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元スレ比企谷「ぼっち過ぎて暇だからSAOやる」
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アクセルワールドとのクロスがあったら見たい。
個人的にはAWの方が好きなんで・・・
個人的にはAWの方が好きなんで・・・
アクセルワールドの主人公の絵とキャラが受け付けなくて読んだことないんだよね
しかも俺ガイルは全巻揃ってるけどSAOはアニメと昨日買ったプログレッシブ1しか知らないにわかだし
たぶん書かないと思うよ
では投下
しかも俺ガイルは全巻揃ってるけどSAOはアニメと昨日買ったプログレッシブ1しか知らないにわかだし
たぶん書かないと思うよ
では投下
疾きこと風のごとく、
徐可なること林の如くし、
侵略すること火の如く、
動かざること山の如し。
風林火山。それがクライン率いる、俺たちのギルドの名前だ。
当然この名前を決めたのは団長であるクラインだが、俺はこの名前を気に入っていた。軍の進退に関するもので、戦略の心得をつづったものだ。甲斐の戦国大名、武田信玄の言葉で有名な文章だが、実にSAOの世界観にあった名前だと思う。
……と、珍しく感心したが、クライン曰く、
クライン「なんかかっこよくね!」
らしい。うん、これ以上何も語るまい。
徐可なること林の如くし、
侵略すること火の如く、
動かざること山の如し。
風林火山。それがクライン率いる、俺たちのギルドの名前だ。
当然この名前を決めたのは団長であるクラインだが、俺はこの名前を気に入っていた。軍の進退に関するもので、戦略の心得をつづったものだ。甲斐の戦国大名、武田信玄の言葉で有名な文章だが、実にSAOの世界観にあった名前だと思う。
……と、珍しく感心したが、クライン曰く、
クライン「なんかかっこよくね!」
らしい。うん、これ以上何も語るまい。
風林火山を結成してから3週間が経とうとしていたが、俺達は一人も欠けることなくゲームを進めている。
俺たちの作戦は”いのちだいじに”。当然だ。このゲームでは一度でも命を落としたら、それで終わりになるからな。
実際この3週間で、早くも2000人近い死者が出ているのだ。……いや、いくらなんでも多すぎるだろ。なんでこんなに死んでんだよ、おかしいだろ。
このゲームに餓死はない。だから町から一歩も出ずに待ってる、ということも可能なのだ。実際町に残っている人の死者はほぼいない。つまり、死者のほとんどがゲーム攻略の最中に死んでいるということだ。
正直、これは情報が少なかったとか、装備が甘かったという問題ではないだろう。一番の問題は、”認識の甘さ”だ。
死んだら、終わり。これが本当の意味で分かっているのなら、細心の注意を払いながら、できるだけ多くの情報を集めてゲーム攻略に臨むだろう。だが、ソードスキルの使い方を知らずに死んだとか、βテスト時の情報を鵜呑みにして死んだとか、俺からしてみりゃありえない理由ばかりで死んでいる。
どんなにゲームが得意だろうが、βテスターだろうが、石橋を叩いて渡りやがれ。
……と言っても、冷静さを失った状態でそこまで考えられるやつがいなかったのかもしれない。だが、最近情報を集めていると、死者が出ているのはβテスターが情報やアイテムを独占しているからだ、という噂をよく耳にするようになった。いくらなんでも冷静さを失いすぎじゃねえか?
