元スレ勇者「 最終的に頼りになるのは自分の力だ」2
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151 :
素手勇者には、誤用で広まってる方ではない、本来の意味でのフェミニストでいてほしいな。
つまり何が言いたいかってーと、 殺 っ て し ま え w
153 :
もはや家に帰っても両親に暴漢か何かと間違われるレベル
154 :
>>149
訂正されたか。
装備盗んだ盗賊がなりすましで詐欺をする、なんて深読みしていた。
156 :
筋肉盛り盛りマッチョマンの勇者に
盗賊の女勇者が装備を使ってなりすませるとは思えんがな
157 :
話が進むたびに主人公の爽快感が増して面白いwwww
158 :
>>150
流石に顔つきや髪型まで変わっているとは思いたくないなぁ…w
とは言え、下手すりゃ死んでてもおかしくないような死闘を何回も潜り抜けてきてるし、頭に受けたダメージが原因で輪郭が変わってたり毛根が死んでたりする可能性が微レ存・・・?
159 :
そこまでリアルな感じの作風じゃないし、体型がごつくなったくらいの変化であって欲しい
160 :
映画のスパイダーマンとかキャプテンアメリカみたいな感じじゃないか
あれもガリガリからマッチョになるし
162 :
ボクサー体系で想像してたのにwwww
ボディビルダー並みだとはな
163 :
今日は無いのか・・・?
164 :
【 その後 】
王「なんと…勇者殿は眠っておられるのか……」
メイド「よほどの疲労がたまってるみたいです。」
大臣「これはこれは…回復を待ってからにしましょうか」
王「うむ…」
【 翌日 】
勇者「えーっと、僕がやりました。」
王「あなたには感謝しきれない気持ちでいっぱいですっ。
勇者殿!
盗賊の首領を丸腰で倒すなど…!」
勇者「あはは…」
大臣「本当にお見事です。」
勇者「ははは…で、でもこの国で一体何がおこっているんでしょうか?
なんか街で盗品の持ち主が盗賊に襲われたりとか…」
王「はい…私も市民や兵士達の声で街に聞き込みや捜索を行ったのですが…」
勇者「?」
王「わかったことは、盗品は闇オークションにかけられてるとの事です。」
勇者「闇オークション!?」
王「本来のオークションとは違い、盗品ばかりをあつかっているらしいとの情報でした。」
勇者「そんな…」
王「情報は得れても肝心な場所や詳細な部分もわからずじまい…
調査を進めていても…兵士や役人が件の盗賊に襲撃を受けるばかり
調査は難航していました。
襲われた民への手助けなどにも追われ……そんな時、あなたの活躍をきいたのです!」
勇者「…ぼくも襲われましたからね。
絶対に許せなかったので」
王「……力は及びませんでしたが
気持ちは私も同じですっ。」
勇者「………えーっと、それでどうなるんでしょう?」
王「はい、推測ですが
盗賊団はオークションの主催、もしくは用心棒として雇われていたとおもわれます。」
勇者「なるほど…」
王「ですが、首領となる人物が捕まった今
統制は乱れると思います。
この機を逃すわけにはいきません。」
勇者「あっ確かにそうですね!ボスさえ捕まえれば下っ端も混乱してると思いますし。」
王「ええ、本日より兵を増やし更なる調査を進めていきます。
そして一刻も早く盗品を見つけ出し持ち主の方に返還しなくては…」
165 = 1 :
勇者「僕も同じ気持ちです。
よければ僕にも手伝わしてもらっても良いでしょうか?」
王「なんと!そんなことは…
いえ、あなたには大きな恩がありますしあなたの意志を尊重する事にしましょう…!」
勇者「ありがとうございます!」
大臣「……ではお食事の方ですが隣の部屋へどうぞ。
ただいまより王様は魔法王さまとの謁見がありますので」
勇者「え!?魔法王!?」
王「?」
勇者「へー!魔法王がここに来るんだ!!
