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    元スレ八幡「と、戸塚―!!」由紀「みーくんの彼氏!?」

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    みんなの評価 : ★★★
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    101 :

    そこまで人間捨ててないと思うし、一瞬躊躇ったりはするんじゃないかな。始末することには変わりないけど。
    死人は死人、で割り切れるかは分からんが。

    102 :

    まぁ、どちらにせよ気取られて周りの空気悪くなるのは変わりないだろうな。

    103 :

    面白いっす。
    ところで八幡、お前は戸塚の外見に惚れたのか?違うだろ?……違うよね?

    104 :

    実際似てるししゃーない。

    105 :

    実際のとこ、普段なら戸塚と似た女性に会っても警戒するだけだと思うけどな
    戸塚が女だったらガハマさん同様に「優しい女の子」だしね

    106 = 104 :

    パンデミックでガチボッチになって、仲間や恩師が目の前で倒れて、一人でゾンビ相手に戦ってきて、
    そんで目の前に知り合いに似てる奴がいたらそりゃ感極まって泣くわな、八幡だろうと誰だろうと平静ではいられんわ。

    107 :

    知り合いどころか人間を見たのは何ヶ月ぶりかもしれない
    前に逃がしたゾンビにまた会えただけで嬉しい状態かも知れない

    108 :

    >>89
    みーくんに興奮してるのは事実だけど、感情的には後者に近いかな
    普段の八幡なら女を警戒してしまうが戸塚に似過ぎている為、流石の八幡も気が緩んでしまう状態

    それと一瞬ではあるけど、時々、みーくんを戸塚に見えてしまう時もある
    (アニメでみーくんが教室で一瞬、由紀を圭と見間違えた様な感覚)

    109 = 1 :

    では投下します
    この後の話は、5つ位の分岐ルートを考えてたけど、正直どれにしようか悩んだ
    とりあえず続きは、一番これが良いかなって思うシナリオで書いていきます

    110 = 1 :

    【翌日・屋上】

    悠里「あら、今日は菜園の手伝いをしてくれるの?」

    八幡「いつも飯を食わしてもらってる訳だしな。たまには手伝わないと筋が通らん」

    悠里「それじゃ水やりを頼むわ」

    八幡「おう」

    胡桃「よっしゃ、始めるか!」

    美紀「……胡桃先輩、朝の見回りは終わったんですか?」

    胡桃「え?まだ」

    美紀「あの、朝の見回りは胡桃先輩とあの人が担当なんじゃ」ジトーッ

    胡桃「しょ、しょうがねぇだろう!女一人じゃ危ないし…八幡がいてくれた方が楽なんだよ」プイッ

    美紀「正論ではありますが、いままでゾンビ相手に散々、無茶ばかりしてきた人の発言とは思えませんが」

    胡桃「ぅぅ…べ、別に良いだろ。心境の変化って奴だ」

    胡桃「それに皆でやったほうが、作業だって早く終わるだろ?」

    美紀「それはそうですが…」

    胡桃「あ、あたしも水やりしてくる!」ダダッ

    胡桃「おい八幡!何をチンタラやってんだよ!」シャーッ

    八幡「おい。そっちはもう俺が水をまいたぞ」

    胡桃「そらそら!」

    八幡「ちょ、派手に撒きすぎだ。やめ、冷たっ…おい!こっちに水かかってる!」

    胡桃「へへへへ!」シャーッ

    悠里「フフフ。こらこら、水は丁寧に撒かないとダメよ」

    ギャーギャー、ワーワー

    ~~~

    胡桃「よし、水遣りも終わったし…そろそろ見回りいこうぜ!」ガシッ

    八幡「おい、腕を引っ張るな」ドキッ

    胡桃「それじゃ校内の見まわり行ってきまーす!」ダダッ

    ガチャン

    悠里「胡桃ったらせっかちなんだから」

    美紀「……」

    111 = 1 :

