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    元スレ比企谷「ぼっち過ぎて暇だからSAOやる」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - SAO + - 俺ガイル + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    慣れないことはするもんじゃない。 
     
     
    高校の入学式に向かう俺の前に、突如車に轢かれそうな犬が現れる!
     
     
    俺は反射的に、何処かの物語の主人公のようなヒロイックな行動をとった。つまり、犬を助けるべく車の前に飛び込んだのだ。
     
     
    しかし、現実は甘くない。俺の中にいる何かが目覚めるわけでも、奇跡の力で助けられるわけでもなく、ドンという鈍い音を立てながら、俺は車に撥ねられた。
      
     
    まあ、犬は無事だったそうだし、俺も死ななかっただけ運が良かったのかもしれない。ただ、全治3週間と言う長い期間が、微分子レベルで存在していた”友達をつくれる可能性”を潰してしまったようだ。
     
     
    中学時代のボッチライフを繰り返さないために、わざわざ同じ中学のやつらがいかない高校にしたが、無駄になってしまった。いや、そもそも事故にあわなくたって友達ができなかった可能性もあるけどな! 実際できない気がする。あれ、もしかしてたいして変わらないんじゃね?
     
     
    そう考えたら、友達を作る努力をはじめからあきらめることで、無駄な努力をせずに済んだのかもしれない。おお、俺って超ポジティブじゃん。
     

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1395900754

    2 = 1 :

    ともあれ、ぼっちは暇である。部活もしてないし、勉強以外することがないから成績がどんどん上がっている。数学? 知らない子ですね……。そんな時、いや具体的には高校1年生の11月6日に、妹の小町がとあるゲームをもってきたのだ。
     
     
    そのゲームの名前は、「ソードアート・オンライン」である。
     
     
    俺自身ゲームはそれなりにやってきたが、このゲームは今までのものとは全く異質なものらしい。なんでも、なーぶぎあ?なーヴぎあ?と呼ばれるヘルメット型ハードを通して意識ごとゲームに入り込めるという何とも未来的なものなのだ。
      
     
    ゲームの中に入り込めるなんて誰でも一度はやってみたいと思うだろうが、このゲームは価格にして10数万円であり、とても俺が買える代物ではなかった。だが、小町が親父におねだりしたところあっさりと買ってもらえたらしい。親父、マジで小町に甘すぎだろ……。
     
     
    まだ小町はやったこと無いらしいが、年中暇な俺のために使わせてくれることになったのだ。やっぱ妹ってマジ天使。
    天使さん憐みの目でこっちを見ないでください。
     
    ベータテストが終わり、今日が正式稼働日である。ソフトがどういった経緯で発売日当日に手にできたかは知らないが、親父の小町愛による努力だと考えると、どうでもいいことだ。どうせ発売日からできるならラッキーだと思ってやるだけさ。割と楽しみだしな。

    3 = 1 :

     
     
    よし、どうでもいい前置きはその辺にして、俺はゲームを始めることにしよう。ハンドルネームは……ヒキガエル?ヒキコモリ?ヒッキー?なんでこんな悲しいものばかり浮かんでくるんだ……まあ、あまり気取ったものや痛々しいものにすると黒歴史になっちまうし、無難に「hiki」でいいか。
     
     
    中学の頃アンケートの名前の記入で「ブラック・ナイト」と書いたのがクラス全員にばれたのは今となってはいいトラウマです。
     
      



    比企谷「……リンクスタート」
     
     
     
     
     
    いやなことを思い出していたからなのか、自分でもびっくりするくらいの低い声が出た。暗すぎだろ、俺。これから楽しいゲームをやるんだ、テンション上げていこうぜ!
     
     
     

    4 = 1 :

    まずはアバター作成か。
      
     

    「アバター」とは、ゲーム内における自分の姿である。アバターは自由に設定でき、高身長であったり、イケメンであったり、美人、虚乳、色黒、赤髪、澄んだ眼、鋭い眼、腐ってない目などと自由に設定できる。現実でいくら腐った眼をしていようが、ゲーム内では腐ってないことにできるのだ。
     
     
    こうして澄んだ眼をしたイケメンアバターが誕生した。小町にバレたら軽蔑されたりしてな……いや憐みの目で見られる気がする。むしろ現実逃避する俺を見て泣かれるまである。
     
     
    ソードアート・オンライン、略して「SAO」。
    基本的に武器は接近戦用武器のみで、魔法なしのMMORPGである。
    澄んだ目でゲーム内を見渡せば、そこは現実と言われても不思議じゃないほど美しいグラフィックの世界が広がっていた。いや、たぶん現実よりも美しい風景かもしれない。よくもここまで作り出せたもんだ。
     
