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    元スレP「765プロを助けてっていわれても・・・」

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    251 :

    同刻

    ---765プロ事務所




    亜美・真美・あずさ・雪歩・美希・真・小鳥・律子「・・・・・・」


    あずさ「・・・な、なんだか嵐が去った後のようですね」


    亜美・真美・雪歩・美希・真・律子「・・・・・・」



    小鳥(プロデューサーさん・・・かっこよかったな)ポー

    小鳥(もう、恐れる事はないわ・・・)

    小鳥(私だって・・・・・・勇気を出すのよ小鳥!)


    小鳥「そ・・・そうですね」

    小鳥「・・・も、もしかしたらそんなに悪い人じゃないのかなー・・・って」

    あずさ「・・・!」

    あずさ「そ・・・そうよね!」アセアセ


    亜美(真美・・・どう思う?)チラッ
    真美(・・・分かんない)チラッ


    美希「・・・」

    252 = 251 :

    「・・・みんなそうやって騙されていったのかな」

    「・・・ハハッ」

    「・・・ハハハハハッ」


    雪歩「真ちゃん・・・」


    「・・・・・・ハァ」



    「・・・みんな・・・・・・二人目のプロデューサーの事、忘れたわけじゃないよね?」


    亜美・真美・あずさ・雪歩・美希・小鳥・律子「・・・・・・」



    「・・・これはあの時とよく似てる」


    ---ダンッ!!

    「また裏切られたいのかっ!?」

    亜美・真美・あずさ・雪歩・美希・小鳥・律子「・・・!」ビクッ



    「僕はもうごめんだね!」

    「二度と・・・あんな想いはもう二度と・・・!」

    253 = 251 :

    「信じたって裏切られる」

    「信じたところにつけこまれる」


    「あの男は、こうしている今だってあの場所でのほほんと過ごしてるんだぞ・・・!」

    「あろうことか・・・この僕達のおかげでね!!」


    「だったら自分達だけでレッスンをして」

    「律子にスケジュールを管理してもらっていれば!」


    「それでいいじゃないか!」

    「そうすればもう、裏切られる事はないんだから・・・!」


    亜美・真美・あずさ・雪歩・美希・小鳥・律子「・・・・・・」






    律子「・・・そうだわ」
    (確か、社長に聞いてた話によると・・・)



    律子「・・・・・・いいこと思いついたわよ、みんな」ニヤァ


    律子「いい?これからあのプロデューサーに会った時には-----」


    -----------
    -------
    ----
    --
    -





    ----みてなさいよ・・・・・・




    ----今度は私達が利用してあげますからね



    ----プロデューサー



    ---あなたの立場を

    254 = 251 :

    ---翌日

    ---伊織宅前---




    「よっ!おはよう伊織」

    伊織「遅いわよ!いつまで待たせ---」


    ウィーン

    「はいさーい!伊織ー!」

    やよい「おはよう、伊織ちゃーん!」

    貴音「面妖な・・・」


    伊織(・・・私一人じゃなかったのね)


    伊織「えぇ・・・おはよう」

    バタン


    伊織(・・・しかも助手席には響が乗ってるし)ムスー

    255 = 251 :

    「貴音、面妖って言ってればいいやって思ってないか?」

    貴音「そんな事は・・・」フム

    「そう---」
    貴音「・・・ありますね」


    「あるんかい!」ピシッ

    「うぎゃっ!?」

    「どうして自分を叩くんさー!?」

    貴音「あなた様」

    「どうした?」

    貴音「冗談というものです」

    「冗談なのかよ!」ペチン!

    「ぎゃっ!」

    「だからなんで自分なんだー!」

    「響・・・ちょっとうるさいんだけど」

    「なっ・・・!なんでそうなるんだー!」ウガー


    「あっはっはっは」

    256 = 251 :

    「まったくプロデューサーは・・・片手運転はやめてほしいぞ」

    「はいはい、ごめんなー」ナデナデ

    「え・・・えへへ~」


    伊織「」イライラ




    伊織「とっ・・・ところで春香達はどうしてるの?」


    「あぁ、春香は跳んだり跳ねたりで」

    「千早はフーフーしてるかな」


    伊織「何よそれ・・・」

    「まぁ、気にしないで大丈夫だから」



    伊織・響・やよい・貴音(すごく気になる・・・)

    257 = 251 :

    (回想1)

    ---穴場スタジオ---


    春香「プロデューサーさーん!今日は---きゃっ・・・!」


    ドテン!

