私的良スレ書庫
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元スレ八幡「ブラコンめ」沙希「シスコンめ」
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そのまま扉を開き・・・
ガッ!
2人同時に出ようとするもんだから、つっかえてしまう。
そのまま睨み合い。
・・・クックック。いつぞやの弁当騒ぎとやらもこんな感じだったのか?
その場に居れなかったのが悔やまれるってもんだ。ククク・・・
「2人とも、ゆっくりと出て行きなさい」
振り向き、頷き、ゆっくりと扉を潜り・・・猛ダッシュする足音が聞こえた。
バカどもが・・・
ガッ!
2人同時に出ようとするもんだから、つっかえてしまう。
そのまま睨み合い。
・・・クックック。いつぞやの弁当騒ぎとやらもこんな感じだったのか?
その場に居れなかったのが悔やまれるってもんだ。ククク・・・
「2人とも、ゆっくりと出て行きなさい」
振り向き、頷き、ゆっくりと扉を潜り・・・猛ダッシュする足音が聞こえた。
バカどもが・・・
教室からクスクスと笑い声が聞こえる。
笑いたいのは私も一緒だ。
ふぅ・・・やれやれ。
いつか図書室で聞いた川崎の言葉をゆっくり思い出していく。
彼女の出した答えは、少なくとも・・・私では出せなかったものだろう。
比企谷が傷つくことで、痛ましく思う者が居る。それは事実だ。
だが彼女は、それこそが比企谷の考えたやり方だと認め、そのままの彼を受け入れるという選択を取った。
家族を想って行動してきた彼女だからこそ、選べた選択。
笑いたいのは私も一緒だ。
ふぅ・・・やれやれ。
いつか図書室で聞いた川崎の言葉をゆっくり思い出していく。
彼女の出した答えは、少なくとも・・・私では出せなかったものだろう。
比企谷が傷つくことで、痛ましく思う者が居る。それは事実だ。
だが彼女は、それこそが比企谷の考えたやり方だと認め、そのままの彼を受け入れるという選択を取った。
家族を想って行動してきた彼女だからこそ、選べた選択。
カタッ
誰かが立ち上がる音がする。
見ると、戸塚が解答用紙を提出してる所だった。
ペコリ、と一礼すると、彼もまた教室を去って行った。
少しだけ戸塚の話も出ていたな・・・彼は『強い』と、そう言っていた。
彼自身の話を聞いたわけじゃないが、比企谷はとんでもない連中に目を付けられていたようだ。
フフ・・・惜しいなぁ、もっと早くに気づいていれば、奉仕部に誘ったかもしれん。
とんでもないダークホースだ。
誰かが立ち上がる音がする。
見ると、戸塚が解答用紙を提出してる所だった。
ペコリ、と一礼すると、彼もまた教室を去って行った。
少しだけ戸塚の話も出ていたな・・・彼は『強い』と、そう言っていた。
彼自身の話を聞いたわけじゃないが、比企谷はとんでもない連中に目を付けられていたようだ。
フフ・・・惜しいなぁ、もっと早くに気づいていれば、奉仕部に誘ったかもしれん。
とんでもないダークホースだ。
比企谷が傷つく方法を止めるのではなく、比企谷が負った傷を癒してくれる存在、支えてくれる存在か。
まるで家族だ。
家族だとすれば、誰かが間違えば止めるはずだ。
なるほど、そうやって回っているのか彼らは。
私が比企谷に、変わって欲しいと願ったのは間違いではないだろう。
同時に、彼女たちが比企谷に、変わらなくていいと思ったのもきっと間違いではないと思うのだ。
どちらの考えも、私は好きだ。
彼が変わる未来も見たいし、変わらない未来も同様に見たい。
まるで家族だ。
家族だとすれば、誰かが間違えば止めるはずだ。
なるほど、そうやって回っているのか彼らは。
私が比企谷に、変わって欲しいと願ったのは間違いではないだろう。
同時に、彼女たちが比企谷に、変わらなくていいと思ったのもきっと間違いではないと思うのだ。
どちらの考えも、私は好きだ。
彼が変わる未来も見たいし、変わらない未来も同様に見たい。
それもそうか、人の数だけ答えがある。
教師は生徒に教える立場だが、生徒から教わる事もたくさんある。
全く罪な男だよ君は。
教師である私が、個人である君にここまで考えを巡らせるとはね。
とんだ問題児もいたもんだ。
職員室
俺は平塚先生に呼ばれていた。
別に説教と言うわけではない。ちょっと話に付き合ってくれ、だそうな。
「君の妹の事だ。ここで言うのは少々フライング気味だが、おめでとう。君も・・・君たちもよく教えていてくれたそうだな」
「えぇ、ありがとうございます」
はっきり言って、今の俺たちはニヤついている。
