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元スレ貴音「貴女様?!」 P「面妖な……」
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ウェイトレス「いらっしゃいませぇ♪」
真美「二人ねっ!」
ウェイトレス「あちらのお席へどうぞぉ~♪」
P「ふ、ふふ……アリガト……」
真美「姉ちゃん、右手と右足同時に出てるよ」
P「わわわわざとよわざと!」
真美「今度は左手と左足が」
P「ひゅいっ!?」
真美「姉ちゃん……ビビりすぎだYO……」
P「だってぇ……」チラッ
<キャハッ、デモアソコノサー
ヤダァ! ウッソー!>
<ネェネェ、コレスッゴクカワイクナーイ?
ハニートタベサセアイッコシテミタイッテカンジ!>
<マタフトッチャウヨォー
P「うぅ……キラキラキャピキャピな女の子しか……」
真美「今知ってる人が居た気もするけど……」
P「は、恥ずかしい……!」
真美「自信持とうよ~、変に気にしてると逆に目立っちゃうよん?」
P「そ、それはそうだけど……流石に女の子に慣れたとはいえ、これは……!」
ウェイトレス「メニューをどうぞっ♪」
真美「ありがと!」
P「ど、どうも……」
真美「好きなの頼んじゃえYO!」
P「う、うん……」ペラッ
P「……色彩だけで目がチカチカするYO」
真美「姉ちゃんアマアマだZE~? イマドキのアイドルをプロデュースするならこれくらいはねー」
P「う、うぐ……一理ある……のかな」
真美「じゃあ真美はこの彩りふる~つのふわふわぱふぇ!」
P「私は……たっぷりくりーみぃふれじぇ・イチゴのぷるぷるゼリー添えを……」
ウェイトレス「かしこまりましたぁっ♪」
真美「姉ちゃん、もちっと自信持ちなYO」
P「女であることに自信を持ってしまったら全てが終わる気がするのね私」
真美「勿体ないな→」
P「しかし……私とて、業界で圧力に揉まれてきたプロデューサー!」
真美「おぉっ!」
P「この程度の逆境に負けやしn」
ウェイトレス「お待たせしましたぁ~♪」
P「……ひゃい」
真美「弱いねー」
真美「じゃ、いっただっきまーす!」
P「頂きます……」
真美「……おいしーいっ!」
P「むぅ……」パクッ
真美「てりゃっ!」パシャッ
P「ふわっ!?」
真美「んっふっふ~……送信っと!」
P「待って、何してるの!?」
真美「え? 何って……みんなにメールで一斉送信を」
P「えっ」
真美「あの女性専門店でスイーツを頬張る姉(c)!」
P「」
真美「姉ちゃっ……息してない……」
真美「こんなに美味しいのにな→」ハムハム
P「う、うぐぅ……」ヨロヨロ
真美「生き返った!」
P「心に……大きな傷を抱えて……」
真美「ナイーブすぎるZE……はいっあーん!」
P「あーん……」ムグムグ
真美「美味しい?」
P「うん、美味しい……」
真美「あちゃー、心ここに在らずって感じだYO」
P「はい、真美も……あーん……」
真美「あーんっ♪」ムグムグ
P「美味しい……?」
真美「うんっ!」
P「ふふっ……良かった……」
真美「やりとりだけ見ると女の子っぽいのに、オーラはまるでヒキコモリ決め込んだ時の千早お姉ちゃんだYO」
P「あ、真美、クリーム付いてる……」
真美「え、どこ?」
P「ここ……」ペロッ
真美「ひゃっ!?」
P「ふふ……取れた……」
真美「ね、姉ちゃ……」
P「大丈夫……亜美とかにもやってるし……」
真美「喜ぶべきか拗ねるべきか悩むはずが、姉ちゃんのオーラのお蔭でそれどころじゃないZE」
真美「もー姉ちゃんっ! 男のくせにだらしがないYO!」
P「いっ!?」
(((ザワッ!?)))
真美(やっば!)
