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    元スレ提督「おおしお」

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    101 :

    提督以外と節穴疑惑

    102 :

    まだ生きとったんかこのスレ
    期待

    103 :

    まってましたー

    104 :

    月刊おおしお そろそろかしら

    105 :

    おおしおまち

    106 :

    ワイワイ ガヤガヤ

    提督「大潮」

    大潮「ん?」モグモグ

    提督「めっちゃ食べてるな大潮」

    大潮「どーんと! 大盛りでお願いしました!」

    提督「食費は呉鎮持ちだからたんとお食べ」

    大潮「お任せください!」

    提督「ところで大潮」

    大潮「なんでしょうか!」

    提督「熊野が元気ないからさ、あとでちょっと様子を見てきてもらえないだろうか」

    大潮「見てきます!」タタタッ

    提督「あとででいいんだぞ」

    大潮「見てきました!」テテテッ

    提督「早すぎるだろ」

    大潮「ウーロン茶みたいなの飲んでましたよ!」

    提督「それはここからも見えるんだ大潮、そういうんじゃないんだ大潮」

    大潮「???」

    107 = 1 :

    日向「最上、調子はどうだ、頑張っているか」

    最上「もちろんです師匠!」

    日向「そうだろうな、今日の演習でも感じたことだが」

    最上「師匠的にはどうでしたか? 今日のボクは」

    日向「最上の瑞雲、良い動きだったぞ」

    最上「本当ですか!?」

    日向「ああ、またずいうんと腕を上げたんじゃないのか」

    最上「……?」

    日向「……ふふ、すまない、とっておきの冗談だ」

    最上「あっ、ああ! 面白いです師匠!」パチパチパチ

    伊勢「クソ食らえって言っていいんだよ」

    日向「伊勢、食事中に汚い言葉を使うな」

    伊勢「クソ召し上がれって言っていいんだよ」

    日向「そうだ」

    三隈「いえ違いましてよ」

    108 = 1 :

    翔鶴「あ、あ、あの、あのあのあの」

    加賀「……何か用」

    翔鶴「あの、五航戦、翔鶴と、も、申します」

    加賀「……」

    翔鶴「一航戦の、先輩方に」

    加賀「……」

    翔鶴「お会いできて、光栄です……!」

    加賀「そう」

    翔鶴「はいっ。明日は加賀さんと赤城さんもお出になると聞いて」

    加賀「ええ」

    翔鶴「明日の演習、よろしくお願いいたします」ペコリ

    加賀「そうね、お互い、全力を尽くしましょう」

    翔鶴「は、はい! はぁあ瑞鶴、瑞鶴! 加賀さんとお話ししてしまったわ!」

    瑞鶴「良かったじゃない」

    翔鶴「瑞鶴も、きちんとご挨拶して」

    瑞鶴「ん、うん……」

    加賀「……」

    瑞鶴「あの、えっと……明日は敵だけど、同じ空母仲間として、仲良くしてよね」

    加賀「……同じ空母?」

    瑞鶴「う、うん。……あっ、まだ加賀さんに並べるなんて思ってないけど、でも」

    加賀「五航戦の子なんかと、一緒にしないで」

    瑞鶴「えっ……」

    109 = 1 :

    提督「いいか大潮」

    大潮「大潮はいつもいいです!」

    提督「俺はまだ呉提督と話すことがあるからここを動けない」

    大潮「そうですねぇ」

    提督「大潮は自由に動ける」

    大潮「時速500キロで動けます」

    提督「飛ぶ気かよ」

    大潮「!!?」

    提督「飛ばないよ安心しろよ。で、大潮は自由に動けるから、熊野の様子を見てきてほしい」

    大潮「ウーロン茶飲んでます」

    提督「そうじゃない」

    大潮「???」モグモグ

    提督「熊野を……そうだな、熊野にくっついててくれ」

    大潮「わかりました!」

    提督「良かった」

    大潮「でも大潮はいまでっかい鳥肉を食べてるからなぁ」

    提督「あとででいいぞ、食べてからで」

    大潮「んー、司令官が行ったらいいのになぁ」

    提督「また最初からか大潮」

    110 = 1 :

