元スレ京太郎「お菓子作りを極めた結果wwwww」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
201 :
京太郎「ほーれ、できたぞ」コト
和「あ、ハンバーグですか……え?」
京太郎「ん?」
和「いま、10分くらいしかキッチンにいなかったような」
京太郎「世の中にはな、気にしたら負けなこともあるんだ、いいね?」
和「アッハイ」
京太郎「それ食ったら帰れよな、明日まだ仕込みがあるし」
和「いえ、実はまだお話があって」
京太郎「なんだ?」
和「その、こんど近くの公民館で麻雀教室を開くんですけど、そこの講師として呼ばれているんです。それで、須賀君にもきて頂きたくて」
京太郎「むり」
和「……やはり、ダメですか」
京太郎「あぁ、無理だ。わるいな」
和「……どうしてですか?」
京太郎「一月中は忙しい」
和「二月ですよ?」
京太郎「すまん、二月もだ」
和「ごめんなさい三月でした」
京太郎「……三月も」
和「もう!!」バン
京太郎「!?」
202 :
和「もう!もう!そうやって理由も言わずに断って!私だって、私だって勇気出して誘ったのに!」
和「そりゃ、怒られるのはお門違いかもしれませんけど!それでも、しっかり理由くらい話すのが筋じゃないんですか!」
京太郎「プライベートな理由なんだ!」
和「女ですか!女なんですね!?女なんでしょう!!」
京太郎「ちゃう!ちゃうよ!!」
和「ふーっふーっ」
京太郎「落ち着けよ……」
和「……」
京太郎「……」
京和(気まずい)
『私を見て』
京太郎(なんでこんな浮気を咎めれた夫みたいな感じになってんの?あ、でも和の夫ってそれはそれで)
『もう、会えない気がして』
和(さ、誘うだけのつもりだったのにエキサイトしてしまいました、年でしょうか……い、いえ!まだアラサーじゃないし!部長と違って!)
京太郎(ていうかDVD止めよう、いくらなんでも場違い)ポチ
和「あっ、続き気になってたのに」
京太郎「あ、みてたんだ」
203 :
和「須賀君……どうしても、ダメなんですか」
京太郎「俺はもう、麻雀はやらないって決めたんだ」
和「なんでそんなにっ」
京太郎「お前も、努力をすれば、世界の頂点に指をかければわかるさ」
京太郎「あの絶望は、あの場に居たやつにしか、わからない」
京太郎「あんな思い、もうしたくない」
和「……バカ!須賀君のバカ!」
京太郎「あーバカだよ、俺はバカだよ」
和「あんなに麻雀を楽しんでたのに……!!」
京太郎「そうだな……そうか、もう三年前か……」
京太郎「俺が、プロだった日は」
204 = 142 :
とりまここまで、宣告なしに停滞してごめぬ
次回から地の文注意報
あと暗い、と思うよーあらかじめ言っておくと>>1はアラフォー勢が大好きとくにのよりん
206 = 200 :
乙。のよりんの新道寺制服よかったよな。新道寺ってOBも含めておっぱいが…
207 :
この京太郎は誰かに麻雀を楽しまされたのか
208 :
こんなイケメンがやってる店に来ないアラフォー勢の誰かかな
209 :
実はみんな元気だけどお爺ちゃんお婆ちゃんでアラフォー勢は天に召されているという可能性
210 :
そうなると大沼プロは完全に妖怪だな
211 :
須賀京太郎
24才 男
経歴
清住高校卒業
麻雀プロ
最高ランキング
世界三位
現職業
自営業(洋菓子店)
212 :
これは…赤土さんと同じ感じか
213 :
おっと誤字
清住高校→清澄高校
これだからアイポンは……
彼の麻雀は、例えるなら火山だった
荒れ狂い地を震わせる噴火を思わせるような怒涛の攻め
粘度の高い溶岩がじっくりと当たりを覆うような、それでいて長く長くそこに到るじんわりとした責め
彼が高校一年の時は県大会一回戦落ちといっても、信じるものはほとんどいなかった
だってかれは、トッププロだったのだから
京太郎「……」タン
大沼「……」タン
静かに、静かに流れてゆく場。オーラス、トップ、親共に須賀プロ、700点差で後を追う大沼プロ
世界チャンピオン決定戦において、日本男子の二本槍と呼ばれるー祖父と孫ほど歳の離れたー二人は、他国の代表二人を蹴落とし、熾烈なトップ争いをくりひろげていた
京太郎「……流局っすね」
大沼「ああ……テンパイ」
京太郎「テンパイ」
大沼「……そうか」
京太郎「……ふぅ、勝った」
若き鷹が、老いた鷲を追い抜いた瞬間だった
咲「京ちゃんの世界チャンプ決定戦進出を祝って!カンパーイ!」オマコロッ
京太郎「こえうるせーっつの」
優希「のめ!うたえ!!ヤれ!」ガンダームッ
和「ぶれいこーです!うたげです!」┣゛^ノ
久「我々の仇を打て!」ニンゲンセイヲササゲョ
まこ「打倒アラフォーすこや!!」エマッ
京太郎「はーしゃぎすぎっすよ」
小鍛冶健夜にまるごと蹴落とされ、最後まで残った咲と照もたおされた今、俗に言われる『神の世代』の生き残りは京太郎ただ一人となったのだ。彼女らが期待をかけるのも無理はなかった
214 = 200 :
やっぱりすこやん
215 :
なんか言葉足らずかな?これはあれ、トーナメント戦の準決で京太郎と大沼さんが当たったってこと。決勝は、ほら、ね?