    春香「あいたたた・・・」


    「春香・・・お前って」

    春香「は、はい・・・」


    「転びすぎじゃないか?」

    春香「えっ・・!?」ガガーン

    「いや、なんでビックリしてるんだよ」

    「さっきから、もう何回転んでるんだ?」

    258 = 251 :

    春香「えへへ~」テレテレ

    「ほめとらんわ!ほめとらんわ!」ベシ!ベシ!

    春香「あうっ!」


    「まぁいいよ。分かってた事だから」

    春香「そうですよね!仕方ないですよね!?」


    (いや・・・仕方なくはないだろ・・・)


    「それはともかく、春香にはこれから毎日これをやってもらう!」ジャン!

    春香「これは・・・?」

    「そうだね、ケンケンパだね」

    春香「いや・・・あの」

    「ん?」

    春香「それにしてはケンケンする所が段差になってるというか、積み重なってタワーのようになってるというか・・・」

    「スポンジ製でケガはしないから大丈夫」ニコッ

    春香「それに、やけにコースがグネグネしてるというか、距離が長いというか・・・」

    「これこそ蛇の道だよね」ウンウン

    259 = 251 :

    春香「これは一体・・・?」

    「落ちないでケンケンしながらクリアできるようになったら報告するように!」

    「じゃっ、質問がなければこれで---」
    春香「さっきから質問してますよね!?」

    春香「私も早く伊織達に追いつきたいんですけど・・・」

    「じゃあ跳んで」

    春香「えっ」

    「跳んで」

    春香「は・・・はい」

    260 = 251 :

    春香「えいっ」ピョン

    春香「ケン・・・きゃあぁ!」ステン

    春香「あう~・・・」

    春香「こんなの落ちないでなんて、跳べるわけないですよー・・・プロデューサーさん・・・」

    「伊織だったら、そう言いながらもやってくれるんだろうなぁー・・・」ハァ


    春香(ムムムッ)

    春香「わ、私だってやらないとは言ってませんからね!」

    春香「ピョンピョン跳べるようになった私を見て、ビックリしないでくださいよ!?」


    「あぁ、楽しみにしてるよ春香」ヨシヨシ

    春香「まっ・・・任せてください!」パァァ

    261 = 251 :

    (回想2)

    ---自然公園---




    「うん、千早の歌はなかなかだなー」

    千早「ありがとうございます、プロデューサー」

    千早「ですが・・・」

    「ん?」

    千早「子供が集まって---」
    子供達「ワーワー ジョーズー オネーチャーン」


    「あはは、千早の歌声が綺麗だったからだよ」

    千早「そんな・・・私の歌なんてまだまだ・・・」

    「そうだな、確かにまだ足りないものがあるな」

    千早「!?」

    千早「それは一体なんなんですか!プロデューサー!?」グイグイッ

    262 = 251 :

    「おおぅ!?」

    「まぁまぁ落ち着くんだ千早・・・顔が近い」

    千早「あっ・・・!すっ、すみませんプロデューサー」カアァァ


    「ほら、そういうときはとりあえず、このシャボン玉でも吹いてさ」

    千早「シャボン玉・・・ですか?」

    「いいからいいから、子供達が目を輝かせて待ってるぞ?」

    子供達「ワアァァ」キラキラキラ

    千早「はっ、はい!」プー


    プカ プカ プカー



    ---キャッキャキャッキャ


    千早「フフフ」

    「たまには息抜きも必要だからな」

    「今日はそのまま子供達と遊んであげるといい」

    263 = 251 :

    千早「はい・・・そうですね。ありがとうございます、プロデューサー」

    「まぁ、いいってことよ。換えのシャボン液はここに置いておくから」ドンッ!

