私的良スレ書庫
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元スレカイジ「私立…希望ヶ峰学園…?」
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舞園「気になりますよね……このDVD……どんな映像が……映っているのか」
カイジ「……、そうだな………苗木達は…まだ来ないが、先に見てみるか……自分の……DVDを」
カイジの提案にコクリと答えた舞園は、早速手近のPCを使い、DVDを食い入る様に見始める
そして、カイジも……!
《ザァァ・・・ザァァ・・・ ピッ》
カイジ(………いったい何が写って…)
《カイジ……元気かい……?》
カイジ(んな・・・・・・っ・・・・・・!?)
そこには、カイジの実の母と……公務員である姉の姿が……!
カイジ(何だよ……これ……どうして…………)
《 ブツッ 》
カイジ「ッ!!?」
一瞬の暗転……!そして…次に写ったのは……廃墟同然となった……実家の姿が……!!
カイジ「・・・・・・・ッ・・・・!」
さらに……!
《・・・・・元・・・・気・・・・か・・・・ザザザザ・・・・・・ザザ・・・・・・・》
映像は乱れ、なおかつ雑音混じりの音声……!わずかに聞き取れた……その内容は……!
《・・・・聞・・・ザザザ・・・・・絶・・・・ザザ・・染・・・・・ザ・・ザザ・・・》
カイジ「は・・・・・?おい・・・・・・・・?おい・・・・・っ・・・・・・・・!?」
《・・・・・・・・帝・・・・ザザザ・・・地・・・・・ザザ・・・ザ・・反・・・・・》
カイジ「何て言ってんだ・・・・・・!?おい・・・・・・!?外で・・・・・・何が起きて・・・・・!!?」
《・・・・・・ザザ・・・・・ザザ・・・・・親・・愛・・・・・カ・・・ジ・・へ・・・えnザザザザザ プツッ》
これを最後にカイジのDVDの映像は途切れ……残るは何もない……平面的な砂嵐のみである
舞園「いやぁああッ・・・・・・」
舞園(どうしてなの・・・!・・・どうして・・・・・こんなっ・・・・・こんなっ・・・・・・・)
ばたんっ・・・
苗木「……舞園さん、伊藤クン……大丈夫……?」
十神「………他人のことより、まずは自分のことを心配したらどうだ」
十神「これか……外の映像ってのは」
スッ・・
霧切「………」
腐川「イヤでも……見なきゃ……いけないの……?」
セレス「まずはそれぞれ、確認をしましょう……お話があれば、その後で」
石丸「セレス君の言うとおりだ……ま、まずは内容の確認……を……」
朝日奈「…そうだね」
大神「………」
不二咲「…ごくり」
山田「…気が進まないですな」
葉隠「何かイヤなものが写ってる気がっ・・・!見たくないべ・・・!」
桑田「…イヤなものかどーか占いで確かめてみろよ、……これだな、オレのは」
大和田「………はァ」
江ノ島「………」
各人宛に用意された怪しげなDVD……!
それらを目にした彼らの中には……!これまで押さえこまれていた……強烈な感情……!
外への……渇望に………覆われッ……!悪魔の囁きに耳を貸そうとする者が……現れようとしていたっ………!!
十神「これか……外の映像ってのは」
スッ・・
霧切「………」
腐川「イヤでも……見なきゃ……いけないの……?」
セレス「まずはそれぞれ、確認をしましょう……お話があれば、その後で」
石丸「セレス君の言うとおりだ……ま、まずは内容の確認……を……」
朝日奈「…そうだね」
大神「………」
不二咲「…ごくり」
山田「…気が進まないですな」
葉隠「何かイヤなものが写ってる気がっ・・・!見たくないべ・・・!」
桑田「…イヤなものかどーか占いで確かめてみろよ、……これだな、オレのは」
大和田「………はァ」
江ノ島「………」
各人宛に用意された怪しげなDVD……!
それらを目にした彼らの中には……!これまで押さえこまれていた……強烈な感情……!
外への……渇望に………覆われッ……!悪魔の囁きに耳を貸そうとする者が……現れようとしていたっ………!!
