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元スレ苗木「じょうずな絶望とのつきあいかた」

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江ノ島「いい加減あいつをどうにかしてどうかさせちゃわないとなー」
戦刃「……あいつって?」
江ノ島「苗木だよ苗木ィ!」ズギャーン
戦刃「な……苗木君は笑顔が素敵で誰にでも優しくてかわいいだけのごく普通の男の子だから盾子ちゃんが気にするような相手じゃないよ!」
江ノ島「ハイハイお姉ちゃんが絶望の魔の手からだーい好きな人を守りたいって気持ちはよく解ったよ」
戦刃「……」
江ノ島「でも実際問題あいつの【超高校級の幸運】はアタシのジャマになりそうなんだよね」
戦刃「盾子ちゃんの……ジャマ?でも他の期にも超高校級の幸運はいるけど……」
江ノ島「そうやって矛先ずらしてでも苗木を救おうとする姿勢は好印象かもねーお姉ちゃん」
戦刃「そんな……」
江ノ島「なわけねーだろ!あのお人好しが他を犠牲に生き残るなんてこと望むかバーカ!」ズギャーン
戦刃「……」
江ノ島「というかさ、他の超高校級の幸運なんて雑魚なんだよ雑魚。苗木だから問題なわけ」
戦刃「苗木君だから……?」
江ノ島「あいつによって運用される超高校級の幸運がジャマなんだよ。超高校級の幸運を持った苗木という存在がジャマって言った方が正しいのかな。つまり苗木が目障り。ハイ終わり」
戦刃「苗木君はそこまで特別なの?」
江ノ島「いやぜーんぜん。でもあいつの人格と才能がおっそろしく噛み合うことがあるんだよね。そしたら絶望的にウザいことになる」
江ノ島「才能ってのは人格によって運用されるわけだけどさ。幸運って才能は人格に染まり易いはずなんだ。だって幸運って人それぞれ違うし」
戦刃「苗木君の人格……」
江ノ島「あいつの幸運はさ、あいつ自身の前向きさを受けて【希望につながる幸運】なんだよ」
戦刃「苗木君の幸運が……希望を?」
江ノ島「そ。アタシの大嫌いで大好きな希望にね。あいつ自身は『人よりほんの少しだけ前向きなのが取り得』とか言っちゃってるけどあんなんポジティブなんてレベルじゃないっつーの病気だよ病気!あの病的な前向きさに染まった幸運は間違いなく希望を手繰り寄せてくれちゃうわけ。緻密に築き上げられた美しく芸術的な絶望をひっくり返してくれちゃうわけ!」
江ノ島「いやぜーんぜん。でもあいつの人格と才能がおっそろしく噛み合うことがあるんだよね。そしたら絶望的にウザいことになる」
江ノ島「才能ってのは人格によって運用されるわけだけどさ。幸運って才能は人格に染まり易いはずなんだ。だって幸運って人それぞれ違うし」
戦刃「苗木君の人格……」
江ノ島「あいつの幸運はさ、あいつ自身の前向きさを受けて【希望につながる幸運】なんだよ」
戦刃「苗木君の幸運が……希望を?」
江ノ島「そ。アタシの大嫌いで大好きな希望にね。あいつ自身は『人よりほんの少しだけ前向きなのが取り得』とか言っちゃってるけどあんなんポジティブなんてレベルじゃないっつーの病気だよ病気!あの病的な前向きさに染まった幸運は間違いなく希望を手繰り寄せてくれちゃうわけ。緻密に築き上げられた美しく芸術的な絶望をひっくり返してくれちゃうわけ!」
戦刃「じゅ、盾子ちゃん……なんでそんなに詳しく苗木君の幸運とかが解るのかな……?」
