元スレ八幡「と、戸塚―!!」由紀「みーくんの彼氏!?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
701 :
そういえば、戸塚・圭・小町組の戦力ってどんなもんだったんだろう?
とりあえず>>574-575を読む限り、戸塚はそこそこ強いらしい。流石にテニヌ使いではないだろうが…。
圭はアクティブな性格的に考えて、結構やれそうな気はする。ただ、アニメ最終話を見る以上単騎無双できる程ではない。
小町は自分の身を守るのが精いっぱいという事は、裏を返せば最低限の自衛ができる程度には動ける?
一人一人は超人的な強さを持っていないが、編成に穴がなく助け合うことで生き抜いてきたんかな?
作中内のチームの中では一番RPGっぽい戦い方をしてそうだ。
702 :
こういう考察するやつ出てくるとスレが臭くなる
703 :
考察するとボロが出るみたいな言い方はやめよう
704 :
選ぶのは八幡やけど、ここの胡桃ちゃんには幸せになってほしい。
705 :
頑張れ胡桃ちゃん。応援してる。
706 :
オマケ④
タイトル:雪乃「奉仕部に依頼?」悠里「ええ、貯水槽の掃除のお手伝いを」
【深夜・職員室】
ガサゴソ、ガサゴソ
八幡「……」
八幡「疲れた。そろそろ寝るかな…いや、もう少しだけ」
ガララッ
雪乃「あら、泥棒がいるわ」
八幡「ネコとかじゃなくて残念だったな」
雪乃「こんな深夜に職員室で何を?」
八幡「そういうお前らこそ、そろいも揃ってどうした?しかも武装準備して」
結衣「いや~なんかヒッキーが寝室からなかなか帰ってこないから、心配で…」
胡桃「ドコに行ったのかと思ったら、ここにいたのか」
八幡「あー心配かけて悪かったな」
八幡「ちょっと、職員室が気になってな」
小町「こんな所を漁ったって食糧なんて出てこないんじゃない?」
八幡「いや食糧以外で気になる事があって」
圭「えっと、どんな事が?」
八幡「え?そうだな、なんつーか」
八幡「ここって何でも揃いすぎてないか?」
彩加「うん…便利すぎる位だもんね」
雪乃「確かに1つの学校でこれだけの物を用意するのは不自然ではあるわね」
八幡「ああ。だから、もしかしら何か手がかりが見付かるかと思ってな」
八幡「このパンデミックの原因、そしてこれから俺達がすべき事のヒントがな」
雪乃「これから私達がすべきこと…」
結衣「やっぱり避難待ってるばかりじゃダメなの?」
胡桃「そうもいかないだろ…それにいつか、アタシたちは卒業するんだ」
圭「卒業…そうだね。いつまでもココで生活する訳にもいかないもんね」
八幡「学校外の、手に入れてない非常食だって無限にある訳じゃない。それにココの設備もいつまで持つかもわからんしな」
八幡「……そしてなによりも、その『卒業』がどんな形で訪れるかだ」
胡桃「救助が来て学校を卒業するのか、それともここでの生活に限界が来て卒業するのか…そのどれかだな」
707 = 1 :
ガララッ
悠里「あら?」
美紀「あ、皆さんいたんですね」
八幡「ん、いま来たのか…お前らはドコにいたんだ?」
美紀「部室です…あれ、由紀先輩は?」
胡桃「部室で寝てる。まあバリケードは強化されてるし奴らも駆除してあるから、心配ないだろ」
雪乃「私達は寝ていたのだけれど、比企谷君がいつまで経っても帰ってこないから、皆で巡廻してたの」
悠里「八幡君は職員室で何を?」
八幡「ああ、実は…」
~説明中~
悠里「なるほどね。どうやら私達と考えてた事が同じようね」
八幡「じゃあ、お前達も」
悠里「コレを見て」チャリン
八幡「それは…」
悠里「めぐねえの持っていたカギよ」
八幡「そのカギに合う物の中に、重要な情報を得られるかもしれない訳か」
708 = 1 :
ガサゴソ、ガサゴソ
八幡「ん?写真か…」
八幡(恵飛須沢と丈槍、そして真ん中に見知らぬ女性が)
美紀「八幡先輩、どうしました?」
八幡「写真を見つけた」
美紀「これは…まさか」
胡桃「ん?ああ、その写真の真ん中に載ってるのはめぐねえだ」
結衣「え、見せて見せて!」
雪乃「この人が、学園生活部の顧問だった人なのね」
八幡(これが…めぐねこと佐倉先生か)
八幡(な、何だ…この写真からも滲み出る慈愛のオーラは…)
八幡(城廻先輩と戸塚と丈槍を掛け合わせた様な…ほんわかした雰囲気。それに…)
八幡「……」ドキドキ
胡桃「……なに鼻の下伸ばしてんだよ」ムスッ
八幡「べ、べべ、別に伸ばしてなんかねぇよ」ドキッ
雪乃「まあ、確かにキレイな人ね」
結衣「うん、すっごい美人だね!」
八幡(……しかし、平塚先生といいこの佐倉先生といい、どうしてこう良い人に限って早く亡くなるんだ。もっとも平塚先生は俺を庇った事が原因なんだが…)
八幡(美人薄命を地で行く人達だな)
~~~~~
あの後に丈槍が来て、一緒に職員室の中で探し物をした。
終始はしゃいでいた丈槍だが重要な役割を果たし寝室へ戻る。つくづくアイツの天性の勘には驚かされる
だがあの書類に記載された情報に俺達は戦慄が走る
全員が激しく動揺した。無論俺もだ
そんなショックを引きずった心境の最中、またしても丈槍がイベントの提案をした
709 = 1 :
【翌日】
雪乃「奉仕部に依頼?」
悠里「ええ、貯水槽の掃除のお手伝いを」
雪乃「昨日あんな事があったばかりで、よくそんな…」
胡桃「アタシも初めはそう思ったんだけどさ、雪乃達が校内見まわり行ってる間に、色々と話し合ってさ」
胡桃「掃除を通して、アタシ達は少し気持ちの整理をしようって話になったんだ」
雪乃「気持ちの…整理を…」
結衣「良いんじゃない?やろう!ゆきのん!」
雪乃「……そうね。このままウジウジしてても何も変わらないし。依頼を引き受けるわ」
八幡「なあ、別に依頼を引き受けるのは構わんが」
結衣・雪乃「?」
八幡「わざわざ奉仕部に依頼って形で報告する意味あるのか?」
結衣「何を言ってるのヒッキー?今あたし達は総武高校の奉仕部じゃなくて、巡ヶ丘高校の奉仕部員なんだよ」
八幡(え、そうなの?てか巡ヶ丘高校に奉仕部あったの?いやあるはずない。だいたい学園生活部だってパンデミックが起きてから出来たモンだって言うし)
結衣「そして同時に!学園生活部と掛け持ちをしてるんだから!」
八幡「なら学園生活部の部員として命令すれば良いだろ」
悠里「……八幡君にとって、奉仕部は特別な存在なのでしょう?」
