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元スレ提督「鎮守府に妹がやってきた」
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提督室
加賀「ねぇ、これはどういうことなの」イライラ
金剛「提督ー! ちゃんと説明するデース!」バンバン
大和「そうです。どういうことなんですか提督!」ドンッ
提督「い、いや、落ち着いてくれみんな……」
北上「落ち着いてって言われても困っちゃうよねぇ~」
大井「とりあえず提督。酸素魚雷撃っていい?」ゴゴゴッ
提督「」
加賀「ねぇ、これはどういうことなの」イライラ
金剛「提督ー! ちゃんと説明するデース!」バンバン
大和「そうです。どういうことなんですか提督!」ドンッ
提督「い、いや、落ち着いてくれみんな……」
北上「落ち着いてって言われても困っちゃうよねぇ~」
大井「とりあえず提督。酸素魚雷撃っていい?」ゴゴゴッ
提督「」
提督「大井、落ち着け! 話せばわかる!」
大井「じゃあ、納得いく答えを返してくれるの?」ニコリ
提督「い、いや、納得してくれないから困ってt――」
?「ねぇ、お兄ちゃん。手が止まってるよー!」クイクイッ
提督「え? あぁ、はいはい」ナデナデ
?「んふふ~♪」
艦娘一同「」イラッ
提督「ヒィッ!!」
瑞鶴「そもそも提督!」
提督「は、はい!!」
瑞鶴「なんで空母ヲ級がここにいるのよ!!」
ヲ級「~♪」ギュ
提督「い、いやーこれはだな……」
────
数分前
提督「戦いも終わって書類とにらめっこする必要もなくなった!」
提督「久しぶりにコンビニでアイスを──」
提督「でも加賀とかにバレると大変だしなぁ……」
提督「きっと「こんな朝から何食べてるの」とか説教されるしやめとこう」
提督「んーっ! ……ふぅ。久しぶりの朝の砂浜を散歩するのは気持ち――「――ゃーん!」」
提督「ん……?」クルッ
ヲ級「お兄ちゃーん!!」
提督「く、空母ヲ級!? 何でこんなところに!?」
ヲ級「お兄ちゃーん!!!」ガバッ
提督「うおぉっ……!」ドサッ
数分前
提督「戦いも終わって書類とにらめっこする必要もなくなった!」
提督「久しぶりにコンビニでアイスを──」
提督「でも加賀とかにバレると大変だしなぁ……」
提督「きっと「こんな朝から何食べてるの」とか説教されるしやめとこう」
提督「んーっ! ……ふぅ。久しぶりの朝の砂浜を散歩するのは気持ち――「――ゃーん!」」
提督「ん……?」クルッ
ヲ級「お兄ちゃーん!!」
提督「く、空母ヲ級!? 何でこんなところに!?」
ヲ級「お兄ちゃーん!!!」ガバッ
提督「うおぉっ……!」ドサッ
提督「いてて……」
ヲ級「やっと会えたねお兄ちゃん!」
提督「はい!? お兄ちゃん!?」
ヲ級「私、ちゃんと大きくなったからお兄ちゃんのお嫁さんになりに来たよ!」
提督「お、お嫁さん!?」
ヲ級「えへへー、お兄ちゃん~♪」ギュー
提督「(あれ? 俺って深海棲艦の妹なんかいたっけ?)」
提督「(うん、いるわけないね! そもそも妹なんかいないし!)」
提督「(というより深海棲艦との戦いって終わったよね? これって実はかなり不味い状況?)」
提督「(とりあえず詳しい話を聞かないと……何でヲ級にお兄ちゃんと呼ばれるやら……)」
提督「あ、あのさ……」
ヲ級「どうしたのお兄ちゃん?」キョトン
提督「何でお兄ちゃんって呼ぶのかな?」
ヲ級「え……?」ジワリ
提督「……!?」
提督「(なんで泣きそうなの!? ど、どうしよう……)」
ヲ級「まさか、あの約束忘れちゃったの……?」
提督「約……束……?」
提督「(や、約束って何だ? 深海棲艦と約束って何をしたんだ俺!)」
ヲ級「お兄ちゃん……?」
