元スレP「765プロを助けてっていわれても・・・」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
901 = 896 :
---レッスンスタジオ---
P(この三日間で響達の特訓も終われば・・・)
---ガチャン
P「おはよう!」
亜美「あっ、新人兄ちゃん!」
亜美「おはおは→」
律子「来ましたね・・・」
律子「覚えて---」
伊織「おはよう」
あずさ「おはようございます~」
亜美「あずさお姉ちゃん!?」
律子「あずささん!?」
亜美「・・・と、いおりん?」
律子「・・・と伊織?」
伊織(ついでみたいな言い方ね・・・)
902 = 896 :
律子「どうして、あずささんと伊織がここに?」
P「そのことなんだけど」
P「まぁ、ちょっと落ち着いてから話そうか」
P「とりあえずお茶でも飲んでさ」ガサッ
---
-
903 = 896 :
律子「すみません、いただきます」ゴク
律子(伊織はともかく、どうしてあずささんが一緒に・・・)チラッ
あずさ「・・・」アセアセ
P「・・・」
P「まず、あずささんの事についてなんだけど」
P「嫌がるあずささんにしつこくまとわりつき」
P「半ば強制的に付いてきてもらいました」
あずさ・伊織・亜美「・・・!?」
律子「強制的にって・・・」
904 = 896 :
P「別に拉致したわけじゃないからな?」
P「とりあえずの承諾は得たんだから、そこんところ勘違いしないように」エッヘン
律子(何で威張ってるのよ・・・)
律子(ほぼストーカーじゃない・・・)
律子(・・・やっぱりこの人にも注意が必要ね)
905 = 896 :
あずさ「あの・・・!強制的とは---」
P「でも、何故あずささんを連れて行きたいのか」
P「その理由はちゃんとお話しました」
P「ですよね、あずささん?」
あずさ「は、はい」
906 = 896 :
---タッタッタ
真美「寝坊しちゃったよ↓」
--タンタンタン
真美「必殺!一段抜かし!」
真美「よっ!」
---タン
真美(もう始めちゃってるかな・・・?)
---カチャ
真美(新人兄ちゃんは来てる・・・んっ!?)ガタ
P「・・・」
真美(ヤバい・・・気づかれてない・・・かな?)
P「---」
真美(だいじょぶっぽいね・・・)
真美(なんでいおりん達もいるんだろ・・・)ジー
P(・・・)
907 = 896 :
P「そして、何故伊織も一緒に連れてきたのか」
P「その話をする前に、まずは二人の成果を見せてほしい」
亜美・律子「・・・」
P「その結果によっては、なかった事にするかもしれないから」
律子「・・・いいでしょう」
律子「少々腑に落ちませんけど、そこまで言われてしまったからには」
律子「私にも思うところはあります」
P「随分な自信だけど」
P「勿論・・・」
律子「えぇ・・・」
律子「全部覚えましたよ」
908 = 896 :
P「それじゃあいくつか質問を・・・」
律子「どうぞ」
P「レッスンの合理的な---」
律子「判断できる---」
P「売り出していく上での必須---」
律子「まず先方の---」
P「スタジオの---」
P「ステージ---」
P「演出・・・」
P「曲・・・」
---
-
伊織・あずさ・亜美(全然意味が・・・)
真美(分からない・・・)
909 = 896 :
P「なるほど・・・即答か」
律子「どうですか?」
P「素晴らしいですね」
律子「やった・・・」グッ
律子「フフン・・・!そうでしょうそうでしょう!」
律子「元々、暗記するのは結構得意な方なんですからね!」フフ
P「うん、素直に見直した」
律子「もう!プロデューサー殿、そんなに褒めないでくださいよー!」バシン!
P「いたっ!」バシ
P「あははは」
律子「ふふふ」
亜美・あずさ・真美「・・・」ジーッ
律子「・・・!」ハッ
910 = 896 :
律子「オホン・・・とにかくこれでいいんですよね?」
P「そうだな、基礎的な部分はこれで大丈夫」
P「あとは---」
亜美「もう新人兄ちゃん!次は亜美っしょ→?」
P「そうだな・・・じゃあ先に見せてもらおうか」
真美(亜美の番・・・)
亜美「オッケ→」
911 = 896 :
--コツ!
亜美「981!」シュッ キュッ
--コツ!
亜美「982!」シュッ キュキュッ
--コツ!
