…
    いたらハーレムが崩れるから仕方ないとはいえ

    558 :

    別の場所に避難したか別の場所でゾンビになったか

    559 :

    雪ノ下やガハマが八幡の所に行くと強行に主張すれば、避難所での自分の立場と雰囲気の悪化を慮った上で、
    最終的には雪ノ下&ガハマの自由意思に任せる(=実質的に見捨てる)ぐらいのことはするだろあの男
    鉄火場にはトコトン弱く誤った選択肢しか取れない葉山が、選択を謝らないわけがない

    560 :

    >>557
    葉山隊の方でも、状況的にある程度戦力になる人間を女性だからと後方に下げておく余裕がなかったんで、二人一組で偵察や物資回収をやってたとか?

    561 :

    つうか雪ノ下が葉山の指図に従うわけがないだろうが
    さっさとガハマさん引き連れて八幡探しに行くかはるのんと合流するなりするだろ

    562 :

    お前らの中の葉山の人物象なぞどうでもいいわww

    563 :

    じゃあ黙ってろよ

    564 :

    雑談とかいらないから黙って

    565 :

    自治行為はもっといらないんだよなぁ

    566 :

    自治行為以前にうっとおしいんだよな

    567 :

    雑談がメインみたいなもんなのに…

    568 :

    お前らの中の雑談の存在意義なぞどうでもいいわwwww

    569 :

    >>568
    長々と葉山の人物像語ったのに一蹴されたからって怒んなよ

    570 :

    >>109で言ってた他の分技ルートは書くの? 
    とりあえずおまけを楽しませてもらいます

    571 :

    今日おまけ一つ書くって言ってた

    572 :

    誰かに言った覚えは無いけど、出来たので投下します

    573 = 1 :

    オマケ①(回想話)
    タイトル:結衣「ゆきのん…そこにヒッキーはいないよ。誰もいない」

    【数日後・部室】

    胡桃「由紀は職員室へ行ったか?」

    悠里「ええ、今頃めぐねえと一緒にいるわ」

    雪乃「それじゃ始めましょうか」

    八幡「zzz…」

    胡桃「おい八幡おきろ!」ゴンッ

    八幡「痛っ…」

    美紀「しっかりして下さい!今日は今度の事について話し合うって、昨日決めたじゃないですか!」

    八幡「ああ…そうだな…」ヌボーッ

    美紀「まったくもう!」

    雪乃「それで…私と由比ヶ浜さん、戸塚くんと小町さん、祠堂(しどう)さんはまだこの学校に来たばかりだから…」

    雪乃「部長の若狭さんから改めて、現在のライフラインの説明を願うわ」

    悠里「ええ。元々この学校には食料の備蓄が沢山あったの。それと屋上で菜園もやっているわ」

    悠里「それに付け加え八幡君と胡桃が、食料と物資を確保してくれたおかげで随分余裕があるわ。おかげでバリケードの強化も出来たわ」

    悠里「ただ先日から人数が倍以上に増えて、食料の減り方も倍以上になるわね」

    美紀「水に関しては問題ないですが、やっぱり食料の問題は欠かせませんね」

    胡桃「でも人が増えた分、やれる事の幅が広がるのも確かだ」

    悠里「そうね。だから人数が増えた事により、何か出来ることが無いか、意見はあるかしら」

    八幡「それなら前みたいに外出して物資と食料を確保すればいいだろ。毎日ではなく定期的によ」

    胡桃「そうだな。大体、週に2~3回位のペースで行けば問題ないだろ」

    574 = 1 :