ヲ級「大きくなったら……結婚するって約束……嘘だったの……?」グスッ
提督「結婚……?」
提督「(あれ、そういえば子供の頃にそんな約束した子がいたような……。まさか……!)」
―――――
十数年前
提督(子供)「うーみーはーひろいーなー! おーきーいーなー!!」
提督(子供)「あれ……? あの子海見て何してるんだろ」
ヲ級(子供)「……」
提督(子供)「ねぇねぇー、一人で何してるの?」トントン
ヲ級(子供)「エ……ア……!」ビクッ
提督(子供)「良かったら一緒に遊ぼうよ!」ニコッ
ヲ級(子供)「……」コクン
提督(子供)「そういえば君は一人なの?」
ヲ級(子供)「ウン……」
提督(子供)「お母さんとかお父さんとか兄弟はー?」
ヲ級(子供)「ソンナノ……イナイ」
提督(子供)「そっか……いないんだ」
提督(子供)「そうだ! じゃあ僕がキミのお兄ちゃんになってあげるよ!」
ヲ級(子供)「オニイチャン……?」
提督(子供)「うん! ホントは家族になりたいけど……」
提督(子供)「お母さんがね。大きくならなきゃダメだって」
提督(子供)「だから、大きくなったら僕がキミの家族になってあげるよ!」
ヲ級(子供)「カゾ……ク……?」
提督(子供)「そう! 家族! だから約束しよう!」
提督(子供)「大きくなったら僕とケッコンしよう!」
―――――
提督「(あの日以降は会うことはなかったんだよな……)」
提督「(というよりあの子ってヲ級だったのか……。そういやなんか白かったなぁ……)」
提督「……家族になるって約束覚えてたんだね」
ヲ級「……! やっぱ覚えててくれたんだ!」パァアアア
提督「(わぁ、すっごい嬉しそう)」
ヲ級「えっへへ~、おっにいちゃーん♪」スリスリ
提督「おっと……。そういえばどうやってここに来たんだい?」
ヲ級「んーと、何となく! こっちにいる気がしたの!」
提督「な、なるほど……」
提督「(何となくでよくこれたな……)」
提督「それにしても言葉が流暢だね。なんか喋るの苦手なイメージだったんだけど……」
ヲ級「だって勉強したもの! お兄ちゃんに会いたかったから!」
提督「そうだったのか」
ヲ級「だから褒めて~!」
提督「えーっと……」
ヲ級「」ワクワク
提督「じゃあ……よ、よく頑張ったね」ナデナデ
ヲ級「えへ、えへへ~♪」キラキラ
提督「(やばい、かわいい)」
提督「(頭を撫でて数分経つけどどうしようか……)」
ヲ級「~♪」
提督「(かわいいからいいかな)」
提督「(そういえば散歩してくるって大和に伝えたけど大丈夫かな……)」
提督「(ま、問題ないだろうしいいかなー)」ナデナデ
大和「提督ー! 砂浜に座って何やってるんですかー!」
提督「ん? 大和か。おー! ちょっとあって――」
提督「(って、あれ? これ見つかったらヤバくない?)」
提督「あ、いや! 大和ちょっとストップ!」
ヲ級「どうしたのお兄ちゃん?」
大和「ストップっていったい何をして――」
大和「く、空母ヲ級!? 提督、離れてください!」
提督「い、いや、大和。少し落ち着――」
ヲ級「ねぇ、お兄ちゃん。この人誰?」クイクイ
大和「お兄ちゃん!? 提督! これはどういう事ですか!」
提督「い、いやぁ……これはその……」
提督「詳しい話は鎮守府に戻ってからで!!」
───
提督「といった次第でございます……」
瑞鶴「へぇ……」
翔鶴「それにしても提督? さっきから鼻の下が伸びてますよ」ニコニコ
提督「え、いや、そんなはずは――」
ヲ級「お兄ちゃ~ん」ダキッ
提督「おふっ……」
提督「(柔らかいのが二つ……。あぁ、幸──)」
翔鶴「伸びてますよ?」ニコリ
提督「」ビクッ
ヲ級「ねぇ、お兄ちゃん。ここを案内してよ~」
提督「え、いやでも今は――」
ヲ級「お願いお兄ちゃん……」ウルウル
提督「うっ……」