悠里「なら、奉仕部を形として残しても良いと思うの」
八幡「……」
雪乃「ふふふ、それにこの部室は奉仕部の部室でもあるし」
八幡「初耳なんだが」
雪乃「廊下にいってプレートを見てくればわかるわ」
ガララッ
八幡「……」
八幡「本当だ…なんか下のほうに小さく書かれてる。いつの間に付け足したのか」
710 = 1 :
【翌日・屋上】
八幡「……」
キャッキャッ、フフフ
八幡(魚をバケツに入れて、掃除を終えたと思ったら…いつの間に水遊びが始まっていた…)
八幡(以前、モールへ『遠足』に行った時に水着を入手したと聞いてたが、その後も恵飛須沢が密かに、新入部員の水着を入手していた)
八幡(その余計な心使いのおかげで俺も水遊びに参加させられるハメに。千葉村の時の様には成らなかった様だ)
キャッキャッ、フフフ
八幡(ずっとボッチだったせいか、どうもこういうのに慣れてなくて落ち着かない。照れくさいと言うか、単に恥ずかしいというか。しかも俺を除いて全員女)
八幡(だから俺は心を無にして、プールに浮かばせたエアーボートの上で、青空を見ながら昼寝をしてる訳だ)
八幡「……」
八幡(俺を除く、ここの面子は全員美少女の部類に入る)
八幡(以前、誰かさんに理性の化け物なんて言われたけど流石に緊張する)ドキドキ
八幡「……意識してはダメだ、寝よ」
彩加「八幡!寝てないで一緒に遊ぼうよ!」
バシャッ
八幡「そうだ戸塚がいた。とつかわいい。今水をかけてやるからな!」バシャバシャ
彩加「うわ!やったな!」バシャバシャ
八幡「ああ、なんてすばらしい光景なんだ。これが青春か」
胡桃「でや!」バシャ
八幡「うお!?」
胡桃「あたしも混ぜろよ!」
八幡「あ、えと……ぁ……ほ、ほれ」バシャッ
胡桃「えへへへ///」バシャッ
八幡(あれ、戸塚とふたりきりの水遊びだったのに、流れでやってしまった)
結衣「そーれっ!」バシャッ
八幡「ぐっ!」
結衣「ヒッキー!あたしも混ぜてよ!」
八幡「……えと、そら」バシャッ
結衣「きゃっ!」
711 = 1 :
胡桃「ほら!次いくぜ!」バシャッ
八幡「……」ドキドキ
八幡(な、なんかヤバイ。これは心臓に色々と悪い。退避しよう)
ビチャッ
八幡「っ!?なんだ…今度は誰だ」
雪乃「……」
八幡「なんで水鉄砲を持ってるんですかね」
雪乃「借りたの」ビシュッ
八幡「ちょっおま、やめ」
雪乃「……」ビシュッ
八幡「お、おい…このやろ!」バシャッ
雪乃「きゃっ…セクハラよ?」ニコッ
八幡(そんな良い笑顔でセクハラと言われても…)
由紀「とりゃああ!」
バシャアアッ
八幡「!?」
由紀「えへへへ!」
八幡「バケツでかけるとか豪勢すぎだっつーの!」
ビシャーッ
八幡「っ!?」
八幡(なんだこの威力は…!?)
美紀「フフフ、どうですか?」
八幡「プールサイドからホースでの水かけとか卑怯すぎんぞ」ゾクゾク
美紀「……その割には嬉しそうですね。なんで鼻の下伸ばしてるんですか」
八幡「さあな、それより直樹はドコにいるんだ?」
美紀「私が直樹です!彩加先輩なら先輩のすぐ隣にいます」
彩加「八幡!いくよそれ!」バシャッ
八幡「や、やったなーこいつ!」バシャッ
八幡(と、戸塚のためにもう少しだけ水かけを続けるか)
圭「それそれ!」バシャッ
小町「挟み撃ちだよお兄ちゃん!」バシャッ
由紀「助太刀いたす!」バシャッ
雪乃「フフフ…」ビシュッ
八幡「ぐぁ!?ちょ、おい、4人同時で攻めるのは止せ!」
結衣「あたし達もいくよ、くるみん!」バシャッ
胡桃「うりゃああ!!」バシャッ
八幡(何か俺ばかり集中砲火されてる気が…)
712 = 1 :
八幡「疲れた」
八幡(しばらくして水かけも終わり、各自が自由に行動し始める)
八幡(俺は再び一人、エアーボートの上で昼寝を再会した)
八幡「……」ヌボーッ
八幡(しかし急に静かになったな…さっきまで騒がしかったのに)
八幡「まっ、いいけど」
~プールサイドにて~
結衣「ね、ねえ、なにあれ?」
美紀「さ、さあ?」
由紀「はわわわ…」
胡桃「アンタ、かなりのガンマンと見てた。二つ名とかあるんじゃないのか?」
悠里「フフフ…さあ、どうかしらね?」
ビシュッビシュッ
圭「なんか面白そう!」
雪乃(私も混ざりたいわ)
ビシュッビシュッ
胡桃「何が誰かが持ち込んだ玩具だってんだ!大方自分で持ち込んだ私物って所だろ!」
悠里「ふふふ、ご名答。代わりに良い事を2つ教えてあげる。1つはあなた、景気良く2丁拳銃を連射してたけどその残弾、もう少ないハズよ?」
胡桃「!!」
悠里「もう1つ、私の通り名を教えてあげるわ。風船爆弾の魔術師よ」
悠里「それ!」フワッ
胡桃「くっ!水風船か…でもシャベルでガードすれば!」
悠里「割らずに跳ね返した!?」
八幡(……なんか急にプールサイドが騒がしくなって来たな。何やってんだアイツら)
胡桃「最後の勝負だ!」ダッ
悠里「望む所のよ!」ダッ
圭「おお!二人とも貯水槽に飛び込んだ!」
美紀「なんか凄い白熱してるし…」
小町「あれ?お兄ちゃんは…って、エアボートの上で寝てる」
713 = 1 :
八幡「……」ヌボーッ
八幡(しかし良い天気だ。寒い時期なハズなのに水遊びしても全然寒くないな)
八幡「ん?何かが飛んでくる…」
八幡「……は?」
悠里「この勝負、負けないわよ…ってあれ?」
八幡(青空を見上げていたら突如、若狭が水鉄砲を構えながらコチラにダイブしてきた)
八幡「え、ちょ、待っ…」
悠里「キャッ!!」
ボヨォン
八幡「っ!?」
八幡(若狭の豊満なバストが、俺の顔面に突撃してきやがった)
ザパァァン
全員「!!?」
~~~~
八幡「ぶはぁ!」
悠里「ぷはぁ…ごめなさい、大丈夫!?」
八幡「あ、ああ…俺は平気だ…それより…」
八幡「その、すまん」
悠里「え?」
八幡「いや、だから、さっき俺の顔面にお前の…」
悠里「…………」
悠里「~~~///!!!」
悠里「えと、不可抗力だし。仕方ないわ…」カァァァ
八幡「お、おう…」ドキドキ
八幡「……」チラッ
悠里(は、恥ずかしいわ…)カァァ
八幡(改めてみるけど、やはりデカい…こんな柔かい凶器が顔面にめり込んだのか…)ドキドキ
胡桃「……」
胡桃(ぶつかる位置、逆だったらな…)シュンッ
714 = 1 :
八幡「ぜぇぜぇ…凄い目にあった」
小町「もうお兄ちゃんったら何やってるの?」ニヤニヤ
八幡「……返す言葉も見付からない」
雪乃「全く呆れるわ…」
