元スレ京太郎「原村部長は」優希「おっぱい大明神」和「しばきますよ?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×6
751 = 1 :
〈イケない、ゆみ先生!(魔神編)〉
和「どうぞ、加治木さん」コト
ゆみ「おっと、今日は緑茶か。原村が入れたのか?」
和「これでも家庭で厳しく仕込まれているんです。須賀くんも緑茶は専門じゃあありませんし」
ゆみ「紅茶を専門にしてる男子高校生というのも、なんなんだという話だが……うん、美味い」ズズ
和(そもそも緑茶でも互角ぐらいなんですよね。自信失くします……はぁぁ)
752 = 1 :
和「ところで加治木さん。今さらですけど、本当によろしかったんですか?」
ゆみ「鶴賀のことか?」
和「それもありますけれど……これほどお世話になっておきながら、なんの報酬もお支払いできない、というのは……」
ゆみ「交通費は部費からもらっているじゃないか」
和「それでは加治木さんの得になりません。咲ではあるまいし、プラマイゼロをお好みというわけでもないでしょう? これでは単なるボランティアです」
753 = 1 :
ゆみ「……ふむ。別にここだけの話というわけでもないし、言っておこうか」
ゆみ「実はな。プラス分の報酬は、ちゃんと払ってもらってるんだ」
和「え?」
ゆみ「久だよ」
和「……えー」ゲンナリ
ゆみ「……私もアレとはそこそこの付き合いだから、そういう顔になるのも理解できるがな」
和(アレ呼ばわりが実にナチュラルに通用してますね……)
754 = 1 :
ゆみ「心配せずとも正当かつ妥当な報酬だよ。情報だ」
和「情報……ですか」
ゆみ「主に、インカレで当たるライバルの情報をな。あいつの情報は恐ろしく手広く、そして怖いほどに深い」
和「謎のネットワークを持っていますからね、あの人は。いつだったか藤田プロを呼び捨てにしていたのを聞いたことがあります」
ゆみ「一度会った相手とはすぐに仲良くなるしな。比喩でなく日本中に知り合いがいるぞ、あいつは」
和「一番敵に回したくない手合いですね……」
ゆみ「味方で良かったよ」ズズ
和「味方でも良くなかったことはありましたけどね!!!」
755 = 1 :
ゆみ「とにかくそういうわけだから、報酬に関してお前たちが気に病むことはない」
和「なるほど、納得しました。ところで加治木さん?」
ゆみ「ん?」
和「先ほど、『主に』ライバル校の情報を受け取っている、と仰いましたが」
ゆみ「」ギクッ
和「……」ジトー
ゆみ「い、いやいやいや! 別にお前が須賀くんに対して御父上に次ぐほどの信頼を密かに寄せていることなど、私はまったく知らないぞ!?」ワタワタ
和「思いの外ちょろい!? そしてあの人なに教えてるんですか!」ガーン
カン!
756 = 1 :
〈イケない、ゆみ先生!(魔将編)〉
優希「先輩先輩!」
ゆみ「どうした片岡? 麻雀なら打たないぞ」
優希「律儀だなぁ先輩は」
ゆみ「それだけが取り柄なものでな」
優希「もっと他にもいっぱいあると思いますけど。男前っぷりとか?」
ゆみ「お前にだけは言われたくない」
757 = 1 :
ゆみ「で、どうした?」
優希「メアド交換してください!」
ゆみ「そんなことか。もちろん構わないよ」
優希「やたっ。交換アプリあります?」ポチポチ
ゆみ「手を合わせるヤツなら」ポチポチ
優希「はい、じゃあ手ぇ出して……ハーイ、ターッチ!」
ゆみ「は、ハーイ、ターッチ……///」
優希(かわいい)
758 = 1 :
優希「ちゃらら~ん♪ 加治木先輩のメアド、GETだじぇ!」
ゆみ「……片岡のコミュニケーション能力は、すごいな」
優希「それだけが取り柄ですから!」ニカッ
ゆみ「お前のいいところは他にもたくさんあるよ」
優希「やん。私今口説かれてる?」クネ
ゆみ「言ってろ」クスクス
優希「あははっ」
759 = 1 :
ゆみ「私の身近でお前みたいなタイプは、蒲原しかいなかったからなぁ」
ゆみ「モモに爪の垢を煎じて飲ませてやりたいよ」
優希「スモモなら私も友だちですよ?」
ゆみ「なんだその呼び方」
優希「向こうからそう呼んでほしいって言われたんですー」
ゆみ(……あいつは能力のせいで、一度心を許すまでのハードルがそれなりに高い)
ゆみ(片岡といい、原村はじめ文堂、杉乃といい……本当に、感謝してもしきれないな)クス
760 = 1 :
京太郎「加治木さーん、こっちお願いしまーす」
ゆみ「おっと、休憩終了だ。ではな」スクッ
優希「……先輩」
ゆみ「ん?」
優希「男子たちの……京太郎のこと、よろしくお願いします」ペコッ
ゆみ「……私の仲間が受けた恩だ。お前たちの仲間、私が必ず勝たせてみせるさ」
優希「え?」
ゆみ「なんでもない」ニコ
カン!
