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元スレ八幡「ブラコンめ」沙希「シスコンめ」
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川崎家
なんだろうこの光景は。
「兄ちゃん!兄ちゃん!」
「アハハ!変な目!変な目!」
「・・・・・」
八幡が複雑そうな顔をしながら、弟と妹にイジられている。
いや、イジられているのは判る。
たまにこいつも家に来るけど、決まってこの2人にイジられている。
八幡の方もなんだかんだで小さい子に対しては面倒見がいいのか、遊んでやってくれている。
問題は八幡の方だ。
なんだろうこの光景は。
「兄ちゃん!兄ちゃん!」
「アハハ!変な目!変な目!」
「・・・・・」
八幡が複雑そうな顔をしながら、弟と妹にイジられている。
いや、イジられているのは判る。
たまにこいつも家に来るけど、決まってこの2人にイジられている。
八幡の方もなんだかんだで小さい子に対しては面倒見がいいのか、遊んでやってくれている。
問題は八幡の方だ。
「さ・・・沙希ぃぃぃぃぃ・・・」
とんでもなく情けない声が絞り出すように発せられる。
さっきはやりすぎたか?
確かにアレは今日という日を最大限に活かした渾身の一撃だったと思う。
・・・すっごい恥ずかしいが。
いや!理由はあるんだ!あたしだってこの手の行動は全くのド素人なんだ!
だから前々から散々頭の中で繰り返し練習してたんだ!
何なら夢の中ですら予行演習してたまである!
・・・誰に言ってるんだ、これこそ恥ずかしいよ。
とんでもなく情けない声が絞り出すように発せられる。
さっきはやりすぎたか?
確かにアレは今日という日を最大限に活かした渾身の一撃だったと思う。
・・・すっごい恥ずかしいが。
いや!理由はあるんだ!あたしだってこの手の行動は全くのド素人なんだ!
だから前々から散々頭の中で繰り返し練習してたんだ!
何なら夢の中ですら予行演習してたまである!
・・・誰に言ってるんだ、これこそ恥ずかしいよ。
「あー、ほらあんたたち。そいつはあたしの客だから、そろそろ離してやりな」
「「はーい」」
「・・・沙希ぃぃぃぃぃ・・・」
「だー、とりあえず部屋に来な、ほら」
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「で・・・そのままあたしん家に駆けこんだってわけ?」
「・・・そです」
なんというか・・・こいつらしいと言えばこいつらしい。
忙しいヤツだねあんたも。
「「はーい」」
「・・・沙希ぃぃぃぃぃ・・・」
「だー、とりあえず部屋に来な、ほら」
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「で・・・そのままあたしん家に駆けこんだってわけ?」
「・・・そです」
なんというか・・・こいつらしいと言えばこいつらしい。
忙しいヤツだねあんたも。
「ったく・・・あんた、彩加と小町のどっちにヤキモチ妬いてんの?」
「どっちも!」
呆れるほど正直だ。
「今後どうなるかはともかく、あの2人はまだくっつくような感じじゃないと思うよ?」
「・・・そうなのか?」
今の所は、だが。
少なくとも現状だと、小町の妙な気の回し方をした際に彩加を八幡から引っぺがしているに過ぎない。
おかげで最近じゃ大志も連携してくるようになった。
余計なお世話ばかりしやがって・・・そんな気回さなくたって・・・
「どっちも!」
呆れるほど正直だ。
「今後どうなるかはともかく、あの2人はまだくっつくような感じじゃないと思うよ?」
「・・・そうなのか?」
今の所は、だが。
少なくとも現状だと、小町の妙な気の回し方をした際に彩加を八幡から引っぺがしているに過ぎない。
おかげで最近じゃ大志も連携してくるようになった。
余計なお世話ばかりしやがって・・・そんな気回さなくたって・・・
「とにかく八幡、冷静になってみな」
「おう、なってみる・・・」
「間違い探しは得意だろ?仮にあの2人がくっついたとして、それは間違いか?」