また今度
次はいよいよ・・・どう展開したらいいのか・・・割と困惑
次はいよいよ・・・どう展開したらいいのか・・・割と困惑
今のままだと少なくとも舞園と桑田はアウトだよな
原作ブレイクしてもいいからカイジなんとかしてくれ
原作ブレイクしてもいいからカイジなんとかしてくれ
むしろ>>205を見ると
原作のままやるのが難しそうに解釈できる
原作のままやるのが難しそうに解釈できる
カイジも日頃は手袋してるんだよな
指一回取っちゃったからその手術跡隠すために
日頃はコミュ障害ぎみのクズで
追い詰められると覚悟を決めて誰も手が付けられない覚醒
戦いが終わると誰でも助ける超高校級のマザーテレサ
殺し合いだともう存在が怪しすぎる……
指一回取っちゃったからその手術跡隠すために
日頃はコミュ障害ぎみのクズで
追い詰められると覚悟を決めて誰も手が付けられない覚醒
戦いが終わると誰でも助ける超高校級のマザーテレサ
殺し合いだともう存在が怪しすぎる……
視聴覚室にて……用意された個々のDVDを視聴することになったカイジ達……!
それぞれの目に映った映像は……それぞれの胸に刻まれる……
苗木(………ボクの……家族にまで……手を出した……のか………?)
苗木(もしかして……皆も……ボクのと同じような内容の…?)
ある者は恐怖し、怯え、震え……またある者は、動揺を隠し切れず……!
舞園「もう・・・こんなの・・・・・耐えられないっ・・・・・・!」
ダッ・・
苗木「!……舞園さんっ……」
カイジ「……苗木、追いかけてやれ」
苗木「伊藤クン……」
カイジ「舞園が…この16人の中で……一番信用しているのは……たぶんお前だ……」
カイジ「こういうときこそ……ひとりに……するな」
苗木「………うん、そうだね」
苗木は…部屋を走り出てしまった舞園を追いかけていった…
そして、残された者達は……
腐川「な、何よ……ベタなラブストーリーなんか……いらないわよ……」
十神「他人のことに神経を傾けるほど、余裕があるのか?」
腐川「………」
腐川「ううぁあ・・・・!なんなのよぉぉぉぉ・・・・・!!!これぇ・・・・・・・キィィ・・・・ッ・!!!」
石丸「ふふふ腐川くん・・・・お、落ちっ・・・・着くんだっ・・・・・・!」
江ノ島「あ、あんたも・・・・落ち着きなさいよっ・・・・・!」
大神「江ノ島……お主も……落ち着くのだ」
カイジ(………大方の連中は、DVD(コイツ)を観て取り乱している………)
カイジ(だが……相変わらずだ)
カイジ(霧切とセレス、それからメガネは……表情や仕草を見る限り、未だに泰然自若……)
カイジ(冷静さを……失っていない)
カイジ(大神は……動揺が有るのか無いのか…よく分からないが……会話を交わしたこともないしな)
冷静さを失い、恐怖感が前面に湧き上がっている者と、あくまで感情を制御し冷静さを保ち続けている者
カイジはといえば、どちらかと言うと後者にあてはまっていた……!
カイジ(確かに……肉親がまるで死んだかのような映像……)
カイジ(外の世界で……何か……異変が起こっていると思い込ませるような映像……)
カイジ(こんなモンを……高校生のみそらで見せつけられた暁には……うろたえて当然)
カイジ(例えそれが……“超”高校級の連中だったとしても……)
カイジ(むしろ……あの冷静な連中の方が……どうかしてるくらい)
カイジ(霧切とセレス、それからメガネは……表情や仕草を見る限り、未だに泰然自若……)
カイジ(冷静さを……失っていない)
カイジ(大神は……動揺が有るのか無いのか…よく分からないが……会話を交わしたこともないしな)
冷静さを失い、恐怖感が前面に湧き上がっている者と、あくまで感情を制御し冷静さを保ち続けている者
カイジはといえば、どちらかと言うと後者にあてはまっていた……!
カイジ(確かに……肉親がまるで死んだかのような映像……)
カイジ(外の世界で……何か……異変が起こっていると思い込ませるような映像……)
カイジ(こんなモンを……高校生のみそらで見せつけられた暁には……うろたえて当然)
カイジ(例えそれが……“超”高校級の連中だったとしても……)
カイジ(むしろ……あの冷静な連中の方が……どうかしてるくらい)
カイジ(……俺も……いきなり親や姉を顔が出てきて面食らったが……)
カイジ(このDVDに映し出された映像が……真実だと裏付けられる証拠は……皆無だ)
カイジ(何しろ、俺達をここに幽閉しているヤツが……用意したものだからな)
カイジ(信憑性が……ないだろう……?)
