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    元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」揺杏「絶対無敵のラブラブラブ!」

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    みんなの評価 : ★★★
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    202 = 1 :

    女の子が5人。男の子が一人。

    もしも、女の子みんなが男の子を好きになったとしたら――それは、悲劇であり喜劇である。


    「由々しき事態、です」


    京太郎を抜いた有珠山麻雀部のミーティング。

    その内容は――彼に近付く女の排除。


    「成香がいつになくヤル気満々だ……」

    「何があったんだ?」

    「はい。この写真を、見てください」


    机の中央に置かれた写真。

    これこそが今回のミーティングの議題となるべき物、なのだが――


    「……殆ど、わかりませんね」


    画鋲やらカッターでズタズタにされており、無傷なのは写真の右側に写る京太郎だけ。

    かろうじて――誰かが、京太郎と腕を組んでいることは判別できた。

    203 :

    [ピーーー]気満々

    204 = 1 :

    「私は、みたんです」

    「なにを?」

    「この女の人が――京太郎くんを連れて、ホテルに入るのを」


    「……へぇ?」


    「よし殺すか」

    「いや待って……この写真、いつに撮ったの?」

    「はい。前の日曜日です」

    「にちよ……?」

    「爽、どうかした?」

    「え? いや、なんでもないよ。うん」


    「女の髪型は?」

    「ツインテールでした」

    「ゔぇっ」

    「爽、具合悪いの?」

    「いやいや、何でもないって。うん」



    「……ヤッベ」

    205 = 1 :

    翌週。

    有珠山麻雀部の必死の捜索にもかかわらず――件の女は、見付からず。

    結局、問題は解決しないままに再びミーティングが始まった。


    「はい、今日は私から」

    「また何かあったんですか?」

    「ああ……しかも、また飛びっきりのがな」


    ゴクリ、と部員たちが喉を鳴らす。

    その反応に爽は満足気に頷いて、口を開いた。


    「なんと――また、日曜日に京太郎に近付く女が現れたんだ」

    「にちよぅ……?」

    「ああ……しかも、腕を組んでホテルにだな」

    「っ!」

    「なるか? 具合悪いの?」

    「う、ううん。大丈夫だよチカちゃん」

    「そう。それで、その女の特徴は?」


    「ああ――兎に角、髪が長い女だった。髪の色は成香みたいなの」


    「な、なるほど……」



    彼を共有するための集まり。

    外敵を排除すべく、彼女たちは日々活動を続けている。

    そして、間違いなく――また来週も、似たようなミーティングが開かれることになるだろう。


    「あ、あはは……」


    真実が明るみに出る日は、来ない。

    206 = 1 :

    無限ループ


    小ネタ安価下3で

    207 :

    >>195
    はやりんは中々に気長な計画を立てたな安価なら下

    209 = 203 :

    DANDAN心惹かれてくネリーの眩しい笑顔に
    果てない闇(辻垣内組)から飛び出そうHold my hand

    210 = 196 :

    くっそ乗り遅れた

    211 = 1 :



    京太郎には、許嫁がいる。


    212 = 1 :

    辻垣内智葉。

    日本で三番目に強い女子高生雀士であり、辻垣内の一人娘。

    そして、京太郎の許嫁――なのだが。


    「京太郎。少しだらしなさすぎだ」

    「は、はい」


    残念ながら京太郎には、その実感がない。

    幼いころより一緒に育ってきた京太郎が智葉に抱く感情は家族愛。

    厳しいが格好いい姉という認識である。


    「よし。行くぞ」


    ついて行きたくなる後姿であるが、寄り添って立つイメージが浮かばない。

    これでいいのか――と思いながらもどうすることもできない。

    今日も、京太郎は智葉に続いて登校する。

    213 = 1 :

    がめつい奴だ、と最初は思った。


    「キョウタロキョウタロ」

    「はいはいなんですかネリーさんや」

    「お小遣い」

    「ねぇよ」


    ――ネリーはお金がいるの。

    それは彼女の口癖であり、サカルトヴェロという国で育った故の事情と知ってからは、彼女を見る目が少しだけ変わった。

    今の会話のやり取りも、お決まりのネタのようなものだ。

    今では毎日この会話をしないと調子が出ない。


    「……なぁ、京太郎?」

    「?」

    「ネリーを膝の上に乗せる必要は?」

    「?」

    「?」

    「いや、二人して首を傾げられてもな?」


    214 = 1 :

    ネリー・ヴィルサラーゼを一度意識してから、ずっと止まらない。

    もっと見ていたい。もっと触れていたい。

    そしてそれは、ネリーも同じ。


    「……やれやれ」


    智葉は、あくまでその関係が友人で終わると信じている。

    だから、気付けない。

    机の下で、繋がれた手の存在に。


    やがて――愛しい相手すら斬り殺したくなるほどの激情を秘めた、自らの胸の内に。

    215 = 1 :

    臨海編とダダ被りな感じだったので急遽変更


    小ネタ安価下3ー

    216 = 203 :

    無茶振りなネタ書いてくれてサンクスネリーかわいい

    217 = 196 :

    ポンコツ修羅場の臨海

    218 = 207 :

    迫り来る怒涛のゆーこ

    219 = 1 :

