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元スレ提督「鎮守府に妹がやってきた」
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――――
青葉「さて、司令官。次は誰だと思います?」
提督「この流れなら次は蒼龍か?」
青葉「正解です!」
提督「それじゃあちゃちゃっと終わらせるか」
青葉「あまり短いと取り直しますので」
提督「っく、弱みさえ握られてなければ……」
青葉「それじゃあお願いしますね~」
――――
提督(子供)「さ、帰ろう蒼龍」
蒼龍(子供)「やだやだやだぁ~! 帰りたくない!!」
提督(子供)「お願いだよ蒼龍」
蒼龍(子供)「でもでもぉ……」
提督(子供)「また来よう。今度はもっと楽しいことをしようよ!」
蒼龍(子供)「ホントに……?」グスン
提督(子供)「ホントだよ。だから今日は帰ろう」ナデナデ
蒼龍(子供)「うん……」
提督(子供)「いい子だね蒼龍」ナデナデ
――――
―――
提督「――んぅ……蒼龍……?」ゴシゴシ
シーン
提督「……夢か」ムクリ
提督「懐かしいな」
提督「そんなことより早く起きるか……」
提督「うーっ、はぁ……眠い……」
提督「とりあえず朝食の支度をさっさとやって蒼龍の奴を起こさないと……」
提督「食パン……食パンっと……」
ガチャ
蒼龍「うーん……おはよう兄さん……」
提督「あぁ、おはよう蒼龍――」
提督「……そ、蒼龍!?」
蒼龍「うるさいなぁ兄さん……どうしたの?」
提督「蒼龍が自分で起きる……だと?」
蒼龍「別に起きれるよぉ……もう私だって大人なんだから……」
蒼龍「うーん、でもやっぱり眠い……兄さーん」ダラーン
提督「ちょ、蒼龍。寄りかかるな!」
蒼龍「やだやだやだぁー……すぅ……」
提督「そのまま寝るなぁー!!」
――――
―――
提督「それにしてもよく起きれたな……。いつも俺が起こすまで起きないのに」
蒼龍「ううっ……頭痛い……」
提督「どうした蒼龍」
蒼龍「どうしたって兄さんが頭揺らすからだよ!」
提督「起きない蒼龍が悪い」
蒼龍「いつも揺らさないでって言ってるのに……」
蒼龍「それでえーっと、どうして起きたかだっけ」
蒼龍「今日は夢を見たんだ」
提督「夢……?」
蒼龍「そ。子供の頃の夢を見たんだ」
蒼龍「家族みんなでデパート行った時だったのかなー?」
蒼龍「兄さんと手を繋いで私が泣いてたの」
蒼龍「あ、でもその前に兄さんは覚えてるかな?」
提督「覚えてるよ。あの帰りたくないって泣いたときだろ」
蒼龍「覚えてたんだ」
提督「まぁ、夢を見たしな」
蒼龍「え、兄さんも同じ夢見たの?」
提督「まぁな。不思議な事もあるもんだな」
蒼龍「ふーん、なんか嬉しいなぁ♪」
提督「何がだ?」
蒼龍「なんか漫画みたいじゃん。赤い糸で結ばれてる~みたいな」
提督「妹と赤い糸で結ばれてても困るだろうが」
蒼龍「酷いなぁ全く」
蒼龍「あ、夢で思い出したけどさ」
蒼龍「行くって言ったのに結局行かなかったよね!」
提督「え、いや……あれはだな……」
蒼龍「行かなかったよね!」
提督「まぁ……そうだな」
蒼龍「嘘つきだ兄さん」
提督「お前だって忘れてたじゃないか」
蒼龍「守らなかった兄さんの方が悪い」
蒼龍「だからさ、今度一緒に買い物行こうよ」
提督「二人でか?」
蒼龍「うん、ダメかな……?」
提督「…………」
提督「三日後でいいか?」
蒼龍「いいの?」
提督「約束守らなかったしな。別に買い物くらい――」
蒼龍「やったぁー! ありがと兄さん!」ダキッ
提督「おい抱きつくな……って、もうこんな時間じゃないか! 急げ蒼龍!」
蒼龍「あー! ちょっと兄さん待ってよ!」
提督「待ってやるから早く支度しろ」
蒼龍「はーい!」
