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元スレ京太郎「タイム…リープ!?」
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・京太郎スレです
・安価はありません
・ほぼ完成しています
・グロ描写はありません
・おまけでエロ描写があるかもしれませんが、基本無しです
では少しずつ始めていきます
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1390033543
??「おやおや、これは」
京太郎「」
_________
_____
__
京太郎「んん…」
??「気づいたかい。どこか痛むところとかは?」
妙齢の女性だ、どことなく気品がある。だがおもちはない
京太郎「ええと…体の方はなんともないんですが。この状況は…」
??「あんたうちの目の前に倒れていたんだよ。体には異常がないみたいだったから救急車は呼ばなかったけどね」
京太郎「そう…なんですか。助けていただいてありがとうございます」
??「どういたしまして。で、あんた名前はなんていうんだい?」
京太郎「須賀京太郎といいます。清澄高校の1年生で麻雀の全国大会に来ているんです」
??「全国、大会…?」
京太郎「ええ、まっ僕はただの雑用なんですけどね」
??「うーん…?そういえばどうしてあんなところに倒れていたんだい?」
京太郎「ええと、確か部長に買出しを頼まれて、外を歩いていたのは覚えているんですけど……」
??「倒れた理由はよく分からない、と」
京太郎「まあそうですね、たぶん疲れがたまっていたんだと思います」
??「なるほどね。ところで須賀君、あんたその格好は寒くないかい?羽織るものなにか貸そうか?」
京太郎「え?いえ体が丈夫なのが取柄なんで心配には及びませんよ」
??「そう、かい。うーん、なるほどねえ…」
??「でも体の方は大丈夫そうでよかったよ。あんまり時間をとらせてもあれだし、そろそろ行くかい?」
京太郎「はい、みんなも待たせていると思うんでもう行きます」
京太郎「このお礼はいつか必ず…お名前と電話番号だけ教えていただいてもかまわないでしょうか?」
??「私は熊倉トシ。電話番号は――だよ。それよりも須賀君、もしかしてあんた…」
京太郎「?」
トシ「……いや、なんでもないよ。気をつけて行ってらっしゃい。あと困ったことがあったらまた来なさい」
京太郎「はい!では失礼します。ありがとうございました!」ペコリ
__________
______
__
30分後
ピンポーン
トシ「ハイハイ、どちら様?」
京太郎「すいません、須賀京太郎です。困ったことがあったのでまた来ました」
トシ「来ると思ったよ。とりあえずお入り」
京太郎「あの変なこと聞くようですいません、ここってどこですか?」
京太郎「それに、なんというか古臭いとういか、いや失礼…なんだか懐かしいレトロな町並みですし」
京太郎「いったい何がどうなっているのかさっぱりで……」
京太郎「さっきの口ぶりからするともしかしたら何かご存知じゃないんですか?」
京太郎「何でもいいんです、教えてください!!」
トシ「まあとりあえず落ち着きなさい。ここは、茨城県だよ」
京太郎「……へ?」
トシ「麻雀の全国大会の会場である東京都からはだいぶ離れている」
トシ「しかし、さっき須賀君は麻雀の全国大会に来ていると言っていたね」
トシ「さらに今の季節は冬、そしてどう見ても須賀君、君の服装は夏服のそれだね」
京太郎「……はい」
トシ「普通の人ならこの季節にそんな格好はしないよ」
トシ「さて一つ、こちらから質問してもいいかい?今は西暦何年だい?」
京太郎「……20××年のはずです」
トシ「そうかい、やっぱりね。でも残念ながら今は20△△年、つまり君の言った年より12年も前なのさ」
トシ「まさかと思うかい?でもそろそろ君も気づいているはずだよ。君の身に一体何が起こったのか」
京太郎「……」
トシ「答えは単純、君は時空を越えたんだよ。いわゆるタイムリープというやつさ」
京太郎「タイム…リープ?」
そんなアホな、と思ったが口には出せなかった