    ワイワイ ガヤガヤ

    熊野「……」

    満潮「……隣、いい?」

    熊野「えっ? あ、ええ、よろしくてよ」

    満潮「……」

    熊野「……なにか、ご用ですの?」

    満潮「別に」

    熊野「……」

    満潮「……あっちに唐揚げが無くなっちゃったから、貰いに来ただけよ」

    熊野「そ、そうなんですの」

    満潮「……」

    熊野「……」

    満潮「明日は、勝てるわよきっと」

    熊野「えっ」

    満潮「……」

    熊野「……ありがとうございます、お優しいんですのね」

    満潮「ふんっ」

    111 = 1 :

    三隈「皆さま少し、お行儀が悪くってよ」

    最上「ごめーん」

    日向「すまない、伊勢には私からよく言っておこう」

    伊勢「いや日向も大概でしょ」

    三隈「くまりんこがマナーについて、教えて差し上げますわ」

    衣笠「……」ジー

    三隈「……なんでしょう」

    衣笠「くまりんこって何?」

    三隈「く、くまりんこは、くまりんこですわっ」

    衣笠「……」

    三隈「……」

    衣笠「そう言えば演習の前にも変なポーズとってたよね」

    三隈「変なポーズ……」

    衣笠「あれ、もう一回やって見せてよ!」

    三隈「……く、くまりんこ♡」キューン

    衣笠「えー可愛いー!! なにそれ衣笠さんも教えてほしい!」

    三隈「え、えっと……くまりんこ♡」テレテレ

    衣笠「青葉ー、あれ? 青葉―? まだ来てないのかな」

    三隈「……」

    衣笠「ぶりっこのポーズで写真撮ってもらいたいのに」

    三隈「ぶりっこのポーズ……」

    112 = 1 :

    瑞鶴「ちょっと、一緒にするなってどういう意味なわけ」

    加賀「……」

    瑞鶴「な、なんとか言ってよ!」

    赤城「まぁまぁまぁ」

    瑞鶴「……赤城さんいたの」

    赤城「まぁまぁまぁ、どうぞどうぞ」トクトクトク

    翔鶴「赤城さんにお酌してもらえるなんて……すみません、すみません、ありがとうございます……!」

    赤城「さあさ、ぐいっと」

    翔鶴「んくっ、んくっ……」

    瑞鶴「え、ちょ、翔鶴姉」

    翔鶴「ぷはっ、はぁ……」フルフル

    赤城「あら、いい飲みっぷり、ささ、どうぞどうぞ」トクトクトク

    瑞鶴「ちょっと、やめてやめて、飲ませすぎないで」

    加賀「あ、赤城さん、やめなさい」

    赤城「美味しいですよ?」

    加賀「美味しくても大丈夫じゃないことだってあるのよ」

    翔鶴「んくっ、んくっ……」

    瑞鶴「翔鶴姉!」

    翔鶴「ぷはっ……」

    瑞鶴「だ、大丈夫?」

    翔鶴「……ウェイ」

    瑞鶴「翔鶴姉!」

    翔鶴「ワーイ」

    瑞鶴「翔鶴姉!」

    113 = 1 :

    大潮「熊野さん!」

    熊野「いかがいたしまして?」

    大潮「司令官が熊野さんを見てきてというので見に来ましたよ!」

    熊野「気を遣わせてしまいましたわね、ごめんなさい」

    大潮「熊野さん、元気ないですか?」

    熊野「……いいえ、おかげさまで、元気はつらつでしてよ」

    満潮「……」

    大潮「アゲアゲでいきましょ!」

    熊野「ふふっ、アゲアゲ、ですわ」

    大潮「ところでなんですけどー」

    熊野「何かしら」

    大潮「大潮、さっきからずーっと、おトイレ行きたいんですよぉ」

    熊野「行ったらいいのではなくて?」

    大潮「でも大潮は熊野さんを見てなきゃだしなぁ……」

    熊野「わたくしは大丈夫ですので、ぜひ行っていらして」

    大潮「でももうダメそうなんですよぉ」

    熊野「……」

    大潮「おトイレの場所もわかんないし」

    熊野「一緒に探して差し上げますから、我慢しなさいな」

    満潮「……」

    熊野「……満潮さんはどうしてそんなに遠く離れてるんですの?」

    満潮「大潮はやるときはやるわよ」

    熊野「不吉なことを言わないで」

    114 = 1 :

