元スレ勇者「 最終的に頼りになるのは自分の力だ」2
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351 = 342 :
>>350
いいぞ!
お前のレスでまたくっだらないagesage論が1つ増えた!
352 = 344 :
>>351
いいぞ!
お前のレスでまたくっだらないagesage論が1つ増えた!
353 = 342 :
354 :
22時にとうか
355 :
>>353
ぷっ、かっこつけてやんのwwwwww
356 = 342 :
>>355
格好付けているように思えたのなら、お前は俺の事格好いいと思ったって事なんだな?
agesageについてなのに、関係ない話してんなよ
自治スレで議論すべき
357 = 1 :
【 北の国 】
【 城門付近の教会 】
兵士「さあさあ、こちらにどうぞ」
勇者「(教会の周りに、兵士の簡易テントが出来てる…)」
兵士「最近になって、ここの駐屯所が作られたんです。
なにせ、もうここら一帯がエース・スライムの巣になっちゃってますので」
【 教会 】
がちゃり
がやがや
わいわい
勇者「(すごいな、城の兵士や勇者に旅人の人で溢れかえってる)」
兵士「神父さん!ケガをしている戦士勇者様と同じくお連れの方を2人ほどお連れしました!」
勇者「…大丈夫?」
戦士「はい…」かあっ…」
神父「今いくぞい!!
っっって、素手勇者か!?」
勇者「あはは、どうも。ついさっき帰って来たばかりです。」
兵士「では私は失礼します」
神父「ごくろうさま。」
戦士勇者「すみません、足をくじいてしまって…」
神父「こりゃいかん、すぐに冷水でひやさないと
素手勇者、お前もケガを…」
勇者「ああ、僕は後で良いですよ。」
神父「ばかもん、最近物騒になってきたんじゃ。
治せる事は今治せておけ。」
勇者「は、はい…ははは」
神父「なんというか……外見は変わったの」じーっ
勇者「そうですかね?」
神父「まあ、とにかく戦士勇者さんの方は
ワシが治療にあたる。
おーーーーーい!!僧侶ーっっっ!!」
僧侶「なにー!?今、ほかの人の治療がまだ…っ」
358 = 1 :
勇者「あっ」
僧侶「勇者!?」
勇者「僧侶!!久しぶり!!元気だった!?」
僧侶「ばっ…げ、元気だったわよ!!
なによっ急に…!連絡もなしにっ」うるうる
勇者「ごめんごめん、そんな暇もなかったもんで…」ズキッ
勇者「いてて…」
僧侶「ひ、酷いケガしてるじゃん!」
勇者「大丈夫だって、このくらい。いてて」
僧侶「大丈夫じゃないでしょ!」
僧侶「ベホマ!!」
【 僧侶はベホマを唱えた 】
勇者「お、なんか体が楽になった」
僧侶「それでも完治してないから…
おじいちゃん、私勇者の手当てして来るね」
神父「うむ」
僧侶「こっち来て、勇者の使ってた部屋まだ空いてるから」
勇者「わかった。」
戦士勇者「………」
359 = 1 :
【 勇者の部屋 】
勇者「うっはー、懐かしいなー
よくここでお世話になったの思い出すな。」
僧侶「ほら、そこに座って」
勇者「うん」
僧侶「包帯と、薬と…」がちゃがちゃ
勇者「……♪」
僧侶「はい、じっとしててね」
勇者「うん」
【 僧侶は勇者の治療にあたった 】
僧侶「…」包帯巻き巻き中…
僧侶「……なんか、変わったね。
前は細かったのに、いますっごい筋肉モリモリで」 ぐるぐる
僧侶「最初見たときは誰かわからなかったよ。
顔はそのまま」 ぐるぐる
勇者「そりゃあね、整形なんてしないよ。ははは。」
僧侶「…………」 ぐるぐる
僧侶「…………」 ぐるぐる
僧侶「…………」 ぐるぐる
僧侶「……」ぴたっ
勇者「…?」
僧侶「ほんものだよね?」
勇者「え?」
僧侶「幽霊じゃ、ないよね?」
勇者「うん、もちろん」
僧侶「………」
僧侶「……グスっ」
勇者「どうしたのさ。」
僧侶「…ひぐっうええええん」
勇者「……」ぽんぽん
360 = 1 :
【 すこしして… 】
僧侶「…勇者が試験に落ちた日の後、
急に勇者が旅立ったって聞いて私、心配で心配でしかたなくて」
勇者「あっそういえば、僕も僧侶に出かける事言ってなかったよ。ごめん。
買い物に行ってるって聞いて」
僧侶「いいのよ。
だって私、勇者に…」
勇者「……?」
僧侶「わたし…勇者に嫌われたと思って……」
勇者「ぼくが!?まさか、君を嫌いになった事なんて無いよ。」
僧侶「でも、急に旅に出ちゃったし…
試験に落ちた後、勇者に冷たくしちゃったことが…」
勇者「あー、そういえば…確かあの時僧侶が急にそっぽむいちゃったね。」
僧侶「わたし…それで……」
勇者「まさかずっと気にしてたの?」
勇者「………」
僧侶「………」ぐすっ
