私的良スレ書庫
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元スレ八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「これで最後、だね」
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>>595
お待たせ!ネギしかなかったんだけどお尻出してもらえるかな?(ゲスマイル)
お待たせ!ネギしかなかったんだけどお尻出してもらえるかな?(ゲスマイル)
次は誰だろうか
高垣ノ下さんか
歩くセク○スさんか
アーにゃんか
1週間って土日も入るんですよね!?
高垣ノ下さんか
歩くセク○スさんか
アーにゃんか
1週間って土日も入るんですよね!?
お前ら酷いな
>>1はただ仕事の時間が無くなっただけだってのに
>>1はただ仕事の時間が無くなっただけだってのに
頑張る>>1に失望しました。みくにゃんのファンやめます
ー 水曜 wednesday ー
少しだけ、急ぐ。
足は自然と小走りで、そんな気も無いのに急いてしまう。
自動ドアの開くタイミングと合わず、少しだけつんのめる形になった。
ドアが開いた瞬間、あの独特の匂いが鼻につく。
正直に言えば、あまり好きではない匂い。
というより、好きな奴などそうはいないだろう。
有り体に言えばーー
消毒液の、匂いだ。
その後受付で面会の許可を取り、以前の記憶を頼りに足を進める。
前に来たのは、もう三ヶ月以上も前になる。まさか、また来る事になるとはな。
途中迷いそうになりながらも、なんとか目的地付近まで辿り着く。
自分の記憶が正しい事にホッとしていると、目的の部屋の前で人影を目にする。
白衣に身を包んだ、20代前半くらいの女性。
柔和な印象を与える整った顔立ちに、きっちりと纏め上げられた奇麗な茶髪は清潔感を思わせる。
首には聴診器、手にはクリップボード。挟んである紙は、恐らくはカルテだろう。
一言で言えば、看護婦さんである。
ナースキャップが眩しい。
その看護婦さんは丁度部屋から出て来た所らしく、すぐに俺に気付いた。
俺の顔を見ると、ニコッと笑顔を作る。
「お見舞いですか?」
八幡「ええ、まぁ」
しかし本当に美人だな……
こんなに奇麗な看護婦さんに看病して貰えるなら、入院生活も案外悪くないかもしれん。
きっとさぞ優しくお世話してくれるんだろうな。
「たった今定期検診が終わったので、もう面会しても大丈夫ですよ」
八幡「ありがとうございます」
無難にも程がある返事を俺がすると、看護婦さんはまた少しだけ笑みを見せる。
「以前にもいらっしゃってましたよね。彼氏さんですか?」
少しばかり、からかう様な言い方。
なんとも悲しくなる事を訊いてくれるものだ。分かって言ってる?
つーか、まさか俺の事を覚えてるとはな。そっちの方が驚きだ。
八幡「そんなんじゃないですよ。あいつとは仕事の…」
と、そこまで言って言葉が止まる。
なんとなく、こんな事を言ったら怒られそうな気がしたから。
誰に、とは言わない。
八幡「……いえ。友達の、お見舞いです」
そう言って、言ってから恥ずかしくなる。
世間ではこんなこと平気で言えるのかもしれないが、俺には大分ハードルが高い。
顔があっついなクソ。
「そうですか」
そして看護婦さんはまた微笑み、満足そうに頷いた。
八幡「今度、社長に紹介でもしておくか」
そう呟いてから、今日の目的がそんな事ではないのを思い出す。
念のため、部屋の前に貼ってある名前を確認。ここで間違えたりしたら笑えないからな。
そしてゆっくりとノックをし、返事を待つ。
これも、前回の反省をちゃんと踏まえてだ。というか、あれは完全に奈緒のせいだ。俺は悪くない。
やがて中から声がし、俺は無事に入室の許可を得る。
扉を開くと、そこには見知った顔の少女がベッドに掛けていた。
加蓮「やっはろー。八幡さん」
八幡「……その分じゃ、大事は無さそうだな」
熱のせいかは分からないが。
少しだけ紅潮した加蓮が、そこにいた。
髪を降ろし、またいつぞやと同じパジャマのような病院服を来ている。
ホント、大した事無くて良かったよ。
電話でまた入院したって聞いた時は、正直心臓が止まるかと思ったぞ。
本人は軽い風邪だから心配無いと言っていたが、そんなもの信用ならないからな。放っておくわけにもいくまい。
午前の仕事を出来るだけ早く片付け、お昼に時間を作ってこうして出向いてきた。