     
    景色を楽しむのもいいが、とりあえず町に入ってみるか。ああ、歩いていても本当に現実と変わらないな。もうここが現実でいいんじゃないかな。目が腐ってないし。町の中もRPGゲーのような町並みがしっかりと作られているみたいだ。
     
      

    5 = 1 :

    ………………
     
     
    しばらくは、黙々と街中を探索した。
     
     
    このゲームを少しやってみてわかった事がある。それは情報の有用性とその格差だ。戦闘をする前に始まりの町をぶらついて情報を集めようと思っていたが、NPC以外に、特定のプレイヤーが多くの情報を持っていることがわかった。
     
     
    それはβ版テスター。奴らはサービス前からSAOをプレイしているから、一般プレイヤーよりも多くの情報を持っている。もしかしたらβ特典の装備なんかもあるかもしれない。まあそれはネットゲームにはよくあることだし、とくに不思議にも思わない。それに、こんな大型MMOなら、差なんてすぐに埋まるはずだ。
     
     
    だから、俺はまず情報集めに専念することにした。βテスターだったり、ガイドブックだったり、NPCからも多くの情報を仕入れる。これが一番ゲームを進めるのに効率がいい気がする。ボッチパーティーならこんな地味な作業が許されちまうんだぜ! ボッチ最強!

    6 = 1 :

     
     
     
     
     
    「また聞きたいことがあったら、いつでも呼んでくれ」
    比企谷「ああ、サンキューな」
      
      
     
     
     
      
    思い立って情報集めすること4時間、俺の持つ情報処理能力(笑)が火を噴いた。まあ、実際結構な量の情報が集まったわけだが、”支えな豆知識”から”討伐・攻略方法”までと幅広い情報である。
    この調子で集めていけば情報屋でも開けるかもしれないな……。
     
     
    とりあえず情報集めはこんなもんにして装備をそろえるべく、武器屋に入った。いや、入ったはずだったが、俺は武器屋ではなく、広場にいた。 
     
     
    ……バグか? 
     
     

    7 = 1 :

    と、思ったがそうじゃないらしい。広場には俺の他に、たくさんの数のプレイヤーがいた。うわぁ、人がゴミのようだ。どうやらSAOの管理者によって集められたらしいな。だが、みんな口々に「ログアウト」と言う言葉を発しているのが気になった。……ログアウトバグでも発見されたのか? 
     
     
    あれ? メニューにログアウト自体なくね? さっき見たときはあったはずだぞ。
     
     
    ははあ、この不具合についての説明があるわけだな。SAO管理者もついてないな、初日からこんなバグが出ちまうなんて。 
     
    いや、俺が暇人でよかったよ。現実でも別に約束も用事もない。なんならこれから3週間はないからな!なんか泣きたくなってきた。
     
     
    そうこうしていると、上のほうから”warning"と書かれた無数のウィンドウが現れた。
     
     

    8 = 1 :

    うわ、空、赤!エフェクトが気持ち悪い感じになってんぞ。恐怖を助長してどうするんだよ、つーか怖いんでやめてください。これじゃプレイヤーを逆なでしちまうんじゃねえか?全然謝罪のふいんき(なぜか変換できない)じゃねえんだけど!
     
     
     
     
     
     
                   ・ ・ ・
    ???「プレイヤーの諸君、わたしの世界へようこそ」
      
     
     
      
     
     
     
      
    怖!なんだこの演出!上空にでっけえアバターが浮いてんだけど!……ん?”わたしの世界”?
     
     

    9 = 1 :

     
     
    ???「私の名前は茅場晶彦。今この世界をコントロールできる唯一の人間だ」
      
      
     
     
     
    なんでそんなに偉そうなんだよ! 不具合の謝罪しろよ! ってあれ?茅場ってあれか?このゲームの……ええっとあれだ、開発者だ。
    ……なんだか嫌な予感がする。
    俺の危険回避センサーがさっきからずっと振りきっている。周囲もざわついていて、「イベントか?」とかいってる連中もいた。こんな現実に支障をきたすイベントがあってたまるかよ。 
      
     
     
     
      
    茅場「プレイヤーの諸君は、メインメニューからログアウトボタンが消滅していることにすでに気付いていると思う。しかし、これはゲームの不具合ではない。SAO本来の仕様である」
     
    比企谷「…………」 
     
     

    つまり、どういうこと? ログアウトできなくしたってことか? 
    集団催眠による監禁かなんかか? 俺の親、身代金払ってくれるだろうか……。いや、落ちつけ俺。とりあえず最後まで聞こう。
     

    10 = 1 :

     
     
     
      
     
    茅場「諸君はゲームから自発的にログアウトすることはできない」
      
     
     
     
      
    周囲のざわつきが一層大きくなった。
    やはり、ネットワーク監禁みたいなものか。新しい技術が生まれるたびに犯罪の方法が増えるんじゃ人類の発展は難しいな。
      
     
    だが、まてよ。自発的じゃなくて外発的ならいいんだろ?
    一人暮らしだと無理かも知れんが、現実で誰かがヘルメットはずしてくれりゃログアウトできるじゃねえか。はっはっは、甘いな茅場、お前の監禁方法には穴があるぜ! 