761 = 1 :
入れ替わり立ち替わり露骨なヒロインアピールをしてくる……いやらしい
ゆみせんせー編も次回で終わりですかね
今後は準レギュラーということになるでしょう
頑張れ京ちゃん!芋吊る式にモモを準レギュラーに引きこむなら今だ!
ご一読ありがとうございました
762 :
乙!
かじゅかわゆい
それ以上に咲さんのインパクトが……
763 :
乙
魔将…ガイエルかな?
764 :
乙
魔神……おっぱい魔神か!?
765 :
乙
また気長にまってるぜー
766 :
乙です
許さねぇぞTFSP……ここだけでなく俺のとこの更新速度まで書き換えやがって……
767 :
おつおつ
平和っていいなあ…
769 :
〈イケない、ゆみ先生!(魔人編)〉
ゆみ「須賀くん」
京太郎「なんすか加治木さん? 紅茶おかわりですか?」スチャ
ゆみ(今ティーポットを虚空から取り出したように見えたがおそらくは気のせいだろう)
京太郎「?」
ゆみ「なんでもない。おかわりはいただこう」ニッコリ
京太郎「はあ」コポポポ
770 :
ゆみ「外に出よう。少し二人で話がしたい」
京太郎「モテる男は辛いっすね」フッ
ゆみ「悪いが年下はタイプじゃないんだ」フッ
京太郎「ひでえよ加治木さん! 東横さんを裏切るんですか!?」
ゆみ「むしろ私の方が先に裏切られたんだよなぁ……ほら、出るぞ」ガチャ
京太郎「あ、はい」
771 = 1 :
ゆみ「話というのは、今後の指導方針についてだ」
京太郎「……」
ゆみ「まず現状から確認しよう。ここまでの幾度かの対局で、君の実力は正確に把握したつもりだ」
京太郎「……どうすか、俺」
ゆみ「久や宮永たちの見立ては正しい。君は確かに、あの夏の私のレベルに達している」
京太郎「!」
ゆみ「いや。ひょっとすると、達しているどころではないかもしれないな」ニヤ
京太郎「い、いやー。流石にそれはないでしょ、はは」ポリポリ
772 = 1 :
ゆみ「君は……恵まれているか否かは別にしても、凄絶な環境のただ中に、丸二年もその身を浸していたんだ」
京太郎「……」
ゆみ「周囲はことごとくが全国クラスの猛者。その荒波に揉まれ続けた結果とするなら、私を超えている方がむしろ自然じゃないか?」
京太郎「揉まれたっつーか、ただひたすら溺れかけであっぷあっぷしてたっつーか、俺が揉みたかったっつーか」デヘヘ
ゆみ「その状態で息が続いた、というあたりに君の非凡さがあると、私などは思うんだがな」
京太郎「……」
773 = 1 :
ゆみ「なんというかな。君はすごいと思うよ、素直に。その一点だけでも尊敬に値する」
京太郎「……」
ゆみ「……須賀くん?」
京太郎「あー。これ、オフレコでお願いできますか」
ゆみ「ふむ」
京太郎「息がね、どうしても続かなくて。実際溺れそうになったこと、ちょっとだけあるんですよ」
ゆみ「……聞こう。そして、誰にも言わないと約束しよう」
京太郎「ありがとうございます」
774 = 1 :
京太郎「二年前の夏。清澄が全国を制した時は、別になんも思わなかったんですよ」
京太郎「ただ喜んでました。こんなすごい連中の間近にいられて、曲がりなりにもサポートさせてもらえた自分は、運がいいと思いました」
ゆみ「……」
京太郎「その直後の秋大会、俺はあっさり負けました」
京太郎「インハイ終わってから、竹井先輩はじめみんながすげー熱心に指導してくれて」
京太郎「なんとか一勝で報いたいな、と思いましたけど……負けました」
京太郎「……でも俺、その時。実はそんなに、悔しくなかったんですよね」
ゆみ「……」
775 = 1 :
京太郎「表面上はうわーくやしーみたいなポーズとって。でも一晩寝て起きればすぐ忘れて、ケロッとしてました」
京太郎「俺にとって麻雀ってのは、その程度のものだったんですよ」
ゆみ「……悪いことではないさ。しょせんは高校の部活動なんだからな」
ゆみ「『すべての情熱を捧げて燃え尽きろ』などと、誰も誰かに強制する権利はないし、できやしない」