真美「ふ、普段はあんなに男勝りなくせにぃ!」
P「真美! いくらあなたでも言っていい冗談と悪い冗談があるわよ!」コツンッ
真美「てへっ☆ ごめんなさい、姉ちゃんっ!」
(((ナンダーザワザワ)))
P「し、心臓が止まるかと思った……」
真美「今のは不覚だったぜい……」
<ビックリシター、オトコノヒトガ クルワケナイノニネー
ドッカデ キイタコトアル コエナ キガスルノ……>
<キテタラビックリダヨネー
ウウ、ナカマガイルトオモッタノニ……>
<エッ
ギャオオオン?!>
P「でもお蔭でなんか吹っ切れた気がする」
真美「姉ちゃんったら世話が焼けるなぁ」
P「よぅし! もう開き直って満喫しちゃおう! すいませぇん、追加お願いしまぁす♪」
真美「姉ちゃん、若干まこちんと同じオーラが漂い始めてるから自制した方がいいよ?」
P「あ、このキウイジュースを追加で」キリッ
…………
………
……
(カランカラン)
ウェイトレス「またお越しくださぁい♪」
P「すまない、もう二度と、この地を訪れることはないだろう……」キメゼリフ
真美「んー、どうかなー」ピッピッポッ
P「え?」
真美「今、はるるんから返信来てさー。『ずるい!(;_q) 今度私もプロデューサーさんと行きたいな(o^_')b 』って」
P「しぬ」
真美「あ、ミキミキからも……『えっ、ハニ→といっしょに!? ミキも今その店にいるの! どこーー!?』」
P「それはスルーで」
真美「了解だ、大佐」
真美「ねー、この後どうすんの?」
P「適当に時間潰して……夜のドライブしながら、途中で夕飯、って感じかな」
真美「おぉ~! なんだか大人のデートみたい!」
P「お前にゃ大人はまだ早い」
真美「むー! 真美だってもう中学生なんですぞ!」
P「親の許可無しに中学生を夜間連れ出すと、場所によっては条例違反なんだぞ」
真美「そうやって社会は、真美達を縛り付ける!」
P「じゃあ是非ともそんな社会を変えられるよう頑張ってくれ!」
真美「やってやろうじゃん! 真美がシューギギンで当選したアカツキにはジョーレーをなくし! 真美は夜でも出歩く!」
P「衆議院な。ちなみに衆議院で立候補できるのは25歳からだ」
真美「うぐぐ……早く大人にならねば!」
P「まぁその頃には、真美はもう条例の対象外なんだけどな」
真美「……あれっ?」
P「よし、再び車に乗りなさいな」
真美「おういえ!」バタン
P「さて、夜までまだ少しあるな……どこか軽く行きたいところはあるか?」
真美「えっとね→……ろ、六本木の美術館!」
P「森ビルのか?」
真美「そっちじゃなくて……えっと……」
P「ああ、新美術館の方か」
真美「そ、そうそう! それそれ!」
P「別にいいけど……お前、観て楽しいのか?」
真美「楽しいとかじゃないYO! 芸術は心で鑑賞するものだZE!」
P「お、おう、すまん……それならいいけど」
(ブロロロロロ)
~美術館~
P「おー、今の企画展はリヒテンシュタインか」
真美「い、いいよね、ハルシュタイン……絵に味があって……」
P「? リヒテンシュタインってのは、国と、そこを治める貴族の名前だぞ」
真美「うぇっ!? あ、そうそう……集めるセンスがイイよねってことでさ!」
P「お、おう……」
真美「ハルシュt……リヒテンシュタインかぁ……」
P(……背伸びしちゃってまぁ)
P「へー、ラファエロ、ルーベンス、レンブラント……」
真美「え、エロエロ、ソーナンス、インファイト……」
P「お前劇的に間違えてるからな」
真美「わ、わざとだしっ!」
P「……よし、正直に言え。観てて面白いか?」
真美「……ごめん、よく分かんない」
P(やっぱりなぁ……)
P「無理してまで俺に合わせなくてもいいのに」
真美「べ、別に姉ちゃんに合わせたわけじゃないよ! それはホント!」
P「そうなのか?」
真美「ええと……なんていうか……こういうの嗜むのが、大人なのかなーって……」
P「……よしよし」ナデナデ
真美「ふわぁっ!?」
P「じゃあそんな真美に、特別に私流の楽しみ方を教えてあげましょう」メガネクイッ
真美「姉ちゃん流の?」
P「それで真美も楽しめるかは分からないけどね」
真美「教えて教えて!」
P「ふむ……では、其の一、初級者編、物語絵」
真美「物語絵?」
P「ほら、ああいう宗教画とか神話系とか」
真美「うん」