――――
提督「っていう感じかな」
提督「蒼龍を妹にしたらなんか甘やかしたくなる雰囲気を感じたんだ」
青葉「因みに司令官って妹を甘やかすのと妹に甘やかされるのどっちが好きです?」
提督「どっちも好きだな」
青葉「むぅ、そうですか……」
青葉「あ、蒼龍さんで何か話でもあります?」
提督「蒼龍の話……。話って訳ではないんだがな」
提督「蒼龍はたまにドキッとすることを平気で言うから誤解というか期待しちゃうからやめて欲しい……」
青葉「……はぁ。相変わらず司令官は司令官してますねぇ……」
提督「なんとなくだがバカにされてるのはわかったぞ青葉」
青葉「えぇ、バカにしてますから。それではお疲れ様でしたー」
――――
ピッ
青葉「どうでした蒼龍さん?」
蒼龍「うーん、もう少しはっきりアピールした方がいいのかなぁ……」
蒼龍「…………」
蒼龍「よしっ!」
飛龍「急にどうしたのよ蒼龍」
蒼龍「え? い、いや、何でもないよ」
飛龍「む、怪しい」
蒼龍「べ、別に怪しくなんかないよ」
飛龍「目が泳いでる」
蒼龍「うっ……」
飛龍「何か考えてるでしょ。絶対提督の事だよね?」
蒼龍「ぎくぎくっ……!」
青葉「(初めてぎくぎくって使うひとを……それにしても面白くなりそうですね)」
飛龍「ねぇ蒼龍。何を考えて──」
青葉「(こっそりリモコン操作して……えいっ!)」
ピッ
────
青葉「さて、次の方もわかりますよね?」
提督「蒼龍の次ってことは飛龍か?」
青葉「そうです!」
提督「うーむ……飛龍か」
青葉「それではお願いしまーす」
提督「頑張るか──」
────
提督「」モグモグ
飛龍「おはよう兄さん」
提督「あぁ、おはよ──」
飛龍「おはよう多聞丸~!」
「ニャー」
飛龍「ふふっ、相変わらず多聞丸はぐうたらだね♪」
「ニャー」
提督「…………」
提督「ご馳走様」
飛龍「え、もう食べたの!? 私も急がなきゃ!」
提督「多聞丸に触ったんだから食べる前に手は洗えよ」
飛龍「そうだった。兄さん待っててね!」
飛龍「おまたせ兄さん」
提督「それじゃあ行くか」
飛龍「多聞丸ー! 留守番頼んだわよー」
「ニャー」
提督「戸締りはしたか?」
飛龍「うん、ちゃんとしたよ」
飛龍「多聞丸何してるかなぁ~」
提督「今さっき家を出たばかりだろう」
飛龍「でも気になるんだもの……」
提督「だったら家に帰ればいいだろう」
飛龍「……ねぇ、やけに冷たくない?」
提督「別にそんなことはない」
飛龍「そう……」
────
───
提督「ただいま」
飛龍「ただいま多聞丸ー♪」
「ニャー♪」
飛龍「おー、よしよし」ナデナデ
「ニャー♪ニャー♪」
提督「」スタスタ
飛龍「兄さんどこ行くの?」
提督「自分の部屋だ」
飛龍「…………」
飛龍「ねぇ、待ってよ兄さん。こっち向いてよ」
提督「」スタスタ
飛龍「向かないなら──」タッ
ギュ
提督「お、おい飛龍。何を──」
飛龍「ねぇ、兄さん……。どうして私に冷たいの?」
提督「別に冷たくなんか──」
飛龍「嘘だよ。だって兄さん全く相手してくれないじゃん……」
提督「…………」
飛龍「私、ホントは辛いんだよ?」
飛龍「兄さんに相手されなくて凄く寂しかった」
提督「飛龍……」
飛龍「だからさ、また兄さんと楽しく話したいな……」
「ニャー」
提督「多聞丸……」
提督「はは……お前に嫉妬するなんて情けないな……」
提督「ごめんな飛龍──」
────
───
飛龍「どーよ兄さんっ!」バッ
提督「ん」スッ
飛龍「ま、また負けたぁ~!」
提督「ふふっ、まぁ飛龍にしては頑張った方だな」
飛龍「…………」
提督「どうした飛龍」
飛龍「うん、やっぱり兄さんは笑ってる方がかっこいいよ」
飛龍「だからこれからも笑っててよ」
飛龍「ね、兄さん♪」
────
提督「……ふぅ。こんな感じかな」