京太郎「はい。俺も、あの頃の自分が悪かった、とまでは思ってません」
ゆみ「そうか……続きを」
776 = 1 :
京太郎「で、一年経ってまた夏が来ました」
京太郎「清澄が、龍門渕に負けました」
ゆみ「……」
京太郎「和が泣きました」
京太郎「麻雀の、それも勝ち負けに対しては機械みたいに恬淡としてこだわらなかったあいつが、友だちとの約束を守れなかった、って泣き止みませんでした」
ゆみ「……」
京太郎「咲が泣きました」
京太郎「天江衣に真正面から、完膚なきまでに叩きのめされて、悔しさのあまり泣きました。本気でやって負けたの、別に初めてじゃなかったはずです。それだけあの夏に期するものがあったんだと思います」
ゆみ「……」
777 = 1 :
京太郎「優希が珍しく、オロオロしながら二人を慰める側に回って」
京太郎「点棒むしられたムロまで、自分のせいだってぐずり出して」
京太郎「染谷先輩ですら、目ぇ瞑って腕組んで、なんも言わなくって」
京太郎「それで、その時俺は」
京太郎「俺は……」
ゆみ「……」
京太郎「その時ようやく、初めて。初めて思ったんです」
京太郎「恥ずかしいな――って」
ゆみ「……」
778 = 1 :
京太郎「俺は負けても、こんなには悔しがらないだろうなって。涙の一粒も出ないだろうなって」
京太郎「レベルの差の問題じゃあない。同じ部活の仲間でありながら、この温度差はなんなんだろうなって」
京太郎「やっと気付きました。俺はみんなのことを、本当の意味で仲間だとは思ってなかったんだ、って」
京太郎「みんなは俺のこと、本当に仲間だと思ってくれてて、俺もそのことを知っていた……にも、関わらず」
ゆみ「……逆ではなく、か?」
京太郎「逆ではなく、です」
ゆみ「なるほど、な」
779 = 1 :
京太郎「直後の個人戦も、いつかの焼き直しみたいに、あっさり負けました。悔しさは感じませんでした。感じない自分に腹が立ちました」
京太郎「それでまあ、そっから先もいろいろあって……」
京太郎「……」
ゆみ「……」
京太郎「……とにかく、ようやくそっからですね。麻雀に対して誠実になれた、って胸を張って言えるようになったのは」
京太郎「すいません、なんか長々と。話のオチとか考えてないんで、これで終わりです」
京太郎「自分でもなに言いたかったのか、よくわかんねっすね」ヘラヘラ
780 = 1 :
ゆみ「いいや、そんなことはないさ」
京太郎「加治木さん……」
ゆみ「君は今、君自身が言いたいと思っていたことを、確かに口に出したんだ」
ゆみ「そして。私は今、それを聞けて良かった、と……そう思っているよ」ニコ
京太郎(やだ加治木さんってばマジイケメン。男が男に惚れるってこういうことか」
ゆみ「聞こえてるぞ。殴るぞ」
京太郎「申し訳ありません」
781 = 1 :
ゆみ「やれやれ。この話、他に誰かにしたことは?」
京太郎「……去年の秋頃、竹井先輩に、一度だけ」ボソ
ゆみ「染谷には?」
京太郎「……」
ゆみ「……ああ、そうか。ふふ、君は優しいんだな」
京太郎「んでそういうとこだけ察しがいいんすか……///」ガシガシ
782 = 1 :
ゆみ「よろしい。今の話を聞いて私の心も定まった。指導の方針……というか、最終目標を伝えておこう」
京太郎「目標って、県予選突破じゃないんですか?」
ゆみ「そのためには具体的に、どのレベルまでアップしてもらう必要があるか、という話だ」
京太郎「どのレベル……」
ゆみ「君には夏までに、『今の』私に追いついてもらう」
京太郎「は!?」
783 = 1 :
ゆみ「なにを驚くことがある?」
京太郎「いやいや驚きますよそりゃ! 無理です! 加治木さんに追いつけちまったら、ほとんど和たちに肉薄するレベルじゃないですか!」
ゆみ「なにか不満が?」
京太郎「不満じゃなくて無理なんですってば!」
ゆみ「……先ほどの話では、君が麻雀に本気になってから、今の場所に到達するまで」
