私的良スレ書庫
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元スレ京太郎「わらう顔が見たいから」
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「宮永さんって嫌われてるの?」
「私去年同じクラスだったけどマジ最悪だったよ」
「なんか感じ悪いよねえ」
眠い目を擦りながら登校して教室に入ると教室の片隅に集まった女子達の会話が耳に入ってきた。
中二から中三に進学して間もない春、クラスメイト達は新しくなったクラスで友人を作るべく奔走している。
去年同じクラスだった友人と楽しそうに話す奴、部活の仲間と一緒に早速出された宿題を解く奴、席の近い奴に声をかける奴。
誰も彼もが他の誰かと友人関係を築く。これから一年間の自分の居場所を作るために。
当然のことだろう、一人ぼっちで一年間過ごすなんて少なくとも俺は絶対に嫌だ。
幸い今年のクラスには小学校からの親友や部活の仲間など仲の良い友人達が多く居るのでそんなことにはならないと思うが。
きっとこの「宮永さん」の陰口を言っている女子達もそれと同じなんだろう。
敵の敵は味方、なんて言うように共通の敵をつくればそれだけで仲間意識が生じるものだしそれを話の種にするなんて特別珍しいことでも無い。
朝一でそんな話を聞いてしまったのは気分が悪いけど俺は正義感を振りかざしてやめさせるなんてキャラでもないので黙って横を通り過ぎて自分の席に座る。
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嫁田「よっ、京太郎」
京太郎「おっす嫁田」
嫁田「眠そうだな」
京太郎「ああ、昨日遅くまでゲームやっててさ」
席に着くと親友の嫁田が声をかけて近寄ってくる。
そう言えばさっきの「宮永さん」って嫁田が前なんか言ってたっけ確か顔は結構可愛いのに嫌われてて可哀想だとか何とか。
少し気になったので訪ねてみる。
京太郎「そう言えばお前が前言ってた宮永って同じクラスだったよな、どの子だ?」
嫁田「ああ、宮永ならそこで本読んでる子だよ」
京太郎「へえ」
周りに聞こえないように声を落としながら言葉を交わすと俺は嫁田が目配せした方向をちらりと見る。
周りに聞こえないように声を落としながら言葉を交わすと俺は嫁田が目配せした方向をちらりと見る。
そこには一人本に向き合う少女が居た。
クラスの中でたった一人、誰とも話すことなく本を読んでいる。
嫁田「顔は可愛いだろ?」
京太郎「まあ、可愛いとは思うけど……」
嫁田「ああ、そこなんだよな」
見た目は普通の女の子といった風、顔も目立つほどでは無いものの可愛い方だと思う。
だけど彼女の表情はまるで凍りついたかのように冷たく何を考えているのかわからない。
人間味の感じられないその少女はただ本のページをめくるだけの人形のようだ。
嫁田「おっと、そろそろ先生来そうだな」
京太郎「もうそんな時間か」
嫁田「俺も自分の席に戻るわ」
京太郎「また後でな」
嫁田「おう」
嫁田が去っていくと同時に担任が教室に入ってくる。
皆がバタバタと音を立てて自分の席に戻る中俺は宮永のことを見ていた。
宮永も担任が入ってきたのに気づいて本を閉じると顔を上げる。
本を机に入れながら周りをくるりと見渡して、その際に俺と目が合った。
冷たい視線が突き刺さる。
宮永は俺のことを一瞥するとすぐに担任の方へと視線を戻した。
それから放課後までの間、何だか気になった俺は宮永のことを窺っていた。
淡々と授業を受けて休み時間になると一人で読書するその様はまるで機械のようで、どこかとてもつまらなさそうに見える。
たまに配布物だったりの関係で宮永に話にいく奴も居たが彼らに対する彼女の態度はとても冷たく陰口を言われていたことにもつい納得してしまった。
だが俺はその姿に違和感も覚えた。
宮永の態度は人付き合いが苦手だからというよりも人と関わりたくないからに見える。
何故そんなことをするのか、俺には理解できなくて、だから知りたいと思った。
そして帰りのホームルームで俺は僥倖に巡りあう。
担任が実施した席替えでなんと宮永の隣になったのだ。
俺のすぐ横で宮永は担任の話を無表情に聞いている。
これはきっとチャンスだ、何とかして仲良くなれないものかと思案する。
だが良い考えがまとまらず結局隣を伺っているだけでホームルームは終わり皆は帰る支度をし始める。
今日は部活は休みだが、どうしたものか。考え込もうとしたその時、思わぬ声が聞こえてきた。
咲「あの」
京太郎「はいっ!?」
声が裏返った。
やばい、恥ずかしい。って言うか宮永から話しかけてくるとは……。
咲「私に何か?」
京太郎「へっ?」
咲「いや、朝からずっと見られてたと思うんですけど」
ああ、バレてたのか……ってか朝の時点で目が合ってるんだから気付かれてない方がおかしいか。
早速悪印象与えちゃったか……?