P「あれは結構楽しみやすい。アニメか漫画でも観るみたいに、あの絵のお話を想像してみる」
P「近くに解説があれば参考にしても良し、分からなければタイトルから想像するだけでも良し」
真美「うえー、よく分かんないYO」
P「歌と同じだよ。新曲やる時、歌詞やメロディから世界観を想像して、一生懸命歌うでしょ?」
真美「うん」
P「そんな感じ。特に宗教画なんかは、あの独特な感じやおどろおどろしい感じが後押ししてくれるからね」
真美「んー……ちょっと分かってきたかも」
P「画家によって雰囲気も違う。そこは例えば、編曲の違いだったり、歌う人の違いだったり」
真美「ミキミキが歌うrelationsと、はるるんが歌うrelationsみたいな?」
P「あ、あれは違いすぎるから何とも言えないけど……千早とあずささんの違いとかな」
P「あとは、アレを絵だと思わないで」
真美「えぇっ!?」
P「写真だと思って見てごらん」
真美「写真?」
P「例えばアレが写真だったら……どう思う?」ユビサシ
真美「うえー……ちょっと……辛いかも」
P「あー、ちょっとキツかった? あなた達、感受性豊かだからねー」
真美「そう思うと、すっごく生々しいね」
P「そういう感覚が大事なの。私達は画家でも評論家でも何でもないんだから、思う様に感じればいいんだよ」
真美「思う様に?」
P「あなた、芸術を見るからには小難しい理論とか考えなきゃいけないと思ってるでしょ」
真美「うあー……」
P「小難しく考えないと楽しめない芸術なんてクソ食らえだと思ってしまいなさい。それはそれで価値があるかもしれないけど、他の人が考えればいいことだし」
真美「そっかぁ……」
P「ちょっと最初は小難しい気がするかもしれないけど、慣れてくると、漫画を読むみたいに直感で楽しめるよ」
P「慣れてくると、好きな漫画家ができるみたいに、好きな画家も出てくるかもね」
真美「なるほどー。じゃ→ああいうのは?」フウケイガユビサシ
P「あそこに旅行に行った気分になりましょう」
真美「あの川飛びこんだら、チョ→楽しそう!」
P「そうそう。いい絵って、画風によって原物とは似ても似つかなかったりするけれど、なんだか伝わってくるんだよね」
真美「ねぇ、あのおっちゃんが飲んでるの美味しそう」
P「多分酒だから真美にはまだ早いね」
真美「全く、大人はずるいぜ!」
P「アルコールは成人の特権です」
真美「ここにはないけど、よく本とかに載ってる、ぐちゃぐちゃでワケワカランチンな絵は?」
P「抽象画は……まぁ……絵が好きな人でもワケワカラン時もあるから……」
真美「ただのラクガキにしか見えないYO……」
P「そう思ったらスルーしちゃっていいと思うよ。絵を見るのが慣れてくれば、自然と楽しめるようになるかもしれない」
真美「へ→。ゲ→ジュツって結構テキト→なんだね」
P「そうだよー。観る人が楽しむのが第一だからね」
真美「真美達とちょっと似てる気がする」
P「同じ表現者だからね。その上で、こっちの真意まで分かってくれれば、これ以上なく嬉しいけれど」
真美「ふ~ん……そっか……」
P「少しは楽しめそうかな?」
真美「んー……姉ちゃんと一緒なら、多分!」
P「ふふっ、現金な子ねー。よぉし、次の絵見てみようか」
<ウググ、ヤルノカキサマー!
<トノノカタキハワタクシメガー!
ヒトリシバイマデ シナクテヨロシイ>
<ハイ
~美術館を出て~
P「意外と時間経ったなー」
真美「結局、閉館までいたもんね」
P「改めて、美術館はどうでした?」
真美「思ってたよりは楽しかったYO!」
P「館内ではもう少し静かにな」
真美「はい」
P「たまにはこういうのを観るのも、表現力鍛えるのに役立つぞ」
真美「さようでございまするな!」
P「でも、すっかり暗くなっちゃったね」
真美「もう18時過ぎだもんね→」
P「じゃあそろそろ……」
真美「がたっ!」
P「夜の街へ……ドライブー!」
真美「いえー!」
P「ではどうぞ、姫」ガチャッ
真美「うむ、苦しゅうない」バタン
(ブロロロロロロロ)
ちょっちしばらく休憩、今度こそ買い物行ってくる
今夜中には終わらせまする
真美の冒険はまだまだこれからだ!
今夜中には終わらせまする
真美の冒険はまだまだこれからだ!
乙乙
しかし、さっきから何とも自由なバックヤードだなwwww
しかし、さっきから何とも自由なバックヤードだなwwww
コーヒーと煙草、冬はイイネ!