八幡は今まで間違えだらけだった分、冷静にさえなればしっかり判断できるヤツだ。
だからこうやって1つ1つ間違い探しをさせるんだ。
「おう、なってみる・・・」
「間違い探しは得意だろ?仮にあの2人がくっついたとして、それは間違いか?」
八幡は今まで間違えだらけだった分、冷静にさえなればしっかり判断できるヤツだ。
だからこうやって1つ1つ間違い探しをさせるんだ。
「いや・・・大丈夫だ、うん、間違いじゃない・・・」
「そうそう、そうやって落ち着いて答えてってみな。んじゃ、あたしのさっきの不意打ちは?」
「ありゃ間違いだろ、おかげ様であれから殆ど冷静な判断できてねぇ・・・」
「ハハハ、悪い悪い、ちょっとやりすぎたよ」
1つ1つ、ゆっくりと。
「そうそう、そうやって落ち着いて答えてってみな。んじゃ、あたしのさっきの不意打ちは?」
「ありゃ間違いだろ、おかげ様であれから殆ど冷静な判断できてねぇ・・・」
「ハハハ、悪い悪い、ちょっとやりすぎたよ」
1つ1つ、ゆっくりと。
「というか、チョコわざと口元に残しただろ!?びっくりしたわ!」
「バレたか・・・」
いつもの八幡に戻す。
「バレたか・・・」
いつもの八幡に戻す。
「それじゃ、あたし達の勘違いをやり直ししたのはどう?」
「間違いじゃない。うん、大丈夫だ」
「その調子」
うん、大丈夫だ。
「間違いじゃない。うん、大丈夫だ」
「その調子」
うん、大丈夫だ。
「じゃあさ・・・」
あたしは・・・
落ち着きを取り戻したこいつの顔に手を添え・・・
こっちを向かせ・・・
「!?」
そのまま唇を奪った。
・・・それほど間を置かず、そっと離す。
そして聞いてみる。
「あたしの行動は・・・間違い?」
あたしは・・・
落ち着きを取り戻したこいつの顔に手を添え・・・
こっちを向かせ・・・
「!?」
そのまま唇を奪った。
・・・それほど間を置かず、そっと離す。
そして聞いてみる。
「あたしの行動は・・・間違い?」
聞いてみる。
あんたはどんな返事をする?
「ま・・・」
頬を染め・・・それでも真剣な眼差しで・・・
「ま・・・・・」
さっきあたしがしたように、あたしの顔に手が添えられる・・・
「・・・間違ってる」
その言葉を聞くや否や、あたしの唇は逆に奪われていた。
あんたはどんな返事をする?
「ま・・・」
頬を染め・・・それでも真剣な眼差しで・・・
「ま・・・・・」
さっきあたしがしたように、あたしの顔に手が添えられる・・・
「・・・間違ってる」
その言葉を聞くや否や、あたしの唇は逆に奪われていた。
・・・再度、唇はそっと離される。
「じゃ、じゃぁ・・・答え合わせ・・・どこが間違ってた?」
・・・
「こ、こうゆうのはな・・・先に惚れた方から仕掛けるもんなんだよ・・・」
「え?」
予想外の回答。
予想外という事が、予想通り。
まだ、八幡は語り続けている。
「ほ、惚れた方が負けって言うだろ?俺はな、負ける事に関しては最強を自負しているんだ・・・」
「・・・」
「だから、な、その、お前から仕掛けてくるのは・・・間違ってる」
とんでもない答えが返ってきた。
あたしより早く・・・あたしに惚れていたって?
「・・・」
「だから、な、その、お前から仕掛けてくるのは・・・間違ってる」
とんでもない答えが返ってきた。
あたしより早く・・・あたしに惚れていたって?
「あいつらの合格発表があって、やっとしがらみが無くなって、だけど今日はバレンタインで・・・」
「・・・」
「ったく、男側に厳しい状況になりやがって」
「・・・」
「し、しかも俺が混乱している時に・・・更に不意打ちを重ねてくるとは・・・」
「・・・ッハハハ」
なんだい。
あんたも同じ事考えてたのか。
ククク・・・悪いね。
「・・・」
「ったく、男側に厳しい状況になりやがって」
「・・・」
「し、しかも俺が混乱している時に・・・更に不意打ちを重ねてくるとは・・・」
「・・・ッハハハ」
なんだい。
あんたも同じ事考えてたのか。
ククク・・・悪いね。
「でもあんたの方が早く惚れてた保障がどこにあるのさ」
「あるさ」
「なら・・・い、いつから?」
「決まってるだろ・・・やり直しを言われたその瞬間からだ」
!?