いや、ここから挽回してみせるっ。
京太郎「いやあ宮永がすごくかわいいか」
咲「はい?」
京太郎「ごめんなさい今のナシで」
怖い、すっげー怖いんだけど。
なんかもうオーラが違うもん。今の「はい?」で一気に空気が変わったぞ。
咲「用がないならもういいです、それじゃあ」
京太郎「ああっ、ちょっと待った!」
弁明しようとする俺を置いて宮永は鞄を持って立ち上がる。
このままでは不味いと思った俺は咄嗟に宮永の腕を掴んだ。
その瞬間宮永は小さく悲鳴を上げた。
思いの外強く握ってしまっていたことに気付き俺は手を離して謝る。
京太郎「す、すまん……脅かすつもりはなかったんだ」
宮永は鞄を持ったまま後ずさりして俺から距離を取る。
その顔にははっきりと怯えの表情が浮かんでいて今にも泣きだしてしまいそうだ。
どうして良いか分からず立ち上がるが、
咲「こ、こないでっ」
そう拒絶され俺はそこから動けなくなった。
俺が硬直して居る間に宮永は走って教室を出て行った。
教室に取り残された俺は力が抜けたように椅子に腰を下ろした。
いつの間にか皆帰ってしまったらしく教室には誰も居ない、あの場面を見られなかっただけマシだったかな。
にしても最悪の出会いになっちまった。
こっから仲良くなるなんて出来るだろうか……。
でも、走り去る直前の宮永の表情はこれまでとは全然違った。
きっとあれが本当の宮永なんだ。
俺はそう確信していた。
そして、今度は怯えた表情ではなく笑った表情が見てみたい。
そう思った。
京太郎を持ち上げるため咲をディスる話か
京豚は咲をダシにしないと話書けないのか?
京豚は咲をダシにしないと話書けないのか?
まーた放火魔咲の自演開始だよ亦野誠子さん出番ですよ消して下さい同じ水属性でさらにシャークさん捕獲側
早よ放火魔咲はみなもちゃんの件で亦野誠子さん覚醒大座さん化早よTDNモブ化してw大勝利にして取り合えずwレズ【ホモ】勝利にでもしておけ
どうせwなんてうちはマダラ様を公式ホモ化させた円光やドライカサマ精神病院コケシファイヤーボーリングあったか~い(笑)
阿知賀編は猿の精神病院での妄言落ち他の千里山女子や新道寺女子も結構な妄言
そして無限月読現象の世界でもリザべが最高の雑魚3校は初戦で白糸台に負けている20話白糸台控室は25話最終回後の場面
早よ白糸台と永水女子の団体戦決勝戦編早よ
まずはシノハユで歴代の六女仙人と妄言を精神病院で呟く阿知賀女子学院と千里山女子と新道寺が先だな
シノハユで阿知賀女子学院勢・千里山女子・新道寺女子の妄言妄想回想で数年
歴代の六女仙が歴代の白糸台の強さを回想で流す
そして全国団体戦で白糸台開幕以来負け無しで常に1位キープして全国個人戦も上位5位独占すると歴代の六女仙人回想
本当の全国Bブロック準決勝開幕今年はネリーが臨海女子のスパイで清澄を業と勝ち挙げて勝たせようとする
勿論白糸台1位優勝永水女子【今年】も惜しくも全国準優勝でしたねと回想臨海女子は一応3位をキープ清澄だけぶっちぎりの-点の4位
そしてここからが長い無限月読編~の亦野誠子さんみなもちゃんじだいの記憶を取り戻して放火魔咲に2度目の絶望を味あう
放火魔咲完全にモブ化淫乱最古クレイジー卑劣自演にして淫乱ピンク獣都合が悪くなったら京太郎君は私を嫁かぁと想像していたと
編集部たちのゴリ押しで出されるが阿知賀編不況の為須賀京太郎不滅のシャカ化
現在ネリー清澄とうんこ山そして亦野誠子さん闇落ち回避の為弘世菫様の全知全能超えの麻雀超能力で準備中のネリー
