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元スレカイジ「私立…希望ヶ峰学園…?」
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大和田とか完全カモじゃないですかー
セレスはむしろ参加しないんじゃ?まだ餃子上手く出来てないし
セレスはむしろ参加しないんじゃ?まだ餃子上手く出来てないし
ん、あれ?ちーたん関連となるとまさか大和田石丸の二人か?
特に石丸はすぐ脱ぎたがる感じだし
特に石丸はすぐ脱ぎたがる感じだし
―寄宿舎エリア・廊下―
カイジ「はっ・・・・おい・・・ちょっと・・・・・?」
カイジ、目が点っ……!
一方の不二咲、念押し……!
不二咲「ダ・・・ダメ・・・かな・・・・・・・」
カイジ「いや……ダメとか……そういう話の前に…………」
カイジ「お前……分かってる……?自分が……何言ってんのか……?」
不二咲「……うん、分かってるよ」
ここで不二咲、何かを決意したような……真っすぐな視線…………!
カイジ(ッ……こいつ……本気(マジ)だっ…………!)
カイジ(何ていうか……こいつの瞳……凛とした……表情……)
カイジ(ある種の……男気を……感じるっ…………)
カイジ(女の不二咲に……男気ってのも……変な話だがっ…………)
不二咲「あ、あのねっ……!」
不二咲「図書館にあった……麻雀の本……読んでみたしっ……」
不二咲「点数計算とか……面白くてっ……覚えちゃったし…………!」
カイジ「あ、あのさっ……」
カイジ「麻雀が……やりたいんなら……やってもいい……むしろ歓迎なんだがっ……」
カイジ「別に……あえて……脱衣麻雀じゃなくてもっ……」
不二咲「そ・・・それじゃ・・・・ダメなのっ・・・・・・!!」
カイジ「……どうして……?」
カイジ(ある種の……男気を……感じるっ…………)
カイジ(女の不二咲に……男気ってのも……変な話だがっ…………)
不二咲「あ、あのねっ……!」
不二咲「図書館にあった……麻雀の本……読んでみたしっ……」
不二咲「点数計算とか……面白くてっ……覚えちゃったし…………!」
カイジ「あ、あのさっ……」
カイジ「麻雀が……やりたいんなら……やってもいい……むしろ歓迎なんだがっ……」
カイジ「別に……あえて……脱衣麻雀じゃなくてもっ……」
不二咲「そ・・・それじゃ・・・・ダメなのっ・・・・・・!!」
カイジ「……どうして……?」
不二咲「脱衣麻雀じゃないと・・・意味が・・・ないのぉ・・・・・・・」
カイジ「意味…………?」
不二咲「あ、あのねぇ・・・・」
不二咲「やったら・・・・分かるから・・・・・今は・・・・・・まだ・・・・・聞かないでっ・・・・・・・」
不二咲、顔を赤らめっ……モジモジとした……仕草…………!
カイジ「…………」
カイジ(やばい……こいつ……ガチで……可愛い…………)
不二咲「だから・・・・お・・・・・お願いっ・・・・・・・・!」
カイジ「意味…………?」
不二咲「あ、あのねぇ・・・・」
不二咲「やったら・・・・分かるから・・・・・今は・・・・・・まだ・・・・・聞かないでっ・・・・・・・」
不二咲、顔を赤らめっ……モジモジとした……仕草…………!
カイジ「…………」
カイジ(やばい……こいつ……ガチで……可愛い…………)
不二咲「だから・・・・お・・・・・お願いっ・・・・・・・・!」
カイジ、ある種の色仕掛けに……!
抗えず……籠絡っ…………!
カイジ「し、仕方ねぇ・・・・・・受けてやっても・・・・・いい・・・・・」
不二咲「・・・・ありがとうっ・・・・・・!!」
カイジ「だが……どうする?……今日はもうじき……夜時間だが…………」
不二咲「今日……やらなくちゃ…………」
カイジ「……」
不二咲「ううん……今日……やらなきゃダメっ…………!」
不二咲「今日、一皮剥けなきゃ…………!」
不二咲「僕に……未来(あした)は来ないっ…………!……今までの自分を……変えられないっ……!!」
不二咲、これまでの様子とは打って変った……熱弁っ……
自身の秘められた過去を振り切り……新しい未来へ突き進まんとする……その躍動っ……
カイジ、不二咲の変化に……何かを感じ取り……そしてっ……!