提督「(ダメだ……断れない!)」
提督「わ、わか──」
不知火「司令?」ゴゴゴッ
提督「ひいっ……!?」
提督「(い、嫌だ! まだ死にたくは──」
ヲ級「もー! 早く行こーっ!」グイグイ
提督「え、ちょ、ヲ級。そんな引っ張ら――」
加賀「待ちなさい。話はまだ終わっていないわ」
艦娘一同「」コクコク
ヲ級「……ふぅ。じゃあちょっと部屋の外で待っててお兄ちゃん」
提督「え、お、おい──」
バタン
ヲ級「で、……私について何が聞きたいのかな?」クルッ
加賀「どうしてここに来たの」
ヲ級「それはお兄ちゃんの為だよ」
長門「危害を加えるつもりはあるのか? あるならば容赦はしないぞ!」
ヲ級「艦装もないのに私に勝てると思うの?」
長門「そ、それは……」
ヲ級「でも、安心していいよ。お兄ちゃんに嫌われたくないもの。危害を加えたりしないよ」
ヲ級「でもね――」
加賀「でも……?」ピクリ
ヲ級「──お兄ちゃんだけは渡さないから」
艦娘一同「っ……!?」
ヲ級「それじゃあよろしくね、ふふ~♪」
バタン
艦娘一同「…………」
大和「これは強敵が現れましたね……」
鳳翔「そうですね……」
榛名「ど、どうしましょう……」
電「司令官さん、お兄ちゃんと呼ばれて嬉しそうでした……」
蒼龍「しかも思い出のある子相手じゃあ私たちなんか……」
艦娘一同「………」
吹雪「あ、あの……」
伊勢「どうしたの吹雪?」
吹雪「えっと……。私達も司令官の事をお兄ちゃんって呼んでみる……とかどうですか?」
艦娘一同「…………」シーン
吹雪「あ、いえ! えっと……今のはなしで――」
赤城「それですよ吹雪!」
吹雪「え? え……?」
扶桑「そうね……。同じ土俵に上がれば問題は……ないはずよね」
山城「少しは提督も意識するんじゃないかしら」
金剛「そうときまれば行動開始ネ! 提督のHeartを掴むのは、私デース!」
青葉「ふっふっふっふ……!」
衣笠「あ、青葉……? どうしたの……?」
青葉「皆さん注目ー!!」
青葉「皆さんこれが何だか分かりますか?」バッ
初風「何って……ビデオカメラじゃないの?」
青葉「そう! ビデオカメラです!」
舞風「そのビデオカメラがどうかしたの?」
青葉「このビデオカメラにはある映像があります。その映像を見て欲しいんですよ!」
鈴谷「映像ー?」
熊野「その映像は何なんですの?」
青葉「ふっふっふ……。なんと……!」
青葉「司令官に『艦娘を妹にするなら何て呼ばれたいか?』と取材した映像です!」
艦娘一同「……!!」
陽炎「何でそんなピンポイントな取材してるのよ!」
青葉「いやぁー、実は司令官の部屋であるモノを見つけたので……」
不知火「あるモノ……?」
黒潮「あるモノってなんなんやー?」
青葉「それは――」
青葉「「妹モノの薄い本です!!」」
秋雲「薄い本!?」ガタッ
不知火「座りなさい、秋雲」
朝潮「薄い本とは何ですか?」
青葉「え? あー……そのー」
日向「薄い本はどうでもいい。それより早くその映像を見ないか?」
青葉「そ、そうですね!」
青葉「(た、助かりました……。日向さんありがとうございます!)」
青葉「えーっと、それじゃあ映像スタート!」
ピッ
――――
提督「話があるってどうしたんだ青葉」
青葉「司令官……。青葉見ちゃいました……!」
提督「……何を見たんだ」
青葉「司令官が妹モノの薄い本を持っていることを!!」
提督「な、何を言ってるんだ……?」
青葉「しらばっくれても無駄ですよ? これは分かりますよね?」スッ
提督「そ、それは……! いったい何処から持ち出した! それは厳重に保管して――」
青葉「ふふふ、白状しましたね?」
提督「あっ……! い、いや、そんなのは知らないぞ! 俺は知らない!」
青葉「じゃあ、これを他の艦娘達に見せてもいいですか?