    【昼休み・部室】

    由紀「お昼ごはんいただきまーす!」

    悠里「いただきます」

    由紀「もぐもぐ…最近くるみちゃん、部室でお昼ごはん食べないね」

    悠里「そうね。昼間は八幡くんと一緒にいるものね」

    由紀「そっか~八幡くんと同じクラスなんだよね。いいなー」

    由紀「みーくんがいるからいいけど!」ダキッ

    美紀「ちょ、食事中に止めてください…」

    由紀「えへへへ」スリスリ

    美紀「もう…」

    由紀「……でも。胡桃ちゃんの気持ち少し分かるかなぁ」

    美紀「え?」

    由紀「よーし!りーさんにも浮気しちゃう!パフパフ~」ボフッ

    悠里「あらあら、甘えん坊さんね」ナデナデ

    美紀「悠里先輩はあの変態先輩をどう思ってますか?」

    悠里「そうね…八幡くんは捻くれてるし、エッチだし、変わってるけど。私は彼を心から尊敬してるわ」

    美紀「はぁ。どうして皆、あんな人の事を…」

    112 = 1 :

    【夜・部室】

    胡桃「それで、結局どうするんだ由紀?」

    由紀「何を?」

    胡桃「昨日の夜に行ってた件だよ。学園祭にするのか、修学旅行にするのか。それともまた遠足か」

    由紀「あーそうだそうだ。決めないと」

    由紀「八幡くんは何が良い?」

    八幡「……」

    八幡「学園祭に修学旅行ね。へ、あんまり良い思い出がない」

    由紀「え、そうなの?」キョトン

    八幡「遠足じゃないが職場見学でも良い思い出なかった」

    胡桃「また始まったよ。黒歴史自慢」

    八幡「……」

    八幡「でも悪くは無かった。楽しい時間もあった…少なくとも高2の頃の体験は黒歴史ではない」

    八幡「今振り返れば必要な経験でもあった。あの失敗も挫折も。それを乗り越える為の試練があったからこそアイツらと本物に…」

    学園生活部全員「……?」

    八幡「あ……独り言を言ってスマン」

    胡桃「んで、どうするんだ?あたしは何でもオッケーだが」

    八幡「どーでもいい」

    胡桃「少しは興味持てよ…」

    悠里「ここは、ゆきちゃんが選んだらどうかしら?」

    由紀「……」

    由紀「それじゃ文化祭!」

    113 = 1 :

    胡桃「文化祭か」

    悠里「フフフ、そういえばまだ文化祭はやってないわね。季節的にもピッタリだし良いんじゃないかしら」

    八幡(ま、妥当な線か。外出系のイベントはリスクが高すぎるし)

    美紀「それで、出し物は何をするんですか」

    胡桃「バンド発表とかどうだ」

    八幡「俺は楽器は扱えんぞ」

    由紀「カスタネットなら扱えるよ!唯ちゃんみたいに!うんたん!」

    八幡「ギターも弾けたら第二の唯になれたのにな」

    由紀「あぅぅ…」グサッ

    悠里「楽器を覚えるのは大変だものね」

    美紀「そうですね…もっと少しハードルを下げては?」

    由紀「うーん」

    悠里「みんなで合唱なんてどう?」

    八幡「まあ無難な線じゃねーの?」

    美紀「それじゃ何を歌うか決めましょう」

    由紀「……」

    由紀「ちょっと待ってみんな!」

    全員「?」

    由紀「演劇をしよう!」

    114 = 1 :

    八幡「え、演劇??」

    由紀「うん!」

    八幡「却下」

    由紀「えー!?」

    八幡「絶対止めた方がいい」

    八幡「大体、演劇自体に良い思い出がない。昔、木の役をやってただけなのに、アクシデントが起きた時に、なぜか俺が皆から責められたりしたしな」

    胡桃・悠里・美紀「……」

    八幡「…?おい、なんだよ黙り込んで…俺の話に引いたのか?」

    美紀「先輩には元々引いてますから」

    八幡「…っ」ゾクゾクゾク

    八幡「ああ、そうか」ニヘラ

    美紀「」ヒキッ

    胡桃「まあ八幡の昔話は置いといて……由紀が演劇やりたいんならそれが一番だって事だよ」

    悠里「そうね。由紀ちゃんの考えに賛成だわ」

    八幡「……」

    美紀「由紀先輩の考えならきっと文化祭も大成功です。何も問題ありません」

    由紀「えへへへ。照れちゃうな~」

    八幡(凄まじい信頼。俺はまだ分からないが、彼女には不思議な魅力があるのだろう)

    115 = 1 :

