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    元スレ夕立「恋情は見返りを――」提督「求めない」

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    51 :

    >>46
    4隻の間違いだった
    ハラキリ丸の出番だ

    52 :

    ここに那珂ちゃんが二人いるじゃろ?
    あれをこうするじゃろ?
    こうじゃ(4-8-22)

    53 = 1 :

    そしてまた、夜は来る。


    >>50
    >>52
    もはやテンプレ・様式美ですな


    つづき

    54 = 1 :


    ―母港―

    吹雪「作戦が完了しました」

    提督「みんなお疲れ様」

    一同「お疲れ様です!」

    提督「早速みんなを労ってやりたいんだが、色々やりたいことが出来てしまってなぁ」

    提督「とりあえず天龍以外は司令室で待機していてくれないか? あまり待たせはしないよ」

    一同「了解です」

    提督「さて」

    天龍「なんだよ。ひとりだけ中破しちまった説教か?」

    提督「いや、そんなことはどうでもいい」

    提督「お前のありのままの姿を見てみたくなった」

    天龍「!?」

    一同「!?」

    55 = 1 :


    吹雪「し、司令官!?」

    那珂「提督もなかなかやりますね~」ウリウリ

    天龍「ちょ、まっ/// その、心の準備が……////」

    「天龍も満更でもないんだね」ニヤ

    提督「あーお前らうるさい。いいから、天龍は早くドックに入れ」

    那珂「キャー!!!」

    天龍「お、おう……//」

    提督「ほら、帰った帰った」

    那珂「後でどうなったか、聞かせてもらうからね提督!」

    提督「ああ、いくらでも話してやる」

    天龍「それは……その。……困る」

    提督「ほら行くぞ」

    56 = 1 :


    ―入渠ドック―

    提督(艤装はともかくやはり衣服も装甲として拡大解釈されているのか)

    提督(この目で見るまでは信じられなかったが……)

    提督(アレも妖精が創っているのだから、当然か)

    提督「天龍」

    天龍「ひ、ひゃい!」

    提督「とりあえず艦船形態に移行してほしい。船体を見せてもらう」

    天龍「え、あ、はい」

    天龍「……」

    天龍(いや、それはそれで恥ずかしいな)

    57 = 1 :


    提督「入るぞ、天龍」

    天龍「あ、うん……」

    天龍「ッ!」

    提督「ちょっと狭いな」

    天龍「しょうがねぇだろ……」

    提督「でも、あたたかい」

    天龍「う」

    天龍「あんまり見られると、恥ずかしいって……」

    提督「綺麗だと思うが?」

    提督「ここ、動かすぞ」

    天龍「あっ……! そ、そこは、さっきのでぐちゃぐちゃになっちゃってて……!」

    天龍「だから、提督、ダメ――!」

    58 = 1 :


    ガチャ

    提督「……」

    天龍「……ぁぅ」

    提督(……この区画、おそらくは元々存在していたものではないのだろうな)

    提督(というよりもむしろ、“このような区分のされ方ではなかった”と言った方が適切か)

    提督(兵装等危険物が着弾箇所から排除されている。着弾の直前に船体構造を自律的に、無意識に組み替えたのか)

    提督(これだけの芸当をやってのけるなら機能的にそう簡単には沈むまい)

    提督(最悪、火力を殺いででも航行を維持するなら中破でも進撃は可能か)

    提督(大したダメージコントロールだ)

    提督「びしょ濡れだな。妖精さんに綺麗にしてもらえ」

    提督「色々と参考になった。ありがとう」

    ガチャ

    天龍「い、いや。それは別にいいけどよ……」

    59 = 1 :


    提督「手間をとらせて済まなかった。これより天龍は入渠。船体を修理する」

    天龍「! お、おい! オレを戦線離脱させるな! 死ぬまで戦わせろよ!」

    天龍「提督!!」

    提督「落ち着けよ」

    天龍「……」

    提督「別に私はお前の矜持を踏みにじるつもりはない」

    天龍「ならっ!」

    提督「だがな天龍。想像してみろ」

    提督「お前が大破した状態で進撃し、お前が撃沈する代わりに目の前の敵を殲滅出来たと仮定しよう」

    提督「これをどう感じる?」

    天龍「最高の死に様だな」

    提督「ああ、そうだな。そうかもしれない」

    天龍

    提督「だがそれで戦争が終わるわけじゃない」

    天龍「っ!!」

    60 = 1 :