    大潮「漏れるー」

    熊野「もう少しの辛抱ですわ、我慢なさいな」

    大潮「てぇー!」

    熊野「やめなさい」

    大潮「やれます!」

    熊野「やめなさい」

    大潮「おトイレの場所、聞いて来たらよかったですね」

    熊野「その辺にあるだろうと高を括ったのが間違いでしたわ」

    大潮「漏れるー」

    熊野「その辺に誰かいらっしゃらないかしら……」

    青葉「……あっ」

    熊野「……」

    青葉「……あの、さっきは」

    熊野「緊急事態ですの、お手洗いの場所を教えて下さらないかしら」

    青葉「えっ?」

    115 = 1 :

    大潮「ではじゃぶじゃぶ出してきます!」

    熊野「はいはい、じゃぶじゃぶ出してきなさいな」

    ガチャッ バタンッ

    熊野「……」

    青葉「……」

    熊野「お礼申しあげましてよ、おかげで助かりましたわ」

    青葉「いえ、分かりにくい構造ですみません」

    熊野「……」

    青葉「……」

    熊野「……お食事の場に、いらっしゃいませんでしたわよね」

    青葉「あっ、はい、ちょっとお仕事が残ってまして」

    熊野「そうなんですの、大変ですのね」

    青葉「一応、ここの秘書艦ですので。あっ、でももうすぐ行きますよ、お腹も空きましたし」

    熊野「……」

    青葉「……」

    116 = 1 :

    熊野「……先ほどは」

    青葉「えっ?」

    熊野「頭に血が上って、随分と嫌味なことを言ってしまいましたわ」

    青葉「えっ、いえ、いいんです気にしないで下さい!」

    熊野「……」

    青葉「あ、青葉が悪いんですから」

    熊野「……」

    青葉「……」

    熊野「申し訳ありません」

    青葉「いやいやいやほんとに気にしないで下さい!」

    熊野「許してくださいますの?」

    青葉「いやもう許すとか許さないとかじゃないんで!」

    熊野「ありがとうございます」

    青葉「いえ、あの……恐縮です」

    熊野「……」

    青葉「……明日は、びっくりするくらい本気でやりますので」

    熊野「ふふっ、望むところですわ」

    青葉「はい」

    ガチャッ

    大潮「おまたせしました!」

    熊野「あら、無事に済ませられましたの?」

    大潮「ダメでした!」

    熊野「ダメでしたの!?」

    大潮「嘘です! あとハンカチ置いてきちゃったので貸してください!」

    熊野「……」

    117 = 1 :

    鈴谷「ちょっと目を離した隙に熊野がいない!」

    満潮「心配しなくても、トイレ行っただけよ」

    鈴谷「あ、なーんだ」

    満潮「……丸ごと無事とは限らないけどね」

    鈴谷「えっ? どゆこと?」

    満潮「尿意が限界の大潮を連れて行ったから」

    鈴谷「……」

    満潮「大惨事に、なってないといいけど」

    鈴谷「帰ってきた熊野がびしょびしょしてたら、鈴谷はどう接してあげたらいい?」

    満潮「さぁ」

    鈴谷「ビールとかかけて誤魔化してあげたらいいかな」

    満潮「それやられたら私なら蹴っ飛ばすわね」

    118 :

    待ってた!

    120 :

    保護者の熊野って良いな…

    121 :

    おおしお改2くるぞ!