P(驚いたな・・・)
P(普通にできちゃうタイプだったのか・・・)
あずさ(多分私の時と一緒よね・・・)
--コツ!
亜美「986!」シュッ
P「もうちょっと出来るところまで続けてみてくれ」
亜美「アイアイサ→!」シュッ キュッ
--コツ!
P(・・・)
-----
--
-
P「うん、もういいよ」
--コン!
亜美「ほい!」パシン
912 = 896 :
亜美「まだまだいけたのに→」
P「いや、もう十分だ・・・」ハハ
P「・・・」ニヤニヤ
亜美「どしたの?」
P「あぁ・・・別に」
これならいける・・・
亜美「でも卓球が上手くなってもしょうがないっしょ↓」
亜美「亜美を卓球の選手にでもするつもり?」
913 = 896 :
P「それじゃあ、どうして俺の言うとおりに卓球しかしてなかったんだ?」
P「そう思うなら自分でダンスでも踊っていればよかったじゃないか」
亜美「それは新人兄ちゃんが置いてったノートに」
亜美「踊るなって書いてあったからじゃん!」
伊織「・・・!」
P「ちゃんと守ってくれたんだな・・・」
亜美「んっふっふ→偉いっしょ?」
P「ありがとな」
亜美「なんで新人兄ちゃんが---」
P「それじゃあ俺も守らないとな」
P「上にいくんだろ・・・?」
亜美「う、うん・・・」
P「よし!なら任せろ!」
律子(亜美・・・)
914 = 896 :
P「じゃあ、ちょっと問題な」
亜美「なになに?」
P「世界で一番卓球が上手なのって誰だと思う?」
亜美「そりゃ→プロの選手っしょ→」
P「違うな」
P「壁だ」
亜美「壁・・・?」
P「どうしてだか分かるか?」
亜美「えー・・・?」
915 = 896 :
P「正解は」
P「人と打ち合うよりも正確に」
P「なおかつ、確実に返ってくるから」
亜美「・・・」
P「俺が用意したこの卓球台」
P「半分にたたんであるから当たり前なんだけど」
P「相手のコートがないだろ?」
亜美「そりゃ・・・」
P「本来は相手が打ち返してくるまでの間」
P「少しだけど構える時間がとれる筈なんだ」
P「だけど壁卓球には、待機する時間はほぼない」
P「誰かとラリーする、その二倍の速さで返ってくるんだ」
P「自分で打った球が目の前で跳ね返ってくるだけなんだから」
P「当たり前だよな?」
P「つまり、反射的に打ち返さなければならない」
916 = 896 :
P「確かに跳ね返ってくる場所も、スピードも自分で調整は出来るから」
P「一見すると、簡単そうにも思えるんだけど・・・」
P「双海さんには、ラケットを振りぬくように打ってくれとノートに書いておいたよな?」
亜美「・・・うん」
P「それだけでも、球のスピードをゆっくりにする事なんて出来ないんだ」
P「そのスピードで打った球が、同じスピードで」
P「更には通常の二倍の間隔の速さで返ってくる」
P「それをこんなに続けられるようになったんだ」
P「分かるな・・・?」
917 = 896 :
亜美「・・・」コクン
亜美「亜美は卓球で世界を目指せるってわけだね・・・?」
P「・・・」コクン
P「そういうことだ」
P「って・・・違うわ!」ビシッ
亜美「あうっ・・・」
P「色々と鍛えられた筈だって言ってんだよ!」
亜美「ちょっとしたジョークじゃーん・・・」
律子(そんな意味が・・・)
真美(良かった・・・)
真美(やっぱり真美も卓球をやってて正解だったんだ・・・)
918 = 896 :
P「よし!とりあえず二人とも合格だ」
亜美「イエ→イ!」
律子「それじゃあ話してもらえますか?」
P「分かった」
P「もったいぶっても仕方ないから単刀直入に言うけど」
P「伊織・あずささん・双海亜美さん」
P「この三人でユニットを組んでもらいたいと思っている」
真美(ユニット・・・!?)