    彩加「でもそうなると、闘える人が限定で行ったほう良い思うな」

    八幡「そうだな。あまり闘えない奴には無理強いは出来ん」

    八幡「闘える奴は…俺と恵飛須沢、雪ノ下と由比ヶ浜、戸塚と小町と祠堂(しどう)で良いのか?」

    「私は、小町と彩加先輩と行動する様になってから闘うようになったから、経験不足であんま強くないし…戦力外で考えた方が良いよ」

    小町「小町も基本的に戸塚さんに守られてばかりでしたし、自分を守るのが精一杯です。同じく戦力外で考えてほしいと…」

    八幡「だとすると、事実上の戦力は5人か」

    胡桃「じゃ、じゃあ…前みたいにアタシと八幡で一緒に行くか?///」

    結衣「あ、アタシも闘えるから!い、一緒にどうヒッキー?///」

    八幡「え?お、おう…」ドキッ

    胡桃(結衣の奴もなかなかグイグイ来るな…)モヤモヤ

    雪乃「戦力は多い方が良いでしょう。だから5人で良いのでは?」

    結衣「え?う、うん!そうだね!そうすればヒッキーの負担も減るモンね!」

    胡桃「そ、そうだな…はは、ははは…多い方が頼もしいもんな…」

    彩加「それじゃあ小町ちゃんと圭ちゃんには、お留守番で学校の防衛役を務めてもらっても良いかな?」

    小町「それなら大丈夫です!」

    「外よりはずっと安全だもんね」

    八幡「いや念のためもう一人、学校に強いのを残した方がいい」

    結衣「それじゃ外出組は4人だね!」

    雪乃「それならさっそく、外出組の当番を決めましょう」

    575 = 1 :

    【翌日・デパート】

    胡桃「きょ、今日は一緒だったな八幡…///」

    結衣「こうやって一緒に行動するの久々だねヒッキー///」

    八幡「ああ」

    八幡(戸塚と一緒に行きたかった。一人強いの残した方が良いなんて言わなければ良かった)

    雪乃「みんな、四人だからと気を抜かないで。もうすぐ食料品コーナーよ」

    ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…

    八幡「来たな、結構な数だな」

    胡桃「確かに。4人いて助かった」

    雪乃「待って」

    八幡「ん?」

    雪乃「私だけで充分よ」

    八幡「大した自身だな。でもあの数は流石に危ない」

    雪乃「ご心配どうも。でも私は由比ヶ浜さんと女二人で乗り越えてきたの」

    雪乃「戦力として不安に思われないよう、実力を示してあげるわ」チャキン

    胡桃「おお…ついに抜刀した…」

    雪乃「行くわよ」ダダッ

    ズバッ、ザシュッ、シュバッ

    胡桃「動きが早ぇ…!」

    雪乃「ふっ…!」ダダッ

    ズバッ、ザシュッ、シュバッ

    八幡「」

    八幡(雪ノ下は奴らの群れの中心で、華麗にゾンビの首を斬り落としていく)

    ズバッ、ザシュッ、シュバッ

    八幡(長い髪をなびかせながら、刀を扱うその所作は美しく、そして力強く、見るものを魅了する)

    576 = 1 :

    雪乃「制圧完了よ」チャキッ

    結衣「さっすがゆきのん!」パチパチ

    胡桃「なんか…凄すぎて言葉が出ないぜ…」

    八幡「……」

    雪乃「どうかしら?比企谷君」

    八幡「……」

    結衣「ヒッキー!いつまでボーっとしてるの!」

    八幡「へぇ?あ、ああ…何というか…」

    八幡「平塚先生と同じ位凄かったと思うぞ。体力があればな」

    雪乃「ぜぇ…ぜぇ…そう、まあ褒め言葉として受け取っておくわ」

    胡桃「まじでお前らの顧問は何者なんだよ…」

    八幡「例えるならあれだ。雪ノ下は場合はかまいたち、平塚先生は竜巻って感じだったな」

    雪乃「比企谷君はポルターガイストかしら?」

    八幡「単に存在感が無いって言いたいだけだろ」

    胡桃「……」

    胡桃(八幡から聞かされていたが想像以上に凄いな…八幡が一目置くのも無理は無いか…)モヤモヤ

    胡桃(雪乃の奴、キレイだしな…アタシはあんな華麗に戦闘できる自身がねぇよ)モヤモヤ

    ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…

    八幡「ちっ…今度は後ろからか」

    胡桃「うし!今度はあたし達の出番だな!」

    雪乃「お手並み拝見といきましょうか」

    結衣「待って」

    八幡・胡桃・雪乃「?」

    結衣「今度はあたしが行く!」

    577 = 1 :

    胡桃「さっきほどじゃないが、結構な数だぞアレは」

    八幡「見栄を張るな由比ヶ浜。今度は俺と恵飛須沢が先陣切るから後ろにいろ」

    結衣「あーー!そうやって馬鹿にして!あたしだってずっとゆきのんと頑張ってきたんだよ!女二人で!」

    雪乃「そうね。あの人数なら由比ヶ浜さんだけで充分よ」

    八幡「マジで言ってのんかお前は」

    雪乃「不安に思うなら彼女の戦う姿を見て判断して」

    結衣「見てろヒッキー!くるみん!あたしの火事場の馬鹿力を!」

    結衣「……」ススッ

    胡桃「……?」

    八幡(目を瞑り、シャベルを顔の目の前まで近づけ、何かを独り言を呟いてる…?)