勇者「…ただいま。」
僧侶「え?」
勇者「僧侶、ただいま。」
僧侶「勇者…」
勇者「僕は気楽な感じで旅に出ただけさ。
行ける所まで行ったら、そこで帰ってこようと思ってたんだよ。」
勇者「そしたら、結局そのまま一周してきちゃっただけ。」
僧侶「………」ぐすっ
勇者「僧侶の事が嫌いになって旅に出たんじゃないよ。」
僧侶「……うん」
僧侶「………」
僧侶「おかえり、勇者」
勇者「うん、ただいま」
361 = 1 :
こんこんっ
勇者「?はい、どうぞー」
戦士勇者「あのー」
僧侶「……」
勇者「あ、戦士勇者さん。もうケガの方は大丈夫なの?」
戦士勇者「ええ、おかげさまですわ。
それと勇者さんにお客様を…」
勇者「ぼくに?」
弓使い「俺だ。」
勇者「弓使い!!うわー!元気だった!?久しぶり!!」
僧侶「えっ?」
弓使い「なんとかな…あの後、みんなを率いて北の国まで戻ったよ。」
勇者「そうだったのか。
皆無事で本当に良かった。」
弓使い「ああ…」
僧侶「(この弓使いって確か……私を……)」
僧侶「(こいつもこの近くの偵察任務についたのね…)」
僧侶「……」ギロッ
弓使い「…ん?……あっ」
僧侶「……」ぷい
弓使い「………」
戦士勇者「(あっそういえば弓使いさんは以前、わるものでしたわ)」
勇者「(あはは、それも懐かしいね。)」
神父「おーーーーーーーーーーい!僧侶ー!!
人手が足りなくなったから、勇者の治療が終わったらすぐ来てくれ!!」
僧侶「えっ?あ、わかったよ!!!いまいくー!!!
じゃ、じゃあね!勇者、また後でね!」 ニコニコ
362 = 1 :
バタン
戦士勇者「……」
弓使い「ふう…」
勇者「いや、しかし本当に久しぶりだね。
ここに皆がそろってると」
弓使い「あの時は勇者と…それに僧侶さんにも悪い事を」
勇者「僕はもう気にしてないよ。」
弓使い「……」
戦士「弓使いさんも、近辺の警戒に当たってくれてるんですのよ。」
勇者「なるほど…」
弓使い「せっかく勇者に会えたからな、あれから何があったか話したいと思う。」
勇者「僕も聞きたかったよ。」
弓使い「まず…そうだな。
戦士からにもさっき聞いたが
メンバーの体と精神が全員回復したのは聞いたか?」
勇者「うん」
弓使い「それでな…」
363 = 1 :
勇者「え!?北の勇者部隊は解散!?」
弓使い「色々とあって…隊長殿の……その」
戦士「……」
勇者「え、隊長さんになにかあったの!?」
弓使い「……その、な。」
戦士「子供が…できたんですの。」
勇者「は!?」
弓使い「それで、現場は無理になって勇者部隊は隊長不在
それ以外にも、身体は健康でもまだ精神的に少し不安定な子もいるから、一旦北の方は部隊解散だ。」
勇者「………」
勇者「サキュバスの屋敷でのことが…ここまで」
弓使い「ああ…」
勇者「なんてこった…」
戦士「新しい隊長や、新しい人員が決まるまで
希望人数でこの警戒任務にあたってますの。」
弓使い「…とりあえずそんなところかな。」
勇者「なんか複雑だ。」
弓使い「ああ…」
戦士「まだ相手がわかってる分、いいほうですわ。」
勇者「相手って…」
弓使い「勇者A♂だ」
勇者「……」
勇者「マジで?」
弓使い「まあ…そのな。隊長はあの屋敷で勇者A♂以外とはしてないとのことだった。
ずっと勇者A♂といたらしいからな」
勇者「………」
弓使い「………エルフとオークのことだが
今回の一件は全て王様には事情を説明した。」
勇者「うん」
弓使い「あの2つの種族の事だが、外部には一切漏らさないとのことだ。」
勇者「…そうだね、あそこの森に入るには危険すぎるし」
弓使い「ああ」
弓使い「それに、王様が勇者がここに帰って来たら
話がしたいと行っていたぞ。」
勇者「えっ」
弓使い「一国の国王様を救ったんだ。
話もしたいだろうよ。」
364 = 1 :
勇者「わかったよ。」
戦士勇者「…これで全部ですわ」
勇者「……。
……隊長さんが、か。」
弓使い「下手に会って、驚かれるよりも事情を知っていた方が良いと思たんだがな……」
勇者「…二人はどうしてるの?」
戦士「街にいますわ」
勇者「そうか…」
弓使い「二人とも勇者に会えたら、お礼がしたいとさ」
勇者「お礼って…」
勇者「うん…わかった」
弓使い「…じゃ、あとはゆっくり休んでくれ」
戦士勇者「勇者さん」
勇者「ん?なに??」
戦士勇者「…いえ、先程はありがとうございました。」
勇者「うん、戦士さんもゆっくり休んでね。」
弓使い「じゃあな。」
勇者「うん、おやすみ」
ガチャ バタン
戦士「………」
弓使い「(しかし、あいつ少し見ないうちにかなり筋肉がついてたな…)」
365 :
ホモに目覚めたか
366 = 1 :
ド ン !!