    122 :

    さてそろそろか

    123 :

    翌日・昼前



    加賀「……」

    加賀「迷ったわ」

    加賀「この辺りだと聞いたのだけれど」

    加賀「……」

    ガサガサッ

    加賀「っ」

    ネコ < ……

    加賀「……」

    ネコ < ニャーン

    加賀「……ちっちっち」

    ネコ < ……

    加賀「おいでおいで」フリフリ

    ネコ < ニャーン

    加賀「にゃーお」

    ネコ < ゴロゴロゴロ

    加賀「にゃんにゃんにゃーん」ナデナデ

    瑞鶴「……加賀さん?」

    加賀「この辺りに弓を引ける場所があると聞いたのだけれど」キリッ

    瑞鶴「いや取り繕うの無理だから、ずっと見てたから」

    124 = 1 :

    加賀「……」

    瑞鶴「んふっ、ぷくくくく」クスクス

    加賀「……」

    瑞鶴「えっ? 今さらそんな澄ました顔しても遅いんですけど?」

    加賀「……」

    瑞鶴「あっほら、猫ちゃん遊んでほしいみたいよ? 撫でてあげたら?」

    加賀「……」

    瑞鶴「にゃんにゃーん、ぷくくくく」クスクス

    加賀「……」

    瑞鶴「皆にも教えてあげよ」

    加賀「……」ジロッ

    瑞鶴「わー睨まれてる! 怖ーい」

    加賀「……」

    瑞鶴「昨日の嫌味な物言いを訂正してくれたら、黙っててあげてもいいかなー」

    加賀「……」

    125 = 1 :

    翔鶴「瑞鶴ー? どこへ行ったのかしらあの子……」



    瑞鶴「あっ、あんなところに翔鶴姉が! おーい翔鶴姉ー!」

    翔鶴「瑞鶴っ、あっ、か、か、加賀さんもご一緒だったんですね」アセアセ

    瑞鶴「ちょっと翔鶴姉聞いてよ、加賀さんったらね」

    加賀「……」

    翔鶴「???」

    瑞鶴「さぁ、どうする加賀さん?」

    加賀「……昨日は」

    瑞鶴「はい駄目ー時間切れー、翔鶴姉、加賀さんさっき、猫ちゃん撫でてにゃんにゃん言ってたんだよ」

    翔鶴「えぇっ!?」

    加賀「……」

    瑞鶴「ぷくくく、笑っちゃうよね」クスクス

    翔鶴「加賀さんも猫がお好きなんですか!? わぁー奇遇ですね、実は私も大好きなんです!」

    瑞鶴「翔鶴姉は何でそんなにメロメロなの」

    126 = 1 :

    大潮「こっちです司令官!」

    提督「なんだよ大潮、どこ行くんだ」

    大潮「昨日この辺にネコさんがいたんです!!」

    提督「猫? 猫が見たいのか?」

    大潮「懐っこくて触っても逃げないんです!」

    提督「へぇ、人慣れしてるんだ、飼い猫かもな」

    大潮「大潮のネコさんじゃないです!!」

    提督「分かってるよ」

    満潮「……」

    提督「満潮も猫に触りについてきたのか?」

    満潮「……別に、あんたたちが迷わないように来てあげただけよ」

    提督「そっか、ありがとな満潮」

    満潮「……」

    大潮「あっ、いました! 加賀先輩のところです!」

    提督「ん? ほんとだ、おーい加賀ー」



    加賀「!!」ビクッ

    127 = 1 :

    提督「瑞鶴ちゃん、翔鶴ちゃんも、おはよう」

    大潮「もうこんにちはの時間です!!」

    翔鶴「おはようございます、横須賀の司令官様」

    大潮「こんにちはの時間です!!」

    翔鶴「ふふっ、こんにちは、大潮ちゃん」

    大潮「こんにちは!!」

    翔鶴「元気いっぱいですね」

    大潮「大潮はいつでもアゲアゲです!!」

    翔鶴「まぁ、それは素敵ですね。満潮ちゃんも、こんにちは」

    満潮「……ん」

    提督「満潮」

    満潮「わ、わかってるわよ! ……こんにちは」ペコリ

    翔鶴「あら、これはご丁寧に、ありがとうございます」ペコリ

    満潮「……」

    翔鶴「……あらあら、あと、きちんとご挨拶が出来ていないのはどなたかしら」

    瑞鶴「……」

    加賀「……」

    ネコ < ニャーン

    大潮「あっ! ネコさんもご挨拶できましたよ!」

    加賀「……おはようございます」

    瑞鶴「えっ、うん、おはよう、ございます……」

    128 = 1 :