ゆみ「わずかに半年、だ」
京太郎「あ……」
784 = 1 :
ゆみ「頑張れ男の子っ。君はもう少し、自分に自信を持っていいんだぞ」バンバン
京太郎「……うっす」グッ
ゆみ「残された時間は多目に見て三ヶ月。実際問題、私一人では厳しいかもしれないが……」
ゆみ「君には頼もしい仲間が、そして先輩がいるだろう?」ニコ
京太郎「え? この上まだアレに頼るんすか?」タラリ
ゆみ「そもそも今回の君の挑戦は、元を辿ればアレの助言から始まったことだろうに」クックッ
785 = 1 :
ゆみ「部外者の私にもわかる。久はあんな奴だが、清澄を、君たちを愛していることだけは疑いようがない」
ゆみ「そのことは君らだってよくわかっているはずだ。たまには感謝の念を伝えてやることだな」
京太郎「あはは……本人がそういうの、なかなか言わせてくんないんですよ……」
ゆみ「創始者が創始者なら後継者も後継者、か」
ゆみ「久と君と原村は、妙なところがよく似ているな」クス
京太郎「それ和に言ったらいろんな意味で悶死すると思うんでやめてあげてください」
786 = 1 :
ゆみ「まあ、そういうわけで……中でも久の、君への気にかけ方は一様じゃあないな」
京太郎「……」
ゆみ「なにがあったのかは聞かないでおいたし、これからも聞かないでおくよ」
京太郎「……先輩は、『なにもなかった』のを悔やんでるんですよ」ボソ
ゆみ「聞かない、と言ったろう? そこまでは私の立ち入る領分じゃあない」
ゆみ「ただ、事実として久は、今なお精力的に動き回っている」
ゆみ「ひとえに君の――君たちのために、な」
京太郎(……部長)
787 = 1 :
ゆみ「久は今、大阪姫松女子の赤阪監督につなぎをとっていると聞く」
京太郎「……ん?」
ゆみ「雀士の改造には業界でも定評があるお人だな」
京太郎「(魔)改造かな?」
ゆみ「かのロードスターズ末原恭子プロを、その手で生まれ変わらせた実績もあるとか」
京太郎「輪廻転生かな?」
ゆみ「それで彼女も人生変わったらしいしなぁ。期待できると思うよ、私は」
京太郎「多分明後日の方向に変わっただけだと思うんですけど(名推理)」
788 = 1 :
ゆみ「夏までには話を付けるそうだから、それまで私は君の地力を鍛えることに専念しよう」
京太郎「……」
ゆみ「さて、そろそろ練習に戻ろうか。改めて、これからよろしくな、須賀くん」つ
京太郎「あ、はい。よろしくお願いします」つ
ゆみ「ふふっ、一緒に頑張ろうな。私も久には負けていられないよ」ニコ
京太郎「……」
京太郎(やっぱあの人面白半分なんじゃねーかな……)
カン!
789 = 1 :
フラグ()の連鎖反応が起こったよ!やったね京ちゃん!
新たなルート()が開けたところでゆみせんせー編は終了です
次回からは細々した小ネタや消化し損ねてたリクエストなんかを片付けていきましょう
要するにいつもどおりのグダグダスレですね
ご一読ありがとうございました
790 :
乙
そしてヒッサの扱いが…
792 :
乙乙
良い話からの>>787三段オチがもうねwwwwww
793 :
そろそろまた照の付き人京ちゃん希望
菫や末原さんに自慢する照が見たい
794 :
末原京子?(適当)
乙
796 :
京太郎をプロの間で貸し出ししてくれたら面白そう
797 :
ゆみせんせーに建ったんじゃねコレ?
798 :
>>京太郎「ひでえよ加治木さん! 東横さんを裏切るんですか!?」
>>ゆみ「むしろ私の方が先に裏切られたんだよなぁ……ほら、出るぞ」ガチャ
え? もしかしてモモに恋人とかできたん?
799 :
モモは優しくしてくれる年上ならだれでもいいレズビッチだよ
800 :
自分いなくなっても他の先輩に懐いてたこと言ってんじゃね
みんなの評価 : ★★★×6
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