私的良スレ書庫
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元スレ男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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男「いつの間にご家族に連絡を?」
女「さっき君が朝食を作ってる間に電話したの」
女祖父「いきなり電話かけてきて『迎えにきて』とはなぁ……二十六にもなる大人が子供みたいに」
女「色々あったの」
男「……」
女祖父「とりあえず帰るぞ、僕は午後から若いのの面倒見なきゃならんし」
女祖父「外にバイク停めてあるから出てな」
女「うん」
女「またね、男くん」
男「え、あぁ……」
男「……今朝はありがとう」
女「気にしないで…♪」
女祖父「……んで、ちょっと良いかね男さん」
男「?」
< ガシッ!
男「ひぃぇ!?」ビクッ
女祖父「おーおー、良い筋肉付いてるね」モミモミ
女祖父「何か格闘技を?」モミモミ
男「うぉ、ふ、んぐぁ…ッ! いえ特には何も…グッ…!?」
男(いッッッてぇえええええええ!!!!)
男(嘘だろこの爺さん!? どんな握力してんだよぉおおおおおぐぁあああああああ!! ふぁあああああああ!!!??)
女祖父「何もやってないのにこの筋肉の付き方は……へー、凄いな」モミモミモミモミ
女祖父「良かったらウチに来ないかね、君なら色々教えても飲み込みが良さそうだ」パッ
男「は……はぃ…?」ゼェゼェ…
< カサッ
女祖父「これ、ウチの道場の案内ね」
女祖父「興味有ったら来てくれな」
男「……はい」
< ガチャッ……バタンッ
男(……道場…ね)
男(普通の人間の戦い方じゃぁな……)
< ブルルンッ!ブルルンッ! ボボボボッ!!
< ブォォオオオオンッ
男「……女さんもとりあえずは帰ったし、俺等はどうしますかね」
主任「そうですね」
男「またあの二人来るなら待ってますかい?」
主任「その事なんですが、今日ここにまた来るんですか?」
男「えっ」
主任「えって……じごくのよろいは私達に配慮して出ていったけど、朝になったから戻るとも限らないと思うけど?」
男「あー……確かに」
主任「私が男さんの家に残ります、男さんは確か今日……携帯を取りに行く予定ですよね」
男「ですね、さらっとそれだけ済ましてきます」
主任「うん」
男「一緒に購入した携帯が届くのは、俺の注文したカバーと共に来週ですか……」
店員…「そうなんです申し訳ございません、お客様のこちらのスマートフォンでしたら届いていまして」
男「やっぱり最近起きてるアレのせいですか」
店員…「詳しくは聞いていませんが、そうらしいです……怖い世の中になっちゃいましたねぇ」
男「お姉さんも気をつけた方が良いですよ、アレは人気の少ない道や夜に人を襲うから」
店員…「そうなんですよね、でも人の多い所に出ない分、私も助かってますけど」
男「……?」
店員…「どうかされましたか?」ニコッ
男「知ってるんですか、アレの対処法」
店員…「え? ……ぁ、ああっ! えと、ぁは、いえいえ……! ネットで最近、その、警視庁のHPでそんな注意書が貼られているみたいですよ?」
男「警視庁……」
男(気づかなかった、ニュースを見る限りじゃ警察は把握できてないとばかり……)
男(もしかして俺達が知らないだけで案外、警察もこの事態を理解していたりするのか…?)
男(分からねぇな……)
< スタスタ……
男(……とりあえず入れられる範囲で連絡先を入れて、早速主任に連絡だな)
男(今度のは結構良い値段したがGPS入れてるし、帰ったら主任のガラケーにGPS探知のアプリ入れねぇと……)
男(昨日の戦闘でこういうのの必要性分かっちゃったからなぁ)
< 【キキッ】
男「…………」ピタッ
男「……」
男(今、何かいたな)
< ダッ!
男(そこの路地裏だ……!)タッタッタッ
男(……とりあえず入れられる範囲で連絡先を入れて、早速主任に連絡だな)
男(今度のは結構良い値段したがGPS入れてるし、帰ったら主任のガラケーにGPS探知のアプリ入れねぇと……)
男(昨日の戦闘でこういうのの必要性分かっちゃったからなぁ)
< 【キキッ】
男「…………」ピタッ
男「……」
男(今、何かいたな)
< ダッ!
男(そこの路地裏だ……!)タッタッタッ
ズザッ!
男「!」
ドラキーA【キキーッ】バサバサッ
ドラキーB【キキーッ】バサバサァッ
ドラキーC【キキキッ】バッサバッサッ
ドラキーD【キキーキキッ】バサバサッ
ドラキーE【キキーッ】バサバサッ
男(なんでこんなにドラキーいるんだよ、ったく)カチャ…
男「メラ」
< バゴォッ!