咲「そうはいっても、あの大沼プロを倒したんだよ!?私だって滅多に勝てないうのオバケを倒したんだよ!?」
京太郎「オバケゆーな。ていうか俺だって順位上になったの始めてだよ」
優希「やれやれ、京太郎も成長したもんだじぇ」
京太郎「えらそーにいうなこのアホのエクステンドがぁっ」グリグリ
優希「ぐああぁっ!ク、クライン……」
和「こら!暴力はダメですよ」
久「あいかーらずなかいーわねー……」
まこ「ま、同世代だからの」
21才を迎える四人の後輩たちを先輩二人は、柔らかい表情で見守る。
かつて、部活の中でもっとも麻雀が弱かった京太郎が、今やー恐らくたまたまーとはいえ、自分たちたちを追い抜き、世界の頂点に指をかけたこと。それが、よほど嬉しかったのだろう
咲「きめた!きめたぞ!京ちゃんが勝ったら私は京ちゃんにプロポーズするぞ!」ガオー
京太郎「お前みたいなバケモノラフレシアいやだよ」
咲「キサマァーーーー!!」
京太郎「ヤ、ヤメッアッーーー!!」
優希「プリン頭に魔改造してやる!!」
和「美味しくしてやる!」
京太郎「ほわぁぁぁぁあああああああ!!!」
まこ「はしゃぎすぎ、じゃの」
久「そうね、オモシロ」
216 :
ー決戦当日ー
現世界一位、そして、『神の世代』に呼応するように、再び世界二位まで上り詰めた小鍛冶健夜
そこに須賀京太郎と残り一人の代表を加えて、戦いは始まった
京太郎(強すぎ……)
戦いは終始京太郎達の劣勢、そして世界一と小鍛冶の優勢。
半荘戦の四回勝負、早くも最後の何三局、ここで京太郎勝負にでる
京太郎(ここで巻き返せなきゃ、勝てない!通れ!!)
京太郎、バリバリの危険牌を連続で切り出す。それだけ、手元の怪物手を潰されたくなかった
京太郎「カン!……ツモ!24000!」
ここで、染め手を絡め、ダブ南に嶺上開花、それを悪待ちでツモあがり、渾身の三倍満、トップの健夜との点差を4000点近くまで詰め寄った
順位はいずれも僅差で健夜、世界一、京太郎、そして残りの一人
勝ちが、見えてきた
京太郎(勝てる、勝てるぞ!『あの時』ずっと無力だった俺が、世界のトップに届くぞ!!)
高校一年の頃、周りが活躍する中、ただ一人なんの力もなかった頃の記憶がフラッシュバックする
オーラスがくる、京太郎の目には硬い決意が残っていた
京太郎(絶対に、勝つ!!)
健夜「……い」ボソ
217 = 200 :
あぁ違うんだ。辞めた原因ってやっぱりすこやんかって意味だお
218 :
オーラス、7巡目
京太郎(張った!!)
一位の健夜をまくれる、3900の軽い手の両面待ち。ツモでも健夜への直撃でも確実に一位へ届く逆転の手。京太郎はギラリと目を光らせた。基本に習い、リーチはせず
京太郎(勝つ、勝てる、勝つぞ!!)