というわけでキャラメルポップコーンを片手にぼちぼち再開
というわけでキャラメルポップコーンを片手にぼちぼち再開
真美「ふんふんふ~ん♪ どらいぶどらいぶっ!」
P「目的地とか行きたい場所は特にない?」
真美「今のとこはねっ!」
P「じゃあ夕飯のこともあるし、しばらくは街中を流そうかー」
真美「おけ→」
(ブロロロロロロ)
真美「道路の左右チョ→きれい!」
P「広い道の左右に、等間隔で遠くまで真っ直ぐ続く街灯……好きだなぁ」
真美「そして二週間と少し経った頃……彩られた電飾の傍を歩く男女……」
P「やめて」
真美「え→? ドラマチックでいいじゃ~ん?」
P「クリスマスは中止です! 中止になりました!!!」
真美「姉ちゃん、カレシいないからって僻むなよぅ」
P「カレシなぞ死んでも作るものか」
真美「あまt」
P「そんなに車から降ろされたいのか」
真美「やだやだ→! もー姉ちゃん、ハートが狭いよ~」
P「お前……私の恐怖を知らないね……?」
真美「モテモテなんだもーん。美男美女でお似合いだZE☆」
P「よぉし、路肩に止めて……」
真美「うあうあ~! ジョーダンだよ~!」
真美「でも、クリスマスとか彼女と過ごさないの?」
P「過ごす彼女がいるとでも思ってるの?」
真美「え~っと……ぴよちゃんとかりっちゃんとか……」
P「クリスマスまで妄想に付き合ったり仕事に追われたりはしたくないなぁ」
真美「姉ちゃん、分かってないな~」
P「へ?」
真美「……やっぱり超ド級のニブチンだYO」
P「そういう真美はどうなんだよ」
真美「んーっと……決まってはいないけど」
P「ほれみろー同類じゃーんばーかばーか」
真美「一緒に過ごしたい異性は……いるよ?」
P「え゙っ!?」
(グイィンッ)
真美「ねねね姉ちゃんハンドルぅ!!」
P「うあっちゃちゃちゃちゃ!!!!」
真美「動揺しすぎだよ……」
P「いきなりとんでもないこと言い出すからだろうが……」
真美「そんなに不味いこと言った?」
P「当たり前でしょ! アイドルがクリスマスに過ごしたい相手がいるなんて!」
真美「え→」
P「そそそ、そういう気持ちを持っちゃうのは仕方ないと思う。年頃だし」
真美「うん」
P「でも、同級生といちゃついたりしたら……噂が……!」
真美「へ? 同級生?」
P「え?」
真美「なんでそーなるのさ?」
P「だって真美が接する機会がある異性なんて……って、まさか他プロのアイドル!?」
真美「えっ」
P「……ひょっとして真美、さっきからしきりに冬馬を話題に出すのは……!?」
真美「えっ!? ちちち違うってば! 確かに会った時に遊んだりはするけど……」
P「あの野郎、ウチのアイドルを誑かしやがって。今度逆さ磔にしてやる」
真美「違うってば!! も、もっと身近な!」
P「え……まさか、社長……?! お前、流石にそれは……いかん……」
真美「……姉ちゃん、わざと言ってる?」
P「……あはは、冗談冗談。真美が考えてることは分かってるよ」
真美「ね、姉ちゃん……」カァァァァッ
P「まぁそりゃお父さんと一緒に過ごしたいよね、普段あまり会えないし。でも、紛らわしい言い方しないでよね」
真美「…………」
P「真美?」
真美「姉ちゃんのばか」プイッ
P「えっ!?」
真美(ちょっとでも期待した真美がばかだったよ……)
P「そろそろご飯にしよっか」
真美「……」
P「真美ー、機嫌直してよー。折角のデートなんだし」
真美「……デート」ピクッ
P「何食べたい?」
真美「んーっと……おしゃれなとこ」
P「ようし、じゃあ今日も黒井社長に教えてもらったオサレなとこに連れてってあげよう!」
真美「ドレスデンは大丈夫?」
P「ど、ドレスデン?? なんでいきなりドイツの心配になるの?」
真美「ほら、服装とか」
P「ああ、ドレスコードか……大丈夫大丈夫、今日の真美は可愛いからね」
真美「でも、制服だよ?」
P「真美の制服を断る奴なんていたら翔鷲屠脚を喰らわせてやる」
真美「何本目に死ぬかな……?」
P「死ねェ!!!」
真美「やっちゃダメだかんね」
P「はい」