    結衣「……」ブツブツ

    八幡「アイツなにやってんだ?」

    雪乃「本人曰く、おまじないだそうよ」

    八幡「……?」

    結衣「みんなはあたしが守る…みんなはあたしが守る…みんなはあたしが守る…」ブツブツ

    578 = 1 :

    ~過去回想・パンデミック初日の由比ヶ浜宅~

    雪乃「……」ガタガタ

    結衣「……」ガタガタ

    雪乃「か、感謝してるわ…」

    結衣「うん…あたしの家は無事は無事でよかった…」

    結衣「ヒッキーは…どうしてるんだろ…」

    雪乃「小町さんは今日、比企谷君の看病するから早く帰ると言ってたわね…二人とも無事だといいけど」

    結衣「うん。あたし達も一緒に御見舞い行けば良かったかな」

    雪乃「3日前に行ったじゃない」

    結衣「そういえばそうだったね」

    雪乃「しかしこんなの時に風邪を引くなんて、つくづくタイミングの悪い男ね」

    結衣「まったくだよ!」

    雪乃「フフフ」

    結衣「エヘヘ」

    雪乃「ありがとう、由比ヶ浜さん」

    結衣「ううん。こちらこそ」

    雪乃「比企谷君、無事だと良いわね」

    結衣「うん」

    雪乃「ご両親…帰ってこないわね…」

    結衣「あ、そういえば、パパとママ。沖縄に旅行にいってるんだっけ…」

    雪乃「……それは幸いと言うべきか、不幸と言うべきか。判断に悩むわ」

    結衣「沖縄も無事とも言い切れないし、でも離島だから安全とも言えるし…もしかしたらもう千葉に帰ってきてるかもしれないし…」

    結衣「無事だと良いなパパとママ」

    579 = 1 :

    結衣「ジッとしてても仕方ないし、今のうちいつでも外に出れる準備しよ!」

    雪乃「そうね、ここもぜったい安全とは限らないものね」

    結衣「必要な物を押し入れにあるから手伝って」

    雪乃「分かったわ」

    ~~~~

    雪乃「こんな感じかしら」

    結衣「食料と水と薬箱、服と預金通帳もある。オッケーだね」

    ドォォォン!!

    結衣「きゃあああ!!!」

    雪乃「なにか爆発した音が…隣からかしら…」

    ゴゴゴゴゴ…

    雪乃「っ!!大変、火が付いてるわ…」

    ゴゴゴゴゴ…

    結衣「うわやっば!!消火器、消火器…たしか玄関前に…」ダダッ

    雪乃「みるみる燃え広がっていくわ…毛布じゃ間に合わない」バタバタ

    結衣「は、早くしないと…」

    ガチャッ

    結衣「ひぃぃ!!」

    ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…

    結衣「い、いやあああ!!」カチッ

    シュゥゥゥ!!

    雪乃「どうしたの!?」ダダッ

    結衣「ぞ、ゾンビが沢山いて…消火器で吹き飛ばした…」

    ゴゴゴゴゴ…

    雪乃「火がすぐそこまで来てるわ…!」」

    シュゥゥゥ!!

    結衣「ウチを消しても、お隣も消さないとどんどん広がっていくばかりだよ…!」

    ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…

    雪乃「っ!!マズイわ、消火器の粉で飛ばされてたゾンビたちが立ち上がってきたわ!!」

    結衣「ど、どどど、どうしよう!?」

    雪乃「……命が最優先よ、逃げましょう」

    結衣「ごめん!!パパ、ママ!あたし家を守りきれ無かった…」ダダッ

    580 = 1 :

    ~雪乃のマンション~

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

    雪乃「」

    結衣「う、うそ…あのマンションまで…」

    雪乃「絶対的なセキュリティを誇っていたあの堅牢なマンションが…」

    結衣「ど、どうしようゆきのん…」

    雪乃「……こうなったら、避難所か私の実家ね」

    ブロロロロ!キキィィィー!

