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    元スレ京太郎「俺が三年生?」久「私が幼馴染じゃ不満?」

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    みんなの評価 : ★★★×5
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    701 :

    トヨネラガン!

    702 = 1 :

    そんじゃ、投下開始ー

    703 = 1 :



    ・一年、夏休み、八尺(実際には六尺五寸)


    「あ、この先だよー」

    京太郎「お、おう」


    京太郎(つ、つらい……)

    京太郎(運動部で鍛えた体でも、人一人抱えての山登りは無理があったか)


    「着いたよー」

    京太郎「そ、そうか」

    「ここまで来たらもう大丈夫だよ」

    京太郎「足の痛みは?」

    「ん、ちょっと歩くくらいだったら平気、かな?」ヒョコヒョコ

    京太郎「無理すんなよ。家の人呼んでくるから」

    「お父さんは夜まで帰ってこないよ?」

    京太郎「は?」

    「それじゃ、どうぞー」


    704 :

    豊音もおもちなんだよな・・・

    705 = 1 :




    京太郎「えっと、姉帯豊音さんだっけ?」

    豊音「なーに?」

    京太郎「お父さんが遅いのはわかったけど、お母さんもいないのか?」

    豊音「お母さんは……いないから」

    京太郎「……なんつーか、ごめん」

    豊音「ううん、いいよ」

    京太郎「お詫びっつーのもあれだけど、なんかさせてくれよ」

    豊音「じゃあ……話し相手になってほしいな」

    京太郎「いいぜ、なにから話す?」

    豊音「それはねー、私のお母さんのこと!」

    京太郎「え? さっきいないって言ってたろ」

    豊音「でもお父さんからいっぱい話を聞いたから」

    京太郎「まあ、そっちがいいなら、な」

    豊音「なら二人の出会いからだね!」

    京太郎「わー、長そう」

    豊音「ちょー感動するよー」


    706 = 1 :




    豊音「初めはね、お母さんがたまたまここに来てたお父さんに一目惚れしたんだって」

    豊音「それでアプローチをかけたんだけど、周りの妨害にあって離れ離れになっちゃったみたい」

    豊音「お母さんもここから出してもらえなかったから一旦は引き下がったんだけど、諦めずに追いかけて会いに行ったんだって!」

    豊音「ちょー感動だよー」ウルウル


    京太郎(……なんだろう。いい話なんだけど、どっかでそんな怖い話を聞いたことがあるような)

    京太郎(首が折れた地蔵……まさかな)


    京太郎「ところで、首がない地蔵があったけど、あれっていつからああなんだ?」

    豊音「えっと、私が生まれる前だって聞いたけど……お父さんそれ以上は知らないって」

    京太郎「ちなみにさ、あの地蔵より向こうに行ってはいけないって言われたことは?」

    豊音「あ、よくわかったねー」

    京太郎「……おう、まあな」

    豊音「実はね、今日は言いつけ破ちゃったんだよ」

    京太郎「ああ、だろうな」


    京太郎「最後に一つ聞きたいんだけど、お母さんって背の高い人だったのか?」

    豊音「ちょー大きかったらしいよ。八尺(約240cm)ぐらいはあったって」

    京太郎「はいビンゴー!」


    708 :

    豊音も母親のように諦めないのだろうか

    709 :

    ハッピーエンドならいいじゃない

    710 :




    豊音「今お茶淹れてくるからちょっと待っててねー」


    京太郎「……どうしよう、なんかすごくピンチな気がしてきた」

    京太郎「落ち着け、そんなオカルトありえないだろ……SOA、SOA」

    京太郎「――って、今更そんなこと言えるか!」

    京太郎「この前鹿児島に行ってきたばっかなんだよな……」


    豊音「お茶が入ったよー」


    京太郎「うおっ」

    豊音「どうかしたの?」

    京太郎「い、いやなんでもない」

    豊音「それじゃあ、どうぞどうぞ」

    京太郎「いただきます……」

    711 = 1 :



    京太郎「……」ズズッ

    豊音「――♪」

    京太郎「楽しそうだな」

    豊音「うん! だって家にお友達が来たみたいだなーって」

    京太郎「友達、ね……」


    京太郎(そういや、この家だけ他の家から妙に離れている)

    京太郎(それに、ここに来る途中、俺と同年代の人をまったく見かけなかった)

    京太郎(単なる考え過ぎかもしれないけど……この子、友達がいないのか?)