元気にしてるかな??」
大臣「おや、魔法王様とお知り合いですかな?」
勇者「あっ…えっと話すと長く」
ヒュバっっ
魔法使い「こちら魔法使い、魔法王様とご一緒に到着いたしました。」
魔法王「と、到着しました。」ぺこり
王「お、おお…!少し予定時刻より速かったな。」
魔法使い「はっ」
魔法王「あ…あれ?素手勇者??なのか」
勇者「魔法王様っ」
大臣「すで…ゆうしゃ??まさか…」
魔法王「ゆ、勇者ー!」とことこ
166 = 1 :
ぎゅっ
勇者「わっちょ!?魔法王様!?」
魔法使い「なっ素手勇者じゃない!!あなたどうしてここに!?
…じゃなかったわ、久しぶりね。」
勇者「あはは…」
魔法王「勇者ー♪」すりすり
ざわざわ
どよどよ
おい、あのマッチョ様が素手勇者だってよ
え?素手勇者って確か、魔法の国の英雄ってこのまえ王様が…
じゃああの人??
王「まさか君は…素手勇者殿??」
勇者「え?あー…えっと、そうです。本名は勇者ですけど
みんなからは素手勇者って呼ばれてます。ずっと素手で戦ってきたので」
魔法王「~♪」
167 = 1 :
魔法使い「れ、錬金釜を盗まれたですって!??」
勇者「ご、ごめんなさい!!」
魔法使い「……」
勇者「本当にごめんなさい!!」
魔法王「ゆ、勇者…そんなにおちこまなくてもいいぞ」おろおろ
【 魔法王は勇者の頭を撫でようと、必死に背伸びをする 】
王「…おほん、では盗賊は国宝までも手中におさめ
オークションにかけたか」
魔法使い「…とにかく、この件は私たちにも
協力させて欲しいです。なにしろ国が何十年も前から持っていたものでして」
王「まことにすまない。
それに錬金釜…ウワサには聞いていましたが本当に実在したとは……」
勇者「…ホンモノです。」
魔法使い「……こちらの素手勇者さんに渡した後
錬金釜のレシピについて調べた所、身近な道具や貴重なものまで
幅広く精製できることがわかりました。」
魔法使い「もし、どこかの手にわたったら
悪用される事も…レシピの中には戦闘用に使う道具もありました。」
王「うむっその釜も含め盗品を一刻も早く回収せねば…」
魔法使い「ええ…」
大臣「現在、用心棒と思われる盗賊の頭は地下牢に捉えてあります。
統率が乱れてると思われる今がチャンスですな。」
王「うむ」
魔法使い「魔法王様…どうなされますか?」
魔法王「も、もちろん私たちも協力するぞ!
勇者の持ち物が盗まれたんじゃ!!私も一緒に…」
168 = 1 :
魔法使い「…では魔法の国からもこの手のスペシャリストを呼びます。」
魔法王「えっ」
東の王「申し訳ない。わが国の問題に加え、隣国にまで被害を出してしまうとは…」
魔法使い「おきになさらずに…
全ては取り戻せば良いのですから」
勇者「(くっっっそおお…必ず取り返してやる!!)」
魔法王「(むう…私はまた留守番なのか?)」
【 素手勇者の活と魔法使いと魔法王の計らいで
闇オークション会場が探しやすくなった!! 】
勇者「よーし、僕も探しにいくよ。」
魔法使い「ええ、言っとくけど1人で無茶するのだけはヤメてよ?」
勇者「わかった!」ドキュン!!
【 勇者は一目散に街へと向かった!! 】
魔法使い「はや!?…なんて速さなの。」
魔法王「素手勇者…大丈夫かの?」
169 = 1 :
【 路地裏 】
勇者「……確かに盗賊の頭が捕まったのは効果的だったかも。
前にはつけられてる気配がしたけど、今はそんな感じが全然しない。」
【 捜索中… 】
勇者「探しても探しても同じような場所…
一目の着かない所にも見せはるけど何だかな…」
「おいコラ!!だれに許可してこんな場所に店建てとんじゃ!!」
勇者「おっ」
【 盗賊団のしたっぱが何やら騒ぎを起こしている。 】
老主人「やめてくだされ…私は昔からここで店を出しているだけですじゃ…」
「こんなとこに客来る分けねーだろ!!
通行のじゃまだボケ!!」
「おらあ!!こんなボロい指輪や腕輪なんて誰も買う分けねーだろ!!」 がすっ
老主人「な、なにをするか!資格の無いものがこの指輪達を軽々しく扱う出ない!!」
「あ!?なんだこらオイ!!」 がしっ
老主人「ぐええ…は、はなせ…!