    陽乃「雪乃ちゃん!ガハマちゃん!」

    雪乃「姉さん…!」

    陽乃「早く乗って!」

    雪乃「行きましょう!」

    結衣「うん!」

    ~車中~

    雪乃「無事だったのね。助かったわ」

    結衣「ありがとうございます…」

    陽乃「……」

    雪乃「姉さん…」

    陽乃「……」

    陽乃「残念だけど、雪ノ下財閥はもう終わりだよ」

    雪乃「え…」

    陽乃「お父さんの会社…それと、ウチの実家が全焼しちゃった…」

    結衣「!!?」

    雪乃「う、うそ…」

    陽乃「食糧、生活用品意外に、通帳はもってきたけどね…果たしてこんな世の中になって、銀行は役に立つのだろうかね…」

    陽乃「流石にお姉ちゃんも参っちゃってるよ」

    雪乃「姉さん、私達はこれからどこへ…」

    陽乃「行く当てはあるよ。手遅れじゃなければ良いけどね」

    陽乃「少なくともそこらの避難所よりも安全かも」

    581 = 1 :

    陽乃「付いたよ」

    雪乃「ここって…葉山くんの実家じゃない…」

    結衣「ええ!?でか!!」

    葉山「無事だったんだね、良かった」

    結衣「隼人くん…」

    雪乃「そちらこそ無事で何より」

    陽乃「ここは家周りの壁もしっかり出来てるし、ゾンビも簡単に侵入は出来ないよ」

    葉山「避難する場所はここよりも、地下シェルターに行ったほうが良い」

    結衣「地下シェルターもあるの!?」

    ~地下シェルター内部~

    海老名・三浦「結衣!」

    結衣「みんなも無事だったんだね!」

    戸部「いや~隼人君と友達で本当良かったわー!」

    ・大岡「うんうん」

    ガヤガヤ、ガヤガヤ

    結衣「他にも色んな人がいるね…ってか、地下室広っ!」

    葉山「収容人数に限界が来たら、男は悪いけど実家の方で非難してくれ」

    戸部「おう、レディーには負担はかけさせらんないもんな!」

    雪乃「……」

    陽乃「ああ~疲れた~」

    雪乃「姉さん」

    陽乃「ん?」

    雪乃「比企谷君は見た?」

    陽乃「見かけたらココにいるよ」

    雪乃「……それじゃ、父さんと母さんは」

    陽乃「……」

    陽乃「落ち着いて聞いてね雪乃ちゃん」

    陽乃「ごめん。父さんも母さんもダメだったよ」

    雪乃「う、うそ…でしょ…」ガクッ

    582 = 1 :

    陽乃「母さんとは家が全焼する寸前に脱出して、一緒に車で父さんの会社まで向かったんだけど」

    陽乃「会社のビルが全焼してて、私が茫然としてたら」

    陽乃「会社のビルの前に父さんが倒れてて」

    陽乃「母さんが珍しく取り乱してね…嫌な予感がした私は散々引き止めたんだけど…」

    雪乃「……」グスッ

    陽乃「……避難の仕度してた時は、いつも通りの母さんだったんだよ?」

    陽乃「賢く冷静に、今なにをすべきなのか…慌てず早急な行動を取って…燃え上がるビルを見ても動じず冷静でいて…」

    陽乃「ボロボロになって倒れてた父さんを見た瞬間、今まで見たことも無い形相で取り乱して…その後は…」

    雪乃「……」ボロボロ

    陽乃「最後の最後で、母さんの女らしい姿を見たよ」

    陽乃「変わり果てた父さんに散々嚙まれても、父さんから離れない姿がね…脳裏に焼き付いちゃって…」

    陽乃「狂乱した母さんを無理やり車に連れ戻したけど…そのあと母さんは…」

    雪乃「よく…姉さんは無事だったわね…」ボロボロ

    陽乃「あんな好き勝手やってた人でも母親だからね。変わり果てる寸前までは車の中で看取ったよ。寸前までね」

    583 = 1 :

    ~数日後~

    結衣「このシェルターも随分人が増えたね」

    ワイワイ、ガヤガヤ

    雪乃「ええ、気を使ってくれて男性達は皆、お屋敷の方にいるけど」

    ガチャッ

    葉山「ただいま!」

    モブ子1「あ!おかえり葉山君!」

    モブ子2「食糧確保お疲れ!」

    戸部「いやー!外にゾンビがわんさかいて参ったわー!」

    三浦「お疲れ隼人…外はやっぱ危険?」

    葉山「ああ。でもウチは安全だから、息苦しくなったら屋敷にもおいで」

    三浦「うん」ウルウル

    結衣「しっかしここ、なんでも揃ってるね。漫画もDVDあるし」

    雪乃「浄水機能、太陽光パネル、パンデミックに備えた食糧もある…正直、充実し過ぎてるわ」

    陽乃「隼人の所もやっぱ支援してたのかな?」

    葉山「え?うーん…俺はよく知らないけど…ある企業からのお礼として、このシェルターが去年に作られてね」ビクッ

    雪乃「企業からのお礼?」

    陽乃「雪乃ちゃんはしらなかったか~私もね、パンデミック前に知ったんだけどさ」

    陽乃「ランダルなんとかっていう企業に、雪ノ下財閥も支援してたんだって」

    雪乃「ランダル…?」

    陽乃「んで、ランダルなんとかからのお礼で、雪ノ下家にもシェルターとか作ってもらう予定だったんだけど…世の中がこんな事になっちゃって…」

    雪乃「そうだったの…」

    584 = 1 :

