私的良スレ書庫
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元スレカイジ「私立…希望ヶ峰学園…?」
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乙
次は非常に福本らしい「金」が動機のギャンブラーが相手だな
次は非常に福本らしい「金」が動機のギャンブラーが相手だな
>>552本人乙
カイジは非情になろうとしても最後の一線は越えない、越えられない人間だからな。
カイジは人[ピーーー]度胸だけはからっきしだからな・・・
最新刊で根底から善人って事で和也怒らせてたし
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―食堂―
がらっ・・
十神「…………」
朝日奈「あっ……十神だ!」
苗木「おはよう!……十神クン」
舞園「十神君……朝食会に来てくれたんですね」
霧切「…………」
桑田「つーか……後ろ、珍しい組み合わせだな?」
大神「十神よ……」
十神「どうして俺がこいつら4人と一緒に居るのか……などとは聞くなよ……」
十神「……愚問だ」
がらっ・・
十神「…………」
朝日奈「あっ……十神だ!」
苗木「おはよう!……十神クン」
舞園「十神君……朝食会に来てくれたんですね」
霧切「…………」
桑田「つーか……後ろ、珍しい組み合わせだな?」
大神「十神よ……」
十神「どうして俺がこいつら4人と一緒に居るのか……などとは聞くなよ……」
十神「……愚問だ」
大和田「ったく相変わらず鼻につく言い方しかしねぇな……オメェはよ」
石丸「とりあえず皆!……朝食会に遅れて来てしまってすまない!!僕が代表して謝罪しよう!!」
朝日奈「別に気にしないでいいよ~石丸」
朝日奈「葉隠と……腐川ちゃんもまだ来てないしね」
カイジ「ま、遅れたのは……仕方ねーって……」
不二咲「そうだよねぇ……」
朝日奈らが気を利かして用意した朝食を皿に取り……席に着くカイジ達4名
十神は自ら厨房に向かい、用意をしている間に……残る2人も姿を現す
葉隠「寝坊じゃないべ……ちょっと宇宙人にキャトられるビッグマックの夢を見てただけだべ」
腐川「十神く……ううん白夜様ぁ……こっちにいらしたのなら…………」
十神「黙っていろ」
十神「これで全員揃ったな……さっさと始めたらどうだ」
石丸「そうしよう……これより第4回朝食会を開催するっ……!!」
(参照・座席イメージ)
霧切 セレス 苗木 舞園 大神 朝日奈 江ノ島
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
葉隠 山田 桑田 大和田 不二咲 カイジ 石丸
十神
――――
――――
腐川
↓食堂入口↓
石丸「そうしよう……これより第4回朝食会を開催するっ……!!」
(参照・座席イメージ)
霧切 セレス 苗木 舞園 大神 朝日奈 江ノ島
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
葉隠 山田 桑田 大和田 不二咲 カイジ 石丸
十神
――――
――――
腐川
↓食堂入口↓
江ノ島「あれー?十神にしては……妙に友好的じゃね?」
朝日奈「口調は相変わらずだけどねー……」
山田「もしや……何らかのイベントが発生してデレ期到来……といったところで?」
桑田「誰得の展開だよ……」
腐川「あ、あたしが得するに…………決まってるじゃないっ…………」
十神「黙れ……」
腐川「はいっ・・・黙りますっ・・・・」
十神「俺がここに出向いてやった理由は……」
十神「そこの4人から……情報を得るためだ」
十神「それ以外に……ここに来る理由はない」
十神、カイジらに視線を移し……断言
セレス「4人というのは……先ほど連立って食堂にいらした伊藤君達のことですわね?」
十神「……そうだ、早くしろ」
石丸「よしっ……!」
石丸「僕が代表して説明しよう……!」
石丸「昨夜……僕と伊藤君・大和田君・不二咲君の4人は……」
石丸「大浴場を貸し切って朝まで麻雀をしていたのだっ…………!」
ざわっ・・
大和田「……ってオイ!?」
カイジ「そこは言わなくていいだろっ……!」
不二咲「あ、あははは……」
朝日奈「え~?夜通しで麻雀やってたの!?」
桑田「マジかよ……オレはハブりか?」
葉隠「どうせなら一声掛けて欲しかったべ」
大神「夜間はきちんと床に着き……早起きをして活動したほうが余程健康的なのだが……」
セレス「それにしましても……案の定、夜時間のルールを無視ですか……伊藤君……」
カイジ「いや……その……まあ……こういうときもあるって…………」
霧切「……麻雀の是非についてはもういいわ」