「いいか、俺はな・・・」
八幡は目を逸らさない。
「あるさ」
「なら・・・い、いつから?」
「決まってるだろ・・・やり直しを言われたその瞬間からだ」
!?
「いいか、俺はな・・・」
八幡は目を逸らさない。
「雪ノ下の気高さに幾度となく憧れた事がある」
「・・・」
「由比ヶ浜のアプローチに幾度となく心が揺れた」
「・・・」
「平塚先生を本気で貰ってやろうと思った事だってある」
「・・・」
「でもな・・・お前に負けて、やり直しを言われた瞬間から、女の子の事はお前しか考えられなくなっちまったんだよ」
「・・・ハハ」
「俺にこんな・・・こっ恥ずかしい事まで本音を言わせるようになりやがって・・・」
そうだ、やり直しをしたんだよ。
それまでのお互いの思いを一度リセットして、再スタート。
その瞬間からだなんて・・
「・・・」
「由比ヶ浜のアプローチに幾度となく心が揺れた」
「・・・」
「平塚先生を本気で貰ってやろうと思った事だってある」
「・・・」
「でもな・・・お前に負けて、やり直しを言われた瞬間から、女の子の事はお前しか考えられなくなっちまったんだよ」
「・・・ハハ」
「俺にこんな・・・こっ恥ずかしい事まで本音を言わせるようになりやがって・・・」
そうだ、やり直しをしたんだよ。
それまでのお互いの思いを一度リセットして、再スタート。
その瞬間からだなんて・・
「馬鹿じゃないの・・・あたしだってやり直しの瞬間からだよ・・・」
「うるせ、俺はやり直しの"し"言い終わる前には既にベタ惚れだったよ・・・」
ほんと、こいつは・・・
そうやって、間違いに対して更に間違って、負い目を感じさせないようにする。
だから今まで痛い目見てきたんじゃないか・・・
でもね、あたしは遠ざかってなんてやんないよ。
「わかったよ・・・フフ」
「うるせ、俺はやり直しの"し"言い終わる前には既にベタ惚れだったよ・・・」
ほんと、こいつは・・・
そうやって、間違いに対して更に間違って、負い目を感じさせないようにする。
だから今まで痛い目見てきたんじゃないか・・・
でもね、あたしは遠ざかってなんてやんないよ。
「わかったよ・・・フフ」
だから言おう。
見つめあったままの、この距離で。
「あんたの負けだな」
「あぁ、俺の負けなんだよ」
「・・・ハハハ」
「・・・ククク」
間違いだらけのバレンタインデー。
間違いだらけのキス。
間違いだらけの・・・青春。
見つめあったままの、この距離で。
「あんたの負けだな」
「あぁ、俺の負けなんだよ」
「・・・ハハハ」
「・・・ククク」
間違いだらけのバレンタインデー。
間違いだらけのキス。
間違いだらけの・・・青春。
すぅ・・・と、同時に息を吸う
もう、何を言うかは判っている。
だから最後を締めくくる愛の告白も・・・
やはり、あの"間違いだらけの台詞"に、ありったけの"本音"を乗せて・・・
「サンキュー!愛してるぜ沙希!」
「サンキュー!愛してるぜ八幡!」
まるでコメディ。
とんだラブコメ。
やはりあたしの青春ラブコメは間違っている。
もう、何を言うかは判っている。
だから最後を締めくくる愛の告白も・・・
やはり、あの"間違いだらけの台詞"に、ありったけの"本音"を乗せて・・・
「サンキュー!愛してるぜ沙希!」
「サンキュー!愛してるぜ八幡!」
まるでコメディ。
とんだラブコメ。
やはりあたしの青春ラブコメは間違っている。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
今になってようやく恥ずかしさが襲ってくる。
いや、さっきだって十分すぎるほど恥ずかしかったんだけどさ。
それは八幡も同じようだ。
腐った目が今にもぐるぐると回りそうだ。
でも・・・少しだけこの沈黙は心地いい・・・
ブブブブブ・・・
「「!?」」
沈黙の中だったからか、マナーモードにされた八幡のスマホの振動音ですら大きく聞こえる。
「も、もしもし!?」
『お兄ちゃん遅いよ!もう大志くん着いちゃったよ!?』
「あ!わ、悪い小町!」
音量大き目なんだろうか、小町の声があたしにまで聞こえてくる。
そ、そうだった・・・こいつはあたしを迎えに来ているんだった・・・
『もう!ホントにお祝いしてくれる気あるの!?・・・あ、もしかして小町たちを置いて2人でイチャイチャ?』
「うが・・・」
『・・・え!?えぇ!?ま、まさかほんとにぃぃぃぃ!?イヤッホォォォォ!お祝いの内容が1つ増えちゃったよ~!』
「あ・・・ぐぁ・・・ちょ、ちょっと待て小町・・・」
ま、丸聞こえなんだけど・・・
しかも追い打ちを掛けるように『マジで!?やったぜ姉ちゃん!』なんて声まで聞こえてきた。
ええい!もう引き下がれるか!