    ~1ヶ月後~

    結衣「隼人くん…ヒッキーと会えた?」

    隼人「いや…残念だけど…」

    結衣「ヒッキー…来ないね…」

    隼人「最近は、だんだん生存者も見付かりにくくなってきたよ…」

    戸部「マジっパネェよ外。手遅れになっちゃった人ばっかりで?なんか俺病んじまうわー」

    結衣「ヒッキー…」

    雪乃「……」

    結衣「ヒッキー…心配だね…」

    雪乃「……」

    結衣「ゆきのん?」

    雪乃「え?ええ…」

    結衣「……?」

    モブ子1「なんか雪ノ下さん疲れきってるね…」

    モブ子2「無理も無いよ…」

    ~数週間後~

    雪乃「ふふふ」ニコニコ

    結衣「どうしたのゆきのん、ご機嫌だけど…パンさんのDVDでも見たの?」

    雪乃「今日も目が腐ってるわね」

    結衣「はぁ?」

    雪乃「感染者と間違えてしまったわ」

    雪乃「……何を言ってるの。アナタの存在は既に色々と手遅れじゃない」

    雪乃「自覚が無かったのかしら?良かったわね、私が忠告しなければ永遠に気がつかなかったわよ?」

    結衣「ゆきのん…?」

    雪乃「フフフ…フフ…」ニコニコ

    585 = 1 :

    ~数日後~

    雪乃「あら由比ヶ浜さん、良かったら紅茶でも飲む?」

    結衣「え、うん…」

    雪乃「どうぞ」

    コポポポ

    結衣「……」

    雪乃「えと…比企谷君は殺虫剤の方が良いかしら?」

    雪乃「あら、ゴメンなさい。てっきり虫と間違えてしまったわ」

    雪乃「ああそういえば、殺虫剤なんか飲んだら行けなかったわね。これは失礼。アナタが辛うじて人間であった事を忘れてたわ」

    雪乃「……フフフ、冗談よ。紅茶どうぞ」ニコニコ

    ビチャチャチャチャ…

    結衣「ねえ…ゆきのん」

    雪乃「どうしたの?そんな深刻な顔して」

    結衣「ゆきのん…そこにヒッキーはいないよ。誰もいない」

    雪乃「……由比ヶ浜さん、いくら彼の存在感が薄いからって、それは失礼よ。せめてゾンビとして認識してあげないと可哀想じゃない」

    結衣「ゆきのん…」ツーッ

    雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん…?」ビクッ

    結衣「ちゃんと、見て。それで思い出して」

    結衣「そこにヒッキーはいないんだよ…」ボロボロ

    雪乃「何を言って」クルッ

    雪乃「あ………」

    結衣「……」グスッ

    雪乃(床に紅茶がこぼれてる…それに…)

    雪乃「比企谷君が…いない…」

    586 = 1 :

    ~翌日~

    雪乃「……」

    結衣「あ、いろはちゃん何やってるの?」

    いろは「えへ、マフラーを編んでまーす!」クイクイ

    結衣「マフラーか…隼人君にあげるの?」

    いろは「勿論です!」

    川崎「……」クイクイ

    結衣「沙希も何か編んでるの?」

    川崎「えっ…うん」

    結衣「沙希も隼人くんに?」

    川崎「アイツには世話になってるけど違うよ」

    結衣「え、じゃあだれだれ?」

    川崎「……秘密」

    雪乃「……」

    いろは「あの結衣先輩…雪ノ下先輩どうしたんですか?」

    いろは「今日はずっと隅っこで体育座りして、全然動かないじゃないですか」

    結衣「あんまり大きな声じゃ言えないんだけど…」

    結衣「最近、見えるはずの無いものが見えちゃうって言ってたから…何も見ないようしてるんだって…」

    川崎「……幻が見えちゃって事?」

    結衣「うん…」

    雪乃「……」

    結衣「ねぇ、ゆきのん」

    雪乃「……なに?」

    結衣「少し、外に出よ」

    雪乃「……」

    結衣「ね?」

    川崎「まあずっと、うずくまってても健康に悪いし。行ってきた方がいいんじゃない?」

    結衣「じゃあ沙希も行こっか」

    川崎「え」

    いろは「じゃあわたしもいきまーす!」

    587 = 1 :