    胡桃「しかし何の演劇をしようか」

    由紀「スラムダンクが良いかな~」

    胡桃「お、良いね!」

    悠里「えー…」

    美紀「いやいやいやいや!ありえません!」

    八幡「お前達が丈槍を信じた結果がこれだよ」

    由紀「それじゃ私が花道の役ね」

    胡桃「花道はあたしだ!」

    由紀「くるみちゃんはゴリでいいんじゃない?」

    胡桃「お前、絶対色んな意味でアタシをバカにしてるだろ!」

    八幡「おい、スラムダンクの演劇をする話はもう止めろ」

    由紀「八幡くんは、不良時代のミッチーかな」

    胡桃「わかる!」

    八幡「何一つわからねぇよ」

    由紀「あ、安西先生はどうしよう」

    胡桃「鉄男も忘れちゃダメだぜ」

    八幡「しかも『バスケがしたいです…』の回かよ。俺は安西先生役に土下座確定じゃねぇか」

    美紀「とにかくスラムダンクから離れてください!何か別な話にしましょう!」

    由紀・胡桃「えーー」

    116 = 1 :

    悠里「すぐには決めずに、各々で何を発表しようかじっくり考えましょう」

    由紀「それじゃ、けいおん!の演劇とかどうかな」

    美紀「それじゃ結局、楽器を覚えなければならないじゃないですか…まあどうせ却下ですけど」

    由紀「えー!」

    悠里「今日はもう遅いから寝ましょう」

    由紀・胡桃・美紀「はーい」

    八幡「……」

    八幡(ま、一応考えてやるか)

    【次の日の夕方】

    胡桃「今日も見付からなかったな…お前の部員仲間と妹と戸塚」

    八幡「……ああ」

    胡桃「もう暗くなってきた、帰ろうぜ」

    八幡「なあ恵飛須沢、図書室って安全か?」

    胡桃「図書室…?あまり安全とは言い切れんな」

    八幡「そうか。なら頼みがある」

    胡桃「?」

    117 = 1 :

    【深夜・部室】

    ガララッ

    胡桃「ただいまー!」

    八幡「うーす」

    悠里「遅かったじゃない。心配したのよ?」

    胡桃「あー悪い悪い。ちょっと残業をな」

    悠里「残業?」

    胡桃「耳を貸せ…美紀もだ」

    美紀「?」

    胡桃「八幡とあたしで図書室付近は制圧した」

    美紀・悠里「え!?」

    胡桃「ついでにバリケードも増強した」

    美紀「ふ、二人でやったんですか!?」

    胡桃「ああ」

    悠里「良くアレを二人で排除しきったわね。しかもバリケードの増強まで」

    胡桃「八幡の奴、めっちゃ強いからな。何てったって平塚流の伝承者だし」

    悠里「……?なにそれ」

    胡桃「平塚静。アイツの顧問の名前だよ。アタシや八幡とは比較にならんほど強いらしいぜ」

    美紀「良く分かりませんが、あの人はそんなに頼もしい人なんですか…」


    由紀「八幡くん、お腹減ったー。大和煮ちょーだい」グゥゥ

    八幡「お前はもうとっくに食い終えてるだろうが」

    由紀「食べたいよーー!お座りとお手するから頂戴!わん!」

    太郎丸「わんわん!」

    八幡「意味が分からん」


    胡桃「ま、強くなかったら一人で旅なんてできやしないもんな」チラッ

    美紀「……」

    118 = 1 :

    【深夜・図書室】

    ガララッ

    美紀「……」

    美紀(ここも安全圏になったから、一人で来ても大丈夫だよね)

    美紀(本当は夜の単独行動はダメだけど…みんなもう寝ちゃったし…それに本を読みたかったし)

    美紀「演劇で使う台本を探さないと」

    美紀「そういえば、電気付いてるけど誰かいるのかな…あれ?みんな寝てたハズなのに」

    「誰だ?」

    美紀「ひゃっ!!」

    八幡「あ…」

    美紀「」

    美紀(この人の事忘れてた)ガクッ

    美紀(でもここまで来て引き返すのもアレだし…)

    八幡「戸塚。じゃなくて直樹か」

    美紀「……」

    八幡「……」ペラ…ペラ…

    美紀「……?」

    八幡「コレが良いかな…」ペラ…ペラ…

    美紀「あの、もしかして演劇で扱う本を捜してるんですか?」

    八幡「え?ああ」

    美紀「……」

    美紀(私も探そう)

