元スレ八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「その2だね」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
551 = 1 :
八幡「…………は?」
一瞬、発言の意味が分からなかった。
つまりはアレか? 恋人同士ならタダともじゃなくてタダカプじゃないか? という意味か?
凛「……っ……な、なんでもない。忘れて」
言った後、顔を赤くしたと思ったら早足で先に行ってしまう凛。
……いったい何なんだったのだろうか。
程なくして近所のケータイショップに着く。
ソフトバンクに来た事から、どうやら会社を変えるつもりは無いらしい。
店内に入ると、色とりどりのケータイが目に入る。
どれもスマホばかりで、やはりガラケーは少なかった。
552 = 1 :
キョロキョロと辺りを見回す凛の横に立ち、訊いてみる。
八幡「何するかは決めてあるのか?」
凛「うん。一応ね」
やけに即答だな。
さっき機種変を決めたあたり、まだ考えてなかったと思ったんだが。
すると凛は、店内で一番スペースを取っている機種のコーナーまで歩いていく。
俺も使っている機種。ご存知iPhoneである。
やはり最近5Sが出た事もあってか、大々的に取り上げられているようだ。
そのコーナーの前で、ジーっと眺めている凛。
八幡「なんだ、お前もiPhoneにするのか?」
凛「うん。そうしよう、かな」
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なるほど。大方さっき俺と話をしていて決めたのだろう。それなら即決にも納得出来る。
しかしそれにしたって中々の行動力である。見習いたいものだ。
八幡「羨ましいな。まだ在庫あるっぽいし、丁度良かったな」
凛「え? 何が?」
きょとんとした顔で訊いてくる凛。いや何がって……
八幡「5Sにするんだろ? 今は売り切れも多いみたいだし、在庫あって良かったなって言ったんだよ」
さっきは5で充分とは言ったが、それでもやっぱり最新機種は羨ましいからな。後でどんな感じなのか感想でも聞こう。
凛「あー……」
しかし凛はと言うと、特に嬉しそうといった反応でもない。
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凛「私は、プロデューサーと同じのでも別に……」
八幡「あ?」
凛「何でもない!」
店内の音楽でよく聞き取れなかったが、とりあえず何でもないというのは分かった。
凛「あ、ねぇプロデューサー。これは?」
取り繕うように凛が指を指して問いかけてくる。
そこに配置されているのはiPhoneの中でもひときわカラフルなもの。
八幡「あぁ、5cだな。いわゆる廉価版だよ」
凛「廉価版?」
八幡「俺も詳しくは知らねぇけど、スペックは5と同じくらいで安く買えるらしい。あと、色がカラフル」
我ながら小学生並みの説明である。
いや持ってるわけじゃないんだから仕方ないだろ?
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凛「ふーん……あ、ホントだ。外側がプラスチックみたいなんだね」
ふむふむと眺め回しながら品定めしていく凛。
俺はてっきり5Sにするもんだと思っていたが、凛はそのつもりでもなかったようだ。
凛「……決めた。これにする」
そう言って手に持っていたのは、水色の5c。
八幡「いいのか? 5Sにしなくて」
凛「うん。色が可愛いし、それにプロデューサーと同じような感じなんでしょ?」
まぁ正確には違うがな。
大体は一緒らしい。……たぶん。
凛「なら、私はこれでいいよ」
八幡「……お前が良いなら、止めはしねぇよ」
青って所も、お前らしいしな。
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その後機種変の手続きを済ませ、新しいケータイを手に店を出る。
しかし思いつきでケータイ変えちゃうんだもんな……これが女子高生か。
あと、妙に受付から戻ってきた凛の顔が赤い。どうしたと言うのか。
凛「……受付の女の人がね」
八幡「おう」
凛「…………お連れの彼氏さんと、カップル割りはどうですかって」
おぅふ……
やってくれるぜ店員さん……!
そして言いながらも、更に顔を赤くしていく凛。
やべぇな、こりゃ俺も絶対赤くなってる!