カイジ「クク・・」
カイジ「いいぜっ……!やろう、脱衣麻雀っ……!夜時間なんざ……関係ねぇ…………!!」
その後、カイジ……段取りを引き受ける
―倉庫―
カイジ「貸してくれっ……」
セレス「……無償でですか?」
カイジ「勿論……タダでとは……言わねぇ……!」
カイジ「……これと引き換え……なんて、どうだ……?」
カイジ、モノモノマシンでドロップした……あるアイテムを……ゴスロリ服に差し出すっ……!」
セレス「……まぁ……」
それは……骨董品……アンティーク・ドールっ……
カイジ(何となく……この女が欲しがりそうなモノを……チョイスしたがっ…………どうだ……?)
セレス「……ほんの僅かですが……見直しましたわ」
セレス「……特別に拝借させて差し上げてもよろしいですわよ」
カイジ(よしっ……!)
カイジ、まずは……肝心の……麻雀用具を調達っ……!
セレス「ですが……伊藤君、もしや……夜時間のルールを破って」
カイジ「一人で部屋で練習するだけだ……いやほんとにっ……」
―寄宿舎エリア・廊下―
時刻は……夜時間間際……
カイジ(さて……お膳立ては……できた……)
カイジ(後は……雀卓を囲む……残り2人なんだが……)
カイジ(1人は……山田でも呼ぶとして……)
カイジ(もう1人……!……不二咲が……どうしても……勝負したいという相手っ…………)
カイジ(つい……その場のノリで……『俺が……呼んでくるから……任せろ』……)
カイジ(なんて言っちまったが……正直……声すらかけづらいっていうか…………)
カイジ(だが……不二咲のやつの……たっての希望だ……)
カイジ(約束は……反故にはしねぇよっ…………!)
時刻は……夜時間間際……
カイジ(さて……お膳立ては……できた……)
カイジ(後は……雀卓を囲む……残り2人なんだが……)
カイジ(1人は……山田でも呼ぶとして……)
カイジ(もう1人……!……不二咲が……どうしても……勝負したいという相手っ…………)
カイジ(つい……その場のノリで……『俺が……呼んでくるから……任せろ』……)
カイジ(なんて言っちまったが……正直……声すらかけづらいっていうか…………)
カイジ(だが……不二咲のやつの……たっての希望だ……)
カイジ(約束は……反故にはしねぇよっ…………!)
ざっ・・ ざっ・・
カイジ(!……あいつだ……)
カイジ(これ以上にないタイミングで……こっちに……向かってくるっ…………!)
石丸「僕は兄弟の過去が……どんなものであろうと……すべて受け入れるからなっ……!」
大和田「兄弟……気持ちは……ありがてぇがよ…………」
大和田「オレは…………」
カイジ「……大和田ッ……!!」
石丸「伊藤君っ……?」
大和田「あぁ?……オメェは…………いきなり何だよ?」
カイジ「…………一肌……脱がないかっ……!!」
……カイジ、説得開始
いや最高だこの展開ww
カイジらしいしこんな方法で回避するSSは初めて見た。斬新すぎるww
カイジらしいしこんな方法で回避するSSは初めて見た。斬新すぎるww
>>474
アーーーー♂
アーーーー♂
―寄宿舎エリア・廊下―
大和田「……あ?」
石丸「……?」
一瞬間、意味を理解しかねる2人を前に……カイジは続ける
カイジ「要するに……麻雀をしないかっ……ていう誘いさ」
カイジ「ただし賭けるものはアイテムでもメダルでもねぇ……身につけてる服…………」
カイジ「すなわち…………脱衣麻雀っ…………」
大和田「…………はぁ……?」
石丸「な……」
カイジ(……とりあえず大和田を誘い込む……つもりだった…………が)
カイジ(この場に……風紀にうるさい男がいる以上……それは難しい……)
カイジ(咎められるに……決まっている……)
カイジ(……だったら……逆に!)
カイジ(石丸も……こっち側に引き込むっ…………!)