提督「なっ、なんてことを……! よすんだ青葉!」
青葉「安心してください。ただ、司令官の部屋で見つかったと言うだけですよ?」
青葉「だから司令官が焦る必要はないのでは?」ニヤリ
提督「ぐぅ……」
提督「…………」
提督「……っく、そうだ。それは私のだ」
提督「それで青葉。……望みは何だ。何か要望があるんだろう?」
青葉「さすがは青葉の司令官! 話が早くて助かります!」
青葉「司令官にお願いしたい事はですねぇ――」
提督「…………」ゴクリ
提督「(いったいどんな無理難題をお願いする気だ青葉……!)」
青葉「――艦娘を妹にするなら何て呼ばれたいのかを教えてください!」
提督「…………」
提督「は……? 妹……?」
青葉「えぇ、妹です!」
提督「何故……?」
青葉「だって司令官。妹モノ好きですよね?」
提督「いや、まぁ好きだが……」
青葉「だから艦娘達にはどう呼ばれたいか気になったのです!」
提督「どうしてそうなる!」
青葉「いいんですか? 答えないとバラ撒きますよぉ?」
提督「うぐ、わかった……!」
青葉「という訳で早速取材させて頂きますね! 因みにもうカメラは回ってますので」
提督「おい! そんなの初耳だぞ!」
青葉「えぇ、今言いましたから。大丈夫です。皆には見せませんから」
提督「……なら、いいが」
青葉「(まぁ、面白そうな事があったら見せますけどね)」
青葉「はい、それじゃあこれをかけてください」スッ
提督「何だこれ?」
青葉「妖精さん作「妄想具現化ゴーグル」です!」
青葉「これをかけるとかけた人の妄想が映像化されるんです!」
提督「妖精さんになんてもの作らせてるんだよ!」
青葉「まぁまぁ、早くかけましょう」
提督「わかったよ……」
提督「で、最初は誰なんだ?」
青葉「トップバッターは世界のビッグ7! 長門さん!」
提督「長門か……」
青葉「青葉的には妹という印象は全くないのですが……。むしろ姉の方が強いのですが」
提督「確かに妹ってイメージはあんまり浮かばないな……」
提督「あ、でもこんななのいいかもしれない」
青葉「どんな感じです?」
――――
提督「おーい長門ー!」タッタッタ
長門「ん……? 提督。どうしたんだ?」クルッ
提督「どうしたって迎えに来たんだよ。練習試合お疲れ様」
長門「別に迎えに来なくても良かったんだがな」
提督「そうはいかないさ。長門の試合を見れなかったんだしこれくらいはさせてくれよ」
長門「別に練習試合なんだから見る必要はないだろう」
提督「……」ジー
長門「な、なんだ? 私の顔に何かついているのか……?」
提督「いやー、こないだ試合見てもらえなくて拗ねたのは誰だったかなぁと思ってなぁ」
長門「れ、練習試合と試合は違うじゃないか!」
提督「はいはい。だからお疲れ様、長門」ナデナデ
長門「んっ、な、何を……!」
提督「頭撫でられるのは嫌だったかい?」
長門「い、いや……嫌いでは……」
長門「って、なんで提督ばかり! 私にも頭を撫でさせろ!」
提督「兄貴の特権だからダメ~」
長門「たった数分くらいしか変わらないではないか!」
提督「はっはっはー!」ダッ
長門「あ、待て! 逃げるな提督ー!」
夜
提督「ふぅ、今日はこれくらいでやめて明日頑張ろうかな」
コンコン
長門「その、私だ」
提督「長門か。開いてるよ」
長門「う、うむ……」ガチャ
提督「どうしたんだこんな時間に」
長門「そ、その……今日の試合頑張ったんだ。……だから……」
提督「分かったよ。ほら、おいで」
長門「あ、あぁ……」
提督「やっぱり長門の髪は綺麗だよなぁ」
長門「まぁ、手入れとかは毎日しているからな」