僧侶「きゃあ!?」 グラっ
【 弓使いに忙しく働いてる僧侶がぶつかってしまった 】
弓使い「おっと」 ガシっ
僧侶「あっ」
弓使い「あっ……大丈夫?」
僧侶「……どうも」 ささっ
弓使い「あ…その。」
僧侶「今忙しいので…」
弓使い「………」
戦士勇者「………」
367 = 1 :
【 数時間後 】
【 夜 】
勇者「戦士…戦士…っ!きれいだ!!いつみても……いつみてもだ!!」
戦士「あっ、ダメっ…まだ気持ちよくなってな……」
勇者「何をいうんだっ…気持ちよくなるのはこれから…」 ずっ
戦士「ああああっあああああ…!!」
【 宿舎 女性用の部屋A 】
戦士「だめええええええええええええっっっっっ!!!」
魔法勇者N「のおおおおおお!?」
魔法勇者F「なに!?なに!?どうしたの!!」
戦士「はあ…はあ……え?」
魔法勇者N「せ、戦士ちゃんどうしたの??汗ぐっしょり」
魔法勇者F「悪い夢でも見たの?」
戦士「あ…あはは……そ、そうみたい…ですわ。
ごめんなさい、起こしてしまって……」
魔法勇者N「ふふ、気にしなくても大丈夫なの。
じゃ、おやすみー。」
魔法勇者F「おやすみー」
戦士勇者「おやすみなさい…」
【 布団の中 】
戦士「(あああ…あれはっあれはっ…あの森の館で……勇者さんとあった……)」
戦士「(………)」ドキドキドキ…
戦士「(いえ…夢ですわ。ただの昔の夢…治療のあとは変に発情する事は無かったですのっ)」
戦士「(……)」
戦士「(で、でも…勇者さんの顔が頭から離れないっ……)」
戦士「(ああああああ…)」
368 = 1 :
【 翌朝 】
勇者「よし、体も回復したし家に帰るよ。」
僧侶「…また来てくれる?」
勇者「そりゃあもちろん、また外に出るかもしれないし。」
僧侶「じゃあ来たときは楽しみにしてるよ!」
勇者「じゃ」
僧侶「~♪」
「あの人でしょ?
数ヶ月前に不良をぶっとばしたっていう素手勇者さん」
「すっごい筋肉ー、きっとたよりになるだろうなー」
「ちぇー、あの僧侶っていう子…幼なじみかなにかしら?」
「ねー」
戦士「むむむむむ…っ」
弓使い「おい、そろそろ偵察時間だぞ。」
戦士「ひゃ、ひゃい!わかりましたであります!!」
弓使い「?」
369 = 1 :
【 勇者の家 】
勇者「………はあ」
勇者「とうとう帰って来た。
変な言い方だ。帰って来れたが正解か。」
勇者「……」ごくり」
ごんごんっ!
母「はーい、どちらさまー?」
がちゃ
ゴリラになった息子「た、ただいま!!母さん!!」
母「きゃあああああ!?」
勇者「え?」
どたどた!!
父「なんだ!!どうした!!ええい!!盗人か!!?」
勇者「ま、待って!僕だよ!!勇者だよ!!」
二人「………」 ぽかーん
父母「ゆうしゃあああ!?」
勇者「ただいま!!」
【 その直後、勇者は両親に抱きつかれた 】
【 勇者は思わず涙を流した 】
370 = 1 :
【 その日の夜 】
父「勇者の帰宅を祝ってかんぱーい!!」
勇者&母「かんぱーい!」
チンッ チンッ ガンッ!