大和田「……あ?」
石丸「……?」
一瞬間、意味を理解しかねる2人を前に……カイジは続ける
カイジ「要するに……麻雀をしないかっ……ていう誘いさ」
カイジ「ただし賭けるものはアイテムでもメダルでもねぇ……身につけてる服…………」
カイジ「すなわち…………脱衣麻雀っ…………」
大和田「…………はぁ……?」
石丸「な……」
カイジ(……とりあえず大和田を誘い込む……つもりだった…………が)
カイジ(この場に……風紀にうるさい男がいる以上……それは難しい……)
カイジ(咎められるに……決まっている……)
カイジ(……だったら……逆に!)
カイジ(石丸も……こっち側に引き込むっ…………!)
大和田「オイ……いきなり何言い出すかと思えば……」
大和田「何でオレがオメェなんかと……ンなこと」
石丸「それよりも伊藤君……!」
石丸「もう夜時間も近いというのに……!……それも麻雀……とはっ……!」
カイジ(まずは大和田だ……こいつの攻略法は……すでに考えているっ……!)
カイジ「実はよ……ある人物から……お前を交えて……脱衣麻雀をやりたいっていう話を受けてな」
大和田「は?……誰だよ……ある人物って……?」
カイジ「……知りたいか?」
石丸「伊藤君!……兄弟も……!麻雀などというっ……」
カイジ「石丸ッッッ!!」
石丸「っい……!?」
カイジ「少し黙っててくれないか……今、大事な話をしてんだよ……男同士のなっ……!」
石丸「……む」
大和田「……ッ……大事な話ってんなら……さっさと続けろよ」
大和田「で……ある人物ってぇのは……?……桑田とかだったらぶっとばすぞ……」
カイジ「……不二咲さ」
大和田「何でオレがオメェなんかと……ンなこと」
石丸「それよりも伊藤君……!」
石丸「もう夜時間も近いというのに……!……それも麻雀……とはっ……!」
カイジ(まずは大和田だ……こいつの攻略法は……すでに考えているっ……!)
カイジ「実はよ……ある人物から……お前を交えて……脱衣麻雀をやりたいっていう話を受けてな」
大和田「は?……誰だよ……ある人物って……?」
カイジ「……知りたいか?」
石丸「伊藤君!……兄弟も……!麻雀などというっ……」
カイジ「石丸ッッッ!!」
石丸「っい……!?」
カイジ「少し黙っててくれないか……今、大事な話をしてんだよ……男同士のなっ……!」
石丸「……む」
大和田「……ッ……大事な話ってんなら……さっさと続けろよ」
大和田「で……ある人物ってぇのは……?……桑田とかだったらぶっとばすぞ……」
カイジ「……不二咲さ」
大和田「・・・・・・なっ・・・・・・」
石丸「ふ、不二咲君……だと……!?」
カイジ「……そうさ」
この時大和田、カイジの胸倉に掴みかかるっ……!
大和田「てんめぇ……フザけてんのか……?」
カイジ「……ッ……」
大和田「……オレをおちょくろうってか……?……あぁん?」
今にも拳が一発飛んできそうな距離感……しかしカイジ、冷静
カイジ「冗談なんかじゃねぇよ……俺は不二咲と……確かに約束、したからな……」
大和田「約束だぁ……?」
カイジ「ああ……来るぜ……あいつ……必ず」
大和田「ざけんなよ……オメー……あれだろ?……不二咲の奴を無理やり引き込んだとかよっ……」
大和田「弱い物イジメだったら……承知しねぇぞっ…………!!」
石丸「ふ、不二咲君……だと……!?」
カイジ「……そうさ」
この時大和田、カイジの胸倉に掴みかかるっ……!
