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    元スレ晴人「宙に舞う牙」

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    みんなの評価 : ★★
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    551 :



    ついにキャッスルドランかー… 自然にドランのテーマ曲が聞こえてきた
    果たして本編で1回しか出ていないシューちゃんもでるんだろうか…

    552 :


    オルドラ>ルークは確定してるのか
    まぁそりゃそうだよな

    553 :

    オルドラは無敗だからな、ガタキリバみたいなもんだ

    554 :

    攻撃力に限れば設定上も描写もインフィニティーを超えているもう1つの最強フォームだから本当に強いよ

    欠点としてドラゴタイマーで4つのドラゴンスタイル揃えてようやく変身できるという手間と消費魔力の大きさ、
    CG必須による予算の問題でTVで3回、劇場版だと亜種のみでロクに出番がなかったライダー屈指のレアなフォームだけどな

    555 :

    しかしこのルークの言動見て思ったが、渡がキバの鎧で変身して出てきてこの反応なら、
    太牙兄さんがダークキバに変身してこいつの前に出たらどんなリアクションをするのやら…

    557 :

    >>555
    現キングにして、人間との共存路線に舵とった張本人だもんな
    「目を覚ましてください!」的に(力尽く含めての)説得にはいるのか
    前ビショップみたいに排除に移るのかが気になる


    ……そういえば、新しいクイーンとビショップはすでにいるのかな?

    558 = 550 :

    >>557
    その共存路線も最終的には渡が橋渡しした結果だからなぁ
    決して一人の力じゃないけれど、この手の捕食者と被捕食者の関係にある二種族の共存を
    現実に形になろうとしているところまでこぎつけて見せた渡は本当に偉い

    尤も、ルークのようなファンガイアから狙われ続けることは避けられなくなったということでもあるけど

    559 = 555 :

    そういえばキバって、レジェンドルガだのサバトだのって明確にデカい連中がいるのもあって対巨大敵用の戦闘手段多いよなぁ…
    キャッスルドラン以外にもシュードランいるし、名護さんにはパワードイクサーがあるし…


    そういう敵が全然出なかったクウガやアギトは除くとして、この手の敵には他のライダーはどういう戦い方してたっけ?

    560 :

    バチで殴る
    フロートで飛びかかる

    561 :

    電車搭載の武器で攻撃する

    562 :

    デンライナーでボコる
    カメンライドする
    コンボに変身
    ドラゴラーイズ!

    563 :

    契約モンスターけしかける
    ハードタービュラーで兵器乗っ取って特攻させる
    ガタキリバやジャリバーでセイヤー
    FFRでJを巨大ディケイドに

    565 :

    ドラゴライズで思った
    キバのジャイアントムーンブレイク(映画のアークを月まで飛ばした飛翔態+ドランキャッスルのキック)とストライクエンドって似てるな

    もっともこれでダブルライダーキックは無理だろうけど…

    566 :

    クウガ…アルティメットのプラズマ発火か物理
    アギト勢…スライダーモードからのケルベロスやギガント
    龍騎勢…契約モンスターでポケモンバトル
    555勢…バッシャーやスライガー。またはブラスターフォーム
    剣勢…14撃破の実績があるRSF
    響鬼勢…デカ物退治は日常茶飯事。相手が魔族なら寧ろ音撃翌有効の可能性だってある
    カブト勢…天道なら大丈夫。他はクロックアップでヒットアンダウェイ
    電王勢…デンライナー他
    ディケイド…仮面ライドして有効策持ってるライダーに
    W勢…リボルギャリーのマシンやガンナー
    オーズ勢…GKB48からのオールコンボ。バースデイ
    フォーゼ勢…タイザー他遠距離スイッチ
    ガイム勢…スイカ

    キバとウィザード以外だとこんな感じかな

    568 :

    >>552
    苦戦描写あるフォームならともかく、そういうのが一切描写のないマジで強いフォームが苦戦するのは公式がやるならともかく二次創作ではね…なんつーか汚したくないしね
    ルークの強さはもう十分伝わっただろうし

    569 :

    ぶっちゃけフェニックス以上のファントムじゃなきゃまともに戦えないだろうしね
    でも、そんな力を晴人さんに与えたのも全部サバトマンだからなぁ
    あいつめっちゃ事もなげに対処しそうで怖い

    570 :

    インフィニティースタイルで互角でインフィニティードラゴン、インフィニティードラゴンゴールドまであるからな

    571 = 565 :