    「全部使うまで戻ってくるなよ?命令だからな」

    千早「はい、分かりました」プー プカプカ

    「じゃあ、ちょっと行くとこあるから。またな」

    千早「はい」ププー



    千早(・・・なんだか優と遊んでいた頃を思い出すわね)

    千早(ありがとう・・・プロデューサー)

    子供達「お姉ちゃーん もっとやってー」キャッキャ



    千早「ウフフ、ちょっと待っててね。換えの液は・・・」

    264 = 251 :

    千早「!!?」


    千早「これって、灯油入れるやつじゃないの・・・!」

    千早「プ・・・プロデューサー!?」クルッ


    千早(もういない・・・)


    千早(一体、何リットル分をシャボン玉にしろというのかしら・・・」


    子供達「お姉ちゃーん?」


    千早「えっ・・・ええ、今やるわね」



    千早(くっ・・・)



    ---------
    -----
    --
    -

    265 = 251 :

    「とにかくショッピングにレッツラゴー!」


    伊織(きっと春香達も意味も分からずやってるんでしょうね・・・)


    「なー、プロデューサー!教えてよー」

    「いいからいいからー」

    やよい「私もちょっと気になるかなーって」

    貴音「わたくしもです」

    「やよいと貴音がそう言うんじゃ、しょうがないかー」


    「自分は!?」



    「あっはっはっは」

    266 = 251 :

    「今日は色々と行きたい所があるから忙しいぞー」


    「自分達、明日はオーディションなのにこんな事してていいのかー?」


    「あっはっはっは」

    「もー!笑ってごまかすなー」



    -----
    --
    -





    事はすでに動き出していた

    俺が考えていたよりもずっと早く





    そして






    着実に悪いほうへと・・・

    267 = 251 :

    ---全国オーディション当日

    ---穴場スタジオ---


    「よしっ!みんな揃ったな。それじゃあ行くぞー」

    春香・千早・伊織・響・やよい・貴音「はいっ!」







    ---765プロ事務所---





    「フゥ・・・」

    「よし!」


    ガチャッ


    「おはようござっ---」スタスタ

    亜美・真美・美希・真・雪歩・律子「おはようございます!プロデューサー!」ビシッ


    P・伊織・春香・千早・響・やよい・貴音「・・・!!!?」

    268 = 251 :

    あずさ・小鳥「お・・・おはようございます~、プロデューサーさん」


    「これは・・・一体・・・!」


    律子「お待ちしてましたよ~、プロデューサー殿」

    「律子・・・さん?」

    律子「嫌ですねー、さん付けなんて止めてくださいよ!私のほうが年下なんですからー!」バシン

    「いてっ」

    (年なんて教えてたっけ・・・?)


    律子「私達、この間のプロデューサー殿を見ていて、やっと気づいたんです・・・」


    律子「あぁ、私達はなんて最低なことをしていたんだろう・・・って」

    律子「今さら謝って許してもらおうなんて事は思ってませんけど・・・」

    律子「それでも謝らせてください!」


    亜美・真美・美希・真・雪歩・律子「今まで本当に・・・申し訳ありませんでした!」ペコリッ!


    あずさ「・・・ごめんなさい」ボソッ ペコリ

    小鳥「・・・」ペコリ





    P・伊織・春香・千早・響・やよい・貴音「・・・!!?」

    269 = 251 :

    律子「伊織、春香、千早、貴音、やよい、響」クルッ




    亜美・真美・美希・真・雪歩・律子「本当にごめんなさい!!」ペコリ


    あずさ・小鳥「・・・」ペコリ



    P・伊織・春香・千早・響・やよい・貴音「・・・」ポカーン




    ---・・・これには驚いた




    「こっ・・・ここまで謝ってくれてるんだし・・・みんな・・・ど、どうかな?ここはひとつ仲直りって事で・・・」



    ---俺の考えすぎだったんだろうか・・・

    270 = 251 :

    春香「そっ・・・そうですね!しましょう、仲直り!」

    「・・・確かに元々ケンカしてたってわけでもないんだしなー!」



    ---何も初めから、こんなに手の込んだ事をしなくてもよかったんだろうか・・・



    やよい「うっうー!やっぱりみんな仲良しなのが一番ですー!ねっ、伊織ちゃん?」

    伊織「えっ・・・えぇ、そうね。やよい」チラッ


    ---ということは、俺はここで目標を達成できたっていうことなんだろうか・・・


    千早「・・・」チラッ

    貴音「・・・」チラッ


    ---このときの俺は、伊織達のアイコンタクトすらも気づけずにいた



    「本当にごめん!春香」

    雪歩「またお友達になってくれますか~?」



    ---何かがおかしい、と、必死で俺のほうを見つめていた三人の視線に・・・

    271 = 251 :

    美希「でこちゃん、本当にごめんなさいなの」

    亜美真美「ごめんねー、いおりーん」



    ---音無さんと三浦さんの不自然な対応に・・・





    ---あまりに想定外の出来事が







    ---完全に俺の思考を停止させていた

    272 = 251 :

    そうか・・・


    俺はもう・・・


    必要・・・・・・ない・・・?