鏡なんて見るまでもない。
俺は平塚先生に呼ばれていた。
別に説教と言うわけではない。ちょっと話に付き合ってくれ、だそうな。
「君の妹の事だ。ここで言うのは少々フライング気味だが、おめでとう。君も・・・君たちもよく教えていてくれたそうだな」
「えぇ、ありがとうございます」
はっきり言って、今の俺たちはニヤついている。
鏡なんて見るまでもない。
「川崎と戸塚も交えて話したかったが・・・川崎はともかく戸塚は部活を邪魔するのも悪いしな」
「あの、俺も一応部活あるんですけど」
「その部活の顧問が私だろ?それに、今にも部活休んで帰りそうな顔してるぞ」
バレたか。
「あの、俺も一応部活あるんですけど」
「その部活の顧問が私だろ?それに、今にも部活休んで帰りそうな顔してるぞ」
バレたか。
「フフ、まぁ無理もないだろう。休むんであれば2人には自分で伝える事だな」
「え?いいんですか?」
「今の君を止める気には到底なれん。それに合格祝いをしてやるのも奉仕の一部さ」
「・・・うぐ」
「だから私から言ってやろう、新たな新入生たちを祝いに行ってやりなさい」
まさか担任直々にOKが出るとは。
「ハハ・・・そうさせていただきます」
「フフ・・・話は以上だ、行きたまえ」
「はい、失礼します」
「え?いいんですか?」
「今の君を止める気には到底なれん。それに合格祝いをしてやるのも奉仕の一部さ」
「・・・うぐ」
「だから私から言ってやろう、新たな新入生たちを祝いに行ってやりなさい」
まさか担任直々にOKが出るとは。
「ハハ・・・そうさせていただきます」
「フフ・・・話は以上だ、行きたまえ」
「はい、失礼します」
職員室を出る。
そこには待ち構えるように沙希が居た。
「だらしない顔だね」
「お前が言うな」
完全に緩みきった顔をしている沙希を見る。
あぁ、今の俺も絶対この顔だわ、間違いないわ。
そこには待ち構えるように沙希が居た。
「だらしない顔だね」
「お前が言うな」
完全に緩みきった顔をしている沙希を見る。
あぁ、今の俺も絶対この顔だわ、間違いないわ。
「とりあえず俺は奉仕部に顔出してくるわ。お前は?」
「それじゃあたしは一旦帰るよ。大志は他に報告する友達とか居るみたいだから、直接あんたの家で合流するっぽいよ」
渡り廊下に差し掛かる。
沙希は校門へ、俺は奉仕部へ。
「りょーかい。それじゃまた後でな」
「あ、ちょっと待ちな」
「それじゃあたしは一旦帰るよ。大志は他に報告する友達とか居るみたいだから、直接あんたの家で合流するっぽいよ」
渡り廊下に差し掛かる。
沙希は校門へ、俺は奉仕部へ。
「りょーかい。それじゃまた後でな」
「あ、ちょっと待ちな」
振り返ると、沙希は鞄から紙で包まれた箱を取り出す。
「は、はい、チョコレート」
「う、おぉ、これが・・・」
一瞬本気で忘れていた。
小町たちの合格発表の事も当然あるが、そもそも学校で貰う経験が無かったしな。
前もって渡されると知っていても緊張する。
「は、はい、チョコレート」
「う、おぉ、これが・・・」
一瞬本気で忘れていた。
小町たちの合格発表の事も当然あるが、そもそも学校で貰う経験が無かったしな。
前もって渡されると知っていても緊張する。
「小町以外からもらうのは初めてだわ、義理も含めてな」
「ハハ・・・実はね、あたしも弟たち以外に渡すのは初めてだったりするんだ」
なんてこった・・・ブラコンを極めし者だった。
まぁでも想像できないでもない。
こいつはこいつで、他の誰かに渡す余裕なんて無かったんだろう。
「ハハ・・・実はね、あたしも弟たち以外に渡すのは初めてだったりするんだ」
なんてこった・・・ブラコンを極めし者だった。
まぁでも想像できないでもない。
こいつはこいつで、他の誰かに渡す余裕なんて無かったんだろう。
「今日はもう誰かから貰ったかい?」
「貰う訳ねーだろ、俺を誰だと思ってるんだ」
「雪ノ下と由比ヶ浜はあげると思うけどな」
む・・・
「ふふん、それじゃあたしのがあんたの人生で初めて、妹以外のチョコだね」
「ま、まぁ・・・そ、そうなる・・・な」
言葉にされると思わず照れくさくなる。
そうか・・・これが初めてか・・・
「貰う訳ねーだろ、俺を誰だと思ってるんだ」
「雪ノ下と由比ヶ浜はあげると思うけどな」
む・・・
「ふふん、それじゃあたしのがあんたの人生で初めて、妹以外のチョコだね」
「ま、まぁ・・・そ、そうなる・・・な」
言葉にされると思わず照れくさくなる。
そうか・・・これが初めてか・・・
と、思っていると沙希はもう1つ、小さな一口大サイズのチョコが入った透明な袋を取り出す。
なんだ・・・?