「うが・・・」
『・・・え!?えぇ!?ま、まさかほんとにぃぃぃぃ!?イヤッホォォォォ!お祝いの内容が1つ増えちゃったよ~!』
「あ・・・ぐぁ・・・ちょ、ちょっと待て小町・・・」
ま、丸聞こえなんだけど・・・
しかも追い打ちを掛けるように『マジで!?やったぜ姉ちゃん!』なんて声まで聞こえてきた。
ええい!もう引き下がれるか!
「は、は、八幡、代われ!」
スマホを奪い取る。
「も、もしもし?小町?」
『お姉ちゃぁぁぁぁん!遂に!遂にやり遂げたんですねぇぇぇぇ!ホントのお姉ちゃんになるんですね!』
「あ、ハハハハハ・・・その・・・」
『うんうん判ってるんですよー、小町たちが合格するまで待っててくれたんですもんね!』
全部バレてた。
「全部バレてた・・・」
八幡、言わなくていいから・・・
スマホを奪い取る。
「も、もしもし?小町?」
『お姉ちゃぁぁぁぁん!遂に!遂にやり遂げたんですねぇぇぇぇ!ホントのお姉ちゃんになるんですね!』
「あ、ハハハハハ・・・その・・・」
『うんうん判ってるんですよー、小町たちが合格するまで待っててくれたんですもんね!』
全部バレてた。
「全部バレてた・・・」
八幡、言わなくていいから・・・
『それでそれで!どっちから仕掛けたんです!?』
「え・・・う・・・っと・・・仕掛けたのはあたしだけど・・・惚れただのなんだの・・・そういうのは八幡が先・・・みたい」
「だー!ちょちょちょっとぉ!」
うっさい、これくらい言わせな。
『な、なんと・・・お兄ちゃんがそこまで・・・ヒャー!こりゃ三日三晩の宴じゃ済まされないなぁー!』
「フフ・・・それほど意外でもなかったんじゃないかな」
「・・・」
とうとう八幡は沈黙を選んだ。
「え・・・う・・・っと・・・仕掛けたのはあたしだけど・・・惚れただのなんだの・・・そういうのは八幡が先・・・みたい」
「だー!ちょちょちょっとぉ!」
うっさい、これくらい言わせな。
『な、なんと・・・お兄ちゃんがそこまで・・・ヒャー!こりゃ三日三晩の宴じゃ済まされないなぁー!』
「フフ・・・それほど意外でもなかったんじゃないかな」
「・・・」
とうとう八幡は沈黙を選んだ。
『あ、ちょっと待ってくださいね。彩加さんと代わります』
「え、えぇ?彩加?」
「?」
なんだろう?
『もしもし、沙希ちゃん?八幡もそこに居る?』
「う、うん」
『アハハ・・・沙希ちゃん、言った通りだったでしょ?』
「え?」
言った通り?
彩加に何を言われたっけ・・・
「え、えぇ?彩加?」
「?」
なんだろう?
『もしもし、沙希ちゃん?八幡もそこに居る?』
「う、うん」
『アハハ・・・沙希ちゃん、言った通りだったでしょ?』
「え?」
言った通り?