    ~庭~

    いろは「いやー男子諸君のおかげでここは平和ですねー」

    結衣「だねー」

    川崎「あの壁の向こう側にはゾンビがいるんだよね…」ガクガク

    雪乃「……」

    結衣「ゆきのん、少しは落ち着いた…?」

    雪乃「……少しは」

    結衣「そっか…よかった」

    雪乃「ねえ」

    結衣「ん?」

    雪乃「なんで、比企谷君が見えてしまうのかしらね」

    結衣「そ、それは…」

    雪乃「時々、思うの。あまりこういうの信じた事ないのだけれど」

    雪乃「比企谷君、実はもう手遅れなんじゃないかって」

    結衣・いろは・川崎・「え…」

    雪乃「だから…見えるはずの無いものが見えて…」グスッ

    雪乃「見え…て…」ボロボロ

    結衣「そ、そんな事無いよ!ヒッキーはきっと生きてるよ!」

    雪乃「……」ボロボロ

    いろは「そう…信じたいですけどね…」

    川崎「無責任に…決めつけることもできないでしょ…」

    結衣「いや生きてる!きっと生きてるよ!」

    雪乃「……」ボロボロ

    結衣「あたし!決めた!」

    雪乃「……?」

    結衣「ヒッキーを探す!」

    川崎「さ、探すって…」

    結衣「もうこの地域は隼人君たちが探索し尽してるから、もっと遠くまで探す旅にでる!」

    いろは「正気ですか!?」

    結衣「正気だよ!」

    結衣「みんなも!!一緒にいこ!」

    雪乃「由比ヶ浜さん…」ボロボロ

    いろは「ど、どうします?」オロオロ

    川崎「あたしは…構わない」

    川崎(でも…)

    588 = 1 :

    ~翌日・シェルター内~

    葉山「本気で言ってるのか!?」

    雪乃「ええ」

    三浦「ちょ、結衣。あんた正気なの!?」

    結衣「ごめん…あたし、もう決めたの」

    海老名「結衣…いくらなんでも自殺行為だよこれは」

    結衣「それでも、あたしはもう一度ヒッキーに会いたいの」

    三浦「あのね…生きてるあーしらより、生きてるか死んでるかもわからないヒキオを選ぶの!?」

    結衣「じゃ、じゃあ…優美子も…」

    三浦「隼人ならともかく、ヒキオのためにそこまで命かけらんないし…」

    結衣「……」

    結衣「ごめん、みんな」

    結衣「あたしね、いつも人の顔色ばかりうかがって生きてきたけど」

    結衣「今回決めた事だけは譲れないの。だってもう一度会いたいもん」

    三浦「結衣…」

    葉山「ダメだ」

    結衣「……」

    葉山「近場を探索するとでは訳が違うんだ。絶対にダメだ」

    雪乃「……葉山君。今日までここに避難させてくれた事は感謝してるわ」

    雪乃「でも、それでも私は由比ヶ浜さんと旅に出る決意をしたの」

    雪乃「それとも、一緒についてくる?」

    葉山「……それは出来ない」

    雪乃「そうね、アナタは皆を守らなきゃいけない。それでいいのよ」

    雪乃「私は私で、再会したい人がいるから」

    589 :

    男は家に帰れとかなにげに葉山屑野郎だな

    590 = 1 :