カイジ(俺達の恐怖心を煽り……混乱させて……)
カイジ(挙句の果てに……変な気を起こす人間が……現れることを期待した……!)
カイジ(・・・・・・陰湿な・・・・・・嫌がらせ・・・・・・・・!!)
カイジ(だから……情報を鵜呑みにしたら……ダメだ………!)
カイジ(この場は……冷静な連中こそが……怯えている連中の眼を覚まし……!)
カイジ(少なくとも……DVDを観る前の現実感まで……引き戻すべき……!)
カイジの思いを察したかのように……!銀髪が周囲に忠告する………!
霧切「いいの?」
カイジ(このDVDに映し出された映像が……真実だと裏付けられる証拠は……皆無だ)
カイジ(何しろ、俺達をここに幽閉しているヤツが……用意したものだからな)
カイジ(信憑性が……ないだろう……?)
カイジ(俺達の恐怖心を煽り……混乱させて……)
カイジ(挙句の果てに……変な気を起こす人間が……現れることを期待した……!)
カイジ(・・・・・・陰湿な・・・・・・嫌がらせ・・・・・・・・!!)
カイジ(だから……情報を鵜呑みにしたら……ダメだ………!)
カイジ(この場は……冷静な連中こそが……怯えている連中の眼を覚まし……!)
カイジ(少なくとも……DVDを観る前の現実感まで……引き戻すべき……!)
カイジの思いを察したかのように……!銀髪が周囲に忠告する………!
霧切「いいの?」
霧切「こうして怯えていても、状況は同じ……」
霧切「それは、モノクマが最初に私達の前に現れたときの膠着状態と……さして変わらないわ」
腐川「さして……変わらない……ッ……てっ……?」
腐川「何……言ってんのよっ……・・・」
桑田「そう……だっての……!」
山田「このような映像(モノ)を見せられたんですぞ……!絶望的な状況が10割増しですぞっ……!」
不二咲「う・・・ううっ・・・・」
大和田「クソ野郎ッ・・・・」
大和田「オレはぜってーこっから出るぞ・・・・何としてでも・・・・絶対に・・・なっ・・・・!!!」
霧切「それは、モノクマが最初に私達の前に現れたときの膠着状態と……さして変わらないわ」
腐川「さして……変わらない……ッ……てっ……?」
腐川「何……言ってんのよっ……・・・」
桑田「そう……だっての……!」
山田「このような映像(モノ)を見せられたんですぞ……!絶望的な状況が10割増しですぞっ……!」
不二咲「う・・・ううっ・・・・」
大和田「クソ野郎ッ・・・・」
大和田「オレはぜってーこっから出るぞ・・・・何としてでも・・・・絶対に・・・なっ・・・・!!!」
ざわ・・
直後、大和田に向けられる13人の視線……!
大和田「な・・・・なんだよ・・・?」
江ノ島「大和田……あんた」
朝日奈「その……、外に出るためには……手段選ばないっ……てこと?」
不二咲「それって……つまり……」
この時大和田、自らの発言が曲解されていることに気づく……!
大和田「な……、……違げえよッ……!!」
大和田「誰かを殺して……なんざ……思ってるワケねぇだろッ……!!」
腐川「でも、ヤクザなんでしょ……」
腐川「そういうの……常套手段……なんでしょ……暴力団(アンタタチ)には……」
カイジ「………」
大和田「オメェら勘違いすんなっ……!……オレは暴走族だよッ……やーさんなんかじゃねぇ!!」
カイジ「えっ」
カイジ、今更になって知る……大和田の素性………!
大和田「あァん!?」
カイジ「ひっ……何も…言ってません……!」
大和田「オレには守りきらなきゃいけねぇ約束があるんだッ……!」
大和田「こんなトコで……死んでたまるかっ……!!」
腐川「そういうの……常套手段……なんでしょ……暴力団(アンタタチ)には……」
カイジ「………」
大和田「オメェら勘違いすんなっ……!……オレは暴走族だよッ……やーさんなんかじゃねぇ!!」
カイジ「えっ」
カイジ、今更になって知る……大和田の素性………!