    11 = 1 :

     
     
     
    茅場「また、外部の人間の手によるナーヴギアの停止、あるいは解除もあり得ない」
      
    茅場「もしそれが試みられた場合、ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる」
      
      
     
     
    穴無くなったわ。……え?ちょっと待てそんなんじゃ外部の人間が無理やりはずしたら死ぬってことだろ? こんなに数がいりゃ絶対何人か死んじまうんじゃねえか?
      
     
    周囲のざわめきがうるさくてろくに考えられない。頭をフル回転させて現状理解しようとするが、茅場は間を空けることなく淡々と話を続けた。


    12 = 1 :

     
     
     
      
    茅場「残念ながら、現時点でプレイヤーの家族・友人などが警告を無視し、ナーヴギアの強制除装を試みた例が少なからずあり、 その結果、213名のプレイヤーが、 アインクラッドおよび現実世界からも永久退場している」 
     
     
     
    比企谷「……は?」
      
     
    ちょっとまて。いや、何を言ってるんだこいつは。永久退場って、死んだってことか?
    ……ふざけんなよ。なに人のせいみたいなこと言ってんだよ。どう考えても殺したのはお前じゃねえか。ここまでの間の213人はまるっきり無駄死にじゃねえのか。誘拐かなんかは知らねえが人質を取るにしてももっと安全なやり方はなかったのかよ。 
      

     
     
    茅場の周りに数個のウィンドウが浮き出した。ニュース画面のようだ。
     

    13 = 1 :

     

    茅場「御覧の通り、多数の死者が出たことを含め、この状況をあらゆるメディアが報道している。よって、すでにナーヴギアが強制的に解除される危険は低くなっているといってよかろう。諸君らは、安心してゲーム攻略に励んでほしい」
     
     
     
     
    人が無意味に死んでるのに、何が安心できるっていうんだよ。いや待て、今こいつは何と言った? ゲーム攻略? こんな状況でゲームやるわけねえだろ。何を言ってんだ? 
      
     
     
     
    茅場「しかし、十分に留意してもらいたい。今後一切ゲームにおいてあらゆる蘇生手段は機能しない。HPが0になった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し、同時に、諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される」
      
     
     
     
    だから、何いってんのこいつ。ゲームなんてしねえって…………いや、もしかしてこいつ…… 
     
     

    14 = 1 :

      
     
     
     

     
     
     
    茅場「諸君らが解放される方法はただ一つ、このゲームをクリアすればよい」
     
      
     
     
     
     
     
    ……なんてこった。
      
      

    15 = 1 :

      
    こいつの目的は監禁して身代金をとる事じゃなく、人間を使った本格的RPGをさせるためって事か。人を殺すのに躊躇ない分、誘拐犯よりもたちが悪いじゃねえか! 俺たちは、こいつの快楽に命がけで付き合わされるということか?ふざけんじゃねえぞ。
      
     
    無理やり人を捕まえずに、遊び相手くらい自分で探しやがれ。俺はボッチだが、遊び相手がいなかったからと言って無理やり付き合わせたことはねえぞ。
     
     
    周囲から「ふざけんな!」とか「いい加減にしろ!」といった声が聞こえてくる。もっともだ。しかしそんな言葉が届くとは思えない。こんなことをやってのける人間の頭が正常なはずがないからな。
     
     
    そして周囲から「アイテム?」「プレゼント?」という声も聞こえてくる。やべえ話聞いてなかった、何の話?
     
     
    そう思った瞬間、周囲が光に包まれた! って、俺もかよ……!
     
     

    16 = 1 :

    …………
    数秒後、光が収まり、周りを見渡せるようになった。
    いったい何が起こったんだ? と、考える間もなく、周りが騒ぎだした。
     
     
     
     
    「なんで?俺の顔がアバターじゃなくなってる!?」
    「お前男だったのかよ!」
    「17って嘘かよぉ!?」
    「お前キリトか!?」
    「お前はクライン!?」
    「俺の美貌を返して!!」
      
      
     
     
    つまり、アバターが現実の姿に変えられたということか。プレイヤー間による公開処刑。
    俺はここで初めて、ボッチでよかったと思った。鏡を見るまでもなく、俺の目は腐っていることだろう
    …………ギャップを知る人間は俺の周りにいない。


    だが、何のためにだ?ゲーム鑑賞したいならアバターは現実世界のものじゃ意味なくねえのか?いや、現実的にさせるためにそうした、と考えるのが妥当か。
     

    17 = 1 :

     
     
     
     
     
    茅場「私の目的はすでに達せられている。この世界を作り出し、観賞するためのみ、私はSAOを作った」
    茅場「そして今、すべては達成せしめられた」
      
     
     
     
      
    おい待てよ、好き勝手言いやがって! 手前の目的なんか知るか! 俺は部屋に戻るぞ!
     