八幡「……」
八幡(雪ノ下の奴…千葉村の時と違ってビキニか。白く華奢な体が目立つな)
雪乃「……あ、あまり見られると恥ずかしいのだけれど」ドキッ
八幡「あ…いや、その」
結衣「もうヒッキーのスケベ!」ボヨン
八幡(っ!こいつ良く見ると、去年千葉村で着てた物より際どいの着てるな。下乳が…)ドキッ
美紀「やっぱり八幡先輩はスケベな人なんですね」ジトッ
由紀「良いな、私もりーさんにパフパフしたいなぁ」
圭「八幡先輩も気をつけなきゃダメだよ」
美紀「そうですよ、飛び込みでああ言う事態だってありうるんですから」
胡桃「……ま、まあアタシとりーさんが始めた事だからその辺に」
悠里「ごめんね八幡君」
彩加「でも二人とも怪我無くて良かったよ」
八幡「ちょ、お前ら…ち、近い…」
八幡(ヤバイ、ただでさえ若狭にバストアタックされたばかりなのに…)ドキドキ
八幡(こんなに一斉に囲まれたら…理性を保つのが精一杯だ…)ドキドキ
八幡「うっ…」スッ
美紀「…?急に前かがみになってどうしたんですか」
由紀「八幡君どうしたの、おなか痛いの?」
八幡「いや、そういう訳じゃ…」
胡桃「なんだよ、男なんだしシャキッとしろよ」
八幡「悪いが今は絶対シャキッとできん」
胡桃「?」
悠里「大丈夫?やっぱりさっきぶつかったから…」スッ
八幡(っ!!人の顔を覗き込むように見るな、視線がお前の胸が行ってしまうだろ)
八幡「ぐ…ぐぐ…!」ドバッ
悠里「きゃっ、鼻血が!ティッシュティッシュ!」
胡桃「鼻血出すの久々だな…でも今回はバストアタックが原因か…」
小町「そうですね。物理的にも精神的にも」ニヤニヤ
八幡「余計な事を言わんでいい」ドババッ
715 = 1 :
【深夜・部室】
彩加「今日は楽しかったね!」
八幡「ああ、久々に鼻血出したけどな」
八幡(おかげで少しふらつく)
悠里「今日の御飯は大和煮よ」
結衣・由紀「やったー!」ハイタッチ
美紀「えへへ、今日は楽しかったね太郎丸」ナデナデ
圭「あれ美紀。私と一回離れた後、太郎丸が懐かなかったんじゃ」
美紀「うん、でもさっき圭が目を離してる時に仲直りしたんだ」
圭「そっか!仲直りできたんだね…」ナデナデ
太郎丸「ワン!」
美紀「……今日はとても楽しかったです。本当に」
胡桃「そうだな。明日も明後日も、ずっとこんな風に楽しい毎日だったら良いよな!」
悠里「……明日は、地下へ行きましょうか」
胡桃「例の避難区域か」
雪乃「初めて行く場所だったかしら?良い物が見付かると良いわね」
結衣「未知なる場所…なんかワクワクするね」
八幡「……」
716 = 1 :
八幡(楽しい日々か)チラッ
八幡(外は相変わらず荒廃しててゾンビだらけ…とか言ったら、空気読めとか言われるんだろうな。まあ丈槍もいるし言わんが)
八幡(しかしいつまでも続くのだろうか。この楽しい日々は。楽しければ楽しいほど、言い知れぬ不安が積もっていく)
八幡(不謹慎な事だが正直に言うと、4人と再会してからの数日間、この学校での避難生活は、人生の中で最も楽しかった日々と言える)
八幡(まるで夢でも見ているかのように。そう、丈槍たちが俺にくれた夢、希望)
八幡(……しかし窓から見える光景を見つめる度に、残酷な現実に引き戻される。大切な人達が亡くなってるのも事実)
八幡(世の中はそう上手くは行かない。苦い思いする事のほうが多い)
八幡(いずれにせよ)
由紀「大和煮楽しみだな~」
八幡(俺は丈槍から夢や希望を貰った。地獄行きから救ってもらった)
八幡(だからこそいつか、彼女には恩を返したい。彼女を一生、現実逃避させる訳にはいかない)
八幡(かつて本物を手にすることを恐怖した事がある、失うのが怖いからだ。それでも俺は本物を欲した。そしていま俺はこの現状を失いたくない)
八幡(丈槍にとっての学園生活部は偽物ではない。俺から見ても本物だと思う。だが日常そのものに関しては虚構も含まれている。焦ってはならないが時間をかけてでも、いつかは現実を認識させるべきだ)
717 = 1 :
由紀「ねぇみんな、良い事思いついた!」
全員「?」
由紀「またさ、演劇やろうよ!」
八幡「断る」
由紀「ええ~!?」
胡桃「あ、あたしは賛成だけど…」モジモジ
雪乃「そうね、前回は私はお客様としてだったし…キャストとして出てみたいわ」
結衣「ゆきのんと同じく賛成~!」
彩加「良いね、面白そう!」
美紀「そもそも前回はキャストが不足すぎて、二役やる人もいましたからね」
悠里「そうね。かなりギリギリというか最低限の必要な役者しか揃えてないし。是非やりましょう」
圭「それじゃ決定だね!」
小町「小町も賛成でーす!お兄ちゃん以外、満場一致だよ?」
八幡「」
雪乃「……また、風船を飛ばすのでしょう?」
由紀「もちろん!風船に広告を貼り付けてお客さんを集めないと!」
悠里「そうね。『お客様』を呼び込まないとね」
八幡「……」
八幡(つーか一人も来なくて、客が来なかったらどうするんだよ)
キャッキャッ、ガヤガヤ
八幡(全員笑顔で、楽しそうに計画を話し合っている)
八幡「はぁぁ…仕方ねぇな。わーったよ。やりますよ」
とりあえず今は引き続き、この閉ざされた空間で夢と希望のありがたみを噛み締め、楽しく日々を送る事にしよう
いつか訪れるかもしれない、過酷な現実と向き合うその日が来るまで
718 = 1 :
由紀「楽しみだね!めぐねえ!」
胡桃「……なあ、りーさん」ヒソヒソ
悠里「どうしたの小声で?」ヒソヒソ
胡桃「時々、思うんだけどさ…めぐねえって、すぐそこにいるのかな?」
悠里「え?」
胡桃「あ…いや、別に…やっぱなんでもない…忘れてくれ」
悠里「……」
八幡「幽霊でもいるって言いたいのか?」
胡桃「え?……うん」
八幡「そんな事、俺達が考えても仕方ないだろ。死んだ事ないんだし、分かる訳無い」
胡桃「ああ…そうだな。でも」
胡桃「もう一度、めぐねえに会いたいっ…て思ってさ」
八幡「……そうか」
雪乃「……先生に、そう」
結衣「……」
八幡「……」
願っても仕方ない事だが…俺も、もう一度だけでもいいから平塚先生に会いたいと思う
719 = 1 :
今日はここまで
次回で、おまけラストです
幽霊めぐねえと幽霊平塚先生の出会いのお話になります
若干オカルトちっくな話だけど、一応ほのぼの内容で締める予定です
721 :
乙乙
次回が一番読みたかった話
というか地下のめぐねえはどうしてるんだろう?