大和田「てんめぇ……フザけてんのか……?」
カイジ「……ッ……」
大和田「……オレをおちょくろうってか……?……あぁん?」
今にも拳が一発飛んできそうな距離感……しかしカイジ、冷静
カイジ「冗談なんかじゃねぇよ……俺は不二咲と……確かに約束、したからな……」
大和田「約束だぁ……?」
カイジ「ああ……来るぜ……あいつ……必ず」
大和田「ざけんなよ……オメー……あれだろ?……不二咲の奴を無理やり引き込んだとかよっ……」
大和田「弱い物イジメだったら……承知しねぇぞっ…………!!」
石丸「兄弟……暴力はっ……」
カイジ「……俺が……そんなことできるやつに……見えるか?」
大和田「……知るかよ」
カイジ「不二咲に聞けば……分かる……」
カイジ「あいつは……本気(ガチ)だ……!」
カイジ「脱衣麻雀を……やることに……あいつは……もうガチガチ…………」
カイジ「信念の塊っ……そんなものすら感じた……」
カイジ「その不二咲が……どうしても……お前と一緒に……やりたいと言っているんだ」
カイジ「だから俺は、不二咲のために……お前を連れてくると……約束したっ……!!」
カイジ「……“男同士”の約束をだっ……!!」
大和田「ッ……!?」
石丸「な……!?」
カイジ「……俺が……そんなことできるやつに……見えるか?」
大和田「……知るかよ」
カイジ「不二咲に聞けば……分かる……」
カイジ「あいつは……本気(ガチ)だ……!」
カイジ「脱衣麻雀を……やることに……あいつは……もうガチガチ…………」
カイジ「信念の塊っ……そんなものすら感じた……」
カイジ「その不二咲が……どうしても……お前と一緒に……やりたいと言っているんだ」
カイジ「だから俺は、不二咲のために……お前を連れてくると……約束したっ……!!」
カイジ「……“男同士”の約束をだっ……!!」
大和田「ッ……!?」
石丸「な……!?」
大和田「男同士だと……何言ってやがる……?不二咲は……!」
カイジ「確かに……不二咲は性別上は女だがっ…………!」
カイジ「この約束をした時……あの時のあいつの何かに決意した表情はっ…………!」
カイジ「あれは女のそれじゃなかった……!……“漢”のカオだった…………!!」
カイジ「タイマンで大勝負に出る時の……そんな顔だ…………!!」
大和田「……で、でもよっ……」
大和田「表情がどうといっても……あいつは女に変わりはねぇんだ…………」
大和田「当然、女の体してるだろーが……」
大和田「……脱衣麻雀なんて……よ……」
カイジ「……逃げるのか?」
大和田「…………何だと?」
カイジ「確かに……不二咲は性別上は女だがっ…………!」
カイジ「この約束をした時……あの時のあいつの何かに決意した表情はっ…………!」
カイジ「あれは女のそれじゃなかった……!……“漢”のカオだった…………!!」
カイジ「タイマンで大勝負に出る時の……そんな顔だ…………!!」
大和田「……で、でもよっ……」
大和田「表情がどうといっても……あいつは女に変わりはねぇんだ…………」
大和田「当然、女の体してるだろーが……」
大和田「……脱衣麻雀なんて……よ……」
カイジ「……逃げるのか?」
大和田「…………何だと?」
カイジ「確かにそうさ……男が脱ぐのと……女が脱ぐんじゃ……意味が違う」
カイジ「羞恥心のレベルが違うんだろう……俺は男だから分からねぇが……」
カイジ「だがよ」
カイジ「不二咲は……最初から……そんなハンデを背負いながらっ…………!!」
カイジ「イーブンで勝負したいっ…………て言ってんだ…………!!」
カイジ「その勝負から……逃げるっていうのか……大和田?」
大和田「…………」
カイジ「男なら…………!!」
大和田「……受けて立て……ってんだろ……?」
石丸「!……お。おい!?」
カイジ「羞恥心のレベルが違うんだろう……俺は男だから分からねぇが……」
カイジ「だがよ」
カイジ「不二咲は……最初から……そんなハンデを背負いながらっ…………!!」
カイジ「イーブンで勝負したいっ…………て言ってんだ…………!!」
カイジ「その勝負から……逃げるっていうのか……大和田?」
大和田「…………」
カイジ「男なら…………!!」
大和田「……受けて立て……ってんだろ……?」
石丸「!……お。おい!?」
大和田「分かったよチクショー!!……脱衣麻雀だろうが野球拳だろーが受けて立ってやんよ!!」
大和田「その変わり、もじ不二咲が泣くようなことがあったら……オメェ泣かすぞコラァ……!!」