    提督「二人とも、今日の演習よろしくな」

    翔鶴「はい、よろしくお願いいたします」

    提督「一航戦が相手だからって遠慮とか、気負いとかしないように」

    瑞鶴「もちろんよ! ぎったぎたにしてやるんだから!」

    提督「と言っておりますが加賀さん、どうですか」

    加賀「鎧袖一触よ、心配ないわ」

    瑞鶴「へぇー」

    加賀「……」

    瑞鶴「……にゃーんにゃんにゃん」

    加賀「やめて」

    瑞鶴「ん? なに焦ってんのよ」

    加賀「……」

    提督「なんだ? なんか可愛いな瑞鶴ちゃん、なにそれ」

    加賀「なんでも、ないわ」

    提督「うん?」

    瑞鶴「……」

    加賀「……」

    瑞鶴「……あぁ、ふぅーん、なるほどなるほど」ニヤニヤ

    加賀「……」

    提督「えっ、なに?」

    129 = 1 :

    提督「さて、そろそろ戻るか、昼も取らないとだし」

    大潮「えー!! まだ猫さんと遊びたいです!!」

    提督「これは難しい命令なんだが、戻ったらまず手を洗えるか大潮!」

    大潮「えっ!? やれます!! お任せあれです!!」

    満潮「……」ナデナデ

    提督「満潮も、行くぞ」

    満潮「……えっ、あ、もう行くの?」

    提督「戻って昼ごはんにしよう」

    満潮「ちょっとだけ、待って……」

    提督「ん? どうした」

    満潮「……朝潮たちに送ってあげる写真撮るから、待って」

    提督「そうか、じゃあ少し待とう」

    満潮「……」ゴソゴソ

    ネコ < ニャー

    満潮「あっ、ちょっと、動かないでよ」

    ネコ < ニャーォ

    満潮「もうっ」

    提督「俺が撮るから、満潮はそいつ抱っこしてやれよ」

    満潮「えっ?」

    130 = 1 :

    提督「ほら、携帯貸せ」

    満潮「う、うん……」

    提督「よしよし、じゃあ撮るぞ」

    満潮「……」

    提督「はい、チーズフォンデュ」

    満潮「……」キュッ

    カシャッ

    提督「これでいいか? ちょっと確認して」

    満潮「……うん、大丈夫」

    提督「いい笑顔」

    満潮「なによ、いいでしょ別に……」

    提督「そうだな、よし、じゃあ戻るぞ」

    大潮「行っきまっすよー!!」

    提督「はいはい」

    満潮「……」

    提督「さて、なに食べるかな」

    満潮「……ねぇ」

    提督「何だ」

    満潮「ありがと」

    提督「ん、いい写真撮れて良かったな」

    満潮「うん」

    131 = 1 :

    昼過ぎ



    提督「そういうわけで、楽しい演習の時間だ」

    赤城「それより聞いて下さい提督!」

    提督「どうした」

    赤城「加賀さんが私のご飯とったんですよ!」

    加賀「……」

    赤城「『そのくらいにしておきなさい』って、私に意地悪したんです!」

    提督「ふむ、加賀」

    加賀「……何かしら」

    赤城「言ってやって下さいよ提督! もう!」

    提督「ありがとな加賀」

    加賀「うん、いいけれど」

    赤城「えっ? あれ? どうして加賀さんがお礼を言われてるんですか?」

    提督「赤城」

    赤城「んっ? えっ?」

    提督「演習に勝ったら、何か食べに連れてってやるよ」

    赤城「!!?」

    提督「あと加賀はお前に意地悪したわけじゃないから、勘違いしないように」

    赤城「そうなんですか? じゃあ何だったんです?」

    132 = 1 :