722 :
右手と左手でじゃんけんして暇つぶしてるよ
723 :
貯水槽の掃除…
仄暗い水の底からの呼び声が聞こえる…
724 :
アレはトラウマものだったなぁ…
しばらく水道水が飲めなかった
725 :
投下します
まずは訂正箇所から
726 = 1 :
>>521(訂正)
悠里「っていう事は、八幡君は…その、バラ系の人なのかしら?」
八幡「おいちょっと待て。おれはホモでもないし、バイでもない。戸塚を愛してるだけだ」
胡桃「どっちなんだよ!」
彩加「もー!また八幡はそうやって僕をからかう!」プンスカ
八幡「毎日お前を探してたんだぞ?お前に味噌汁を作ってほしくて」
彩加「もう!僕じゃなくて結衣ちゃんや雪ノ下さんに頼みなよ!」
八幡「え…あ、えと」ドキッ
雪乃「っ」ドキッ
結衣「ぅぅ…///」ドキドキ
八幡「ゆ、雪ノ下はともかく、由比ヶ浜の毒なんて飲んだら死んでしまう」
結衣「味噌汁の扱いすらしてくれない!?」
胡桃「……」ジーッ
八幡「ま、そういう訳だ。戸塚、味噌汁を作ってくれ」
彩加「それじゃ…八幡と僕で二人で作ろう///」
八幡「よーしわかった。作ろう。毎日作ろう。24時間作ろう。俺とお前なら雪ノ下や若狭の味噌汁すら軽く越えるだろう」
雪乃「はぁぁ…勝手に言ってなさい」
胡桃「な、なあ結衣」
結衣「なに、くるみん?」
胡桃「もしかして八幡の彩加に対する愛情って、アタシ達が想像してるのと違う…?」
結衣「うん。アレはもう病気っていうか…ノリみたいな本気っていうか…でも本気じゃないというか…」
胡桃「……」
悠里「てっきり本当に、相思相愛なのかと思ってたわ…それじゃ八幡くんに恋人はいないのね…ほっ」
悠里(なんで今、ホッとしたのかしら私…)ドキッ
八幡「ああ。ただし俺と戸塚は相思相愛だけどな!ガチでな!」
胡桃「あーはいはい」
悠里「ふふふ」
美紀「……」カァァ
美紀(何だろう…なぜか恥ずかしい…)
由紀「みーくん?顔が赤いよ」
美紀「放っておいて下さい!」
圭「美紀ったらまるで自分の事だと思って見てたでしょう」
美紀「ち、違うってば!そんなんじゃない!」
727 = 1 :
>>524(訂正)
【体育館・文化祭】
悠里「それでは文化祭を始めます」
悠里「まず、文化祭実行委員長の丈槍由紀さんからのご挨拶です」
雪乃・結衣・圭・彩加・小町「……」パチパチパチパチ
由紀「この度は巡ヶ丘高校の文化祭の参加、心から感謝申し上げます」ペコッ
由紀「私は学園生活部に所属し、演劇の出し物を行います」
由紀「どうか最後まで、楽しんでいってください」
由紀「スローガンは『覚めない夢、輝き続ける希望』です」
八幡(いつスローガンなんて決めたんだ)ヒソヒソ
胡桃(めぐねえと『相談』して決めたんだって)ヒソヒソ
八幡(めぐねえと…か)
由紀「それでは皆さん、この文化祭の成功を願い、私から幸せなれる魔法の言葉をお届けします」
由紀「びびでばびでぶー!」
~~~~~
美紀「お疲れ様です由紀先輩」
由紀「えへへへ、挨拶どうだった?」
八幡「ああ、アドリブで良くあそこまで言えたものだ」
八幡「100点満点中、100点だ」
結衣「高!!」
小町「あの採点が厳しいお兄ちゃんが、ここまで評価するなんて珍しいですよ!」
八幡「どこぞのバカ委員長と比べれば上出来だろ」
雪乃「ふふふ、そうね」
728 = 1 :
>>526(訂正)
【劇(シンデレラ)】
美紀(王子役)「おお、靴が入った!」
八幡(主演)(流石に透明な靴は発見出来なかったんだよな…ってキツ!このハイヒールきつ!)ググッ
雪乃「ぷっ…くくっ…比企谷君の女装…最高だわ…」
結衣「ぷっ…あははは…!ヒッキーまじウケる!!」
圭「美紀!かっこいいよ!!」
美紀「やはりアナタこそ、私が捜し求めてた運命の人だったんだ!」
八幡(美しい。とつかわいい)ボタタ
悠里「あ、また鼻血が!はいティッシュ!」ダダッ
胡桃「本番くらい踏ん張れよ!ほらティッシュ!」ダダッ
八幡「す、すまん」
美紀「ここ重要な場面ですよ先輩!」
雪乃「まったく何をやってるんだか…」
小町「ゴミィちゃん…」
【劇(走れメロス)】
美紀(主演)「すまないセリヌ。俺は途中で疲れてしまい、キミを裏切りそうになった」
八幡(セリヌ役)「俺のほうこそすまない。実はキミを疑ってしまった」
八幡「せめてもの罪滅ぼしとして、俺を殴ってくれ」
美紀「わかった、それなら俺の事も殴れ」
美紀「いくぞセリヌ!」ボカッ
八幡「くっ」
八幡(痛くない。パンチの仕草が可愛い)
八幡「では俺も」ポンッ
美紀「くっ」
美紀(全然痛くない…まあ、気を使ってくれてるのでしょうけど)
八幡(演技でいかにも痛そうにしてる表情が可愛い。っていうかメロスの服はボロボロに破けてるせいか、かなり露出度が高い。メロスならぬエロス)
八幡「これでおあいこだ」ボタタ
悠里(国王役)「は、鼻血が出てるわ!はいティッシュ!」ダダッ
胡桃(セリヌの弟子役)「おい邪知暴虐の王!お前がティッシュをあげてどうするんだよ!ほれティッシュ!」ダダッ
由紀(妹役)「くるみちゃんの出番はもう終わりだよ!」
小町「あーあー…もうメチャクチャですねー…」
雪乃「重要な場面でいつも締まらないわね…」
圭「ぷっ…くく、あっははははは!」
729 = 1 :
>>527(訂正)
【演劇終了後】
悠里「実は前に鉄板を見つけたの」
胡桃「んで、麺と野菜と肉、醤油を入れて…」ジュウゥゥ
八幡「なるほど、これで焼きそばが焼けるという訳か」
由紀「屋台の出来上がりだね!」
ワイワイ、ガヤガヤ
八幡「……」
八幡(まさか本当に文化祭が行われるとわな…)
圭「彩加先輩!はいあ~ん」スッ
美紀「ちょっと圭!何やってるの!///」
彩加「じ、自分で食べれるよ!///」
八幡「戸塚、おれに食べさせてくれ」
ワイワイ、ガヤガヤ
八幡(……)
八幡「ああ…楽しいな…」
730 = 1 :
>>530(訂正)
八幡「さて、もう一眠り…」
八幡「……zzz」
ガララッ
胡桃「おい八幡!見まわりいくぞ!」