大和田「あァん!?」
カイジ「ひっ……何も…言ってません……!」
大和田「オレには守りきらなきゃいけねぇ約束があるんだッ……!」
大和田「こんなトコで……死んでたまるかっ……!!」
十神「……死にたくないなら、とどのつまり誰かを殺す他ないだろう?」
十神「この学園のルールに則るならばな」
大和田「ッせえ…!オメェだけは口も聞きたくねぇよ……!!」
十神「それはこっちのセリフだ!」
カイジ(うわ……収拾つかねぇだろ……これは……)
カイジ(といっても……もしここで俺が……)
カイジ(こいつらの間に割って入ったら……一昨日の苗木の…二の舞……!)
この状況を打破する鶴の一声は、風紀委員から放たれる……!
石丸「いい加減にしたまえッ………!!!」
石丸「このまま……不毛な言い争いを続けていても……何も解決しないだろう……!?」
霧切「石丸君の言う通りよ」
セレス「……ではどうしようというのですか?」
セレス「各々が視聴したDVDの内容について語り合って……傷の嘗め合いでもしますか?」
江ノ島「超ショックなDVD観た感想言い合って……ちょっとでもストレス解消しようってコト……?」
葉隠「それ、いいかも知れんべ……!」
大神「ならば……お主から話を始めるのが筋か……」
葉隠「え・・・・・あ・・・・・・・あぅ・・・・・・・・・・」
葉隠「や、やっぱりムリだべ・・・・!・・・・・口にするだけで小便チビりそうだべ・・・・!!」
十神「このヘタレめ」
結局、DVDの内容に関する意思疎通は上手く図れず……
セレス「……ではどうしようというのですか?」
セレス「各々が視聴したDVDの内容について語り合って……傷の嘗め合いでもしますか?」
江ノ島「超ショックなDVD観た感想言い合って……ちょっとでもストレス解消しようってコト……?」
葉隠「それ、いいかも知れんべ……!」
大神「ならば……お主から話を始めるのが筋か……」
葉隠「え・・・・・あ・・・・・・・あぅ・・・・・・・・・・」
葉隠「や、やっぱりムリだべ・・・・!・・・・・口にするだけで小便チビりそうだべ・・・・!!」
十神「このヘタレめ」
結局、DVDの内容に関する意思疎通は上手く図れず……
セレス「これ以上、話し合いに進展が無い以上……ここに留まる理由はありませんわね」
セレス「お先に失礼いたしますわ」
大和田「………」
十神「………」
霧切「………」
ゴスロリ服の退場を皮切りに、自然と今回の集まりは解散……
石丸も自身のDVDを観たことによるショックが大きいようで……
再び学園内に散らばり行く級友達を……引き止めることはしなかった……
セレス「お先に失礼いたしますわ」
大和田「………」
十神「………」
霧切「………」
ゴスロリ服の退場を皮切りに、自然と今回の集まりは解散……
石丸も自身のDVDを観たことによるショックが大きいようで……
再び学園内に散らばり行く級友達を……引き止めることはしなかった……
―廊下―
カイジ「霧切もそうだが……あんたもその鉄仮面(ポーカーフェース)……揺らがないな」
セレス「それは伊藤君も、同じようなものですわ」
カイジ「………俺の何処が……ポーカーフェイスなんだよ……」
セレス「たとえ苦悶に満ちた面持ちでして」
セレス「……内心では、次の最善の一手を冷静に見極めようとしているではありませんか?」
カイジ「………」
セレス「結局のところ、つつがなく状況を見極められて、状況判断に伴う適応性のある者だけが……この閉鎖社会で生き残るのです」
カイジ「それは前に……食堂で聞いたさ」
カイジ(この生活環境に適応すること……)
カイジ(俺以外の連中は……外の世界でさぞかし華々しい生活を送っていたんだろ)
カイジ(そういう人間にしてみれば……こういう生活ってのは……結構辛いもんなんだろう)
カイジ(俺には……逆立ちしても理解できそうにはないが)
―教室―
舞園「……ありがとうございます……苗木君……だいぶ落ち着きました」
舞園「私……取り乱しちゃって……」
