元スレ提督「おおしお」
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351 = 1 :
荒潮「司令官」
提督「なんだ」
荒潮「司令官はいま、女の子を連れてるのよ」
提督「そうだな」
荒潮「だからぁ、お腹がふつふつしても、笑って堪えなきゃ、ね?」
提督「……」
荒潮「ここは荒潮に免じて、落ち着いて? うふふっ」ギュー
提督「すみません……」
鈴谷「荒潮の女子力やばくない?」
三隈「ぜひ見習わせて頂きたいものです」
熊野「さすがですわ荒潮さん、神戸生まれはそういう所ありますわよね」
鈴谷「……」
熊野「……仰りたいことがあるのであれば、構いませんのよ」
最上「即席でボケれるなんて熊野は凄いよ」
鈴谷「荒潮を褒めながらさりげなく自分を持ち上げたのがややウケ」
熊野「その喧嘩、言い値で買いましてよ」
最上「罠だ!」
鈴谷「言えっていったから言ったのに!」
朝潮「……」ムグムグ
三隈「本当に静かですのね朝潮ちゃん……」
352 = 1 :
霞「ちょっと霰! 遠慮してないでもっとちゃんと食べなさいよ!」
霰「うん……ありがと」
霞「朝雲! 苦手な物を山雲に渡さない!」
朝雲「な、なな何よ! いいじゃない山雲はこれ好きなんだから!」
霞「山雲も甘やかすんじゃないわよ!」
山雲「え~」
霞「大潮はいつまでお菓子選んでんのよ!」
大潮「命がかかってるから!!」
霞「満潮!」
満潮「なによ」
霞「……」
満潮「……」
霞「……あのー、愛想とか、よくしたら?」
満潮「言うこと無いならほっときなさいよ!」
鳳翔「霞ちゃん、お膝の上に来ましょうか」ヒョイッ
霞「えっ、ちょ、なに」
鳳翔「お世話を焼くのも素敵ですけど、霞ちゃんも、はい、あーん」
霞「自分で食べられるったら……」
鳳翔「はぁー、末っ子かわいいですねぇ」ナデナデ
霞「何なの……」モグモグ
353 = 1 :
天龍「朝雲ぉ! そりゃ俺の酒だ!」
朝雲「いいじゃない少しくらい!」
加賀「……もう少し大きくなったらね」
朝雲「なによ皆してイジワルして!」
加賀「意地悪ではないのだけれど、駄目よ」
大潮「鳳翔さんなに飲んでるんですか!! 大潮も飲みたいです!!」
鳳翔「いいですよ」
赤城「えっ駄目ですよ鳳翔さん……」
鳳翔「構いません、ではええと……龍田さん、こちらへ来て頂けますか」
龍田「あら~、何かしら~」
鳳翔「私が飲んでいるのと同じものを、大潮ちゃんに注いであげて下さい」チラッ
龍田「……ああ、うふふ、そうねぇ、でも良いんですか?」
鳳翔「はい」
龍田「いいのかしらぁ、こんな上等な……リンゴジュース」
大潮「えー!? 鳳翔さんリンゴジュース飲んでたんですか!!」
鳳翔「そうなんです、うふふっ、内緒ですよ」
加賀「……スマートね」
天龍「龍田もよく鳳翔さんの意図を汲んだな」
朝雲「やり方が下手なのよあんたたち」
天龍「あれそれお前の台詞だっけ」
354 = 1 :
提督「ただいま」
大潮「あー!! 熊野さーん!!」
熊野「あら大潮さん、ごきげんよう」
大潮「熊野さんはこっちに来てください!!」
熊野「では、そちらに失礼いたしましょうかしら」
大潮「そうして大潮がお膝に入る」ポスッ
熊野「いつ抱えても温かいですわねこの子」ナデナデ
鈴谷「……」
満潮「……」
鈴谷「しょうがないなぁ、こっち来な満潮」
満潮「えっ、嫌よ、なんでよ」
鈴谷「だってズルいじゃん熊野ばっかり」
満潮「霰とか山雲とか、大人しいのにしたらいいでしょ」
鈴谷「いいから、来なってば、この……!」グググッ
満潮「やだってば、ちょ、離しなさいよ……!」
熊野「……」ギュムッ
鈴谷「あー! せ、背中掴むのはやめて……」
熊野「鈴谷の弱点は背中のお肉ですわ」
満潮「……」
鈴谷「分かってるから、ちゃんと痩せるから、やめて……」シクシク
355 = 1 :
霞「……何よ」
提督「なんだ霞、鳳翔に捕まえられて、食われるぞ」
霞「知らないわよ、なんか、成り行きで……」
鳳翔「私がこんな可愛い子を食べるわけないじゃないですか」ギュー
霞「何なのこれ……」
提督「……ああそうだ、赤城これ、隠せ隠せ」コソコソ