βテスターが真っ先に町を離れて行ったのは本当だ。だが、情報を独占なんてしていないし、それどころかとある情報屋が無償で攻略本を配布していたりもする。アイテムに関しては、そもそも簡単に独占できるもんじゃないだろう。
つまり、ただ先走って死んだ奴が多いってだけだ。
……………………
俺達のギルドは、順調にレベルを上げていた。
とくに団長であるクラインは、俺の情報を最大限活用してゲームに臨み、トッププレイヤーと名乗っても決して過言ではないほどの実力者になっていた。
俺も情報を集めながらそれなりにレベルを上げていったから、俺もそう言えるかもしれない。
俺は、ギルドに所属しながらも空いた時間に情報を集め続けた。ある時は情報を売ったり、ある時は交換したりしていったおかげで、情報不足に陥ることはなかった。
今、俺たちは新しい街で見つけた格安の宿に泊まっている。
SAOでの金の単位は円ではなく、コル。
この宿はなんと一晩20コル。泊まれるだけの部屋だが、相場は50コルなので恐ろしく安い。そして恐ろしくぼろい。
ここをクライン達に見せた時、全員が文句を言ってきた気がするがたぶん気のせいだろう。
クライン「……ヒッキー、お前最近寝てるか?」
俺が自分で作成した攻略情報ノートを眺めていると、心配そうな顔したクラインが、そう訪ねてきた。
比企谷「ああ、寝てるぜ」
2時間くらいな。正直、俺が睡眠時間を削って情報集めしなかったら、ここまでのレベルアップは不可能だったろう。
クライン「でもお前、いつもに増して目が腐ってるぜ?」
はっはっはクラインよ、俺とお前も軽口が叩けるくらいまで友好を深めることができてうれしいぞ。だが、目の話は止めてもらおうか。
比企谷「心配すんな、無理はしてない。それより、面白い情報が入ったぞ」
クライン「……面白い情報?」
腑に落ちない顔をしながらも、俺の情報が気になるだった。
比企谷「ああ」
俺はニヤリと暗黒微笑しながら返事をした。おい、引くんじゃない。いい加減慣れろ。
比企谷「1週間後、ボス攻略会議が開かれるそうだ」
俺がそう言った途端、目を見開いてこの話題に食いついた。
クライン「なんだって!?」
無理もない。SAOが始まって3週間も経つのに、ゲームの一層すらクリアされてないからだ。SAOのステージ”アインクラッド”は全部で100層、この調子ではクリアに何年かかるかわからない。だからこそ、”ボス攻略会議”という情報は、SAOクリアにつながる一つの希望となることだろう。
比企谷「確かな情報だ。俺はその会議に……」
クライン「その会議に、風林火山で乗り込むんだな!?」
いや、そうじゃないんだ。俺は途切れた言葉を続けるように、言い直した。
比企谷「俺はその会議についていって、ボス攻略に参加する」
クライン「……まさかとは思うが、一人で行くつもりか?」
笑いを含んだ表情から、一気に凄みのある表情に変化した。怖い。
だが、俺は怯むことなく、ハッキリと答えた。
比企谷「ああ、そうだ」
クライン「……! なんでだよ! 俺たちも行くに決まってんだろ!? お前だけに行かせるわけねえ!!」
この反応は予想できた。だから、あらかじめ答えも用意していた。
比企谷「ボス攻略で、6人もカバーできない。お前らは足手まといだ」
クライン「っ……!」
俺はこういうところでオブラートに包んだ台詞を言わない。命にかかわることだ、はっきり言わなくてはならない。
風林火山のレベルが上がったといっても、全員がレベルアップしたわけじゃない。俺とクラインが抜きんでているだけで、他のメンバーは並よりちょっと上くらいだ。クラインも口には出さないが、俺についていけるよう、結構な努力をしている。
比企谷「ああ、そうだ」
クライン「……! なんでだよ! 俺たちも行くに決まってんだろ!? お前だけに行かせるわけねえ!!」
この反応は予想できた。だから、あらかじめ答えも用意していた。
比企谷「ボス攻略で、6人もカバーできない。お前らは足手まといだ」
クライン「っ……!」
俺はこういうところでオブラートに包んだ台詞を言わない。命にかかわることだ、はっきり言わなくてはならない。
風林火山のレベルが上がったといっても、全員がレベルアップしたわけじゃない。俺とクラインが抜きんでているだけで、他のメンバーは並よりちょっと上くらいだ。クラインも口には出さないが、俺についていけるよう、結構な努力をしている。
クライン「なら、俺だけでもついていく。俺なら足手まといにならねえだろ?」
……この反応は予想してなかった。