    ちょっと金に困ってるんですよ、と。

    その一言を零してから、彼の生活は一変した。


    「お裾分けなのよー」

    「は、はぁ……」


    実家の長野を離れて大阪のアパートで一人暮らし。

    夜遅くの来客に応じれば、そこには頼れる先輩の姿。

    由子が手に持つのは、如何にも高そうなケーキの箱。

    断る理由もないので、京太郎は受け取った。


    「また来るのよー」

    「ど、どうも」

    220 :

    もうヒモでええやん(諦め)

    221 = 1 :

    ちょっと、時計が壊れちゃって。

    部活の最中に零した一言。


    「プレゼントなのよー」

    「え?……でも、これ」


    差し出されたのは、由子とお揃いの時計。

    気軽には受け取れない代物である。


    「あ、色が気に食わなかった?」

    「いや、そういうわけじゃ」

    「大丈夫。ちゃーんとそれも考えて――」


    彼女が、カバンをひっくり返す。

    瞬く間に玄関に出来た色とりどり時計の山。

    針を刻む音が実にうるさい。



    「バッチリ用意してあるのよー」

    222 :

    時計コレクターかな?(白目

    223 = 1 :

    日を追うごとに――段々と、身の回りのものが由子に固められていく。

    私服に至っては、下着すら由子からの贈り物である。

    流石に気味が悪くなってこっそりと処分したのなら――


    「なら、次はもっと良いのがあるのよー」


    ――もはや、彼に受け取る意外の選択肢はなかった。

    224 = 1 :

    ヒモ。

    由子に迫られるままの生活を送っていたら、いつの間にやら不本意で不名誉な渾名が付いていた。

    実にストレートである。


    「今日のお弁当なのよー」


    しかし、毎日昼休みに重箱を持って教室を訪れる由子を見ていると否定できない。

    もし、ここで彼女を拒んだのなら――それは、あまり考えたくない想像だ。


    「たっぷり食べるのよー」

    「は、はい……」


    数段重ねの重箱より、さらに重い由子の献身。

    だがそれも、彼女が卒業すれば終わる。

    由子は三年。自分は一年。

    彼女が来年に卒業すれば、少なくとも学校では由子に迫られることはないだろう。


    「いただきます」


    そう考えて、京太郎は今の状況を楽しむことにした。

    割り切ってしまえば、このシチュエーションも悪くはない。

    225 = 200 :

    甘いな…

    226 = 1 :

    そして――いよいよ、待ちに待った由子の卒業式。

    先輩たちを送り出して、帰宅した京太郎は――思いっきり拳を突き上げた。


    「よっし!」


    「あの人もいなくなったことだし……」


    「これからは、自由だ……!」


    「これからは……そうだ!」


    「彼女だ! 彼女を作ろう!」


    「普通にデートして普通に映画とか見たりして……」


    「そして夜は……へへっ」



    「とにかく、思いっきりやってやるっ!!」


    「バッチリなのよー」


    「……へ?」



    ――暗転。

    228 = 1 :

    京太郎が目を覚ました時――自分が一糸纏わぬ姿で、やけに質の良いシーツと布団に包まれていることに気が付いた。

    ボヤける視界を頭を振って払い、部屋の中を見渡す。

    それなりの広さを持った、女の子の部屋のようだが――


    「おはようなのよー」

    「へ――うわっ!?」


    横からの声。

    何度も聞いたその声に揺さぶられて、思わず跳ね起きそうになったが上手く体が動かない。

    全身を異常な気怠さが満たしていた。


    「せ、先輩……なんで?」

    「デートしたいって、言ったやん?」

    「は?」

    「だから……お家デート、なのよー」


    ぴとり、と由子が身を寄せる。

    肌が触れ合う感触から、彼女も京太郎と同じように、何も身につけていないことがわかる。


    「京太郎をここまで連れて来たのが夜やったから……ちょっと順番変わっちゃたけど」

    「な……ぁ、まさか――」


    至る所に、湿った感覚。

    状況から想像してしまう、気怠さの原因。

    それを裏付けるように――由子は、心の底から幸せそうに微笑んだ。


    「うふ……末長く、よろしくお願いしますなのよー」




    「パーパ♪」

    229 :

    何か問題でも?

    230 = 222 :

    ハッピーエンドやん!(錯乱

    231 = 207 :

    問題ないですね

    232 = 1 :

    おやすみなのよー

    233 = 227 :

    乙っす

    234 = 200 :

    乙のよー

    235 = 222 :

    おつなのよー

    236 = 203 :

    乙ネリーかわいい

    237 = 207 :


    これはいいのよー

    238 :

    今まで由子から沢山プレゼントもらってたんだし
    京太郎も卒業プレゼントぐらいお返ししないとね!

    相手が欲しがっているものを贈るのがプレゼントの基本なのよー

    239 :


    初めてのよーに恐怖した(´;ω;`)

    240 = 187 :

    ネリーかわいいのよー

    241 :

    >>238
    女の子へのプレゼントは消え物が基本らしいで

    243 :

    のよーが凄く可愛く見えた
    というか可愛い

    244 :

    >>241
    精液……消えモノやん(震え声)

    245 = 1 :

    揺杏可愛い
    可愛い?
    可愛い……

    揺杏可愛い!


    後で有珠山やります

    246 :

    よしきた

    247 :

    ネリーかわいい

    248 :

    でもゆあんちゃん有珠山の中ではめんどくさそうだよ

    249 :

    ぶっちゃけ全員面倒くさいと思う

    250 = 201 :

    面倒くさくない女なんていない!
    けど、それがいいんだろう?


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