赤城「何ですか? あっ、リンゴ飴……」
提督「皆にねだられるからこっそり食べろよ」
赤城「ありがとうございます……」
提督「よしよし、あっ熊野、大潮いろいろこぼすから気を付けろよ」
熊野「構いませんわ、そのくらい」
大潮「こぼさないです!!」ポロポロ
赤城「……」キュッ
加賀「赤城さん」
赤城「ふぁあああああなななななんですか!?」
加賀「どうしたの、そんなに慌てて」
赤城「何でも、ない、です、けど?」
加賀「……」
赤城「……お、お夕飯まだかなぁ」
加賀「お昼を食べている最中よ……」
356 = 1 :
満潮「……」
鈴谷「はぁ……」
満潮「……」
鈴谷「……」
満潮「……座るから、膝貸しなさいよ」
鈴谷「えっいいの!? はいはいはい、おいでおいで」ポンポン
満潮「……」ポスッ
鈴谷「ちびっ子、あったかい、やわっこい」ギュムギュム
満潮「頭の後ろのでっぱりがジャマ……」
鈴谷「我慢して」
大潮「……」
熊野「……」
大潮「でっぱりがない……」
熊野「必要ありません」
鈴谷「これだけは熊野に負けないもんねぇ」
熊野「レディの価値は胸の大小で決まったりいたしませんわ」
鈴谷「やーい絶壁」
熊野「……」ギュムー
鈴谷「あー背中やめて掴まないで!! 分かってるから、やめ、うっうっうっ……」
満潮「ほんとに痛ましいからやめてあげて……」
357 = 1 :
朝雲「……なんかお菓子だいぶ減ってない?」
大潮「……!」ビクッ
朝雲「まさか大潮、あんた」
大潮「……」ダラダラ
朝雲「熊野さん、見てたでしょ、大潮食べてた?」
熊野「ええ、もりもり召し上がっておられましたけれど」
朝雲「どうして止めないのよ! ほっとくと無限に食べるのよ!」
熊野「え、ええ、そうなんですの?」
朝雲「みんなで食べる分だったのに!」
熊野「……湯水のようにあるものだと思っておりました」
鈴谷「熊野、普通のお家ではお菓子は湧いて出てこないんだよ」
熊野「それくらい存じておりますわ、パティシエが作るのでしょう?」
鈴谷「本日の残念熊野」
熊野「ともあれ監督が行き届かなかったこと、お詫び申し上げます」
朝雲「……」
熊野「そうですわね、ではこの熊野が、お買い物に行って差し上げてもよくってよ」
鈴谷「帰ってこれなさそう」
熊野「どうしてそういうこと言うんですの」
鈴谷「青葉さんにお先に失礼されそう」
熊野「背中掴んだこと怒ってますのね?」
358 = 1 :
提督「俺行ってくるから、座ってろ」
熊野「あら、いいんですの? お礼申し上げます」
提督「ちょっと大潮貸して」
熊野「ええ、構いませんわ」ヒョイッ
大潮「……」
提督「よしよし、おいで大潮」ギュムッ
大潮「……」
提督「なんでお菓子たくさん食べちゃったんだ」
大潮「……」
提督「大潮」
大潮「……でもいっぱいありましたよぉ」
提督「大潮がたくさん食べたら、他の子の分がなくなっちゃうだろ」
大潮「……」ウルウル
提督「ちょっと間違えちゃったな大潮」ナデナデ
大潮「……」
提督「そしたら一緒に皆に謝ろう、よし、せーので、ごめんなさい」ペコリ
大潮「ごめんなさい……」
鳳翔「まぁ! 偉いですね、とっても良い子だからちゃんとごめんなさいが出来るんです」
朝雲「……」
満潮「……」
359 = 1 :
提督「ついでに飲み物とか買ってくるけど」
加賀「……」
提督「何かほかに欲しいものある人」
鳳翔「新しい食器乾燥機を」
提督「鳳翔以外で」
鳳翔「けち」
提督「特になければ行ってくる」
加賀「……」スクッ
提督「ん? どうした加賀」
加賀「飲み物を買うなら、荷物が多くなるでしょう」
提督「ゆっくりしてて構わないぞ」
加賀「……」
提督「……いや、そうだな、ありがとう、手伝って」
加賀「うん」
提督「それじゃあ、ええと、朝雲」
朝雲「……なに」
提督「すぐお菓子買ってくるからな、どんなのがいい」
朝雲「……別になんでもいいわ」
提督「可愛い奴だなこいつめ」ムニムニ ナデナデ
朝雲「っ!!!!?!?」ビクーン
360 = 1 :
最上「元気出しなよ大潮、ほら、ボクを見て、こんなに元気!」
大潮「……」シュン
三隈「リンゴジュースがありました、ご一緒に頂きましょう」