彩加に何を言われたっけ・・・
『八幡はもう沙希ちゃんを放っておかない、って』
「「!?」」
え・・・ちょ、ちょっと・・・?
それっていつ?思い出せ・・・
"ううん、八幡はもう川崎さんを放っておかないよ"
この台詞、どこかおかしくないか?
だってあたしの事『川崎さん』って呼んでる・・・
ってことは、呼び方が『沙希ちゃん』に変わる前・・・直前・・・
「「えええええええええ!?」」
「「!?」」
え・・・ちょ、ちょっと・・・?
それっていつ?思い出せ・・・
"ううん、八幡はもう川崎さんを放っておかないよ"
この台詞、どこかおかしくないか?
だってあたしの事『川崎さん』って呼んでる・・・
ってことは、呼び方が『沙希ちゃん』に変わる前・・・直前・・・
「「えええええええええ!?」」
『沙希ちゃんの見方が変わってたもん、すぐ判ったよ』
「すぐ判ったって・・・だってあの時って・・・」
やっぱり彩加は強かった。もうあたしたちじゃ敵わない。
『でもこっちも準備しちゃったから、ちゃんと来てね?』
「う、うん!それは勿論!」
『待ってるよー、それじゃまた後で』
ツー・・・ツー・・・ツー・・・
「すぐ判ったって・・・だってあの時って・・・」
やっぱり彩加は強かった。もうあたしたちじゃ敵わない。
『でもこっちも準備しちゃったから、ちゃんと来てね?』
「う、うん!それは勿論!」
『待ってるよー、それじゃまた後で』
ツー・・・ツー・・・ツー・・・
「・・・おいおいマジかよ彩加、もうそれスーパーサイカ人じゃん」
「こ、これ以上待たせても悪いし・・・い、いこっか・・・」
ほんとにもう、どんな顔して行けばいいんだよ・・・
・・・いいか、堂々と行こう。
「こ、これ以上待たせても悪いし・・・い、いこっか・・・」
ほんとにもう、どんな顔して行けばいいんだよ・・・
・・・いいか、堂々と行こう。
「そだな、流石にこれ以上ダラダラしてたら祝う時間も無くなっちまう」
「フフ・・・一応平日だしね」
「どーする?手でも繋いで行ってやるか?」
そうだね・・・
「思い切って腕組んで行こうか」
「仰せのままに」
「フフ・・・一応平日だしね」
「どーする?手でも繋いで行ってやるか?」
そうだね・・・
「思い切って腕組んで行こうか」
「仰せのままに」
バレンタイン決着&色々決着&色々回収です
次はやっとエピローグですかね
もう少しだけお付き合いください
ではまた次回
次はやっとエピローグですかね
もう少しだけお付き合いください
ではまた次回
乙乙乙!
さて、娘なら名前は。。。沙八(さや) でいいな。というか、式場の手配を。。。
さて、娘なら名前は。。。沙八(さや) でいいな。というか、式場の手配を。。。
エンダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
新学期
遂に高校生。
新しい机の感覚は心躍る。
これから1年この机にはどんな事が詰め込まれていくのかと、期待に胸ふくらませる。
ん~!やっぱ高校生って感覚はこそばゆくていいな~☆
以前お兄ちゃんがこんなことを言ってた、"高校生活はフィクション"だと。
でもそのフィクションっぷりがたまらないんですよ。
あるがままのスタイルでフィクションばりの存在となった兄を見てるとそう思うのだ。
遂に高校生。
新しい机の感覚は心躍る。
これから1年この机にはどんな事が詰め込まれていくのかと、期待に胸ふくらませる。
ん~!やっぱ高校生って感覚はこそばゆくていいな~☆
以前お兄ちゃんがこんなことを言ってた、"高校生活はフィクション"だと。
でもそのフィクションっぷりがたまらないんですよ。
あるがままのスタイルでフィクションばりの存在となった兄を見てるとそう思うのだ。
「比企谷さん、比企谷さん」
「はい?」
隣の席の女子に声を掛けられる。
「比企谷さんて、隣のクラスの川崎くんと仲いいの?」
「あぁ、それ私も気になってたんだー」
前の席の女子が振り向く。
この手の話題には食いつきがいいなー、ホント。
なんてったってここに居る全員は入学して間もないのだ。