江ノ島「軽度の絶望的嫌がらせを120通り程企画し彼の幸運の性質を分析させて頂きました」クイッ
戦刃「ひゃ、ひゃくにじゅう……!?」
江ノ島「私の計算によると半数以上は死の絶望を堪能すべき内容でした」
戦刃「全然軽度じゃないよ……!?」
江ノ島「にも関わらずね。彼は絶望するどころか幸運と諦めの悪さで巻き込まれた事件を端から解決してきたんだよ。ついでに希望をバラ撒きつつ……ね」ゴゴゴゴゴ
戦刃「……不運なのか幸運なのか解らないよ……」
江ノ島「アタシという絶望に狙われることは不運でもなんでもなくただの必然さ。希望の匂いのあるところ全てに這い寄る影が絶望なのだからね。しかし問題なのは彼が私が用意した絶望を全て乗り越えることが出来ているという点なんだよね……。これを幸運と呼ばずして何と呼ぶのかな」
戦刃「超高校級の……幸運……」
江ノ島「しかもぉー、いちいち希望を見せつけてくれちゃうからぁー、わたしもぅ心がポッキリ折れそうになっちゃったんだぁー。希望に絶望しちゃうってやつ?」キャピルン
戦刃「私の知らないうちに盾子ちゃんがピンチに……!?」
江ノ島「でもねぇー気づいちゃったんだぁ。わたしぃ苗木クンの希望に絶望してぇー……」
江ノ島「その絶望が……かっ、カイカンになってきちゃったんだよねぇ……」ダラダラ
戦刃「……」
戦刃「……え……?」
江ノ島「つまりさぁ、苗木に接近して絶望を与え続ければ、カワイイ苗木クンの絶望顔も見られてなおかつその絶望をぶっ飛ばされ私も絶望できるという永久機関が完成する!しかも希望という途轍もなく胸くそ悪いものがくれる絶望は飽きることもない!ってことに気づいちゃいました!今!」
戦刃「今!?……ていうか苗木君がジャマだって話じゃなかった……?だったよね……!?」
江ノ島「そんなものはもうどうでもよいのじゃ。私様は常に未来に絶望しておるのだからな」ドドン
戦刃「……過去現在未来全てに絶望してるんじゃ……」
江ノ島「では参ろうか、絶望的希望、希望的絶望の旅路へと」ハッハッハ……
戦刃「ま、待って盾子ちゃん……」
江ノ島「あ!」
戦刃「え……!?」ビク
江ノ島「……キャラを使い切れてませんでした……。絶望的です……。」ジメジメ
戦刃「……」
江ノ島「それじゃ改めてレッツゴー!うぷぷぷぷぷぅー!」ウププ
戦刃「かわいい……」
○●
昼休み
江ノ島「苗木はどこだー!」
戦刃「……盾子ちゃん、あれ」
西園寺「だいたいあんたんとこのせいで……!」
九頭龍「あの件とうちの組とは関係ねーって何度言ったら解んだコラァ!」
不二咲「うぅ……喧嘩はもうやめようよぉ」
苗木「そうだよ……最後に生き残れたのもみんなで力を合わせたからじゃないか!」
江ノ島「やーん絶望的サイズカルテットぉ!かわいすぎりゅううう!!セットでテイクアウトしたい!」
西園寺「げっ!一人SM女とその奴隷!」
江ノ島「……ショックです……私がこんなにも残念な奴隷を召し抱えるサディスト兼マゾヒストと認識されていたなんて……」ジメジメ
戦刃「……西園寺さん私は奴隷じゃないよお姉ちゃんだよ」キリッ
九頭龍「希望ヶ峰危険人物トップ2が何しにきやがった!」
戦刃「……ねえ盾子ちゃん、知らぬ間に私達公開指名手配犯になってるんだけど……。さっきの黒幕っぽいお話はなんだったのかな」
江ノ島「さぁ?何のこと?ま、どうでもいいけどさ、激レアかつ激カワな組み合わせだよねー期も違うし。一体どうしたのかなー」
戦刃(白々しいよ……盾子ちゃん……!)