苗木「もう、気にすることないよ……舞園さん」
舞園「でも・・・・・・・・私・・・・・・・・・・」
苗木「……大丈夫」
苗木「舞園さんは、必ずボクが守るから……!!」
舞園「苗木・・・・・君・・・・・・・」
苗木「絶対に、ここから出よう………!」
苗木「そして……叶えようよ………舞園さんの夢………」
舞園「……ありがとうございます……苗木君……だいぶ落ち着きました」
舞園「私……取り乱しちゃって……」
苗木「もう、気にすることないよ……舞園さん」
舞園「でも・・・・・・・・私・・・・・・・・・・」
苗木「……大丈夫」
苗木「舞園さんは、必ずボクが守るから……!!」
舞園「苗木・・・・・君・・・・・・・」
苗木「絶対に、ここから出よう………!」
苗木「そして……叶えようよ………舞園さんの夢………」
苗木「そして……叶えようよ………舞園さんの夢………」
苗木「ボクにできることなんて、……ほとんどないと思うけど」
苗木「それでも……!……ボクは舞園さんのこと、精一杯応援するよ……!!」
舞園「・・・・・・・・本当に・・・・よかったです」
苗木「……え?」
舞園「苗木君が、一緒にいてくれて・・・・・・本当に・・・・・」
舞園(……心強いです)
それから数時間が経過……
各人はまちまちに夕食を済ませると……夜時間を意識しつつ
自由行動をとっていた……
苗木「ボクにできることなんて、……ほとんどないと思うけど」
苗木「それでも……!……ボクは舞園さんのこと、精一杯応援するよ……!!」
舞園「・・・・・・・・本当に・・・・よかったです」
苗木「……え?」
舞園「苗木君が、一緒にいてくれて・・・・・・本当に・・・・・」
舞園(……心強いです)
それから数時間が経過……
各人はまちまちに夕食を済ませると……夜時間を意識しつつ
自由行動をとっていた……
―厨房―
カイジ「………」
ジュゥゥゥゥ・・・・
カイジ(…はぁ……)
カイジ(なかなか……王将のヤツみたいな味にならねぇ……)
カイジ(焼き方はともかく……やはり生地作りに改良が……必須……!)
カイジ(今度は、強力粉と薄力粉の配分を変えてみるか……)
―個室(苗木誠)―
苗木「部屋の交換が校則違反にならないって……言われてみて初めて気がついたよ」
舞園「わざわざ交換してもらって……」
苗木「ううん……いいよ……!舞園さんが、それで安心できるのなら……!」
舞園「……ありがとうございます……苗木君」
苗木「それじゃ……ちょっと早いけど……また明日」
舞園「……おやすみなさい」
ばたん・・・
舞園「・・・・・・・・・」
舞園「ゴメンナサイ・・ゴメンナサイ・・・・・・苗木くん・・・・・・・・・・」
外に出たい・・・・!外に出たい・・・・・・!あの壇上(ステージ)にっ・・・・・・・・戻りたいっ・・・・・・・・・・!
そうするためには・・・・・・殺るしかない・・・・・・・・・!!
そうするほかに・・・・・・道は・・・・・・・・・ないっ・・・・・・・・・・・・・!!
精神的に追い詰められた・・・・人間が陥りやすい・・・・・・極端なっ・・・・・ゼロサム思考・・・・・・・・!!
ギャンブル依存なら最高なギャンブルがあるじゃないですかー
学級裁判っていう最高のギャンブルが、ね……
学級裁判っていう最高のギャンブルが、ね……
感謝知らずの奴ら・・・・・・!
100% 減点法の奴ら・・・・・・!
苗木がどうにかして犯人を捕まえてギリギリ合格・・・・・・! 100%出来て・・・ ギリ合格のライフ5個・・・・! 1つでもミスをすれば4・3・2・・・・・ それが奴らの思考法・・・・・・!
スーパー減点法
恐るべき学級裁判・・・・・・・・・!
100% 減点法の奴ら・・・・・・!
苗木がどうにかして犯人を捕まえてギリギリ合格・・・・・・! 100%出来て・・・ ギリ合格のライフ5個・・・・! 1つでもミスをすれば4・3・2・・・・・ それが奴らの思考法・・・・・・!
スーパー減点法
恐るべき学級裁判・・・・・・・・・!