伊織・亜美・律子「ユニット!!?」
あずさ(ユニット・・・)
919 = 896 :
P「それが二人を連れてきた理由だ」
P「あずささんにだけは、この事を事前に伝えた上で承諾を得てある」
あずさ「えぇ、そうなんです」
伊織(あずさにだけ・・・)
伊織(どうして私には教えてくれなかったのよ・・・!)ググッ
律子「ユニットって・・・」
律子「どうしてまた急に・・・」
P「いや、俺は最初からずっと考えてたけどね」
律子「・・・いつからですか?」
P「プロフィール表を見た時からかな?」
伊織・あずさ・亜美・真美・律子「・・・!」
P「とは言っても、それぞれの性格とかも把握してからじゃないと判断できなかったから・・・」
P「ちゃんと意識しだしたのは、みんなで仲直りしてから」
律子(この人・・・)
P(本当は少し違うけど・・・)
P(まぁ・・・あながち嘘でもないしな)
920 = 896 :
P「とにかく今の三人の能力を見る限り---」
律子「一つだけ聞いてもいいですか?」
P「えっ・・・うん」
律子「どうしてこの三人なんですか?」
律子「ユニットを組むにしても、他にもアイドルはいるじゃないですか」
P(それを今言おうとしてたのに・・・)
真美(そうだよ・・・亜美じゃなくても・・・)
伊織「そうね、私も気になるわ」
亜美「新人兄ちゃんも亜美のミリョクに気づいちゃったってわけですな↑」
あずさ「・・・」
伊織(あずさは理由も聞いてるのね・・・)
921 = 896 :
P「勿論、この三人にした理由もちゃんとある」
P「まず、リーダーは伊織」
伊織「私!?」
亜美・真美・律子「!」
P「あぁ」
P「伊織は年齢も高くなく、身長も外見も見た目相応」
P「確かに普通の女子中学生よりも、気品は漂っているかもしれないが」
P「まさしく典型的な中学生と言っても過言ではない」
伊織「悪かったわね・・・」
律子「なら、どうして伊織をリーダーに---」
P「だけど、そんなルックスとは裏腹に・・・」
P「とても芯が強い」
P「自分の考え、意思を強く持って生きている」
伊織・律子「・・・」
P「平たく言えば、年の割には落ち着いている」
P「精神年齢が高いという事だな」
922 = 896 :
P「実年齢よりも精神年齢が高いって子なら他にもいるけど・・・」
P「この年齢と外見の中学生」
P「それなのにしっかり者というところがミソだ」
P「場の空気を読めるってのも大きい」
P「それだけでも皆をまとめられるリーダーの器があると思わないか?」
律子「・・・なるほど」
亜美・真美(この新人兄ちゃん・・・)
伊織(本当に・・・)
P「だけどそれだけじゃない」
P「実力的に見ても、安定して抜きん出ている」
P(極端にずば抜けすぎている子なら、他にもいるんだけどな)
P「伊織のオーディションの映像を見てるんだ」
P「説明しなくても分かってくれてるよな?」
律子「そうですね・・・」
律子(正直、鳥肌が立ったもの・・・)
伊織(よく見てくれてるのね・・・)クスッ
923 = 896 :
P「次に双海亜美さん」
真美(・・・!)
真美(・・・)ジーッ
亜美「よっ!待ってました→!」
P「伊織に続いて若年層」
P「765プロの中でも最年少のアイドルだ」
亜美「ピッチピチだよ→ん」
P「こうして立て続けに幼い子ばかり集めていると」
P「年齢で考えてないか?」
P「とか思われているかもしれないけど」
P「俺が注目したのはそこじゃない」
亜美「そうなの?」
亜美「亜美はてっきりロリコンなのかと思ってたぜ!」
P「うるさい!違うわ!」
924 = 896 :
P「それで・・・どこに注目したのかというと」
P「子供っぽい、あどけなさだ」
亜美「やっぱりロリ---」
P「違うっての!」
律子(ロリコンね・・・)
伊織(まさか・・・)
あずさ(ふふっ・・・)
P「やめろやめろ!そんな目で俺を見るな!」
P「子供の頃の気持ちを大切に・・・とか」
P「よく言うだろ?」
亜美「うーん・・・」
P「言うの!」
925 = 896 :
P「そもそも俺が言っているのは外見の話じゃなくて」
P「内面の話だからな?」
P「双海さんの内面の子供っぽさ、あどけなさに注目したんだよ」
亜美「ふ→ん」
P「しっかりしてない・・・とまでは言わないんだけど」
P「なんて言ったらいいのかな・・・」
P「やよいとはまた違う・・・」
P「純粋に楽しんでいるという気持ちかな?」
P「それと屈託のない笑顔に元気」
P「そういう人が、ただ居てくれるだけでも場の空気が変わる」
P「作っている、無理に楽しい『フリ』を続けているだけでは」
P「見ている人にもその気持ちが伝わってしまうものだから・・・」
亜美・真美・律子「・・・」
926 = 896 :
P「それに加えて双海さんの技術は、非常にテクニカルな方向に向いている」
P「機敏さ、俊敏さ、集中力、持久力、耐久力、フットワーク、反射神経・・・」
P「今の双海さんなら申し分ないだろう」
P「誰も予測できない、トリッキーな部分にも期待している」
どのアイドル達も歌声は悪くない
きっと、ボイストレーニングを主体としていたんだろう
レッスン次第では、まだまだ伸びしろはあるけれど
亜美「でも・・・」
亜美「それなら、亜美じゃなくて真美でもよかったんじゃない?」
真美(・・・!)