(ブロロロロロ)
(キキッ)
P「着いた着いた」ガチャッ
真美「おぉっ! オサレっぽい!」
P「ふっ。服装は制服でも、レディの嗜みを忘れてはダメよ」ファサァッ
真美「ふっ。真美のせくち→な魅力に、おじ様方もメロメロだぜい☆」ファサァッ
(ガチャッ)
P真美「「ふっ」」ファサァッ
黒井「……」
P「……」
真美「……」
黒井「何をやっているのだ、貴様らは」
P「えーと」
真美「レディの嗜みを」
黒井「プロデューサー……とうとうプライドまで地に墜ちたか……」
P「あ、あはは……」
黒井「ただでさえ見るに堪えない姿だというのに……」
真美「ま→ま→クロちゃん、姉ちゃんも苦労してるんだよ~」
黒井「貴様は貴様で何故そんなに馴れ馴れしいのだ!」
真美「だって、あまとう達と遊んだ時にそう呼んであげてって」
黒井「……私は用事を思い出した」
P「あ、黒井社長……」
黒井「それと貴様!」
P「はいっ!」ビューティーボイス
黒井「この私に女々しい姿を見せるな! いちいち勘に触るのだ!」
P「申し訳ありませんっ!」
黒井「それと、アイドルをやるなら961プロからデビューしろ」
P「は……えっ?」
黒井「961プロなら情報守秘も完璧だからな。貴様の所のような弱小三流とは違うのだ!」
P「は、はぁ……」
黒井「では、失礼する!」
P「嵐のように過ぎ去って行った……」
真美「姉ちゃんモテモテだね~」
P「真美、黒井社長にモテて嬉しい?」
真美「ぜんぜん」
P「そう言うことだよ」
真美「うん、そうだね」
真美「ホントにおしゃれだね~」キョロキョロ
P「あんまりきょろきょろしないの」
真美「でも、姉ちゃんも初めてきた時きょろきょろしたっしょ」
P「うん」
真美「姉ちゃんのことなんてお見通しだもんね!」
P「ほらほら、声のトーン下げて。コース選びましょ」
真美「コースかー」ペラッペラッ
P「シェフのオススメコースでいいかな」
真美「じゃあ真美もそれ! あとりんごジュース!」
P「あ、すみません。シェフのオススメコース二人分と、りんごジュースを二つ。車なのでアルコールは無しで」
P「あと、飲み物は先にお願いします」
ウェイター「かしこまりました」
真美「どうしよ……」
P「ん?」
真美「食器使う順番とか……真美、作法分かんないよ……」
P「あー、ここはそこまで気にするほど厳しくないから大丈夫だよ」
真美「そう?」
P「基本は外側から使えば大丈夫。ちゃんと順番に並べてくれてるからね」
真美「りょ→かい!」
ウェイター「こちら、お飲み物とオードヴルになります」
P「ありがとうございます」ニコッ
真美「んっふっふ~、それじゃあ食べようぜい!」
P「あんまりはしゃぎすぎないように」
真美「へいへ→い。それじゃ!」
P真美「「かんぱいっ」」チンッ
真美「これ美味しいね→」モグッ
P「フォアグラのテリーヌだって」
真美「何この白いの! 外は固いのに中がトロトロしてる!」
P「真鱈と白子のムニエルか……」
真美「お肉っ! お肉っ!」
P「テンション上げすぎないの。仔牛のフィレはやっぱり柔らかいなぁ」
真美「うわぁ……デザート、きれー……」
P「こういうところは見た目も命だからね。汚らしくソースが散らからないようにね」
真美「合点承知!」
真美「……ふぅ、腹ン中パンパンだぜぇ」
P「やっぱりあなた達って双子だねぇ」
真美「え?」
P「なんでもない」
ウェイター「食後のお飲み物は何にいたしますか?」
真美「えっと」
P「私は紅茶で」
真美「じゃあ真美も!」
ウェイター「かしこまりました」
P「うん、美味しい」
真美「そだねー」ズズッ
P「こらっ、音立てるのはマナー違反だよ」
真美「そ、そーりー……」
P「やっぱり、まだまだですな」
真美「うあうあ~……」
真美「ふぅ……」コトッ
P「ちょっと席を外すから待っててね」ガタッ
真美「へ→い」
真美「はぁ……」
真美「やっぱりまだまだなのかなぁ」
真美「これでも真美、結構頑張ってるんだけどな~」
真美「やっぱり、大人の壁は遠いですな」
真美「……やっぱり、真美に大人は無理なのかな」