不二咲「それが色々あって……」
江ノ島「色々ぉー?わたしぃ、その話すーっごい気になるなぁ!苗木君、教えてくれる?」キャピルン
西園寺「ウザ」イラッ
戦刃「盾子ちゃん知ってるんじゃ……もごっ!?」江ノ島「うおぉぉぉぉい苗木ィィ!!もったいぶってねーでとっとと話せよ、なァ!?」ズギャーン
苗木「え、ええと、事の発端は……ボクが霧切さんと連続殺人事件に巻き込まれた孤島から帰ってきた翌日だったかな。ボクと西園寺さんと不二咲クンは希望ヶ峰の【超高校級の才能】を狙う犯罪組織に誘拐されちゃったんだ」
戦刃「……盾子ちゃんどういうことかな……苗木君がサラッとクローズドサークルの生還者になってるよ……?しかもノンストップで誘拐されてる……!」
江ノ島「やー災難だったねー」
苗木「もう慣れっこだから……。霧切さん曰わく死神が常に僕の背後でタップダンスしてるらしいし」ハハ
九頭龍「あいつの【死神の足音】が聞こえるっつーのマジだったんだな……」
西園寺「まったく苗木おにぃに関わると命がいくつあっても足りなそうだよー」
江ノ島「更なるステップアップを誓うよ。タップダンスだけにね」ウププ
戦刃(苗木君……死神目の前にいるよ……)
苗木「それで、ボクらを誘拐した犯罪組織なんだけど……どうも九頭龍組ともめてる海外マフィアと繋がりがあったみたいでね。九頭龍クンが助けに来てくれたんだ」
九頭龍「ヘッ、苗木には暮威慈畏大亜紋土とのゴタゴタを納めんのに世話になったからよ。組としてもこの件は見過ごせねえし、特別サービスってやつだ」
西園寺「社会のゴミが何をかっこつけてんだか。あんたが希望ヶ峰の生徒だからこっちにとばっちりが来たのかもしれないのにさぁ」
九頭龍「ったくよォ……テメーだけは助けたことを激しく後悔してるぜオレは」
西園寺「エラそーに言ってるけどさ。わたし達が放り込まれた部屋から脱出できたのは手錠ブッちぎった苗木おにぃのおかげだし、建物自体から脱出できたのは不二咲おにぃがシステム系統を狂わせたりわたしが見回りの股ぐら踏み潰したりしたおかげなんだよ?」
戦刃「苗木君は手錠を引きちぎったの……!?」
苗木「いやボクの手錠だけ鎖の一部分がかなり傷んでてさ。がんばったら意外と簡単に切れたんだ」
不二咲「銃弾が当たったような痕があったね……」
江ノ島「呆れるほど往生際の悪い幸運だなー」
西園寺「とにかく、わたし達が助かったのは別にあんたのおかげじゃないんだよ解ったかクソチビ!」
九頭龍「テメーにチビとか言われたくねえよ!」
苗木「西園寺さん……それは違うよ」
西園寺「何?苗木おにぃ。こいつがクソチビなのは純然たる事実でしょ」
苗木「いや背のことじゃなくてさ。……確かにボクらが生還できたのはボクら自身の努力のおかげでもあったけど、見回りが少なかったのは九頭龍組の襲撃のおかげだし、出た後に襲われたボクらを助けてくれたのは九頭龍クンだったじゃないか」
苗木「ボクらが助かったのはボクらみんなが希望に向かって力を合わせたからだよ!」
江ノ島「……」ダラダラ
戦刃(ヨダレ垂らしてる……)
西園寺「……まったくもー苗木おにぃは相変わらずクサいんだから」
苗木「ゴ、ゴメン」
九頭龍「けどこいつの言う希望ってヤツには妙に納得させられちまうんだよな……」
不二咲「そうだね。なんというか……僕も弱いだけじゃないんだって希望が持てるよ」
戦刃(そっか……)
江ノ島「フ……フフ……」ダラダラ
戦刃(盾子ちゃんは【これ】に絶望したいんだ……)