    提督「今回こちらは航巡四隻と赤城加賀、向こうは重巡四隻に鶴姉妹だ」

    最上「昨日とは始まり方が違うって聞いたけど」

    提督「そうだな、小島を囲んで相手が見えないところから始める」

    鈴谷「向こうは地形とか全部把握してるんだよね? なんかズルいー」

    赤城「大丈夫ですよ、地図を貰いました」

    提督「……」

    鈴谷「……」

    赤城「……どうかしましたか?」

    提督「赤城が食事に関係ないこと言うと、なあ?」

    鈴谷「なんかビックリするよね」

    赤城「加賀さんこれ、怒ってもいいところですよね?」

    加賀「日頃の態度を改めることね」

    赤城「どこかに私の味方いませんか?」

    大潮「大潮は赤城先輩の味方です!!」

    赤城「あらっ、ふふっ、可愛らしい味方が付いたので私の勝ちですね」

    加賀「そうね」

    赤城「ねぇ嫌い? 私のこと嫌いですか?」

    提督「大好き」

    加賀「私もよ」

    赤城「……」テレ

    133 = 1 :

    【演習場】

    如月「はぁーい♡ 審判の、如月よぉ」

    如月「始まりの合図を出すから、如月から、目を離さないでね?」

    如月「うふふ♪」



    赤城「南からの風が吹いていますね」

    加賀「……」

    赤城「緩やかで、湿った風」

    最上「……」

    赤城「相手方には地の利があるんですよね」

    三隈「……」

    赤城「昨日の戦い方を鑑みるに、最もよい場所を取るでしょう」

    鈴谷「……」

    赤城「風に乗って届く音、潮の揺らめき」

    熊野「……」

    赤城「……では皆さん、慢心せず、全力で参りましょう」



    如月「それじゃあ、よ~い」

    如月「……」

    如月「うふふっ、はじめてぇ」



    赤城「……」ヒュカッ

    134 = 1 :

    青葉「ではまず索敵から始めましょうか!」

    瑞鶴「任せて。おのれ一航戦、目にもの見せてやるんだから!」

    衣笠「……ねぇねぇ青葉」

    青葉「どうしました?」

    衣笠「あれ、なんか……既に攻撃機が来てるみたいなんだけど」

    青葉「いやいや、まだ開始15秒ですよ、こちらの位置すら把握してないはず……」チラッ



    村田隊 < ヤッタレー



    青葉「っ!!? そんなまさか!?」

    衣笠「ど、ど、どうする!?」

    青葉「出来る限り撃ち落とします! 翔鶴さんは戦闘機の発艦を!」

    翔鶴「はい!」

    青葉「瑞鶴さんは索敵を全速力でお願いします!」

    瑞鶴「わ、わかった! なに、どうなってるのよ……?」

    135 = 1 :

    提督「大潮、プリン食べるか」

    大潮「食べます!!」

    提督「はいこれ」

    大潮「二個も!? やったぁ!! ありがとうございます!!」

    提督「いや違うぞ、一個は満潮の分だぞ」

    満潮「……」

    提督「満潮もこっちおいで」

    満潮「……」

    大潮「よいしょ」グイグイ

    提督「膝に乗るな膝に」

    大潮「半分空けといたから、満潮はこっち座って!!」

    提督「聞いてないな」

    満潮「遊んでないで、もっとちゃんと応援しなさいよ!」

    提督「ん、大丈夫、ちゃんと見てるよ」

    満潮「……」

    提督「はいこれ、プリン。満潮も膝に乗るか?」

    満潮「乗るわけないでしょ」

    提督「そうか」

    136 = 1 :

    赤城「相手方の艦載機もやってきましたね」

    加賀「索敵機が帰っていったから、そろそろだと思っていたわ」

    赤城「攻撃機48に、爆撃機24てところですね」

    加賀「そうね」

    赤城「加賀さんの戦闘機で、全て撃ち落とせますか?」

    加賀「少し、撃ち漏らしが出ると思う」

    赤城「そうですか、では、最上型の皆さん?」

    最上「はい!」

    赤城「加賀さんの補助をお願いします」

    最上「わ、わ、わかりました! みんな、対空射撃用意!」

    赤城「私は第二次攻撃隊を発艦します」

    加賀「戦闘機の発艦が終わったら、私も続くわ」

    赤城「はいっ。では、皆さん」

    最上「……」

    三隈「……」

    鈴谷「……」

    熊野「……」

    赤城「向かい来る敵を、皆々殺しにしてあげましょう」

    鈴谷「一航戦こわい!!!」

    137 = 1 :

