元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」由暉子「誰よりも、何よりも」

みんなの評価 : ★★★×5

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51 :

【宮守出会い編より】

「はは、仲良きことは――てね。それじゃ、いくよ。ハイ、チー、ズ！……っと」

3年生の女子が五人に、1年生の男子部員が一人。

京太郎を真ん中にして撮影された集合写真。

今この瞬間より、宮守高校麻雀部の活動が始まるのである。

「ふぅ……」

「ちょ、小瀬川先輩」

撮影が終了した瞬間、肩の力を抜いてマスコットキャラのパンダのようにダラけるシロ。

それだけならまだしも、寄り掛かる先が自分ともなれば、京太郎も平常心は保てない。

「シロでいいって」

「そ、そんなこと言われても……」

柔らかく、温かく、良い匂いがする。

加えてシロのスタイルは非常に京太郎好みなのもあって、つい鼻の下が伸びてしまう。

正直、役得であるが――

「むー……っ」

「はっ」

――周りからの視線の刺々しさに気付かないほど、京太郎も鈍感ではなかった。

52 :

ふむふむ

53 = 1 :

「んっ。コホンッ」

わざとらしく咳払いをして、無理矢理平常心を取り戻す。

寄り掛かるシロの肩に両手を置いて、自分から引き離す。

「ほら、しっかりして下さいよ」

「ダル……」

渋々と、それでも真っ直ぐ背筋を伸ばして立つシロに内心で溜息を吐く。

やれば出来るがやらない人、それが小瀬川白望という先輩である。

「まったくもう……」

……が、それにしても、やたらと甘えられることが多いような気がする。

他の4人の先輩も妙にスキンシップが多いし。

「……本気に、しちゃいそうだ」

思わず、ボソリと漏れた呟き。

秋波が送られてる、モテ期が来てると純粋に喜べたら良いのだが、5人の美人から同時に好意のベクトルが送られるなど信じられない。

そんなものは、物語の中でしか――

「いいよ。本気にして」

「……は？」

54 = 1 :

「あの日に一目惚れした。好きだよ、京太郎」

「え、いや、その」

真顔でいながら、頬には朱が差している。

冗談や勘違いではない。

ライクではない方の意味で「好き」のベクトルが、京太郎に向けられていた。

「だ、ダメだよーっ！！」

「姉帯先輩っ！？」

が、そのベクトルを遮る大きな影。

豊音に両手で力一杯抱きかかえられて、185cmの長身がぷらりと浮いた。

「京太郎くんは私の王子様だもんっ！！」

「ん、んんっ！？」

「ちょっと待った！！」

「わ、私だって！」

「I love you more than words can say！！」

雪崩れ込むように次々と突き刺さる熱愛の視線。

最早これは、勘違いのしようもなく。

「は、ははは……」

やっと、京太郎は理解した。

自分を取り囲むようにして撮られた集合写真。

みんなが、はにかんだような笑顔を浮かべているのは――

【温いラブコメ編、スタート】

55 :

温いものってもしかして血だったりしますかね

56 :

いや、きっと空気だよ

57 = 52 :

六人は幸せなキスをしてEND

58 :

京ちゃんの頭の中じゃないかな（目そらし）

59 :

病むだけが修羅場じゃないのでは

60 :

この流れなら皆しあわせ共有彼氏ルートじゃないかな
なお京太郎に選択権はない模様

61 :

仲良しと修羅場が両立してるぬるい環境なんじゃね
誰が勝って結婚しても結局6人で一緒にいる的な
しかしハーレムってよく考えるとよっぽど廃スペックか何かの負い目があるかじゃないと女性の方が上位になるよね

62 :

こぁぃ

63 :

曜日毎に彼女作れるやんけ！！

64 :

東北の何処かに須賀村が出来るのか……

65 :

田舎だと近所どころか町内みんな同じ
苗字ってことがあるけどきっかけは
こんな感じだったりするんだろうな。

66 :