苗木「……あ、ありがとう」
西園寺「あれれー照れてるの?苗木おにぃ照れちゃってるのー?」クスクス
苗木「え、ええと……とにかく、こんな感じのことがあって、さっき不二咲さんと話してたら丁度九頭龍クンと西園寺さんがケンカしてるのを見かけて……」
江ノ島「今に至る、と。いやーありがとうごちそうさま」
苗木「ご、ごちそうさま?」
江ノ島「じゃ、こいつ頂いてくから」
苗木「……え?」
江ノ島「それではチビッコの諸君プラスお姉ちゃん!さよーならー!」
ボンッ
モクモク……
戦刃「スモークグレネード!?」
不二咲「けほけほっ」
西園寺「苗木おにぃはわたしの奴隷なのにーっ!」
九頭龍「つーか普通に去れや!迷惑過ぎんだろ!」
○●
江ノ島「二人っきり……だね?」
苗木「江ノ島さんに連れ去られたから
なんだけどなー……」
江ノ島「ねえ……どうしよっか?どうしたい?……そっ、そんな!苗木君ったら……でも、いいよ?苗木君だったら」
苗木「……何も言ってないけど……」
江ノ島「うん……一緒に堕ちよう?このままドロドロに……」ギュッ
苗木「う、わああ!ちょっと何すんの!?」
江ノ島「さあ行こう……?甘美なる絶望の楽園へ!」ギュゥゥ
苗木「何それ、ちょ、近い!近いよ!この人目がおかしい!」
江ノ島「二人っきり……だね?」
苗木「江ノ島さんに連れ去られたから
なんだけどなー……」
江ノ島「ねえ……どうしよっか?どうしたい?……そっ、そんな!苗木君ったら……でも、いいよ?苗木君だったら」
苗木「……何も言ってないけど……」
江ノ島「うん……一緒に堕ちよう?このままドロドロに……」ギュッ
苗木「う、わああ!ちょっと何すんの!?」
江ノ島「さあ行こう……?甘美なる絶望の楽園へ!」ギュゥゥ
苗木「何それ、ちょ、近い!近いよ!この人目がおかしい!」
戦刃「盾子ちゃん!ダメ!」
苗木「戦刃さん!」
江ノ島「ちぇっ。やーっぱあんな玩具じゃ撒けなかったか」
戦刃「盾子ちゃん……やめて」
江ノ島「何でかなー?お姉ちゃん如きに青少年の健全な交遊を邪魔する権利はない筈なのになー」
苗木「ものすごく不健全っぽいこと口走ってた気がするんだけど……」
戦刃「なんでもするから……」
江ノ島「ん?なんでもって?」
戦刃「せっ……」
江ノ島「せ?」
戦刃「……切腹する……」
江ノ島「……いや、されても……。というかそれ別の人のお家芸だから」
戦刃「じゃあどうすれば……」
江ノ島「お姉ちゃんがどっか行ってくれたらやめるよ」
戦刃「……わかった!ありがとう盾子ちゃん!」シュバッ タタタタタ……
江ノ島「……続き、しよっか」ギュ
苗木「戦刃さん!少しは疑おう!?信じるために疑おう!?」
江ノ島「真っ暗闇に溶けちゃおーよ……一緒にさ」
苗木「ま、待ってよ!江ノ島さんは何がしたいの!?こんな急に……ボクなんかに抱きついて」
江ノ島「何ってアタシに言わせるのー……?苗木って意外に」
苗木「冗談はやめてよ!……どうしたんだよ一体っ!」
江ノ島「……」パッ
苗木「……江ノ島さん……!」
江ノ島「あーあ。苗木はアタシを受け入れてくれないんだ?」
苗木「江ノ島さん……?」
江ノ島「絶望を受け入れてくれないんだ?」
苗木「絶望……?」
江ノ島「これだから、希望は。希望ってヤツは愛だの絆だのを語る癖して絶望を受け入れることは決してない」
苗木「……どういうこと?キミは一体……何なの?」
江ノ島「私は絶望だよ。“超高校級の絶望”だってば」