それに貴様ら盗賊のしたっぱじゃな!?
親分が逮捕された以上おとなしなるとおもっていたが…
真っ当に生きたらどうだ!!」
「うるせえ!!よくわからん素手勇者のせいでこちとらイライラしてるんじゃ!!」
勇者「ぼくもお前らのせいで道具盗まれてイライラするんだよ。」 ボッ
170 = 1 :
ゴ ン !?
「っぱお!?」
「なんだてめえ!!」
勇者「っしゃあ!!」 ぼっ
ご きゃ !!
「っぷお!?」 どんがらがっしゃあああん!
【 盗賊のしたっぱは、吹き飛んで気絶した。 】
勇者「おばあさん大丈夫?」
老主人「おお、ありがとうよ…
ああ…指輪が散らかって……」
勇者「拾いますよ。」
【 勇者は散らばった指輪を拾った! 】
勇者「ん?」
【 拾った指輪が急に輝きだした!! 】
勇者「えっ」
老主人「な!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
【 指輪は黄金の色に光り輝いている 】
勇者「うわあ、キレイですね。この指輪。」
老主人「お、おまえさん…」
勇者「え?」
老主人「おまえさん……素質があるぞっ!
あの呪文を使える程の生命力を秘めている…!
しかもなんて輝きじゃ!!」
171 = 1 :
勇者「へ?」
老主人「いのちの指輪がメガンテの指輪に変わりよった!!
おまえさんの体は桁外れの生命エネルギーが満ちているぞ!!」
勇者「え?」
【 勇者の拾った「いのちの指輪」は素手勇者の生命エネルギーに反応して
「メガンテの指輪」に変化した! 】
老主人「す、すまんが一度その指輪をおいてくれないか?」
勇者「…あ、いいですよ。」 ことっ
【 指輪は光らなくなった。 】
勇者「?」
老人「…おぬし、ただものでない予感がするぞ。
よければおぬしのことを聞かせて欲しいのじゃが」
勇者「ぼ、僕の事ですか?別に良いですよ。
(それにこの指輪気になるし…)」
老主人「なるほどねえ……」
勇者「……」
老主人「それだけ鍛えて苦労してここまできたのなら
指輪が反応した事はわかる。」
勇者「はあ…」
老主人「お主が思ってる程、おまえさんにはかなりの精神力がついとるんじゃ。
今時、手ぶらで旅をするものなんぞおらんわい。特に魔物と戦うなどとな。」
勇者「(そういう事今まで何度言われたか…)」
老主人「時代も変わったの…かつては武装と魔法のバランスが取れてたのに
今や魔法ばかりが目立ち、武器はオマケ程度じゃ。
おまえさんのような人物はそうそうおらん」
勇者「(これも前言われたような…)」
172 = 1 :
老主人「今の若いものは魔法や道具に頼ってばかりで…
おっと話がそれそうだね…やめとくよ。」
勇者「じゃあ、この指輪と腕輪ってなんですか?」
老主人「私が若い頃に、最南の遺跡で見つけた
「いのちの指輪」と「いのりの指輪」
それに「メガンテの腕輪」と「マダンテの腕輪」ね。」
勇者「はあ…それで、えっと…さっきの光は
僕の生命力がなんとかっていってましたけど」
老主人「そうだねえ…そこを説明しないとね。
まず、この指輪の方なんだけどはめると体力や魔力を回復してくれる効果があるんだ。」
勇者「指輪をはめただけでですか?すごい…」
老主人「これをつけて生活してればいつもより、回復しやすいんじゃ。
それでさっき素手勇者くんがつけてたのが…」
【 老主人は指輪を取った 】
【 指輪はただくすんだ色を放っている 】
老主人「この命の指輪……今はおまえさんの影響で「メガンテの指輪」になっている。」
勇者「はあ…」
老主人「なぜ、指輪が変化したか気になるじゃろう?」
勇者「まあ…」
老主人「この指輪はな…
命の指輪が生命力が非常に強い者に触れると、メガンテの指輪に変化する。
そして、いのりの指輪は魔力が非常に強い者に触れるとマダンテの指輪に変化する。」
勇者「メガンテとマダンテの指輪…か」
老主人「そしてその変化した指輪をつけると、その指輪の名前にもなっとる呪文を使える…
メガンテの呪文をつけたものにはメガンテが使用可能
マダンテの呪文をつけたものにはマダンテが使用可能。
とな」
勇者「ほんとですか?」
老主人「ほんとじゃ。わたしはマダンテの指輪をつけてたたかったことがあるからな。」
勇者「なるほど…そういうことですか。」
勇者「ちなみにメガンテとマダンテというのは…?」
老人「うむ、まずマダンテじゃが…自分の魔力を全て解放し膨大なエネルギー波を打ち出す極大魔法じゃ。
つかうと、自分の魔力がからっぽになる。」
勇者「へえ…」
老人「やすめば魔力が回復するし、何度でも使える。」
勇者「じゃあメガンテは…?」
老人「己の生命エネルギーを全て使いきって、超強力な爆発波を引き起こす魔法じゃ。
マダンテより遥かに威力が大きい…」
勇者「へえ!じゃあ僕ってそのメガンテが使えるようになったんですね!その指輪をはめると!」
勇者「うわっ…なんか急な話でビックリしたけどなんかうれしいな!