「これはね、今あんたに渡したのと一緒に作ったやつ。つまり同じチョコ」
言うや否や袋から取り出し───
ひょい
っと、俺の口に押し込んだ。
「んんんんっ!?」
なんだ・・・?
「これはね、今あんたに渡したのと一緒に作ったやつ。つまり同じチョコ」
言うや否や袋から取り出し───
ひょい
っと、俺の口に押し込んだ。
「んんんんっ!?」
チョコの甘さが口中に広がる。
なんだ?何をされたんだ?今。
突然の事過ぎて、口の中にチョコがあって、喋りだせない。
「これであんたが今年一番最初に食べたチョコも、あたしのだ」
「んんんっ!?」
刹那、脳裏によぎる光景。
いつか、クレープを食べてた時の光景。
あの時もこうやって、落ちそうになったリンゴをキャッチして俺の口に・・・
なんだ?何をされたんだ?今。
突然の事過ぎて、口の中にチョコがあって、喋りだせない。
「これであんたが今年一番最初に食べたチョコも、あたしのだ」
「んんんっ!?」
刹那、脳裏によぎる光景。
いつか、クレープを食べてた時の光景。
あの時もこうやって、落ちそうになったリンゴをキャッチして俺の口に・・・
「あの時、あんたがクレープに目線を戻した後あたしが何したか教えてやるよ」
指先を見せる。
少しだけ指先についたチョコを、
ペロッ
っと舐めとった。
「んんっ!?」
「じゃ、じゃあな八幡!また後で!」
指先を見せる。
少しだけ指先についたチョコを、
ペロッ
っと舐めとった。
「んんっ!?」
「じゃ、じゃあな八幡!また後で!」
そう言って駆け出す。
ようやく、俺は口の中のチョコを食べきる。
「ず、ずりぃぞーーーー!沙希ぃーーーー!!」
「ハハハハハ!」
くそぅ・・・先制攻撃とは、やられたぜ!
・・・・あ、やば。
・・・・ドキドキしすぎて動けない。
ようやく、俺は口の中のチョコを食べきる。
「ず、ずりぃぞーーーー!沙希ぃーーーー!!」
「ハハハハハ!」
くそぅ・・・先制攻撃とは、やられたぜ!
・・・・あ、やば。
・・・・ドキドキしすぎて動けない。
小町合格おめえええええええええええええええええええええええ!
先生視点がいいねえ。いいねいいねえ。
乙!
先生視点がいいねえ。いいねいいねえ。
乙!
最初から読んできたら今のこいつらならアリだと思うけどな
遠慮なくなってきてるとことか、独白がだんだん否定的じゃなくなってきてるとことか
遠慮なくなってきてるとことか、独白がだんだん否定的じゃなくなってきてるとことか
気を取り直せ八幡。
とりあえず奉仕部で今日は帰る旨を伝えてしまおう。
コンコン。
「よ、よぉ2人とも・・・」
い、いかん・・・頬に力が入らない・・・
「あ、ヒッキー」
「全く、完全に緩みきった顔ね・・・何があったのかは丸わかりだわ」
や、やばい・・・バレバレだ・・・っ!
ど、どうする!?