    オルドラで倒せなかったのって魔宝石世界のアマダム…だけ? こいつをカウントしていいのかわからんが(お祭り回だし…苦戦したってわけでもないし…)

    572 = 562 :

    >>570
    サバトの後に仁籐、ソラと戦闘して魔翌力を消耗してかつ、ハーメルケインもなしの状態で
    インフィニティーでどうにか変身解除までは持っていけたってだけだぞ
    あいつにとってインフィニティーはあくまでも「想定外の面倒な存在」ってだけだ
    実際、魔翌力吸収すれば普通に勝てるし

    573 :

    >>569
    実際に劇中で「お前の魔法は全て私が与えた物。 お前に勝てる道理はない」的な事言いきってるもんね
    発言を信じるなら、笛木はオルドラまでは完封できるんだろう
    インフィニティは唯一晴人が自力で生み出した魔法で、対処法が無いに等しいから唯一立ち向かえるって構図は好き

    あくまで立ち向かえるってだけで勝てる保証がある訳じゃ無いってのが、笛木の強敵感出しまくってると思う

    574 :

    ごめん >571は自分の勘違いだ お祭り回でオルドラはあれかザコ殲滅だった

    575 :

    「ドラゴンたちの乱舞。一緒に踊ろうぜ、キバのドラゴンさん!」

     ウィザードは翼を羽ばたかせてサバトに一気に接近すると竜の爪でレリーフ状の顔の一つを引き裂く。怒っている顔だった。
     サバトは巨大な腕の一本を使ってウィザードを叩き落とすため猛烈な勢いで振るった。
    しかし、ウィザードは圧倒的な体格差など物ともせずにドラゴテイルを横殴りに振って、腕ごと弾き飛ばす。
    その弾かれた腕をキャッスルドランは合わせるようにして大口を開けて噛みつくと強力な顎力で噛みちぎった。ちぎれた腕が力なく地上へと落下していく。

    「やるぅ!」キャッスルドランの連携を褒めるウィザード。

     激しく苦しむサバトは滅茶苦茶に光弾を乱射する。自分の体ほどある巨大な光弾をウィザードは超高速で避けた。捌ききれない光弾は爪や尾を巧みに扱って弾き飛ばす。
     更に大量の光弾がウィザードの一点を目指して接近してきた。

    「はあっ!」

     ウィザードは気合と共に胸を突き出してドラゴスカルからブレス攻撃を放つと光弾を焼滅させた。
     一方、キャッスルドランはその巨大さ故に光弾の直撃を受けていた。城状の胴体のあちこちで火の手が上がり、痛みに叫ぶキャッスルドラン。
     サバトは複数の腕を組んで大上段に振りかぶると上からハンマーで叩くようにしてキャッスルドランに巨大な拳の塊を叩き込んだ。
     キャッスルドランは、隕石が落ちたかのような爆音と一緒に地上に墜落した。
     サバトのレリーフに彫られた白い笑顔から不気味な笑い声がする。大量のファンガイアのエネルギーの集合体だけあってサバトの力は強大だ。
     キャッスルドランは目を光らせて力の限り吼えた。

    「カモーン! シューちゃん!」

     キバットがキャッスルドランの意思を代弁するとバラバラ……とプロペラの回る音を立てながらキャッスルドランよりも小さな建物と竜の複合モンスター『シュードラン』がやってくる。
     人間で言えば八歳の子供にあたるシュードランは大人のキャッスルドラン(人間で言えば三二歳)のようにキバットの鳴らすフエッスルの音波を感知できない。故にシュードランの召喚には同じドラン族であるキャッスルドランの呼びかけが必要なのだ。
     シュードランはキャッスルドランの胴体に自分の胴体を連結させた。
     すると一回り大きくなったキャッスルドランの目つきが鋭いものに変わり、翼が巨大化した。
    キャッスルドランは荒ぶる魂のまま咆吼する。シュードランと合体したことで竜族の血が共鳴し、普段は眠っている獰猛な性格と力が覚醒――ウェイクアップ――したのだ。
     再びサバトが光弾を発射してきた。光弾は激しい光の雨となってキャッスルドランに降りかかる。
     キャッスルドランは翼をただ一度だけ羽ばたかせた。それだけしかしなかった。
     光の雨は全て吹き飛ばされて逆にサバトに降りかかった。
     竜族最強グレートワイバーンの力が解放されたキャッスルドランにとって今やサバトは強敵ではなく、ただの脆弱な獲物でしかない。
     サバトは捕食者であるキャッスルドランに抵抗しようと腕を振り上げた。
     次の瞬間、サバトの腕を何かが猛烈な勢いで貫き、粉々に破壊した。
     それは竜の爪を突き出し、全身を竜巻のように錐揉みさせながら突撃するウィザードだった。
     ウィザードはサバトの周囲を縦横無尽に飛び回り、巨大な腕を次々と破壊していく。
     ボロボロになったサバトのレリーフの泣いている顔から、悲愴感で満ちた大きな泣き声が響いた。
     獰猛さをむき出しにするキャッスルドランは泣き顔のレリーフを容赦なく噛みついてサバトを黙らせた。
     バリバリと音を立ててサバトの一部を食らうキャッスルドランを見て、ウィザードは「わお……」とだけ漏らした。
     キャッスルドランはサバトを顎でがっちりホールドすると首を大きくしならせてサバトを空高くに放り投げる。
     やれ! と言わんばかりにキャッスルドランはウィザードに吼えた。
     ウィザードはそれを直感的に理解した。

