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元スレ苗木「じょうずな絶望とのつきあいかた」

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苗木「……狛枝クンは……知ってるんだね。江ノ島さんの正体を」
狛枝「ボクは希望ヶ峰学園の生徒を尊敬してるんだ。それ故に強い興味があってね。調べられるだけ調べるんだ。超高校級の超高校級マニアといったところかな」
狛枝「当然、超高校級のギャル江ノ島盾子についても調べたんだ。そこで彼女の正体を知った。……“幸運”にもね」
苗木「……幸運にも」
狛枝「まあ、元々彼女を見る度理由の解らない嫌悪感があったから、不思議に思って念入りに調べたんだけど」
狛枝「彼女について調べるうちに……彼女が差し出す絶望を次々打ち破っている存在を知った。誰だかは言わなくても解るよね?」
苗木「……」
狛枝「江ノ島盾子が“超高校級の絶望”ならまさにキミは“超高校級の希望”と呼べる存在だ!」
狛枝「それなのになぜ吐き気を催す絶望と並んで歩くことができるのかな?」
狛枝「希望と絶望は相容れないっていうのに」
苗木「……」
苗木「ボクは……」
苗木「ボクは……狛枝クン。キミが言ってることがよく解らないよ」
狛枝「……そんなに難しい話だったかな」
苗木「彼女は確かに超高校級の絶望だよ。そしてボクが仮に超高校級の希望だとして……なんでボクらが相容れないことになるのかな」
狛枝「……苗木クン。絶望は希望にとってただの踏み台で、踏み潰すべきものなんだよ?」
苗木「それは違うよ」
狛枝「……何が違うのかな?」
苗木「キミは……ちゃんと絶望と向き合ったことがないんだ」
苗木「絶望を乗り越える度……それを忘れ去ろうとしてるんだ」
苗木「キミだけじゃないのかもしれない……多くの人がきっとそうなんだね」
苗木「……寂しがりやになるわけだよ」
狛枝「……」
狛枝「キミは……」
狛枝「いや、こんな話をしにきたんじゃない……」
苗木「えっ……?」
狛枝「言いたいことは一つなんだ」ユラ
狛枝「キミがあの絶望をどうにかできなければボクがあいつを殺す」グルグルグルグル
苗木「そんなこと……させない……!」
狛枝「絶望を庇うの?彼女は希望ヶ峰学園に相応しくない。それどころかこの世界に存在してはいけないんだよ」
苗木「そんなことない!」
苗木「彼女がたとえどうしようもない絶望でも……それを受け止められる希望はあるはずだ!」
苗木「ただ絶望を殺すだけの希望はきっと脆い希望だよ……!」
狛枝「……見解の相違だね」
狛枝「ま、なんであれ半端な覚悟じゃ死ぬと思うよ?」
苗木「それは……もう身に染みて解ってるよ」
狛枝「……そう」
狛枝「あ、勘違いしないで欲しいんだけどボクはキミを応援してるからね?」
苗木「え……?」
狛枝「ボクと同じ運だけで希望ヶ峰学園に入学した“超高校級の幸運”でありながらキミは数々の絶望に打ち勝ち希望ヶ峰の生徒に希望を与えてきた」
狛枝「特別な才能を持ち合わせていないというのに、こんなに強く希望を輝かせられるなんて!キミは本当に超高校級の希望と呼ぶに相応しい存在だ!」
狛枝「だからボクはキミを信じてるよ?キミが絶望なんかに負けないって」
苗木「……」
狛枝「それじゃ、またね」
○●
苗木のコテージ
苗木(狛枝クン……)
苗木(……ボクがなんとかできなければ……か)モゾ
苗木「……なんとかって……なんだよ」ボソ
江ノ島「なーえーぎー……」
苗木「……何?江ノ島さん」
江ノ島「なーんで寝袋で寝てんのよー?せっかく一つしかないベッドで愛を育もうと思ったのにー!」
苗木「同衾なんてマズいでしょ……」
江ノ島「ていうかなんで寝袋なんて持ってきてんの?」
苗木「ボクは遠出してツイてた試しがないから出来る限りの用意はしてきたんだ。……まさかこんな風に役に立つとは思わなかったけど」
江ノ島「全然役立ってなーいー!邪魔よ邪魔ー!一緒に寝よーよー!」バフバフ