    提督「とりあえず戦術の話をしておこう」

    提督「この戦いがいつ終わるかはわからない。長い戦いだ」

    提督「天龍、“お前”が沈んだしたとしても“別の天龍”はいる」

    提督「だがお前が培ってきた練度はタダじゃない。その分は無駄になる」

    提督「当然、長い目で見ればたとえその戦闘で勝てたとしても非効率的だと言わざるを得ない」

    提督「だから私がお前を撃沈させてもいいと判断出来る状況は、戦争に勝利出来ると確信した時だ」

    提督「或いはお前を犠牲にしてでも、人類に利すると判断した際には」

    提督「大破でも進撃させるよ」

    提督「それが提督としての私の立場であり、私の為すべきことだ」

    提督「私が預かっているのは、何もお前たちの命だけではない」

    提督「だがそれは私だけではなく、お前たちにも言えることだと思う」

    提督「違うか?」

    天龍「……」

    提督「死に場所なら私が用意してやるから安心しろ」

    天龍「わかったよ……」

    61 = 1 :


    提督「天龍が魂を懸けて戦ってくれているということはわかる」

    提督「お前たちはその戦争の最前線に立つ戦いの道具であり、駒だ」

    提督「でも私は、上官ではあるがお前たちのことを戦友だと思っている」

    天龍「!」

    提督「結局戦争の道具なんてのは、私に関しても同じことが言える」

    提督「鎮守府は沖よりは安全だが内地よりは、……危険な場所だ」

    提督「敵が襲ってきた時には陸にいる人々を守るために、私も命懸けで戦うことになるだろう」

    提督「だから」

    提督「これからも頼んだぞ」

    天龍「……」

    天龍(まったく。敵わねぇなぁ)

    62 = 1 :


    ―司令室―

    提督「待たせたな」

    提督「戦果報告はいいだろう。私が直接モニターしていたし」

    提督「今回の反省点だが」

    提督「まず我々の艦隊にはまだ戦艦、空母が進水していない。水上機開発もまだだ。ゆえに索敵範囲には大きく制限がかかる」

    提督「敵泊地打撃作戦とかならまた話は別だが、基本的に敵艦影を発見したらこちらも発見されたと思え」

    提督「それから報告の正確さも重要だが迅速さも必要だ。目まぐるしく変わる戦況に応じて報告・指揮に優先順位をつけろ」

    提督「いいな、吹雪?」

    吹雪「はい!」

    提督「響は吹雪の指示にも私の指示にもよく動いてくれていた。次に何をすべきか見えているな」

    提督「今日のMVPだ」ナデナデ

    「……Спасибо」

    提督「まあそんなところか。この調子でこれからも頑張っていこう。戦闘に関しては以上だ」

    提督「吹雪、拾得艦を呼んできてくれ」

    吹雪「はい、ただいま」

    63 = 1 :


    夕立「こんにちは、白露型駆逐艦の4番艦、夕立よ。よろしくね!」

    夕立「……ここは?」

    提督「今日からここが君のホームだ。私はここで提督をしている」

    夕立「あなたが、提督さん……?」

    提督「ああ」

    提督「我々は現在“深海棲艦”と呼ばれる艦隊と戦っている」

    提督「先程彼らとの初戦を迎えたのだが、そこで君を、まあ文字通り拾った」

    提督「こちらもわからないことだらけだが、仲間になってくれるか?」

    夕立「……」

    夕立「うん、いいよ!」

    提督「ありがとう夕立。これからよろしく」

    64 = 1 :


    提督「さて、もうひとりか」

    那珂β「んー? 何かなー?」

    提督(頭が痛い……)