    「フィナーレだ!」

     ウィザードの頭部を象った巨大な魔法陣を中心に赤・青・緑・黄の四色の魔法陣が展開される。四色の魔法陣からは火・水・風・土の各エレメントの力を宿した竜が飛び出した。
     ウィザードは四竜と巨大な魔法陣と共に跳び蹴りの姿勢で突っ込んだ。
     それを後押しするようにキャッスルドランが口から魔皇力の塊『ドランポッド』をウィザードに向かって吐き出す。
     ウィザードの全身に膨大な魔力が湧き上がり、巨大な魔法陣が何倍にもなった。
     四竜はそれぞれサバトに体当たりして魔法陣となってサバトを拘束する。

    「はあああああああああああっ!」

     そこに魔皇力を背に受けたウィザードが巨大な魔法陣を蹴りで叩きこむ。
     ウィザード・オールドラゴンの必殺キック『ストライクドラゴン』だ。
     上空のサバトは更に空高く吹き飛び、やがて虚空の彼方へ消え去ると爆裂霧散した。


    576 = 372 :

    没案(タイマー時間切れでオルドラ無しとかキバ無しとかでサバトに単体で挑ませよーかな、と考えていた頃に考えていた)




    「あるもので頑張るかな」

     ウィザードはハンドオーサーに巨大化の魔法が込められた指輪をかざす。
     ビッグ! プリーズ!
     現れた魔法陣にソードガンの銃身を入れると銃身部分が巨大化して大砲のような大きさになる。続けて、拘束の魔法が込められた指輪をかざす。
     バインド! プリーズ!
     魔法が詠み込まれるとウィザードの周りに魔法陣が展開され、そこから鎖が飛び出た。
     本来は相手を拘束する魔法だがウィザードは鎖を自分に巻きつけた。

    「仕込みは完璧。後はフィナーレを飾るだけ」

     ウィザードはソードガンのハンドオーサーを開いた。
     キャモナシューティング! シェイクハンズ!
     キャモナシューティング! シェイクハンズ!
     繰り返される詠唱にウィザードは右の指輪をかざして、詠唱の続きを唱えさせた。
     フレイム! ドラゴン!
     シューティングストライク! ボーボーボー! ボーボーボー!
     詠唱が完了すると魔法陣を介して巨大化したソードガンの銃身の先で激しい炎が上がった。
     ウィザードは普段の片手持ちとは違いソードガンを両手でしっかり保持した。そのまま上空で暴れるサバトをジッと見据えて、狙いをつける。

    「フィナーレだ!」

     お決まりの台詞を合図にトリガーを引く。巨大化した銃口からは極大の火球が発射された。

    「ぐぅあ……っ!」

     巨大化させた影響なのか、銃撃の瞬間あまりの反動にウィザードの全身が大きく後退し、自身を拘束もとい姿勢制御のために巻きつけた鎖が何本も引きちぎれた。
     発射された火球がサバトに炸裂すると天を焼くほどの火柱が出来上がった。
     サバトは火柱の中で激しく悶えながら塵になって消えた。


    579 :

    乙です。やはりフィナーレはウィザードが決めたか…

    そして今月のHJのSICライダーストーリー…鴻上会長、あんた瞬平に何してんのォォォォ!?