勇者「おっと…」
父「ははは、随分と筋肉がついたな!」
母「もう…最初はだれかわからなかったわ」
勇者「ごめんごめん、自分で言うのもなんだけど
結構筋肉ついたんだね。」
父「そりゃここを旅だった頃と比べると相当だぞ!」
母「ええ、前はほっそりしてたわ」
勇者「ははは、じゃあ結構変わったんだね。」
父「……それよりも、お前がこうして無事に帰って来た事
本当に嬉しいよ。」
母「ええ、すぐ帰って来るかもと聞いて
1週間か2週間くらいかとおもったけど…」
勇者「あー、ごめん。行けるとこまでいこうとおもったら
1週しちゃった。」
父「謝る事は無いぞ、勇者!お前は誇っていい!
この大陸を一周して帰って来たんだからな!」
母「ええ、」
勇者「…ありがとう。」
父「その後ろの剣で戦う武勇伝も聞いてみたいな。」
勇者「ああ、この剣?一度も使った事無かったよ(笑)!」
勇者「磨いたりはしたけど」
2人「えっ」
371 = 1 :
父「ず、ずっと素手で戦ったのか?!」
勇者「うん、修行がてらずっと旅した。」
母「さ、さすがにお母さんでもそこは疑うわ。」
勇者「父さん言ってたじゃないか、
体を鍛えてればいざという時に役に立つって。」
父「い、言ったな…。でもまさかずっと素手とは…」
勇者「それができたんだよ!
素手でやってみてわかったのは、魔物に対して恐怖感が和らいだ事かな…
それに…」
【 勇者はこれまでの旅を、笑顔で、興奮気味に話した 】
【 父と母は最初こそ、驚きつつも熱心に勇者の旅の内容に耳を傾けた。 】
父「……」
母「……」
勇者「以上が僕の旅。(魔法の国での事はややこしくなるからいわなかったけど…)」
父「……すごいな、勇者」グスっ
勇者「えっ」
父「ずっと素手で行くとは父さんも思わなかったよ。
お前が父さんの言ってた事をずっと胸にしまい込んで、旅をして、色んな人に会って
すごくたくましくなったのを思うとな…」
母「あらあら」
勇者「…ははは」
勇者「とりあえず、ただいま。」うるっ
【 勇者は再び涙を流した。 】
372 = 1 :
【 更に少し話をして… 】
父「へー、封印の鎧か
魔法の国ではそういうのも売ってるのか」
勇者「あはは、これは譲ってもらったんだ。」
母「魔物を封印ね~…
綺麗な緑色をしてるけど」
勇者「そりゃ、今はスライムナイトのスライムを封印…
あっ」
父母「?」
勇者「ご、ごめん!!モンスター封印したままだ!!
外で解除してくる!!」 ドキュン!!
両親「ちょ、ちょっと勇者!?」
【 外 】
勇者「封印解除!!」
ぼわん!
バブルスライム「ぶくぶく…」
勇者「あ、あれ!?バブルスライムがでてきた…」
バブルスライム「!」 だかだかっ!
【 バブルスライムは逃げ出した 】
勇者「…スライムナイトはバブルスライムが鎧を操ってるのか??」
勇者「えっでもなんでだ?
封印したときはバブルスライムじゃなくて、バブルスライムっぽいスライムだったけど」
勇者「……」
勇者「ま、いいか。封印解除したし帰ろう」 ドキュン!!
【 スライムナイトのスライムメイルは封印の鎧に戻った 】
373 = 1 :
【 勇者の家 】
父「おお、なるほど…解除するともとに戻るのか」
母「そういうことだから外に行ってきたのね。」
勇者「ごめんなさい。まだわからない部分もあるし
封印したまま街で過ごすのは危険ってことすっかり忘れてた。」
父「ははは、まあ何も起こっていない事だし気にするな!
失敗は次の挑戦の糧にすれば良い」
母「もし、調べるなら
教会周りでやるのもいいかもしれないわ。
あそこなら神父さんもいるし、兵士の方々やほかの勇者様もいるし安心だわ」
勇者「おー、そういえばそうだ。うん、そうするかな。」
374 = 1 :
【 翌日 】
父「たしか今日は王様に旅の報告するんだったな。」
勇者「うん、魔物はいたけど魔王に関する事は無かったし
魔王についてウワサもそう言うのはなかった。ってね」
母「いってらっしゃい。お昼はお城の食堂で食べてく?」
勇者「もう昼近いし、そうするよ。
じゃあ行って来るね」
勇者「あ、そのまえに…」
【 勇者の部屋 】
勇者「(…封印の鎧はおいていくか。
まだよく調べてないし、普段は汚い鎧から王様の前じゃ失礼になるな)」
勇者「(ついでにメガンテの指輪と腕輪も外しとくか
よくわからんけど用心用心…)」
【 勇者は「封印の鎧」を家においていった 】
勇者「(…両親は僕が魔法の国で何をしたか知らないみたいだった。
まあどのみち王様に話せば広がっちゃうだろうし、
僕から話して心配もかけたくないしな…)」
【 王宮 】
北の王「おおお!勇者!!素手勇者ではないか!!