午後も仕事があるので、あまり長くはいられないが……まぁ、顔を見れただけ良しとするか。
加蓮「八幡さん、ホントに来てくれたんだ…忙しいんだから、無理しなくてよかったのに」
八幡「無理なんてしてねーよ。むしろ仕事をサボれてラッキーまである。それよか、本当に平気なのか?」
加蓮「えっ?」
八幡「いや、実は余命宣告されたとか…」
冗談めかして言ったが、ちょっとおっかなびっくり聞いてみる。
加蓮「もう、ただの風邪だってば」
八幡「ホントに?」
加蓮「ホントだよ」
可笑しそうに笑う加蓮。
そうか、ただの風邪か。いやー良かった……なんかお前が体調崩したって聞いただけでヒヤヒヤもんだわ。ぶっちゃけこっちの心臓に悪い。
八幡「ほら、テキトーに差し入れ持ってきてやったから、これ食って大人しくしてろ」
そう言って、持って来ていたビニール袋を手渡し、ベッド横の椅子に座る。
中にはコンビニで買ったプリンとかゼリーとか、飲み物とかも入っている。風邪引いた時って、なんか無性にこういうの食いたくなるよな。
それを見て、加蓮を目を丸くする。
その後苦笑しつつ、照れたように言う。
加蓮「もう、こんなに買ってきちゃって…食べ切れないよ」
その割には嬉しそうにしてるのだから、なんともむず痒い。
まぁ、いらないと突き返されなくて安心したよ。
八幡「よく食わないと大きくなれないらしいぞ。身長180センチ強の女子にこの間言われた」
加蓮「誰が言ったか直ぐに分かる上に、凄い説得力だね……」
しかしプロフィールを見れば分かるが、あいつ身長の割に体重軽過ぎなんだよな。
むしろかなり痩せてる方。少し心配になる八幡なのでした(小並感)。
八幡「具合はもう良いのか?」
加蓮「うん。熱も大分下がったからね。明日には退院出来るってさ」
電話で聞いた限りじゃ、元々入院する程の事でもなかったらしい。が、前科が前科な為、今回は念のためお休みを取る事にしたそうだ。
病弱キャラってのも考えもんだな。いやキャラってわけでもないが。
加蓮「最近レッスン増やしてたから、ちょっと疲れが溜まってたのかな」
八幡「……やっぱ、アニバーサリーライブの為か?」
約二ヶ月後に控えている、シンデレラプロダクション主催のアニバーサリーライブ。
その推薦枠に入るため、ここ最近のアイドルたちの間には、何かと緊張が走っている。
それも当然。上位枠のメンバーは既に発表されているが、推薦枠はまだだ。
近々発表予定だが、それまでに出来るだけ成果を上げておきたいという気持ちがあるのだろう。
加蓮「うん。でも、それで身体壊してたら意味無いよね……アハハ」
そう言って加蓮は、少しだけ顔を伏せる。
笑みを浮かべてはいるが、その表情は心なしか暗い。
その乾いた笑いは、自分の不甲斐なさを笑っているように思えた。
加蓮「多分、今回ので大分評価落ちたよね。体調が戻っても、選ばれるのは無理かぁ」
八幡「……」
加蓮「あーあ……ライブ、出たかったなぁ……」
天井を仰ぎ、加蓮のその言葉は、虚しく響くばかり。
だから、俺はそんな加蓮にーー
八幡「ほれ」
加蓮「わぷっ」
一枚の書類を、顔に突きつけてやった。
加蓮「もう。なに、する…の……?」
その紙を見て、加蓮の表情が変わっていく。
書類には、こう書いてある。
『“シンデレラプロダクション アニバーサリーライブ”の参加メンバーの一人に、“北条加蓮”を推薦する事をここに明記する』
加蓮「こ、これって……!」
八幡「おめでとさん。お前はちゃんと選ばれたよ」
瞬間、何かが俺に向かって突撃してくる。否、それは分かり切っている。
加蓮が、俺に抱きついて来たのだ。
加蓮「やった! やったよ八幡さんっ! 私、ライブに出れるって!!」
八幡「知ってるよ! つーか、は、離れろ……!」
あまりに突然だった為、椅子から転げ落ちそうになるが、なんとか踏みとどまる。
興奮し切っている加蓮を押しのけ、ベッドに戻す。
…………。
……ふー。さすがはトライアド・プリムス1のむn…………いや、なんでもない。
八幡「落ち着け。熱ぶり返したりしたらどうすんだ」
加蓮「ごめんごめん。でも、すっごく嬉しくって!」
加蓮のその表情は、見ているこっちまで元気が出てきそうな、そんな笑顔だった。
それを見れただけで、教えた甲斐があったよ。
八幡「ホントはまだ発表じゃないからな。あんまし周りには言うなよ」
加蓮「それって……入院してる私に教えに来てくれたって事?」
八幡「……うっ」
いや、別にそういうわけじゃないよ?