―購買部―
カランコロン・・・
葉隠「……カプセルが出てきたべ」
大和田「あのメダル……こんなトコで使うモンだったとはなぁ……」
かぱっ・・
葉隠「中に紙切れが……なになに……」
桑田「何て書いてあんだ…?」
葉隠「『……おめでとう……ございますっ……!……貴殿は以下の景品を……見事手中に入れました……!』」
左隣にある強化ガラスの下部ハッチが開く……!
ぽとっ・・
大和田「ん、何か……出てきたよーだな」
桑田「……ってこれUNOじゃんか」
葉隠「こ、これは……」
大和田「?……どうかしたか」
葉隠「きっと神のお告げだべ……今夜はUNOで遊んで……恐怖心を少しでも和らげろっつー……!」
桑田「オメー直感だけで占うんじゃなかったっけぇ……?」
大和田「第一このマシンも何も、あのクマヤローの差し金だろ……」
桑田「それにもうじき夜時間だぜ」
桑田「自分の個室に戻らねーと……不味いだろ……?…一応……」
大和田「ン……いや、…………待てよ……………」
葉隠「どうしたんだべ……大和田っち………?」
葉隠「こ、これは……」
大和田「?……どうかしたか」
葉隠「きっと神のお告げだべ……今夜はUNOで遊んで……恐怖心を少しでも和らげろっつー……!」
桑田「オメー直感だけで占うんじゃなかったっけぇ……?」
大和田「第一このマシンも何も、あのクマヤローの差し金だろ……」
桑田「それにもうじき夜時間だぜ」
桑田「自分の個室に戻らねーと……不味いだろ……?…一応……」
大和田「ン……いや、…………待てよ……………」
葉隠「どうしたんだべ……大和田っち………?」
―厨房―
トン・・ トン・・ トン・・ トン・・
カイジ(中に入れる具にも……一工夫がいるよな……?)
カイジ(隠し味とかいう……聞こえのいいプラスアルファ………!)
カイジ(………)
カイジ、ふと我に返る
誰しもときに集中力がプツリと切れて……無性に虚脱感に苛まれるもの……
カイジ(俺、なんで餃子なんかつくってんだよ……)
カイジ(よくよく考えたら……あいつは自分の『納得』のいく餃子を作って寄越せっていってるんだぞ……)
カイジ(そんなもん……まるっきりアイツの匙加減……気分に流されちまうような)
カイジ(あってないに等しい……基準だろーが……)
トン・・ トン・・ トン・・ トン・・
カイジ(中に入れる具にも……一工夫がいるよな……?)
カイジ(隠し味とかいう……聞こえのいいプラスアルファ………!)
カイジ(………)
カイジ、ふと我に返る
誰しもときに集中力がプツリと切れて……無性に虚脱感に苛まれるもの……
カイジ(俺、なんで餃子なんかつくってんだよ……)
カイジ(よくよく考えたら……あいつは自分の『納得』のいく餃子を作って寄越せっていってるんだぞ……)
カイジ(そんなもん……まるっきりアイツの匙加減……気分に流されちまうような)
カイジ(あってないに等しい……基準だろーが……)
この時カイジ、ふと掛け時計に視線を移す
カイジ「やっべ、もうこんな時間かよ……」
カイジ「ぼちぼち切り上げて……部屋に戻らねーと……」
カイジ「第一……こんな時間に…厨房で……包丁握って……ゴソゴソしてる姿を………」
カイジ「誰かに……見られたら……」
カイジ「おそらく……誤解される……」
カイジ「早く片付け――」
ギィィ・・・・!
その時、開くはずがない(とカイジが思っていた)厨房の出入口が……音を立てて……開け放たれる………!
カイジ「・・・・!?」
そして、カイジの目の前に現れたのはっ………!!
カイジ「やっべ、もうこんな時間かよ……」
カイジ「ぼちぼち切り上げて……部屋に戻らねーと……」
カイジ「第一……こんな時間に…厨房で……包丁握って……ゴソゴソしてる姿を………」
カイジ「誰かに……見られたら……」
カイジ「おそらく……誤解される……」
カイジ「早く片付け――」
ギィィ・・・・!
その時、開くはずがない(とカイジが思っていた)厨房の出入口が……音を立てて……開け放たれる………!
カイジ「・・・・!?」
そして、カイジの目の前に現れたのはっ………!!