    580 :

    太陽まで吹き飛ばすからな

    581 :

    >>579

    希望なんて言葉で体裁を装っちゃいけない!
    希望は欲望!そして欲望には素直になるべきだ!
    そして君は魔法使いになるという欲望を捨てちゃいけない

    会長は相変わらずだよね
    渡した魔法石も、オーメダルと同じで七色だし……これは色々と妄想が広がる

    582 :

    会長にとっちゃあ、それがどっち向きのベクトル持ってても「欲望」で一括りだからなぁw
    40年位後にオーメダルを創る実績があるから、魔法石創っても何の違和感も無いやwww

    583 :

    先代オーズが色々とアレだから、その末裔だからと言われたら納得できなくもない
    いや、普通はそういうもんじゃないとは分かっちゃいるんだけどね……

    584 :

    そういえばそのSICのストーリーで、「世界3大何やってるかわからない企業」に
    スマートブレインと鴻上ファウンデーションが挙がってたけど、あと一社はどこだ? 
    ミュージアムか? それとも財団X?

    585 :

    ミュージアムも財団Xも裏の組織ですし…

    586 :

    BoardやZECTも会社というより組織だし…
    平成ライダーでぱっと思いつく会社は
    太牙にーさんの会社とユグドラシル
    だけどにーさんに会社は一応投資会社だし、ユグドラシルは一応医療なんだっけ?

    にしてもsicウィザードのアレンジいいな

    587 :

    ユグドラシルはバイオハザード起こせる

    588 = 584 :

    ミュージアムのフロント企業であるディガル・コーポとかは?
    あれこそ作中じゃ「表向き」何やってる企業かわからなかった気がするんだけど・・・

    あ、ガイアメモリ密造・密売は「パンピーに分かるような表沙汰にしてない」のでノーカンで。
    風都の住人なら一般人でも割と知ってそうだけど、その外では風都ほどメモリ流通してないようだし。

    589 = 585 :

    表向きはIT企業って作中では触れなかったっけ

    590 :

     地上に降り立ったウィザードは辺りを見回す。既にルークの姿はいなかった。

    「ふぃ~~~~」

     いつもより長いため息が出た。正直ホッとした。パズズ、そしてルークとの激戦、加えて今のサバトとの戦いでウィザードの魔力はかつかつだ。とてもじゃないが、今日はもうショーは公演する余裕はなかった。
     ショーを終えたウィザードは変身を解いて上空のキャッスルドランを見上げた。
     キャッスルドランはシュードランと分離すると二匹でサバトを形作っていた無数のファンガイアの魂を食っていた。
     倒した敵を食う。ビーストの姿が頭に思い浮かぶ。
     ビーストにしろ、あの二匹のドラゴンにしろ、ああいった所謂エネルギーの類はどんな味がするのだろうか。
     甘いのか。辛いのか。それとも酸っぱかったり、しょっぱかったりするのか。実は不味かったりするのだろうか。
     体を休めれば魔力が回復する晴人にとっては縁のない話だが興味はある。
     今度、仁藤に聞いてみるか……そんなことを考えていると二匹は食事を終えて、飛び去っていった。

    「あんなドラゴンを飼っているなんてな。キバ、あんたのことを知れて俺は嬉しいよ」

     小さくなっていく二匹の影を見つめながら晴人はコネクトの魔法を発動させる。
     魔法陣から、はんぐり~の袋が出てきた。中身は当然、晴人の大好物だ。

    「仕事終わりにプレーンシュガー。チョーイイネ! サイコー!」

     これに勝る贅沢があるなら是非聞いてみたいものだ。

    「ドーナツの柔らかい生地と、それを飾る新雪のように美しい粉砂糖の上品な甘さが生みだす味は正に完全調和。やっぱりドーナツの王様はプレーンシュガーだな」

     評論家のような偉ぶった口調でドーナツを褒めた瞬間、晴人の体に激痛が走った。突然のことにおもわず倒れこむようにして膝をつく。
     魔力が切れかけているからか、と即座に自分の体の異変に答えを出すが、それでは全身が割れるような猛烈な痛みは説明できなかった。
     痛みにうずくまる晴人の耳にヒビが入るような音が聞こえた。すぐ近く、腕の方からだった。
     自分の手を見る。晴人の手はひび割れていた。音を立てながらヒビは広がっていく。袖をまくるとヒビは上腕の方にまで広がっていた。
     晴人は自分のしているドラゴンの指輪を見ると答えが出た。
     ドラゴンの指輪は、ドラゴンの力の一部を引き出す代償に自身を絶望に近づけてしまう。
     自分の中にファントムがいる以上、絶望に近づけば、その負のエネルギーを糧にファントムが活性化して暴れだしてしまう。
     力の一部だけならともかく、晴人はドラゴンの力を完全に開放したウィザード・オールドラゴンを使った。その影響は計り知れないものだ。
     やがて晴人に絶望のビジョンが浮かんだ。晴人にとってけして忘れられない両親との死別の時のものだった。
     命の火が消えていく両親に、魔法のような奇跡にすがって必死に叫んでいる幼い自分がいる。奇跡は起きなかった。
     絶望の時を見せられて晴人は――笑った。そういえば初めてドラゴンの指輪を使った時もこんな感じだった。