    119 = 1 :

    八幡「……」ペラッ

    美紀「……」ペラッ

    八幡「……」ペラッ

    美紀「意外と寡黙なんですね、先輩」

    八幡「今頃きづいたのかよ」

    美紀「それに本を読むのも意外です」

    八幡「こう見えて国語は進学校にして学年3位だったんでな」

    美紀「そうですか。エッチな小説でも見て国語力を上げてたんですか?」

    八幡「官能小説読むほど飢えてないっつーの」

    美紀「どうだが。先輩はイヤらしいし。変態にして変質者だし」

    八幡「そ、そんな事ない」ゾクゾクゾク

    美紀「……なんで鼻の下を伸ばしてるんですか」

    八幡「べ、別に伸ばしてない」ゾクゾクゾク

    八幡「……」

    八幡(そういえば直樹とまともに会話したのは、これが初めてか)

    120 = 1 :

    八幡(直樹をみてると戸塚の姿ばかり思い出してしまうが…あの四人の中では一番、辛辣な所があるんだよな)

    八幡(クールで辛辣、読書好きで…)チラッ

    美紀「……」

    八幡(静かな空気を好む…)ジッ

    「何を見ているのかしら?」

    八幡「え」

    「腐った目で鼻の下をだらしなく伸ばして。不愉快だわ。通報しようかしら?変態谷くん」

    八幡「雪ノ下?」

    「え?」

    八幡「雪ノ下…雪ノ下…」

    「ど、どうしたの比企谷君?」

    八幡「あ…ぁぁ…」ボロボロ

    美紀「せ、先輩…?」

    八幡「あ…あれ?」ビクッ

    美紀「だ、大丈夫…ですか?」

    八幡「あ、ああ…」

    美紀「先輩?」

    八幡「すまん、何でもない」

    121 = 1 :

    八幡(まさか戸塚だけでなく、雪ノ下とも見間違えるとは…やっぱ疲れてんな俺)

    八幡「……」グスッ

    美紀(さっき涙を流していた…あの性欲の塊みたいな人が、真面目な表情で)

    美紀(雪ノ下…捜している人達の一人なのかな)

    八幡「さっきのは忘れてくれ」

    美紀「は、はい」

    美紀「……」

    美紀「先輩って意外と、真面目な人なんですね」

    八幡「は?」

    美紀「……いや、よく考えなくても真面目です。大切な人を命がけで捜してるんですから」

    八幡「……」

    美紀「あと、本読むの好きなんですか?」

    八幡「え、ああ…なぜ分かった」

    美紀「だって机の上に沢山本が置いてあるじゃないですか」

    八幡「台本捜しの為だ。机の上に本が沢山あるだけで読書好きって決めるのは安直すぎないか?」

    美紀「安直って…先輩に言われたくありません」

    122 = 1 :

    【3時間後】

    八幡「……」ペラッ

    美紀「……」ペラッ

    八幡「よし…」パタンッ

    美紀「決まりましたか?」

    八幡「ああ」

    美紀「本当ですか?何の作品を」

    八幡「浦島太郎」

    美紀「……あの話は、オチがオチだけに、高校の文化祭では盛り上がりに欠けませんか?」

    八幡「だよな。うん。却下されるとは思ってた」

    八幡「直樹の方は何か見付かったか?」

    美紀「色々ありますが…さるかに合戦とか」

    八幡「嫌われ者を皆でリンチするおめでたい話か」

    美紀「どうやったらそんな発想というか考えに至るんですか…」

    八幡「つーかあの話を採用したら俺が猿役なる未来まである」

    美紀「先輩って結構ネガティブなんですね」

    八幡「今頃気がついたのか」

    美紀「だって変態なイメージしかなくて」

    八幡「だ、だれが変態だ」ゾクゾクゾク

    美紀「そういう態度を取る所とかですよ」

    123 = 1 :

    美紀「他にはありませんか?」

    八幡「うーん…微妙だな…」

    美紀「今日はもう遅いし寝ますか?」

    八幡「……そうするかな」

    八幡「……」

    八幡「しかし…まさか文化祭に参加するとはな。この世紀末状態に」

    美紀「本当、まさか今年も文化祭に参加できるとは思いませんでした」

    八幡(思えば今年は正月から波乱だらけだったな…)