提督「そうか。そういえば長門は彼氏とか作らないのか?」
長門「と、突然何を聞く……!」
提督「いやぁ、周りからよく妹を紹介してくれとか聞かれるんだよ。断ってるけど」
提督「だから兄貴としてはたまに気になってしまう訳で」
長門「それをいったら提督だって彼女を作ってないじゃないか!」
提督「俺には長門っていう妹だけで手一杯だからな」
長門「……何だそれは」
提督「ま、長門に彼氏が出来たら俺も彼女を作ろうかな」
長門「私は提督意外に興味なんか……」ボソッ
提督「ん、何か言ったか長門?」
長門「い、いや何も言ってない! それじゃあおやすみだ提督!」
提督「お、おう。おやすみ……」
バタンッ
提督「何であんな焦ってたんだ? まぁ、寝るか」
――――
提督「――という感じなのを思いついた」
青葉「短時間でよくそこまで細かく想像できますね……」
提督「これくらいの妄想は朝飯前だ」
青葉「誇らしげに言われても困ります」
提督「うぐ……返す言葉がない」
青葉「それで司令官は長門さんには普通に呼ばれたいんですか?」
提督「長門を妹にするなら双子の兄妹がしっくりきたからな」
提督「気兼ねない仲っていうのかな? そんな感じの」
青葉「ところで妄想ってことは長門さんの頭撫でたりしたいんです?」
提督「綺麗な髪だし……撫でたいって思ったことはある」
青葉「思っただけですか?」
提督「撫でようとした。でも、嫌われたくなかったからやらなかった」
青葉「これだから司令官は……」ハァ
提督「おい青葉。何だその溜め息は!」
青葉「いえいえ、気のせいですよ!」
青葉「にしても妹モノ好きなくせに健全な妄想でしたね」
提督「お前がいるのに健全じゃない妄想するわけないだろ」
青葉「青葉的には取材って割り切るので問題ないですよ?」
提督「問題大アリだわ! セクハラって訴えられるわ!」
青葉「司令官なら大丈夫ですよ!」
提督「何処にその根拠が……。いや、もういい」
青葉「とりあえずありがとうございましたー!!」
―――――
ピッ
青葉「――といった感じです。どうでしたか長門さん?」
長門「どうでしたかと聞かれても困るのだが……」
陸奥「あら~。そんなこといって耳は真っ赤じゃない」
長門「む、陸奥! な、何を言って……!」
陸奥「ひょっとして頭や髪を撫でられる所でも想像したのかしら~?」
陸奥「それとも……ふふっ」
長門「そ、そんな事ある訳ないだろう……! い、いいから次だ次!」
青葉「はーい。それじゃあ続きをポチっとな!」
ピッ
―――――
青葉「じゃあ次は陸奥さんで行きますよ!」
提督「陸奥か……ふむ」
青葉「明らかお姉さんオーラを漂わせてるんですけど……出来るんです?」
提督「そうだな。でも案外長門よりかは妹のイメージは浮かびやすいぞ」
青葉「じゃあ聞かせてもらえますか!」ワクワク
―――――
陸奥「ねぇ、兄さん。何をしてるの?」
提督「……」カチャカチャ
陸奥「兄さん? ねぇ、聞いてる?」
提督「……」カチャカチャ
陸奥「……ねぇ! お兄ちゃん!」
提督「……!? お、おっと……。む、陸奥か。どうしたんだ?」
陸奥「別に。妹を無視するなんて酷いだなんて思ってないわ」
提督「ご、ごめん。集中してて……それでどうしたんだ陸奥」
陸奥「久しぶりにこのゲームをやらない?」
提督「お、懐かしいな」
陸奥「いつも通り勝ったら言うこと聞いてもらうわね!」
提督「よし、わかった。かかってこい!」
提督「むっ、上達したな陸奥……」ピコッピコッ
陸奥「兄さんに負けたのが悔しかったもの。それっ!」ピコーン
提督「げっ、やば……!」ビー!ビー!