別人かと思ったぞ!!随分立派に鍛えたな!!」
勇者「はっ これまでの旅で鍛えた成果だと思っています。」
北の王「あいかわらず堅苦しいの。
もっと楽にしても良いぞ」
勇者「…で、ではお言葉に甘えて」
375 = 1 :
【 しばらくして… 】
北の王「先日の北の部隊の一件、しかと部隊のもの達から耳にしたぞ。
お主にはなんとお礼をすればいいのか…
そしてそれらの事件の解決も含め
素手でずっと旅を続けてるとは…いやはや。」
勇者「あれはもう必死でしたので、僕もちょっと記憶があやふやで…」
勇者「素手の方は…いけるとこまでいこうかなと思って修行してましてて
結果、ずっと素手でこれました。」
北の王「…あっぱれじゃ。もっと胸をはってもいいぞ?」
勇者「ど、どうも…」
北の王「素手で戦い、生きのび、そして旅を続けるなどと……わしでなくても皆褒めるぞ?」
勇者「あはは…ありがとうございます。」
北の王「……本来なら、素手勇者が帰ってくる時に盛大に迎えようと思ったのじゃが
今はちょいと問題があっての。」
勇者「問題…とは?」
北の王「ここ最近での魔物の活発じゃ。」
勇者「あっ」
北の王「心当たりがあるかね?」
勇者「山から帰った途中に、エーススライムやスライムナイトと戦いました。」
北の王「そうか…
まさかとおもうがそれも素手で?」
勇者「はい。」
北の王「見事っ」
勇者「あ、ありがとうございます。」
北の王「うむ、それで魔物の活発化によって商人達の物流や作物の畑荒らしにも
影響が出ての。それらを解決するのに、皆忙しいのじゃ。」
北の王「勇者部隊を編成するにも、手薄になって魔物の被害が出ていては意味が無いからの」
北の王「だからお主のパーティはかなり後になってしまうが…」
勇者「いえ、パーティだなんて…王様からのお言葉で充分です!」
北の王「ほほほ、お主はいい心を持っておるな。」
勇者「(ほっ)」
北の王「…とにかく今この国は新たな魔物の脅威に立ち向かってる訳じゃ」
376 = 1 :
勇者「はい」
北の王「勇者からは何かお話はないかの?
わしだけ、話すだけ話して終わりという訳にもいかん」
勇者「あっ実はですね…西の国王様に会って……」
【 勇者は西の王からの依頼でこれまでの旅を話した。 】
半年ほどの旅での出来事を。
…魔法の国での事や、体が聖質になった話
手に入れた不思議な道具はまだ勇者自身も理解してない所もあったので
ひとまず旅の報告だけにしようと勇者は考えた 】
北の王「わははははは!あっぱれ!あっぱれじゃ!!
素手勇者よ!!お主はこの国で一番勇敢な人間じゃぞ!!」
勇者「て、照れます。ありがたきお言葉ありがとうございます。」
北の王「かたくなるでない。わはは。」
北の王「…ところで背中に背負ったライトセーバーは今も健在じゃな。
随分と長持ちしたの?」
勇者「じ、じつは…ですね。」
勇者「(やっば、プレゼントされたのに一度も使ってないとか失礼かな。
…いや、うまく言い訳しよう)」
【 勇者はライトセーバーが今も未使用な事を話した 】
北の王「…一度も、つかってない??」
勇者「は、はい…(やばい、王様の顔がこわばってる)」
北の王「ふ、ふふふ…わっはっはっはっはっは!!
おぬし!すごいぞ!!素手勇者よ!!見事!!」
勇者「で…でも、申し訳ないです。
せっかく貰ったものなのに…」
北の王「はははっ…ごほっごほっ…オホン
いや、気にする事ではないぞ。
むしろそこまで大切に取っといてある事はうれしいものだぞ。」
北の王「逆にかんがえれば、お主が素手で旅を出来ているという証拠ではないか。」
勇者「そうですか…なら、お言葉に甘えます。
ありがとうございます、王様」
北の王「うむ。
そして、素手勇者の旅では魔王という存在どころかそういった話もなかったというしな
今回の魔物の活発かもただの一過性にすぎないのなら
油断せず全力で立ち向かうとしよう」
377 = 1 :
勇者「はい」
北の王「ありがとう素手勇者。お主のおかげで色々とお世話になった」
勇者「いえ、そんな…」
北の王「褒美はすぐにでも家に兵を向かわして渡そう。
忙しい最中でな」
勇者「はい」
北の王「それと、近日中にお主にやってほしい任務があるのじゃ」
勇者「あたらしい任務…ですか」
北の王「うむ、素手勇者にも近辺の警備にあたって欲しいのじゃ!