P「・・・」
927 = 896 :
P「どうしてそう思う?」
亜美「だって、亜美達は双子なんだよ?」
P「だから?」
亜美「だから・・・って」
亜美「どっちでも一緒---」
P「一緒じゃない」
真美(・・・!)
亜美「えっ」
P「双子だからなんなんだ」
P「双海亜美は双海亜美」
P「双海真美は双海真美」
P「双子ではあるかもしれないが、同じじゃない」
---どちらでも一緒ではないですか---
---双子なんですから---
亜美・真美「・・・」
928 = 896 :
P「まだ少ししか一緒に過ごせてないけど・・・」
P「俺は双海亜美さんの良い所が分かってきたよ」
P「だからユニットにも入ってもらいたいって思ったんだ」
P「ユニットの件は、最初から考えていたって言ったけど」
P「実際にこうして話してみて、素直ないい子だと思ったから・・・」
P「まぁ、初めての時はお互いにいがみ合ってたかもしれないけどさ・・・」
亜美・律子「・・・」
P「そうじゃなければ」
P「ユニットなんて組める筈もない」
P「だから俺は・・・」
P「できれば双海真美さんとも・・・まだあまり話したことがないアイドルの子達とも・・・」
P「沢山話してみたいって・・・そう思うよ」チラッ ニコ
真美(・・・!)ドキッ
929 = 896 :
P「他に聞きたいことは?」
亜美「・・・」
亜美「ない・・・かな」
P「そっか」ニコ
真美(真美とも・・・)
930 = 896 :
P「で、最後があずささん」
あずさ「はい」
P「あずささんは765プロ唯一での最年長」
あずさ「・・・」ムッ
P「・・・!」
P(あずささんには説明したじゃないか・・・)
P「とは言っても・・・もちろん若年層」
P「それに、やっぱり年齢で決めたわけではありません」
P「あずささんも一見すると、おっとりとしていて」
P「少し天然気味」
P「普段からしっかりとしていそうなのに・・・」
P「迷子癖があったりと、幼い一面も残している」
P「第一印象のみで決めていたとしたら、やはりユニット向けとは言えなかったでしょう」
あずさ「・・・」ムムー
P(だから何故・・・)
931 = 896 :
P「ですが、あずささんともお話をしてみて分かった事が沢山あります」
P「ひたむきに一途であるという事」
P「根も真面目だという事」
P「諦めない根性があるという事」
P「本当は仲間想いであるという事」
あずさ(・・・)
P「まだ日数の浅い俺でも、こんなに気づけることがあったんです」
P「それに、しっかり者と真面目は違います」
P「あずささんにも俺の指導を受けてもらいましたが・・・」
P「成果を見てもらえればきっと驚くでしょう」
P「今までとの技術の違いに」
932 = 896 :
P「いい意味でも、悪い意味でも」
P「この三人でのユニットは、上手い具合に相対的になっています」
P「伊織には、リーダーシップ」
P「あずささんには、伊織とはまた違った統率力」
P「双海亜美さんには、伊織・あずささんに足りていない主導権」
P「一人の悪い所は」
P「それをしのぐ、良い所を持っている一人が助け」
P「一人の良い所は」
P「良い所を持っている二人が合わさりあい、更に良くする」
P「そんなサイクルがベストに出来上がっているんです」
P「色々ゴチャゴチャと言いましたが・・・」
P「これが、俺が三人を選出した理由です」
律子(こんなに考えて・・・)
933 = 896 :
律子「分かりました・・・」
律子「確かにこれなら、納得をせざるを得ませんね・・・」
P「でも、ここから先は皆で決める事だ」
P「俺は、この三人で組んでもらいたいという意思を表明しただけだから」
P「無理強いはしない」
伊織(・・・そこまで言われたらやるしかないわよ)
亜美(これって・・・亜美にもソシツがあるって・・・)
亜美(そういうこと・・・?)
