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元スレ提督「怜悧盲目」
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提督「…………んんっ、……けほっ」
提督(……頭が……頭の中が、ぐらぐらする……)
提督(季節外れの風邪なんて笑えないぞ……。今は大事な時期だっていうのに……)
提督(…………くそっ)
提督(アレか? 疲れてたのに徹夜したのがトドメになったのか?)
提督(それともこの前の夕立とのお出かけでどこかから菌をもらってきたのか?)
提督(…………どちらにせよ、悪いのは体調管理が出来ていなかった俺のせいか)
提督(……………………)
提督「……今日の、予定……は……」
提督(出撃、は各々の判断に任せられる海域に変えて……)
提督(遠征は……キャンセルするか。その分を出撃に当てよう。万が一のことがあったら困る)
提督(……演習に関しては問題ないな。いつも通り時雨に一任だ)
提督(……他には無い…………よな?)
提督(………………よしっ)
提督「後はこれを、誰かに言っておかないと……!」
摩耶「…………って、おい」
摩耶「何で病人がベッドから抜け出してんだよ」
提督「いや、その……今日の予定の変更について……」
摩耶「はぁ?」
摩耶「そんなのいちいち言われなくても大体分かるから平気だって」
摩耶「それよりほら、さっさと寝る!」
提督「す、すまん……」
摩耶「…………それとこれ。体調悪いのは分かるけど、食っとかないと治るもんも治らないぜ?」
提督「……助かるよ」
摩耶「いいって、別にこれくらい」
提督「どれどれ……?」
提督(……お粥、か)
提督(これなら何とか食べれそうだな)
提督(…………それにしても妙に『赤い』)
提督(……まぁ梅干しが三つも四つも入っていれば当然か)
提督「……摩耶が、作ってくれたのか?」
摩耶「……おう」
摩耶「梅干しは体に良いって聞いたことがあるからさ、一杯入れてみたんだけど……」
摩耶「……流石に多かったか?」
提督「いや、大丈夫だよ」
提督「熱で舌が馬鹿になってるかもしれないしさ。このくらいが丁度いいと思う」
摩耶「………………」
摩耶「おい、それ遠回しにアタシのこと馬鹿にしてないか?」
提督「……滅相もない」
摩耶「────ちっ、クソが!」
摩耶「治ったら覚えてろよな!」
提督「……ふふっ」
摩耶「……何で笑ってんだよ」
提督「いや、優しい摩耶っていうのが珍しくてな」
提督「いつもみたいに強く当たってこないのか?」
摩耶「……ふんっ」
摩耶「……病人に無理させるわけないだろ」
提督「……ん、摩耶? 何か言ったか?」
摩耶「あ? 何でもないぜ?」
摩耶「────つーか早く食って寝ろ! さっさと治せ!」
提督「……その通りだな」
摩耶「────じゃ、アタシはそろそろ戻るぞ」
摩耶「食器はその辺に置いとけ。後で下げとくから」
提督「……何から何まですまんな、摩耶」
摩耶「そう思うなら早く治す努力をしろよな」
提督「ははっ、頑張るよ」
摩耶「…………あと、あれだ」
提督「……ん?」
摩耶「……その、こ、言葉が違うんじゃねえか?」
提督「──────ああ、そうだな」
時雨「混ぜるなんて、随分綱渡りなことをするんだね」
摩耶「平気だって。提督の気付かないラインは分かってるからな」
時雨「ふふっ、それもそうか」
時雨「……それで、どうだい? やってみた感想は?」
摩耶「…………」
時雨「摩耶?」
摩耶「……すっげえドキドキして、提督が食べる前に出て来ちまった」
摩耶「多分今頃は食べてんだよな? うわー、マジか……!」
時雨「……摩耶ってば変なところで初心なんだね」
赤い…気づかないライン…あっ(察し
下の月のものか身体中に流れているものかで展開が変わってきそう
下の月のものか身体中に流れているものかで展開が変わってきそう
レバーの臭いがするお粥か
レバーは滋養強壮にいいもんな易しいな摩耶
レバーは滋養強壮にいいもんな易しいな摩耶
何だか凄い誤解を生んでるようなので。
気付かないライン→量的な意味
です。皆さんが考えているようなものは考えてもいませんでした。描写不足で申し訳ないです。
それではまた。
童貞ばかりの速報住民に梅干し=オリモノなんて想像できっこねえ、考えすぎですぜ大佐
──────────────────
──────────────────
天龍「──────ただいまー……っと」
時雨「おかえり、天龍」
夕立「天龍、出撃お疲れ様っぽい!」
夕立「今日はどうだったの?」
天龍「あ? オレが負けるわけねえだろ? いつもと同じだ。勝ってきたよ」
天龍「それより、だ」
天龍「提督はどうした? まだ寝てんのか?」
時雨「お昼頃に一回起きてきたんだけどね」
夕立「またすぐに戻っちゃったっぽい?」
天龍「そうか。そりゃ残念だな」
時雨「でももしかしたら起きてるかもしれないよ? 部屋に行ってみたらどうかな?」
夕立「もし行くなら夕立も着いて行きたいっぽい!」
天龍「あー、オレはパス」
天龍「つーか夕立も提督が風邪の時くらい遠慮しとけ」
天龍「今は休ませてやるのが一番だろ?」
夕立「むぅ……」
天龍「な?」
夕立「……今回は我慢するっぽい」
天龍「よしっ! 夕立は良い子だなー」
天龍「ご褒美に撫でてやる」
夕立「えへへー♪ 褒めて褒めてー♪」
時雨「ふふっ、相変わらず天龍は提督思いだね」
時雨「本人の前でもそうやって素直でいたらいいのに」
天龍「んー、素直になったらそれはそれでやばいって自分でも分かるからなぁ……」
天龍「…………いいのか、奪っても?」
夕立「……天龍」
時雨「……僕は構わないよ?」
天龍「────へっ、冗談だよ、冗談」
天龍「龍田も怒るだろうしな」
夕立「……からかうのは止めて欲しいっぽいー……」
夕立「……天龍のいじわる」
天龍「悪い悪い。一人占めしようだなんて思ってないから安心しろ。な?」
夕立「……うん」
天龍「……分かってくれて何よりだ」
天龍「────さて、と。時雨、小腹減ったんだけど、何か無いか?」
時雨「ん、ちょっと待ってて。簡単なの作るから」
天龍「おう、頼んだ」
夕立「……手伝うっぽい?」
時雨「……それじゃあお願いしようかな?」
夕立「────ぽいっ!」
夕立「ごっはん、ごっはんー♪」
時雨「何が残ってたっけ……?」
時雨「────────」
夕立「────────」
天龍「………………」
なんかこう、地雷原だらけの中を綱渡りのような歩き方で動いてるような危うさが…
猫吊しの息子ssを思い出した、あれもあれでありだがこっちは随分平和でいいなぁ(白目)
六人占めするんですね分かります
もしこの提督が指輪と書類を6人分揃えようとしていなかったら……
考えたくもねぇ
もしこの提督が指輪と書類を6人分揃えようとしていなかったら……
考えたくもねぇ
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