    京太郎「……あのさ」

    豊音「なあに?」

    京太郎「どうしてお父さんの言いつけを破ったんだ?」

    豊音「……ここから出たら、お友達に会えるかなって」

    京太郎「……やっぱりか」

    豊音「うん、ぼっちだよー」

    712 = 1 :



    京太郎(なーにやってんだか)

    京太郎(余計なことを考えるな)

    京太郎(要するに女の子が寂しがってる……そういうことだ)

    京太郎(なら、向き合わないとな)


    京太郎「一つ言っとくけど、外に行っても友達には会えないぞ」

    豊音「……うん」

    京太郎「だって友達ってのはそれ以前に知り合ってなきゃいけないからな」

    豊音「……うん」

    京太郎「つまり、俺だったらその条件を満たしてるってことだ」

    豊音「へ?」

    京太郎「一緒になんかしよーぜ。まずはそれからだろ」

    豊音「……ちょー嬉しいよー!」


    713 :

    イケメン!

    714 = 1 :




    京太郎「で、結局これなのね」

    豊音「その、嫌だった?」

    京太郎「いや、もはや運命だなって」

    豊音「?」

    京太郎「どうやって遊ぶ? 面子が足りないから普通のゲームはできないけど」

    豊音「うーん、どうしよう?」

    京太郎「そうだな……なら俺が前にやった二人麻雀のルールだけど――」

    豊音「ふんふん」

    京太郎「――ってのはどうだ?」

    豊音「わぁ、ちょー面白そう!」

    京太郎「そんじゃ、まずは山を作りますか」


    715 = 1 :




    京太郎「リーチ!」

    豊音「あ、私もリーチだよー」

    京太郎「殴り合いか……負けねーぞ」トン

    豊音「あ、それロン」

    京太郎「うげっ、マジですか」


    豊音「チーだよー」

    京太郎「これで4副露目かよ。そんなに鳴いて大丈夫か?」

    豊音「うん。だって……今はぼっちじゃないから」

    京太郎「なんだそりゃ? ……俺も聴牌だ」

    豊音「あ、ツモだ」

    京太郎「あ、そうですか」


    716 = 1 :




    京太郎「あー、打った打ったぁ」

    豊音「こんなに楽しかったの、初めてだよー」

    京太郎「そうか?」

    豊音「うん!」

    京太郎「そいつは良かった」

    豊音「……京太郎くんって、私の初めての人だね」

    京太郎「……は?」

    豊音「初めてのお友達で、初めて一緒に麻雀をしてくれた……それに、お姫様抱っこも」

    京太郎「お姫様抱っこ? ……ああ、緊急事態だったしな」

    豊音「実はね、ああやって男の人に抱っこしてもらうのに憧れてたんだ」

    京太郎「図らずも俺がその夢を叶えてしまったわけね」

    豊音「電車が来たら、帰っちゃうんだよね?」

    京太郎「まあ、人も待たせてるからな」

    豊音「そっか……なんか――」


    豊音「――いや、だな」ゾゾッ

    717 :

    ヤバイ……

    718 :

    わお

    719 :

    生きて帰れるか不安です

    720 = 713 :

    やべぇ

    721 = 1 :



    京太郎「はいストップ」ピシッ

    豊音「あうっ」

    京太郎「もうこういうの何回目だよって話だな」

    豊音「酷いよー」

    京太郎「これでっと……はい」

    豊音「……これ、なに?」

    京太郎「俺の住所と連絡先」

    豊音「へっ?」

    京太郎「家に電話はあるんだろ?」

    豊音「う、うん」

    京太郎「なら大丈夫だな。ま、暇になったら遊びに来いよ」

    豊音「えと、いいの?」

    京太郎「一緒に麻雀やった仲だろ。こっちに来たら面子も揃うし、もっと打てるぞ」

    豊音「……お友達も、増えるかな?」

    京太郎「そこはそっちの頑張り次第だな。でも……」

    722 :

    ころたんイェイ!