だってこの部屋の、いやこの部屋だけじゃない
外の様子、人の服装、携帯電話、電子機器、世間話の内容、それらは明らかに過去のものだったから
だから黙ることしかできなかった
トシ「とりあえず、こんなところかね。何か質問あるいかい?」
京太郎「ええと…すいません、話の内容は分かるんですが、いまいち実感がわかなくて」
トシ「そりゃあそうかもしれないね」
トシ「まあでも、そんなに気に病むことはないよ。君くらいの年頃の子にはよくあることなのさ」
京太郎「え゛?そ、そういうもんなんですか……?」
芳山和子みたいなことを言うな
トシ「まあね。実は私は多少の知識ぐらいなら持っているんだよ」
トシ「君だって麻雀をやるなら見たことぐらいあるだろう」
トシ「この世の中には常識では説明のつかない力、いわゆるオカルトが存在するのさ」
トシ「そういうものの一種と考えれば、理解できないこともないんじゃないのかな?」
まあ分からなくもないが、なんだか煙に巻かれた気もしなくもない
しかし、現状頼れるのはトシさんだけだ
京太郎「まあなんとなくは理解しました。けどじゃあ、僕はこれからどうすればいいんでしょうか?」
トシ「とりあえずは、ここでの生活に慣れることだね。ということで暫くはうちにいなさい」
京太郎「うぇっ、いいんですか。自分で言うのもなんですけど、僕明らかに不審者ですよね?」
トシ「不審者か、ははは、そりゃそうだ。でも大丈夫、私の人を観る目は確かだからね」
トシ「それに迷える青少年を導くのも年寄りの仕事のうちさ」
トシ「でもタダで住まわすことはできないよ。家事の手伝い、それと私が買い物に行くときは必ず付き合うこと」
トシ「この二つだけはしてもらおうかな」
京太郎「そんなことでいいんですか?それなら家事でも買い物デートでも何でもしてみせますよ!」
トシ「デートだなんて嬉しいことを言うねえ。まあでもよろしく頼むよ、"京太郎"」
京太郎「こちらこそよろしくお願いします、"トシさん"!!」
その後、いろいろと細かいことを決めなければならなかった
まず設定として、俺はトシさんの孫ということになった
そして変な誤解を避けるため、俺は熊倉京太郎と名乗ることにした
少々語呂が悪い気もするが、まあ我慢しよう
元の時代に帰る方法だが、それはトシさんが調べてくれるらしい
なんでも、トシさんはそっち方面のことには詳しいらしいのだ
俺にはどうしようもないことなので、これについてはトシさんを信じるしかない
またトシさんの助言で、元の時代のことはなるべく言わないようにと釘を刺された
もちろん、トシさんに対してもだ
どんな発言が未来に影響を与えるか不明確だからだ。注意するに越したことはない
また、なんと信じられないことに学校に通えることになった
俺としてはニート生活を満喫したい気持ちでいっぱいだったのだが…
トシさんはその人脈をフルに活用し、俺を近隣の高校にねじ込むことに成功したのだ
戸籍とか住民票とかどうしたんだろうか?トシさんにそのことを聞くと
「世の中には知らないことが良いってこともあるんだよ」ニコ
と言われた。トシさんあなた一体何者なんですか…
そんなこんなで、俺の新しい生活がスタートした
大丈夫かなぁ……
原作から12年前だとすこやん達が高校生時代の頃だっけか
とりあえず続きお待ちしております
とりあえず続きお待ちしております
茨城とかすこやんピンポやん
タイムリープって精神だけってイメージだった
タイムリープって精神だけってイメージだった
タイムリープはなかったがプロたちと同世代設定ってのは何個か見た覚えが
12年じゃそこまでレトロな感じはしないと思うが、これは茨城の景色を言っているのだろうか
どうでもいいかも知れないけど、舞台は2001年から2002年辺りを想定して書いてます
――3月
この2ヶ月弱の間にこちらの生活にはだいぶ慣れることができた
すべてはトシさんのおかげと言っても言い過ぎにならないだろう
本当に感謝している
お金のことを話すと、「気にしなくていい」と一蹴されてしまったことがある
だから元の時代に戻ったら全力でお礼をするつもりだ
12年という歳月は中々長いもので、色々と面食らうことはあった