大潮「……それ鳳翔さんのジュースですよぉ」
三隈「鳳翔さん、いいんですのよね」
鳳翔「はい、飲み切ってしまって構いませんよ」
大潮「……」
最上「ほら、もう誰も怒ってないから、元気出して!」
三隈「いつものように、あげあげですわ」
大潮「……でも朝雲は怒ってる」
最上「そんなことないって! ね、朝雲」
朝雲「……」プイッ
最上「あ! ねぇ、朝雲」
朝雲「知らない!」
大潮「……」
最上「だ、大丈夫だよ! ボクにとっておきの策があるからね」
三隈「まさか、あれをやるんですの?」
最上「ボクにはそれくらいしか出来ないからね」
三隈「久しぶりに見れますのね、モガミンのショートコント」
最上「えっいや、違うし今までやったこともないよ」
361 = 1 :
朝雲「……」
天龍「何だよしけた面してよぉ、おら飲め、これも食え」
朝雲「……」
天龍「……あーあ、ほら、こっち来いよ」ギュッ
朝雲「……」
天龍「で、お菓子は提督が買ってくるっつーのに、何が不満だ」
朝雲「……大潮が食べちゃったのがいけないのに」
天龍「おう」
朝雲「怒った私が悪者みたい……」
天龍「はぁ? んなワケねぇだろ」
朝雲「……」
天龍「間違った奴を怒ってやれる、かっけぇじゃねぇか」
朝雲「でも私、大潮のためとかじゃなくて、カッとなっちゃっただけだし……」
天龍「後悔してんのか、なら十分だ、お前は悪くねぇ」
朝雲「……」
天龍「だが、そうだな、熊野にまで当たったのは、ちょっとばかし頂けねぇな」
朝雲「……」
天龍「分かるか」
朝雲「……ん、ありがと、行ってくる」ノソノソ
天龍「最高にクールだ、よし、行ってこい」
362 = 1 :
朝雲「……熊野さん、さっき怒っちゃったの、ごめんなさい」
熊野「あら、どうしたんですの」
朝雲「熊野さん、悪くないのに、怒っちゃって……ごめんなさい」ペコリ
鈴谷「熊野のせいでいいよ」
熊野「……」ドスッ
鈴谷「うっ……」
朝雲「……」
熊野「構いませんわ、朝雲さん、わたくしは貴女を許します」
朝雲「いいの?」
熊野「少し前に、色々ありまして、人を許すということの大切さを学びましたの」
朝雲「……」
熊野「難しくて、とても素敵なことですわ」
朝雲「……」
熊野「朝雲さんも、もし真摯な態度で頭を下げる方がいらっしゃったなら、どうか許して差し上げて」
朝雲「……」
熊野「その方が大切な相手ならば、尚更のこと、ですわよ」
朝雲「……うん、分かった」
鈴谷「っていうかそもそも熊野がちゃんと見てなかったのが」
熊野「……」ドスッ
鈴谷「うっ……! どうして鈴谷は許されないの……」
363 = 1 :
大潮「……朝雲」ソロソロ
朝雲「……」
大潮「朝雲ごめんね……」
朝雲「……」
大潮「これ、大潮の秘密の飴なんだけど、朝雲にあげる……」スッ
朝雲「……」
大潮「……もう一個あげる」
朝雲「いらない」
大潮「……」ウルウル
最上「朝雲! 大潮を許してあげて! ボクからのお願い!」ナムナム
三隈「三隈からもお願いいたします」ナムナム
最上「そうだ! 明日ボクがホットケーキ作ってあげるよ! 約束する!」
三隈「メイプルシロップもたっぷりご用意いたしますわ」
最上「大潮は本当に反省してるんだ! だから、どうかどうか、お願い!」ナムナム
朝雲「……そうじゃなくて、飴なんか貰わなくても、許してあげるってこと」
大潮「……!」
朝雲「私も、怒鳴っちゃって、ごめん」
大潮「あさぐもぉ……!」フルフル
最上「ホットケーキはどうする?」
朝雲「それは作って」
364 = 1 :
鳳翔「子供たちの、日々の成長を見守る……幸せですね」
龍田「うふふっ、本当に」
鳳翔「うちの鎮守府は、お手本となるような方ばかりで助かります」
龍田「あら~、もちろん鳳翔さんがその最たる例ですけれど」
鳳翔「そんな、恐縮してしまいます」
霞「謙遜しないで、その通りなんだから胸張って良いのに」
鳳翔「ふふっ、ありがとうございます、そうあれるよう努めますね」
赤城「……」
霰「……赤城さん、ずっと食べてた」
赤城「霰ちゃんお静かに」
霰「……」
赤城「霰ちゃん、お箸の持ち方とか……いや、綺麗ですね」
霰「三隈さんに、教えてもらった」