苗木「いやだよ!江ノ島さん寝る気も寝かせる気もないじゃないか!温泉宿のこと忘れてないからね!」
江ノ島「あーあ!もっかい熱出そっかなー!あの時は苗木添い寝してくれたのになー!」
苗木「ほんとに添い寝するだけならいいよ……でも違うでしょ?」
江ノ島「うん」
苗木「正直だね……」
江ノ島「いいよーだ!苗木がこっち来てくれないんならアタシがそっち行くから!」ゴロン
苗木「なんでベッドあるのに床で寝るの!風邪引くよ!」
江ノ島「丁度良い抱き枕があることだし!」ギュッ
苗木「うっ、しまった逃げられない!」モゾモゾ
江ノ島「あ、そうだ。これベッドに持ってけばいいんだ」ヒョイ
苗木「だから物みたいに扱うのはやめてって!」モゾモゾ
江ノ島「いやー、このミノムシ苗木クン抱き枕で今夜は快眠ねー!」エヘヘヘ
○●
レストラン
苗木(ほっぺが痛い……)
苗木「今日はどうするの?」
左右田「昨日はみんな海行ったけどまあ自由行動だろ」
大和田「先公がいるわけじゃねえしな」
左右田「ってわけで大和田。オレの作ったマシンの試運転してくんね?すんげーの作ったからよ!」
大和田「ほー、いいぜ!つーかこっち来て作ったのかよすげぇな!」
苗木「お、大和田クンやめといた方が……」
大和田「オメェ超高校級のメカニックのマシンだぞ!?乗るっきゃねぇだろうがよ!」
左右田「それでこそ超高校級の暴走族だぜ!」ヘヘッ
苗木(止められそうにないな……何事もないといいけど)ハァ
苗木「……あれ?江ノ島さんどこ行ったか知らない?」
苗木(朝は一緒に来たのに……)
左右田「江ノ島なら狛枝とどっか行ったぞ?」
苗木「どこにっ!?」バッ
左右田「し、知らねーよ!だから、どっかだよ!」
苗木「っ!」ダッ
左右田「な、なんだアイツ」
大和田「女取られるって焦ってんだろ」ハハ
○●
苗木「……」ハァ ゼェ
苗木(ただ狛枝クンとどこかに出かけただけ……それならいい)
苗木(でも……すごく嫌な予感がする!)
苗木「どこ行ったんだよ江ノ島さん……!」
(苗木?「ボクに尋ねればいい」)
(苗木?「仕方ないから手を貸してやるよ」)
苗木「……お前なら、解るのか?江ノ島さんの行動が」
苗木「……尋ねるったってどうすればいいんだよ……!」
(苗木?「絶望であるボクが」)
苗木「絶望……あいつはボクの……」
苗木「……」
○●
街外れ
狛枝「……」
江ノ島「……」
苗木「はぁ……はぁ……」ゼェ ゼェ
苗木「やっと……見つけた」
江ノ島「あれ?苗木じゃーん」
狛枝「やあ、苗木クン。……どうしてここに?」
苗木「……」
苗木「……絶望に尋ねたんだ」
狛枝「は……?」
苗木「段々解ってきた……絶望を理解したかったら……自分の内の絶望と向き合って問いかける……」
狛枝「……」
江ノ島「……ふーん」
苗木「……そんなことより、江ノ島さん……」
江ノ島「なになに?」
苗木「なんで、拳銃を持ってるの……!?」
江ノ島「ん?あー、これはさー!」ガチリ
苗木「!?」
苗木(撃鉄を上げて自分の頭に向けた……!?)
苗木「な、何やってんだよ!!」
……ガチンッ
江ノ島「……まあ、こういうちょっとしたお遊びだよ」ゴゴゴゴゴ
江ノ島「回転式の拳銃の長所はこれが出来ることと言っても過言ではないよね……」
苗木「ま、まさか……」
苗木「ロシアンルーレット……!?」
江ノ島「だいせいかーい!」
狛枝「弾倉に一発だけ弾丸を入れて自分に向け引き金を引く……運試しってやつだね」ハハッ
苗木「何……笑ってるの……?なんでこんなことしてるんだよ!?」
江ノ島「なんでって……お互いの存在が気に食わないからさー、自然と確実にどっちかが消える遊びをしようって流れになんじゃん?」
狛枝「ボクは遊ぶなんて楽しい感覚じゃないんだけどなぁ……本気でボクの遊び相手になってくれる人は一人しかいないし」ハァ
苗木「な……」
苗木「何言ってんだよ!二人とも!」バッ
狛枝「動かないでね」チャキ
苗木「!?」
苗木(もう一丁の拳銃!?)