提督「飛龍は実は兄の事を気にしてる妹……だったらいいな」
青葉「やけに他の方のときより後ろ向きですね」
提督「飛龍の兄になれたとしても正直多聞丸に敵う気がしないからな……」
青葉「……あー、これは飛龍さんはちょっと大変ですね」
提督「何が大変なんだ?」
青葉「いえいえ、こちらの話です」
提督「……?」
青葉「他に飛龍さんについては何かありますか?」
提督「飛龍についてか……」
提督「あぁ、よく多聞丸の話を聞かされるんだがどう返せばいいか困ることがある」
青葉「そうなんですか」
青葉「(飛龍さんなりに頑張ってるんですね)」
提督「俺的には飛龍とはもっと他の話題も話してみたいんだがな」
青葉「じゃあ飛龍さんから話題を振られるのを待つんじゃなく司令官から話題を振ってみたらどうです?」
提督「……そうか。そうだな。今度飛龍が秘書艦の時に話題を振ってみるか」
提督「ありがとな青葉」
青葉「いえいえ。それではお疲れ様でした~」
────
ピッ
飛龍「って、いきなり何やってるのよ青葉!」
青葉「いやぁ、青葉にもよく分かりませんね~。な~ぜか勝手に映像が始まって──」
飛龍「さっきこっそりリモコン弄ったの見えてたからね!」
青葉「バレてましたか……ま、まぁその事は置いときましょうよ! そんなことより飛龍さん」ズイッ
飛龍「な、なによ青葉」
青葉「どうして多聞丸の事ばかり話題を振るんです?」
飛龍「う、それは……」
青葉「もうここは吐いちゃいましょ♪司令官はいないんですから」
飛龍「別に話すことなんか──」
青葉「いいんですか? 今のままだと蒼龍さんや他の方に差を付けられるかもしれませんよ?」ボソッ
飛龍「っ……! わかったわよ……」
蒼龍「……?」
青葉「それでどうして司令官に多聞丸の事ばかり話すんです?」
飛龍「そ、それは……」
飛龍「……から」ボソッ
青葉「もう少し大きな声で」
飛龍「だから! その……恥ずかしいの……」プシュー
蒼龍「恥ずかしい?」
飛龍「提督と何話せばいいのかわからなくなって……」
蒼龍「それで多聞丸の事ばかり?」
飛龍「うん……」
青葉「それじゃあもう一つ質問行きますね~」
青葉「司令官のどこが好きですか?」
飛龍「て、提督の好きなところ?」
飛龍「…………」
飛龍「笑顔……かな。うん、提督の笑顔」
青葉「おぉ、聞いてるこちらも顔が熱くなりそうです」
飛龍「って、なんで私だけこんな恥ずかしい事話さなきゃいけないのよっ!!」
蒼龍「…………」
蒼龍「飛龍」
飛龍「どうしたの蒼龍」
蒼龍「私、飛龍には負けないから!」
飛龍「っ……!」
飛龍「私だって! 私だって蒼龍にも……一航戦にだって負けないから!!」
赤城「!?」
加賀「」ピクッ
青葉「お、おおっとここで一航戦にも宣戦布告ー!!」
蒼龍「え、ちょ、ちょっと飛龍!?」
加賀「二航戦が私に勝てると思うの?」
赤城「あ、あのー、加賀さん? 私も一航戦なんだけど……」
飛龍「戦闘なら確かに勝ち目は低いかもしれないけど恋愛なら負けるつもりはないわ!」
青葉「(ここにいる全員がそう思って……いえ、黙っておいたほうが良さそうですね)」
加賀「そう。一航戦の力見せてあげるわ」ゴゴゴッ
赤城「か、加賀さんいったん落ち着きましょ! 青葉、早く次の人のをお願い!」
青葉「は、はい! わかりましたー!」
青葉「はい! 島風ちゃんの番ですよ!」
島風「もー、おっそーい!」
青葉「じゃあ巻きでいきます?」
島風「それは嫌!」
青葉「それでは普通に島風ちゃんのをどうぞー!」
ピッ
――――
青葉「さて、お次は島風ちゃんです」
提督「島風か」
青葉「駆逐艦の子は妹で想像しやすいですよね司令官♪」
提督「娘っていった方がしっくり来る方が多いけどな」
青葉「それはまぁ……仕方ないですよ」
提督「ま、その話は置いといて始めるか――」
