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元スレ提督「鎮守府に妹がやってきた」
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提督「あの時は暫く無視されて困ったよ……」
青葉「どうやって機嫌直させたんですか?」
提督「とりあえず陸奥のお願いを1つ聞いてなんとかなった」
青葉「スクープの匂いがします! 青葉気になります!」
提督「ダメ、内緒にしてって言われてるから諦めてくれ」
青葉「教えてくれないんじゃ意味ないじゃないですかー……むぅ」
青葉「とりあえず陸奥さんには兄さんときどきお兄ちゃん……って呼ばれたいでいいですか?」
提督「あぁ、そうだな」
青葉「はーい、ありがとうございまーす」
――――
ピッ
青葉「はい。という訳で陸奥さんでしたー! どうでしたか?」
陸奥「別に私は甘えん坊なんかじゃ……」
長門「その前に陸奥、少し話があるがいいか?」ズイッ
陸奥「え、え……?」
長門「提督にしたお願いについて教えて欲しくてな」ニコリ
陸奥「あ、あらあら~。ちょっと顔が怖いわよ……?」ジリッ
長門「気のせいだ。だから少~し質問に答えて貰えないか」ガシッ
陸奥「……ち、ちょっとお化粧直してくるわね!!」ダッ
長門「あっ、待て陸奥!」ダッ
古鷹「い、いっちゃいましたね……」
加古「いいから続き見よーぜ!」
高雄「(いったい何をお願いしたのでしょうか?)」
愛宕「(わたしも提督に甘えてみようかしら……)」
青葉「ビッグ7の二人は置いといて、続きを再生!」
ピッ
――――
青葉「はい、お次は……の前に司令官。質問いいですか?」
提督「何だ?」
青葉「その、青葉的には妄想じゃなくてですね……。もう少しリアルな想像を聞きたいんですけど」
提督「リアルな想像?」
青葉「なんていうんですかね。提督と艦娘の関係で兄妹っていうか……」
青葉「いや、もういっその事みんなに提督の事をお兄ちゃんとかで呼ばせる事に──」
提督「絶対に憲兵さんのお世話になっちゃうだろ!」
青葉「ですよねー……」
提督「憲兵さんに渡す薄い本もそろそろ尽きてきてるから問題起きても誤魔化せないし……。だから却下だ!」
青葉「……はい?」
提督「あ、いや、何でもない」
青葉「あの今──」
提督「何でもない。青葉は何も聞いてない。いいな?」ゴゴゴッ
青葉「ハ、ハイ」
青葉「そ、それじゃあ気を取り直して……次は伊勢さんです!」
提督「伊勢か……」
青葉「伊勢さんは前のお二方よりかは想像しやすいんじゃ――」
提督「うーむ、兄さん、兄様、兄貴……むむむ」
青葉「(って、真剣に悩んでる……)」
提督「よし、閃いたぞ」
青葉「あ、そうですか。それじゃあ教えてください!」
――――
提督「――はい、分かりました。今から向かいます」ピッ
伊勢「あれ、兄さん。今からどこか行くの?」
提督「ちょっと呼び出されてな。○○に行くんだ」
伊勢「へぇー、行ってらっしゃい」
提督「夕方には帰ってくると思う。それじゃ行ってくる」
ガチャバタン
日向「なぁ伊勢、兄さんは何処に行ったんだ?」
伊勢「兄さん? 兄さんならさっき外出したけど」
日向「そうか。傘を持ってればいいが……」
伊勢「傘って……雨でも降るの?」
日向「ほら、テレビを見なよ」
伊勢「あ、ホントだ。降水確率も高いね」
日向「兄さんは傘持っていったのか?」
伊勢「……たぶん、持ってなかったと思う」
日向「と言ってるそばから降り出したな。結構強いな」
日向「……濡れてなければいいが」
伊勢「…………」
伊勢「よし、じゃあ日向行くよ!」
日向「……何処に行く気だ?」
伊勢「何処って兄さんの所よ」
日向「……伊勢だけで十分だろう。私は課題で忙しいんだ」
伊勢「そっか……。じゃあ、私行ってくるね」
日向「あぁ、気を付けてくれ」
バタン
日向「って、伊勢の奴傘を一本しか持っていかなかったな。……まぁ、いいか」
ザーザーザー
提督「困ったなぁ……。傘を持ってくればよかったか」
提督「このままずっとここにいる訳にはいかないし……濡れるのも仕方ないか……」
「――さーん!」
提督「ん? この声は……」
伊勢「兄さーん!」タッタッタ
提督「どうしたんだ伊勢」
伊勢「どうしたって兄さんってば傘忘れたでしょう?」
提督「あぁ、帰れなくて困ってた所だよ」
伊勢「だから私が傘を持って来たの」
提督「……一本だけか?」
伊勢「え……?」
伊勢「がーん! 折角迎えに来たのに……!」
提督「……ま、仕方ないさ。帰ろう伊勢」
伊勢「え、あ、うん……」
提督「なんか伊勢と二人っきりっていうのは新鮮だな」
伊勢「……そ、そうだね」