霧切「もっと重要なことがあるのでしょう……?」
霧切「全員が知っておくべきことが……そうよね、十神君?」
十神「まぁ……そういうことだ、……さっさと本題に入れ」
石丸「で、では……不二咲君」
カイジ「……」
大和田「……」
不二咲「あのね……僕……皆に伝えておくべきことがあるのっ……!」
不二咲「実はね……僕……」
不二咲「男なんだっ・・・・・・・!!」
一同「……!?」
江ノ島「えっ……今……何て……?」
朝日奈「不、不二咲ちゃんが……男の子ぉ!?」
山田「なるほどなるほど~……確かにこんなに可愛い子が女の子のはずがありませんからな」
葉隠「それは納得の理由だべ……!」
苗木「それは違うよっ……!」
山田「ってええええええええええええっ!!?」
葉隠「マ、マジでええええええええええっ!!?」
セレス「……あなた方は少し黙っていてもらえませんか」
舞園「そうですよっ……!いくら不二咲さんが女装男子だったとはいえ……」
大神「舞園よ……その表現は不二咲にとって……痛手なのでは……」
不二咲「…………」
舞園「あっ・・・!ご、ごめんなさい・・・悪気があったわけじゃないんです・・・・」
不二咲「ううん……気にしてないよぉ」
不二咲「僕……小さい頃から自分の弱さにコンプレックスがあって……」
不二咲「周りから『男のクセに』って言われるのが辛くて……」
不二咲「女の子の格好して、女の子になりきることで……現実から逃げて来たの……」
不二咲「だけど……」
不二咲「昨日モノクマから……その秘密をバラすって伝えられて…………」
不二咲「やっと……決心がついたんだ」
不二咲「これをきっかけに……本当の自分と向き合おう……って」
不二咲「それで、伊藤君に頼んで……大和田君や石丸君と一緒に…………」
不二咲「……脱衣麻雀をすることにしたの!」
朝日奈「だだ脱衣マージャンっ・・・!!?」
山田「だ、脱衣麻雀ですとぉ~!?」
山田「ちーたんと一緒に脱衣麻雀ですとぉ~!!何と・・・羨ましきっ・・・・!!」
桑田「オメーは二次元(?)限定とかどーとか言ってたろ……?」
霧切「皆、静かにして……」
霧切「つまり……不二咲君は……脱衣麻雀をすることで、まずは彼らに自分が男であるということを」
霧切「視覚的にはっきり伝え……その上で、今朝私達にも発表することにしたのね」
不二咲「うん……!」
不二咲「この先……いつまで皆と……ここに居ることになるのかは……分からないけど」
不二咲「しばらくは一緒に生活を共にする……“仲間”なんだもん!」
不二咲「もう……隠し事はしたくないから……!」
霧切「……そう」
不二咲、笑顔での返答……しっかりとした受け答え
彼女……否、彼の言葉は……
苗木「不二咲さん……ううん、これからは不二咲君だね」
苗木「何だか改まってだけれど……これからもヨロシク」
不二咲「うん、こちらこそよろしくね……苗木君」
山田「……ちーたん……いえ不二咲千尋殿……なんと殊勝なっ……」
葉隠「これぞ秘密暴露の先制攻撃だべっ……!」
舞園「不二咲君……ですか」
朝日奈「う~ん、不二咲ちゃんを呼び捨てってのはちょっと……私は今のままの呼び方のままでいっか」
大神「つまり……我らとともにトレーニングができないというのは……」
不二咲「うん……女子更衣室には入れないから」
不二咲「一緒に練習するのはやりづらいと思って……断ったの」
大神「……そういうことか」
大和田「あっ……そういやオレ、更衣室入れねぇよ」
大和田「この前のサウナんときに……ポケットに入れてた生徒手帳壊れちまってよ」
石丸「む……一昨日の夜の勝負のことか!」
苗木「あ……そういえば……大和田クンは服を着たまま入ったもんね」
江ノ島「今度は何の話ぃ~?」
大和田「いやよ……おととい兄弟と……サウナで勝負したんだ……夜通しな」
石丸「実に白熱した……実りのあるひとときだったさ……」
セレス「何度……夜時間ルールを破ったら気が済むのですか……」
桑田「生徒手帳が壊れたんなら誰かに借りて使えばよくね?」
苗木「それはできないよ……ほら、追加の校則にあったよね?」
舞園「……『電子生徒手帳の他人への貸与禁止』……でしたね」
山田「誰かが入る時に連立って入れば問題ないのでは……?」
葉隠「それやったら天井にあるガトリング砲でハチの巣だべ……」
江ノ島「あれってフラチなことしようとしてる時だけ作動するんじゃなかったぁ?」
石丸「だとしたら……問題はないな?」
朝日奈「ていうかさ……あれに撃たれたら大怪我しちゃうじゃん……危ないよね」
苗木「えっと……ケガじゃ済まないような……」
江ノ島「てゆーか……あのタイプのガトリングは連射性能高いし被弾したら普通死ぬから」
朝日奈「ええっ死ぬの……!?」
がたんっ・・・!