ここまで素手で来て明確な結果が出ると……」
勇者「それも、使うと一気に疲れるんですよね?」
173 :
このスレが唯一の楽しみ
174 = 1 :
老人「ああ、死ぬ程疲れるぞ。というより、メガンテは己の命と引き換えに打ち出す魔法。
マダンテより威力が大きいのはこれじゃ。」
勇者「……は?」
老人「…メガンテは己の命と引き換えに打ち出す魔法じゃ。
魔力は精神エネルギーじゃから休めば回復する。
生命力は命そのものの輝き、それがカラッポになれば…」
勇者「死ぬ?」
老人「そうじゃ。
それじゃ、助けてもらったお礼と
おもしろいものを見せてくれたお礼じゃ。
この「メガンテの指輪」と「メガンテの腕輪」をやるわい。」
勇者「い、いりませんよ!!そんな危険なもの!!」
老人「あ、ちなみにメガンテの腕輪はメガンテを喰らっても大丈夫な腕輪じゃ。」
勇者「いや、そんなこと言われてても…
だいいちなんでよりにもよってメガンテなんか…」
老人「じゃから指輪の反応は自身のエネルギーの強さじゃ。
生命力はメガンテ、魔力がマダンテ」
老人「人間は生命力、魔力のどちらかに力が傾く…
今まで指輪をつけたものは、おぬしと当時の2~3人を除いて
マダンテばかりじゃ!
じゃがお前さんのはそのなかでずば抜けた高い生命力をもち
最大級のメガンテを放てるぞ!」
老人「ちなみに生命力が高い人間が、いのりの指輪をつけても
マダンテの指輪には変化せんぞ。」
勇者「そんなのやってみなければ…」 ひょい
【 いのりの指輪にはなんの反応もない 】
老人「おぬし反対に魔力がとことんひくいようじゃの」
勇者「…それでも生命エネルギーが高いってことがわかりました。
でもこんな危険なものは」
老人「安心せい、はめなければただの「命の指輪」じゃ。
メガンテを使うには指にはめ込んで強い意志で使わなければならん。
あ、マダンテもおなじじゃ。」
勇者「それでも…」
老人「無理にとはいかないがの…
だが、今の時代魔力に頼りきった人間の中にも
一輪にかがやく生命の光をもった人間に出会えた事は嬉しいぞ。」
勇者「……まあ、別にはめなければいいんですよね?」
老人「ああ、そうじゃ。指輪ははめてこそ使えるもの。
剣だっておいたままじゃと、なーんも効果が出ないじゃろ?」
勇者「……わかりました。
結果はどうあれ、自分の旅の成果が明確に出されたのはこの指輪が初めてみたいなものですから
お土産に持っていきますよ。」
175 = 1 :
老人「ありがたや、ありがたや。」
勇者「…ホントにだいじょうぶなんですか?」
老人「ホントじゃとも……それか指輪は呪文を使うための装飾と思えばええ
使える素質はあっても、指輪をはめなきゃ絶対に発動せん。」
勇者「(……勇者の素質があっても、酒場を陣取っていたあいつらみたいな感じ?でいいのかな。)」
老人「…マダンテ!!」
勇者「!?」
【 しかし何もおこらなかった 】
勇者「!?」
老人「みよ。手にはなんもはめておらん。
マダンテ!!マダンテ!!」
勇者「ちょっ…」
老人「なんもおこらんじゃろ?指輪をはめると初めて唱えれる…」
勇者「…わかりました。貰いますよ?」
老人「ありがとう。ふふふ。」
勇者「そういえばこの腕輪は…」
老人「ああ、それは相手が使ってきた時に防げるものじゃ。
それは安全じゃぞ。防御魔法がほどこされとるからの。ほほほ。」