ただこのタイミングで体調崩して、落ち込んでるだろうなーとかは思ってたけども。
お見舞いにはどっちみち来ようとは思ってたし? べ、別に、お前を喜ばせようと思ったわけじゃないんだからね!
と、懇切丁寧に説明したが、加蓮は嫌な笑みを浮かべるだけだった。
なんだその皆まで言うな的なしたり顔は。
加蓮「……ありがとね、八幡さん」
そして真顔になったかと思えば、微笑んでこんな事を言ってくる。
ホント、俺じゃなきゃ騙されてるぞ。
八幡「別に、お礼を言われるような事はしてねーよ。頑張ったのはお前だ」
だから俺は、いつも通りこう言ってやる。
純粋に、そう思っているからな。
……本当に、皆よく頑張った。
その後いくつか会話を交わし、その場を後にする事にする。
しかしその別れ際、加蓮はこんな事を言ってきた。
加蓮「……八幡さん。お願いがあるんだ」
その表情は、真剣でいて、どこか悲しげだった。
八幡「どうしたよ。そんな改まって」
加蓮「……凛を、よろしくね」
八幡「? なんだよ急に」
凛をよろしく……とは、また急だな。
そもそも、担当アイドルなんだから世話を焼くのは当然と言える。
しかし、加蓮が言いたいのはそういう事ではないようで。
加蓮「最近、あまり凛と会ってないでしょ?」
八幡「まぁ、な」
というか今週一週間会えないのだが、それを言ったら更に何か言われそうなので黙っておく。
加蓮「凛は……あの子は、あまり我が侭とか言わないからさ。仕方ないとか、仕事だからとかって、自分の気持ちを押さえ込むとこあると思うんだ」
八幡「……」
加蓮「まぁ、これは八幡さんにも言える事なんだけどね」
「似た者同士だよね」と言って笑う加蓮。
いや、別に今はそこはいいだろ。なんかハズイ。
加蓮「……だからさ、凛のこと、大事にしてあげてね」
八幡「…………善処する」
なんと答えたものかと考えた挙げ句、何ともぶっきらぼうな言い回しになってしまった。
しかし、加蓮はそれで満足したらしく、笑っていた。
……これも加蓮たってのお願いだ。
ここは素直に、受け取っておくとしよう。
加蓮「それじゃあ八幡さん。今日はありがとね」
八幡「いいって。……そうだ加蓮」
加蓮「ん?」
扉を閉める直前、このまま言われっぱなしも癪なので、お返しとばかりに俺も言ってやる事にする。
八幡「一応アイドルなんだから、むやみやたらに男に抱きつくのはやめとけよ」
加蓮「っ!」カァァ
瞬間、紅潮する加蓮。
俺は満足し、扉を閉めて病室を後にするのであった。
去った後の部屋からは、「もーう!」という声が響いたそうな。
お次は木曜!
皆さんの優しさが染み渡ります。しまいにゃ泣くぞ!
皆さんの優しさが染み渡ります。しまいにゃ泣くぞ!
乙!
どうしてこんなに加蓮はかわいいんだ!次回の更新まで全裸待機して待ってます。
どうしてこんなに加蓮はかわいいんだ!次回の更新まで全裸待機して待ってます。
乙!
おい>>630、ネクタイ忘れてるぞ
おい>>630、ネクタイ忘れてるぞ
最初の頃の更新ペースはコレぐらいだったような
これが>>1の本来の力ということか
これが>>1の本来の力ということか
清良さんは所見では読めないよな俺も最初せいらさんだと思ってた
華蓮が可愛かったです(小町並感)
華蓮が可愛かったです(小町並感)
今の>>1はポイント高い(小町並感)
ここで言ってる木曜は作中の一週間のことだろ 前のが水曜の話で次は木曜の話ってことでしょ
俺たちの>>1が帰ってきた!
ようやっとサイドMがスタートしましたねー
事前登録のおかげで、あまとうもゲット! 初期アイドルは薫くんをチョイス! え? どうでもいい? あ、はい。
今夜投下するよー
事前登録のおかげで、あまとうもゲット! 初期アイドルは薫くんをチョイス! え? どうでもいい? あ、はい。
今夜投下するよー
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