お主の腕を見込んでのことじゃ。」
勇者「…はっ!(ってことは皆と一緒に仕事するのか)」
北の王「それともう1つ、お主に頼みたい事もあるが
まずはゆっくり休んでおくれ。」
北の王「1週間後、またワシの元に来ておくれ」
勇者「了解しました!」
北の王「うむ、……素手勇者に光の導きがあらんことを!」
【 城下町 】
勇者「さーてと、王様との話は終わったし1週間ゆっくり休むかな」
勇者「…ん?」
378 = 1 :
騎士勇者「うーむ、ここが北の国か…のどかな所だな」
勇者「騎士さん!」
騎士「おお!素手勇者じゃないか!!久しぶり!!」
勇者「騎士勇者さんこそ!まさか、故郷で会うとは思わなかったですよ!」
騎士「久しいな、よし丁度お昼時だし
ルイーダの酒場にでも行こうよ」
勇者「いいですね」
騎士「うむ、腹ごしらえと君の旅の話は聞かせてもらった。」
勇者「騎士勇者さんも西の国の武術大会で腕を上げたみたいですね。」
騎士「あはは、まあそれは戦ってみればわかるよ。」 キラキラ
【 騎士勇者はネックレスにしたオリハルコンを素手勇者にちらつかせた 】
勇者「おっそうだオリハルコン!
このオリハルコンを手に入れればあれが作れる!!」
騎士「あれってなにさ」
勇者「へっへー僕が勝ったから教えてあげるよ」
騎士「ほお、ではあれからどうなったか楽しみだな」
騎士「あ、100Gは貰うからね」
勇者「えっ」
379 = 1 :
【 野原 】
騎士「思ったが、前につけていた装備とは違うな。」
勇者「うん、メタルグローブとドラゴンメイルは痛んでぶっ壊れた。
今は、旅の鎧と厚手のグローブつけてる」
旅の鎧 … 冒険に出るために作られたオーソドックスの鎧
騎士「そうか、わたしは西の街で新しい装備を買ったが
これではハンデになるな」
勇者「別にハンデとか無くても良いよ」 すっ
【 勇者は拳を構えた! 】
騎士「ふふふ、いいだろう」ガシャッ
【 騎士勇者♀は黒剣を構えた! 】
騎士「ではいくぞ!!」ビュン!
勇者「むっ」キュインッッッ!!!
騎士「かわした!?はやいっ…!」 ドシュン!!
【 騎士の疾風突き!! 】
380 = 1 :
勇者「む!?」 キュイン!
騎士「(またかわした!?)」 ドシュドシュドシュ!!!!
【 騎士のさみだれ突き!! 】
勇者「!!」 ドギュンっっ!!!
【 勇者は一気にスピードをあげて、騎士の横に回り込んだ!! 】
騎士「!?」
勇者「じゃあッッッ!!」ドウン!!」
【 勇者のパンチは、騎士の腕にヒットした!! 】
騎士「なっ!?」 ズキッ…
カランッカラン…
【 騎士は剣を落としてしまった! 】
騎士「くっ…!」
【 騎士は剣を拾おうとした! 】
勇者「おらあああああああああっっっっ!!!」
ボボボボボッッ!!
【 勇者はすかさずメラを連射した!! 】
ドガン!! ドガガが!! がらんがらん!!
【 メラは剣に当たり、剣は遠くの方にはじき飛ばされた! 】
騎士「け、剣が…っ!遠くに!!」
勇者「おらああ!!」 ドビュオ!!
【 勇者は騎士にアッパーをかまそうとした!! 】
騎士「うっ!」
騎士「くそっ!」 サッ
勇者「うお!?」すかっ
【 騎士は勇者のパンチをすれすれでかわし、
飛ばされた剣を取りにいった! 】
381 = 1 :
がしっ
騎士「よし、では仕切り直しだっ」
じゅううううっっっ
騎士「あつっ!?」
【 騎士は剣をまた落としてしまった! 】
勇者「今だああっっっ!!」ドギュオンッッッッッ!!!!
騎士「!?」
どが!!
【 勇者は騎士勇者を押し倒した!! 】
騎士「きゃ!?」 ドサっ!!
【 勇者は騎士が身動きできないよう、またがった!! 】
騎士「くっ…」 じたばたっっ!
勇者「……っ!」 がしっ!!ぎゅううううっ!