提督「いつも日向も含めた三人でいるもんな」
伊勢「そ、そうだね」
提督「……なぁ、伊勢。熱でもあるのか?」
伊勢「え、ううん! 熱はないよ! うん」
提督「そうか? なら、いいが……って、もう少し寄ったらどうだ。肩とか濡れてるじゃないか」グイッ
伊勢「え、えぇ!? に、兄さん!」
提督「どうした伊勢」
伊勢「え、いや……いくら兄妹でも近すぎないかな……」
提督「そうか? 兄妹なんだし問題ないだろ」
伊勢「でも、なんか周りの人だってこっち見てる気がするし……」
提督「相合傘してるからかもな。もしかしたら恋人同士って見られてたりしてな」
伊勢「こ、恋人!?」
提督「ま、そんなことはないか」
伊勢「…………」
提督「……? どうした伊勢。急に黙って」
伊勢「……さんの……兄さんのいじわるぅー!!」ダッ
提督「えっ、おい伊勢! 伊勢ー!!」
提督「……雨が冷たい」
――――
提督「もう……ダメだ。どうやら俺はここまでのようだ……。後は頼んだぞ、青葉」ガクッ
青葉「あの、妄想で力尽きられても困るんですけど」
提督「うぅ、もう少し力があればまだ妄想できたものを……」
提督「とりあえず伊勢のカタパルトを取って「いじわるぅ!」ってまた言われたいな」ムクリ
青葉「いきなり何言ってるんですか……って、またってどういう事ですか!」
提督「まぁまぁ気にするな。それじゃあ次は日向に行くぞー!」
青葉「勝手に進めないでくださいよー!」
――――
日向「兄さん、気分はどうだい?」
提督「日向か。少し良くなったかな」
日向「だからって無理はしないでくれよ?」
提督「無理なんかしてないさ」
日向「土砂降りの雨の中を傘も差さずに帰ってきて風邪引いたのは何処の誰だい?」
提督「……俺だな」
日向「全く、伊勢も伊勢だが兄さんも兄さんだ……」ゴソゴソ
提督「って、何でベッドに入っ――げほっごほっ!」
日向「あまり大きな声を出して悪化しても知らないぞ」
提督「……なんで入ってくる」
日向「休めるときに休む主義でね」
提督「何だそれは……風邪がうつっても知らないからな」
日向「うつったら兄さんに看病してもらうさ」
提督「…………」
日向「……なんだその顔は」
提督「変わったよなって思ってな」
日向「……まぁ、そうだな」
提督「初めて会った時なんか――」
――あなたが兄さん? ふぅん、いいけど。
――私の名前は日向よ。一応覚えておいて。
――あ、君……いや、兄さんか。
提督「――とか、全然俺の事も兄さんって呼んでくれなかったし」
提督「あんな無愛想だった日向がなぁ……」
日向「それだけ兄さんの事を信頼するようになったのさ」
日向「なぁ、兄さん。頭を撫でてくれないか」
提督「ん、これでいいか?」ナデナデ
日向「あぁ、悪くない。……良くもないがな」
提督「……悪かったな。撫でるのが下手で」
日向「兄さん、止めて良いとは言ってないぞ」
提督「……はいはい」ナデナデ
日向「ん……眠くなってきた。少し寝させてもらうよ兄さん」
提督「え、お、おい。こんなところ伊勢に見られたらどうする!」
日向「……そうだな。こんなところ伊勢には見られたくないな」
提督「だったら──」
日向「忘れたのか兄さん。私は休めるときに休む主義なんだって」
日向「だから、おやすみだ」
提督「はぁ……。もう勝手にしろ……おやすみ」
――――
提督「ふぅ。こんな感じだといいかな……」
青葉「伊勢さんの時と話って繋がってる感じなんですね」
提督「別々で考えても良かったがこっちの方がすんなり浮かんでな」
青葉「ところで義理の妹にした理由は何なんです?」
提督「何って義理の妹って良いだろう!」
青葉「は、はぁ……」
青葉「司令官って伊勢さんの事はどう見てるんです?」
提督「伊勢は弄りがいあるからな……。つい悪戯しちゃうんだよなぁ……」
青葉「日向さんは?」
提督「日向は……一緒にいるとなんか落ち着くな」
青葉「じゃあ日向さんに添い寝とかしてもらったらどうです?」
提督「いや、絶対断られるだろ……」
青葉「まぁ、司令官はそういう人でしたよねー」
提督「何か馬鹿にされてる気がするんだが……」
青葉「気のせいです! とりあえず伊勢さん、日向さんは兄さん……っと」
――――
ピッ
青葉「はい、どうでしたか!」
伊勢「正直悪戯は止めてほしいんだけどな……」
日向「今度提督の布団に忍び込んでみるか」
伊勢「日向!?」
日向「どうした伊勢」
伊勢「忍び込むって何言ってるのさ!?」
日向「気にするな。ちょっと提督に添い寝するだけだ」
日向「伊勢は提督にカタパルトでも弄られていればいいじゃないか」
日向「そういう訳だから青葉。続きを頼むよ」
青葉「はーい、分かりましたー!」
伊勢「ちょっと日向ー!!」
青葉「それでは続きをー!」
ピッ