果たしてこの先の咲-saki-の展開はどうなる事やら
全国編終わったら国立麻雀大会そして待ちに待った全世界最強の雀士を決める地球編最終章の地球上最強麻雀を決める戦いが始まる
そして歴代の六女仙達ともなんやかんやあって白糸台と永水女子は不滅のシャカ化した須賀京太郎と共に魑魅魍魎の人じゃない麻雀士達と戦い
宇宙編と名桜編が始まるこの展開であと50年は小林立先生確実に週刊誌でも生きていけれる問題は月刊誌でどう連載するかだ
以上ホモ【レズ】wさんの感想です
腕疲れたテンプレスレ書き込みは良い運動になるな
早よ放火魔咲はみなもちゃんの件で亦野誠子さん覚醒大座さん化早よTDNモブ化してw大勝利にして取り合えずwレズ【ホモ】勝利にでもしておけ
どうせwなんてうちはマダラ様を公式ホモ化させた円光やドライカサマ精神病院コケシファイヤーボーリングあったか~い(笑)
阿知賀編は猿の精神病院での妄言落ち他の千里山女子や新道寺女子も結構な妄言
そして無限月読現象の世界でもリザべが最高の雑魚3校は初戦で白糸台に負けている20話白糸台控室は25話最終回後の場面
早よ白糸台と永水女子の団体戦決勝戦編早よ
まずはシノハユで歴代の六女仙人と妄言を精神病院で呟く阿知賀女子学院と千里山女子と新道寺が先だな
シノハユで阿知賀女子学院勢・千里山女子・新道寺女子の妄言妄想回想で数年
歴代の六女仙が歴代の白糸台の強さを回想で流す
そして全国団体戦で白糸台開幕以来負け無しで常に1位キープして全国個人戦も上位5位独占すると歴代の六女仙人回想
本当の全国Bブロック準決勝開幕今年はネリーが臨海女子のスパイで清澄を業と勝ち挙げて勝たせようとする
勿論白糸台1位優勝永水女子【今年】も惜しくも全国準優勝でしたねと回想臨海女子は一応3位をキープ清澄だけぶっちぎりの-点の4位
そしてここからが長い無限月読編~の亦野誠子さんみなもちゃんじだいの記憶を取り戻して放火魔咲に2度目の絶望を味あう
放火魔咲完全にモブ化淫乱最古クレイジー卑劣自演にして淫乱ピンク獣都合が悪くなったら京太郎君は私を嫁かぁと想像していたと
編集部たちのゴリ押しで出されるが阿知賀編不況の為須賀京太郎不滅のシャカ化
現在ネリー清澄とうんこ山そして亦野誠子さん闇落ち回避の為弘世菫様の全知全能超えの麻雀超能力で準備中のネリー
果たしてこの先の咲-saki-の展開はどうなる事やら
全国編終わったら国立麻雀大会そして待ちに待った全世界最強の雀士を決める地球編最終章の地球上最強麻雀を決める戦いが始まる
そして歴代の六女仙達ともなんやかんやあって白糸台と永水女子は不滅のシャカ化した須賀京太郎と共に魑魅魍魎の人じゃない麻雀士達と戦い
宇宙編と名桜編が始まるこの展開であと50年は小林立先生確実に週刊誌でも生きていけれる問題は月刊誌でどう連載するかだ
以上ホモ【レズ】wさんの感想です
腕疲れたテンプレスレ書き込みは良い運動になるな
ハルヒの長門になりきる中二病咲さんじゃなかったのか。
いや俺の中のイメージでは咲さんぼっちだけど小動物系ぼっちだったからクール系拒絶型咲さんってイメージ無かったから。
とりあえず気楽に読めるギャグ系じゃないことはわかったので続き期待
いや俺の中のイメージでは咲さんぼっちだけど小動物系ぼっちだったからクール系拒絶型咲さんってイメージ無かったから。
とりあえず気楽に読めるギャグ系じゃないことはわかったので続き期待
どうせ「ぼっちの私を京ちゃんが救ってくれた!」みたいなくっさい話なんだろ
展開が読めすぎて草はえる