八幡「ふぁ?今朝行ったじゃねぇか…」
胡桃「あ…じゃ、じゃあ!もう一回!」
八幡「やだよ」ゴロッ
胡桃「んじゃ屋上にいって菜園の手伝い行こうぜ!」グイグイ
八幡「ちょ、おい…引っ張るな…」
悠里「八幡君いるかしら?」
雪乃「比企谷君、屋上の菜園作業を手伝ってほしいのだけれど。大量に野菜が採れそうで女子だけじゃ大変なの」
結衣「ヒッキー!これからユッキーと体育館で、サブレと太郎丸のお散歩するから付き合って!」
由紀「お散歩お散歩!」
圭「八幡先輩!これから彩加先輩の女装ショー始めるから手伝って!」
彩加「や、やめてよぉ!///」
美紀「ちょっと圭!彩加先輩に何やってるの!」
小町「ふっふっふ、お兄ちゃん大変だね~」
八幡「」
八幡「俺は聖徳太子じゃないんだ。一辺に言うな」
八幡(のんびり過ごそうかと思ったがそうはいかない様だ)
八幡「要件あるなら順番ずつ頼む」
外はパンデミックで、世は絶望に満ちている
それでも暫くはこの閉ざされた空間で、幸福を噛みしめようと思う
ここには、夢も希望もあるから
終わり
731 = 1 :
>>579(訂正)
結衣「ジッとしてても仕方ないし、今のうちいつでも外に出れる準備しよ!」
雪乃「そうね、ここもぜったい安全とは限らないものね」
結衣「必要な物を押し入れにあるから手伝って」
雪乃「分かったわ」
~~~
雪乃「こんな感じかしら」
結衣「食料と水と薬箱、服と預金通帳もある。オッケーだね」
ドォォォン!!
結衣「きゃあああ!!!」
雪乃「なにか爆発した音が…隣からかしら…」
ゴゴゴゴゴ…
雪乃「っ!!大変、火が付いてるわ…」
結衣「うわやっば!!消火器、消火器…たしか玄関前に…」ダダッ
雪乃「みるみる燃え広がっていくわ…毛布じゃ間に合わない」バタバタ
結衣「は、早くしないと…」
ガチャッ
結衣「ひぃぃ!!」
ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…
結衣「い、いやあああ!!」カチッ
シュゥゥゥ!!
雪乃「どうしたの!?」ダダッ
結衣「ぞ、ゾンビが沢山いて…消火器で吹き飛ばした…」
ゴゴゴゴゴ…
雪乃「火がすぐそこまで来てるわ…!」
シュゥゥゥ!!
結衣「ウチを消しても、お隣も消さないとどんどん広がっていくばかりだよ…!」
ゥゥゥ…ア“ア”ア“ア”…
雪乃「っ!!マズイわ、消火器の粉で飛ばされてたゾンビたちが立ち上がってきたわ!!」
結衣「ど、どどど、どうしよう!?」
雪乃「……命が最優先よ、逃げましょう」
結衣「ごめん!!パパ、ママ!あたし家を守りきれ無かった…」ダダッ
結衣「行くよサブレ!」
サブレ「キャンキャン!」
732 = 1 :
>>580(訂正)
~雪乃のマンション~
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
雪乃「」
結衣「う、うそ…あのマンションまで…」
雪乃「絶対的なセキュリティを誇っていたあの堅牢なマンションが…」
結衣「ど、どうしようゆきのん…」
雪乃「……こうなったら行くべき所は、公的な避難所か私の実家ね」
ブロロロロ!キキィィィー!
陽乃「雪乃ちゃん!ガハマちゃん!」
雪乃「姉さん…!」
陽乃「早く乗って!」
雪乃「行きましょう!」
結衣「うん!」
~車中~
雪乃「無事だったのね。助かったわ」
結衣「ありがとうございます…」
陽乃「……」
雪乃「姉さん…」
陽乃「……」
陽乃「残念だけど、ウチの会社はもう終わりだよ」
雪乃「え…」
陽乃「お父さんの会社…それと、ウチの実家が全焼しちゃった…」
結衣「!!?」
雪乃「う、うそ…」
陽乃「食糧、生活用品意外に、通帳はもってきたけどね…果たしてこんな世の中になって、銀行は役に立つのだろうかね…」
陽乃「流石にお姉ちゃんも参っちゃってるよ」
雪乃「姉さん、私達はこれからどこへ…」
陽乃「行く当てはあるよ。手遅れじゃなければ良いけどね」
陽乃「少なくともそこらの避難所よりも安全かも」
733 = 1 :
>>583(訂正)
~数日後~
結衣「このシェルターも随分人が増えたね」
ワイワイ、ガヤガヤ
雪乃「ええ、気を使ってくれて男性達は皆、お屋敷の方にいるけど」
ガチャッ
葉山「ただいま!」
モブ女子1「あ!おかえり葉山君!」
モブ女子2「食糧確保お疲れ!」
戸部「いやー!外にゾンビがわんさかいて参ったわー!」
三浦「お疲れ隼人…外はやっぱ危険?」
葉山「ああ。でもウチは安全だから、息苦しくなったら屋敷にもおいで」
三浦「うん」ウルウル
結衣「しっかしここ、なんでも揃ってるね。漫画もDVDあるし」
雪乃「浄水機能、太陽光パネル、パンデミックに備えた食糧もある…正直、充実し過ぎてるわ」
陽乃「隼人の所もやっぱ支援してたのかな?」
葉山「え?うーん…俺はよく知らないけど…ある企業からのお礼として、このシェルターが去年に作られてね」ビクッ
雪乃「企業からのお礼?」
陽乃「雪乃ちゃんはしらなかったか~私もね、パンデミック起きる少し前に知ったんだけどさ」
陽乃「ランダルなんとかっていう企業に、雪ノ下建設も支援してたんだって」
雪乃「ランダル…?」
陽乃「それでランダルなんとかからのお礼で、雪ノ下家にもシェルターとか作ってもらう予定だったんだけど…世の中がこんな事になっちゃって…」
雪乃「そうだったの…」
734 = 1 :
>>590(訂正)
陽乃「雪乃ちゃん?私が許すとでも思ってるの?」
雪乃「心配してくれてありがとう。でも、私はもう決めたの」
陽乃「妹の自殺行為を見逃すと思ってるの?」
雪乃「何とでも言いなさい。例えどんな妨害が来ようと怯まないから」
雪乃「それとも、一緒についてくる?」
陽乃「比企谷くんはお気に入りだけど無理」
陽乃「いくらお姉ちゃんが万能だからって、外に出て絶対無事でいられる保証はないんだよ」
陽乃「私はね、死ぬ訳にはいかないの。雪ノ下建設を復活させるから」
陽乃「この預金通帳、パンデミックが終わっても通用するか分からないけど…何年掛かっても私はやるよ」