    美紀「ん、あれは…」ガサガサッ

    八幡(雪ノ下家の事…マラソン大会…フリーペーパー製作…バレンタイン…水族館…雪ノ下の依頼…)

    八幡(……パンデミック)

    美紀「コレなら盛り上がる…」

    八幡(正月から今に至るまで休みなしでイヤになる。もう社畜状態じゃねぇか俺)

    八幡(正月…俺と由比ヶ浜が陽乃さんに捕まって、それで雪ノ下が助けに来て…)

    八幡(陽乃さんはまるで…邪知暴虐の王の如くで…)

    八幡「……」

    八幡「メロスだ」

    美紀「メロスにしましょう」

    八幡・美紀「え」

    八幡・美紀「……」

    美紀「同じ事を考えてたんですね」

    八幡「そうみたいだな」

    美紀「……なんか変態と同じ思考回路みたいで悔しいです」

    八幡「俺も罵られて悔しい」ゾクゾクゾク

    美紀「悔しさの欠けらも感じませんが」

    コンコン

    八幡・美紀「?」

    由紀「あ、八幡君にみーくん。ここにいたんだ!」

    124 = 1 :

    八幡「どうした丈槍」

    由紀「んーっとね、演劇の台本思いついてね」

    由紀「劇はシンデレラをやろう!」

    八幡・美紀「シンデレラ?」

    由紀「そう!シンデレラ!」

    美紀「なんでシンデレラを?」

    由紀「うーんとね、なんとなく」

    八幡「なんとなくかよ…」

    美紀「そうですか…でも困りましたね。ついさっき私と先輩も台本が思いついて」

    由紀「なになに?」

    八幡「走れメロスだ」

    由紀「走るメロン?」

    美紀「走れメロスです!」

    由紀「ああ、メロスね!ふーん」

    由紀「じゃあ両方やろうよ!」

    八幡「えー…」

    美紀「その発想がありましたが…さすが由紀先輩」

    八幡「おい、まじで両方やるのかよ」

    美紀「良いじゃないですか。やるなら徹底的にやらないと」

    由紀「そーだそーだ!」

    八幡「あーメンドくせー…これから毎晩、演劇の練習かよ…」

    125 = 1 :

    ~誰かの夢の中~

    「へへへ、お前と一緒にいると楽しいよ」

    「そうか。そんな事言われたの初めてだ。さてはお前、どこかの悪徳業者でハニートラップでも企んでる?俺をだませると思ったら大間違いだ。俺は被害者を知ってる。ソースは親父」

    「んなわけねーだろう!」

    「痛っ!叩くんじゃねぇよ!」

    「ったく…せっかく二人っきりで遠い国のお城まで旅行に来たんだ。バカな事言うなよ」

    「はいはい」

    「夜空がキレイだな」

    「ああ…」

    「なあ、お前って好きな人いるのか…あれ?おーい○○!どこ行くんだよ!」

    「……ここまでだ」

    「え」

    「俺はもう行かないと」

    「行くってどこに」

    「捜しに行くんだよ。アイツらを」

    「は?なに意味わかんない事言ってんだよ…ちょ、おい!待てよ!」

    「……じゃあな」

    ~~~~~

    胡桃「待てよ!!!!」ガバッ

    胡桃「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…」

    胡桃「夢…?」

    悠里「なに?どうしたの?」

    胡桃「あ、りーさん。ごめん…ただの夢だ」

    悠里「凄い汗よ…嫌な夢でも見たのね」

    胡桃「そうでもない。久しぶりに良い夢見たよ」

    胡桃「前まではよく、先輩が変わり果てる夢ばかり見てたし」

    悠里「でも叫んでたじゃない」

    胡桃「なんか途中で展開がおかしくなってな…あれ、やっぱ悪夢なのかな」

    悠里「……何か飲む?」

    胡桃「いや、大丈夫だ…ん?」チラッ

    悠里「どうしたの?」

    胡桃「由紀と美紀がいない…それに八幡も」

    悠里「……お手洗いにしては不自然よね」

    胡桃「ちょっくら見まわり行ってくる…付いて来るか?」

    悠里「そうね。私もいくわ」

    126 = 1 :