――――
島風「ねー、お兄ちゃん散歩行こーよー!」
提督「嫌だ」
島風「何でよー!」
提督「お前のいう散歩は普通の人の散歩じゃないからだ」
提督「何でかけっこしなきゃいけなくなるんだよ」ゴロン
島風「お兄ちゃんが遅いのが悪いんだよ!」
提督「はいはい。じゃあ一人で散歩してきなさい」
島風「むぅー……」
島風「ねーえー、いーこーうーよー」ユサユサ
提督「いーやーだー」
島風「ねぇ、一緒に散歩行こうよぉ……」グスッ
提督「……泣きそうな声出したって行かないからな」
島風「お願い……お兄ちゃん……」ギュ
提督「……あーもーわかったよ。だからそんな顔をしない」ナデナデ
島風「ん……」
提督「ほら、行こう島風」
────
───
島風「もー! お兄ちゃんおっそーい!」
提督「島風が……早すぎるんだ……」ゼーハー
島風「ほら、早く早くー!」
「ワンッ! ワンッ!」
島風「レンちゃんも早く来いっていってるよー!」
提督「なんで……犬より速く走れるんだ……」ゼーハー
提督「くそぅ……結局こうなるのか……げほっげほっ……」
提督「う……もう限界……」ゼーハー
島風「だらしないなぁー。ね、レンちゃん」
「ワンッ!」
提督「くそ……ホウレンソンの癖に……」
「ウーッ!!」ガブッ
提督「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
島風「もうお兄ちゃん! ホウレンソウじゃなくてレンソウホウちゃんっていつも言ってるでしょ!」
提督「いてて……似てるんだからいいだろう……」
島風「はい、お兄ちゃん。お疲れ様!」スッ
提督「ん? どうしたんだ」
島風「喉乾いてるでしょ。いらない?」
提督「いや、いる。ありがとう」
提督「んぐ、んぐ……ぷはぁ!」
提督「あー、生き返る……」
島風「少し休んだら帰る?」
提督「あぁ、頼む。今走ったら今度こそ吐く」
────
───
島風「ただいまー!」
提督「やっと……帰って……きた……」フラフラ
提督「もう……無理……足が……」バタッ
島風「もー、床で寝てたら汚いよー?」
提督「別に後で風呂入ればいいんだよ……」
提督「あー、これは全身筋肉痛だ……」
島風「明日学校だけど大丈夫なのお兄ちゃん」
提督「なんとかなるだろ……ううっ……」
提督「そういや島風は学校で友達とかは出来たか?」
島風「んー、出来たよー」
提督「へぇ、どんな子なんだ?」
島風「凄い運が良い子とよく窓の外を眺めてる子!」
提督「大事にしろよ? 島風はハッキリ言うタイプなんだから」
島風「わかってるよー」
島風「でも別に友達がいなくたってレンちゃんがいるもん! ね、レンちゃん♪」
「ワンッ!」
提督「ま、お前がいいっていうならいいか」
島風「だいたい島風には友達なんかよりお兄ちゃんがいればいいもーん」ダラーン
提督「おい、上に乗るな。重いだろ」
島風「しまかぜは軽いよ」
提督「じゃあ軽いから降りろ」
島風「嫌っ!」
提督「おーりーろー」
島風「いーやー!」
────
───
島風「すぅ……すぅ……ん、お兄ちゃん……」
提督「結局寝ちゃったし……どうすりゃいいんだ俺は……」
提督「おい島風。起きろ、お風呂がまだだろ」ユサユサ
島風「んー……しまかぜは……早いんだからぁー」
提督「汗とかかいて気持ち悪いだろ。ほら、起きる」
島風「んぅー、やー」
提督「やーじゃないの。俺も動けないから起きてくれ」
島風「やーだー」
提督「いい加減起きなさい──」
────
提督「ダメだ……疲れた」
青葉「お疲れ様です。今回は青葉も何となく想像は出来ました」
提督「まぁ、島風といったらかけっことかだからな」
青葉「司令官もたまに島風ちゃんと鬼ごっことかしてますよね」
提督「ずっと俺が鬼だけどな」
青葉「島風ちゃんは速いですからねぇ」