    提督「君は川内型3番艦、那珂で間違いないね」

    那珂β「うん、艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよ?」

    提督「実はここにも那珂がいてな……」

    那珂「那珂です」

    那珂β「お? おお~????」

    那珂β「那珂ちゃんがふたり!!!!」

    「司令官、またアレをやるのかい?」ワクワク

    提督「いや、もうアレはいい。疲れた」

    那珂「え」

    提督「新しい方の那珂ちゃんは別室待機だ」

    那珂β「えーつまんなーい。早くお仕事くださいよ提督!」

    提督(ツッコミを入れる気力もない)

    65 = 1 :


    提督「那珂は行ったか」

    吹雪「はい」

    提督「吹雪、建造と拾得の資料を」

    吹雪「こちらです」

    提督「ありがとう。どれどれ……」

    提督(この資料は正直真面目に読んでなかったな)

    提督(同型艦ではなく、同一艦、か? あれはどう定義したらいいんだまったく)

    提督(同じ艦船、同じ身体、同じ人格)

    提督(再現可能であるということは元の情報がどこかにあるということか?)

    提督「……」

    夕立「提督さん、お困りっぽい?」

    「どうやらそのようだね」

    66 = 1 :


    <Blog>

    『建造』

     艦娘建造には燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイト、開発資材の5つの資源を必要とする。逆に言えば妖精は

    この5つの材料のみから艦娘を完全に構成する。その構成原理は不明。投入資材量のバランスによって

    構成される艦種の確率分布をある程度コントロールすることが出来るが、実際に構成される船は完全に

    ランダムである。



    『拾得艦(Drop)』

     深海棲艦との戦闘後、当該の戦闘地点において一定確率で艦娘が構成されることがある。こうして拾い上げる船を

    拾得艦と呼ぶ。構成原理は建造と同様に不明。

    67 = 1 :


    <Blog>

    『重複艦』

     艦娘を入手する主な手段は2通りであるが、入手に際して艦娘が重複することがある。同じ艦娘を同一艦隊に

    配属させることは指揮系統に深刻な問題を発生させる原因となるため、これを禁じる。また、複数の同一艦を鎮守府に

    待機させること自体は可能だが、作戦の効率や居住キャパシティの問題から推奨されない。したがって、

    重複艦は処分するのが一般的である。処分には解体と改修の2つの方法がある。解体は、艦娘の身体データと

    人格データのみをサルベージし、他の情報を還元可能な分だけ資源に分解する。改修は、解体によって資源となる情報を

    直接他の艦娘の強化に充てるものである。いずれも作業工程は妖精が請け負い、分離した身体は本部が回収を行う。

    並びに、艦娘に対する事前報告の義務は定義されていないため、多くの場合凍結処理(昏睡)を行った後に

    解体・改修のフェーズに移行する。加えて、指揮官の任意によって事前に同意を確認し処理後の記憶処置について

    艦娘の希望を問うことも可能だが、処理の迅速さの見地から推奨されない。凍結処理後に解体・改修を行った場合、

    艦娘は艦娘としての記憶を消去され、一般市民としての生活を送ることになる。

    指揮官は艦娘に対していつでも凍結処理を行える。また同時に、いつでも解凍処理(起動)を行うことも出来る。

    68 = 1 :

    今宵はここまで。


    夕立は初ドロップ艦であることは確定だったのですぐに出せると思ってたらこれだよ

    70 :

    そしてまた、夜は来る。


    つづき

    71 = 1 :


    提督「……」

    提督(この資料は最も核心的な部分だけすべて、にべもなく“不明”とある)

    提督(どの程度かはわからないが本部が伏せている情報は間違いなくある)

    提督(しかしわからないことだらけだ)

    提督「みんなは重複艦について、どう思う?」

    那珂「どうって……」

    吹雪「うーん……」

    「私は、別に何とも思わないけど」

    吹雪「響ちゃん……」

    「私の分身が現われても、私自身が“どれが私だっけ?”なんて迷ったりするわけでもないし」

    「その新しい響が“響”としての記憶、私と同じ記憶を持っていたとしても」

    「彼女は私にはなりえないんじゃないかな?」

    提督「……」

    夕立「夕立には難しい話っぽい」

    72 = 1 :