勇者「(盗品を探そうとしていたら、とんでもないものを貰ってしまった。
…どうしよう。)」
【 その後勇者は、腕輪を右手にはめこみ、指輪はポケットに閉まった。 】
【 そして、更に数日間オークション会場を探したが結局見つからなかった… 】
176 = 1 :
【 東の城 】 客室
【 勇者はソファーに座り、魔法王は後ろの方で本を読んでいる 】
勇者「はああああ……くっっそおおお!!あの盗賊女!!本当にむかつく!!」
魔法王「勇者…そ、そんなにおこらないでくれ」おろおろ
勇者「あ、ごめん…」
魔法王「勇者は頑張ってると思うぞ?」 なでなで
勇者「ありがと…」
勇者「それより、魔法王様も大変ですね。
ここと魔法の国を行ったり来たりの仕事で」
魔法王「そんなに大変でもないぞ!(勇者に会えるし…)」
【 勇者が座ってるので、魔法王は勇者の頭を撫でる事が出来た 】
【 ??? 】
盗賊勇者「ふふふ…あの錬金釜は本当に便利だわ。」
盗賊「特やくそうを大量に作って、売ったこのお金。
まさかこうも簡単にお金持ちに慣れるとは」
盗賊「案外あっさりね。」
盗賊「…ま、薬草よりも」 がさがさ…
【 盗賊は、机の中にある宝石をうっとりした表情で見た 】
盗賊「やっぱり…宝石がいいわね」
盗賊「さて、そろそろ雲行きは怪しいし
言ったん戻るとしましょう」
【 その夜 】 客室
勇者「297…298…299…300」
勇者「よし!腕立て連続300達成!!」
魔法王「ゆうしゃー、紅茶をいれてきたぞ」
勇者「あ、ありがとう!」
魔法王「(勇者の体はすごいの…筋肉モリモリじゃ)」
177 = 1 :
【 翌日 】 王の間
勇者「え!?闇オークション会場を昨日の夜に弾圧したんですか!?」
王「ええ、魔法の国の兵士方と我々の兵士で場所を突き止めて
数時間前に容疑者達を確保、無事盗品も含め
取り返す事が出来ました。」
勇者「やったー!!」
王「そなたの白い剣も無事だとの報告だ」
勇者「やった!やった!!」
魔法使い「よかったわね勇者」
魔法王「ふふふ…」
勇者「ありがとう…そして本当にごめん。
もう盗まれたりしないよ。」
魔法使い「気にしないで、ただ相手を疑うのも1つの策よ。
…怪しい行動をしていたらね。」
勇者「うん」
魔法王「よかったの、勇者ー」
【 盗品展示場 】
勇者「…錬金釜がない!!」
兵士「オークション会場にあったものと、売られて取り返したものはこれで全てです」
勇者「そんな…!」
魔法使い「…オークションに出されてない可能性は?」
兵士「はっ、受け取り担当の容疑者によると
そのようなもの…陶器系のアイテムはこの1ヶ月受け取っていないとの事です。」
魔法使い「ならまだ盗賊勇者ってやつが持ってる可能性が高いわね」
勇者「あのやろおおおおおお!!」
魔法王「素手勇者…」
178 = 1 :
【 街のどこかの宿 】
盗賊「(……街で聞いたけど、まさかオークション会場がつぶされるとはね
盗賊団のボスも素手勇者に捕まったって言うし
あの男想像以上だわ。)」
盗賊「(これじゃ、調子に乗って色々売り出しにいってた
私が捕まるのも時間の問題か…)」
錬金釜「……」
盗賊「(……この釜も、下手に利用したらすぐアウトってことね。
まだどんなアイテムを錬成出来るかもまだわからないし)
盗賊「(…………)」
盗賊「(…あっけないわ)」
ドタドタっ!