右も左もままならない状態で、既に仲良くおしゃべりしている男子と女子が居たらそりゃ話題にしたくなる。
「はい?」
隣の席の女子に声を掛けられる。
「比企谷さんて、隣のクラスの川崎くんと仲いいの?」
「あぁ、それ私も気になってたんだー」
前の席の女子が振り向く。
この手の話題には食いつきがいいなー、ホント。
なんてったってここに居る全員は入学して間もないのだ。
右も左もままならない状態で、既に仲良くおしゃべりしている男子と女子が居たらそりゃ話題にしたくなる。
「あー、うん。大志くんの事?」
「そうそう、既に名前で呼んでるし!」
「いやー、別に小町と大志くんは皆が期待するような関係じゃないんだよー」
大志くんとは今までもこれからもオトモダチです☆
「そうそう、既に名前で呼んでるし!」
「いやー、別に小町と大志くんは皆が期待するような関係じゃないんだよー」
大志くんとは今までもこれからもオトモダチです☆
「と言うと?」
「実はね、大志くんのお姉ちゃんと、小町のお兄ちゃんが仲いいの!そりゃもーべったりですよ」
「・・・比企谷さんの・・・お兄さん?」
「・・・あ・・・その人って・・・」
そう、実は小町が総武高に入学してすぐに・・・
1年生の間ではお兄ちゃんは話題の人物になっていた。
誰が流したのか、お兄ちゃんに関する謎の噂が・・・1年生の間で流行っていた。
「実はね、大志くんのお姉ちゃんと、小町のお兄ちゃんが仲いいの!そりゃもーべったりですよ」
「・・・比企谷さんの・・・お兄さん?」
「・・・あ・・・その人って・・・」
そう、実は小町が総武高に入学してすぐに・・・
1年生の間ではお兄ちゃんは話題の人物になっていた。
誰が流したのか、お兄ちゃんに関する謎の噂が・・・1年生の間で流行っていた。
奉仕部
「・・・あぁー・・・」
目の前で頭を抱える男が1人。
部室に来たときから既にこんな感じだ。
机に突っ伏し、頭を抱え、困ったような唸り声をぼそっと吐き出している。
原因は彼、比企谷くんの噂にある。
「・・・あぁー・・・」
目の前で頭を抱える男が1人。
部室に来たときから既にこんな感じだ。
机に突っ伏し、頭を抱え、困ったような唸り声をぼそっと吐き出している。
原因は彼、比企谷くんの噂にある。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
比企谷八幡に関する噂
1つ、彼の目は腐っている。
普段はやる気の無さそうな、まさしく死んだ目をしている。
しかし本気で睨まれると、たちまち石のように動けなくなる。
その目は睨まれた者にトラウマを植え付ける。
1つ、暴言・暴挙はお手の物。
彼の口から発せられる言葉はまさしく言葉の暴力。
一言話を交わした者は瞬く間に自身のトラウマを読み取られ、的確に指摘される。
その行動は文化祭を引っ掻き回し、体育祭では反則すら持ち込んだ。
1つ、しかし彼の存在を確認した者は少ない。
これだけの騒ぎを起こしているにも拘らず、目撃情報が殆ど無い。
突然なりふり構わないような事をしでかして、忽然と気配を消す。
どこかに引き籠っているのではないか?
そんな彼は、その名前から取って"ヒッキー"と呼ばれている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ネッシーかよ俺はぁぁぁぁ!!」
彼は今、1年生の間ではさながら珍獣扱いであった。
比企谷八幡に関する噂
1つ、彼の目は腐っている。
普段はやる気の無さそうな、まさしく死んだ目をしている。
しかし本気で睨まれると、たちまち石のように動けなくなる。
その目は睨まれた者にトラウマを植え付ける。
1つ、暴言・暴挙はお手の物。
彼の口から発せられる言葉はまさしく言葉の暴力。
一言話を交わした者は瞬く間に自身のトラウマを読み取られ、的確に指摘される。
その行動は文化祭を引っ掻き回し、体育祭では反則すら持ち込んだ。
1つ、しかし彼の存在を確認した者は少ない。
これだけの騒ぎを起こしているにも拘らず、目撃情報が殆ど無い。
突然なりふり構わないような事をしでかして、忽然と気配を消す。
どこかに引き籠っているのではないか?