    提督「うん、やめよう」

    「司令官?」

    提督「難しいことを考えるのはやめよう」

    提督「結局はあるがままを受け入れるしかないじゃないか」

    那珂「……まあ、確かにねー」

    吹雪「そう、ですね」

    提督「だから、あまり深く考えるな。そして、できることからやっていこう」

    提督「とりあえず新しい方の那珂ちゃん……呼びにくいな」

    提督「那珂βちゃん」

    提督「……の件は保留だ。別に彼女がいても鎮守府が賑やかになるくらいで居住スペースも充分だし問題ないからな」

    提督(いざとなったら凍結して改修か)

    73 = 1 :


    提督「ところで実はみんなが出撃している間に任務申請をしておいた」

    提督「明日には新しい船が1隻、着任しているだろう」

    提督「今日はもう色々あって疲れたな。休もう。ひとまず解散だ」

    吹雪「司令官、お仕事は大丈夫ですか?」

    提督「そういえば秘書艦を決めてなかったな……。だがまあ今日はいい。これくらい、大したことない」

    提督「吹雪には旗艦を任せたし、今日はゆっくりするといい」

    吹雪「……わかりました。お疲れ様です! お先に失礼します」

    提督「ああ、お疲れ様」

    夕立「提督さん! 夕立、ここに来たばかりで、右も左もわからないから……」

    提督「ああそうか。そうだな。それだったら――」

    「司令官が鎮守府を案内するといいんじゃないかな?」

    夕立「あ! それいいかも~。提督さん、お願い!」

    提督「」

    夕立「……」ウルウル

    提督「わかったわかった!」

    「……」~♪

    提督(響め……。司令官も忙しいな)

    74 = 1 :


    提督「鎮守府を案内する前に、見ていくか?」

    夕立「うん?」

    提督「今日の戦闘記録だ」

    夕立「見る見る!」

    提督「これが深海棲艦だ」

    夕立「わあ……」

    夕立「……」

    夕立「夕立もこれから、この船たちと戦うんだね」

    提督「怖いか?」

    75 = 1 :


    夕立「ううん……」

    夕立「みんながいるから、大丈夫」

    提督「そういえば那珂とは……」

    夕立「うん、第二艦隊、第四水雷戦隊だね」

    夕立「さっきちょっと挨拶してきた」

    夕立「なんだか、不思議な感じだったよ」

    提督「そうか」

    夕立「ほらほら提督さん? 早くまわろー?」

    提督「ああ、そうだな」

    提督(……気を遣わせてしまったか?)

    76 = 1 :


    提督「ここは司令室。作戦の告知や事務を行う。仮眠室は隣にある」

    提督「私の居室はこの廊下の奥になる」

    夕立「んー! 夕立、突撃するっぽい!」ガチャ

    提督「こらこら」

    夕立「ここが提督さんのお部屋? なんだか地味っぽーい」

    提督「……」ガックシ

    夕立「提督さん、次行きましょう?」~♪

    提督(自由だなぁ)

    提督「楽しいかい?」

    夕立「うん、とっても!」ニコッ

    提督「まったく」

    提督(でも、かわいいな)

    77 = 1 :


    ―――
    ――


    提督「この階は艦娘の居室がある。もう一度訪れてるからわかるかもしれないが」

    夕立「ここは大丈夫っぽい」

    提督「洗面所、風呂も同じ階にある。使い方は他の艦娘たちに教えてもらうといい」

    ―――
    ――

    78 = 1 :


    提督「ここは工廠だな。兵装も艦娘もここで造られる。改修や改造、兵装の転換などもここで行われる」

    提督(そして解体も)