唐突に立ち上がる十神……!
絶え間なく続いていた会話が……ここでようやく途切れる
十神「不二咲自身の話はもういいだろう?」
十神「俺が聞きたいのは……脱衣所(あそこ)にあったPC(あれ)に関することだ」
霧切「……“あれ”……というのは?」
不二咲「うん!……そのことなんだけどね」
大和田「ここじゃ……難だ……監視カメラ(あれ)も……あるしな」
カイジ「後で……何組かに分かれて……直接脱衣所(あそこ)に行って……PC(あれ)を説明したほうがいいだろ」
十神「……確かに、それもそうだ」
十神「少しはお前達の頭の中にも……脳味噌が詰まっているらしい……足りてはいないが」
桑田「アソコだのアレだのじゃ何のことかわかんねーぞ……」
朝日奈「え・・・何・・・・もしかしてえっちぃこと・・・とか・・・?」
大和田「ちげーよ」
石丸「うむ……やはりアルターエゴ君のことも、皆に公平に知らせておくべきことだからな」
セレス「アルターエゴ……ですか……?」
石丸「……ッ!!」
カイジ「おい石丸!」
大和田「ここで言うんじゃねぇよ!!」
石丸「す、すまん……」
霧切「…………、なるほど……だから不二咲君なのね」
苗木「霧切さん……何か知ってるの?」
霧切「……この話は後にしましょう」
山田「しかし……」
霧切「…………後にするのよッ……!……いいわね!!」
苗木「は、はいッ!?」
銀髪の一喝により……静寂に包まれた食堂…………!
石丸「コホン……では……、とりあえず食事にしようではないか……諸君」
ようやく各自、食事に手をつける中……
苗木「あのさ……皆」
葉隠「どした……苗木っち?」
苗木「折角、不二咲君が勇気を出して秘密を告白してくれたんだからさ」
苗木「僕達も……やっぱり……それぞれの秘密を隠さず告白したらどうかなって……」
カイジ「…………」
大和田「無理強いはしなくてもいいだろうがよ……言いたい奴は言えばいんじゃねーのか?」
大和田「オレは……言ってもいいぜ……いろいろと吹っ切れたしよ」
桑田「別にオメーの話聞きたい奴いねーだろ」
大和田「……ンだと……オイ?」
不二咲「大和田クン……落ち着いて」
霧切「もしかして……勘違いしている人もいるかも知れないから……一応言っておくけれど」
霧切「モノクマは何も……私達の間に秘密をバラすなんて言っていないわ」
朝日奈「え……?」
霧切「『世間』に対して秘密をバラす……あくまで外界での生活に直結する秘密の暴露……なのだから」
モノクマ「ま、その通りなんだよね」
モノクマ、ここで登場……!再び葉隠の頭上にっ…………!