盗賊「っ!」
バゴン!!
盗賊「!!」
「我々は城の兵士だ!!
最近大量の物資を街に届ける商人がいると聞く!!」
「そいつはオークションに売りにきた女と顔が一緒だそうだな!」
「貴様がその商人か!?」
「でもこいつ…素手勇者殿が言っていた黒フードの女!!」
「オークションと商人の女と顔が違うぞ!」
「しかし、見ろ!
床に大量の薬草に、机の上の釜!!」
「ならば…話をきかせてもらおうか!!」
盗賊「ふふふ…もしかしてこのことをいいたいのかしら?」
盗賊「モシャス」
ぼわん
「「!?」」
盗賊「モシャスを使ってたけど
あんまり得意じゃないから、パターンが一緒なのよね。」
盗賊「ふふふ、サヨナラ」 ビュン!!
【 盗賊は窓から逃げ出した! 】
「逃げたぞ!!やつをおえ!!」
「にがすかーーー!!」
179 = 1 :
【 城 】
王「なに!?やつがいただと!?」
兵士「はっ!現在逃走中との事!!」
勇者「あのやろおおおおお!!!」 ドギュン!!
魔法使い「あっちょっと!!」
魔法王「ゆうしゃっ」 タタタっ
魔法使い「いけません!魔法王様が外に出て行っては…」
魔法王「な、なんでじゃあ…」うるうる…
魔法使い「………我慢してください」
【 町中 】
わーわー!!
きゃーきゃー!!
勇者「盗賊ー!!!!」
盗賊「あら?」
勇者「やっとみつけたぞ!!
騒ぎの声が聞こえたからきてみれば…」
盗賊「ふふふ、よくみつけました」
勇者「やろう!!」ギュン!!
盗賊「おそいわ」ヒュン
勇者「はやい!?」 スカッ
盗賊「じゃあね♪」 シュバッ
勇者「にがすか!」
【 路地裏 】 行き止まり
盗賊「…………」
勇者「ぜえ…ぜえ…追いついたぞ!!」
盗賊「あら、血だらけね。イメチェン?」
勇者「ここは入り組んでて、思うように曲がれなくて
ぶつかったりしたのさ。」
盗賊「…そう」
勇者「観念しろ!!よくも人のものを盗みやがって!!
どれだけ苦労したと思ってるんだ!!
それに盗品を探す人を傷つけたことに加担してるんだぞ!!」
180 = 1 :
盗賊「ふふふ、そうね。」
盗賊「だって私、宝石を盗むのも好きだけど…」
勇者「あ?」
盗賊「あなたみたいに盗まれた人の反応を見るのが好きなの…私」
勇者「な、なんだって…?」
【 さすがの勇者もこれには引いた。 】
盗賊「ふふふ…」
勇者「こんなに悪い考えしてたなんて…」
盗賊「砂漠での旅は面白かったわ。ばいば~い」 ギュン!!
勇者「な!?」
【 盗賊は足下から消えてしまった! 】
勇者「な…!あっっ!!!魔方陣!?