苗木「超高校級の……絶望……?確かにいつも絶望絶望言ってるけどキミは“超高校級のギャル”でしょ?」
江ノ島「そんなちっぽけな才能なんてアタシという存在の髪の毛一本程度を示してるに過ぎないんだよね。アタシは生まれた時から全てに絶望していて絶望が全てだった超高校級の絶望なの。自分の絶望、他人の絶望、アタシにとってそれが全て」
苗木「全然、訳が解らないよ……」
江ノ島「入学してから苗木の身に起きている“不運”……アレ実は苗木の絶望を見るためにアタシが仕組んだことだったりして」
苗木「……え?」
江ノ島「あ、別に証拠とかはないよ?今の今までバラすつもりなかったし。証拠残すほどマヌケじゃないし」
苗木「急に、何を……大体何が目的でそんなこと」
江ノ島「だーかーらー、絶望だってば」
苗木「……ほんとにそれだけのために……?キミが色んな事件を仕組んだって言うの?」
江ノ島「それだけって心外だなー。アタシにとっては全てなんですけど?あと、アタシは事件を仕組んだ訳じゃないよ?アンタが関わった事件の数々は起こるべくして起こったものなんだから。アタシはただ……絶望の匂いのするところにアンタを放り込んだだけ。アンタを“関わらせただけ”なんだよねー」
苗木「そんな、こと……!そんなことできるはずがないよ!それじゃあキミはっ……事件が起こるのを予知できるみたいじゃないか!」
江ノ島「“できるみたい”じゃなくてできるんだってそれくらい」
苗木「ッ!?大体、なんでボクなの!?なんでボクなんかを……」
江ノ島「苗木が好きだから」
苗木「……は……?」
江ノ島「苗木の前向きさが苗木の凡庸さが苗木の瞳が苗木の童顔が苗木の髪が苗木の格好が苗木の行動が苗木の言弾が苗木の幸運が苗木の……希望が」
江ノ島「全部大好きで大っ嫌いで希望と絶望の溝が深く深くアタシ右と左に真っ二つに割れちゃいそうなくらいもうたまらないの!苗木の絶望を希望してるの!苗木の希望に絶望したいの!」
苗木「……え、江ノ島さんは……ボクのこと好きだから……絶望させたい、ってこと……!?」
江ノ島「よかったー。さすが渾身の告白。アタシの愛は伝わったみたいだね。で、お返事は?」
江ノ島「こっちがせっかく大胆な告白してんだからさー、そっちにも意気込みを訊きたくなんじゃん?絶望的な感情の吐露をお聞かせ願いたいなー」
苗木「……ボクは」
苗木「ボクはやっぱり……わからないよ。絶望が全てなんて……でも」
江ノ島「でも?」
苗木「……側にいることはできるよ。こんな奴にうろちょろされても迷惑かもしれないけど」
江ノ島「は?何それストーカー宣言?まさかアタシのこと可哀想だとか思っちゃってんの?」
苗木「それは違うよ。……キミが絶望そのものだとしても、目を背けて生きてくことなんてできないから。……ついでにいつかキミも希望を希望として希望してくれないかな、って希望をボクは持ってたりして……だからボクは、江ノ島さんの側にいようと思う」
江ノ島「なにそれ意味わかんない」
苗木「はは、ボクも言っててよくわかんなくなってきたよ」
江ノ島「……あーやだやだ。やっぱりアンタは気持ち悪いわ。ヘドが出そう」
苗木「そっか……」
江ノ島「でも、絶望的」
苗木「え?」
江ノ島「そこまで言ったからには……絶望(アタシ)に、付き合ってくれるんだよね?」
苗木「……もちろん。でもボクは絶望を絶望のままほっとくことはできないよ?」
江ノ島「わーってるわよ。そうじゃなきゃ面白くないじゃない」
江ノ島「じゃ、よろしく希望クン」