葉隠「わわわっ・・・!何でまた俺の頭の上なんだべっ・・・・・!?」
桑田「(頭が)軽いからじゃね?」
舞園「モノクマさんが……ですか?」
モノクマ「それからね……ぶっちゃけ、人によるんだけどさぁ……」
モノクマ「不二咲君みたいに……バレたらオマエラの接し方に割と影響しちゃうような場合もあれば……」
モノクマ「大和田君みたいに……バレてもそこまで影響はないんじゃね……ってパターンもあるわけ」
大和田「…………」
モノクマ「もっと言えば……バレたら……オマエラが身の危険を感じるようなっ……!」
モノクマ「秘密を持っている人もいるのです……!!」
腐川「・・・・ひっ・・・・」
十神「…………」
苗木「ボクらが身の危険を感じるような……秘密って……」
カイジ(…………俺は……そこまではいかないよな……)
モノクマ「ま、そういうことね~……!」
モノクマ、退場
セレス「わたくしたちが身の危険を感じるような……秘密ですか」
霧切「…………」
山田「そんなことを言われると……俄然気になりますな……」
石丸「よし!……とりあえず自分が該当しそうだと思うなら……発表してくれたまえ!!」
江ノ島「いや……逆に言わないって普通」
カイジ「こうやって疑心暗鬼になっても……よくないだろ……」
大神「されど……」
十神「丁度いい機会じゃないか……」
十神「なぁ、腐川」
腐川「え・・・・な、何っ・・・・・・・」
ここまで十神の命令を守り……沈黙していた腐川に
珍しく自主的に話題を振る……十神
苗木「腐川さん……?どういうこと、十神クン?」
十神「お前の、誰にも知られたくない秘密……ここで公言したらどうだ?」
十神「難なら……俺が代わりに言ってやってもいいが?」
腐川「……ッ……そ、そんなっ…………!」
腐川「……内緒にしてくれるって……約束したじゃないっ…………」
十神「そんな約束をした覚えはない……お前の独り言を、たまたま耳にしただけだ……」
腐川「ひ・・・ひどいっ・・・・・・・・」
石丸「と、十神君……?」
朝日奈「よくわかんないけど……腐川ちゃん嫌がって……!」
十神「こいつの“裏”の顔は…………ジェノサイダー翔なんだよっ…………」
一同「・・・・ッ・・・・!?」
カイジ(ジェノ……?……あれ、何だっけ……それ…………)
一同、唖然っ…………!
―食堂―
腐川「・・・あ・・・・・ああ・・・・」
桑田「ッてオイ……この根暗があの……」
朝日奈「連続殺人鬼……って…………」
舞園「冗談……ですよね……?」」
山田「ふ、腐川冬子殿・・・・それは誠でっ・・・・・?」
腐川「ち、ちが・・・・あたしじゃ・・・・・・!」
十神「正確に言えば……こいつであって……こいつでないんだがな」
苗木「それって……」
葉隠「謎かけみたいなのはいいから……どういうことなんだべ!?」
カイジ「ジェノサイダー翔……?……一体何者なんだ……?」
石丸「伊藤君!……君はニュースを見ていないのかね……!?」
不二咲「猟奇的な殺し方で有名な……犯罪者だよぉ……」
江ノ島「被害者はみんなハリツケにされてたんだっけ?」
カイジ「マジ・・・かよ・・・・」
カイジ「えっ・・・・!・・・・あの女が・・・・?」
カイジ「・・・・腐川が・・・・殺人鬼っ・・・・・・!?」
十神「さて、そろそろ直接本人に出てきてもらうか」
十神「その方が……手っ取り早い」
十神「おい苗木、テーブルの上のコショウをこっちに寄こせ」
苗木「えっ……?」
十神「早くしろ」
苗木「う、うんっ……」
十神の命令に従い、ペッパーミルを持参し十神に手渡した苗木……
そして……腐川に向けてコショウを振り撒く十神……!
腐川「ゴホッ・・・・・へ、へっくち!!」
バアアアアアアンっ・・・・!
翔「呼ばれて飛び出てッ……!……こにゃにゃちわ~……!」
一同「・・・・!?」
それまでの腐川の面影は吹っ飛びっ……
両手に鋭利なハサミを装備した……目つきのアブナイ人物が登場っ…………!!
一同は再び唖然っ…………!!