    ---------------------

    765プロを立て直すってどういう事だったっけ?


    みんなの笑顔?


    それが俺の達成目標・・・だったん・・・だよな?





    ----やっぱり俺は


    ----突然のアクシデントには弱かった

    273 = 251 :

    とりあえずここまでです
    書くの遅くてすみませんです

    274 :

    おつ、三浦さんが誰か真剣に分からんくて自分も思考が停止してた

    276 :


    上げて落とす……恐いなぁ…

    毎日投下ってこの板じゃ早い方だと思うよ。
    遅いとかあまり気にせずに。完結まで楽しみにしてます

    277 :

    一難去ってまた一難といったところでしょうかね

    とりあえず律子はその頭を本業に使えと…

    278 :

    クソBBA、貴様は聞いたろ。教えてやれ

    279 :

    >>278
    うわっ頭わる

    280 :

    亜美真美がクズ杉ワロタ

    281 :

    このPなら他の子達も最高に可愛くしてくれるはず

    282 :

    おつ

    283 :

    >>276
    ありがとうございます
    そう言って頂けて肩の荷が下りました



    もう少ししたら書き込みたいと思います


    余談ですが
    最近タイピングで伊織とうつ時に
    何故かよくイオラという呪文に変わってしまうという現象が起こっております
    手が疲れているんでしょうか

    284 :

    つまりあずさがマヌーサになるのか、大変だな

    285 :

    冬馬「ザキ」

    286 :

    本当は早く・・・一刻も早く

    プロデューサーさんに教えなくちゃいけないのに・・・

    別に口止めもされていないし、される理由もない

    立場的に考えても、今教えられるのは私だけのはずだし

    私がやるべき役目だという事も分かってはいるつもりです



    ---でも・・・

    二度とあんな想いをして欲しくないのは、私だって一緒

    真ちゃん達の気持ちも、痛いほどに分かります

    287 = 286 :

    ごめんなさい、プロデューサーさん・・・




    ---あなたが前のプロデューサーさん達とは違うって

    きっと、私もみんなも分かってはいるはずなんです



    ---だから・・・

    もうちょっと


    後一押しだけでいいんです



    あの子達を信じさせてあげてくれませんか・・・?







    ----きっと、この機会が最初で最後のチャンスだと思うから



    ---この機を逃してしまったら、あの子達は本当にこの先一生





    ---男性不信になってしまうと思うから

    288 = 286 :

    ---------
    ----
    -








    ---東京スカイTV---




    「へぇー!ここがテレビ局かー!」

    雪歩「すごいですぅ~」

    真美「これは探検のしがいがありそうですな→」キョロキョロ

    亜美「さてさて・・・どこから行きますか→」ワクワク

    律子「コラコラ、あんた達!応援にきたんだからバカやってないで行くわよ!」

    美希「ここっておにぎり売ってないの?あずさ・・・あれ?」













    伊織「・・・っと---」




    今俺は、全国オーディションの行われる会場にいた

    あれから、どうやって、何をして、誰と話をして、ここまで来たのか

    あまりよく覚えていない・・・


    伊織「ちょっと!アンタ聞いてないの!?」

    289 = 286 :

    あぁ、伊織と話してたんだっけ・・・



    「あぁ、悪い悪い。どうした?伊織」

    伊織「・・・・・・」




    伊織「さっき、アンタ私にはワンピースが似合うって言ってたじゃない?」




    「・・・あぁ、そうだったな。伊織は何を着ても---」
    伊織「嘘よ・・・そんな話はさっきもしてなかったわ・・・」


    「・・・」

    伊織「・・・」



    「・・・あはは、そうだったっけ?ごめんごめん」






    伊織「・・・アンタ」

    伊織「ちょっとあっちに行きましょうか・・・」



    「・・・おう」


    290 = 286 :