     
    何を考えても口から言葉になることはなかった。むしろ、まったく動けなかった。
     
     
     
    茅場「以上でSAOのチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の健闘を祈る」
      
     
     
     
     

    18 = 1 :

      
     
     
     
     
    茅場のアバターは煙とともに消えた。俺を含めて周りのプレイヤーは、そのまま虚空を見上げて呆然としていた。
      
      
    ……いったいどうしてこんなことに、なってしまったんだ。
    小町のやつが心配しちまうかもしれないな……外部にメッセージ送る方法はないんだろうか……。
      
     
    周りは徐々に絶望の声をあげ、騒ぎ始めていたが、俺はその場から動くことができなかった。
     
     
     
     
      
     
     
     
     
     
     

     

    19 = 1 :

    とりあえずここまで

    20 :

    続けて

    21 :

    佐藤カス樹(笑)・・・じゃないだと!?

    23 :

    「ふいんき」じゃなくて「ふんいき」な
    期待してる

    24 :

    面白い頑張れ

    25 :

    結構おもろい

    26 :

    ヒッキーは攻略組じゃなくてソロで細々やってそうだな

    27 :

    そもそも、危険なフィールドに自ら出ていかないと思うが

    30 :

    ………はぁ

    31 :

    床暖の佐藤一輝かいな(笑)

    36 :

    なにこれ俺得
    期待してます

    37 :

    面白そうだが八幡にはログホラのが合ってる気がするw

    38 :

    しろえ乙

    42 :

    八幡武器何使うのかねー

    43 :

    これは期待だな

    45 :

    八幡は攻略とかはキリトとか優秀なプレイヤーに任せて、自分の身を守れる程度に強くしてひっそり暮らしてそう。

    47 :

    騒動から約1時間が経過し、俺はようやく動き始めた。茅場が言っていたことが本当だと確信したからだ。
     
     
    本来なら夕食の時間であり、たとえゲームをやっていても小町に無理やり起こされるはずだ。しかし、俺は未だゲームの中にいる。つまり、現実世界でナーヴギアをはずして死んだ人が、本当にいるということだ。
    1時間という長い時間のおかげで、なんとか自分の陥っている状況を理解することができた。
      

    いや、理解せざるを負えなくなったというのが正しいか。
       

     
    とりあえず俺は……何をするんだ?
    今わかっていることは誰かがゲームをクリアすれば現実に戻れるってことくらいか。
    なら、俺はどうしたらいい?
     
     
    とにかく、何かしてないと落ち着かない。
    いつまでもここで突っ立って時間を無駄にするよりは、再び街を見回ってみる方がいいだろう。

    48 = 1 :

    俺は歩きながら、自分の情報処理能力をフルで使い、やるべきことを絞り出すことにした。
     
     
     
     
    一つ目。
    誰かがゲームをクリアするまで、もしくは現実で何らかの対処がとられるまで、
    できる限り安全な状態で待つ。
     
     
    俺的には、最善の策かもしれない。
     

     
     

     
    二つ目。
    自分でゲームをクリアする。

     
    死ぬリスクを犯してか? 



     
     
     
    三つ目。
    諦めて死ぬ。論外だ。三つ目はなし。

    49 = 1 :

    簡単に言い換えると、自分でやるか人任せにするかの問題だ。

     
    なら、当然人任せにする。俺よりゲームが上手いやつなんて腐るほどいるだろうし、そいつらに任せた方がいいだろう。
    餅は餅屋だ。

     













    …………いや、なにか大事なことを忘れていないか?
     
     
     
     
     
     
     
     
    そうだ。小町の事だ……。

    50 = 1 :

    あいつは俺が暇でかわいそうだから、とかいう理由で俺にSAOをやらせてくれた。
    今考えたら、こんな危険な目に会うのが小町じゃなくてよかった。
     
     
    だが、小町はそう思っていないだろう。そういう奴だ。
    俺以上にしっかり者で優しいやつだからこそ、俺にゲームを貸したことを後悔してるだろう。
    あいつが悪いわけじゃないのに、あいつは自分を責めちまう。
     
     
     
     
    …………だったら俺は、小町が心配しないようにしないといけない。 





    俺は改めて、自分の状況を整理した。”現実世界も含めた、自分の状況”を、だ。



    そして、自分のこれからの行動を決めた。


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