だめに決まってんだろ……
比企谷「……いいか、言っておくぞ? 俺は細心の注意を払うが、ボス攻略が成功するなんて保証はない。それどころか、全滅の可能性だってある。クライン、お前は風林火山の団長だろうが。ここで死んだら、他の5人はどうなる?」
クライン「…………でも、死ぬ危険があるところに、お前だけをいかせれねえよ」
比企谷「だが、俺がここで参加しないなんてありえない。俺がソロプレイヤーのままでも、参加していたはずだ」
クライン「…………」
この言葉も嘘じゃない。俺はもともとぼっちだが、今はこのリア充チームに入れてもらっている。
ボッチならボッチらしく、何も言わずに行こうとも考えたこともある。
だが、何も言わずに居なくなるよりは、説明してから行きたかった。ギルドに入ったからには筋は通したいからな。
反論がないから、俺は勝手に”納得した”と解釈した。
……だが、
「俺たちのことなら、心配しなくていいぜ? 団長、ヒッキーについて行ってやれ!」
思わぬ第三者が現れた。いや、振り向くと風林火山メンバーの残り全員がそこにいた。
比企谷「……何を・・・・・・・?」
「俺たちが足手まといになるのは、そのレベル差が物語ってるから無理についていったりはしない。でも、団長がヒッキーのことを心配する気持ちが分からない訳じゃねえ」
クライン「お前ら……!」
「俺たちは団長やヒッキーが思ってるほど柔じゃないぜ! 安心していって来い!」
「ああ。でも、必ず生きて帰ってこいよ!」
お前ら、勝手に何を言ってるんだ。
…………いや、勝手なのは俺か。
こいつらは、俺が本気でゲームクリアを目指していることを知っている。だから、俺を止めたりしないんだ。
そして、クラインが俺のことを本当に心配している、ということを、俺は知っている。
だから、俺もクラインを止めたりできない。
クライン「ああ、必ず生きて帰る。約束するぜ! ヒッキー、そういう訳だ。やっぱり俺も行くぜ?」
……俺は、本当に”いいやつら”に恵まれちまった。
だが、この優しさは不思議と嫌じゃなかった。
比企谷「…………わかった。だが、危なくなったら逃げるからな」
クライン「あたぼうよ! 命あってのものだねだからな!」
こうして、俺とクラインはボス攻略会議に参加することになった。
小町、待ってろ。俺は絶対に帰ってみせる。フラグじゃないぞ?
これ性別を変えればクール系美少女ヒッキーをクラインが攻略してるな。
風林火山って実際化け物ギルドだよな、後発で攻略組入ってるし
その上誰も死なせてないとかすごすぎる
その上誰も死なせてないとかすごすぎる
攻略会議でキリトに確実に話しかけるだろうから、アスナ含め4人PTでボス攻撃班に入れる可能性もあるのか
そしたらビーターが生まれない可能性もあるな
そしたらビーターが生まれない可能性もあるな
6時に一回更新するよ
もっと感想書いてもいいのよ?
ボッチネタって書いてて尽きることない不思議
なぜなら
もっと感想書いてもいいのよ?
ボッチネタって書いてて尽きることない不思議
なぜなら
お前ら暇なら、ボッチあるあるでも書いてけよ!
俺? 暇だよ。ボッチだからな!
投下
俺? 暇だよ。ボッチだからな!
投下
SAOは何も、戦闘がすべてじゃない。
ところどころに遊び心や童心をくすぐるイベントが散りばめられている。まあ、茅場がすべてを創ったわけじゃないに決まっているし、そういう要素をわざわざ避けて通ったりしない。
それに、そういう遊び心に癒しを求めるプレイヤーも多いのだ。というか、俺もだ。戦闘ばかりじゃ疲れちまうしな。
だが、そういう情報を持っているプレイヤーは意外と少ない。こんな状況じゃ、ゆっくり探索する余裕はないのだろう。だから、あえて俺はそういう情報を集めて、有効活用していた。
あの格安の宿を離れてから一週間後、つまりSAO開始から一カ月がたった今、俺とクラインはトールバーナと言う街の、噴水広場に来ていた。ボス攻略会議の集合場所である。
今の時刻は午後3時。集合時間は午後4時だから、一時間も前だ。
なぜ、こんな早くに来たかと言うと、曲がりなりにもボス攻略に参加する連中と情報交換をしておきたかったからだ。
正直、俺からほかの連中に話しかけるのは今でも抵抗がある。だが、今の俺には伝家の宝刀、”クライン”が付いている。
クライン「よう、アンタたちもボス攻略に来たのか?」
「ああ、って事はお前らもだな」
クライン連れてきてよかったぜ! ここまで円滑に情報収集が進んだことはない!