大神「………」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
カイジ「」
この時、カイジは思った
地上最強の死神が……自らを迎えに来たのだ……と……
カイジ(やべぇ・・・・・・・・・これは死ぬ・・・・・・・・コロされる・・・・・・・・・・・)
大神「………」
逃げ場の無い空間……!巨大な“怪物”の圧倒的……威圧感っ………!!
……手から滑り落ちた包丁………!!全身から滴り落ちる……とめどもない……汗……!!
……と、その時……
朝日奈「さくらちゃん?……誰か厨房(なか)にいるのー?」
大神「そのようだ……朝日奈よ」
朝日奈「……って伊藤じゃん、……何してんの?」
カイジ「は、は・・・は・・・・・、何でもねぇよ・・・・」
逃げ場の無い空間……!巨大な“怪物”の圧倒的……威圧感っ………!!
……手から滑り落ちた包丁………!!全身から滴り落ちる……とめどもない……汗……!!
……と、その時……
朝日奈「さくらちゃん?……誰か厨房(なか)にいるのー?」
大神「そのようだ……朝日奈よ」
朝日奈「……って伊藤じゃん、……何してんの?」
カイジ「は、は・・・は・・・・・、何でもねぇよ・・・・」
この後、カイジ達は暫時会話を交わすことに……
朝日奈「つまり……さくらちゃんが自分を襲ってきたって勘違いしちゃったの~?」
カイジ「まあな……い、いきなりで……」
大神「済まなかったな……伊藤よ……驚かせるつもりはなかったのだ……」
カイジ「あ、ああ…」
朝日奈「もー!さくらちゃんはとっても優しい女の子なんだからね」
朝日奈「そんな勘違いしちゃダメだよっ……!」
カイジ「悪い……」
大神「……我はさして気にしていない」
カイジ「は、はい……」
カイジ(こうやって間近で見ると……ますます人間離れしてやがる……)
大神「……我らは……就寝前に茶を淹れんとして……ここに来た」
コポポポポ・・・
朝日奈「で、伊藤はここで何してたの?」
カイジ「見て分かると思うが……餃子を作ってたんだよ……練習で」
朝日奈「餃子を………?」
朝日奈「つまり……さくらちゃんが自分を襲ってきたって勘違いしちゃったの~?」
カイジ「まあな……い、いきなりで……」
大神「済まなかったな……伊藤よ……驚かせるつもりはなかったのだ……」
カイジ「あ、ああ…」
朝日奈「もー!さくらちゃんはとっても優しい女の子なんだからね」
朝日奈「そんな勘違いしちゃダメだよっ……!」
カイジ「悪い……」
大神「……我はさして気にしていない」
カイジ「は、はい……」
カイジ(こうやって間近で見ると……ますます人間離れしてやがる……)
大神「……我らは……就寝前に茶を淹れんとして……ここに来た」
コポポポポ・・・
朝日奈「で、伊藤はここで何してたの?」
カイジ「見て分かると思うが……餃子を作ってたんだよ……練習で」
朝日奈「餃子を………?」
カイジ「ほら、昨日も……やってただろ」
朝日奈「やってたって……あっ……あのお昼に、……セレスちゃんとの……?」
カイジ「そうだ……あの女、餃子が好物らしくてな………」
朝日奈「………」
大神「伊藤よ、……お主も一杯、どうだ……?」
カイジ「ああ、……もらっておく……」
ごくっ・・・ ごくっ・・・
朝日奈「……要するに」
カイジ「……?」
朝日奈「伊藤ってセレスちゃんのこと好きなの?」
カイジ「・・・・・ぶぅッ・・・・がほっ・・・・げほっ・・・・げほゲホッ・・・・・!!?」
朝日奈「やってたって……あっ……あのお昼に、……セレスちゃんとの……?」
カイジ「そうだ……あの女、餃子が好物らしくてな………」
朝日奈「………」
大神「伊藤よ、……お主も一杯、どうだ……?」
カイジ「ああ、……もらっておく……」
ごくっ・・・ ごくっ・・・
朝日奈「……要するに」
カイジ「……?」
朝日奈「伊藤ってセレスちゃんのこと好きなの?」
カイジ「・・・・・ぶぅッ・・・・がほっ・・・・げほっ・・・・げほゲホッ・・・・・!!?」
朝日奈「わっ……大丈夫、伊藤?」