    ---建物裏---



    あずさ「あらあら~、ここはどこかしら?会場は・・・」

    あずさ「困ったわね~・・・あら?あそこにいるのって・・・」







    伊織「・・・アンタ急にどうしちゃったのよ」

    「急に?何が?」ハハ

    伊織「・・・ごまかさないで」

    「ごまかすって・・・俺は何も---」
    伊織「嘘よ・・・!!」


    伊織「アンタは私の話を、一度だって適当に聞いていた事はなかったわ!」

    「・・・」

    伊織「いつもバカな冗談言って・・・私達を笑わせてくれて・・・」

    伊織「自分は変態だから、みたいな態度をとっていても・・・本当は真面目で・・・」


    「伊織・・・・・・」


    伊織「いつも私達の事を見てくれていて、一番に考えてくれている・・・」

    伊織「気がつかないわけないじゃない・・・私だって・・・いつもアンタの事を見ていたんだから」



    「・・・・・・」


    伊織「だから、今アンタが考えていることを私にも---」
    「・・・事務所のみんなが堂々と応援に来てくれている」

    291 = 286 :

    伊織「・・・」

    「いや、勿論それはいいことなんだ・・・想定外だったってだけで」


    「でも・・・」



    「・・・俺の考え通りにいっていれば、ここには全員ではなく」

    「・・・数人だけが見に来る予定だったんだ」

    「・・・それも応援なんて堂々としたものじゃなく」

    「・・・隠れて見に来ている予定だった」



    「毎朝みんなで事務所に行って」

    「音無さんという内通者を得て」

    「伊織達と今日の予定を話し合って」

    「スケジュールをホワイトボードに書き込む」

    「・・・こうすれば事務所のアイドル達も触発されて、向上心と共に意欲に火をつけてあげる事が出来ていた筈なんだ」


    伊織「・・・アンタ」

    伊織「そこまで考えてくれていたのね・・・」




    ---コイツはいつもいつも


    ---そこまでして先の事を見越してくれていたんだ

    292 = 286 :

    「でも、良かったよ」

    「これでもうすぐ俺の役目も終わる」

    伊織「・・・どういう意味よ」


    「ほら、伊織」

    「始めて話したときに言ったろ・・・?」

    「765プロを助けて・・・ってさ」


    伊織「・・・」


    「俺、本当はなんとなくだけど分かってたんだ」

    「あの時、伊織は皆に俺を辞めさせるように・・・って言われて事務所に残ってたんだろ?」



    伊織「・・・!」ドキッ

    伊織「それは---」
    「でも・・・765プロを助けてって、俺に言ってきた事と」

    「あの涙だけは嘘じゃなった」


    伊織「・・・」ウルッ


    「だから思ったんだ」

    「この子を助けてあげたい、叶えてあげたいって」


    「たとえそれが出来なかったとしても、出来ることまではしてあげたい」

    「俺がいいように利用されて済む話なら、それでもいいから」



    -----P「765プロを助けてあげたいって」


    伊織「・・・」グスッ

    293 = 286 :

    「みんなで仲直りする事が出来たんだ」

    「これで765プロは助けられた・・・って事でいいんだよな?」


    伊織「」ポロッ ポロッ


    「何泣いてんだよ伊織・・・」

    「・・・ここは喜ぶところだろ?」


    伊織「・・・だっで」グスグス


    ---嫌だ・・・

    ---プロデューサーが遠くに行ってしまう







    「伊織は泣き虫だなー」ヨシヨシ

    伊織「・・・しないわよね?」

    「ん・・・?」

    伊織「私たちを置いて・・・急に辞めたりなんてしないわよね?」

    294 = 286 :

    「アハハッ、そんな事考えてたのか?」

    伊織「・・・だって」グスッ

    「まったく・・・伊織は本当に可愛いなぁ」ナデナデ

    伊織「・・・じゃあ・・・?」

    「あぁ、俺もいい大人だからな」

    「別れの挨拶もせずに、いきなりさよならバイバイって事はしないから安心してくれ」

    伊織「ホント・・・?」




    「・・・あぁ」ニコッ

    伊織「」パアアァァ

    伊織「良かった・・・!」





    ---本当に・・・良かった




    「・・・・・・」





    「まだまだ心配な奴らばっかりだしなー、春香や千早のレッスンも途中だし---」

    伊織「」ムスー

    295 = 286 :