騎士「うっ…く」 ぐぐぐ…
【 パワーは素手勇者の方が上だった 】
【 騎士勇者の両腕をがっちりとにぎり、おさえた 】
騎士「……っ」
騎士「はあ…」
騎士「私が負けるとは……」
勇者「僕の勝ち…でいいんだよね?」
騎士「ええ」
勇者「っっっっっしゃああああ!!!やった!!!」
【 勇者は騎士勇者からはなれた 】
382 = 1 :
騎士「…っ」 むくり
騎士「ほら、商品のオリハルコンだ」
勇者「よっしゃあああ!!」
騎士「はあ…負けた。
砂漠の街であったときとは随分強くなったな。」
勇者「へへ、足腰とか鍛えたからね。
あとは素手で戦った…これはいつものか。」
騎士「(なんとまあ…素手でここまで強いヤツがいるとはな。)」
【 勇者の家 】
父「おお、お客さんか」
母「あらあら、綺麗な子ね。勇者の彼女?」
勇者「えっ」
騎士「わ、わたしは以前勇者と知り合った騎士勇者♀とお申します。」
母「うふふ、ゆっくりしていってくださいな。」
父「勇者、王様との話はまた夜にでも聞かせてくれ」
勇者「うん」
【 勇者の部屋 】
騎士「ほしふる腕輪?」
勇者「うん。そういえば騎士には言ってなかったね、錬金釜の事。」
騎士「れんきんがま?きいたことないぞ」
勇者「それにアイテムを複数入れると、別のものに合成してくれるんだ。」
騎士「そんなものが…本当にできるの??」
勇者「うん。で、僕の今つけてる「はやてのリング×2」と騎士から貰ったこの「オリハルコン」を入れると…」
【 勇者はその3つの材料を錬金釜に入れた。 】
勇者「ほしふる腕輪は出来るって話だ。」
【 しかし何も起こらなかった! 】
383 = 1 :
騎士「?釜の中は3つのアイテムのままだぞ。」
勇者「え!?そんな……魔法使いからもらったレシピ、あれウソだったのかな」
騎士「……あれ、ちょっと待て
このはやてのリング」
【 騎士ははやてのリング2つを手に取った 】
勇者「どしたの?」
騎士「このはやてのリング…、もう何も魔力がはいってないただのリングになってるぞ」
勇者「はい?」
騎士「まさか…なあ素手勇者、このリングをどのくらい身につけてた?」
勇者「えっ4ヶ月以上はあるとおもうよ?」
騎士「やっぱり…」
勇者「?」
騎士「このはやてのリングとかの装備して魔力や能力があがる装飾品は
ずーーーーーーっと長くつけてると、魔力がそのまま体に吸収する事になるのよ」
勇者「はい?」
騎士「つまり…リングをつけなくても素手勇者は「はやてのリング」を2つつけてることになるんだ。
こう、リングの魔力が体になじんだといってもいいだろうね。」
勇者「なるほど…」
騎士「色もさ、綺麗な銀じゃなくて濁った灰色に近いよ。
もうリングの魔力が完全に素手勇者の体になじんだ証拠だな。」
勇者「そういうことだったのか…
だから錬金できなかったのかな?」
騎士「おそらくな。商店街に新品売ってるんじゃない?」
勇者「お、そうか。んじゃあ早速買いにいくかな!!」
384 = 1 :
【 30分後 】
勇者「よし、買ってきたし試そうかな。」
騎士「(ちょっと私も楽しみだな…)」
【 はやてのリング×2 オリハルコン を錬金釜に入れた!! 】
ピカッッッッ!!
2人「!」
ぼわん!
【 なんと! 「ほしふる腕輪」が完成した!! 】
ほしふる腕輪 … 装備すると、星の一瞬の輝きのごとく素早く動ける神秘の腕輪。
常人ではないすばやさを身につけるだろう
勇者「す、すげえ…!出来た!!やった!!」
騎士「な、なあ…装備してみないか?さっそく。」
勇者「うん」 かちゃり
騎士「……」ごくり
勇者「……とりあえず、部屋も狭いし騎士の後ろに回り込んでみるよ。」
騎士「ああ」
勇者「ふん!」 ピシュンッ!
騎士「うおわ!」ビク!! ずででん!