何とも気恥ずかしくなってしまい、顔を背けつつ早足で歩いてしまう。
しかし凛が着いてくる気配も無いので、不振に思い振り返ろうとした時だった。
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『永い間 雨に打たれ過ぎたーー』
不意に、ケータイの着信が鳴る。
ポケットから取り出し画面を見ると、表示されているのは“渋谷凛”の文字。
電話には出ないまま、振り返る。
すると凛は、買ったばかりのiPhoneを耳に当てつつ、期待するような表情でこちらを見ていた。
八幡「……はぁ」
仕方がないので、出てやる。
八幡「……なんだ」
凛『もしもし、プロデューサー?』
受話器越しの凛の声と、目の前の凛の声が重なる。
八幡「この状況で俺じゃなかったらおかしいだろうが」
凛『あはは、確かにそうだね』
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楽しそうに笑う凛。
俺としては、ものスゴく恥ずかしいのだが。
八幡「ケータイ変えてはしゃいじゃってんのか? まぁ気持ちは分かるがな」
俺もsiriを使えるようになった時は一人でよく遊んだものだ。
同時に死にたくもなったがな。
凛『いいじゃん、折角のタダともなんだし。それに……』
ちょっとだけ躊躇った後、微笑みながら言う。
凛『最初は、プロデューサーに電話したかったからさ』
八幡「……」
……こいつは、ホントにずるいよなぁ。
八幡「……ちっ」
凛「あ、ちょっ、何で切っちゃうの!?」
八幡「なんか悔しくなったから」
559 = 1 :
顔が熱くなるのを誤摩化すように、足早にその場を後にする。
その横に凛が追いついて来たが、顔は向けない。向けられない。
凛「もう、まだ言いたい事あったのに」
八幡「まだあったのか……」
勘弁してくれ。
どれだけ俺のSAN値を削る気だ。
凛「さっきプロデューサーが言ってた、付き合ってく上で覚えていて貰いたい事。私にもあるんだ」
八幡「……一応、聞いておこうか」
果てしなく嫌な予感しかしないがな。
仕方ないので、一瞬だけ、顔を向けてやる。
凛「お休みの日にヒマな時は、私に連絡すること。……分かった?」
560 = 1 :
八幡「…………おう」
俺がそう言うと、彼女は満足そうに微笑んだ。
隣を歩くこの少女。
この少女が、俺の担当アイドル。渋谷凛。
どこまでも真っ直ぐで、いつだって優しい。
だから、非常に癪だが、覚えていてやるか。
ほんとぉーーーにヒマな時は連絡してやるよ。
幸い、電話はタダみたいだしな。
終わり
561 = 542 :
乙! 本編も楽しみにしてるよ。
562 :
乙
仕事頑張れ
563 = 537 :
凛ちゃんかわいい
これは湯けむりガチャで凛ちゃん当てろって事ですね(使命感)
ちひろさ~ん!ガチャガチャガチャガチャ
564 = 1 :
というわけで番外編でした!
今回は私の不用意な発言で期待を裏切ってしまい申し訳ありませんでした。
次の更新はいつになるかまだ分かりませんが、ちゃんと目処が立ってからお知らせするようにします!
感想などあれば、嬉しくなって調子に乗って頑張るかもしれないので、よろしくお願いします!
566 :
>>1を信じてよかった、完結まで絶対挫けないでくれよな!
応援してるし楽しみにしてる。
567 :
ヒャッハー待ってたぜ! >>1 乙
569 :
乙
次の更新期待してます
570 :
ヒャッハァー! >>1乙だァ!
相変わらず凛ちゃん可愛いな! ガハマさんと犬属性対決とかしてほしいレベル
個人的には八幡の携帯は4のイメージだった
白モデル出始めの頃に買って、半年後に4Sが出て軽くぐぬぬってるまでがセット
571 :
乙!もうお前ら結婚しろよ
本編に時間かかるなら番外編ちょくちょく上げて時間稼いでもいいんですよ(期待)
572 :
乙!エタるまではお付き合いします。
573 :
お前ら手のひらを酷使し過ぎww
返し過ぎ
乙
574 :
相変わらずのクオリティですわ!
次も楽しみにしてます。
575 :
モバマスだけでなく艦これにもうつつを抜かしているのか
だがそれがいい(E4突撃スマイル)
577 :
乙!
いやー、待ってた甲斐があった
明日も仕事頑張れ
578 :
乙!相変わらずおもしろい
これは湯けむ凛当てるしかないな(ガチャガチャ
579 :
乙!!
待ってたぜ!
次も楽しみにしてる!!
580 :
榛名推しとはこの八幡とは気が合うな
581 :
乙です
凛ちゃんまじ天使
582 :
乙
番外編良いね!本編も待ってるわ
583 :
乙
まさかと思ったが続いてて感激
続き待ってるぞー
584 :
乙次回も楽しみにしてます。
586 :
乙
続きも待ってるよ
587 :
凛はもちろん、ヒッキーもクソかわいくて歓喜
いいなあ甘酸っぱいなあ……!!!
588 :
最高だったぜぇぇぇぇ!!
この調子で頑張ってくれよ!
>>1!!
589 :
これであと1ヶ月は戦える
590 :
ところで>>1
ヒッキーと蘭子ちゃんとの絡みはまだかね?
591 :
敢えて冷水をかけるが
自分で執筆する時間つくらないと、どうやったって書けないよ
ソースは俺
長い休止期間を経て、尻に火がついたかの如く発奮して
一気に終わらせたが正直きつかった
でも終わらないと本人がもっと辛い
592 :
自分語りは他所でやれ
593 = 591 :
ただの自分語りに見えるのか
発言を撤回する気はないから鬱陶しかったら俺をNG指定しとけ
594 :
まともな諫言も聞き入れないアホな信者ばかりだから仕方ない
595 = 591 :
別にアホとか言ってないよ、絡むな
596 = 594 :
絡むな(ドヤァァァァァァ
597 = 591 :
旗色窺いながら媚びといて袖にされたら
裏切られた気分になるのはお前の勝手だ
>>584は自分の意思で糾弾したんじゃないのか
人に依存しないと意見すら出来ないならROMってろ
598 :
いいからもう黙ってろよ鬱陶しい
なんだよ朝っぱらから、中二か
599 :
ROMってろwwwwwwwwwwww
かっこいいでちゅねー
600 = 591 :
そうだな、不毛だ、悪かった
俺もいちいちしつこい真似をした
みんなの評価 : ★★
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