    演習編の終わりが見えているので、今回は近いうちに続きを書けると思います……。

    138 :


    面白いからちゃんと完結してほしいな

    139 :

    支援したいと思ふ

    140 :

    ギャグキャラの赤城さんは総じて戦闘時はイケメン

    141 :

    そろそろ次号

    142 :

    提督「で」

    大潮「で!」

    満潮「……」

    提督「どうにか判定勝ちなわけだけど」

    加賀「やりました」

    提督「皆よくやってくれた、MVPは、まぁ……」

    加賀「赤城さん、でしょう?」

    提督「そうだな、相変わらず、と言ったところか」

    赤城「皆さんの援護があったおかげです」

    提督「うん、じゃあみんなMVPで」

    大潮「大潮もMVPですね!!」

    提督「大潮はプリン食べたり俺の服にこぼしたりしてただけだろ」

    大潮「大潮は司令官にも食べさせてあげようとしました!!」

    提督「そうな、ありがとな……で、また鈴熊が居ないんだけど」

    最上「たぶんまだ演習場に浮いてると思うよ」

    提督「なんでだ、また大破させられたからって、気にしなくていいのに」

    最上「ボクも三隈も大破だったけど、大きい顔してるしね」

    三隈「あら、三隈は小顔もチャームポイントの一つでしてよ♪」

    最上「くっそー三隈かわいいなぁ……」

    143 = 1 :

    熊野「……」プカプカ

    鈴谷「熊野ー、いつまで浮いてるつもりー?」

    熊野「……」

    鈴谷「おーい熊野ー、戻ろうよー」

    熊野「……手も足も出ませんでしたわ」

    鈴谷「判定勝ちだったじゃん」

    熊野「……」

    鈴谷「はいはい、青葉さんだけ無傷だったもんね」

    熊野「加賀さんですら小破させられましたのに……あら?」

    鈴谷「ん? ……あぁ」

    青葉「あの……」

    熊野「……」

    鈴谷「あれぇ、挨拶に来てくれた人に寝たまま対応するのが今時のレディなんだっけ?」

    青葉「えっ、あの、鈴谷さん……!」

    熊野「いえ、仰る通りですわね、失礼いたしました」

    青葉「ふぇえええ恐縮ですぅ……」

    144 = 1 :

    熊野「……あれが貴女の本気、ということで、宜しいんですのよね」

    青葉「は、はいっ、青葉、全力でやりました……!」

    鈴谷「だよね、あれで本気じゃないとか言われたら鈴谷もう寝るよ」

    熊野「どれだけ鍛錬を積めば、あの域に達せるんですの?」

    青葉「ええと、あはは……何処へ行くにも連れ回されている内に、いつの間にか」

    鈴谷「練度で言うと? 数字で言うとどれくらい?」

    青葉「はい、確か……百四十、いくつかですね」

    鈴谷「鈴谷たちの倍くらいかー、そりゃ敵わないよねぇ」

    熊野「修練とは極めるほどに、一つ上にあがるのが難しくなるんですのよ」

    鈴谷「ん? なんて?」

    熊野「倍どころか、三倍四倍の経験を積んでもまだ届かないのでしょうね」

    青葉「……」

    鈴谷「まぁ彼氏いる時点で経験値は桁違いだよね」

    青葉「!!?」

    熊野「!!?」

    鈴谷「初めての時ってやっぱり痛いの?」

    青葉「ふぁ!? あ、え? あの、えと」

    熊野「痛いんですの?」

    青葉「ちょ、ちょ、ちょーっと勘弁して下さい!!」

    145 = 1 :