この時代にはスマートフォンがないのは知っていたけど、まさかあんなオモチャみたいなものを使っていたとは…
パソコンのCPUがセレロンで回線がADSLだったのには少々呆然とさせられた
しかし、今ではその速度が逆に心地よい
子供のころ見ていたアニメや戦隊ものの番組を、この年になって再び見てみるのは意外と感慨深いものがある
そうこうしているうちに4月に入った、いよいよ高校の入学式だ
――4月上旬 入学式
トシ「なかなかきまっているじゃないか、似合ってるよ」
京太郎「ありがとう、なんだか照れるね。でも今までと違う制服だからやっぱり違和感があるよ」
ちなみに、孫設定だから敬語は基本無しだ
トシ「はは、仕方が無いね。でも第二の母校になるんだから慣れなきゃならないよ」
トシ「ほら時間がない、遅刻するから早くお行き」
京太郎「はい、行ってきます!!」
近所の人たちに挨拶をしながらバス停に向かう
近所の人といえば、幸いなことに俺がトシさん家の前で倒れていた様子は誰にも見られなかったらしい
なので俺は近所の人たちにも孫ということで通っている
そして通学のためにトシさんのところにお世話になっている設定なのだ
高校まではそれほど遠くないが徒歩や自転車では少々時間がかかる
なのでバスを利用することになっている
30分もすればもう目の前だ
校門の前には初々しい新一年生が群れを成している
桜が綺麗だ
まさか一年経たないうちに、また満開の桜を見ることになろうとは、夢にも思わなかったが
教室に向かい扉を開けるとすでにかなりの席が埋まっている
自分の席に向かい着席する
何人かの生徒は談笑しているが、おそらく同じ中学だったのだろう
しかしほとんどの者は静かに着席し、先生が来るのを待っている
俺もその一人だ。ぼっちだよー
仕方ないので、隣の女の子にでも話しかけますか
手入れのされた綺麗な黒髪のセミロング
容姿は整っているが、少々暗い雰囲気をまとっている
残念ながらおもちはない
しかしこの子、前にどこかで……
京太郎「ちょっといいか?」
??「う゛ぇ!わ、私…ですか?」ビクビク
驚かれた、俺ってそんなにいかついか?地味に傷つくぜ
京太郎「うんそうそう。俺は須…じゃなかった、熊倉京太郎っていうんだ」
京太郎「知り合いがいなくて暇なんだ。先生来るまで少し話そうぜ」
??「え、はあ…」ビクッ
人見知りだな、こりゃあ
京太郎「実は俺長野からこっちに来たから知り合いが誰もいないんだよ」
京太郎「だからこれからよろしくな」
??「は、はい…」ビクビク
京太郎「同級生なんだから敬語はいいよ」
これはなんだか駄目そうだぞ。出会ったころの咲を思い出させるな
京太郎「そういえば君は地元の人なの?」
??「は…う、うん。小さいころからずっとこの辺に…」
京太郎「おーそうなんだ、じゃあもうすでに知り合いとかいるのか」
??「い、いやその…えと」カァァ
目線を下に向けてわずかに顔を赤らめる
あちゃーこの反応、友達いなかったパターンだ。悪いことしたな
とりあえず話題を変えよう
京太郎「そういえば最初に聞くの忘れてたわ、名前はなんていうの?」
??「え、名前?こか…」
ガラガラガラ
担任「おーい、みんなー席につけー」
京太郎「わるい。タイミング悪かったな」
??「う、うん…」シュン
京太郎「……」
京太郎「あー、また後でな」
??「う、うん!」ニコ
おお、笑うとかわいいな
しかし本当に見覚えがあるんだよなあ…
こう、口まで出かかってるんだが……うーん分からん
先生は簡単な自己紹介をし、今日の日程を説明した
この後入学式で教室に戻った後、所属する委員会を決めて解散らしい
うん、いたって普通だ
担任「体育館に行く前に点呼しておくぞー」
先生は次々と名前順に呼び上げていき、ついに俺の隣の子の名前を呼ぶときになった
その名前は彼女の口から聞きたかったが、まあ仕方がない。そう思っていると――
担任「小鍛治健夜ー」
京太郎「…………」
京太郎「へ?」
驚いてすぐに隣を向くと逆に驚かれたが、それでも凝視してみる
なるほど、確かにその面影がある、むしろそっくりだ。おもちがないのも頷ける
気がつかなかったのが不思議なくらいだ
小鍛治健夜プロその人である
しかしなんでここに?なぜよりによって小鍛治プロが?