    「・・・それに、伊織のランクも上げてないしな!」

    伊織「・・・!」


    「このままトップアイドルでも目指しちゃうか!」


    伊織「にひひっ!このスーパーアイドルの伊織ちゃんとアンタが組めば、そんなの楽勝なんだから!」

    「・・・あぁ、そうだな」

    「その前には、まず目の前のオーディションだ。そろそろアップして、体を温めておいたほうがいいんじゃないか?」

    伊織「・・・!そ、そうね!じゃあ、私は先に行ってるから・・・アンタも早く来なさいよ!?」ダダダッ

    「あぁ、分かった」




    「伊織!!」


    伊織「なによ?」クルッ


    「ありがとな!」


    伊織「にひひっ!」タッタッタ









    「ふぅーーー・・・」スー ハー

    「・・・だいぶ弱いところをみせちゃったな」ポリポリ

    296 = 286 :

    「・・・そうだよな、まだ終わったわけじゃないし」

    「これからも、出来る限りでのフォローはしていこう!」


    「よしっ!気持ちを切り替えて頑張ろう!」



    「さて・・・伊---」
    あずさ「・・・それが・・・そううまくはいかないかもしれません」ザッ ザッ



    「・・・!?」


    あずさ「・・・プロデューサーさん」

    「・・・・・・あなたは」




    ---------
    -----
    ---
    --
    -

    297 = 286 :

    「今日のオーディションは上位5名の合格者が選びぬかれる」

    「その後、合格した者は一度休憩をはさみ、今度テレビで放送されるステージの撮影を開始するという段取りになっている」


    伊織・やよい・響・貴音「・・・」ゴクリ



    「みんな!準備はいいか・・・?」


    伊織・やよい・響・貴音「はっ・・・はいっ!!」ガクガク


    (・・・みんな力みすぎてるな)


    「それじゃあ、行ってこい!」



    伊織・やよい・響・貴音「・・・はいっ!!」ガタガタ

    「・・・っとその前に!」ヨヨイ



    伊織・やよい・響・貴音「」ズデン!



    「あっはっはっは」

    298 = 286 :

    伊織「な・・・なに笑ってんのよ!」

    「しまらないぞー!プロデューサー!」

    やよい「うぅー・・・転んじゃいました」

    貴音「あなた様は・・・いけずです」



    「ごめん、ごめん」

    「実は渡しておくものがあったんだ」



    伊織・やよい・響・貴音「渡しておくもの・・・?」



    「あぁ」

    「まず、やよい!」

    やよい「はーい!」

    「やよいにはコレな」ホイ

    やよい「プロデューサー、何ですかこれ?」

    「それはな・・・サイちんのお守りだ」

    やよい「サイちん・・・ですか?」

    「あぁ、そうだサイちんだ」

    やよい「サイちん・・・」

    「そのサイちんは、やよいにあげよう」

    やよい「くれるんですかー!?ありがとうございますー!」

    「はっはっは、大事にしてくれよサイちんを」

    やよい「うっうー!サイちん可愛いですー!」

    「はっはっは、やよいはかわいいなー」ナデナデ




    伊織(サイちんって言いすぎでしょ・・・)

    299 = 286 :

    「次は貴音!」

    貴音「はい!」

    「貴音にはコレ」ホイ

    貴音「あなた様・・・これは?」

    「それは、ひよこダルマのお守りだ」

    貴音「ひよことは・・・面妖な」

    「かわいいだろ?」

    貴音「はい」

    「そっかそっか」

    貴音「・・・あなた様から頂ける物でしたら、どのような物でも嬉しいというものです」ニコッ

    「そっ・・・そうか」ドキッ

    「貴音の言葉には、なんかこう・・・ドキッとさせる効果があるみたいだな」

    貴音「フフフ・・・大切にさせていただきます」

    「あぁ」



    伊織「」ジーーー

    300 = 286 :

    「次に伊織!」

    伊織「はい!」

    「伊織はコレ」ホイ

    伊織「これは、なんなの?」

    「それは、スガモちゃんのお守りだ」

    伊織「へぇー、可愛いじゃない」

    「・・・かわいいだけじゃないんだぞ」ボソッ

    伊織「何か言った?」

    「いや?」

    伊織「ありがとう・・・大事にするわ」

    「おう!」

    伊織(本当に大事に・・・ね)ギュウ



    「さて!それじゃあお前達!行って---」
    「ちょっとちょっと!プロデューサー、自分のは!?」



    「あぁ、ごめん」

    「響には買ってない!」キッパリ!


    「そんなっ・・・!」ガーーン

    「・・・」


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