だが、俺とクラインのコミュ力の差がここまであると思ってなかった。……別に悔しくねえよ? あ、また別のやつに声かけてる。すごいなー。
ところどころに遊び心や童心をくすぐるイベントが散りばめられている。まあ、茅場がすべてを創ったわけじゃないに決まっているし、そういう要素をわざわざ避けて通ったりしない。
それに、そういう遊び心に癒しを求めるプレイヤーも多いのだ。というか、俺もだ。戦闘ばかりじゃ疲れちまうしな。
だが、そういう情報を持っているプレイヤーは意外と少ない。こんな状況じゃ、ゆっくり探索する余裕はないのだろう。だから、あえて俺はそういう情報を集めて、有効活用していた。
あの格安の宿を離れてから一週間後、つまりSAO開始から一カ月がたった今、俺とクラインはトールバーナと言う街の、噴水広場に来ていた。ボス攻略会議の集合場所である。
今の時刻は午後3時。集合時間は午後4時だから、一時間も前だ。
なぜ、こんな早くに来たかと言うと、曲がりなりにもボス攻略に参加する連中と情報交換をしておきたかったからだ。
正直、俺からほかの連中に話しかけるのは今でも抵抗がある。だが、今の俺には伝家の宝刀、”クライン”が付いている。
クライン「よう、アンタたちもボス攻略に来たのか?」
「ああ、って事はお前らもだな」
クライン連れてきてよかったぜ! ここまで円滑に情報収集が進んだことはない!
だが、俺とクラインのコミュ力の差がここまであると思ってなかった。……別に悔しくねえよ? あ、また別のやつに声かけてる。すごいなー。
だが、俺の狙いはこれだけじゃないんだぜ?
俺はほどほどに情報収集した後、クラインにパンとクリームを渡した。
パンは1コルで買える、どこにでも売ってある普通のパンだ。
しかし、クリームはどこにも売ってない。これは、とあるクエストのクリア報酬なのだ。俺はクリームを、この1週間のうちに大量に手に入れておいた。
……すべては今日のためだ。
クライン「お、サンキューヒッキー! ちょうど腹減ってたんだ!」
比企谷「おう、食え食え。これから忙しくなるんだ、体力つけないとな!」
別に食ったからと言って空腹感が紛れるだけで、体力ゲージが上がるわけじゃない。
だが、俺はできるだけわざとらしく、大きな声でそう言った。
比企谷「やっぱクリーム付けて食うと全然違うなぁ! 味気ないパンが嘘のようだぜ!」
クライン「……? ああ、そうだな」
俺がそういうと、周りからゴクリ、という音がした。
「な、なあ。そのクリームってどこで売ってるんだ?」
釣れた!!
比企谷「どこにも売ってないぞ。クエスト報酬だからな」
「そんなクエストがあったのか……」
比企谷「ああ。だが、今俺は結構な量を持ち合わせていてな、タダであげてもいいぜ?」
「なんだって!? 本当か!?」
比企谷「ああ、遠慮なくもってけ!」
「ありがとう、恩にきる!」
俺がクリームを渡すと、そいつは仲間のほうへ駆けて行った。
この会話を隣で聞いていたクラインは、思いっきり首をかしげていた。……言いたいことがあるなら言ったらどうだ?
クライン「ヒッキーがただで物をあげるなんて、信じらんねえ……俺は夢でも見てんのか?」
そこまで言うか。
クライン「熱でもあるんじゃないのか? ヒッキーらしくないぞ!」
一回親切を見せただけでこの反応かよ。……まあ、お前も俺をなかなか理解しているようで安心したぜ。
そこまで聞いて、俺はタネあかしすることにした。
クライン「ヒッキーがただで物をあげるなんて、信じらんねえ……俺は夢でも見てんのか?」
そこまで言うか。
クライン「熱でもあるんじゃないのか? ヒッキーらしくないぞ!」
一回親切を見せただけでこの反応かよ。……まあ、お前も俺をなかなか理解しているようで安心したぜ。
そこまで聞いて、俺はタネあかしすることにした。
比企谷「クライン、お前はこのクリームを使い始めてから、普通の状態のパンを食べる気になったことがあるか?」
クライン「え? いや、そういえば必ず使ってるな。それがどういう……っ。ああ、なるほど……」
比企谷「理解が早くて助かるぜ」
このクリームを使ったやつは今後パンを食べる時、必ずこの味を思い出すだろう。そして思うはずだ。”またあのクリームを使いたい!”とな。そして今晩あたりに俺を訪ねてくるはずだ。「クエストの情報を教えてくれ」と。
俺が金を取るのはそこ、つまりクエスト情報だ。あいつらはこの味を知ってる分、金を出し惜しむことはないだろう。しかも、俺は一度ただでクリームを渡している。情報を金で売っても文句は言えないはずだ。クリームを金で売るより、はるかに多くの金を稼げるだろう。ふふふふふふふふ。
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