対面の健夜はただ手元の牌を見つめている。勝利への焦りか、周りに目がいっていない
勝てる見込みは十分にある!あとは、運を天に任せるだけ
京太郎がそう願った、その刹那
健夜「……」タン
京太郎「ぇ」
健夜が牌を切り出した。それは、京太郎の当たり牌ではない。しかし、それは……
「ロン、2600」
もう一人の、逆転のバリバリの、見え見えの危険牌……
世界一位は世界一位のまま
世界二位は世界二位のまま
そして京太郎は三位となって
戦いは幕を閉じた
219 :
すこやん…
220 :
これは鬼畜ですわ
221 :
残念だがしゃーない
222 :
勝負事だから此れは仕方がないが、アラフォーへの好感度は爆下がりだな。
223 :
メダルの授与式で三位の台に立つ京太郎は、その時、確かに聞いたのだ
「つまらない」
思わず振り向く。その視線の先では、朗らかな笑みを浮かべた健夜が銀メダルを首にかけられている
つまらない
ただそれだけの理由で、京太郎の夢は終わらせられた。
振り込まないことは容易だったはず。勝つこともできたはず。それなのにこの二位は、つまらないという理由だけで、この戦いを、京太郎の夢もろとも夢幻としてしまった
京太郎は次の日にプロの引退を宣言した
世間は騒いだが構わなかった
こんなことで夢を潰されてしまう、つまらないゲームなど、続けたくなかったから
そこから一年、消息を絶つ
そしてある日、何時の間にか、とある街にて洋菓子店を開く京太郎の姿があった
224 :
過去編と言われたから書いた。大事なことだからもう一度いうけど>>1はアラフォー勢が大好きだからね?
ただ、すこやんが面白くないから麻雀最前線から引いたって聞いたからなんかすごくこの役柄が似合いそうだと思ったんだ。
なんかこう、強すぎて冷めた目線みたいな
225 :
乙
強すぎるのも可哀想だな
226 :
乙
チーターみたいな存在につまらないと言われるほど、つまらないことはないよな
227 :
レジェンドから跳満喰らったときは嬉しかったのかもしれないなぁ
228 = 221 :
乙
もしかしなくても京ちゃん超金持ってるんじゃ
だから自分の店なんて持てたんだな
230 :
遅くなったけどのどっちかわいい
231 :
>>226
つまらないってことは概ね簡単だって事でもある。
簡単な仕事で大金がもらえるっていうなら、アラフォーさんの羨ましいこと。
何せ、商売としてみるなら理想的じゃないの。
232 :
アラフォー孤独死すれば良いのに
233 = 221 :
ここではアラフォーはもう本当にアラフォーなんだな…
234 :
やる気ないくせに最強とは他からしたら害悪この上ないな
235 :
世界一位を獲りに行けばいいものを、京太郎を潰しに行く辺り性格悪いな
「つまらない」からってこういうことやるんじゃ原作よりも性質悪すぎだろ
236 = 221 :
いやいや
一位維持したまま終われるんだからこの差し込みは当然だろう
237 = 212 :
すこやんは二位だぞ
238 :
ジリリリリアポ
京太郎「あぁ……しこみをしないと」ノソノソ
京太郎「最近腰が痛いな、歳か?いやいや、まだ俺は24だぞ、せめて可愛い嫁さんを見つけるまでは死ねるか、死ぬもんか」ノソノソ
京太郎「ふとんあったけぇ」ノソノソ
京太郎「くそ、なんてダメな大人の朝なんだ……このままじゃアラフォーになってしまう」ノソノソ
京太郎「なんでこんな時間に目覚ましかけたんだ、俺……」
京太郎「そうだ!今日は頼まれてたピーチパイを焼き上げなくちゃ!!」ガバ
京太郎「ケーキばかりが能じゃない!ガンダムキョターロSG、出る!」ドシュウ
京太郎「5分でできた」テーン
本日のピーチパイ
新鮮な桃を以下略。一枚890円なり(値段相応のサイズ)
239 :
京太郎「うん、頼まれたのは二枚だけど、せっかくだから開店前に量産して本日の限定品的な感じで売るかな。さて、あと頼まれていたのは……」
京太郎「>>240さんからカスタードシュークリームか」
240 = 219 :
てる
241 = 142 :
京太郎「よし、んじゃそろそろ開店、と。うわ雪降って……」ガラガラ
豊音「あうぅ」ガクブル
ュキテルマ「」カチン
「 .」
京太郎「……なんだ、豊音さんと雪だるまとみえないなにかがいるだけか。ほら、豊音さん、こんな日まで開店を並んで待つから。中にお入りなさい。暖房きいてますから」