展開が読めすぎて草はえる
翌朝俺が登校すると宮永は既に教室で自分の席に座っていた。
無表情で本を読むその姿を見ると昨日のあの怯えた表情が嘘のように感じられる。
でも嘘なのはきっと……。
いや今はこんなこと考えてる場合じゃないか、まず俺がするべきことは。
京太郎「宮永、昨日はゴメンっ」
謝ることだ。
まっすぐに気持ちをぶつければ宮永にもきっと伝わるはずだ。
これまでも俺はそうして友人達と分かり合ってきたんだ、だから。
咲「……気にしてませんから」
宮永が本から顔を上げてそう答える。
よし、まずは通じた。
京太郎「そっか、それはよかった」
咲「それより昨日は私の方こそすみません」
京太郎「へ?」
咲「あの反応は過剰だったと思うので」
京太郎「あぁ、そう……かな?」
確かに昨日の宮永の反応はおかしかった。
思い返してみれば俺の掴む力が強かったにしても必要以上に怯えていたようにも考えられる。
理由がわからないからただ怯えていただけだと思っていた。
だけど、もし何か他に訳があるのならそれは宮永のこの態度と関係があるんじゃ……。
咲「だから、昨日のことは忘れてください」
京太郎「は?」
咲「無かったことにして、これからは私に関わらないでください」
京太郎「いやいやいや、何を言ってるんだ?」
咲「わかりませんか?」
京太郎「そんな急に関わらないで、なんて言われても意味わかんねえって」
咲「簡単ですよ。私があなたと関わるつもりは無いから、それだけです」
京太郎「な……」
咲「そういうことなので」
宮永はそう言い切ると再び本を読み始める。
昨日とは違う毅然とした態度の拒絶に俺は言葉を失い、その日の間宮永に話しかけることは出来なかった。
宮永は人と関わりたくないからああいう態度を取っているのでは無いか、という俺の予想はどうやら当たっていたらしい。
いや、予想が当たっていたって意味が無い。
そんな宮永に俺は何も言えなかったのだから。
そもそも俺が宮永と仲良くなろうと思ったのは興味本意だ。
でもそれは宮永にとってきっと迷惑なことで、それなら俺は関わらない方が良いんじゃないだろうか。
放課後の部活の間、練習をしながらも俺の頭の中はそのことで一杯だった。
嫁田「おい、どうかしたか?今日のお前、変だぞ」
部活を終えて帰ろうとしていると嫁田が声をかけてきた。
京太郎「変、かな?」
嫁田「どっからどう見ても様子がおかしかったぜ」
京太郎「そうか」
嫁田「ああ、だから俺で良ければ相談に乗るぜ」
京太郎「悪いな」
嫁田「ダチだろ?良いってことよ。んで、何があったんだよ」
京太郎「宮永のことで、ちょっとさ」
そうして俺は学校からの帰り道で嫁田に事の顛末を話した。
俺の話を黙って聞いていた嫁田は話が終わって初めて口を開いた。
嫁田「よくわかんねえけどさ、お前宮永のこと好きなんだろ?」
京太郎「なっ!?」
嫁田「いやだって惚れてでもいなきゃそんな気にしたりしねえって」
京太郎「それは……」
嫁田「だからこれ以上嫌がられるのを避けてようとしてるんだろ」
俺は本当に嫁田の言うとおり宮永のことが好きなんだろうか。
確かに昨日から宮永のことを考えてばっかりだ。
それにそもそも好きにでもならなければここまで知りたいなんて思わないのかもしれない。
そうか、俺は宮永のことが好きだったのか。
一目惚れなんて柄じゃないと思っていたんだけどなあ。
京太郎「お前の言うとおりだ嫁田、俺は宮永のことが好きだ」
嫁田「そうか、ならどうするかも決まったか?」
京太郎「ああ」
嫁田「それは良かった」