雪乃「……母さんの最期は、取り乱すほど父さんを心配して、死んだって言ってたわよね?」
雪乃「私にも今、似たような感情があるの」
雪乃「だから行くわ。なんと言われようと」
陽乃「雪乃ちゃん…!」
モブ女子1「比企谷って…ああ!思い出した!中学いっしょだった!」
モブ女子2「ああ、あのかおりに告った奴でしょ?暗くてキモかったよね~」
モブ女子1「ねぇー、ありえないよねー。他にも結構イタい行動しててさー」
結衣「」ピキッ
折本「あはは。そんな事もあったけ…でもアイツああ見えてさー…」
モブ女子1「え、なになに?アイツのこと庇ってるの?」
モブ女子2「そんな同情しなくてもいいのに」
モブ女子1「あんなのに命かける必要ないのにねー」
雪乃「ねえアナタ達」
モブ女子1・2「わっ!?ビックリした」ビクッ
雪乃「さっきまで言ってた事、よく聞こえなかったからもう一度、言ってくれるかしら」
モブ女子1・2「」
雪乃「早く言いなさい」
735 = 1 :
それでは最後のオマケを投下します
736 = 1 :
オマケ⑤(ラスト)
タイトル:幽霊めぐみ「国語教師、佐倉慈です」幽霊平塚「国語教師、平塚静です」
――雪乃と結衣が、巡ヶ丘高校に到着する数日前
【千葉県のとある大きな公園】
幽霊平塚「……」ムクッ
幽霊平塚「……」フラフラ
幽霊平塚「……」
幽霊平塚「私は一体何をしてたのだろうか…」
幽霊平塚「……」
幽霊平塚「ああ、そうか。私は死んだんだ」
~~~~
幽霊平塚(それから私は、特に何も考えずにフラフラとそこらを徘徊した)
幽霊平塚「……」
幽霊平塚「最期の記憶は断片的だ…」
幽霊平塚「比企谷の顔を見ていたら…いつの間にか意識が薄れ…気がつけば彼を襲っていた」
幽霊平塚「そして比企谷に介錯して貰った事は覚えてる」
幽霊平塚「……」
幽霊平塚「辛い事を押し付けてしまったな…」
737 = 1 :
「む、平塚女史ではないか!?」
幽霊平塚「キミは…」
幽霊材木座「久しぶりである!」
幽霊材木座「我の姿を視認できるという事は…」
幽霊平塚「……ああ、そういう事だ」
幽霊材木座「む、無念…」
幽霊平塚「ははは…まあ、比企谷を殺さずに済んだだけでもマシかもな」
幽霊材木座「あの屈強な女史ですら、生ける屍となってしまったのか…」
幽霊平塚「それで…これが死後の世界って奴なのか?やけに現実と変わらないが」
幽霊材木座「ううむ…専門外ゆえ、上手く言葉に出来ぬが」
幽霊材木座「我らは現世に留まった、浮遊霊とでも言っておこう」
幽霊平塚「浮遊…霊…」
幽霊材木座「これだけの大惨事が起きたというのに、意外にも幽霊の数が少ないと感じる」
幽霊平塚「確かに…もっとウジャウジャいてもいいハズ」
幽霊材木座「強烈な後悔や未練…それらを残した者のみが、『あの世』とやらにも行けず、現世に留まっているように思う」
幽霊平塚「パンデミックで亡くなっていった殆んどの人が、訳も分からぬ内に巻き込まれていったからな…未練だの後悔だの考えてる余裕もなかったという事か」
幽霊材木座「……」
幽霊平塚「……」
幽霊材木座「ラノベ作家になりたかった、声優さんと結婚したかった…」
幽霊平塚「私も結婚したかった…」
~~~~~
幽霊平塚「キミは何をしている?」
幽霊材木座「うむ、まあいつ『あの世』とやらに送り込まれるか分からぬ」
幽霊材木座「他にやることもなし…故に八幡の行方を追うことにした」
幽霊平塚「……そうか、なら私もそうしよう。彼が心配だ」
738 = 1 :
幽霊材木座「む、何かが落ちてくる?」
幽霊平塚「これは…風船か、それに何かが張り付いてる」パシッ
幽霊平塚「……巡ヶ丘高校文化祭だと!?」
幽霊材木座「こんな世紀末状態で、何ゆえそんな行事を」
幽霊材木座「ってこれは!?」
幽霊平塚「どうした?」
幽霊材木座「この粗末な似顔絵の中に、一人目つきの悪い男が…」
幽霊平塚「……!!これは比企谷じゃないか」
幽霊材木座「その証拠を決定付ける様に本人のコメントまで書かれているぞ」
『3日間待ってやる』by比企谷八幡
幽霊平塚「間違いない。比企谷は生きている!」
幽霊平塚「善は急げだ、行くぞ!」
幽霊材木座「うむ!」
739 = 1 :
【巡ヶ丘高校・校門前】
幽霊平塚「しかし幽霊になると便利な事もあるな。いくら走っても疲れない」
幽霊材木座「飯も要らぬからな…それはそれでイヤではあるが」
幽霊平塚「とにかく、ここに比企谷がいるんだな…」
「あら、お客さんですか?」
幽霊平塚「む?」
幽霊平塚(私達の姿が見えるという事は…)
幽霊慈「はじめまして」ペコッ
幽霊慈「国語教師、佐倉慈(さくらめぐみ)です」
幽霊平塚「はじめまして、同じく…」
幽霊平塚「国語教師、平塚静です」
幽霊慈「あら、平塚さんも教師を勤められているのですね」
幽霊平塚「ええ、総武高校で勤めてまして」
幽霊慈「総武高校…なるほど、アナタが八幡君の…」
幽霊平塚「っ!?やはり彼がこの学校に」
幽霊慈「ええ」
740 = 1 :
幽霊材木座「……」ボーッ
幽霊慈「…隣に居る彼は?」
幽霊平塚「おっとすまない、同じく総武高校の生徒だ。ほら挨拶だ」
幽霊慈「はじめまして」ニッコリ
幽霊材木座(か、かわいい)ドキドキ
幽霊慈「義輝くん?あの…大丈夫ですか、聞こえてますか?」
幽霊材木座「ふぁっ!?」
幽霊平塚「ほら、シャキッとしなさい」
幽霊材木座「む…わ、わわ、私、僕、我は剣豪将軍・よ、よしてる…だ」ドキドキ
幽霊慈「は?」キョトン
幽霊平塚「こら、ちゃんと挨拶せんか」
幽霊材木座「ごめんなさい。総武高校3年生の材木座義輝です」
幽霊慈「ふふふ、面白い子ね」
幽霊材木座「っ!」ドキッ
幽霊慈「まだ若いのに…もう亡くなってしまったのね。やりたい事も沢山あったでしょうに…可哀想に」ナデナデ
幽霊材木座「」プシューッ
幽霊平塚「中二病で礼儀知らずの上に小心者だが、いざとなればやる男だ。最期は比企谷や私の為に命を張って守った程だ」