そんな彼は、その名前から取って"ヒッキー"と呼ばれている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ネッシーかよ俺はぁぁぁぁ!!」
彼は今、1年生の間ではさながら珍獣扱いであった。
「あら、良かったじゃないの新入生のアイドルさん。文化祭の時とは違って人気者じゃない」
「よくねーよ!誰だよこんなワケのわからない噂流したヤツぅ!何だよこのユカイツーカイな怪物くんは!」
吼える。
いや彼の場合は吠えるか。
「あ、あははは・・・でもほら!『キモい』とか『ぼっち』って単語は入ってないじゃん!」
「だから何だってんだ!お前は慰めてるのか傷口抉ってるのかどっちだよ!」
「あら、由比ヶ浜さんは今でもちゃんと料理の勉強はしているのよ。今回は調味料を選んだだけよ」
「傷に塩か!?」
本当に、誰が流したのかしら・・・
「だいたいこの名前!由比ヶ浜しか使ってなかったじゃん!お前か!?犯人はお前か!?」
「そ、そんなわけないでしょぉ!」
「よくねーよ!誰だよこんなワケのわからない噂流したヤツぅ!何だよこのユカイツーカイな怪物くんは!」
吼える。
いや彼の場合は吠えるか。
「あ、あははは・・・でもほら!『キモい』とか『ぼっち』って単語は入ってないじゃん!」
「だから何だってんだ!お前は慰めてるのか傷口抉ってるのかどっちだよ!」
「あら、由比ヶ浜さんは今でもちゃんと料理の勉強はしているのよ。今回は調味料を選んだだけよ」
「傷に塩か!?」
本当に、誰が流したのかしら・・・
「だいたいこの名前!由比ヶ浜しか使ってなかったじゃん!お前か!?犯人はお前か!?」
「そ、そんなわけないでしょぉ!」
コンコン。
ドアがノックされる。
「どうぞ」
「ククッ・・・し、失礼します・・・」
笑いを堪えるように入って来たのは、川崎沙希さん。
こんな話題の人物である比企谷くんの・・・恋人。
不思議なものだ。
「いらっしゃい川崎さん、本日は依頼かしら?」
「あぁ・・・今1年生の間で噂の・・・ククク・・・人物を探すのを手助けして欲しくてね・・・クッククク・・・」
「・・・うぐぐ・・・ぐ」
恋人・・・なのよね?
「ふふ・・・えぇ、その依頼、喜んで引き受けるわ」
「うっがぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぷっははははははははははははは!!もういい!もう解決!ありがと助かったよあはははははははは!!」
全く遠慮なしに大笑いし始めた。
本当に、不思議なものだ。
不思議な関係。
「あぁ・・・今1年生の間で噂の・・・ククク・・・人物を探すのを手助けして欲しくてね・・・クッククク・・・」
「・・・うぐぐ・・・ぐ」
恋人・・・なのよね?
「ふふ・・・えぇ、その依頼、喜んで引き受けるわ」
「うっがぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぷっははははははははははははは!!もういい!もう解決!ありがと助かったよあはははははははは!!」
全く遠慮なしに大笑いし始めた。
本当に、不思議なものだ。
不思議な関係。
「だってこんな・・・こんなバケモンみたいな噂の人物が、ははははは!こ、こんなヤツ・・・あははははは!」
「だぁー!沙希ぃぃぃぃぃ!!」
川崎さんはそのまま部室を去っていく。
「おいちょっと待て!待ちやがれ!待ってぇー!お願いだから!」
「あ、ちょっとヒッキー!部活は!?」
「こっちはお前らに頼る!俺は沙希を追う!」
そして比企谷くんも部室を出て行った・・・まったく。
こんな時に頼られたって・・・
「だぁー!沙希ぃぃぃぃぃ!!」
川崎さんはそのまま部室を去っていく。
「おいちょっと待て!待ちやがれ!待ってぇー!お願いだから!」
「あ、ちょっとヒッキー!部活は!?」
「こっちはお前らに頼る!俺は沙希を追う!」
そして比企谷くんも部室を出て行った・・・まったく。
こんな時に頼られたって・・・
そして入れ替わるように・・・
「入るぞー、ったく担任の目の前で堂々とサボりおって・・・」
「先生、ノックを」
「扉が開きっぱなしだったんだよ」
そう言って入ってくる。
目の前でサボりが発生した割に、穏やかな表情だ。
「噂は私の所にも届いているよ」
「ホント、誰が流したんだろ?新入生が入ってくる絶妙なタイミングだったし」
そうね・・・手馴れてるのかしら?