そんなことを考えていると、いつの間にか俺の名前を呼ばれたので返事をする
俺の挙動がおかしかったのか、隣の小鍛治さん…いや小鍛治はキョトンとしていた
びっくりしてしばらく頭が回らなかった
頭の中は小鍛治のことでいっぱいだった
別に恋に恋する男子高校生ってわけじゃないが
近くの男子と会話したけど、生返事だったと思う、正直すまん
気付いたら式は終わり教室に戻っていた
相変わらず小鍛治の周りには誰もいない
というかさきほど、俺と喋った以外誰とも会話してないと思う
本読んでるし。お前は咲か!!と言ってやりたくなるがこらえる
しかし俄然興味が湧いたのは事実なので、思い切って小鍛治に話しかけてみる
京太郎「さっきは悪かったなー。先生に先越されちまった」
京太郎「小鍛治、って呼んでいいか?」
小鍛治「う、うん。いいよ…」
京太郎「おう分かった。俺のことは熊倉…?うーん、やっぱ下の名前の京太郎で呼んでくれ」
京太郎「こっちの方が慣れているし」
小鍛治「えっ、え、急に言われても……」
京太郎「だめか?」
小鍛治「ええと…うーん…じゃあ、きょ、京太郎くんと……呼ばせていただきます////」カァァ
京太郎「おう、改めてよろしくな。小鍛治!」
京太郎「そういや委員会なにやるのか決めた?」
小鍛治「えと、私、本とか好きだから図書委員やろうかなって思ってるんだけど…」
小鍛治「京太郎くんは?」
俺かあ…正直いって何でもいいんだがなあ
京太郎「そうだなあ、体育委員でもやるかなー(適当)」ボケー
小鍛治「そう、なんだ…」
京太郎「でも小鍛治の図書委員は似合ってるんじゃないか。少なくとも体育委員とか学級委員て感じじゃないしな」
小鍛治「もう、なにそれ!ま、まあ…本当のことだけど」
今の反応は少し素っぽかったな
京太郎「はは、すまんすまん」
ガラガラガラ
京太郎「おっ、先生来たみたいだからまたな」
小鍛治「うん」
早速先生は委員決めに取り掛かる
先生が挙手を促し、それに応じて各委員が次々と決まっていく
担任「じゃあ次、図書委員やりたい奴いないかー」
誰も手を挙げようとしない。小鍛治も手を挙げずになんだかモジモジしている
なるほど、これはあれだ。誰も挙手しないから逆に挙げづらくなるアレだ
はあー……仕方ない
京太郎「ハイ!俺やります!」
担任「おっ、熊倉か。ありがとな。他にはいないかー」
すかさず小鍛治に視線を向ける。とまどいながらも何か決心したようだ
小鍛治「は、はい、私もやりましゅ…」
意図が伝わって良かった。しかし噛んだな。まったく世話のかかる…
でも未来の小鍛治プロはもう少しちゃんとしてたから、これから成長していったんだろうな
そう思うとなんだか無駄にじーんとしてしまった
とりあえず今日の日程は終わり解散となった
すると小鍛治の方からから話しかけてきた
小鍛治「さ、さっきはありがとう…」カァァ
小鍛治「それだけだから、じゃあ////」
それだけ言うと、挨拶するまもなく、早足で教室から出て行ってしまった
さて俺も帰りますか
_________
_____
__
京太郎「ただいまー」
トシ「おお、おかえりなさい。学校はどうだった?」
京太郎「うーん普通だったよ、二回目だしそりゃあね」
京太郎「ただ気になることが一つあったよ。元の時代で知ってる人がいたんだ」
京太郎「それも同じクラスの隣の席に」