幽霊慈「あら勇敢なのね。偉いわ」ナデナデ
幽霊材木座「あ、いや、その…ともかく八幡の所へ」カァァァ
741 = 1 :
幽霊平塚「そうか、比企谷はココを拠点に彼女達を探してたのか」
幽霊慈「ええ、それはもう雨の日も風の日も…来る日も来る日も…」
幽霊平塚・幽霊材木座「……」
幽霊慈「それに学園生活部にとっても彼の存在は大きなものとなっています」
幽霊平塚「他校の女子4人に囲まれて生活してると聞いて少し不安はあったが、杞憂だったな」
幽霊材木座「うむ、あの八幡を理解する女子といえばあの奉仕部と生徒会長くらいかと思ってたまであるしな」
幽霊慈「ふふふ、本当に彼が友達がいない嫌われ者だなんて信じられませんよ」
幽霊慈「さあ、まもなく屋上に着きます」
幽霊平塚「ここに比企谷が…」ガチャッ
【屋上】
由紀「魔法の呪文、不思議な言葉!びびでばびでぶー!」パッ
悠里・美紀・胡桃・八幡「ビビディバビディブー」パッ
アルノー鳩錦3世・4世「ポォォ~」バサバサッ
~~♪~~♪
幽霊平塚・幽霊材木座「」
幽霊慈「フフフ」
幽霊平塚「あの…彼と彼女達は一体何を」
幽霊慈「町で風船と広告を見つけたって言ってましたよね?」
幽霊慈「ああやって、知り合いに届くように風船と伝書鳩を解き放っていたんです」
幽霊平塚「それは分かるんだが、何故歌い踊っているんだ」
幽霊慈「フフフ、魔法の言葉を唱えているんですよ」
742 = 1 :
【部室】
ワイワイ、ガヤガヤ
幽霊平塚「どうやら比企谷は本当に彼女達と上手くやっているようだな」
幽霊平塚「佐倉先生、学園生活部を設立した事に感謝します」
幽霊慈「いえいえ私は何も…八幡君を支えてくれたのは彼女達ですから」
幽霊材木座「しかし後は、あの女子達がメッセージに気付き、この学校まで到達できるか否かであるな」
幽霊平塚「あと3日か…もうちょっと待ってもいい気がするが、比企谷も焦ってるんだな」
幽霊慈「私達は残念ですが、見守ることしかできませんね…」
幽霊平塚「ええ…」
~~~~
幽霊慈「平塚先生の最期はどうして…」
幽霊平塚「ああ、比企谷を庇って彼らに嚙まれて…」
幽霊慈「……そうですか」
幽霊平塚「佐倉先生は?」
幽霊慈「そうですね…とりあえず地下区域に行きませんか?」
幽霊平塚「地下?」
743 = 1 :
【地下通路】
バシャ…バシャ…
ゾンビ慈「ギギギ…ォォォ…」フラフラ
幽霊平塚「……」
幽霊材木座「……」
幽霊慈「私も平塚先生と似たような感じです。まだ3人だった頃の学園生活部を守るのが精一杯で」
幽霊慈「せめて彼女達だけは襲いたくないと想い、とっさの判断でココに逃げ込みました」
幽霊慈「残された理性を振り絞って日記を書いてたのですが…いま幽霊となって見てみると、何を書いてるのか分かりませんね」
幽霊平塚「そして理性も完全に侵食されて、魂が離脱したと」
幽霊慈「ゾンビになって分かりましたが、しばらくは生きてるんですよね…もっと早くあの注射の存在が分かれば…」
ゾンビ慈「ギギギ…グ…グググ…」フラフラ
幽霊慈「はぁぁ…何で私こんな姿になってしまったの~」グスッ
幽霊材木座「……」
幽霊材木座(……あんな姿になっても何故か可愛く見えてしまう)
744 = 1 :
幽霊慈「はぁぁ…学園生活部を守れたのは良かったけど、結婚したかったなぁ…」
幽霊平塚「え、結婚してなかったんですか?」
幽霊慈「ええ…残念な事に。平塚先生の様にキレイな人だったら私も今頃…」
幽霊平塚「私もです」
幽霊慈「え?」
幽霊平塚「私も独身です。っていうか、彼氏いません」
幽霊慈「え、ええええぇぇ!?そんな、平塚先生こんなにキレイでカッコいいのに…」
幽霊平塚「そういう佐倉先生こそ身も心もキレイなお方なのに…意外です」
幽霊慈「まったく、世の中の男性は見る目ない人ばかりです」
幽霊平塚「どうやら佐倉先生と私は結構、共通する物があるようですね」
幽霊慈「ええ。同じ国語教師で部活の顧問もやっていて…」
幽霊平塚「生きていたら良き友、教師仲間になれたでしょう」
幽霊慈「そうですね…私も、もっと早く平塚先生と出会いたかったです!」
幽霊平塚「全くだ。今度一緒に飲みに行きませんか?」
幽霊慈「良いですね!是非行きましょう!」
幽霊平塚・幽霊慈「……」
幽霊平塚・幽霊慈(もう私達死んでたんだっけ…)ズーン
745 = 1 :
【3日後の深夜】
幽霊平塚「今日までに来なかったら、比企谷は学校を出て行ってしまうのか…」
幽霊材木座「ぐぬぬ…もはや時間が無い」
幽霊慈「……あの子も帰ってこないかな」
幽霊平塚「あの子とは…?」
幽霊慈「ええ、実は平塚先生と義輝くんがこの学校に来る前まで、ある男の子がいました」
幽霊慈「この学校の卒業生、陸上部OBの先輩君です」
幽霊平塚「ああ…確か恵飛須沢の先輩だったという人か」
幽霊慈「彼は今、学校外にいる亡くなったかも知れない知り合いに会いに行くと言って、町へ向かいました」
幽霊慈「八幡君のひたむきに知り合いを探索する姿に感銘を受け、自分も知り合いに会いに行くと言って出て行きました」
幽霊慈「……恵飛須沢さんに辛い思いをさせてしまった事をずっと悔やんでいて、彼女を見守っていました」
746 = 1 :
【夜明け】
幽霊慈「良かった…ギリギリ、ここに辿り着いて…」グスッ
幽霊平塚「ほっ、雪ノ下も由比ヶ浜も生きていて良かった…」
幽霊材木座「……うーむ」
幽霊平塚「どうした、こんな時に浮かない顔をして」
幽霊材木座「いや、八幡の妹と戸塚氏を忘れているぞ」
幽霊慈・幽霊平塚「あ」
幽霊材木座「あやつめ…油断しておるな。まあいっそのこと今は忘れておいた方が良いのかも知れぬ」
幽霊材木座「いま二人の存在を思い出すと、また出て行くとか言い出しかねん」
幽霊平塚「……確かにな」
~~~~~
八幡「小町…戸塚…」
胡桃「あ…」
美紀「そうだ…私にそっくりの戸塚さんと、妹の小町さんが。まだ全員見付かってなかったんだった」
幽霊材木座「ついに思い出してしまったか」
幽霊慈「八幡くん…」