「入るぞー、ったく担任の目の前で堂々とサボりおって・・・」
「先生、ノックを」
「扉が開きっぱなしだったんだよ」
そう言って入ってくる。
目の前でサボりが発生した割に、穏やかな表情だ。
「噂は私の所にも届いているよ」
「ホント、誰が流したんだろ?新入生が入ってくる絶妙なタイミングだったし」
そうね・・・手馴れてるのかしら?
「さーなぁ。まぁしかし、"上手く"やってくれたもんじゃないか」
「先生はご存じで?噂の根源を」
「私は何も知らないさ」
フッ・・・と微笑むように、どことなく嬉しそうな表情をする。
「それに噂の元を探る行動にも出れないさ、そういった依頼は無いしな」
基本的に奉仕部への依頼は平塚先生を通してだ。
そもそも普通であれば平塚先生を通してでないと奉仕部へは辿り着けない。
あとは2回目以降の依頼だったり、過去の依頼者からの紹介だったり。
「先生はご存じで?噂の根源を」
「私は何も知らないさ」
フッ・・・と微笑むように、どことなく嬉しそうな表情をする。
「それに噂の元を探る行動にも出れないさ、そういった依頼は無いしな」
基本的に奉仕部への依頼は平塚先生を通してだ。
そもそも普通であれば平塚先生を通してでないと奉仕部へは辿り着けない。
あとは2回目以降の依頼だったり、過去の依頼者からの紹介だったり。
「しかし困ったもんだな、比企谷の孤独体質が更生されてしまった・・・これではいつ部を抜け出すか判らんな」
「あら、それは無いですよ」
「ほう?理由を聞いていいかね?」
「先生、ヒッキーの事を"捻くれた根性の更生と腐った目の矯正に努めたまえ"って言って置いてったんでしょ?」
そう・・・
確かに彼を取り巻く人物環境は変わった。
しかし、彼自身はちっとも、呆れるほど変わってないのだ。
相変わらず捻くれたままだし、相変わらず目は腐ったまま。
「あの目は小町さんの話によると、もう治らないそうですよ」
「あら、それは無いですよ」
「ほう?理由を聞いていいかね?」
「先生、ヒッキーの事を"捻くれた根性の更生と腐った目の矯正に努めたまえ"って言って置いてったんでしょ?」
そう・・・
確かに彼を取り巻く人物環境は変わった。
しかし、彼自身はちっとも、呆れるほど変わってないのだ。
相変わらず捻くれたままだし、相変わらず目は腐ったまま。
「あの目は小町さんの話によると、もう治らないそうですよ」
クリスマスパーティーの時、小町さんは男子を追い出した後・・・話してくれた。
彼の目の正体。
"兄はそうですね・・・嬉しい事があった時とプリキュア見てる時くらいしか基本泣かないんです"
"辛い事があっても平気なように振る舞って、そんな兄からみんな遠ざかって、残るのはいつも小町だけ"
"それでも小町が泣かないようにして、笑えるようにしてくれる、小町は腐っちゃいけないからって"
"そーゆーのが見分けられる目なんです、兄の目は"
腐った目の正体。
彼の目の正体。
"兄はそうですね・・・嬉しい事があった時とプリキュア見てる時くらいしか基本泣かないんです"
"辛い事があっても平気なように振る舞って、そんな兄からみんな遠ざかって、残るのはいつも小町だけ"
"それでも小町が泣かないようにして、笑えるようにしてくれる、小町は腐っちゃいけないからって"
"そーゆーのが見分けられる目なんです、兄の目は"
腐った目の正体。
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