まあ小鍛治"プロ"のことは話さないほうがいいだろう
京太郎「なにかあまりにもでき過ぎていて不自然じゃない?」
トシ「ふーむ、確かにねえ…ちなみにその子の名前は?」
京太郎「小鍛治健夜」
トシ「小鍛治さんちの子かねえ?」
京太郎「知ってるの?」
トシ「ああ、この家から徒歩で10分くらいのところの家なんだけどねえ」
京太郎「ふーん、ご近所さんかもしれないのか小鍛治のヤツ」
トシ「おや、もう呼び捨てかい。手が早いねえ」
京太郎「そんなんじゃないよ。なんだかほっとけないオーラがすごくてさ……」
トシ「ああ、なるほど…京太郎は世話焼きだもんねえ。偉いじゃないか」
トシ「しかし偶然にしては確かにでき過ぎてる…元の時代で面識とかなかったかい?」
京太郎「いや…無いはずなんだけどなあ…」
ただ、タイムリープ直前の記憶がないのでなんとも言えないが…
トシ「なんにせよ、仲良くしてあげなさい」
京太郎「もちろん」
小鍛治で思い出したが、そういや咲の奴は元気にしているだろうか?
タコスを作ってやれないで大丈夫だろうか?
母さん、カピに餌ちゃんとやってるだろうか?
いやそもそも向こうの時間って進んでるのか?
なら大丈夫なのか?
分からん!
―4月中旬
入学式から1週間が経った。そろそろ、部活を決めるころだ。何にするかなあ
仮入部とか部活見学して決めるかな。まあ、麻雀部でもいいんだけどね
ガラガラガラ
京太郎「おはよー」
教室の扉を開けて挨拶する。男友達の何人かが挨拶してくれる
1週間もすればクラスの雰囲気にも慣れてくる。友達も何人かできた
小鍛治とも最初に比べれば打ち解けてきた、と思いたい…
そんな小鍛治は今日も一人でぽつんと読書をしている。いつものことだ
さて今日は何を読んでいるのかな?
『時をかける少女』筒○康隆著
うわーお…
でもこの時代だとまだアニメ映画はやってないんだよな
話題に出さないように気をつけねば
京太郎「おう、おはよう!」
小鍛治「う、うん。おはよう」
この1週間で挨拶くらいなら普通にできるようになったのだ
ときどき会話はたどたどしくなるけどな
京太郎「何の本読んでるんだ?」
小鍛治「『時をかける少女』っていう短編集」
京太郎「へぇー、どんな話があるんだ?」
小鍛治「うーんやっぱりメインはタイトルにもなってる『時をかける少女』かな」
小鍛治「他の短編も既にいくつか読んだけど、私はあんまりって感じだった」
京太郎「ふーん、どういう内容なんだ?」
小鍛治「主人公の女の子が偶然タイムリープできるようになって、その秘密に迫っていくんだ」
小鍛治「そしてその中で少年少女たちの淡い…その…こ、恋心を描いていくんだよ///」カァァ
乙女か!まあ乙女なんだけど
しかし趣味のことになるとなかなか饒舌になるな。小鍛治プロもかつては普通の女の子だったわけだ
小鍛治「ま、まあ、よくあるジュブナイル小説だよ」
小鍛治「京太郎くんはこういう話に興味あるの?」
京太郎「ああタイムトラベルものはけっこう好きかな」
なにせ自分で体験しているんでね
小鍛治「そ、そうなんだ。だったらこれよりも高○京一郎さんの『タイムリープ あしたはきのう』の方がおもしろいよ!」
小鍛治「『時をかける少女』はどちらかというと少年少女向けって感じだけど」
小鍛治「高畑さんのはタイムリープの現象を正面から扱ってるんだ」