    723 = 1 :



    京太郎「勇気を出して言いつけを破ったから、さっきみたいに二人で麻雀ができた……そうだろ」


    豊音「そう、なのかな?」

    京太郎「言いつけを破れってことじゃないけど、一回それだけ頑張れたんだから、次もできないはずないってこと」

    豊音「……うん、そうだね!」

    京太郎「ま、俺も応援するよ。友達としてな」

    豊音「私、もうぼっちじゃないんだね」

    京太郎「その通りだ。さ、今度はなにする?」

    豊音「えっとね……」


    724 = 1 :




    京太郎「それじゃ、そろそろ帰るよ」

    豊音「……ちょっとだけ寂しいな」

    京太郎「そんな顔すんなって。いつでも電話してくれよ」

    豊音「うん、夜討ち朝駆けだよー」

    京太郎「それ電話じゃ無理だからな」

    豊音「それじゃあ、帰る前に一個だけ」

    京太郎「なんだ――」


    豊音「私の初めてが京太郎くんで、良かった」ムギュッ


    京太郎(……事件です)

    京太郎(今まで意識してなかったけど、この子も中々大きい)

    京太郎(それをすごい力で顔に押し付けられた日には……)


    京太郎「――ムガッ」

    豊音「ん?」

    京太郎「……」ガクッ

    豊音「京太郎くん!?」


    725 :

    京太郎「我が一生に一片の悔いなし」

    726 = 1 :




    「豊音、帰ったぞ」

    豊音「あ、お父さん」

    「誰か来ていたのか?」

    豊音「うん、お友達が出来たの!」

    「そうか……良かったな」

    豊音「次、いつ会えるのかな」

    「……あの地蔵のことだが、もう気にするな」

    豊音「え、じゃあ電車に乗ってもいいの?」

    「母さんが俺を追ってこなければお前はいなかった。お前にもそういう出会いがきっとある」

    豊音「……ぐすっ、ちょー嬉しいよ~」


    727 = 1 :




    京太郎「お、いたいた。久ちゃーん」

    「あら、乗る電車を間違えたおバカさんじゃない」

    京太郎「いいだろ、こうして合流できたんだからさ」

    「そうね。なにかあったら部長に迷惑がかかるものね」

    京太郎「素直に会えて嬉しいって言えよー」

    「うるさい」


    京太郎「明日でひとまず終わりだっけ?」

    「そこまでお金に余裕はないからね」

    京太郎「まぁ、うちの部は実績もクソもないからな」

    「次は東京か……インターハイの舞台ね」

    京太郎「東京……」

    「あそこも強豪が揃ってるわね。白糸台とか臨海とか」

    京太郎「ああ、そうだな……」

    「……どうかしたの?」

    京太郎「いや、なんでもない」


    京太郎「なんでも、ないんだ」




    『遠征最終日――東京』が解放されました

    728 = 1 :

    『小学五年、幼馴染』の解放条件を一部満たしています

    照が登場するエピソードまで進めることで完全に解放されます


    『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

    三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


    選択済みエピソード

    ・一年
    入学式、久との再開
    春、美穂子登場
    春、二人のあいだにある壁
    美穂子再び
    初夏、久との対立
    初夏、美穂子への依頼
    初夏、美穂子との特訓
    初夏、決戦前夜
    決戦
    初夏、リスタート
    夏、新たな出会い
    夏、欠けた月
    夏、初めての執事(アルバイト)
    夏、衣の麻雀講座
    今宵、月が満ちるとも
    夏休み、遠征初日
    夏休み、松実姉妹
    夏休み、遠征二日目――鹿児島
    夏休み、眠り姫
    夏休み、遠征三日目――大阪
    夏休み、目覚めぬ未来
    夏休み、遠征四日目――岩手
    夏休み、八尺(実際には六尺五寸)

    ・二年
    部活動紹介、まこ入部

    ・三年
    優希との出会い
    春、和の初恋?
    春、インハイチャンプ
    初夏、最後の一人
    初夏、不和


    現在選択可能エピソード

    1・一年、夏休み、遠征最終日――東京

    2・二年、春、学食にて

    3・三年、咲との微妙な関係

    4・三年、和の悩み

    5・三年、優希の好物

    EX・中学二年、三月、照との別れ


    >>+2

    730 = 717 :

    731 :

    ちょー可愛いよー

    733 = 1 :

    ここでそれか!
    正直予想外の流れでした

    ともあれ了解

    734 = 732 :

    いや、アニメとかだったら移動中に回想しそうなアンニュイ加減でしたし

    735 = 717 :