    悠里「それで、どんな夢を?」テクテク

    胡桃「えーっと…誰かと旅行に行ってた」

    胡桃「でも誰なのか思いだせなくて。大切な人には変わりないと思うんけど」

    悠里「でしょうね。あんな大きな声出して、汗いっぱいかいて…」

    悠里「先輩さんではないの?」

    胡桃「あれは多分違う」

    悠里「それじゃ学園生活部の誰か?」

    胡桃「うーんそうなのかな…あんまり覚えてないんだ」

    悠里「……あれ、図書室に電気が」

    胡桃「本当だ」

    ガララッ

    胡桃「あ、お前達」

    八幡「おう」

    美紀「胡桃先輩、悠里先輩」

    悠里「ここにいたのね」

    由紀「あ!りーさん」ダキッ

    悠里「フフフ、どうしたの?」ナデナデ

    由紀「えっとね、実は」

    128 = 1 :

    ~~~~

    悠里「『走れメロス』に『シンデレラ』…良いじゃない」

    胡桃「豪華二本立てか。こりゃ頑張らないとな!」

    八幡「先が思いやられる」

    美紀「先輩、台本を探しておいて情けない事を言うもんじゃありませんよ」

    八幡「まさか2本分やるとは思わないだろ」

    悠里「あら」

    八幡・美紀「?」

    悠里「フフフ。アナタ達、仲良くなれたのね」

    美紀「べ、別にそんなんじゃありません…こんなエッチな人となんで私が…」

    八幡「エッチとは人聞きが悪い」ゾクゾクゾク

    美紀「そういう所がエッチなんですよ!」

    由紀「えへへ、みーくん照れてる!」

    美紀「照れてません!」

    胡桃「はははは!」

    胡桃(そうか。やっと美紀も八幡と話せる位には仲が良くなったのか)

    胡桃(ずっと八幡のことを猛烈に嫌ってたから、一時はどうなるか不安もあったが…良かった良かった)

    ズキンッ

    胡桃「」ビクッ

    悠里「どうしたの胡桃?」

    胡桃「いや、なんでもない」

    胡桃(なんだ今の?)

    129 = 1 :

    今日はここまで

    130 :

    おつ
    なんだったら終わってからでも分岐の方書いてくれてもいいのよ

    133 :

    乙乙
    周囲に雪乃たちが居なければさよなら

    134 :

    いろはすとか川島さんのことも思い出してあげて…

    135 :

    と、戸部くん……

    136 :

    無自覚ベタ惚れじゃないですかー、超好物。

    137 :


    遠い国のお城って言い方が可愛い

    138 :

    学校ぐらし流し見だったけど結構面白いね

    139 :

    平塚先生が流派の始祖になっとる。
    ヒッキーは拒絶・様子見・拒絶・様子見・ゴタゴタ・デレ、みたいなところがあるし攻略できるのか……。とりあえず今は様子見①くらいか?

    140 :

    女子4人でうまくやってた所に若い男子を一匹いれるとか、男女トラブルが発生しないわけないんだよなぁ…。

    皆の関係がギクシャクし始めて責任感じた八幡が出て行こうとして結局その行為が裏目にでて再度トラブル発生って展開に一票。

    141 :

    おもしろい

    143 :

    みーくんと胡桃の殺し合いはよ

    144 :

    >>143
    リアル八幡が去った後でエア八幡の妄想権利争奪か

    145 :

    八幡を二人で分けて四幡にすれば大丈夫

    147 :

    八幡もりーさんと同じように吐き出せない人だから怖い。しかも八幡はキャパシティーも理性も高いから尚怖い。

    148 :

    理性の高い人が泣きながら「本物が欲しい」とか意味不明なこと同級生に言ったりしないと思うの

    149 :

    なに、イッチがほのぼの系って言ってたし、ハッピーエンドにしてくれるでしょ。
    俺は信じてるぞ。

    150 :

    アニメ見て思ったんだけど八幡ってゾンビの意識と元の人物についてどう思ってるんだろう?
    ①ゲームのモンスターと同じで意識は無い
    ②意識はあり可哀想だけど仕方ないから倒す
    ③意識があり可哀想だから脳を破壊してやる


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