カイジ「好きにしろ……」
どさりっ・・
大和田、ようやくカイジの胸倉から手を放し、解放……すでにやや涙目のカイジ
カイジ(何とか……上手くいった……)
カイジ(昨日風呂場で……苗木からこいつの逸話とか性格とか……多少聞いていたのが良かったな……)
カイジ(さて……次は……)
石丸「待て待て待て……!!……僕はそのような行為……認めんぞっ……!!」
石丸「夜時間だぞ……!その上麻雀……!しかも……脱衣だとォ………?」
石丸「不二咲君がどう言っていようと……!そんな不純異性交遊的な……行為っ……!!」
カイジ「聞けっ…………石丸!」
《キーン……コーン……カーン……コーン……!!》
―図書室―
翔「ゲラゲラゲラっ……!……つーか夜時間入っちゃったよ……ま、関係ないけど」
十神「…………」
翔「あっ何気にアタシやばくね……?明日になったらバレる系……?」
十神「…………」
翔「仕方ねーな……いっちょ殺っちゃう?……イケメンメガネ料理しちゃう……!!」
十神「ふん……俺を殺せるものなら殺ってみろ」
十神「一介の幼稚な殺人鬼ごときが……ませた口を聞くな」
翔「ゲラゲラゲラッ……!!咬ませメガネがませた口聞くなってよ~んっ……!!」
十神「…………ッ」
翔「…………ふぇくしっ!!」
腐川「あ・・・・れ・・・・?」
5日目の夜は……続く
次回に続く
>>472 まあ最初は一部の男キャラ以外絡まないでいこうかと思ったが……
>>472 まあ最初は一部の男キャラ以外絡まないでいこうかと思ったが……
―寄宿舎エリア・廊下―
石丸「むしろ君が聞きたまえ!」
カイジ「俺は知っているんだぞ……」
カイジ「お前が昨日……夜時間のルールを破ったことをな!」
石丸「ぐっ・・・・!」
カイジ「苗木から……小耳に挟んだ」
カイジ「お前ら……サウナに籠って……我慢比べを……やってたんだろ?」
カイジ「違うか……?」
石丸「そ、それはっ……」
大和田「確かに、それは事実だ……違わねぇよ……」
カイジ「風紀委員のクセにだ……自分からそのルールを破っておいて……」
カイジ「その一方で、俺達のルール違反には……厳しくあたる……」
カイジ「おかしくねーか…………?」
石丸「し、仕方がなかったのだっ・・・・!」
石丸「昨晩の兄弟との一戦……あれには特別の意味があった…………」
石丸「そう……男と男の真剣勝負……!!」
石丸「あれは……引くわけにはいかない……乾坤一擲の大勝負だったんだっ!!」
石丸「たとえ夜時間に突入してしまおうとも……逃げるわけには……いかなかった……!!」
石丸「あのような場合ならば……!時には!……ルールを破ったとしても……それはっ!」
石丸「例外……!例外だ……!原則守らなければならぬルールにも……時には例外が必要なのだよっ!!」
カイジ「その通り・・・!!」
カイジ「だからこそ、今夜も例外なんだよっ……!!」
カイジ「これはただのお遊びじゃねーんだ……!!」
カイジ「不二咲と大和田の…………!」
カイジ「…………“男と男の真剣勝負”なんだからよっ…………!!!」
石丸「く・・・うっ・・・・!」
大和田「乗せられて言うのもなんだがよ」
大和田「そういうことだ……兄弟」
大和田「悪りぃが……オレは今夜も夜時間の外禁は……守らねぇよ……」
大和田「まぁ、もともとあの女が言いだした……口約束だけの決まりだ」
大和田(それによ……どーせ気が気でなくて眠れねーなら……)
大和田(何かやって……気ぃ紛らわせてるのがマシだッ……)
石丸「……っ……」
カイジ「そこでだ……石丸」
石丸「な、何だい……伊藤君……?」
カイジ「お前も……混ざれ…………!」
石丸「な・・・・!?」
カイジ「あと1人……席に空きがある……」
カイジ「麻雀ってのは……基本的に4人で打つものだからな」
カイジ「それに……お前がその場にいることで」
カイジ「監視役が、つくことにもなるんだ」
カイジ「万一、お前が言う……不純異性なんちゃらに発展しそうになったら」
カイジ「お前がその場で……止められる!……現場を、差し押さえられる……!!」
カイジ「その方が都合がよくないか……石丸?」
石丸「ぐ・・・た、確かに・・・・」
石丸「だがしかし・・・!この僕が・・・麻雀に興ずるなどっ・・・!!」
カイジ「石丸……お前、麻雀をやったことがあるか?」
石丸「い、いや……ない」
石丸「だがしかし……!」