    大潮「いっきまっすよー!!」

    提督「よし、皆いるか? いないやつ返事しろー」

    最上「はーい」

    大潮「最上さんがいないみたいです!!」

    提督「仕方ない、置いていこう」

    最上「そんな! 最上さん大事だよ! 探そうよ!」

    提督「もがみん……達者で暮らせよ」

    三隈「えっと、み、三隈もおりませんでしてよー」

    大潮「三隈さんもいないみたいです!!」

    提督「三隈ー! どこだー!」

    最上「温度差!!」

    三隈「ここでしてよー」

    提督「良かった三隈、いた」

    大潮「よかったぁ」

    満潮「……何が楽しいのその遊び」

    最上「温度差!!」

    146 = 1 :

    提督「青葉ちゃん、色々ありがとな」

    大潮「大潮もありがとうございました!!」

    青葉「恐縮です! お役に立てて嬉しいです!」

    提督「翔鶴ちゃんと瑞鶴ちゃんも、今朝はありがとう」

    瑞鶴「??? 何の話?」

    提督「いや加賀の、朝練、あれ? 一緒に居たからてっきり付き合ってくれたもんだと」

    加賀「あ、朝は、あの……」オロオロ

    瑞鶴「……ああ、そんなこと、別にいいわよ、私も練習になったし」

    加賀「!?」

    提督「いやいや、礼の心は忘れてはならないからな」

    大潮「お礼は大事です!!」

    加賀「……」

    瑞鶴「加賀さん、あの人のこと好きなんでしょ?」ヒソヒソ

    加賀「な、な、何を言ってるの……」

    瑞鶴「打倒一航戦、とは思ってるけど、好きな人の前で恥かかすほど性格悪くないから」

    加賀「……」

    147 = 1 :

    加賀「昨日この子に、随分と嫌味なことを言ったわ」

    提督「……うん?」

    瑞鶴「えっ、ちょっと、加賀さん?」

    加賀「ごめんなさい」

    提督「……だとしたら、謝るべきは俺じゃないと思うけど」

    加賀「そうね。瑞鶴、昨日の発言を取り消させて、ごめんなさい」

    瑞鶴「ええぇ……どうしちゃったの加賀さん」

    加賀「いずれ五航戦の子たちは、私たちに追いつくか、追い抜くかすると思う」

    瑞鶴「な、なな、何なの、やめてよ急に」

    加賀「それを考えて、焦りが出たのかもしれない。どうか許して」

    瑞鶴「いいよもう、私も、仕返しっぽいことしちゃったし……」

    加賀「それと、今朝は私、猫を愛でて大はしゃぎしていたの」

    瑞鶴「えっそれ言っちゃうの」

    加賀「……幻滅した? 落ち着いた大人じゃなくて」

    提督「どちらかと言えば抱きしめたい」

    加賀「……」

    翔鶴「加賀さんお帰りになる前にサイン下さい!!」バッ

    瑞鶴「空気読んでよ翔鶴姉!」

    148 = 1 :

    加賀「……これで良いかしら」

       【加賀   

            翔鶴へ】

    翔鶴「はぁああああありがとうございます、ありがとうございます!」

    大潮「大潮のサインはいりませんか?」

    翔鶴「あ、赤城さんも、もしお手数でなければ……」

    赤城「お安いご用です」キュキュー

       【一航戦赤城より

        私の大切な後輩 翔鶴さんへ ♡】

    翔鶴「ふぁああああああ!」ビターンッ

    提督「サービス精神」

    瑞鶴「この二日で翔鶴姉の尊厳ぼろぼろだよ」

    大潮「大潮のサインは!!」

    瑞鶴「じゃあ大潮のサインは私が貰うよ」

    大潮「えー、しょうがないですねー……じゃあ書いてあげますね!!」

    瑞鶴「う、うん、ありがと、あっちょっ、飛行甲板はやめて! ちょっとホントにやめて!」

    149 = 1 :

    演習編終わりです半年以上演習してました……。
    sageたまま書きこんでるし大潮出番減ってるしぼろぼろです……。

    150 :

    月末にいいものが見られた


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