あずさ(・・・)
934 = 896 :
---カチャン・・・
真美(あの三人でユニットか・・・)
--テクテク
真美(あずさお姉ちゃんもレッスン受けてたみたいだし・・・)
真美(きっとユニットも組むに決まってるよね・・・)
---双子ではあるかもしれないが、同じじゃない---
真美(亜美の真似して卓球なんてしてても・・・意味ないのかな)
---できれば双海真美さんとも・・・---
---沢山話してみたいって・・・そう思うよ---
真美だったら、どんなレッスンをしてくれるんだろう
935 = 896 :
あの新人兄ちゃんなら・・・もう一回だけ信じてみてもいいのかな・・・
前の兄・・・プロデューサーみたいに・・・
真美達に酷いことしたり・・・
アイドルとしてのソシツがない---なんて
言ったりしないのかな・・・
仲の良いフリまでして近づいてき・・・
---そっか・・・
真美たちも新人兄ちゃんに同じ事をしようとしてるんだ・・・
アハハ・・・やってる事はあのプロデューサーと一緒なんだ
ハハ・・・
ハ・・・
・・・
--やだ・・・
やだよぅ・・・
あんな人と同じなんて・・・
いやだよぅ・・・・・・
っ・・・っ・・・
------
---
-
936 = 896 :
P「あくまでも四人の意見を尊重するつもりでいる」
伊織・亜美・律子「四人?」
P「うん」
伊織「四人って・・・」
あずさ「多分・・・律子さんの事だと」
伊織「律子・・・?」クルッ
律子「私!?」
P「その通り」
伊織(あずさと随分仲良くなったのね・・・)
伊織(・・・)プクー
律子「なっ・・・何を言ってるんですか!」
律子「私が今さらアイドルなんて・・・!」
律子「そもそもユニットは三人って---」
P「んん・・・?」
P「何を言ってるんだ?」
P「俺が言ってるのは、担当の話だぞ?」
律子「た、担当!?」
P「あぁ」
937 = 896 :
P「律子さんがこのユニットを立ち上げるんだ」
律子「えっ?」
亜美「へっ?」
伊織「はぁっ?」
あずさ「あらあら・・・」
P「あのノートの中身を全部暗記したっていうなら」
P「律子さんには、もうプロデュース業の基礎知識は頭の中に入っているはずだ」
P「あと足りていないとするなら・・・」
P「慣れだ」
律子「・・・慣れ?」
P「だからこれからは、度々俺と行動を共にして」
P「現場、その他諸々に慣れてもらう」
律子「そんな大雑把な・・・」
律子「そもそも私は---」
P「なんだ、自信ないんだ?」
律子「」ムカッ
938 = 896 :
律子「自信ならありますよ!?」
律子「ありますけど・・・」
律子「プロデューサーは大切なことを忘れて---」
P「忘れてるわけないだろ・・・!」
律子・伊織・亜美「・・・!」
939 = 896 :
律子「・・・すみません・・・私が軽率でした」
P「・・・あはは・・・ごめんごめん」
P「ちゃんと考えてあるからさ」
P「俺に任せてもらえないかな?」
律子(・・・)
律子「分かりました・・・」
律子「では私は賛成です」
P「ありがとう」
亜美(りっちゃんが・・・)
亜美(・・・)
亜美「亜美もさんせ→い!」ピョン
P「ありがとう」
P「」クルッ
伊織(一体なんなのよ・・・)
940 = 896 :
あずさ「私もやります」
P「ありがとうございます」
伊織(どうしてアンタじゃないのよ・・・)
P「伊織?」
伊織「やるわよ・・・!」
P「・・・・・・ありがとう」ニコッ
P「それじゃあ、俺はちょっとこの後用があるから」
P「なるべく手短にこれからの事を説明する」
P「まず、このユニットが活動するのは---」
------
---
-
941 = 896 :
あの時からずっと感じている胸騒ぎ・・・
このモヤモヤとした気持ちの正体が分からない
きっと気のせいよね・・・
だって約束したもの
---このままトップアイドルでも目指しちゃうか!---
って・・・・・・
942 = 896 :
~(更にそれから三日後)~
---星井美希の特訓に付き合えなくなり始めた初日---
---夕留スタジオ---
今ここにいるのは
響、貴音、俺の三人だ
スケジュールの時間が上手くずれるようにしてくれている