    陽乃「雪乃ちゃん?私が許すとでも思ってるの?」

    雪乃「心配してくれてありがとう。でも、私はもう決めたの」

    陽乃「妹の自殺行為を見逃すと思ってるの?」

    雪乃「何とでも言いなさい。例えどんな妨害が来ようと怯まないから」

    雪乃「それとも、一緒についてくる?」

    陽乃「比企谷くんはお気に入りだけど無理」

    陽乃「いくらお姉ちゃんが万能だからって、外に出て絶対無事でいられる保証はないんだよ」

    陽乃「私はね、死ぬ訳にはいかないの。雪ノ下財閥を再建させるから」

    陽乃「この預金通帳、パンデミックが終わっても通用するか分からないけど…何年掛かっても私はやるよ」

    雪乃「……母さんの最期は、取り乱すほど父さんを心配して、死んだって言ってたわよね?」

    雪乃「私にも今、似たような感情があるの」

    雪乃「だから行くわ。なんと言われようと」

    陽乃「雪乃ちゃん…!」

    モブ子1「比企谷って…ああ!思い出した!中学いっしょだった!」

    モブ子2「ああ、あのかおりに告った奴でしょ?暗くてキモかったよね~」

    モブ子1「ねぇー、ありえないよねー。他にも結構イタい行動しててさー」

    結衣「」ピキッ

    折本「あはは。そんな事もあったけ…でもアイツああ見えてさー…」

    モブ子1「え、なになに?アイツのこと庇ってるの?」

    モブ子2「そんな同情しなくてもいいのに」

    モブ子1「あんなのに命かける必要ないのにねー」

    雪乃「ねえアナタ達」

    モブ女子1・2「わっ!?ビックリした」ビクッ

    雪乃「さっきまで言ってた事、よく聞こえなかったからもう一度、言ってくれるかしら」

    モブ女子1・2「」

    雪乃「早く言いなさい」

    591 = 1 :

    雪乃「聞こえなかったかしら?早く言いなさい」

    モブ子1「え、えっと…あんなのに命かける必要ないのにー…って」ビクビク

    雪乃「あらおかしいわね。女子に振られたり、暗くて気持ち悪かったと言う声も聞こえたのだけれど?」

    モブ女子1・2「」

    雪乃「ねえ、どうなの?」

    モブ女子1・2「は、はい」

    雪乃「……」クルッ

    モブ女子1・2(あれ?行っちゃった…)

    雪乃「よく目に焼き付けておきなさい」テクテク

    モブ女子1・2「」ビクッ

    雪乃「これから私と由比ヶ浜さんは……女子に嫌われて、暗くて気持ち悪いと評判だった彼を、比企谷八幡を探しに行くわ。命をかけてね」

    モブ女子1・2「」

    雪乃「行きましょう、由比ヶ浜さん」

    結衣「うん!」

    三浦「結衣」

    結衣「」ビクッ

    三浦「……いつか必ず、また会いに来てよね」

    結衣「う、うん!」

    雪乃「姉さん、葉山君…お世話になりました」

    葉山(雪乃ちゃん…)

    陽乃「はぁぁ、もうあそこまで啖呵きられちゃったら…もうお姉ちゃんも止められないよ」

    592 = 1 :

    川崎「行くんだね」

    雪乃「ええ、準備は出来た?」

    川崎「……」

    川崎「ごめん、あたしも行きたいけど…」チラッ

    大志「姉ちゃんも京華も俺が守るから、別に一緒に旅に出ても良かったのに」

    川崎「そういう問題じゃないでしょ。けーちゃんはまだ小さいし、負担はかけられないでしょ」

    京華「どうしたのさーちゃん?」

    大志「……」

    雪乃「なるほど」

    川崎「力に慣れなくて悪いね。変わりにコレをアイツに渡してよ」

    雪乃「カーディガン…」

    川崎「気をつけて」

    雪乃「ええ」

    いろは「あ、あの…」グスッ

    結衣「いろはちゃんも?」

    いろは「いえ、わたしも生きたいけどやっぱり怖くて…」ガクガク

    雪乃「……いつもの演技、ではなさそうね」

    いろは「ごめんなさい…勇気がでなくて…」ガクガク

    いろは「これ、先輩に渡してもらえますか?」

    結衣「マフラー…でもこれって…」

    いろは「良いんです。葉山先輩の分は、また後で作ります」

    結衣「うん、わかった。ちゃんと渡して置く」

    雪乃「それでは、行ってきます」

    ガチャンッ…コツコツ…

    593 = 1 :

    ~とある町にて~

    雪乃・結衣「ひぃぃ…」ビクッ

    ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…

    結衣「い、いや…怖い…」ガクガク

    雪乃「た、闘わなきゃ…」プルプル

    ォォォォ…ァァァァ…

    結衣「か、囲まれちゃった…」ガクガク

    雪乃「ぁ…ぁぁ…」ボロボロ

    結衣「ゆきのん…」

    結衣(ゆきのんが…泣いてる…)

    結衣(このままだと…あたしもゆきのんも死んじゃう…ヒッキーにも会えずに…)

    結衣(そんなのイヤ…!!)

    結衣「……」ブツブツ

    結衣「ゆきのんはあたしが守る…ゆきのんはあたしが守る…ゆきのんはあたしが守る…ゆきのんはあたしが守る…」

    雪乃「……?」ガクガク

    結衣「ゆきのんは!あたしが守る!!」

    結衣「てやああぁぁぁぁぁ!!!」

    ドス!ドガ!