豊音「あ、あり、きゃと……」ガクブル
照「扱いの差がひどい、控訴も辞さない」パリーン
桃子「ひどいっす!存在感を維持するために雪をまとわせてたのに!!」
京太郎「じゃかーしー、不審なかっこで店の前に立つな」
豊音「ご、ごめんねー」メソメソ
京太郎「豊音さんは不審じゃないよーかわいーよー」
照「やはり扱いに差がある、京太郎ひどい」
京太郎「君ら自分の格好見てみ。雪にまみれた日本人形みたいだから」
242 = 227 :
例えが的確すぎる
243 :
照「うー、あっだがい」ズルズル
京太郎「鼻すするな。はいティッシュ」
豊音「えへへ、あったかいよー。こうやって小さなストーブを皆で囲むと、宮守にいた頃思い出すなー」ニコニコ
桃子「今も変わらないっすよね?五人で住んでるそうですし」
豊音「……あは」
京太郎「ん?」
桃子「え?」
照「甘い」ムグムグ
豊音「シロね?誘いたらしがひどすぎてね、今は矯正のために悲しみの向こうへと行ってるんだよ」
桃子「死んだんすか!?」
豊音「し、しんでないよー!?」
京太郎(ビックリした)
照「さくふわとろーりでおいしいこのカスタードの柔らかで独特な香りが口の中いっぱいに広がる」
京太郎「じゃあ、今は皆別々に?」
豊音「うん、そうだよー」
桃子「はー、大変っすね」
照「あ、口にクリームついちゃった、ぺろ……おいしい」
京太郎「君話題を合わせる気ないね」
照「え?」ハムハム
京太郎「なんでもない……」
244 :
二位だったけどつまらないから終わらせたのか
245 = 142 :
尭深「おはようございます」ガラガラ
京太郎「お、おはよう尭深さん。奥で着替えておいで」
尭深「は、はい」
照「本当に雇ったんだ」
豊音「あー!バイトさんなんだね!?驚きだよー!」
桃子「なんか、接客苦手そうっすけど」
京太郎「いや、それは大丈夫、買えばわかる」
桃子「え?じゃあ試しに。京さんピーチパイプリーズ」
京太郎「あい」サッ
桃子「ん」パシ
尭深「い、いらっしゃいませ」
桃子「(あーあ、もうどもってる。ここは、いくあまたのレジ店員にみえない位置から早くと急かし続ける嫌がらせで大いにミスを連発させた「店員落とし」モモの力を見せてやるっす)このピーチパイよろしくっす」
尭深「は、はい……あぅ!?」ビク
モモ「え?」
尭深「ヤ、ヤクが、ヤクが足りない……あぁ」サッ
モモ「え?ちょ、注射器なんてなにに」
尭深「ぜあ!」ドス
モモ「さしたあ!?」
照(あ、まだカテキン中毒なんだ)
246 :
どんな禁断症状だよw
247 :
尭深「うっうっうっ……ふぅ」
モモ(うわ、あの茶葉のような粉がぜんぶ体廼中に……)
尭深「……私がガンダムだ。これより接客を開始する」
モモ「え?」
尭深「ゼアッカイケー、セナークハチジュエッス」
モモ「え、は、はい」
尭深「ニセーアズカリャースッニヒャッニズエーカエシニャリッス」
モモ「は、はいっす」
尭深「アリアシテーマチャーシクッサイ」
モモ「……」
尭深「……」
モモ「京さん」
京太郎「ん?」
モモ「即座にバイトの雇い直しをていあんするっす」
尭深「ひどい」ズズー
モモ(茶のめるなら茶でカテキンとれっす……)
豊音(あの人怖い)
248 :
カテキンに中毒性なんてあったのか、勉強になった(小学生並みの感想)
249 = 235 :
この尭深と照と、どっちが店員としてだめなんだろう?
てかよくこんな尭深思いついたな>>1は、すげえやww
250 = 142 :
京太郎「尭深さん、流石にお客さんの目の前で注射はどうかと」
尭深「ごめんなさい、気をつける」
モモ「そこなんすか、ねえ」
豊音「つっこむところがまちがってるよー」
照「京太郎だからね、しょうがないね」
京太郎「いやいや、始めて間もないんだから緊張するのは当たり前。これから慣れてけばいいんだ」
モモ「あの滑舌は慣れとか緊張以前の問題のような……」
豊音「あ、そうだ、私もプリンとイーピンケーキを買わないと」
京太郎「一番乗りサービスで一品無料です」
照「イーピンだけに、一品無料、なんて」
京太郎「さ、どうぞ豊音さん」
豊音「ありがとー」
尭深「また起こしください」
照「反応してよ」
モモ「無茶いうなっすポンコツキング」
みんなの評価 : ☆
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