ドラキーD【ギィッ!?】ボボボッ……バサバサッ!
男(メラを耐え切った!?)
ドラキーA【「人間だ」】バサバサッ
ドラキーC【「人間だよ」】バサバサッ
ドラキーB【「ドラきちをよくも……」】バサバサッ
────────── ギュンッ!!
男(!??)
男(コイツら、速いぞ……!!)
ドラキーK【ギィッ……キィイッ!!】ドサッ
< ポワァ……ンッ
男「ぜぇ……ぜぇ……」
男「だぁあぁああ……っ、ざけんな……ッ!」がくっ
男「仲間まで呼びやがって…はぁ、はぁっ……動きは速いし攻撃も噛みつく以外にも尻尾とか使いやがって……いってぇ」ダラダラ
男「はぁっ……はぁっ……」
男(……明らかにドラキー達が強くなってる)
男(いや、じごくのよろいが言った通りなら……これがコイツらの本来の強さなのか)
男(帰ろう、もしかしたらじごくのよろいが来てるかもしれねぇ……っ)ヨロヨロ…
というかプレイ時間によって敵が強化される感じだな。
ちなみに町でダラダラしてても敵はどんどん強化されてしまうという
ちなみに町でダラダラしてても敵はどんどん強化されてしまうという
ロマサガで例えるなら地相変化が大幅に作用してるようなもんじゃないかね主人公側の基礎能力自体は変わらんのだし
レベル0って要素が今後どう働くもんか気になる
レベル0って要素が今後どう働くもんか気になる
ドラクエで説明出来ない成長システムなんじゃね
メラ使えたり尋常じゃない脚力とか成長はしてるしの
メラ使えたり尋常じゃない脚力とか成長はしてるしの
地獄の鎧「寧ろ遅かったくらいだと、私は思うがな」
ベホマスライム【ホヨヨー♪】ポゥ…
男「ベホマさんきゅ……って、何だって?」
主任「男さんが出掛けた後、一時間しないうちに彼等が来たの」
主任「そこで良い機会だったから聞いてみたんです、私達が戦った『死神』の事を」
男「……そうか、そういやアイツは色々知ってたもんな……忘れてた」
地獄の鎧「依り代に必要なゴールドは既に集まっていた筈だ、なら後はこちらの世界へ次々とモンスターを送ればいい」
地獄の鎧「だがその死神が予想していたよりも後になって、漸く完全な顕現を果たしたモンスターが現れだした」
地獄の鎧「貴様達の話と今の状況を見るに、もしかしたら我等の世界で人間達が何らかの妨害をしているのやも知れぬ」
男「妨害、つまり戦ってるのか!」
地獄の鎧「或いはな、だが情報が少なく、そして人間達が魔王軍に正面からぶつかれるとは思えんのだ」
地獄の鎧「故に……有り得るとすれば、我等以外の存在だろう」
男「お前達以外の…?」
地獄の鎧「そうだ、私が会った本物のゾーマ様は我等二人以外にも使命を与えているに違いない」
ベホマスライム【ホヨヨー】ウンウン
男「何の根拠があって言えんだよそれ……」
地獄の鎧「そんな予感がするのだ、ゾーマ様に『ゾーマ様だと分かる何か』を感じた時のようにな」
ベホマスライム【ホヨヨー】ウンウン
男「んだそれ……」
地獄の鎧「何にせよ、だ」
地獄の鎧「いよいよドラキー等という下位のモンスターまで完全な顕現を果たしているのだ、近いうちに大きく動き出すだろう」ガシャッ
主任「そうですよね、例の……八魔将? とか、いつ来てもおかしくないんですから」
地獄の鎧「そうだ、そうなれば本格的に戦況は変わる」
男「お前達をこっちにやったゾーマは、何か戦局を変える手を用意してないのか?」
地獄の鎧「分からぬ、だが何かしらの意図があって人間の味方となるモンスターを選別した……と私は思いたい」
地獄の鎧「となれば私に出来る事は、一つだけだ」ギシッ
男「?」
地獄の鎧「私と同位のモンスターまでならば対等に戦える術を教えてやる」
──────────・・・
男「ここなら人は来ないだろ」
主任「廃屋、ですか……こんな所が都内にあったんですね」
ベホマスライム【ホヨヨ】
地獄の鎧「フム……人の気配は無い、だがモンスターの気配ならば建物のあちこちからしたな」
男「お前達モンスターは人の少ない場所を好むみたいだしな」
地獄の鎧「人が多すぎるのだ、こちらの世界は」ギシッ
地獄の鎧「さて、戦える術を教えてやるとは言ったがこれは慣れなければ不可能な点もある」
地獄の鎧「本気で戦いはしないが、実戦訓練をしてやろう」
男「あぁ……」チャキッ
主任「……」
地獄の鎧「ふ、だが相手をするのは私ではないぞ?」
地獄の鎧「そうだろう我が右腕よ」
ベホマスライム【ホヨヨー!】ムキッマッチョ!