    夕立「夕立もさすがに自分の姿にはびっくりしたけど、どうやってるの? すごいよね!」

    提督「さぁ? 私にもわからんが彼らなら知ってるかもしれん」

    提督「妖精さーん!」

    妖精「はーい!」

    夕立「お? んん~??」

    提督「見ての通り、妖精さんだ。彼らが工廠のすべてを司っていると言っても過言ではない」

    夕立「か、かわいい~~~!!!」

    建造妖精A「ありがたきしあわせですな」

    提督「妖精さん、今日この娘、海で拾ったんだ。ドロップだよ」

    建造妖精B「どろっぷですと」

    建造妖精C「なんと」

    建造妖精D「おはじきににた」

    建造妖精E「あまいおかしです?」

    79 = 1 :


    提督「違うです。深海棲艦が落としたです」

    建造妖精A「おとした」

    建造妖精B「おっこちた」

    建造妖精C「おっこちたからどろっぷです?」

    建造妖精D「むだによこもじをつかいたいおとしごろ」

    建造妖精E「ほっぺたおっこちるおかしくださいなー」

    提督「……」

    提督「と、まあこんな感じで愛くるしいやつらだが、仲良くしてやってくれ」

    夕立「よろしくねー!」

    ―――
    ――

    80 = 1 :


    ―食堂―

    提督「そして、ここが食堂だ」

    夕立「わぁ……」

    那珂「提督、おっそーい!」

    提督「すまんすまん」

    吹雪「ほら、夕立ちゃんも」

    夕立「あ、うん!」

    天龍「みんな揃ったか?」

    「……」コクコク

    間宮「それでは」

    那珂β「さっそく」

    一同「いただきまーす!」

    ―――
    ――

    81 = 1 :

    今宵はここまで。

    82 :

    乙カレー

    83 :

    なかびーじゃなくてなかべーたなのか

    84 :

    うん、やっぱこの響好きだわ
    更新楽しみにしてます

    86 = 1 :


    夕立「夕立もうお腹いっぱいっぽい……」

    「ごちそうさま」

    吹雪「それじゃあお風呂にしましょうか」

    夕立「提督さんも、一緒に入る?」

    吹雪・那珂・天龍「「「え゛」」」

    「私は司令官ならいいよ」

    提督「いやいやいや」

    提督「私はひとりで入るよ」

    吹雪「そ、そうですよ! 男子禁制です!」

    夕立「ふ~ん……? なんだかざんねん」

    那珂β「那珂ちゃんはぁ~、アイドルだからぁ~、ヌードとかはNGなんだよぅ?」

    那珂「うるさいよ!」バキッ

    那珂β「いった~い! 顔はやめて~!」

    87 = 1 :


    ―女湯―

    「……」ザバーン

    吹雪「~♪」ゴシゴシ

    夕立「ねぇねぇ吹雪ちゃん。提督さんって、どんな人?」ワシワシ

    吹雪「うぇ? うーん。えーっと。私も今日初めて逢ったからよくわからないけど」

    吹雪「なんか、提督業務は初めてで、士官学校を出たらしいけど成績が悪かったらしくて」

    吹雪「土方……じゃなくって、林業? をされてたみたいで」

    夕立「ふーん?」

    天龍「んー……」ワシャワシャ

    天龍「やっぱ成績悪かったっておかしくねぇか?」

    天龍「今日の提督どうだったよ?」

    吹雪「うーん確かに、あれで成績悪かったなら他の人はもっと優秀だったのかな、とは思いましたけど」

    吹雪「なんか現実感ないですね」

    天龍「だよなぁ」

    88 = 1 :


    吹雪「あ、というかそもそも成績悪いとか言い出したのって響ちゃんじゃ!?」

    「うん? なんのことかな?」シレッ

    天龍「そりゃ完全に思いつきだろー」

    「でも同調したのは他ならない司令官だよ」

    天龍「むむ……」

    那珂「やっぱり、提督にも秘密とか、あるんじゃないのー?」

    那珂β「そうそう! 那珂ちゃんもアイドルだか(バキッ)pgrいったーい!」

    天龍「成績なんか隠してどーする」

    那珂β「那珂ちゃん、スリーサイズなら(ゴスッ)」ブクブクブクブク

    (スリーサイズ)ジロリ

    吹雪(天龍さんはともかく……)チラ

    夕立「?」

    那珂・響・吹雪(夕立ちゃんは、意外と大きいよね)