提督「さすがに秘書艦の時もかけっこしようと言われた時は困ったがな」
青葉「でもやったんですよね?」
提督「まぁ……な」
青葉「相変わらず司令官は優しいですねぇ……」
提督「俺の仕事は基本書類の相手をしてればいいだけだからな」
提督「深海棲艦の相手をする事に比べれば命の危険なんかない楽な仕事さ」
提督「俺はみんなが笑ってくれるならいいんだよ……」
青葉「だからって無茶はあまりしないでくださいよ?」
提督「それは俺の台詞でもある。無茶だけはするなよ?」
青葉「じゃあお互い様ということで」
提督「そうするか。さて、次は誰何だ?」
青葉「えーっと、次はですねぇ──」
────
ピッ
青葉「はい、どうでした?」
島風「提督、お仕事あったのに遊んでくれてたんだ……」
青葉「あまり気負う必要はないと思いますよ」
青葉「司令官だって好きで島風ちゃんと遊んだんですから♪」
島風「うん……」
天津風「らしくないわよ島風」
島風「天津風……」
島風「うん、そうだね!」
青葉「さて、それでは次の方に参りましょう♪」
五十鈴「ふふっ、やっと五十鈴の番ね」
青葉「五十鈴さんのはですねぇ……って、言っちゃ楽しみが減っちゃいますね」
五十鈴「随分ともったいぶるというか興味を引こうとするわね」
青葉「じゃあ青葉が簡潔に教えましょうか?」
五十鈴「何で私だけ映像みないのよ!」
青葉「冗談ですよ。それでは五十鈴さんです!」
ピッ
────
提督「えーっと、次は五十鈴になるのか?」
青葉「そうですねー」
提督「まだ1/3しか終わってないのか……」
青葉「青葉的にもだいぶ消化した気がしたんですけどね~」
提督「ここらで終わりには……?」
青葉「しません。青葉だってまだなんですから」ニッコリ
提督「お前もやるのか……。はぁ、それじゃあ始める――」
――――
提督「五十鈴ー、入っていいかー?」
五十鈴「いいわよ」
提督「それじゃあ失礼するぞ」ガチャ
提督「気分はどうだ?」
五十鈴「別に何ともないわ。ちょっと怠いけれど少し休めば大丈夫よ」
提督「……ならいいけどな」
五十鈴「ところでそのお粥はどうしたの?」
提督「作ったんだよ……って、なんだその目は」
五十鈴「兄さんって料理出来たっけ」
提督「簡単な物は作れるからな? 味に自信はないけどな」
五十鈴「それ大丈夫なの……?」
提督「誰かに食べてもらったことないんだよ」
五十鈴「ふーん、まぁ期待しとくわ」
五十鈴「それじゃあいただきます」
パクッ
提督「…………」ゴクリ
五十鈴「あら、兄さんにしては美味しいじゃない」
提督「……それはどうも」
五十鈴「もう少し嬉しそうにしたっていいのよ?」
提督「褒めてるのかそれは」
五十鈴「私的には誉めてるわ」
提督「はいはいどーも」
────
───
五十鈴「ご馳走様」
提督「お粗末様。それじゃあ食器下げるぞ」
提督「ちゃんと安静してるんだぞ」
五十鈴「そんなのわかってるわよ」
提督「そういって風邪を悪化させた事あるのは何処のどいつだ」
五十鈴「こいつ」ビッ
提督「俺を指差すな」ポカッ
五十鈴「っ~! 痛いじゃない! 兄さんだってぶり返したことある癖に!」ケホッケホッ
提督「だ、大丈夫か? 悪い……」
五十鈴「べ、別に大丈夫よ……けほっけほっ」
提督「もう寝てろ。それじゃあ俺は戻るぞ」
五十鈴「ま、待って……」ギュ
提督「どうした? 何処か痛むのか?」
五十鈴「そんなんじゃないわよ……」
五十鈴「ただ、もうちょっとだけ側にいてよ……」プイ
提督「……。わかったよ」ポンポン
五十鈴「頭撫でないでよ……」
五十鈴「まぁ、その……ありがと」
提督「どういたしまして。だから早く元気になれよ」
――――
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