ほんとに、取り合って刃傷沙汰になってみんな共倒れの不幸になるくらいなら、京太郎が望まずにハーレムの主となる方がまだ良いわな
修羅場スレで言うことじゃないけどさw

67 :

（前スレで安価とったカツ丼お義姉ちゃんはどうなったんですかね……）

68 = 63 :

>>64
ああいうのって派閥できて結構楽しいわけやないんやで
須賀家姉帯派とか鹿倉派があって……みたいな

そうや！
1には須賀村が出来た設定でそこの娘の宮守の皆が許嫁で須賀家長男の京太郎を巡るドロドロ修羅場を書いて欲しい

69 :

須賀京太郎には悩みがあった。

自分の所属する麻雀部でのことだ。

「京ちゃん。ここはね――」

自分の手番時に、あまりよろしくない手牌を前にして悩んでいると、後ろから添えられる手。

京太郎の少しゴツゴツした手の甲に、ほっそりとしたなめらかな指が重なった。

「……照さん」

「ん？」

コテン、と小首を傾げる照はとても可愛らしい。

対局時とのギャップも相まって彼女の魅力を引き立てていると思う。

添えられた手の指先の爪は綺麗な桜色で、よく整えられている。

少し天然な面もある照だが、こういうところを見ると、女性としても努力しているのだと更に魅力を感じて――

「――いや、後輩の指導は部長の役目だろう？」

「……む」

「……あっ」

70 :

良子姉さんの洗脳調教は逆にじゃあ私もお姉さんになってあげるとかで逆利用されそうだなーとか思った（粉蜜柑）

71 = 1 :

可愛らしい、というよりは凛々しいという表現が似合う声。

白糸台高校麻雀部部長、弘世菫が照の前に立ちはだかった。

「さ、ここは私に任せろ」

空いたもう片方の手に、菫の白魚のような指が添えられる。

ついでに彼女は気が付いていないのか、密着している肘に彼女のおもちが当たって、京太郎の心中は非常に穏やかでない。

「ぶ、部長っ」

「菫と読んでくれ。君と私の仲だろう？」

――いや、それただの部員と部長の関係ですよね？

そう突っ込みたくても、より強く母性の象徴を腕に押し付けられては、京太郎はコクコクと頷くことしかできない。

72 :

母性の象徴！

73 :

>>70
海外に試合とか仕事で言ってる間に寝取られてるところまでは想定内だよね

74 = 1 :

右手に照を、左手に菫を。

インターハイチャンピオンと、王者白糸台の部長に挟まれているという状況。

見方によっては羨ましいと言えるかもしれないが、

「……私の方が、京ちゃんのことはよく知ってるから。菫はあっち行ってて」

「いや、ならば尚更、私が手取り足取り教えるべきだな。部長としても、部員のことはしっかり把握しておかないと」

二匹の虎に挟まれた当の本人は、いつ喰われるのかと怯えるのみである。

「本命の部長に一票」

「じゃ、対抗馬の宮永先輩に」

「渋谷先輩かな、ちょっとしたアピールがね」

「良い先輩の亦野先輩で」

「私は大穴の大星かなー」

いつの間にやら、部内には「いつ京太郎が食われるか」などというトトカルチョまである始末。

部活では照と菫、教室では淡、休憩中には尭深、休日に遠出すれば誠子が。

ここ最近、必ずチーム虎姫の誰かが隣にいる。

「はぁ……」

チーム虎姫のみんなを嫌っているわけではない。

好きだからこそ、悩むのである。

「京ちゃん」

「須賀くん」

――どっちがいい？

どの選択肢を選んでも、京太郎に喰われる以外の未来は、無い。

【プチ修羅場ーズ】

75 :

そうだよ！こういうのが欲しかったんだよ！

76 = 60 :

照菫が一番ヤバそうに見えて、最も危ないのは休日の、それも遠出したにも関わらず
常に京太郎の動向を把握していて出先で「偶然」の出会いを繰り返す誠子という

77 :