カイジ「・・・・・何で・・・・そうなるんだ・・・・・・?」
朝日奈「え…だってセレスちゃんの好きなものを作ってあげるんでしょ?…そーいうイミじゃないの?」
カイジ(はぁ・・・どうして・・・・変な勘違い・・・・・するかなぁ・・・・・・・・)
カイジは朝日奈と大神に対し、ゴスロリ服との賭けの経緯について説明……あらぬ誤解を解消する
朝日奈「え~…そんなことだったの~?」
カイジ「そんなこと……なんだよっ………」
朝日奈「でもさぁ…」
カイジ「これ以上…何だ……」
朝日奈「ほら、今朝十神とかが言ってたっしょ……他人が作った食べ物を口に入れるのは……」
朝日奈「その他人に……命を預けるようなものだってっ……」
カイジ「………だから?」
カイジ「・・・・・何で・・・・そうなるんだ・・・・・・?」
朝日奈「え…だってセレスちゃんの好きなものを作ってあげるんでしょ?…そーいうイミじゃないの?」
カイジ(はぁ・・・どうして・・・・変な勘違い・・・・・するかなぁ・・・・・・・・)
カイジは朝日奈と大神に対し、ゴスロリ服との賭けの経緯について説明……あらぬ誤解を解消する
朝日奈「え~…そんなことだったの~?」
カイジ「そんなこと……なんだよっ………」
朝日奈「でもさぁ…」
カイジ「これ以上…何だ……」
朝日奈「ほら、今朝十神とかが言ってたっしょ……他人が作った食べ物を口に入れるのは……」
朝日奈「その他人に……命を預けるようなものだってっ……」
カイジ「………だから?」
朝日奈「伊藤が作った餃子を、セレスちゃんが味見してくれるってことは……」
朝日奈「セレスちゃんは伊藤のことを信頼してるってコトじゃない?」
カイジ「あのなぁ…」
カイジ(そうじゃねぇ……!)
カイジ(……あいつは…俺がコロシなんかできないタマだって……見透かしてるだけなんだって……)
朝日奈「ま、頑張りなよっ……!」
カイジ(こいつと話すのは……疲れるな……)
大神「伊藤よ……我からもひとつ聞いてよいか……?」
カイジ「……大神……サン……?…な、何か……?」
大神「お主、……山田という男と……時折話をしていたな……」
カイジ「山田……?確かに……たまに喋ってはいたが………」
大神「山田は………」
その時、厨房に新たな人影が………!
そして、現れた人物の顔は……厨房に入った瞬間……わずかに強張る………!
舞園「・・・・・・あっ・・・・・・・」
カイジ「………」
朝日奈「あー、舞園ちゃん」
大神「………」
舞園は素早く表情を取り繕い……愛想笑いを見せ
舞園「…………、こんばんは」
朝日奈「どしたの?……あ、私達は喉が渇いたからお茶でも飲もうと思って」
舞園「……私も同じです、ちょっと飲み物を取りに……」
舞園「もうすぐ食堂もこちらも……立入禁止になっちゃいますから……」
そう返答すると……舞園は冷蔵庫から紙パックの麦茶を取り出し……厨房を後にした………
カイジ(……何だ……今の感じは………)
カイジ(舞園の奴……ほんの少しだけだが………様子が………)
朝日奈「ホントだ、話してたら夜時間迫ってるよ…」
カイジ「……そうだな、俺も……片付けないと」
大神「……我らも手伝おう」
カイジ「え……いや、悪いって……」
朝日奈「いいっていいって、気にしない気にしないっ……!」
舞園「……私も同じです、ちょっと飲み物を取りに……」
舞園「もうすぐ食堂もこちらも……立入禁止になっちゃいますから……」
そう返答すると……舞園は冷蔵庫から紙パックの麦茶を取り出し……厨房を後にした………
カイジ(……何だ……今の感じは………)
カイジ(舞園の奴……ほんの少しだけだが………様子が………)
朝日奈「ホントだ、話してたら夜時間迫ってるよ…」
カイジ「……そうだな、俺も……片付けないと」
大神「……我らも手伝おう」
カイジ「え……いや、悪いって……」
朝日奈「いいっていいって、気にしない気にしないっ……!」
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