勇者「うおっすごい…一瞬で回り込めた…」
騎士「び、ビックリした…」
【 騎士はやや仰向けに地面に倒れている 】
385 = 1 :
勇者「すごいよ、これ」
騎士「そ、そうだな。」ドキドキ
騎士「おじゃましました」
両親「気をつけてね」
勇者「近くに教会もあるしさ、この国でゆっくりしていきなよ。」
騎士「ああ、それで準備ができたら故郷の東の国へ帰るつもりだ。」
勇者「うん、またね。」
騎士「次戦うときは私が勝つよ。」ふふっ
勇者「はははっ、僕もこの腕輪の魔力がなじむように修行しとくかな。」
騎士「楽しみだよ。それじゃあね」
【 騎士勇者は自分の旅に戻った 】
386 = 1 :
【 1週間後 】
北の王「おお!勇者よ!よくぞきた!!」
勇者「はい、王様。わたくし、勇者は本日を持って北の国周辺の魔物討伐、偵察の任務に就きます!」
北の王「うむ、自分に無茶をしない方向でな。」
勇者「はい!」
北の王「そして別件の方じゃが…」
勇者「はい…」
北の王「そもそも、東西南北で勇者部隊が作られた理由には
まだ明かされてない理由がある。」
勇者「理由?」
北の王「行方不明の勇者パーティの捜索じゃ」
勇者「な、なんですかそれは!」
北の王「ちょいと話が長くなるぞい」
勇者「おかまいなく…」
387 = 1 :
勇者「なるほど…西の国王様が言っていたように各地を順に周回して情報収集の他にも
勇者部隊の強化も含めていた…ということですか。」
北の王「うむ、捜索もそうじゃが部隊の…勇者達自身を鍛えるためでもあった。
最近では肩書きだけで乱暴をするものも増えとるからの」
勇者「……」
北の王「ただ行方不明といっても、この大陸の外の方を冒険しとる途中かもしれないしの
それだったならまだいいんじゃが…」
勇者「魔法の国の部隊が…消えた?」
北の王「うむ…南の捜索に言ったきり戻ってこないのじゃ
南の方の小さな村の村長は、北の国に戻ったと証言したが
それからもう2週間くらい来なくての…
礼儀正しい隊長さんや隊員達だけであっただけに、報告もなしに東の国を目指すとはありえんしの…」
勇者「隊員の誰かが重傷を負って、それで…」
北の王「すでに魔法の国の捜索部隊が捜索してるらしいのじゃが、手がかりもひとつもなくてな」
勇者「………」
北の王「おまけに魔物も活性化するうえ、嫌なことが起こらなければ良いんじゃが…
いや、起こってしまったわい…くう」
【 北の王は、片手で顔を多い、うつむいてしまった 】
北の王「ワシらの方からは、先程も言ったように旅を継続する勇者部隊の編成は出来ず
自国の魔物討伐で精一杯。なるべく人選して選んだのがお主じゃ。
魔物任務で大変じゃが、すこしでも手がかりを見つけるためにも
お主に頼みたいのじゃ。」
勇者「っ。了解です!魔法の部隊には知り合った方もいます。
必ずや手がかりを見つけてきましょう」
【 勇者の脳裏に、西の森で出会った魔女勇者の顔が浮かんだ 】
北の王「すまん、勇者よ。恩に着る。
だが決して無理をするでないぞ。討伐なら討伐、捜索なら捜索に集中してくれ」
勇者「はっ!!」
【 勇者は北の王から任務を受け取った! 】
388 = 1 :
【 勇者の部屋 】
勇者「(いったい…何がおこってるというんだろう……)」
勇者「(魔物はまだ脅威な強さじゃないけど、被害が出てる…
問題は行方不明の勇者パーティと、勇者部隊。)」
勇者「(パーティの方は確かに、旅をしてる可能性もあるだろう。
東西南北からかなりの数だと聞いたが、ただの旅か行方不明で半々か)」
勇者「(部隊の方は大人数が一気に消えてから余計に疑わしい…
捜索はこっちになるだろうな…
魔物だってたおさなきゃならないし…)」
勇者「(残酷だけど…勇者パーティの捜索より討伐と部隊捜索の方が優先…かも)」
勇者「(……)」
勇者「(とにかく、僕には僕の出来る事をしよう。)」
389 = 1 :
いったんここまで
391 :
おつん
392 :
筋肉ムキムキで顔は変わらない……
壁殴り代行の奴ら思い出した
393 :
おつ
394 :
何故か勇者(80%)見えるだか…まぁ気のせいか
乙
395 = 350 :
乙!
この疾風のリングの設定、ひょっとして魔翌力が吸収されるたびに付け替えてればどんどん速度上がり続けるんだろうか?
396 :
メタルスライムレベルの速度で走りまわり
岩をも砕く拳で破壊するゴリラ
こわい
397 :
封印の鎧ってなんなんだ?
まだなんか悪い意味での能力あるのかよ。
やっぱ面白いわ。 乙
399 :
多分顔も多少は締まってるんだろうけど、元々細身だったらしいし、顔にはそんな筋肉もつかないから辛うじて判別できるんだろうな
首はものすごく太そうだけど
まさに例の筋肉AA状態
みんなの評価 : ☆
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