もしかして移動とかのか!?」
勇者「ちくしょうめ!!僕もいどうさせろ!!」
【 しかし、何もおこらなかった!! 】
勇者「…くそ」
勇者「~~~~~~~っっ!!!」
【 勇者はあまりにもあっけない結末に
言葉が出なかった 】
【 どこかの場所 】
【 盗賊のアジト 】
盗賊「よし、魔方陣は消去。
これで誰も追って来れない」
盗賊「やっぱり楽して盗んだりお金をたくさん貰うよりも…」
キラキラ…
盗賊「やっぱり、宝石よね。」 うっとり
181 = 1 :
【 東の国 】
【 素手勇者は報酬として50000G受け取った! 】
王「そうか、北の国へと」
勇者「はい。」
王「誠にすまなかった…。我々は君になんの助けも…」
勇者「そんなこと言わないでください。
オークション会場を見つけたり、持ち物を見つけてくれたのは
全て東の国や魔法の国の皆さんの御陰です。」
魔法兵士「……」
王「だが、盗賊のボスを倒さなかったら…」
勇者「…僕1人じゃ到底見つけられませんでしたから。」
王「すまない…ありがとう。素手勇者殿。」
勇者「はい。」
魔法使い「一件落着ね。一応。」
勇者「正直くやしいけどね、あの盗賊を捕まえられなくて」
魔法使い「でもお手柄よ。あなた」
勇者「そうかな…」
魔法使い「そうよ、ほらこれ上げるから元気出して」
勇者「これは?」
魔法使い「釜のレシピ
見つけたのはアナタが作った薬草系と、これしかなかったのよ。」
勇者「ほしふる腕輪…!?」
===============================================
【 ほしふる腕輪のレシピ 】 はやてのリング×2 + オリハルコン
~ ほしふる腕輪…それをつけると光のような速さをえれるという
しかし、その速度に「はやてのリング」だけは耐えられないだろう
そこで私はこの世で最も固いと言われる鉱石「オリハルコン」を
まず複数の「はやてのリング」に混ぜてみることから始めめてみた。
その後、わたしはこの世で最も速い男になった。~
=================================================
182 = 1 :
勇者「(…っ!オリハルコンて…騎士勇者さんが持ってたアレだ!!)」
勇者「ありがとう魔法使いさん」
魔法使い「どういたしまして」
魔法王「あの…勇者」もじもじ
勇者「ん?」
魔法王「また…会えるかの?」
勇者「会えるよ。今回みたいにまた近いうちにね。」
魔法王「そ、そうか…!」ぱああっ
魔法王「も、もしまた会えたら今度私が何か勇者におもてなしするぞ!
勇者はいつも頑張っておったからな!」
勇者「…ありがとうございます。じゃあ行ってきます」
魔法使い「いってらっしゃい
私と魔法王様はまだ、この国との話があるから
しばらくここにいるけど…」
勇者「うん、魔法使いも魔法王様もお仕事頑張ってね。」
魔法王「うむ!」にこっ
勇者「(かわいい…)それじゃ」
王「…素手勇者に神のお導きがあらんことを!」
大臣「……それと、つい先程西の国の勇者部隊が到着したとの事です」
王「うむ」
魔法使い「ではお仕事を再開しましょう」
魔法王「うむ(勇者…もし勇者にまた会えたらその時私は……)」
183 = 1 :
【 外 】 北の国への道
勇者「……おもえば、色々あったな。
スライムまみれになったり、魔法使いと戦ったり…遭難して帰れたと思ったら
また遭難するし、砂漠はあついし、モノ盗まれて犯人は逃がしたけど無事アイテム取り返して…
そして…」
【 勇者はポケットのあたりに意識をむけた 】
勇者「……生命力が強い者にしか使えない魔法を使える道具も貰った。」
勇者「………」
勇者「……今思うと素手でよくここまで来たな。」
勇者「……」
勇者「……大変な思いしたけど、なんだろう。
そんなに苦労しなくなった」
勇者「生命力が多いか……確かに遭難とかもして毎日生きるのに必死だっな。
それとも素手で戦って鍛えたからなのか…」
勇者「……
勇者「グローブも新しいのに買い換えて、鎧も封印の鎧を着ることにした。
錬金釜も持って…」
勇者「…でも、やっぱりもう鍛えなくても良いかな。帰るだけだし」
勇者「……東の国では封印の鎧よりも丈夫なのは無かったし
これがベストだろう。この鎧、見た目はボロボロだけど結構丈夫なんだな。」
勇者「…山を越えたら故郷か。なんか緊張してきた。」
勇者「………体も軽い。あの重いグローブで鍛えられた。」
エーススライム「ぴきー!!!」
勇者「む!?」
エーススライム「っしゃあ!!」 ドキュン!!
勇者「(っ見える!!)」 ガシっっ!!
【 なんと素手勇者はエーススライムを掴める程にすばやさがあがっていた! 】
エース「!?」 じたばたっ
勇者「封印の鎧よ!このエーススライムを我が力に…!!」
シュゴオオオオオオオッッッ!!
【 封印の鎧がエーススライムを吸い上げた!! 】
184 = 1 :
エース「ぴきいいいいいいいい!?」
しゅぽんっ
勇者「…おおっ!」
【 勇者は「エース・スライムのよろい」を手に入れた!! 】
エース・スライムの鎧 … エーススライムが宿った鎧、とっても軽くて速く動ける
勇者「……これはっ想像以上だ」
勇者「………」
勇者「まえから思ってた事だけど試してみよう」
勇者「封印の鎧よ!我が鎧に宿る魔物の魂を解放せよ!!」
ピカ!!