    89 = 1 :


    ―男湯―

    提督「ふぅ……」

    提督「……」

    提督(疲れた)

    提督(今日の戦闘……)

    提督(あれは軍艦の砲撃の命中率ではなかった。極めて高度な観測能力と演算能力がなければ実現不可能なものだ)

    提督(自己修復のダメコンには明らかに演算リソースを注ぎ込んでいる感じだったし間違いないだろう)

    提督(あれだけの情報処理能力をポテンシャルとして持つなら俺の音声指示はかえってタイムロスになる)

    提督(DMでは反映範囲が吹雪の主観に限定されてしまう。後手後手だ)

    提督(艦隊全体の能力を上げれば今日のような雷撃への対処ももっと向上するだろうな)

    提督(……)

    提督(艦娘とは何なんだろうな)

    90 = 1 :


    ~翌朝・早朝~

    「……ん」

    「……」

    (なんだか早く目が覚めてしまった)

    (……)

    「散歩でもしよう」

    ―――
    ――


    ―武道場―

    (?)

    提督「ふっ、ふっ、ふっ」

    (朝からトレーニングする提督……)

    (そっとしておこう)

    提督「ん?」

    提督(気のせいか)

    提督「シャワー浴びよう」

    91 = 1 :


    ―食堂―

    吹雪「おはようございます、司令官!」

    提督「おはよう、吹雪」

    夕立「おはようございまーす! んん?」クンクン

    提督「おはよう夕立。どうした?」

    夕立「なんか提督さんからいい匂いがするっぽーい!」ダキッ

    提督「え? ああ、さっきシャワーを浴びてきたからな」

    天龍「おいおい、なに朝からいちゃついてんだー?」

    提督「天龍。それに響、那珂も。おはよう」

    「おはよう司令官。天龍は朝からジェラシーみたいだね」

    天龍「は、はぁ!? わけわかんねーし///」

    提督「まあ夕立はかわいいからな、わからんでもないぞ」

    那珂(何言ってんのこの提督)

    夕立「っぽい?」~♪

    那珂β「那珂ちゃんはぁ~、アイドルだからぁ~、ハグとかは(ドス)ぐえぇ……」

    天龍(那珂、朝から容赦ない腹パンだな……)

    間宮「朝ご飯、できましたよー!」

    夕立「! ごっはんーごっはんー♪」

    提督(お気楽だな)

    92 = 1 :


    ―――
    ――


    ―司令室―

    提督「本日は後で駆逐艦娘が来るがその前に」

    提督「建造だ!」

    夕立「おお~……」パチパチ

    吹雪「どんな感じでいきますか?」

    提督「400/30/600/30」

    吹雪「!?」

    那珂「あっ……」

    天龍(これアカンやつや)

    「司令官、場に運が溜まったよ」ニヤ

    吹雪「……司令官、もう一度よくお考えになってみては……?」

    提督「いいや。いいや! これでいく!」

    提督「妖精さん、GO!」

    建造妖精A「はーい」

    吹雪「」

    93 = 1 :


    吹雪「司令官……。艦隊運用の資源は……」

    提督「大丈夫大丈夫! すぐ溜まるさ」

    提督「なんと今日は遠征を予定している!」

    提督「ほらどうした吹雪。元気ないぞそんなんじゃダメだ」

    提督「練習航海を設定したから那珂βちゃんと行ってきなさい」

    提督「那珂βちゃん? 吹雪を頼んだぞ」

    那珂β「はいはーい! お仕事ですね? 私たちに任せてください! 行ってきまーす!!!」ビューン

    吹雪「あ~~~~~~れ~~~~~~……」

    夕立「あはっ吹雪ちゃんおもしろーい!」

    天龍「提督、あんた鬼だな」

    「それで、司令官。大丈夫なのかい?」

    提督「ふむ」

    提督「鋼材は少し厳しいがまあ何とかなる数値だ。それに」

    提督「闇雲に資源を溜めるのは私のポリシーに反する」

    提督「みんなにはその分働いてもらうがな。頼りにしてるぞ」

    94 = 1 :