     悪趣味だぜ、ドラゴン。何度でも言うけど、これは俺にとって絶望の時じゃない。父さんと母さんから希望を託された瞬間なんだ。だから俺は絶望には屈しないぜ。

     すると晴人の体にはしっていたヒビが晴人の想いに呼応するように塞がっていく。晴人の体が温かい光に包まれる。希望の光だ。
     光が消えると晴人の体はすっかり元のままになっていた。先ほどの痛みも嘘のように無くなっていた。

    591 = 372 :

    「晴人くん!」

     向こうから凛子が駆けてくる。

    「一足遅かったね、凛子ちゃん。今日のショーはもう終わちゃったよ。すごく派手なショーだったのに残念だ」
    「馬鹿なこと言わないで……大丈夫?」
    「魔力を大分つかったからね。それ以外は平気さ」

     心配そうに顔を覗き込む凛子に晴人は笑顔で言った。

    「立てそう?」

     手を差し伸べる凛子。晴人は凛子の手を掴むと凛子に引っ張られる形で立ち上がった。
     しかし魔力が少ない晴人は体に力が入らず、よろよろとふらつかせた。

    「ちょっと本当に大丈夫なの?」

     凛子は慌てて晴人の体を支えた。

    「少し眠れば魔力も回復するんだけど」
    「外なんかで寝たら風邪ひくわよ」
    「なに平気さ。凛子ちゃんが俺を抱きしめてくれれば」
    「良かったわね。留置所にならベッドと毛布があるわ。風邪をひかずに済みそうね」

     凛子は笑顔で手錠をちらつかせた。

    「ジョークだよ、ジョーク。許して」
    「全くほんと調子いいわね。近くに車を停めてあるから送ってくわ」

     凛子はため息をつくと晴人に肩を貸しながら引きずるように歩き始めた。

    「凛子ちゃん、けっこう力あるんだね」
    「いちおう警察だしね。普通の女の人よりは、まあ……あるわよ」
    「それは頼もしい」

     肩を寄せ合い、ゆっくりと歩きながら二人はそんな会話をした。

    「もう乗り越えてるはずなんだよ。頭でもちゃんと分かってる」

     ふと、晴人が立ち止まって言った。

    「え?」
    「でもさ」

     凛子の言葉を待たずに晴人は続ける。

    「親の死に目を見せられるのは、やっぱりきっついなあ……」

     いつものおちゃらけた晴人の声は震えていた。
     凛子は肩に掛けていた晴人の手をただ力強く握り締めた。

    592 = 372 :

    無理してヒーローさせるか、弱さ見せるか
    正直迷った

    593 :

    それでも晴人はかっこいいというね

    594 :


    晴人さん素は普通の兄ちゃんなのに悩んで苦しんで頑張って「絶対折れないマン」やろうとしてる姿はかっこいいよね
    こうやって葛藤を本編で積み重ねてきたからこそ、劇場版で色々と吹っ切れた後の晴人さん滅茶苦茶頼れるんすよ……
    負けるはずがない(確信)


    そういえば話は変わるけど放送当時の日曜はメンタル強い主人公が揃ってたよね

    597 = 596 :

    マミさんみたいだな

    598 :

    >>597
    しかし、晴人が「負けるはずないんだよ!」と発言したシーンは
    「ああ、そりゃ負けるわけねえわ」と有無を言わせず納得せざるを得ない凄まじい説得力があったのが
    マミさんと違うところ


    つまり、何が言いたいかというとコヨミちゃんマジヒロイン

    599 :

    ウィザード絡みで一つネタが思い浮かんだ
    でも、たまにやるネタみたいに1,2レスの投下で終わりそうにない
    別でやった方がいい? それともここで?

    600 :

    ここでいいと思う


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