石丸「麻雀などに使う時間があるのなら……もっと他にやることがあるだろう……!」
石丸「学生の本分は勉学にある!」
石丸「麻雀で一体……何を学べるというのだ……!!」
カイジ「ククク……分かってねぇ……お前分かってねぇよ、石丸」
石丸「な、何が……おかしい……?」
カイジ「この前、俺に小一時間ほど説教をしたことがあったろ?」
石丸「……確かに、あったな」
カイジ「……あのお説教……まったく心に響いてこなかったぜ」
石丸「んなっ・・・!?」
カイジ「何故か分かるか?……いや、今のお前じゃ分からないだろうさ」
カイジ「お前の言っていることは……全部正論なんだっ…………!」
カイジ「絵にかいたような綺麗事……理想論に終始…………」
カイジ「だがよっ!!それだけじゃダメなんだよ……!!」
カイジ「お前はお前の考え方を貫き通したいだろう……だがっ……!!」
カイジ「果たして他の連中が……お前の理想論……固執した考え方に」
カイジ「万々歳で賛同してくれるのか……?」
石丸「・・・ッ」
カイジ「清き水には魚棲まず……ってことだ……」
カイジ「お前がいくら声高に……賭博が違法だの何だのと叫ぼうが」
カイジ「……この世から賭博をやる奴がいなくなるはず……ねぇんだよ…………!!」
石丸「ぐ・・・く、くぅ・・・」
大和田「お、おい……そんなにヘコむなよ」
石丸「だったら……僕は……どうすればいいというんだっ……!」
カイジ「おいおい……簡単なことだろ」
カイジ「一緒にやろうぜっ…………麻雀」
カイジ「正論で凝り固まってる思考を解すには……視野を広げるのが一番じゃないか?」
カイジ「頭ごなしに批判するんじゃなく……まずは一度」
カイジ「……自分でやってみねぇと……わからねーだろ」
カイジ「本当に……麻雀をするのは…時間の浪費でしかないのか……あるいは」
カイジ「麻雀にも……何か学べるところがあるのかどうか」
石丸「…………」
カイジ「俺は保証するがな」
カイジ「麻雀は……奥が深いっ…………!!」
カイジ「ただのベンキョーじゃあ味わえない……」
カイジ「その面白さは……必ず石丸にとって……有意義になるはずだ……!」
カイジの怒涛の弁舌を前に……とうとう石丸……決心するっ……!
石丸「…………フフフ……ハッハッハッハッ…………!!」
大和田「兄弟……!?」
石丸「いいだろう伊藤君……そこまで言うのなら、その奥深さとやらを……味わおうじゃないかっ……!」
石丸「確かに君の言うとおり……僕は少し……視野が狭かったのかも知れん……」
石丸「中学時代……級友達との世間話…………あれがまるで続かなかったのだ……」
石丸「例えば、好きなゲームの話やテレビ番組、商業雑誌、その他諸々……」
石丸「何の教訓も得られまいと思ったものには……全く手を出してこなかった……」
石丸「だが……!」
石丸「よくよく考えれば……」
石丸「大勢の人々を惹きつける物事には……何らかの学ぶべき部分があってしかるべきなのだ!!」
石丸「これからは……その点をきちんと踏まえたうえで……!」
石丸「風紀の向上を目指して精進していくとしよう!!」
カイジ(はは・・・上手くいった・・・予想・・・以上に・・・・・)
その後、午前0時にある部屋の前に集合することを約したカイジ達は、一端各部屋へと戻った
そして……
―大浴場前・廊下―
大和田「ここで……やんのか?」
カイジ「ああ……すでに卓なんかは中に持ち込んでいる」
カイジ「それに……どうせなら……脱衣しても問題ない所の方が……よくないか?」
大和田「……脱衣室か」
カイジ「それにここなら……監視カメラもない、……多少の気休めには……なるだろ」
石丸「『初心者でも分かる麻雀入門』か……この手の本を読むのは初めてだ……」
不二咲「読みながらでやっていけば……段々ルールが分かってくると思うよぉ」
石丸「しかしこの点数計算というのは……複雑だな……」
石丸「ツモの場合……ロンの場合……振り込み……翻数……親の場合……子の場合……符…………」
不二咲「符計算は点数早見表を暗記すれば副底に加算するだけだから簡単だけど……」
不二咲「初心者なら符は省略して簡易計算をした方がいいよぉ……指折りっていうらしいんだけど」
大和田「ほぉー……不二咲、詳しいんだな……」
不二咲「えへへ……」
カイジ(流石は超高校級プログラマー……頭がキレるな……こいつ)
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