狛枝「こっちは全弾装填されてるよ」
江ノ島「アタシ今やったから次狛枝センパイねー」スッ
狛枝「解ってるよ」チャッ
苗木(な、なんだ……これ……なんだよこれ!)
苗木「狛枝クン……!キミはボクを信じるって言ってたじゃないか!」
狛枝「ああ……ごめんね。気が変わったんだ」
苗木「そん……な……!」
苗木(どうする……!?)
苗木(普通の説得なんかこの二人には通じない)
苗木(どうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうする)
□▲☆■▽★△▼
カチャ
コトダマ
コトダマ
コトダマ
コトダマ
コトダマ
コトダマ
カチャチャチャチャチャチャチャ……
カチャチャチャチャチャチャチャ……
……バキン
コ マ
コト
ダマ
コ
ト マ
コ ダ
□ ☆
▲ ■
▽★
△
▼
苗木「……」
苗木「……二人とも」
江ノ島「ん?」
狛枝「何かな?」
苗木「このままじゃ二人はどちらかが死んじゃうんだよね?」
苗木「その前に、ボクは二人に勝負を挑みたいんだけど」
江ノ島「勝負?」
苗木「うん。キミ達が負けた時の罰ゲームは……お互いの存在を永遠に我慢してもらうこと」
狛枝「それは最悪だね」
江ノ島「で、苗木が負けたら?」
苗木「……ボクは……」
苗木「これからロシアンルーレットをする」
苗木「……ただし、六連装のその銃に、五発弾丸を装填して」
狛枝「……へえ」
江ノ島「つまり……罰ゲームは死……ってことですね……」ジメジメ
苗木「受けてもらうよ……?キミ達どちらかが死ぬ前じゃなきゃこの賭けに意味なんてないんだから」
狛枝「滅茶苦茶な言い分だね。ボクは別にキミに死んで欲しいわけじゃないんだけど……ま、それがキミの希望なら従うよ」
江ノ島「……苗木がここで死ぬ……こんなとこで?6分の5の確率で死ぬ……うぷぷ、うぷぷぷぷぷ」
苗木「……決まりだね。狛枝クン、装填してくれる?」
狛枝「やれやれ……追い詰められるとぶっ飛んだことをするって噂は本当だったみたいだね」カチャ カチャ
チキキキキ……ガチッ
狛枝「……」スッ
苗木「ありがとう」チャッ
江ノ島「最後に言い残すことは?辞世の句でも詠む?」
苗木「別にないよ。ここで死ぬつもりなんてないから」
狛枝「へえ……」
苗木「さあ……」チャキ
苗木「いくよ」ガチリ
苗木「……」
狛枝「……お見事」
江ノ島「あーあ、きっつい罰ゲームだなー」
狛枝「……まあ、仕方ないね。ボクらの負けだよ」
苗木「何言ってるの?」
狛枝「……?」
江ノ島「んー?」
苗木「ボクはキミ達二人に挑んだんだよ?」
苗木「今のは一人分じゃないか」
狛枝「……!」
江ノ島「苗木ー、まさか……」
苗木「大したことでもないよ。たかが36分の1……」
苗木「これで、二人分」ガチリ
ガチン
苗木「……ボクの勝ちだ」
狛枝「……完敗だね」
江ノ島「……いやーぶったまげたわマジで」
苗木「約束は……」フラ
苗木「守ってもらう……よ……」バタッ
狛枝「苗木クン?」
江ノ島「ぶっ飛び過ぎたみたいね」
江ノ島「……ま、アタシの勝ちだよねー?狛枝センパイ?」
狛枝「……キミに負けた上にあんな約束をさせられるなんてツイてない」
狛枝「『苗木クンがここに来てロシアンルーレットをする』……当たればキミの勝ち。それ以外の展開ならボクの勝ち」
狛枝「でも、こんなことになるなんて思わなかったんじゃない?」
江ノ島「うん!やっぱり苗木って最高にクソ生意気で最高に苛立たせてくれて最高に愛おしいわよねー!」
狛枝「……さっさと苗木クン運ぼうか。キミと長く一緒にいると苗木クンとの約束を守れそうにないから」
○●
苗木「……」
苗木「……また、誰もいない教室……」
苗木「また……夢?」
「そう!夢だよん!」
苗木「!?」バッ
苗木(!あいつじゃない……!?)