ドシュン!!
【 なんと!エーススライムが封印の鎧から解放された!! 】
エース「ぴ、ぴきいいいいいいい!?」 ダカダカっ
【 エーススライムは逃げ出した 】
勇者「……ふ、ふふふ」
勇者「す、すごい!!これはすごい!!」
勇者「よ、よーし体は鍛えるのはもういいかな?充分つけたと思うし
帰りはこの鎧を存分に試しながら帰ろう」
勇者「やばい…ふふふ、これはすごい!」
【 こうして帰りは気楽にいこうとする素手勇者
彼の今まで培ってきた力は帰りの旅も安心して続けられるだろう。油断さえしなければ。 】
【 そして…】
185 = 1 :
【 ??? 】
魔王「ははははははははははは!!!」 どくんどくん
魔女勇者「あっあああ…がっ」 ずきゅんずきゅんっ
魔王「いいぞ!これでこそだ!!
君たちを歓迎するぞ!我の魔力としてな!!はははははは!!!」
大勢の魔法勇者部隊「……」
【 広間には無数の魔法勇者部隊が横たわって気を失っている 】
魔女勇者「(ああ…そんな……こんな、こんなことって……
夢だったらよかったのに……パパ、ママ、みんな…)」
魔女勇者「(あはは…北の国で……素手勇者君のこと楽しみに……して…たのに)」
魔女勇者「(それに………)」
側近「おお、魔王様の魔力が…」
魔王「おっと、これ以上吸ったら死んでしまうわね
側近、こいつらの処置を」
側近「はっ!!」
魔女勇者「(みんな……だめだ、ここにきては……)」
【 魔女勇者の意識が遠のいていく 】
魔女勇者「(南へ……南に向かってはダメだ……だ…め)」 ガクン
【 魔女勇者は気を失った 】
魔王「あーっはっはっはっはっは!!」
つづく
186 :
おつ
187 = 1 :
【 勇者のステータス 】
【 装備 】
腕:ごうけつグローブ … つけると、力が湧いてくる気がする丈夫なグローブ
:メガンテの腕輪 … メガンテを唱えられても大丈夫。
体:封印のよろい … 魔物を封じ、その力を得れる。また魔物を解放できる
:ライトセーバー … 背中に背負い、純潔を守ってきた白い剣。
:はやてのリング … 2つ所持。つけると速く動ける。
:エルフのネックレス… エルフの里で手に入れたお守り。
【 持ち物 】
錬金釜 … アイテムを錬金できるすごい釜。
食料
メガンテの指輪 … 指にハメて強く願うとメガンテが使える。自分は死ぬ。それ以外はただの指輪。
【 任務 】
故郷へ戻る
王様に旅の話
188 = 1 :
>>173
ありがとうございます。
続きはまた今週末にでも
次回から一応最終パートです。
189 :
おつ
魔女勇者って誰だっけ?
190 :
乙
魔法王様可愛い
191 :
タイトルと言ってることだんだん変ってきたな
装備品チート性能になってきた
まぁさすがに身一つじゃ乗り切れないか
192 = 163 :
おつ、もうすぐ終わるのかな・・・?
193 :
乙乙。
段々勇者が調子に乗るようになってきたな…w
油断さえしなければ楽勝って、それこそが一番の問題なんだよなぁ…。人間神経質すぎるくらい慎重な方が成功するよね。
194 :
>>189
森で迷子になってたヤツの筈
195 :
錬金釜帰ってきたのな
パクられたまま逃げられたと思ってたよ
乙
196 :
おつ
結局釜は取り返してたのか
>>194
そのパーティーの隊長じゃなかったっけ?
197 :
持ち物で気付いたわ
取り返したなら取り返したでそういう描写も書いて欲しかったな
乙
198 = 196 :
名前からしてけっこう重そうだし、抱えてちゃ勇者に追い付かれるか
199 :
この勇者、かしこさ低いから心配だな
200 :
いちおつ
釜帰って来たのか
みんなの評価 : ☆
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