    雪乃「由比ヶ浜…さん…」ウルウル

    ゴシャ!バキ!

    結衣「あたしは負けない!」

    ドス!ドガ!ゴシャ!バキ!

    結衣「よし!道ができた!逃げるよゆきのん!」ガシッ

    雪乃「え、ええ…」ダダッ

    594 = 1 :

    ~1週間後~

    結衣「ゆきのんも段々と闘えるようになってきたね!」

    雪乃「ええ、おかげさまで闘う勇気を貰ったわ」

    雪乃「でもやはり体力の消耗が激しくて…もっと効率よく敵と戦う方法があれば…」

    結衣「ねえ、アレ見て。珍しいお店があるよ」

    雪乃「あれは…刀剣屋…」

    ~店内~

    結衣「わぁぁ…すごい!」キラキラ

    雪乃「……」

    雪乃「これだわ」

    結衣「え?」

    雪乃「もうシャベルはいらないわ」

    雪乃(腰に一本、背中に一本ずつ、刀を帯刀して…)ススッ

    雪乃「これからは刀で自衛するわ」チャキッ

    結衣「おお!ゆきのんカッコいい!」

    ~数日後~

    雪乃「来たわね」

    ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…

    雪乃「行くわよ」チャキッ

    結衣「うん!」

    雪乃「ふっ…!」ザシュッ

    結衣「……」

    結衣「ゆきのんは私が守る…ゆきのんは私が守る…ゆきのんは私が守る…」ダダッ

    結衣「私は!ゆきのんを守る!」ブンッ

    ゴシャ!

    結衣「私は…強い!!でやあああぁぁぁ!!」

    (回想終了)

    595 = 1 :

    【現在・デパートにて】

    結衣(大して運動神経が良い方でもなかった。それにゾンビは怖かった。でもゆきのんを守りたい気持ちと、ヒッキーに会いたい想いだけは誰にも負けなかった)

    結衣「皆はあたしが守る…あたしは!強い!!」

    結衣「でやあぁぁぁぁ!!!」ダダッ

    ドス!ドガ!ゴシャ!バキ!

    八幡「」

    胡桃「おお…なかなかやるな!」

    結衣「でやぁぁぁぁ!!!」

    八幡(一見、破れかぶれの荒々しい戦法だが、ちゃんと弱点を付いてる)

    結衣「皆はあたしが守る!あたしは!強い!!」

    ドス!ドガ!ゴシャ!バキ!

    八幡「つーかあれはもう、おまじないというより、暗示に近いな…」

    結衣「負けるかぁぁ!!」

    596 = 1 :

    結衣「えへへ、どうだったヒッキー?」

    八幡「想像以上にたくましくなっててビビった。聖杯戦争ならバーサーカーとして召喚できるレベルだ

    結衣「えへへ。よくわかんないけど嬉しい」

    胡桃「食糧も確保したし、そろそろ戻るか?」

    八幡「ああ、そうだな。てか結局俺達は何もしなかったな」

    胡桃「ああ、想像以上に凄い戦力が二人も来ちまったからな…」

    雪乃「バリケードの補強の資材とかはどうするの?」

    八幡「あ、そうだ…ホームセンターにもよるか」

    雪乃「それじゃホームセンターへ向かいましょう」

    ~その頃・葉山宅の庭~

    いろは「先輩達無事かな…」

    いろは「わたしもやっぱり行けばよかったかな…」

    戸部「ん?なにか飛んでくるぜ!」

    葉山「本当だ…なんだ…?」

    いろは「?」

    葉山「これは…風船に広告?」

    いろは「え!?これって…」

    葉山「巡ヶ丘高校文化祭…?」


    オマケ①終わり

    597 = 1 :

    今日はここまで。次回はおまけ②
    次回以降はほのぼの路線一直線です

    599 :

    乙乙
    当たり前だけど日本刀の刃は潰してあったのか
    そして結構遠くまで届く風船

    600 :

    乙!
    二人とも瞬発力で乗り切るタイプかぁ。
    戸塚・圭・小町のファイトスタイルはどんなだろう? 3人とも動きは良さそうだけど、パワーが心配だなぁ…。戸塚がテニヌ部だったらぶっちぎりで最強なんだけどね。
    個人的には戸塚は弓とか似合いそうに思う。なんかエルフっぽいし。


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