これは微笑ましい修羅場

78 :

部内公認のところに優しさを感じる

79 = 61 :

最後の一文が理性のちぎれた京太郎の方が食べるって話に見えた。
だがそれは虎姫の巧妙な罠だった。

80 = 63 :

毎回手のひら返ししちゃうわ
白糸台もええなぁ
やっぱり1の書く文章は魅せるんだよなぁ

81 :

面白いです

82 :

やっぱ徹底してドロドロしている方が修羅場はおもしろいな
救いというか逃げ場というか余裕があると不完全燃焼だわ、今回の事でそれがよくわかったよありがとう>>1

83 :

最終的になあなあで終わりそうなぬるい修羅場も、決着がつくまで果てしなくドロドロし続けるのどっちも大好物です

84 :

個人的な嗜好では、積極的に主人公を奪い合ったり邪魔者を排除しようとするドロドロよりも
互いに牽制し合って皮肉の応酬とかは絶えないものの
一応ある種の均衡は保たれてて表面上は平和なギスギスの方が好きかな
丁度本編宮守女子みたいな

85 :

ぶっちゃけ本編の修羅場具合は全員の属性がヤンデレ気味だからな。監禁とか媚薬とか。
こういうキャラ毎の魅力が引き立てられつつ、目で火花散らしてる感じもいい

86 :

変に均衡を保ったまま敵意が友情を凌駕するほど膨れ上がるから修羅場になるのであって
シロが早めに均衡を崩した事で好意がオープンになった結果ラブコメルート突入に成功したのがアナザー宮守ということかな

87 :

全部好き

88 :

白糸台は照と淡のお世話が主な仕事で、菫と溜息を吐き、尭深がお疲れの二人にお茶を淹れ、誠子が励ますと普通の仲良しチームの想像が出来るけど、宮守だと皆の京太郎(物理)とスプラッターな想像が何故か沸く。

89 :

宮守は5人しかいないから狭い人間関係のなかで狂ってるイメージがあるからなんじゃね？
白糸台は部員たくさんいるし取り合うって感じじゃないよね
あと地域性かな
北海道とかになったら本州に逃げられないから死にそう

90 :

それだと修羅の国九州はどうなるんですかねぇ…？

91 :

そら抗争よ

92 :

照へのポンコツイメージはいつの間にか消えてたなぁ
ポンコツというより天然さんなイメージ

ヤスコ義姉ちゃんとか小ネタの後にプロ編コンティニュー、そして白糸台全国編となるわけですが
なんか自由安価が書きたくなったので臨海とか千里山とか選択肢を増やして始めるかもしれません

という報告でした
小ネタは投稿するかもですが、安価更新は金曜まで無いと思います

京淡ください

93 :

了解、気分が乗る形がいいと思いますよ
臨界は留学生沢山で他と毛色が少し違いますよね

94 :

把握

95 = 89 :

毎年来る留学生で京太郎に会った奴から国に戻すガイトさん
ガイトお姉ちゃんとかも最高やな
幼なじみのヤンデレガイトさんが良いなぁ
組の人に若とか呼ばれそう

96 = 89 :

ヤンデレガイトさんと家族ぐるみの付き合いでの許嫁とかもいいなぁ

はーやく金曜日になってほしー

97 :

極道が致命的に似合わない堅気の男を囲うのはどうかと親、組の人から言われて、高校の間だけ(プロになったら延期あり)の条件でガイドさんにマネージャー名目で囲われている京ちゃんか。

98 :

宮永姉妹と荒川憩に蹴散らされて四位に終わり、失意の中プロ入りを諦めるガイトさん
最後に思い出だけでも、と中出しさせたら大当たりでシングルマザーになる、
まで想像した

99 :

スカートをくいくいと引っ張る小さな手。

自分を見上げる、丸くてあどけない瞳。

『おねーちゃんが、おねえちゃん？』

――アレは、天使との出会いだった。

藤田靖子は後に、この時の出会いをそう振り返っている。

100 :

てす