    <Blog>

    『書き溜め』

     SSの投稿量・ペースをあらかじめ定めておき、その設定量を上回って前もって保存しておく文章のこと。

    SS投稿者は書き溜めを事前にしておくことで、安定的な精神状態で周期的投稿を実現することが出来る。

    しかしリアルワールド(現実世界)での雑務によって書き溜めの量には増減が生じる。このSSにおける瞬間的な

    最大値は30であるが、現在は――

    403 - Forbidden



    今宵はここまで。



    アホなこと書いてないでもう寝よう。
    明日は頑張る。多分。きっと。

    95 :

    乙々

    ほどほどに期待してるから、身体だけ悪くしないように気をつけて完結させるんやで

    96 :

    書き溜めの解説ワロタ乙

    DMって執務室のモニターに艦娘の視覚、聴覚情報がでてる感じ?

    97 :

    とりあえず生存報告を。
    1週間更新が空いてしまいました。申し訳ない……。
    ここまで間が空くことは今後ないとは思いますが、投稿ペースはしばらく落ちます。
    しかし今日は投稿するまで寝ないよ!


    >>95
    ありがとうございます。
    2月中には完結させるつもりなので何卒


    >>96
    いえ、出撃中は専用のヘッドギアから情報を取得しています。
    夕立が参照したものは執務室のモニターによる映像ですが、
    ヘッドギアから取得するものとは微妙かつ決定的に違います。
    モニターからの映像は加工済みであり、ヘッドギアから取得される情報よりも限定的で情報量に乏しいです。
    不思議ですよねぇ。一眼レフで撮った写真は確かに素晴らしいですけど、それでも肉眼の方が世界は豊かに見えます。
    言ってみればそういう違いです。


    投下は後ほど

    98 = 1 :


    那珂(この人意外と人使い荒いな)

    コンコン

    提督「お? そうこうしているうちに時間だ。全員整列!」

    提督「入っていいぞー」

    ??「失礼します」

    提督「ふむ。自己紹介をお願いします」

    白雪「特型駆逐艦、2番艦、白雪です。よろしくお願いします」ペコリ

    提督「よろしく白雪。我が鎮守府には吹雪がいるが、もう遠征の任務を与えてしまってな。今はいないんだ」

    提督「あとで挨拶するといい」

    白雪「はい。お気遣い、ありがとうございます」

    99 = 1 :


    提督「建造艦、そして拾得艦を除けば本日のフルメンバーが揃った」

    提督「早速で申し訳ないが本日の作戦を言い渡す」

    提督「今日は南西諸島沖の警備にあたり、敵前衛艦隊を補足出来次第、これを迎撃する」

    提督「第一艦隊旗艦は那珂。以下、夕立、響、白雪。殿は天龍」

    提督「旗艦の那珂にお願いしたいことは指揮系統の維持」

    提督「他のメンバーにも自主的な判断力を求める」

    提督「ゆえに、那珂をDMの参照ノードとするが極力指示は出さないのでそのつもりでいてくれ」

    提督「何か質問は?」

    一同「……」

    提督「よし。作戦開始は1000。各自準備にあたれ」

    一同「了解!」

    100 = 1 :


    ―南西諸島沖―

    那珂(今回は東側から巡回しているけど……主力部隊は現われるかな)

    那珂(そろそろ来るかも)

    那珂「!」

    那珂「敵艦見ゆ! 目標2時! 取舵10! 各艦攻撃準備!」

    那珂「てぇー!!!」ドドーン!

    夕立「艦影3。ホ級、イ級、イ級」

    夕立「イ級の大破を確認。敵艦発砲!」

    「くっ……。響、小破」ドーン!

    夕立「夕立の出番ね!」ドドーン!

    天龍「オレたちも続くぜ!」ドドーン!

    白雪「主砲で弾幕張ります」ドドーン!

    「うてぇー!!!」ドドーン!

    ザバーン!ザバーン!

    夕立「被害ゼロ!」

    那珂「イ級の撃沈を確認。雷撃準備!」

    那珂「一斉発射!」


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