小鍛治「だからSFとしてもちゃんと読めて、読み応えが全然違うんだよ!」
小鍛治「さらに主人公の相手役の男の子がいるんだけど、最初は『他人なんか興味ないぜ』って感じのクール系キャラなんだ」
小鍛治「だけど主人公とのやり取りを通じてだんだんと心を開いていくのがまたいいの!それに――」
京太郎「わ、分かったから、とりあえず落ち着いてくれ」
また一つこいつのことが分かった、興奮すると止まらなくなるタイプだ
小鍛治「あっ、ご、ごめんね、私調子に乗って…」アセアセ
京太郎「べつに気にしてないよ。誰だって自分の好きなことは話したくなるもんだろ?」
京太郎「だから今度その本貸してくれよ、小鍛治のこともっと知りたいし」
小鍛治「う、うん…///」
そんなやりとりをしていると先生が入ってきた。一日の始まりだ
次々と授業をこなしていく。一度習ったことを再び学ぶってのも悪くないなと最近思うようになった
まあほとんどの場合退屈なのだが。しかしその分俺はクラスでは勉強のできるやつと認識されるようになった
また授業を受けていて気づいたことがある
小鍛治のやつは運動が苦手で、勉強は得意なようだった。予想通りというかなんというか…こちらの期待を裏切らない
また昼食はいつも小鍛治ととるようにしている
一人で弁当をモソモソと食べていたので、見かねて小鍛治を誘って食べるようになったのだ
男子連中からは最初からかわれたが、今ではそれが当たり前になり誰も気にしない
別に小鍛治がいじめられてるとかじゃないが、クラスの皆はどう接していいのか良く分からないようだ
からかったりすると面白いんだけどなこいつ
授業、掃除が終わると皆は部活を見ていくようだ
俺もサッカー部とか野球部、陸上部などに一緒に行かないかと友達に誘われたが断った
小鍛治は文芸部に行くと言っていた
心の中で「君には誰にも負けない麻雀の才能があるのだよ」、なんて思ったが口には出さなかった
俺は結局麻雀部に見学に行くことにした。なんだかんだ言っても麻雀好きだしね
ここが麻雀部の部室か…
ガラガラガラ
京太郎「失礼しまーす!!」
第一印象が肝心なので元気よく挨拶する。中には女子生徒が4名いたが男子はいない
このパターンは清澄での雑用ルートを彷彿とさせるが…とりあえず入ってみる
部長?「おお見学かな?よく来てくれたね、ささ座って!」
いかにも部長という感じの利発そうな人だ。容姿も整っていて、なによりなかなかのおもちの持ち主だ。
久パイ+αといったところか
副部長?「さ、お茶どうぞ」
京太郎「あ、ありがとうございます」
この人もまた美人さんだが部長さん?に比べるとこちらは落ち着きのあるタイプと見た、自己主張しないタイプの
しかし目線を少し下に向けると、ものすごいものが自己主張していた。
なんなんだいったいこれは!!
ブレザーという名の拘束具がまったく役に立っていないではないか!
これはのどパイに匹敵するかあるいはそれ以上か……いやおもちに貴賎なし!!
みんな違ってみんないいのだ、当たり前のことだ……
今以上にタイムリープしてきて良かった思ったことはない、いやこれからもきっと!!!
お母さん、お父さん。俺を生んでくれてありがとう!
俺こっちの時代で幸せになるよ!
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