「そりゃぁヒッキー、授業中に飛び出しちゃうくらいだもん。あ、沙希もか」
「ふふ・・・おめでとう。それとお疲れ様とでも言うべきかしら」
あ、そうだよ。今の俺は小町が合格したことにニヤけているんだよ。
よし、大丈夫。このまま緩んだ顔を維持してしまおう。
「あ、あぁ・・・そんなわけだしよ・・・今日の活動はだな・・・」
「判ってるわ。合格祝いをしに帰るのでしょう?」
「それも奉仕活動だしね!こっちの方は任せて!」
あの顧問にしてこの生徒あり。
どうやら放任主義のように見えて、平塚先生はしっかり顧問としての役割を全うしているようだ。
「でもその前に・・・ヒッキー、今日はもう1つのイベントがあるでしょ?」
「え?お、おぉ・・・」
2人は紙に包まれた箱を取り出し俺の前へ来る。
そういえばすぐ撤退するつもりだったからまだ部室に入ってなかったんだった。
「ふふ・・・おめでとう。それとお疲れ様とでも言うべきかしら」
あ、そうだよ。今の俺は小町が合格したことにニヤけているんだよ。
よし、大丈夫。このまま緩んだ顔を維持してしまおう。
「あ、あぁ・・・そんなわけだしよ・・・今日の活動はだな・・・」
「判ってるわ。合格祝いをしに帰るのでしょう?」
「それも奉仕活動だしね!こっちの方は任せて!」
あの顧問にしてこの生徒あり。
どうやら放任主義のように見えて、平塚先生はしっかり顧問としての役割を全うしているようだ。
「でもその前に・・・ヒッキー、今日はもう1つのイベントがあるでしょ?」
「え?お、おぉ・・・」
2人は紙に包まれた箱を取り出し俺の前へ来る。
そういえばすぐ撤退するつもりだったからまだ部室に入ってなかったんだった。
「はい、その、バレンタインのチョコ、だよ。エヘヘ・・・」
「受け取ってもらえるかしら」
ものすげぇ真っ直ぐ言われた。
ったく少しはこいつらを見習えよ沙希。
ま、でも俺とこいつらがここまで関係を修復できたのも沙希のおかげでもあるし・・・
「あ、あぁ。ありがとな」
「ちゃんと小町さんに渡してあげなさい、私からの合格祝い」
「そっちかよ!」
・・・沙希のおかげでもあるし、不問にしておこう。
「受け取ってもらえるかしら」
ものすげぇ真っ直ぐ言われた。
ったく少しはこいつらを見習えよ沙希。
ま、でも俺とこいつらがここまで関係を修復できたのも沙希のおかげでもあるし・・・
「あ、あぁ。ありがとな」
「ちゃんと小町さんに渡してあげなさい、私からの合格祝い」
「そっちかよ!」
・・・沙希のおかげでもあるし、不問にしておこう。
「ね、ヒッキー」
「ん、なんだ?俺はそろそろ行くけど」
「沙希からもうチョコ貰ったでしょ?」
・・・なぜ知ってる。
「更に言うと、川崎さんからのチョコはもう食べたようね。それもさほど時間が経ってない」
・・・な、なぜ知ってるんだ!?
「ん、なんだ?俺はそろそろ行くけど」
「沙希からもうチョコ貰ったでしょ?」
・・・なぜ知ってる。
「更に言うと、川崎さんからのチョコはもう食べたようね。それもさほど時間が経ってない」
・・・な、なぜ知ってるんだ!?
「はぁ・・・ヒッキー。口元、チョコついてるよ・・・」
「!?」
ま、まさかあの行動は・・・隙を生じぬ2段構え!?
柔の拳の使い手かよぉ!
「じゃ、じゃあな!」
俺は一目散に去った。
ちっくしょぉぉぉぉ!沙希ぃぃぃぃ!!
「もう!ヒッキー!・・・まったく・・・」
「こればかりはどうしようもないわね。流石は川崎さんと言ったところかしら」
「ふふ・・・そうだね」
「!?」
ま、まさかあの行動は・・・隙を生じぬ2段構え!?
柔の拳の使い手かよぉ!
「じゃ、じゃあな!」
俺は一目散に去った。
ちっくしょぉぉぉぉ!沙希ぃぃぃぃ!!
「もう!ヒッキー!・・・まったく・・・」
「こればかりはどうしようもないわね。流石は川崎さんと言ったところかしら」
「ふふ・・・そうだね」
沙希め、きっちりマーキングして行きやがって・・・
どうやって仕返ししてくれようか・・・
そう、小町たちが合格した時点でもう何もしがらみは無いんだ。それは沙希も同じだ
たまたまバレンタインデーだったから女子である沙希が先手を取れたんだ。
今日と言う日は確かに男子である俺には不利な状況だが、できる限り落ち着くんだ。
良く考えろ、今の俺の状況はどんなだ?