苗木「……江ノ島、さん?」
江ノ島?「はーい!」
苗木「なんか……違う気が……」
苗木(瞳に太陽みたいな輝きが宿っていてキラキラしてる……。絶望感が微塵も感じられない)
江ノ島?「ま、アタシはアンタの中にいた希望だからねー!」
苗木「あいつといいキミといい、勝手にボクの中に住み着かないでよ……」
江ノ島?「だからアタシは元からいたんだってば!あっちに出かけて、こっちに帰ってきたの!あっちにもちょーっと残ってるけど!」
苗木「……もう、いい加減さ……」
苗木「あっちとかこっちとかわけわかんないんだってば!ねえ何か知ってるんだったら教えてよ!」
江ノ島?「っ……」ジワッ
江ノ島?「ど、怒鳴んないでよぉっ……!」ウルウル
苗木(えええ!?泣いた!?)
苗木「ご、ごめん……!つい現実の江ノ島さん相手にしてる感覚で……泣かせちゃうとは」
江ノ島?「泣いてないっ!」ゴシ
江ノ島?「うう……こっちの苗木にまで……」ボソ
苗木「あの……江ノ島さん?」
江ノ島?「なによ!?」
苗木「えと……キミが出てきたのもあいつの時みたいに……何か意味が?」
江ノ島?「え?意味なんてないけど?」
苗木「ええ……」
江ノ島?「ちょっとあいつみたいな可哀想な子を見る目はやめてよっ!」
苗木「……ごめん。でもほんとに何の意味もなく……?」
江ノ島?「あいつが出てきたのにアタシも出てこなかったら不公平じゃん!」
江ノ島?「強いて言うなら存在アピール?」
苗木「存在アピール……?」
江ノ島?「希望(アタシ)のことも忘れないでよね!ってことよ!」ニカッ
ガラッ
苗木?「……行くよ」
江ノ島?「あ、苗木ー!」
苗木「お前……」
江ノ島?「迎えに来てくれたの?」
苗木?「いつまでもそこのボンクラをキミが下らない話で引き留めてたら困るんだよ」
苗木「ぼ、ボンクラ……!?」
江ノ島?「下らない話ってなによー!」
苗木?「いいから、さっさと行くよ」
江ノ島?「はーい……あ、そうだ!そこの苗木!」
苗木「そこの苗木って……ボク?」
江ノ島?「公園がいいよ!」
苗木「え?」
江ノ島?「そんじゃーねー!」
苗木?「またバカなことを……」
江ノ島?「えーいいじゃん別に!」
苗木(……謎の言葉を残して、二人は教室の外……光の中に消えていった)
苗木(希望と絶望、手をとり合って)
○●
苗木「……」パチ
江ノ島「あ、起きた!」
苗木「江ノ島さん……」
江ノ島「おはよー!良い夢見れた?前に苗木に膝枕してもらったからお返ししてみましたー!」
苗木「……そう……ってそうじゃない!」バッ
江ノ島「どっちよ?」
苗木「ここボクのコテージ!?狛枝クンは!?」
江ノ島「苗木運んだ後セレスとどっか行ったよ?あの二人なんだかんだ一緒にいるよねー!お互い遊び相手が他にいないだけに」
苗木「江ノ島さん!」
江ノ島「なになにどうしたのよー?」
苗木「どうしたのじゃないよ!さっきのはなんなの!」
江ノ島「何って……ロシアンルーレット?」
苗木「それは知ってるよ!なんであんなコロシアイしてんの!?」
江ノ島「コロシアイ……?」
苗木「どちらかが死んでどちらかが生き残る……コロシアイじゃないか!」
江ノ島「え?何言ってんの?」チャキ
苗木(さっきの銃!?)