    ここで見ておいて東京行くと、色々と良い感じでしょ?(ニヤリ

    736 :

    >>735
    ほんとこれ

    737 = 729 :

    それにわりかしキリのいいとかだしね

    738 :

    これはナイスチョイス

    739 = 722 :

    一体感を感じるな

    740 = 1 :



    ※回想シーン以外は、咲が入部した直後の時間軸です


    「やっと面子も揃ったし、そろそろなにか大きいことやりたいわね」

    京太郎「大きいことね……合宿とかか?」

    「それ、そんな感じの」

    京太郎「合宿かー、中学の頃思い出すな」

    「そういえば、ハンドボールやってたんだっけ?」

    京太郎「ま、中三に上がる前にやめちゃったけどさ」

    「荒れてた時期ってそれ関係だったりする?」

    京太郎「いろいろ無茶やって、肩壊しちゃったんだよ」

    「……もしかして地雷踏んじゃった?」

    京太郎「んなわけないだろ……小腹空いたからコンビニ寄っていいか?」

    「オーケーよ」


    京太郎(たしかに肩を壊したのはつらかった……)

    京太郎(でも、なによりつらかったのは――)


    741 = 1 :



    ・中学二年、三月、照との別れ


    京太郎「ん、朝か……」

    京太郎「六時半……停学中だってのになんでこんな早起きしてんだよ」

    京太郎「……肩、上がんねぇな」

    京太郎「畜生……」



    「おはようございます。京ちゃんは……」

    「起きてるみたいだけど、今日もダメみたい」

    「おじゃまします」

    「ごめんなさいね。私たちがなんとかしてあげられれば良かったんだけど……」

    「気にしないでください。私も元気な京ちゃんに戻ってもらいたいですから」

    カピ「キュッ」

    「あなたも京ちゃんが心配なの?」ナデナデ

    カピ「キュ~」

    「待ってて。私がなんとかするから」


    742 = 1 :




    「京ちゃん、起きてる?」コンコン

    「朝ごはんできてるって。一緒に食べよ?」

    京太郎『食欲ないんだ。食べたくなったら食べる』

    「そう……じゃあお菓子食べない?」

    京太郎『いや、食欲ないから』

    「そう……」シュン

    京太郎『……照ちゃん、悪いけどほっといてくれ。俺が停学くらった理由、知ってるだろ』

    「うん。先生殴ったって」

    京太郎『今誰かの顔見たら、また同じ……もっと酷いことしちゃうかもしれないんだ』

    「わかった……じゃあ入るね」ガチャ


    743 = 1 :

    「おはよう、京ちゃん」

    京太郎「――っ、見るな!」

    「……泣いてたの?」

    京太郎「帰れ、帰ってくれよ……!」

    「肩、痛いの?」

    京太郎「頼むから、見ないでくれよ……」

    「……わかった。ポッキー、ここに置いとくから」



    京太郎「なにがポッキーだよ……こんなものっ」


    『京ちゃん、お菓子おいしいよ?』


    京太郎「……捨てられるわけないだろ。畜生っ」



    744 = 1 :




    「おはよう。今日はきのこの山とたけのこの里。でも私はすぎのこ派」

    京太郎「宗教上の理由できのこもたけのこも食べられないんだ」

    「残念……あ、そうだ。ミキサーで粉々にして混ぜたら問題ないよね?」


    「今日は奮発してケーキ。しかもワンホール」

    京太郎「……どう見てもクォーターなんだけど」

    「……ちょっと味見し過ぎた」


    「今日から学校いけるんだよね? 一緒に行こ?」

    京太郎「悪いけど、一人で行ってくれ。俺も一人で行くから」

    「わかった。じゃあ京ちゃんの後ろを一人で歩くね」


    「一緒に帰ろ?」

    京太郎「寄るとこあるからパス。ついてくんなよ」

    「ん……じゃあ家で待ってるね」


    745 = 1 :




    「停学明けてから須賀のやつ、宮永に対して冷たくね?」

    「怪我のこともあるし、落ち込むのはわかるけどあれは流石にな……」

    「彼女にとる態度じゃないよな」

    「彼女? 須賀と宮永って付き合ってたのか!?」

    「あれだけ一緒にいれば誰だってそう思うべ」

    「まじかー」


    京太郎「……お前ら何の話してんの?」


    「す、須賀っ?」

    「い、いやなんでもないから、本当に」

    「俺たちもう行くわ……じゃあ」


    746 = 1 :