京太郎「ありがとな嫁田」
嫁田「どういたしまして。まあアレだ、頑張れよ」
京太郎「ああ、勿論」
そうだ、宮永のことが好きならもう答えは決まっている。
関わらないまま終わるなんて、俺は絶対に嫌だから。
ここまで
本当はもっと早く投下するつもりだったけど思ったより時間が取れなくて遅くなってしまいました
遅筆で申し訳ありませんが気長に待ってもらえるとありがたいです
次の投下は一週間以内の予定で
本当はもっと早く投下するつもりだったけど思ったより時間が取れなくて遅くなってしまいました
遅筆で申し訳ありませんが気長に待ってもらえるとありがたいです
次の投下は一週間以内の予定で
京太郎「おはよう宮永」
咲「……」
あの日から一週間。
俺は毎日欠かさずに宮永に声をかけているが返事が返ってきたことは未だにない。
それが嫌だとかは思わない。
そりゃ挨拶が返ってこないと虚しい気持ちにはなるさ。
だけど声をかけてるのは俺だし宮永にも宮永の理由があるんだろう。
だから今は待つんだ。宮永が心を開いてくれるその時を。
「それでは授業を始めます」
先生が授業の開始を告げる。
今日の授業は数学からだったか、確か前回宿題が出てたんだよな。
結構難しい問題だったけど何とか解けた。
「前回出した宿題はやってきましたね?それでは今日は……」
この先生はいつも授業の始めに前回出した宿題を黒板に解かせるんだけど出す問題が難しいのと間違えるとかなり厳しいことを言われるんで生徒からは嫌われている。
だからこそ俺は昨日の夜遅くまで時間を掛けて解いたのだ。他の先生だったら一切手をつけなかったかもしれない。
「えー、それでは宮永。解いてくれるか?」
咲「え……」
そう言えばこの先生が去年授業持ってたのって俺のクラスだけだったはずだ。
俺やその他の去年授業を受けた連中は勿論、他の奴らも友達から聞いたりして知っているだろう。
だけど去年授業を受けておらず友達からも聞いていないであろう宮永は、もしかすると。
咲「ぇと……」
悪いと思いながらも宮永の机の上に開かれたノートをちらりと見ると宿題で出された問題は途中まで解いたところで終わっていた。
ああ、そこ俺も詰まった所だ。
きっと宮永は少し躓いたところで解くのを辞めたのだろう。
先生のことを知っていればもう少し粘っただろうし、粘ったら最後まで解けていたはずだ。
だけど宮永は知らなかった。
そして不運にも当てられてしまった。
「宮永さん?」
咲「は、はいっ」
さてどうした物か。
いや、悩む必要は無いよな。
だって友達ならすることは一つだ。
そしてそれは友達になりたい奴だって同じはずだ。
京太郎「宮永」
俺は小声で宮永の名前を呼んでノートを宮永の机に置いた。
咲「……これ」
「宮永さん、まさか解いていないのですか?」
厳しい口調でそう言われた宮永は恐る恐る俺の方に視線を向けた。
笑って頷いてやると宮永もまた頷いて席を立った。
咲「いえ、解けます」
静かに歩いて黒板へと向った宮永は淡々と黒板に解答を写した。
最後まで書ききるとくるりと回って先生の顔を見る。
「うん、正解だ」
咲「ありがとうございます」
そうして宮永はまた静かに歩いて席に戻り先生は授業を開始した。
席に座り直した宮永はノートを俺の机に置くと口を開いた。
咲「……あり、がと」
割とフレンドリーな咲さんが多い中このネタはなかなか新鮮
これデレたとき反動凄いやろなあ
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