――――
青葉「次はようやく駆逐艦ですよ!」
提督「駆逐艦か……誰だ?」
青葉「幸運艦といったらこの子! 雪風ちゃん!」
提督「雪風か……うーむ」
青葉「それでは司令官! お願いします!」
提督「流石に疲れてきたぞ――」
――――
提督「おーい、雪風ー!」
雪風「な……なんでしょう? お、お兄様」
雪風「雪風に何か、ご……ご用でしょうか?」
提督「……雪風」
雪風「はい。何です――何でしょうか?」
提督「また何かドラマとか見て影響されたのか……」
雪風「そ、そんな事はありません!」
提督「……まぁいいか。雪風、買い物に行こう」
雪風「買い物です……?」
提督「ちょっと買い忘れたものがあってね。荷物持つのを手伝ってくれないか?」
雪風「了解で――って、そうだったのです」
提督「雪風?」
雪風「えと、べっ……別に手伝ってあげてもいいんですよ!」
提督「いや、無理にとは言ってはないから一人で行ってくるよ」
雪風「そ、そんな……!?」
提督「行くのか?」
雪風「う、うぅー! 行きます!」
提督「さて、買うものは買ったし……そろそろ帰るか。雪風は――」
――――
――
ジュージュー
雪風「わぁー……」
提督「ここにいたのか雪風。……って、たこ焼きか」
雪風「あ、お兄ちゃん。もう帰るのです……?」
提督「……食べたいのか?」
雪風「いえ、雪風は我慢だってできます!」
提督「そうか。それじゃあ買うか」
雪風「えぇっ、お兄ちゃん!?」
提督「俺が食べたいんだ。すみませーん、1つ貰えますか?」
「あいよー」
提督「はい、これお代です」
「ほい、熱いから気を付けな」
提督「さ、雪風。向こうで食べよう」
雪風「……はい!」
提督「美味しかったな」
雪風「また食べに来たいです!」
提督「今度は親父達も一緒だといいな」
提督「今はどこに旅行してるんだっけ?」
雪風「たしか今は熱海です!」
提督「そのあと海外旅行だかだよな……。いい加減あの二人帰ってこないかなぁ」
提督「雪風は寂しくないか?」
雪風「雪風はお兄ちゃんと一緒なら寂しくないです!」
提督「ありがとう雪風」ナデナデ
雪風「んぅ……」
提督「あ、そうだ。雪風、これ貰ったから回してきてくれないか?」
雪風「了解です!」
雪風「すみませーん!」タッタッタ
「あ、回すんですね。抽選券を貰えますか?」
雪風「はいどうぞ」
「それじゃあ回してください」
雪風「はい!」
ガラガラ
ポンッ
「こ、これは……」
「と、特賞ー!! 大当たりー!!!」カランカラーン
「特賞は────二泊三日ペアチケットです。おめでとうございます」
雪風「や、やったのです~!」タッ
提督「おっと、また当てたのか……。相変わらず凄いな雪風」ナデナデ
雪風「幸運の女神のキスを感じちゃいます!」
提督「とりあえず親父達にメールしなきゃだな……」
提督「ホントになんでこうも旅行ばかり当たるかなぁ……」
提督「また二人っきりの時間が増えるけど宜しくな雪風」
雪風「雪風はお兄ちゃんがいれば寂しくないです!」
雪風「だから、ずっとずーっと一緒です!」
――――
提督「まぁ、こんな感じか……?」
青葉「流石は幸福艦といったような内容ですね」
提督「あの激運は羨ましいよ……」
青葉「ラッキースケベでも起こって欲しいんです?」
提督「あぁ、そうそ――って、何を言わせる!」
青葉「今のは司令官が悪いと思ったんですけど」
青葉「にしても駆逐艦の子はお兄ちゃんって言うのが似合いますね」
提督「そうだな」
青葉「やっぱりもうみんなにお兄ちゃんって――」
提督「言わせません」
青葉「面白くなりそうなんですけどねぇ……」
青葉「雪風ちゃんは、お兄ちゃん……っと」
青葉「それともう1つ質問いいです?」
提督「なんだ?」
青葉「雪風ちゃんのスカート捲りたいです?」
提督「そりゃもちろん」
提督「……って今のはなしだ!」
青葉「はいはいありがとうございましたー!」
提督「おい、待てーっ!」
――――
ピッ
青葉「はい! どうでしたか?」
雪風「ちょっと司令の事見損ないました」
青葉「しかしスカートをしきりに気にする雪風」
青葉「雪風の頭の中では司令官に性的な――」
雪風「な、なんてナレーションしてるんですかぁー!!」
青葉「それでは次の方に参りまーす!」
最初から青葉のくだりから入ってもよかったのでは?ヲ級の出番ががが
逆に考えるんだ
ためにためてからのヲ級ちゃんだと
たまに出てきてくれればそれでいいのだと考えるんだ…
にしてもこの趣向はなかなかイイね
支援
ためにためてからのヲ級ちゃんだと
たまに出てきてくれればそれでいいのだと考えるんだ…
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