    京太郎「……なんだっての。好き勝手言いやがって」

    「あ、いた。京ちゃん、一緒に帰ろ?」

    京太郎「用事あるから」

    「最近そればっかり……でも、嘘だよね?」

    京太郎「なにか証拠でも?」

    「うん。だって京ちゃんが嘘吐くとき、いつも鼻かくから」

    京太郎「――ちっ、そういやそうだったな……で、それがお前に何の関係があるわけ?」

    「京ちゃんが心配だから……元気な京ちゃんに戻ってほしいから」

    京太郎「あのさ……」

    「なに?」


    京太郎「――京ちゃん京ちゃんってうるっせぇんだよっ!!」

    747 = 1 :



    京太郎「ハンドができなくなって落ち込んでる俺に優しくして満足か? そうだよな。これまでと立場が逆だもんな!」

    京太郎「気持ちはわかるってか? だがあいにくとな、俺の気持ちが俺以外にわかるわけねぇんだよ!」

    京太郎「どんだけ遠ざけてもひっついてきやがって……」ガシッ

    「京ちゃん、痛い……」

    京太郎「前に言ったよな? 酷いことするかもしれないって。そうしたら俺から離れてくれるのか?」

    「……酷いことでもなんでも好きにして。でも――」


    「――私が京ちゃんから離れてくなんてありえない」


    748 = 1 :



    「だって私には視えるから」

    「京ちゃんは私の手を引いてくれたときからちっとも変わってない。私の大好きな優しい京ちゃんのまま」

    京太郎「こんなことされてるのによく言うよな」

    「お菓子、全部食べてくれた」

    京太郎「は?」

    「食欲ないって言ってたのに、全部食べてくれた」

    京太郎「……なんだよそれ」


    京太郎「なんっなんだよ畜生! 付き合ってらんねぇ……帰る」


    「京ちゃん、また泣いてた」

    「結局、言えなかったな……」

    「……これでさよなら、なのかな」


    749 = 1 :




    京太郎(その日を境に照ちゃんは家に来なくなった)

    京太郎(急な引っ越しで母親と東京に行ってしまったらしい)

    京太郎(部屋に引きこもってなにもかもシャットアウトしていた俺がそれを知ったのは、春休みに入ってすぐのことだった)

    京太郎(本人からそんな話は聞いてなかったし、そんなそぶりも見せなかった)

    京太郎(いや、もしかしたら会えなくなるのがわかっていたからこそ、傍にいようとしたのかもしれない)

    京太郎(なんにせよ、今となっては確かめようがない)

    京太郎(ただ、離れてほしいと思っていたのに、いざそうなると酷く裏切られた気持ちになったことは、よく覚えてる)


    京太郎「なーんて、大概俺も自分勝手だよな」

    「なによいきなり」

    京太郎「いや、なんでも……ポッキー食う?」

    「それじゃあ一本だけ……」




    『小学五年、幼馴染』が解放されました

    750 = 1 :

    『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

    三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


    選択済みエピソード

    ・一年
    入学式、久との再開
    春、美穂子登場
    春、二人のあいだにある壁
    美穂子再び
    初夏、久との対立
    初夏、美穂子への依頼
    初夏、美穂子との特訓
    初夏、決戦前夜
    決戦
    初夏、リスタート
    夏、新たな出会い
    夏、欠けた月
    夏、初めての執事(アルバイト)
    夏、衣の麻雀講座
    今宵、月が満ちるとも
    夏休み、遠征初日
    夏休み、松実姉妹
    夏休み、遠征二日目――鹿児島
    夏休み、眠り姫
    夏休み、遠征三日目――大阪
    夏休み、目覚めぬ未来
    夏休み、遠征四日目――岩手
    夏休み、八尺(実際には六尺五寸)

    ・二年
    部活動紹介、まこ入部

    ・三年
    優希との出会い
    春、和の初恋?
    春、インハイチャンプ
    初夏、最後の一人
    初夏、不和

    ・EX
    中学二年、三月、照との別れ


    現在選択可能エピソード

    1・一年、夏休み、遠征最終日――東京

    2・二年、春、学食にて

    3・三年、咲との微妙な関係

    4・三年、和の悩み

    5・三年、優希の好物

    EX・小学五年、幼馴染


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