苗木「あ、あぶな」
パァン
苗木「……っ」
苗木「……?」
江ノ島「音だけ」チャッ
苗木「……は?」
江ノ島「玩具でしたー!」
苗木「……え?」
苗木「ええええええ!?」
江ノ島「苗木ってば勝手に勘違いしてぶっ飛んじゃってー!あれはただのお遊びだよずっとそう言ってたじゃーん!」
苗木「だって……どっちかが確実に消えるとか言ってたじゃないか……!」
江ノ島「言ったっけそんなこと?」
苗木「言ってたよ!!」
江ノ島「でも苗木が来てくれて嬉しかったよー?」ギュ
江ノ島「やっぱり苗木の希望はアタシの絶望をかち割って……もっと素晴らしい絶望を取り出してくれるのね……!」
苗木「……はあ……なんなのボクって」
江ノ島「ほんっと苗木は騙されやすいよねー。気をつけた方がいいよ」
江ノ島(今の玩具とロシアンルーレットの時の銃が同じものとも限らないのにさ)
……
苗木「……花村クンの作るお昼、食べ損なっちゃったな」
江ノ島「まあ、また夜食べれるんだし元気出しなよ!」
苗木「……みんなは散り散りに自由行動してるの?」
江ノ島「そうだよー?だからぁ、わたし達もデートしちゃう、ってのはどうかなぁー?」キャピルン
苗木「……デートはともかく、散歩ぐらいならいいよ」
江ノ島「やったー!手繋いでこーねー!」ギュ グイッ
苗木「ちょ、ちょっと!」フラ
江ノ島「行くわよ人間。私様の手をとって歩けることを光栄に思いなさい」ドドン
苗木「……もう……」
○●
苗木「風がしょっぱいね」
苗木「それに綺麗な景色……」
江ノ島「うーん、つまんないとこよねー。更地にしたら楽しそう!」
苗木「またそんなこと言ってるよ……」
江ノ島「お?あれ霧切と七海じゃない?」
苗木「ほんとだ……何してんだろ」
霧切「犯人は解ったのだけれど……どうやって指摘するの?」
七海「……それは、犯人を指摘するシーンがあるルートに行かないとダメなんだ」
七海「この分岐ツリーが……」
霧切「なるほど……」
苗木「やあ。霧切さん、七海さん」
江ノ島「やっほー!」
霧切「……苗木君、江ノ島さん」
七海「……苗木くん、大丈夫だった?……熱中症で気を失ってたって聞いたけど」
苗木「だ、大丈夫。もう平気だよ」ハハ
霧切「……」
江ノ島「それにしても二人ともさー……この南の島まで来てゲーム!?しかも吹雪の山荘ものって!せめて嵐の孤島にしなよ!」
霧切「七海さんが熱心に語るゲームが面白そうだったから……」
七海「……霧切さんとゲームやるのすごく楽しいよ?」
苗木「確かに、楽しそうにしてたね」
七海「昨日も私のコテージで一緒に推理ゲーム徹夜でやってたんだ」
霧切「な、七海さん……」カァ
江ノ島「霧切がそこまで熱中するとはねー」ニヤニヤ
霧切「……続きが気になるんだもの」
江ノ島「へー、ちょっとそれ見せてよ」ズイッ
七海「……霧切さんはここまでで犯人が解ったんだって」スッ
江ノ島「ひゃー流石は超高校級の探偵。アタシと違ってメタ的な情報を含めた分析したわけじゃないんだろうしなー」
七海「確かに……無意識にメタ推理しちゃうよね」ウン
江ノ島「あ、霧切犯人解ったんならネタバレしてもいいよねー」
七海「む。それは無しですぞ。エンディング後も、その先も遊び尽くすまでがゲーム……だよ?」
霧切「苗木君」ヒソ
苗木「な、何?どうしたの?」
霧切「そろそろ……答えを出さなきゃいけないんじゃない?」
苗木「えっ……?」
霧切「江ノ島さん、苗木君」
江ノ島「ん?」
霧切「街の教会で面白いイベントをやっているみたいよ?行ってきたら?」
苗木「えっ……もしかして結婚式?」
霧切「行けば解るわ」
江ノ島「よーし行ってみよー!」グイッ
苗木「き、霧切さん達は!?」トトト
霧切「……気が向いたら行くわ」
七海「いってらっしゃーい」フリフリ



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