あいつに対してだけは期待に胸ふくらませていた多感なあの頃の俺なんだぞ今は。
言うなればディスク3に突入したFF7だ。飛空艇で無駄にテンション高い指示を出すんだ。
言うなれば本当の自分と合体したDQ6だ。結局喋らないじゃねーか!
どうやって仕返ししてくれようか・・・
そう、小町たちが合格した時点でもう何もしがらみは無いんだ。それは沙希も同じだ
たまたまバレンタインデーだったから女子である沙希が先手を取れたんだ。
今日と言う日は確かに男子である俺には不利な状況だが、できる限り落ち着くんだ。
良く考えろ、今の俺の状況はどんなだ?
あいつに対してだけは期待に胸ふくらませていた多感なあの頃の俺なんだぞ今は。
言うなればディスク3に突入したFF7だ。飛空艇で無駄にテンション高い指示を出すんだ。
言うなれば本当の自分と合体したDQ6だ。結局喋らないじゃねーか!
ふぅ・・・とりあえず無駄な思考を駆け巡らせて落ち着く事はできた。
そうだ、今更溝を作るなんて無理だ。もう内側に入り込まれている。
仮に作れても飛び越えてくる。そもそも作る気も無い。
最強の守備力で固めていた比企谷くんも、防具の内側はぬののふくな八幡くんなんだ。
防御力なんて無きに等しい。今の俺は攻めるしかあるめぇて。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
そうだ、今更溝を作るなんて無理だ。もう内側に入り込まれている。
仮に作れても飛び越えてくる。そもそも作る気も無い。
最強の守備力で固めていた比企谷くんも、防具の内側はぬののふくな八幡くんなんだ。
防御力なんて無きに等しい。今の俺は攻めるしかあるめぇて。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
今日はどうせ夜まで騒ぐんだろうと思いスーパーに寄って帰ってきた。
結局部活やってる時と同じ時間じゃねぇか。
まぁいい、騒ぐにはちと冷蔵庫の中が寂しいところだったんだ。
準備のための時間を得られたと思えば問題じゃない。
「ただいまー」
「おー、おかえりお兄ちゃん。買い物してきたの?」
トタトタと小町が駆け寄ってくる。先に帰って来ていたようだ。
もうこいつも高校生になるんだなぁ。早く制服姿が見てみたいぜ。
制服、改造されるんだろうなぁ。他ならぬコイツ自身の手で。
沙希から伝授された拳法・・・じゃなかった教わった裁縫で。
結局部活やってる時と同じ時間じゃねぇか。
まぁいい、騒ぐにはちと冷蔵庫の中が寂しいところだったんだ。
準備のための時間を得られたと思えば問題じゃない。
「ただいまー」
「おー、おかえりお兄ちゃん。買い物してきたの?」
トタトタと小町が駆け寄ってくる。先に帰って来ていたようだ。
もうこいつも高校生になるんだなぁ。早く制服姿が見てみたいぜ。
制服、改造されるんだろうなぁ。他ならぬコイツ自身の手で。
沙希から伝授された拳法・・・じゃなかった教わった裁縫で。
「おぉ、お祝いするには、チトうちの冷蔵庫の現状じゃスペック不足だしな」
「そうだそうだ冷蔵庫、ちゃんと冷やしておいてありますよー」
そう言って、俺の手からスーパーの袋を手に取ると、またトタトタとキッチンへ向かって行く。
慌ただしいやっちゃな。
さほど間を置かずに・・・
「はいお兄ちゃん、バレンタインチョコ&今までのお礼でーす」
「おう、お前も頑張ったな、おめでとさん」
「へへへへ~」
何はともあれ・・・本当にお疲れさん。
お兄ちゃんもようやく気が楽になったってもんだよ、ホント。
「そうだそうだ冷蔵庫、ちゃんと冷やしておいてありますよー」
そう言って、俺の手からスーパーの袋を手に取ると、またトタトタとキッチンへ向かって行く。
慌ただしいやっちゃな。
さほど間を置かずに・・・
「はいお兄ちゃん、バレンタインチョコ&今までのお礼でーす」
「おう、お前も頑張ったな、おめでとさん」
「へへへへ~」
何はともあれ・・・本当にお疲れさん。