音無さんに感謝しないとな
943 = 896 :
なんといっても、今日はやよいの初めてのソロライブ
向こうの特設イベントステージには
春香・千早・律子さんがいる
伊織達はレッスンスタジオで留守番だ
やよいの入りの時間の方が先だったから
先に向こうで挨拶を済ませ、ライブが始まるまでの間を律子さんに託し
響と貴音を連れてこちらに来て
今、響達がラジオの収録をしている最中
終わり次第、すぐに戻れば何の問題なく間に合うという算段だ
944 = 896 :
---あれから三日間、更に特訓を重ね・・・
---ついに
伊織・響・やよい・貴音・春香・千早
あずささん・双海亜美さん
計八名のアイドルの土台作りが終わった
やっとだ・・・
やっとここまでこれた・・・
ようやく一息つける
ここから先は通常レッスンをこなしつつ
一人一人に出した、別枠での宿題をやってもらえれば問題ない
945 = 896 :
そして、律子さんのプロデュースのプロデュース
マネジメント・プロジェクトマネジメント
これに関しても、極めて順調に進んでいる
暗記するだけでなく、物覚えもよかったらしい
いや・・・こんなに簡単な言葉で説明しちゃいけないな
それだけ皆の為に必死になってくれているという事だ
唯一心残りなのが
この時点で後四人の子が、一緒にこの場所に来れていないという事だ
---問題点は残り四つ
946 = 896 :
双海真美さんは、あれから一度も事務所には来なかった
あの後すぐに追いかけたが、既に近辺にも姿は見えず
双海亜美さんに聞くわけにもいかなくて
無駄に三日間を過ごしてしまった
菊地さんと萩原さんは、音無さんが二人で話していた会話に聞き耳を立てた結果
どうやらどこかの道場で、一緒にレッスンをしているらしい
という事が分かった
そして・・・
星井さん
もう少し時間に余裕があれば・・・
947 = 896 :
だけどまだ大丈夫
早く終わったら、その足であの公園に向かえばいい
美味しいって評判のある洋菓子屋を見つけておいたんだ
きっと喜んでくれるはず
そうだな・・・今度は・・・
Pに一口食べさせてあげること・・・
これでいこう
ハハッ、どんな顔をするんだろう
今から楽しみだ
948 = 896 :
P(響のやつ、やっぱり緊張してるみたいだなー)
P(体の動き方から想像するに・・・)
P(いやいやいや)
P(自分)
P(ぜーんぜん)
P(緊張なんてしてないぞー)
P(こう言っているに違いない)
P(ハハ、やっぱりパーソナリティの人に笑われてる)
P(これも響の良さって分かってもらえたんだな)
P(くくっ・・・それにしてもあの顔)
P(後でいじって遊んであげよっと)
P(そんで、好きなお菓子を買ってあげよう)
-----
--
-
949 = 896 :
P(貴音は・・・)
P(いた・・・)
P(うわ・・・ガラス張りで通行人にも見えるようになってたのか)
P(初めてだってのに、凄い人だかりだな)
P(顔には出てないみたいだけど)
P(緊張してるだろうな・・・)
P(貴音も俺にくらいは弱みを見せてくれてもいいのにな)
P(あっ、あの顔・・・)
P(面妖な・・・)
P(ははっ・・・絶対言ってたな)
P(今度好きなだけラーメンをおごってやるからな)
-----
--
-
950 = 896 :
P「ふぅ・・・収録が終わるまで後二十分か」トスン
P「そうだ、今の内に挨拶回りでもしておこう」
P「あの様子だと、この局はこれからもごひいきにしてくれそうだからな」
P「ハァー・・・」
---ガチャン
元P「それでは、よろしくお願いしますよ・・・」
--
-
P「・・・!!」
P「今のスタジオから出てきたのって・・・まさか・・・」
P「・・・」ダダダッ
---ガチャン
P「すみません765プロダクションの者ですが・・・!」
P「今ここにいたのって・・・!」
管理局員「・・・!」
管理局員「さてと・・・」スタスタ
P「・・・」
この反応・・・
間違いない
アイツだ・・・・・・!
みんなの評価 : ★★★
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