赤城「正座とかどうですか、足痺れません?」
霰「加賀さんに、コツを教わったから……できます」
赤城「……」
霰「……」
赤城「バランスよくおかず取ってあげますね! あれとこれと、ああっ!」ポロッ
鳳翔「赤城、少し落ち着きなさい、霰ちゃんを見習ったらどうです」
赤城「す、すみません……」
365 = 1 :
加賀「……花は、綺麗ね」
提督「そうだな」
加賀「ええ」
提督「ん? こんなところに桜にも負けない美女が」
加賀「……貴方は、すぐにそういうことばかり言う」
提督「調子に乗ってすみません」
加賀「……」
提督「荷物重くないか」
加賀「重いものは、全部貴方が持っているでしょう」
提督「いや、これくらい大潮に比べれば軽い」
加賀「……ふふっ」
提督「あいつ最近すげぇ重いんだよ」
加賀「子供は、すぐに大きくなるから」
提督「……」
加賀「……どうかして?」
提督「笑った顔が可愛い」
加賀「……」ペチッ
提督「痛った」
加賀「……鳳翔さんの、真似」
提督「怖ぇ……」
366 = 1 :
提督「ただいま」
鳳翔「お帰りなさい、度々すみません」
提督「これ飲み物、重いから気を付けろよ」
大潮「司令かーん!!」
提督「お、何だ大潮、元気になったか」
大潮「大潮がちゃんと謝ったら、朝雲が許してくれました!!」
提督「そうか、ちゃんと謝って、偉いな大潮」
満潮「……」
提督「朝雲、おいで」
朝雲「なに」
提督「朝雲もちゃんと許してあげられて偉いぞ」ナデナデ
朝雲「……そお? べつに普通よ」テレ
提督「お菓子いっぱいあるから、好きなの選べ」
朝雲「……とか言って、皆の好みで選んできてるんでしょ?」
提督「うん、まぁ、だいたいは」
朝雲「私に選んでくれたの、頂戴」
提督「ん、じゃあ、イチゴジャムのミニクリームサンド」
朝雲「……ふふっ、いいじゃない、ありがとう」
提督「うちの子みんな可愛いなぁ……」
鳳翔「もう完全に同意です……」ハフゥ
367 = 1 :
夕方頃
提督「よし、だいたい片づけ終わったか」
大潮「大潮まだ遊べます!!」
提督「鳳翔」
鳳翔「うーん、お買い物のお手伝いして下さる方がどこかにいらっしゃらないでしょうか」
大潮「!!! 大潮にお任せください!!」
天龍「ごみ残してねぇな、んじゃあちゃっちゃと帰るぞ」
朝雲「ねぇ待って、山雲がすっごい眠そうなの」
天龍「ああ? 仕方ねぇな、来い山雲」ヒョイッ
山雲「んー……」ウトウト
鈴谷「熊野、鈴谷も抱っこ」
熊野「仕方ありませんわね、よいしょ、あっ無理ですわ」
提督「アホなことしてないで帰るぞ」
満潮「……ねぇ」
提督「ん? どうした」
満潮「あの……服、濡らしちゃったの、ごめん」
提督「うん?」
満潮「だっ、だから、お酒かけちゃったの、ちゃんと謝ってなかったから……ごめん」
提督「満潮は俺が抱っこして帰ろう」ヒョイッ
満潮「何でよやめてよ! 謝ったのに! ちゃんと謝ったのにぃ!!」ジタバタ
368 = 1 :
近日(二か月)
補足:朝潮型最終艦は霰ですが、竣工順も参考にここでは霞とダブル末っ子ということでどうか……
370 :
乙
これ程読んでいると目と心の保養になるSSはない
371 :
乙です、親子でいいなぁ
隔月おおしお、これからも楽しみにしてます
372 :
乙
やはり和む…ありがとう…ありがとう…
374 :
やっと来たか…
おかげでほっこりしたww
375 :
幸せ
376 :
やはりよき
みんな可愛い
377 :
大潮on熊野、満潮on鈴谷、霞on鳳翔
尊い
378 :
乙
大人組みんなしっかりしていてるな
赤城ェ…
379 :
まだかなー
380 :
見守ってるぞ
381 :
舞ってる
382 :
隔月おおしお、そろそろかしら
383 :
明日かな?
386 :
たのみゅ
388 :
そろそろ、そろそろ…
390 :
まだまだ待つ
391 :
待ってるから…
393 :
どうか、頼む…!
395 :
まだかね?
396 :
待つわよ
397 :
待つわ
398 :
待っとるで
399 :
まだかい?
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