お兄ちゃんもようやく気が楽になったってもんだよ、ホント。
「それでそれで~、お兄ちゃんどれくらいチョコ貰いましたかぁ~?」
「去年までなら絶対に聞かなかった台詞だな・・・それ」
だってその台詞、俺の傷を抉るだけだし。
はぁ・・・まぁ今年の俺には色々あったからな。不思議なもんだ。
「お姉ちゃんは誰より早く渡すでしょ?それから雪乃さん結衣さんがくれて、小町のぶんで4つと見た!」
「・・・そーですよ」
順番までバッチリですよ。
ここまで来るとサトラレ疑惑がいよいよ説得力を持ってきた。
もしくは俺の目は知らないうちにカメラに改造されてるのでは?腐ったのはその後遺症。
「去年までなら絶対に聞かなかった台詞だな・・・それ」
だってその台詞、俺の傷を抉るだけだし。
はぁ・・・まぁ今年の俺には色々あったからな。不思議なもんだ。
「お姉ちゃんは誰より早く渡すでしょ?それから雪乃さん結衣さんがくれて、小町のぶんで4つと見た!」
「・・・そーですよ」
順番までバッチリですよ。
ここまで来るとサトラレ疑惑がいよいよ説得力を持ってきた。
もしくは俺の目は知らないうちにカメラに改造されてるのでは?腐ったのはその後遺症。
「うーんまさにミラクル!お兄ちゃんお兄ちゃん!貰ったチョコ全部持ってみてよ!写真撮りたい!」
「やめなさい、やめてください」
「え~、小町もお姉ちゃんみたいに、色んなお兄ちゃんの写真収めたいよぉ~」
「あれは真似するんじゃありません!」
そう、沙希の携帯は日に日に俺の写真が増えてきているのだ。
7割くらいが俺のマヌケ面やドジってるところの写真というのが非道ぃぃ!
その辺の妙ちくりんな手癖だけは伝授させてはならない。
「やめなさい、やめてください」
「え~、小町もお姉ちゃんみたいに、色んなお兄ちゃんの写真収めたいよぉ~」
「あれは真似するんじゃありません!」
そう、沙希の携帯は日に日に俺の写真が増えてきているのだ。
7割くらいが俺のマヌケ面やドジってるところの写真というのが非道ぃぃ!
その辺の妙ちくりんな手癖だけは伝授させてはならない。
「いいじゃんいいじゃん、お兄ちゃんの激レア写真撮りたい!」
「おい、俺そろそろ鞄置きてぇんだけど・・・」
ぴんぽーん。
すぐ後ろでチャイムが鳴らされる。
あ、そう言えばなんだかんだで結構いい時間だったんだ。
「はーいどうぞー」
ガチャ
「こんばんは。あ、八幡もう帰ってたんだね。おかえり」
「おう、彩加もお疲れさん」
部活を終えた彩加が訪ねてきた。
てことはそろそろ沙希を呼ばないとな。
まだ仕返し考え付いてねぇぞ・・・
「おい、俺そろそろ鞄置きてぇんだけど・・・」
ぴんぽーん。
すぐ後ろでチャイムが鳴らされる。
あ、そう言えばなんだかんだで結構いい時間だったんだ。
「はーいどうぞー」
ガチャ
「こんばんは。あ、八幡もう帰ってたんだね。おかえり」
「おう、彩加もお疲れさん」
部活を終えた彩加が訪ねてきた。
てことはそろそろ沙希を呼ばないとな。
まだ仕返し考え付いてねぇぞ・・・
「あ、彩加さーん、お待ちしていましたよ!丁度来る頃だと思ってたんですよー!」
そう言って小町は1歩前に出て・・・
「はい彩加さん。バレンタインチョコです。いやー、お世話になりました!」
「あ、うん。ありがと小町ちゃん!」
その時、八幡に電流走る。
そう言って小町は1歩前に出て・・・
「はい彩加さん。バレンタインチョコです。いやー、お世話になりました!」
「あ、うん。ありがと小町ちゃん!」
その時、八幡に電流走る。
う・・・お・・・小町がチョコを渡している・・・
さ・・・彩加が小町からチョコを受け取っている・・・
この光景、目の前のこの光景・・・八幡的にダブルショッキング!
「さ、さ、沙希を迎えに行ってくるぅぅぅぅ!」
「あ、お兄ちゃん!?」
本日二度目の激走。
「お兄ちゃんどうしたんだろ?鞄も置かずに」
「沙希ちゃんなら電話すればいいのに・・・」
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