幽霊平塚「……」
雪乃「比企谷君、もし探索するのなら私と由比ヶ浜さんも行くわ」
八幡「ダメだ」
結衣「ダメって…あたし達はずっとヒッキーの事探してたんだよ!」
八幡「でもダメだ…」
雪乃「どうして…」
八幡「ここは安全だし、食料もある」
八幡「それに……」
八幡(材木座や平塚先生の二の舞にはさせない)
雪乃「それに…なにかしら?」
八幡「……お前達に話しておかないといけない事がある」
八幡「スーッ……」
幽霊平塚「待て比企谷!」
747 = 1 :
八幡「!?」ビクッ
幽霊平塚「焦るな。待つことも大事だ!」
八幡「せ、先生!?」バッ
幽霊平塚「え?」
幽霊材木座「まさか…八幡おぬし…」
幽霊慈「平塚先生の声が聞こえたのね…」
幽霊平塚「比企谷…私の声、聞こえるのか?」
八幡「……」
八幡「……気のせいか?」
幽霊平塚「……」
幽霊慈「ほんの一瞬だけ、だったみたいね」
幽霊材木座「それでも、今の一言はきっと八幡の考えを改めるに違いない」
~~~~~
幽霊平塚「良かった…比企谷妹も戸塚も無事に辿り着いた」
幽霊慈「さっきの一言は、大きかったですね」
幽霊平塚「しかしまさか私の声が、一瞬でも届くとは」
幽霊慈「……たまーに、あるんですよ」
幽霊平塚「え?」
幽霊慈「私の声もたまに、由紀ちゃんに通じる時があって…」
――回想――
由紀「そろそろお家に帰ろうっと」
幽霊慈「由紀ちゃんダメ!」
由紀「ふぇ?」
幽霊慈「学園生活部はお外に出てはいけない決まりでしょ?」
由紀「あ、そうだった!うっかりしてた!」
―――――
幽霊慈「前にもこんな事があって…」
幽霊平塚「なるほど、それは危なかったですね」
748 = 1 :
【数日後】
幽霊平塚「しかし比企谷め、彼女達と再会を果たしてからという物、パンデミック以前よりも楽しそうに日々を送っているな」
幽霊材木座「ぐぬぬぬ!おのれ八幡!女子に囲まれリア充になりおって!」
幽霊慈「ふふふ、本当に楽しそう…私も混ざりたいわ」
幽霊材木座「ん?部室に風船や鳩を持ち込んでいるぞ?」
由紀「それじゃ早速、広告を作ろう!」
悠里「今回は文化祭として出なく、演劇祭という形で開く事にしました」
八幡「ま、文化祭は前にやったしな。出し物は今回とあまり変わらんが」
幽霊平塚「そういえばまた演劇をやるって話だったな」
幽霊慈「フフフ、また新しい訪問者が訪れたりして」
由紀「それじゃクジ引きを行いまーす!」
胡桃「またクジ引きかよ!」
~~~~
結衣「え、ヒッキーまたシンデレラ役なの!?」
八幡「」
雪乃「つくづく運がいいのねアナタは。因みに私は継母役だからヨロシクね」ニッコリ
八幡「とてもピッタリな役柄だな」
結衣「あうぅぅ…アタシは義理の姉役だよ…」
由紀「また魔女役だ!」
八幡(おい、これもしかして前回とあまり変わらないんじゃ)
美紀「あれ…私は今回、王様の家来役です」
八幡「え」
彩加「八幡…ぼ、僕が王子様役だって」
八幡「おい丈槍、いますぐ俺と戸塚の役柄を交換してくれ」
由紀「ダーメ!」
八幡「くそ…戸塚のドレス姿みたかった…」
749 = 1 :
【数日後・葉山宅の庭】
いろは「大変です葉山先輩!」
葉山「どうしたんだい?」
いろは「また風船を見つけちゃいました!」
葉山「っ!!本当か!?」
いろは「ええ、しかも人が増えてて…」
葉山「これは…この似顔絵、間違いない」
葉山(雪乃ちゃんも結衣も生きていたのか…それに戸塚と比企谷の妹も)
いろは「こんどは演劇祭を開くらしいですよ」
葉山「一体彼女達は何を目的にこんな行事を…それで本番の日付けは?」
いろは「えっと…ってあれ!?今日です!」
【巡ヶ丘高校・体育館】
ポツーン
由紀「今日は皆さん、巡ヶ丘高校の演劇祭に来て頂き、心から感謝申し上げます!」
八幡「見事にガラガラだな」
胡桃「今回は訪問者は来なかったな」
雪乃「ええ、残念ね」
悠里「フフフ、でも不思議ね。由紀ちゃんの目にはまるで大勢の人が映っているかのように感じるわ」
美紀「まあ、由紀先輩ならそう見えるんでしょうね」
結衣「よーし、ここはユッキーの為に人肌脱ごう!」
八幡「もう完全に丈槍の自己満足のお付き合いだな……別にいいけどよ」
幽霊平塚「学園生活部全員の目には客が居ないように見えてるが」
ガヤガヤ
幽霊1「生き残りの人達がこんな学校で何を始めるんだ?」
幽霊2「演劇だってさ。観客は幽霊ばかりだけど」
ガヤガヤ
幽霊慈「ふふふ、いっぱい来たわね」
幽霊材木座「……ちょっとしたホラーであるぞこれ」
750 = 1 :
【劇(シンデレラ)】
彩加(王子役)「どうかこの僕と踊ってくれないか?」
八幡(主演)「喜んで!!」
【劇(走れメロス)】
彩加(メロス役)「セリヌ…ぜぇぜぇ、待たせたな!!」
八幡(セリヌ役)「とつ…メロスーーー!!」
結衣「ヒッキー明らかに前よりも気合を入れてるし!?」
雪乃「全くあの男は…」
美紀(ぅぅ…やっぱり何か恥ずかしい…///)
胡桃「またヒロインと相棒役を逃した…」グスッ
~~~
由紀「以上で、巡ヶ丘高校の演劇祭を終了します。ありがとうございました!」
シーン
由紀「えへへへへ」
八幡(丈槍は目の前に誰もいないとも知らずに、笑顔で精一杯手を振っている)
結衣「ねえ、なんか折角だしあたし達だけでも拍手しようよ」
悠里「そうね、こういうのは…雰囲気が大事だし」
胡桃「よし、拍手を送るぞ!」
パチパチパチパチ
幽霊1「思ってたよりも良い演技してたな」
幽霊2「ああ楽しかった」
パチパチパチパチ
幽霊平塚「彼女達には見えていないが、大勢の幽霊達が拍手を送っているな」パチパチ
幽霊慈「ええ」パチパチ
幽霊材木座「うむ、なにやら不思議な気分である」パチパチ
「ええ、とても良い演劇祭でした」
幽霊平塚「ん、キミは?」
「間に合ってよかった」
幽霊慈「あら先輩君。久しぶりね!」
みんなの評価 : ★★★
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