P「まぁたそんなことを悩んでる」ヒョコッ
真美「ね、姉ちゃんっ!?」
P「しっ。あまり大きい声出さないの」
真美「い、今のは姉ちゃんが悪いYO」
P「ごめんごめん。じゃ、そろそろ出ようか」
真美「あれ? お会計は?」
P「もう大丈夫だよ」
真美「さっすが姉ちゃん! やるね→」
P「はいはい。ほら、コート着て」
真美「はいは→い」
真美「こんな制服で良かったのかなぁ……」
ウェイター「似合ってるし、いつもと違う雰囲気で可愛いよ、エンジェルちゃん」
真美「えっ」クルッ
P「真美ー? 行くよー?」
真美「う、うん!」
ウェイター「またお越しください。チャオ☆」
(バタン)
P「さて、どうしましょうか、と。なんだかんだでもう21時近いね」
真美「……」
P「真美?」
真美「あっ、えっと……」
P「どこか行きたいとこある?」
真美「んー……海行きたい」
P「海? うーん、ここからだとお台場とか横浜とかかな」
真美「お台場行こ!」
P「はいはい。それじゃあ車出すよー」キュイッ
(ブロロロロロロ)
真美「もうすっかり他の車もいないね~」
P「今からどこかに行くなんて人、ほとんどいないからね」
真美「ここにいるっしょ→」
P「私らは変人だから」
真美「え→、姉ちゃんと一緒にされたくないZE」
P「さぁ、帰ろうか」
真美「だからだから! 姉ちゃんずっこいよ~!」
真美「でも他の車とか全然いなくて、ちょっち寂しいね」
P「そうかな?」
真美「だってまるでぼっちじゃん」
P「一人で運転してればぼっちだけど、今は隣に真美がいるし」
真美「うぇっ!?」
P「他に誰もいない分、逆に暖かみが伝わってくるよ」
真美「ね、姉ちゃん……そういうことをナチュラルに言うのは卑怯っしょ……」カァッ
P「ん? なんで?」
真美「……ばか」
(ブロロロロロ)
(キッ)
P「着いた着いた。さて、行こうか」
真美「うん」
(テクテクテク)
真美「さすがにカップル多いね」
P「デートスポットだし、クリスマス近いし」
真美(兄ちゃん、だったらなぁ……)
(トントンッ)
若者A「ヘイ彼女達! 二人だけ?」
若者B「二人とも可愛いじゃん、俺らと遊ばない?」
P「あー……」
真美「えーっと」
P「こういうのも多いんだよねぇ……」
若者A「ほらほら、そんなつまらなそうにしてないでさぁ」
真美「つまらなくないもん!」
若者B「俺らと一緒に」
P「うふふっ、ほんとに?」
真美「ね、姉ちゃん!?」
P「みんな、なかなか私のこと受け入れてくれなくて……」ウルウル
若者A「そんなことねーって! そいつらがアホなんだよ!」
P「嬉しいっ! こんな私だけど、いいのっ!?」Pメイギノメンキョショウ
若者AB「「ファッ!?」」
若者AB「「す、すんませんっした!!!」」ダダダッ
P「ふっ、他愛ない」
真美「姉ちゃん、もうちょっとカッコいい逃げ方はなかったの?」
P「最近、恨まれずに諦めてもらえる安全な最良の方法だと気付いたの」
<オ、オレノミセバガ……
アキラメナヨ>
<チクショウッ!
真美「なんか聞こえるけど」
P「気のせいだよ」
真美「でも」
P「気のせいだよ」
真美「ねぇねぇ、あそこ行こうよあそこ、ちょっと海にせり出してるとこ!」
P「おっけおっけ。ほら、暗いから足元気を付けて」
真美「了解!」タッタッタッタッ
真美「わっ、当たる風が強いYO!」
P「手すりは越えないようにね」
真美「わ、分かってるYO。……あれっ、この手すり、何か彫ってある」
P「……カップル達の蛮行の痕跡が……」
真美「うっわ→、名前彫ったりして……コレ、別れた後気まずいっしょ……」
P「後先考えてないんだよ、お花畑だから」
真美「よ→し、消しちゃえ」ゴリゴリ
P「傷付けちゃダメ!」
真美「んっふっふ~。みんなやってるからこんくらいはいいもんね→」
P「全く……やっぱりまだまだ子どもね」
真美「っ……」
真美「……真美、やっぱり子どもなの?」
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