陸奥「さ~て、止めを刺すわよ。全砲門、開け!」
陸奥「勝ちは貰ったわよ!」
提督「……ふっふっふ」
提督「──まだまだ甘いな陸奥!」ピピッ
陸奥「え、嘘!」
数時間後
提督「あ、あの……陸奥? 陸奥さーん?」
陸奥「何かしら兄さん」ツーン
提督「そ、そろそろ機嫌を直してくれないかな?」
陸奥「別に機嫌悪くなんかしてないわよ」
提督「じゃあ、こっちを向いてくれないか……」
陸奥「嫌よ」プイッ
提督「あの、もうすぐ夕飯の時間なんだけど……夕飯は……」
陸奥「知らないわ」プイッ
陸奥「兄さんが作ればいいんじゃない?」
提督「俺が料理できないのは知ってるだろう……」
提督「あぁ、よし分かった。じゃあこうしよう」
陸奥「……?」
提督「陸奥、俺に何か命令してくれないか?」
陸奥「……どうしてかしら?」
提督「勝ったら言うこと聞くって約束だっただろう?」
提督「だから陸奥に命令。俺に何か命令をするんだ」
陸奥「……別に私に料理を作れって言えばいいじゃない」
提督「それじゃダメだ。さ、言ってくれ」
陸奥「ふう~ん、いいの? 命令は何でもいいわよね?」
提督「あぁ、構わないよ」
陸奥「……え、本気なの兄さん?」
提督「本気だよ」
陸奥「ふ、ふ~ん。どうなっても知らないぞ?」
提督「それで、何を命令するんだ?」
陸奥「え、えっと……じゃあ兄さんは──」
提督「なぁ、陸奥」
陸奥「何かしら兄さん」
提督「買い物行くのに腕組む必要はないんじゃないかな」
陸奥「命令は絶対って言ったのは兄さんじゃない。ほら、早く行きましょう♪」タッタッタ
提督「お、おい! 待ってくれよ陸奥!」
陸奥「…………」ピタッ
提督「ふぅ、止まってくれたか……」
陸奥「……兄さん、ありがと」
提督「な、何だよ急に……?」
陸奥「ううん。でも、今日はお兄ちゃんの為に夕飯はがんばっちゃおうかなって?」
――――
提督「といった感じのが浮かんだな」
青葉「今回は長門さんと違って少しだけ年の離れた兄妹って感じですね」
青葉「少し甘えんぼな妹ってところですかね?」
提督「陸奥はああ見えて甘えたがりというか構ってちゃんな所もあるからな」
青葉「そうですか? そうは見えませんけれど……」
提督「実はこないだ陸奥が秘書艦をする日だったんだがな」
青葉「ふむふむ、何があったんです?」
提督「前日に隼鷹が秘書艦で一緒に酒を呑んでたんだ」
青葉「青葉、なんとなーくその光景が浮かびます……」
提督「当然酔っぱらってそのまま翌日の夕方まで寝てたんだ」
青葉「あぁ……」
提督「それで起きて提督室に向かったらふてくされた陸奥がいてな」
青葉「……まぁ、司令官の秘書艦って日替わりですからね。誰だって半日以上無駄にされたらそうなりますよ」
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