翔「っておーい!何か全員雁首そろえてるわぁ……!!ゲラゲラゲラッ……!!」
山田「・・・・ヒイイイイイ!!!」
葉隠「とりあえずこれはヤバいべ・・・!!俺達全員殺されるんだべっ・・・・!!」
翔「ああー?誰が全員殺すかっての……!!」
翔「アタシは男以外殺さない主義だからっ……!!」
翔「つーか……萌える男子限定で……!!イケメンメガネ以外だったらぁ~……ちーたんとかァ?」
翔「女装男子とか……萌えるっ…………!!」
朝日奈「ちーたんって……不二咲ちゃん!?」
不二咲「・・・・ぼ、僕!?」
大和田「お、オイ・・・この殺人鬼っ・・・・!!」
大和田「不二咲にちょっとでも触れてみろ・・・・オレが・・・ぶ、ぶっ飛ばすぞっ」
桑田「こ、声が・・・震えてんぞ・・・」
大和田「怖いとかじゃ・・・ねぇからな・・・!女を殴る主義じゃねーんだよっ・・・!!」
苗木「ちょっと待ってよ十神クン……!」
苗木「どうして……」
十神「どうして俺が、こいつをジェノサイダー翔だと断定できるのか……と聞きたいのだろう?」
十神「俺はもともと……機密性の高い情報に容易にアクセスできる立場の人間だ」
十神「当然警察内部の極秘情報……未解決事件についての詳細も把握している」
十神「それらの知識と、こいつが“正常時”のときに語っていた内容から……」
十神「腐川冬子こそがジェノサイダー翔なのではないかと推定し……昨晩……本人を問い質してみた」
翔「んでそんときにたまたま入れ替わって~……たまたまっ……!」
翔「ネタバレっちゃった!……つかアンタらビビり過ぎィ……!!」
石丸「と、とりあえず……君は正常時の腐川君じゃないのだなっ……!」
カイジ「ということは……コイツ……まさか……」
霧切「解離性人格障害……つまり多重人格ね」
セレス「くしゃみひとつで人格が交替するとは……ベタですわ……」
苗木「どうして……」
十神「どうして俺が、こいつをジェノサイダー翔だと断定できるのか……と聞きたいのだろう?」
十神「俺はもともと……機密性の高い情報に容易にアクセスできる立場の人間だ」
十神「当然警察内部の極秘情報……未解決事件についての詳細も把握している」
十神「それらの知識と、こいつが“正常時”のときに語っていた内容から……」
十神「腐川冬子こそがジェノサイダー翔なのではないかと推定し……昨晩……本人を問い質してみた」
翔「んでそんときにたまたま入れ替わって~……たまたまっ……!」
翔「ネタバレっちゃった!……つかアンタらビビり過ぎィ……!!」
石丸「と、とりあえず……君は正常時の腐川君じゃないのだなっ……!」
カイジ「ということは……コイツ……まさか……」
霧切「解離性人格障害……つまり多重人格ね」
セレス「くしゃみひとつで人格が交替するとは……ベタですわ……」
葉隠「オーガ……!とりあえず腐川っち……いやジェノサイダーを取り押さえるべっ……!!」
大神「仕方……あるまいか……」
翔「ハイハーイ!タンマタンマ!!」
翔「正体バレてんのに……アタシが殺しなんかしねーっての!!」
翔「アタシの殺り方には美学ってのがあんのよっ……!!」
翔「その美学を曲げての殺しなんてっ……!アタシのプライドがっ……許さないっ……!!!」
翔「殺ったら即バレしちゃうような殺人、誰がやるかってのっ……!!ゲラゲラゲラッ!!」
翔「だから白夜様ぁ~!アタシの秘密をこいつらにバラしたところで……!」
翔「殺戮ショーなんか始まんないんだよーん……!!」
十神「…………フン」
十神「おい石丸!……例のPC(あれ)の件は後で報告しろ」
石丸「…………了解だ」
十神、バツの悪そうな表情を見せ、席を立ち……食堂を後にする
それを追いかけるように……殺人鬼も退場
ばたんっ・・
そして残された者達は……
カイジ「……俺……夢でも……見てたのか……」
石丸「まさか腐川君が……犯罪者だったとは……」
江ノ島「つかヤバくない……あんなの野放しにしとくの?」
朝日奈「で、でも……男子しか襲わないらしいし!」
葉隠「こっちは死活問題だべ……」
大神「万一のことがあれば……我が応戦しよう」
山田「殺人鬼と囲む食卓など……」
セレス「適応ですわ、殺人鬼との共同生活など……滅多に体験できることではありません」
苗木「適応……というか、腐川さんだって……ボク達の仲間なんだし」
苗木「本人が殺しはやらないって言ってるんだから……信じてみても……いいんじゃないかな」
桑田「苗木……」
舞園「十神君は……ジェノサイダーさんと一緒で大丈夫なのでしょうか」
不二咲「心配だよねぇ……」
大和田「あいつは懐かれてんだろ……大丈夫なんじゃねぇか」
霧切「…………」
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