苗木「うん、よろしく……絶望さん」
江ノ島「じゃ、さっそく行こっか!絶望新婚旅行~!」
苗木「……え?いやちょっと新婚旅行って……え!?」
江ノ島「いやーまさか苗木君がわたしのプロポーズを受けてくれるとは思いませんでしたー。もぅ超カンゲキです!」キャピルン
苗木「プロポーズ!?」
江ノ島「うぷぷ……ぼーいーすーれーこーだー!」ウププ
ポチッ
『……ボクは、江ノ島さんの側にいようと思う……付き合ってくれるんだよね?……もちろん……』
苗木「わああああ!?」
江ノ島「あーシビレたなー。シビレちゃったなー。苗木きゅんのセリフ……希望がビンビンだったなー」ダラダラ
苗木「え、江ノ島さん……!?」
江ノ島「というわけで末永くヨロシクね!【アタシの】絶望的希望君!」
苗木「そ、それは違うよっ!!」
CASE1 閉廷
松田くんは私様のお兄さん的な立ち位置なのでそういうことは気にする必要性がありません
むしろ、苗木君にまとわりついてくるアイドルと探偵をどうにかすべきだと思います
むしろ、苗木君にまとわりついてくるアイドルと探偵をどうにかすべきだと思います
江ノ島「ねーどこいこっかー?新婚旅行!」
苗木「結婚どころか付き合ってもいないよ……」
江ノ島「……」カチッ
『……ボクは江ノ島さんの側に』
苗木「わかったよ!わかったからっ……!!」
霧切「……」ギロ
舞園「……」ギラ
戦刃「……盾子ちゃん……苗木君……」ブツブツ
苗木「……教室で流すのやめてっ!!お願いだから!!」バッ
江ノ島「やーん!【苗木君が襲ってくる】ー!【ケダモノ】ー!いくら【そういう関係】だからって同意がなきゃDVだよー!」
苗木「何もかも違うよ!!」
石丸「君達っ!イチャつくのは止めたまえ!不純だぞ!」
江ノ島(あ、やっぱり出てきた)
苗木「い、石丸クン!これには深いワケが……」
江ノ島「ねーよ!バァーカ!」ズギャーン
江ノ島「大体ー。ふじゅんふじゅんって言ってたらぁー、世の中に子ども生まれなくなっちゃうよー?」キャピルン
江ノ島「……この世の終わりです……ディストピアです……」ジメジメ
江ノ島「そんな失楽園的絶望もアタシとしては望むところだけどね……」ゴゴゴゴゴ
江ノ島「よくぞ申した……!そなたを私様直属の絶望大使に任命しようではないか……!」ドドン
江ノ島「それとも絶望博士がいいかな?絶望大佐がいいかな?うぷぷぷぷぷ」カッチョイー
江ノ島「今ならガラガラヘビかイカかオオカミどれに改造されるか選べます非常にお得です」クイッ
石丸「なっ……!はぁ……?」
苗木(七変化でまくし立てられるとわけわかんなくなるよな……)
江ノ島「で、どうすんの?絶望怪人になる気がないんだったらとっとと消えて欲しいんだけど」
苗木「そんな話だっけ……?」
石丸「ぬっ、ぐっ……し、しかし……無言の圧力というか、耐え難いオーラというものがあってだな……!」チラ
霧切舞園「……」 怨
苗木「ひいっ……!」
江ノ島「すごいすごい!絶望的に凶々しいオーラ!」
霧切「苗木君……」
舞園「新婚旅行ってどういうことですかぁ……?」
苗木「え、江ノ島さんが勝手に言ってるんだよ!結婚どころか江ノ島さんとは付き合ってないんだから……」
『……付き合ってくれるんだよね?……もちろん……』
苗木「江ノ島さんっ!?」
霧切「……」ギリッ
舞園「……」ハァー……
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