男(……ホイミスライムだった時、あいつの攻撃痛かったから嫌い)
主任(可愛い……)
あー金目のものが依り代ってアベル伝説っぽいな
宿屋に泊まる度橋渡った程度に敵が強化されるDQ3とかちょっとテストプレイ不足もいいとこなんじゃないですかね……
宿屋に泊まる度橋渡った程度に敵が強化されるDQ3とかちょっとテストプレイ不足もいいとこなんじゃないですかね……
ヒュルルルルッ!!
ベホマスライム【ホヨヨ…ッ!】ビュンッッ
男「ッ!」バッ
男(ホイミスライムの時でさえ『あれ』だ、受けるならば剣で受ける)
< ヒュッッ……ガァンッ!!
男「ぅおァッ!? だが耐えた、主任!」ズザァァッ…!
主任「『ヒャド』!」バッ
ベホマスライム【ホヨ…!】バキィンッ
主任「動きは止めましたよ」
男「流石!」ダッ!
男(決まってくれよ……ッ)ダンッ……!
地獄の鎧【シー……】(ほう、あの構えと飛び方は)
男( ─────『兜割り』─────!!)グルンッ
ベホマスライム【ホヨヨー!?】
< ボッッ……!!
男(……『ボッ』?)スタッ
男(え、てか何この感触……斬れてねぇえええええ!?)ギチギチギチ……
ベホマスライム【ホヨヨ…ッ】ビュンッッ
男「づァッ……!!」バチィンッ!
主任「男さん!?」
男「ぐぁっ、がっ!……ッ!」ドサッ…ゴロゴロゴロッ!
男「いっ……てぇええ……」
地獄の鎧「貴様、今のはわざとなのだろうな?」
男「あのベホマスライム、柔らか硬すぎるだろ……」
地獄の鎧「違う、貴様の太刀筋がおかしいのだ」
地獄の鎧「剣は槌とは違い、叩きつければ良いのではない」
地獄の鎧「今までそれでモンスターと戦っていたのか?」
男「………………はい」
地獄の鎧「貴様ァ……」
向き合わせるだけじゃ駄目なんだよ
押し切り引き切り、刃の付き方も見て合った使い方しないと
押し切り引き切り、刃の付き方も見て合った使い方しないと
そもそも西洋の直剣は鋭さでじゃなくて重さで叩き切るわけだから刃は申し訳程度にしかついてないぞ。
それでも平の部分で叩こうとかしたら空気抵抗で相当威力落ちる気がするから刃を立てるのは理に適ってる
それでも平の部分で叩こうとかしたら空気抵抗で相当威力落ちる気がするから刃を立てるのは理に適ってる
斧でも鉈でもそうだが、鋭さにかかわらず少しでも刃が斜めになってたら力は分散する。
それくらい初歩の初歩だろ……。
それくらい初歩の初歩だろ……。
初歩っちゃ初歩だがそれ実践するのクソむずいぞ
ある程度はモノの重みでいけるが刃を立て続けてスパスパ切るとか集中してても難しい
材木屋で働いてたとき鉈で枝の剪定やったけど一年以上怒鳴られ続けた
ある程度はモノの重みでいけるが刃を立て続けてスパスパ切るとか集中してても難しい
材木屋で働いてたとき鉈で枝の剪定やったけど一年以上怒鳴られ続けた
男「そんなこんなで一人寂しく帰宅しました、男です、はい」
男「…………」
男「…………」
男「…………」
男「えっ、何この……野球部か何かで真面目にやってなかったから先輩にキレられて帰らされた気分は」
男「いやいやいや! おかしくね? 俺の今までの戦い全否定されてるし……!!」
━━━━━━━━ 『それでも戦士なのか、今までの戦いを今一度思い出すがいい馬鹿者が!』
━━━━━━━━ 『せめてまともに剣の使い方を調べるなりして直してから来い、そのままでは大木槌の方がマシだ』
━━━━━━━━ 『帰れ!!』
━━━━━━━━ 『男さん帰らせるんですか!?』
男「……」
男「どうしろってのよぉ……剣術って、日本刀とかとは違うだろーし……」
なんで農民上がりに剣ではなく槍を教えるかって言うと、剣をまともに使えるようになるより早く戦場で使いもの(戦力計上できるって意味であって、使いこなせるようになるとは言ってないが)になるからなんだけど
つまりそのくらい剣で戦うのは難しいってこった
つまりそのくらい剣で戦うのは難しいってこった
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